2010年03月30日

夜の科学28追記

kagaku28_4kagaku28_3ようやく作業行程に余裕のようなものができてきたので、先週末のライブを振り返ってみます。金曜日の夜、たくさんのご来場ありがとうございました。

遊びにくるはずだったイトケンさんに「ていうか何曲かステージにあがってくれませんか?」と電話したのはライブ当日の午後。僕がループさせたり足で鳴らしたりするための打楽器がいくつも僕の荷物に含まれていたので、結局イトケンさんはふらっと鍵盤ハーモニカだけを持って開場直線の音合わせのためにあらわれました。

久しぶりにswitchで歌いましたが、きれいな照明を作ってもらってそれをステージから眺めるのが僕は好きだ。ライフワーク的な“Early Days of Toshiaki Yamada”コーナーでは英語詞的に作られた1998年の未発表曲を開陳(CDRには'90年代初頭の高校生の頃に多重録音で作ったインストを再録したものも)。

イトケンさんとのセッションも思った通りバッチリ有機的に噛み合いました。イトケンさんの持っている譜面からすでにいくつもの演奏機会を経て、すでに僕のなかでキーやコード進行が変わってしまっている曲もあったのでステージ上でこそこそ打ち合わせしながらの演奏も楽しかった。

終演後に書いてもらった皆さんのアンケートを読んでいて「19歳」の人が多いことに気付く。5人の19歳、20歳の人も。ここ数年僕は同世代に向かって歌を歌ってきたような気が(勝手に)していたのだけど、世代という垣根は本当は意味がないな。印象的だったアンケート回答をいくつか紹介します。またライブ会場でお会いしましょうね。


「タイのチェンマイに居る娘の代理です。今頃歯ぎしりしていると思います」(54歳・母)
「彼女が『山田さんカッコよすぎ…インナーのTシャツお気に入りなのかな?』って言ってます」(20歳・大学生)
「彼氏が山田さんの着やせテクを盜もうとしています」(19歳・学生)


...僕は多分着ヤセじゃなくて、ただ痩せてるんだと思います!どっちかというと着膨れするほうです。  

Posted by monolog at 13:05Comments(3)TrackBack(1)

2010年03月29日

4月5月“春の科学”ツアー情報詳細

ken_hsh山田稔明 2ndソロアルバム『home sweet home』は
“家路”をテーマにした全10曲収録の渾身作になりました
山田稔明『home sweet home』(GTHC 0002)
2010年5月19日(水)ついに発売決定!



★“家路”の春到来!「夜の科学vol.29」受付まもなく開始★
どこよりも早く『home sweet home』を先行発売します

GOMES THE HITMAN.COM presents
夜の科学 vol.29〜home sweet home!
2010年4月29日(木祝)@東京 恵比寿天窓switch
18:00開場/18:30開演 出演;山田稔明(GOMES THE HITMAN)


3月31日(水)22時よりオフィシャルサイト内特設メールフォームにて
入場申込受付を行います。方法詳細はサイトにてご確認ください。

夜の科学29特設メールフォーム

※携帯電話からのお申し込みやメールフォームがうまく機能しない場合は
「お名前/フリガナ/E-mail/都道 府県/電話番号/人数」を明記の上、
題名を「4月29日恵比寿天窓switch」として info@gomesthehitman.com
宛に3月31日22時以降にメールでお申し込みください。
追って入場料金ご入金に関して返信させていただきます。
作業上若干返信が遅くなる可能性をご了承ください。

恵比寿天窓switch
〒150-0013 渋谷区恵比寿3-28-4-B1F
TEL03-5795-1887



★関西地方への“春の科学”ツアーも決定しました!
『home sweet home』先行販売も行います

“夜の科学 in 京都〜home sweet home!
2010年5月1日(土)@京都 紫野 SOLE CAFE
前売3,500円(1drink別途)18:00open/18:30start
出演;山田稔明(GOMES THE HITMAN)


3月30日(火)15時からSOLE CAFEにて入場予約受付開始
電話とメールフォームでの受付を行います。

→TEL 075-493-7011 
メールフォーム
営業時間:平日11:00〜19;00、土曜日11:00〜15:00(日、祝休み)

SOLE CAFE
〒603-8244 京都市北区紫野東蓮台野町10-16
TEL 075-493-7011



“夜の科学 in 加古川〜home sweet home!
2010年5月2日(日)@兵庫 加古川 チャッツワース
前売3,500円(1drink別途)17:30open/18:00start
出演;山田稔明(GOMES THE HITMAN)


本日3月29日(月)よりチャッツワースにて入場予約受付中
→Tel.079-420-1707(9:00〜20:00 火曜定休)

〒675-0065
兵庫県加古川市加古川町篠原町4-7
紅茶と英国菓子の店 チャッツワース
TEL 079-420-1707 (9:00〜20:00/火曜定休)

※定員数に達し次第申し込み受付を締め切らせていただきますことをご了承ください。


hshbanner  
Posted by monolog at 10:54Comments(0)TrackBack(0)

2010年03月28日

“home sweet home”

山田稔明2ndソロアルバム『home sweet home』は
“家路”をテーマに綴る全10曲、2010年5月19日発売です。
それに先駆けて東京と関西にてライブが決定しました。
詳細はオフィシャルサイトLIVEページにて。
さらなる詳細はまた追ってお知らせします。

hshbanner  
Posted by monolog at 16:35Comments(1)TrackBack(0)

2010年03月27日

夜の科学vol.28〜one more step to go!

100326_1夜の科学vol.28〜one more step to go!
2010年3月26日(金)@東京 恵比寿天窓switch

1.星降る街
2.day after day
3.思うことはいつも

4.三日月のフープ
5.Yesterday Once More(カバー)
6.milk moon canyon

7.waiting for the day(1998年作の未発表曲)
8.kids on every corner(1998年作の未発表曲)
9.クレールとノアール

100326_310.home sweet home(w/itoken)
11.glenville(w/itoken)
12.hanalee(w/itoken)

13.長距離ランナー

14.SING A SONG
15.sweet home comfort
16.歓びの歌


EN
17.harvest moon
18.tsubomi
19.距離を越えてゆく言葉(w/itoken)

100326_220.hummingbird  
Posted by monolog at 12:13Comments(5)TrackBack(0)

2010年03月24日

武蔵野、三鷹、カフェミーティング

dailiesライブ用の映像を作っていて必要になって、貸していたデジタルムービーカメラを返してもらうためにスタネッツ溝渕健一郎と待ち合わせて近所のいつものカフェでお茶。曲順に曲が並んだ『home sweet home』のCDRも渡して聴いてもらう。今年にはいって何人かの友だちには「おれ、くじけそうだから良いところを探して褒め殺してくれ!」と頼んだりすることもありましたが、もうすぐみんなのものになるアルバムの一番暗い夜明け前の時期、というところでしょうか。

カフェにて、席につこうとすると真隣の席の女性と目があってしばらく時間が止まったみたいになった。ヒックスヴィルの真城さんが食後のまったり中で、「こんなとこでバッタリ会うなんて!」と声をあげる。真城さんはこのお店をPLAGUESの深沼さんに教わったらしい。都心から離れた場所なのに不思議。その包容力は相変わらずで、真城さんとはやっぱり小沢健二ツアーの話。チケットが取れない人が多いという話題になり「〇〇くんは東京あきらめて〇〇のチケット抑えたらしいわよ」とかなんとか。ジャニーズのライブみたいにウチワに「ましろ」と書いて大きな声で名前を呼んでね!と目を細めて笑う真城さん、なぜか元気が湧く。

HICKSVILLEの御三方と初めて会ったのは『cobblestone』のツアー先の福岡だった。ヘアサロンのイベントで来福している彼らが飲んでいる場所を教えてもらって、バンドの打ち上げ後に僕は緊張しながら遊びにいったのだ。興奮しながら挨拶して朝までお酒を飲んで、ホテルが同じだったから一緒にタクシーで帰ってきた(次の日の朝は二日酔いで起きれなくて大変だった)。小沢健二とフィッシュマンズを追いかけた自分にとっては夢のような時間に思えて、その時のことは今でも憶えている。あれから10年が経ったのだ。

かなり久々に会った気がする健一郎氏は長いツアー後だったので、ライブに関して思うことがいろいろあったのかもしれない。たくさんの話をした。話を聞いたり聞いてもらったりするのはひとりの作業が続く日々においてセラピーのようなものだなあ、と思いました。写真は健一郎ブログ(LINK)から転載した。

東京は今日と明日は冷たい雨の日だそう。しかし、春まではもうすぐ。  
Posted by monolog at 08:41Comments(2)TrackBack(0)

2010年03月22日

映画「ハート・ロッカー」

hurtlocker三連休の吉祥寺は本当に人が多くて、ここ最近いつも週末になると「こんなに混んでたことあるだろうか」という印象がいちいち更新されていくのですが、多分春に向かって花が咲く季節になっていることとも比例しているんだろうな。「ウメズダウメズダ」という呪文のような囁きの先に楳図かずおさんがいつもの感じで漂っている吉祥寺。

キャスリン・ビグロー監督作品「ハート・ロッカー」を観た(映画館も混んでいた)。アカデミー6冠もすごいが現代の戦場をドキュメンタリックに切り取った映画という評判を確かめたかったのです。

予想通り、爆音に身構えして体が硬直して劇中の緊張感に同調してしまうような130分でした。なかなか簡単に感想の言えない映画。ザクザクとしたヘヴィロックの残像が耳に残っている。日常にテロが同居しているような、過去のことではなく今起きている最新の戦争のことを観る者に想像させるのには充分な反戦映画だ、と僕は思いました。  
Posted by monolog at 10:52Comments(2)TrackBack(0)

2010年03月18日

北の街から

from_noyaライブから1ヶ月が過ぎて、札幌レストランのやから手間のかかった贈り物が届きました。札幌はまだ氷点下になることも多いようですね。東京もまだつぼみは固いです。

2時間半のライブを改めてミックスして2枚のCDRに収録、ジャケットや曲名インデックスなども手がこんでて、しかもそれがアイロンプリントでイベントフライヤが印刷されたトートバッグに入っていました。PAでありピアノも弾いてくれた松川くんの1ヶ月を費やした力作。ご褒美をもらった気分です。

いろんな感謝の気持ちをこめてMySpaceに3曲、風邪病み上がりの最新ライブ音源を公開しました。

山田稔明(GOMES THE HITMAN) MySpace  
Posted by monolog at 12:32Comments(1)TrackBack(0)

自転車泥棒とヴァシュティ・バニヤン

mimozamitaka自転車を盗られたのです。マンションの駐輪場にて(カギも多分つけてたし)赤と白の派手な色だしカゴもついてなくて不便そうに見える折りたたみ自転車だったので盗んでいく人なんていないと思っていました。

ほぼ毎日乗っていたものなので生活の一部。今はどこへ行くにも歩いたり走ったりしているから、「ちょっとそこまで」の距離が歩いて軽く30分かかったりして不便にしています。誰かがウォーキングするようになって曲がたくさんできるようになったと言っていたが、まだそんな余裕はなく、そこはかとなく悲しい気持ちで歩いています。盗難届ついでに足を伸ばした三鷹陸橋から富士山が遠くに見えたときとたわわに膨らむミモザの花に遭遇したときだけ嬉しかった。自転車と傘を盗る人って最低だなあ。

先日Vashti Bunyan(ヴァシュティ・バニヤン)というイギリスのシンガーソングライターのライブを観ました。“伝説的女性シンガー”と評される彼女、『Just Another Diamond Day』という素晴らしいデビューアルバムから2作目の『Lookaftering』までにかかった35年という時間を考えると気が遠くなる。髪をかきあげながらはにかんでギターを弾き始める姿が印象的。

小さな音で鳴らされるギターとピアノとヴァイオリンとグロッケンと親指ピアノ、そのどれもが彼女の歌のために配されていた。自分のこれからの弾き語りとかソロでの演奏に影響を及ぼしそうな、聴いていると心が透き通っていくような音楽でした。  
Posted by monolog at 08:23Comments(1)TrackBack(0)

2010年03月08日

空にまいあがれ

pochi100308やたら暖かい日が続いたり真冬みたいに寒い雨が降ったり相変わらずな“春まだき”のここ最近ですが、天寿をまっとうした祖母の旅立ちを見送りにとても短い里帰りをしてきました。おばあちゃんが口紅をしてるのを生まれて初めて見ました。

近年はずっと寝たきりで、去年は福岡で3度ライブがあったことも手伝って「おばあちゃん」と名前を呼んだり顔を触ったり流動食をスプーンで食べさせたり、十分な時間を過ごしたと思うので後悔はないのだけども、やっぱりもう故郷におばあちゃんがいない、という事実にさびしい思いは消えません。

僕が帰った2日間、佐賀はずっと雨が降っていて、お別れの日に傘をさしながら灰色の空に向かってたなびく煙を見上げて眺めたのですが、このシーンでいつも頭の中で流れるのは真心ブラザーズの「空にまいあがれ」という歌で、僕はこの日も「僕は僕を続けるよ明日からも」というフレーズを声に出さずに歌いました。

ばあちゃんはJDサリンジャーとネルソン・マンデラと同級生で、20世紀を気丈に、元気に生き抜いて21世紀にゆっくりと消えてゆきました。「としあきは一番手をかけた孫やけんねえ」という、いつか聞いたばあちゃんの言葉が僕の宝物だ。お世話になりました。ありがとうございました。ゆっくり休んでください。

写真はうちの猫が行き倒れた姿、ではなく恍惚の寝姿。うちのばあちゃんが猫だったとしたら19歳まで生きた、ということになる。僕はまだまだばあちゃんから50年以上も後ろを歩いているのだ。まだまだこれからの人生です。  
Posted by monolog at 00:33TrackBack(0)

2010年03月01日

弥生、家路までの距離

desktop札幌のライブからずいぶん時間が経って、ついに3月になってしまいました。四六時中作業に没頭し続けていたわけではなく風邪の余韻をなだめたり、人並みにオリンピックを観たり、ものすごい集中力を発揮して確定申告を片付けたりしていたのですが、なかなか長文書けず久々のブログエントリーとなってしまいました。

ここ数週間、作業的には最終ミックスとアルバムの曲順決め、CD制作に関する事務処理やデスクワークに奔走という感じ。一番大変だったのはやっぱり曲順です。第一案、第二案、代替案と選択肢が増えるたびにiPodとカーステレオと部屋のオーディオで何回も聴く。

真剣に聴いたり、ながら聴きしたり、寝ながら聴いたり。たくさんのシチュエーションと風景に『家路アルバム』をさらしてようやく決定的な曲順にめぐりあいました。久々に曲順で悩んで、何週間もかかった。

目の細かいサンドペーパーで辛抱強くささくれを磨いたり「ああ、このほころびはこのままにしておきたいな」と指でなぞったり、ということに神経を集中しているところです。春に向かって、『pilgrim』に続く山田稔明の新しいアルバムは『home sweet home』というタイトルです。

早く皆さんに聴いて欲しい、と思うようなアルバムが完成にだんだん近づいています。楽しみにしていてください。  
Posted by monolog at 22:31Comments(9)TrackBack(0)