カスタネッツ健一郎氏に『pilgrim』を届け、かわりにフィニッシュ直前のカスタネッツの新作をもらう。PLECTRUMのふたりにも『pilgrim』をたくさん褒めてもらったし、吉祥寺でばったりHARCOにも会った。旧友とビールを飲んだり、吉祥寺で再びディレクターの吉野さんと出くわしたり、これも吉祥寺でキッチンというデュオの溝口くんとも会っておしゃべり。他にもたくさんの人に会ったこの何週間かだった。
よく晴れた今日は昼から思い立って大学卒業後4年勤めた映像制作会社に電話を。ちょうど新スタジオのお披露目をやっているということで、内緒で社長に会いに渋谷へ。ちょうど訪問客のとぎれたタイミングで僕の乗ったエレベーターの扉はチーンと開き、目の前に社長が。
少し間があった後「なななんでおまえがこんなところに」と目を丸くして、でも嬉しそうな社長にCDを渡していろんな近況を伝えているといつでも自分が不器用な部下のような気分になるがそれはそれでそんなに嫌じゃない。最近では僕がいつも楽しみにしているさだまさしさんのNHKの生放送や鶴塀の「家族に乾杯」を制作しているらしい。
自分が表現したいことを形にしてそれに対するユーザーの評価を得られる立場で“ものつくり”をしていられるのは最高に幸せなことだぞ、というようなことが社長の口から発せられたのだけども、僕も本当につくづくそう思います。スタジオのお披露目パーティーのBGMにするとラジカセを引っ張り出してピカピカのスタジオのロビーで『pilgrim』を鳴らしていただいた。この会社で働かなかったらライブの背景に映像を使うことなんてきっとやってないだろうから、遠回りでもなんでもない必然だったんだろうな。
帰りの電車は各駅停車で井の頭公園駅に降りて公園を突っ切って吉祥寺まで歩く。気温は低く、桜はちらほらと咲き、宴会をしてる人たち(若い子は少ない。大人ばかり)もまばら。ここ最近の週末の吉祥寺の混み方はすごいからなるべく平日に歩こうと思う。
