
前回、初夏のツアーのときに話をした男の子から「徒歩での長い旅が無事終了しました」というメールでの報告があった。とても丁寧な文章だった。
彼は長い時間をかけてどこかからどこかまで徒歩で旅をするつもりで、その旅にかぶっていく帽子になにかメッセージを書いてくれと僕に頼んできたのだ。旅の間は「home sweet home」を何度も口ずさみ、歌詞が思い出せないところをMySpaceで確かめて今でも鼻歌を歌ってくれているらしい。
こうやって自分が書いたサインの写真を後になって見返すのはなかなか不思議な気持ちです。僕の字は相当癖があるので自分で見て自分の文字がそれだとすぐわかるのだが、自分が書いた言葉は意外と忘れてしまうものだ。数ヶ月後の僕は「道はどこかに通じているのだ」という言葉に改めて「そうだ、そうだ」と思っている。報告をありがとう。
今とりかかっているソロアルバムはほとんどすべての楽器を僕が演奏している。声も全部僕の声だ。いろんな意味で孤独で個人的な音楽。だから今回ひとりで旅する弾き語りツアーはそのソロアルバムのプレビューだと思っています。
「ユートピア」という曲で「嗚呼、家よ」というコーラス部分があって、その部分に関してはたくさんの人の「嗚呼、家よ」を重ねていきたいと思ったので今回のツアーの会場で「嗚呼、家よ」を皆さんに歌ってもらってそれを録音するつもりでいます。
新しい出会いや再会を楽しみにしています。旅に出る準備の途中。
このツアーのために書いた曲の歌詞のなかに「クランベリー・ソーダ」という飲み物が出てくる話をしたらSOLE CAFEのマスターがライブの日にクランベリー・ソーダを用意してくれることになりました。
クランベリーソーダ、甘酸っぱくて美味しそうだ。