2010年06月30日

ワールドカップと東雲の空

sunrise2ワールドカップを楽しみました(もちろんこれからの試合も楽しみ)。一喜一憂して身体をこわばらせたり。結局日本戦がある日は(福岡でライブの夜以外は)青い色のTシャツを着てテレビの前でにわかサッカーファンとしてサムライブルーを応援しました。

強靭な心身を持つアスリートたちに感服、そして感謝。興奮させてくれてありがとう。夜更かしして明け方まで起きていることが多かったここ最近、雨の季節の朝焼けはとてもきれいで、眠いことも忘れて何枚も写真を撮ってしまうほどでした。


このブログで告知するのを忘れていましたが、“HSH”ツアーファイナル公演となる恵比寿天窓switchでの2days、初日24日(土)は僕一人での弾き語り、ツアーの総決算に加え皆さんからリクエスト曲を受け付けて新旧楽曲をたくさん歌い尽くす日に、千秋楽の25日(日)はゲストミュージシャンを迎えてのステージになります。

25日(日)ゲストミュージシャン;
安宅浩司(pedal steel, mandorin etc)
五十嵐祐輔 fishing with john(guitar etc)
イトケン(per)
海老沼崇史(bass)



全員あ行、同じクラスになったら出席番号順に並んでいちはやく仲良くなるグループ、僕が遅い番号なのでちょっとすねてしまう、というストーリーか。『home sweet home』レコーディングでもお世話になった友人たち、奇跡的にスケジュールが合いました。

5月の“Smoking Signals”ともひと味違うフィールでのセッションになりそうで楽しみです。エビちゃんは引き続き最年少担当。チケットは両日ともSOLD OUTとなっていますが、席数調整や2階席開放、キャンセル発生などの可能性ありますので、ぜひキャンセル待ちでのお申し込みを。

24日のリクエストに関してはこのブログにコメントを書いてくれてもいいし、「info@gomesthehitman.com」までメールを送ってくれても目を通します。すべてのご要望に答えられないとは思うのですが、できうるかぎり!頑張ります。季節感とか考慮してもらえると嬉しいです。

もうすぐ名古屋と大阪、こちらもリクエストあればコメントを。よろしくお願いします!


GOMES THE HITMAN.COM presents
“夜の科学 vol.30〜home sweet home”TOUR FINAL!
2010年7月24日(土)/7月25日(日)@ 恵比寿 天窓 switch
両日とも18:00開場/18:30開演 料金3,500円(1ドリンク代別途)


DAY1;聴きたい曲、リクエストを募集します。新旧楽曲を織りまぜた弾き語りステージ。
DAY2;ゲストミュージシャンを迎えての千秋楽となります。セッションにご期待下さい。
山田稔明 with 安宅浩司(pedal steel, mandorin etc)、
fishing with john 五十嵐祐輔(guitar etc)、イトケン(per.)、海老沼崇史(bass)

キャンセル待ちでのお申し込みを受け付けております。
夜の科学メールフォーム

☆home “tweet” homeキャンペーン第二弾開催 & 今年もやります“Summer Greetin企画”
詳しくはこちら

恵比寿天窓 switch
〒150-0013渋谷区恵比寿3-28-4 B1F
TEL 03-5795-1887

詳しくはオフィシャルサイトLIVEページをご覧下さい。

summertour  

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2010年06月29日

愛しのチロ、センチメンタルな旅

sentimental西日本ツアーから東京に戻り物欲が高まって渋谷へ出かけて、ロゴスで荒木経惟の「センチメンタルな旅、春の旅」を見つけた。

僕は「愛しのチロ」というアラーキーの愛猫の写真集が大好きだったので「お、新しい写真集。チロもまだまだ元気だな」とか思ったのだが、果たしてチロは今春3月に亡くなっていた。22歳の大往生。

この本はチロとの最後の日々を記録した写真集でした。中身をちらっと覗き、「ここで立ち読みしたら泣く」と思って買って帰りました。

ページを捲るたびにチロがどんどん小さく薄くなっていって目の光がなくなっていくのが悲しく、アラーキーは飼い主としてカメラマンとしてどんな気持ちでシャッターを切ったのだろうかとか、さらにはうちの猫にもやがて来る最期の瞬間とか、いろんな想像をしながら僕はさめざめと泣いてしまった。胸をかき回す写真集だった。

ラットホールギャラリーというところで展示をやっているので機会があれば観にいきたいと思っています。とても切ないシーンが多いですが猫が好きな人、興味のある方はぜひ。



そしてうちの猫の話。広島のライブに「CAT GARDEN」という僕とポチが出会うきっかけになった写真集を持ってきた人がいて、サインを書いたりいろいろお話を交わした。

今となっては知らない人もいるかもしれないがうちの猫は写真家の斎門富士男さんが葉山で飼っていたのを譲り受けた猫である。「CAT GARDEN」を見て「饒舌スタッカート」のジャケット撮影を斎門さんに依頼したのが縁のはじまりであった。

斎門さんのいくつかの写真集で語られるポチという猫はうちのとは別の猫で、斎門さんが最初に飼い始めたポチにとてもよく似た猫だということで2代目を襲名したのがうちの猫。だから「猫なのにポチなんて面白いですねえ」とよく言われるがポチは最初からポチなのだ。子ども時代のポチ、少し大きなポチ、きりっとしたポチが写真集のなかにいくつも記録されています。

pochiうちの猫は「baby cat」というフォトブックの表紙を飾っていてそれは筆舌に尽くしがたい可愛らしさで、いつになっても自慢の種だ。アラーキー「センチメンタルな旅 春の旅」の中で印象的だったのは力なく横たわるチロのそばに元気盛りのころを切り取った写真集「愛しのチロ」を並べて写した写真だった。

無防備に寝息をたてて眠るポチのそばにその「baby cat」を並べて眺めて「ああ、いつまでもこのまま」と願う。チロの写真集を見たことによりいつも以上にコーミングしたり入念に爪を切ったりして嫌がられたが、猫とは本当に魔性の生き物だと思う。

AMAZONを見てたらマーケットプレイスで斎門富士男/猫関連の写真集がとても安く買えるみたいなので(1円とかで売ってたやつは僕が全部買い戻したよ)興味のある方はぜひうちの猫の勇姿を探してみてください。他にも「ぽちのゆめ」という本もあり、ここには完全室内飼いになった今からは想像もできない雪にまみれるポチの姿が記録されている。  
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2010年06月27日

DAY4(2010.6.21)広島〜尾道〜加古川〜東京 旅日記

onmch2IMG_0987広島の夜は明けて東京へ帰る日、しかし帰りのチケットを取っていない成り行き次第の行程。当初は広島から新幹線で一路東京へという予定でしたが、期せずして加古川チャッツワース岸本夫妻と落ち合ったので作戦会議。

午前中のうちに岸本さんの車で尾道まで辿り着いて尾道ラーメンを食べて散策した後どこか適当な新幹線の停まる駅で降ろしてもらう、という計画に。尾道はずっと行きたかった街、頭の中では「ブルーの構図のブルース」という小沢健二の歌が流れる。広島から1時間ちょっと尾道はとても静かな街。

とりあえず曲がりくねった細い坂道をあちらサイドからこちらサイドへと歩きまわる。ふとった猫がたくさんいました。本当に迷路のよう。辿りついたのは坂の上の志賀直哉旧居。小さな庵だが風情があり振り返って見下ろす景色も素晴らしい。

観光客は僕らだけで尾道弁の館長さんがとても丁寧に面白く解説してくれた。「他のお客さんが来んうちに」と本来立ち入り禁止の書斎にあがらせてもらった。「暗夜行路」の草稿を書いた部屋、機智のシャワーのようなものを浴びました。

観光地図をいくつか手に入れ、今度は「時をかける少女」はじめ尾道映画のシーンを回想しながらロケ地めぐりを。指でフレームを作ってどこを覗いてみても絵になる。映画の神さまが設計した街のよう。さっき会った三毛猫がトカゲかなにかをくわえてスタスタと歩き去っていきました。


onmch3onmch4長江小学校という、「時をかける少女」の舞台になった校舎へ向かう山肌に沿った細い坂道は他にはない風景でした。と同時に荒れ果てた廃墟も数多く時間が止まってしまった街のようにも見える。長江小学校、登校するには急勾配な石段を登らなければならないが子供時代の思い出にこのシーンが刻まれるのはうらやましい。

月曜日ということもあり人出も少なく、ちょっと疲れて言葉が切れるとても静かな時間が流れる。目を凝らすと海が見えて視線を落とすと石畳が美しい。帰京後すぐにDVDを借りて「時をかける少女」を観た。よみがえる記憶と見れなかった景色と、そして原田知世さんの可憐さ。また再訪したい街リストに「尾道」の名前が加わりました。

尾道博士である友人PLECTRUMのタイスケくんに指南を仰いで朱華園というお店で尾道ラーメンを。あっさりして美味しかった。お土産屋さんも充実していて岸本さんが買ってくれたチャイダーというお茶とサイダーをミックスしたB級ご当地モノも面白かったです。

もうひとつ、「れいこう堂」というとても個性的な、伝説的なレコード屋さんを訪ねた。これだけクセのある音楽を並べているお店にはなかなかお目にかかれない。このあたりではとても活発に音楽イベントが重ねられている印象。CDを渡して挨拶していろいろアドバイスをいただく。尾道、広島、四国と今までなかった連なりのツアーが組めたら素晴らしいなあと思う。


IMG_1011IMG_1010歩きまわり過ぎて、すでに予定よりも時間が経ってしまい、さあどこへ行こう、どこから帰ろうと経路を調べるも尾道から山陽新幹線の駅までの距離、値段、ここまでの疲労具合を足したり引いたりして計算すると、「神戸から飛行機で帰るのが一番楽チンじゃね?」ということになって、そのまま岸本さんの車で加古川まで行くことに(僕は爆睡)。

2ヶ月連続の加古川チャッツワース、お店のスタッフみんなもビックリしながらも「おかえりなさい!」と行ってくれました。冷たいお茶とサマープディングのおかげで生き返る(チャッツワースマスターの日記はこちら)。金曜日から4日間、毎日毎日がとても密度の濃い行程。点と点が繋がっていき、それがさらに繋がっていくのだ。

夜のフライトは東京の夜景がきれいで大好きなのだがこの日はまったく目が覚めないまま着陸。東京はいつもの東京でした。旅が始まりまた次のやつが始まる。坂道を登り切ったところに誇らしげに貼り出されていた、尾道の小学生が書いた詩が素晴らしくて、旅の終りにこの詩の内容を反芻して数日間を振り返ったのでした。


鳥栖と福岡と広島、尾道と加古川、皆さんありがとうございました。



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2010年06月26日

DAY3(2010.6.20)福岡〜広島 旅日記

IMG_0980hiroshima1福岡の楽しい夜が明けて朝、雨は降らず。東京を出てくるときには3日間とも雨の予報だったので半ば諦めていたのだけど、いつだってそうだ、僕がライブをやる日はだいたい雨が降らない。雨が降らないだけでこれだけ幸せな気持ちになるということが梅雨の季節からの恵みかもしれません。

泊まったホテルの朝食バイキングが秀逸。朝から元気が出る。チェックアウト、さあどうしようかとコーヒーを飲みながら思案。これ以降、東京へ帰るまでの交通手段を決めていないので道行きは僕次第だ。

百貨店のクロークに荷物を預けて昨日ゆっくりできなかった福岡の街を散策することに。今泉あたりの洋服屋や雑貨屋を覗いて歩くとあれもこれも欲しくなってくる(いわゆる旅目というやつ。変なお土産を買ってしまうのもこのせい)。ひとつだけ、とチェックのジャックパーセルを買って荷物を増やしてしまうことに。

博多から新幹線で広島へ1時間ちょっとの電車の旅。ほとんどトンネルのなかを行くが途中の工場群の向こうに海が見える景色が好きだ。広島へは1年ぶり、以前乗り間違った路面電車へも間違えずに乗れました。福岡で道草くったためヲルガン座へ直行。


hiroshima31年ぶりのヲルガン座でしたが、あがた森魚さんの映画のなかに店主のゴトウイズミさんが登場していたり、つい最近もトクマルくんのツアーでイトケンさんが先に立ち寄っていたりとあんまりブランク感も感じない。初めてのときはとても緊張した気がするのだけど、この日はとてもリラックスできたのは、思うにゴトウさんがとても優しく気さくに出迎えてくれたからだ(たまに出る広島弁がとても耳に気持ちいい)。

リハーサルもつつがなく終了したところでぼんやりTwitterを眺めていると加古川チャッツワース岸本さんが広島にいることを匂わせるツイートが。「まさか!」と思い電話をかけてみると悪戯に「ばれた?」と、開演前に合流。チャッツワース夫妻とヲルガン座ゴトウさんが挨拶を交わし動物の剥製の話で盛り上がるのを僕は不思議な気持ちで眺めていました(皆さん入り口にあるアザラシの剥製を見ましたか?)。

ライブはこの日も楽しかった。「なぜあんなに機嫌がよかったのですか?」というアンケート回答がありましたが、特別に理由はなかったような気がします。僕をニコニコさせるのはお客さんです。ツアー3日目という高揚感はあったかもしれない。リクエストに応えて「午後の窓から」を。

「ONE」はU2の「終りなき旅」に続けて演奏。「ONE」を書くときにU2の「ONE」という曲のことをなんとなく意識したことを思い出して、「終わりなき旅」のなかの「そしてすべての色がひとつに溶けていき、僕はまだ走り続けている」という歌詞と繋がりました。


この日は僕のMCとお客さんの反応の相性がよかったですね。そんなに狭い場所ではないのに簡単にみんなに手が届くような気がしました。とにかくたくさんのCDとTシャツが売れた日でした。持っていっただけみんなのおうちに持って帰ってもらった。後日発送になってしまった方、今頃届いていますか?また広島で演奏したいです。

終演後はお好み焼きを食べに行こうとチャッツワース夫妻を引き止めて夜中の街へ。結局岸本さんたちは僕と同じホテルに泊まることに。朝のホテルバイキングから夜の広島焼きまで、とにかく24時間以上の体感時間、長いツアー3日目でした。

hiroshima4hiroshima5  
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2010年06月25日

DAY2(2010.6.19)佐賀鳥栖〜基山〜福岡 旅日記

kiyama1kiyama2実家に泊まって朝、近所の温泉(スーパー銭湯)へ行く。だいたいいつの時も家に辿り着く時点でヘトヘトになっているので気持ちをリセットするのに広いお風呂はとてもいい。体力もみるみる回復しました。

今年の3月に亡くなったおばあちゃんのお墓参りに基山を登る。玉砂利のきれいなお墓、とても静かな、かつて子どもの頃の僕や従姉妹たちが駆け回っていた山のなかにある。住む人も少なくなった集落への道行きは荒れていて隔世の感。

山を降り支度をして同級生のやっちゃんに迎えに来てもらう。楽器やカバンなど大荷物での移動の時に車を出してくれる友だちには本当に救われる。車にはやっちゃんの息子、久しぶりに「オス!」と。みっちゃんも乗り合わせて福岡へ。車中は尽きることなき世間話


福岡市内、警固にあるcafe tecoはいつ行ってもあたたかい。去年の今頃からの、ほんの1年の付き合いだとは思えないくらいです。友人たちもライブがきっかけでcafe tecoでランチをするようになったりして、僕が東京にいる間も勝手にお店のみんなと交流してくれていて、その繋がり方が嬉しい。


cafeteco2cafeteco1この日のライブもとても楽しく時間が過ぎていった。レコ発@Queは曲順や曲間の演出などを丁寧に考えたライブで達成感があった。

弾き語りのツアーはいい意味で行き当たりばったりで、曲順を変えたり喋りすぎたりやる予定のなかった曲を思いつきで歌ったりみんなの反応を見ながらいちいちデコボコと予定外の方向へ流れていって、それが面白い。

予想通り前夜のスナックでの出来事のMCは大いに受けた。MCネタを収穫するための鳥栖公演なのか、という感じも。小沢健二のライブを控えた福岡(今日がその日か!)では大学時代のレパートリーだった「暗闇から手を伸ばせ」をカバー。

男性客が多い日だった。会話をして握手をしたみんなはもちろんのことですが、最後まで残って真っ黒なアンケート用紙を提出してくれた大学生と浪人生の男子がが印象的で、売り切れてしまったTシャツを悩みに悩んで先払いで買ってくれた(今頃Tシャツは届いているでしょうか)。遠くから近くから会場をいっぱいにしてくれた皆さんにあらためて感謝を。また年内に会えたらな、と思っています。



kiyama3ライブ後はいつものようにcafe tecoオーナー手嶋さんお薦めのお店で打ち上げなのだが、この日はいつもより賑やか。いつものスタッフ友だちに加え昨日からライブに参戦しているレストランのや親子も合流。さらにcafe tecoのお客さんで、“この春から憧れだった小学校の教員になったのにモンスターペアレントや意地悪な教頭先生やらいろんなトラップやハードルに打ちひしがれて漂流して辿りついたのがcafe tecoだった”という23歳の若い先生(男子)も引き止める。

僕の友人のやっちゃん先生にひとしきり人生相談してスッキリした表情。あの頃の先生よりも今歳をとって最近よく考えるのは、先生だって人間だということです。好きな音楽聴いたり悩んだりするのだという想像力が子どもの頃にはなかった。ニコニコ笑いながら僕のいい加減なポジティヴィティとかcafe tecoスタッフのストイックさとかいろんな人のいろんな話を聞いて彼にとっても楽しい夜だったろうと思う。僕自身がとても楽しかったのだから。

薬院にある「とりかわ 粋恭」という美味しいお店、食べたことのない感じ、鳥皮革命。ワールドカップ、この夜日本は負けてしまったけど福岡の夜の街はとても平和で穏やかな感じでした。  
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DAY1(2010.6.18)佐賀 鳥栖 旅日記

tosu2tosu14月末恵比寿での先行リリースライブと京都・加古川、5月末の下北沢でのバンド編成レコ発に続き再び始まった弾き語りツアー。キャリーバッグに荷物を詰め込みながらすり減った車輪を見て「7月の旅まで持ちこたえますように」と願う。

1年ぶりの佐賀。天気予報では100%豪雨と聞かされていたのでブルーになる覚悟はできていましたが、飛行機の窓から見る雲の上は当然まぶしく晴れていて一縷の望みにすがる自分もいた。

果たして降り立った福岡空港は雨で、地下鉄で博多駅へ。鹿児島本線乗り換えのためホームへ上がると電車のダイヤが乱れまくって混沌としている。雨のせいかと思ったら人身事故、東京でも九州でも人身事故は起こる。

快速が急遽各駅停車に変更になりすし詰めの電車はゆっくりと鳥栖へ。車窓から眺めるガクアジサイがきれいだった。耳に入るすべての言葉が九州弁。自分の言語スイッチも生まれ育った言葉へと切り替わっていくのだ。鳥栖駅は古い駅で、その姿は昔から全然変わらない。相変わらず空が広い街。雨はそれほどひどくなく、ずいぶん遅れて会場入りする頃には同級生のみっちゃんとうちの母親が机や椅子を並べてスタンバイしてくれていました。


tosu_live昨年同様鳥栖“Bar APPLAUTIR”にはママに抱かれた子どもから小学校中学校時代の同級生、60歳を越えた親戚のおじちゃんおばちゃんまで老若男女が集まってくれた。先月徳島アアルトコーヒーを訪ねたときにマスターの庄野さん(同世代)が「誰もが隠したい黒歴史であるはずのECHOESをカバーしてる動画を観て感動した」と言ってくれたのでこの日もECHOESをカバー。生まれて初めて行ったコンサートがゴダイゴだったので「ガンダーラ」も歌った。カンガルーの会(小さく産まれた赤ちゃんのための親子会)のお母さんたちもたくさん観にきてくれたので彼女たちのために「この広い世界で」も。

この日だけ歌うつもりだったカバーのなかから結局さだまさし「道化師のソネット」が西日本ツアーセットの中に組み込まれることになった。大学を卒業して就職してクタクタになっている疲れた心にとても自然にじわーっと染み入った歌だった。

札幌からレストランのや親子がライブを観にきてくれて、うちの親と「お世話になっています」「いいえ、こちらこそ」と頭を下げながら言葉を交わしているのも不思議な光景でした。いただいた立派なアスパラガス、美味しかった。

誰かがアンケートにも書いていたが、この日の「SING A SONG」は手拍子がとても拙く不揃いで、でもそれがとても誠実な感じで鳴っていてとても感動的だった。初老のおじさんがビールを飲んでまったりしながら僕の話を聞き入ってうなずき拍手手拍子をしてくれているのを不思議な気持ちで眺めていた。

遠方から観にきてくれた人たちにも感謝。あそこが僕の生まれて育った街です。


tosu4tosu3ライブ後、去年同様にうちの母親行きつけのスナックというか小料理屋というか、唯一無二な雰囲気のお店へ連れて行かれる。同級生のみっちゃんやっちゃんも道連れ。

最初は僕ら以外に脚はおらず静かにおでんをつついていたが、市議会議員のお兄さんに続いて仕事終りの集団客(韓国から仕事を習得しにきてる人たち含む)が入店、ハングル語の歌、カラオケが始まる。

対抗心がわいてきたうちの母親は僕に耳打ちしてくる。「あんた、ライブで歌ったさだまさしさんの曲ばカラオケで歌わんね、さあ、ほら」と。僕が嫌がっていると「あらー皆さん歌がうまかですね。ばってんうちの息子も東京でプロのミュージシャンばしよっとですよ。もう10年も!」と大きな声で言う。

「ああもう、しぇからしか!」とめんどくさくなって僕は刀を抜くようにギターを出して「手と手、影と影」をその場でフルコーラス熱唱。その後僕の帽子にはそこに居合わせたお客さんたちからのお札が吸い込まれていった、そんな夜でした。


また来年もその次も鳥栖でライブがやれたらいいなと思う。昔は里帰りして歌うなんて想像もできない、とんでもないと思っていたけど、今はそれが嫌じゃない。この心持ちの変化は自分にとってはなかなか大きいです。「息子の一番長い日」、という感じの西日本ツアー初日でした。  
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2010年06月22日

6月20日(日)広島 音楽喫茶 ヲルガン座

2010年6月20日(日)@広島ヲルガン座
夜の科学 in 広島〜home sweet home!

1.harvest moon
2.home sweet home(Motley Crue)
 〜home sweet home
3.クレールとノアール

4.夏の日の幻
5.雨に負け風に負け
6.三日月のフープ

7.milky way
8.glenville
9.hanalee

10.カウボーイ疾走(小沢健二)
11.午後の窓から
12.sweet home comfort

13.道化師のソネット(さだまさし)
14.歓びの歌

EN
15.終わりなき旅(U2)
 〜ONE
16.SING A SONG
17.星降る街
18.hummingbird  
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6月19日(土)福岡cafe teco

2010年6月19日(土)@福岡警固 cafe teco
夜の科学 in 福岡〜home sweet home!


1.harvest moon
2.思うことはいつも
3.home sweet home(Motley Crue)
 〜home sweet home
4.クレールとノアール

5.夏の日の幻
6.三日月のフープ
7.milky way

8.風が強い日(The Street Sliders)
9.glenville
10.Puff the Magic Dragon(PP&M)
 〜hanalee

11.暗闇から手を伸ばせ(小沢健二)
12.それを運命と受け止められるかな
13.sweet home comfort

14.道化師のソネット(さだまさし)
15.歓びの歌

EN
16.SING A SONG
17.距離を越えてゆく言葉
18.hummingbird  
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2010年06月19日

6月18日(金)鳥栖Bar APPLAUTIR

2010年6月18日(金)@佐賀鳥栖 Bar APPLAUTIR
夜の科学 in 鳥栖〜home sweet home!

1.clementine
2.手と手、影と影
3.blue moon skyline
4.三日月のフープ

5.home sweet home
6.ガンダーラ(ゴダイゴ)
7.SOMEONE LIKE YOU(エコーズ)
8.hanalee

9.道化師のソネット(さだまさし)
10.歓びの歌
11.この広い世界で
12.SING A SONG

13.hummingbird

  
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2010年06月18日

雨の鳥栖、福岡、広島へ

2010年5月、ついに発売となった山田稔明2ndソロアルバム『home sweet home』を
引っさげて福岡へは昨年末以来半年ぶり、鳥栖と広島では1年ぶりの公演となります。
山田稔明『home sweet home』全曲試聴


大雨の中のツアーになりそうですが、皆様のご来場を心よりお待ちしております!
レイニーデイサービスとしてサインでもなんでもお応えします。

<夜の科学 西日本編>

6月18日(金)[佐賀]鳥栖 Bar APPLAUTIR(夜の科学 in 鳥栖)
出演;山田稔明(GOMES THE HITMAN)
open19:00/start19:30 adv.¥2,000/door ¥2,500(1ドリンク代別途)

6月19日(土)[福岡]警固 cafe teco(夜の科学 in 福岡)
出演;山田稔明(GOMES THE HITMAN)
open:18:30/start19:00 adv.¥3,500(1ドリンク代別途)

6月20日(日)[広島]十日市町 ヲルガン座(夜の科学 in 広島)
出演;山田稔明(GOMES THE HITMAN)
open:18:00/start18:30 adv.¥3,500(1オーダー代別途)



☆home “tweet” homeキャンペーン第二弾開催 & 今年もやります“Summer Greetin企画”
詳しくはこちら

すべての公演ともオフィシャルサイトにて入場予約受付中です!
詳しくはオフィシャルサイトLIVEページをご覧下さい。

いろいろTwitterで途中経過報告します。


summertour  
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「距離を越えてゆく言葉」について

glen新作2ndソロアルバム『home sweet home』全曲について振り返る企画、ついに最後の曲です。「距離を越えてゆく言葉」は僕の記憶するところでは今作のなかで一番古い歌。

歌詞のファイルを見てみたら作成日が2005年12月8日(僕の誕生日だ)となっていたから『ripple』がロングセラーとなっていた時期にあたります。この録音で聴かれる左右のアコースティックギターはこの当時のデモのまんま。言葉をつぶやくように浮かんだフレーズを散りばめていった歌詞が気に入っていてCDリリースの目処も立たなかった2008年初頭に「GO WEST ep」としてデモのままCDRで発表しました。

力強いタイトルですが、この歌の主人公は「距離を越えてゆく言葉を君に捧げるよ」と言っているわけではなく、「ああ、どうか、距離を越えてゆく言葉を僕にください」と懇願している。とても心細い揺れ動く気持ちで、なにかを強く希求する歌だと思っています。

想定していた通り(そして少し成り行き任せに)“旅路”と“家路”を総括するに相応しい幕引きとなりました。みんな今日が良い日だって、そう思えて、また明日ねって手を振って日が暮れる。そしてまた繰り返す毎日を最後まで続けてゆくのです。



山田稔明『home sweet home』
(GTHC-0002/\3,150 tax in)
2010.5.19 ON SALE


1.harvest moon
2.歓びの歌
3.home sweet home
4.クレールとノアール
5.milk moon canyon
6.glenville
7.hanalee
8.星降る街
9.sweet home comfort
10.距離を越えてゆく言葉

all songs written by Toshiaki Yamada
produced by Toshiaki Yamada
co-produced by Masao Tezuka & Yamachi

manufactured by GOMES THE HITMAN.COM

  
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2010年06月16日

「sweet home comfort」について

pochi100616山田稔明2ndソロアルバム『home sweet home』の全曲について思い出語りをしていく企画ものらりくらりとようやく9曲目です。西日本ツアー前には全部終わらせたい。

“Southern Comfort=南部のもてなし”という言葉があって、アメリカ南部では旅人や訪問客を両手を広げて心から歓迎しおもてなしするのが習わしだという。「sweet home comfort」という、少々わかりづらいタイトルはそこに由来しています。とても素直な歌だなあと最近ステージで歌って改めて実感しました。

実はこの歌はもともとは2MC1DJスタイルのHIPHOPグループが歌う姿を想定して書き始めた歌。なのでこの歌の初期のデモでは「揺られ/吐き出され/降られ」と押韻する部分でもう一人の山田稔明が合いの手を入れるというHIPHOPマナーなアレンジが施されていました。作曲時期的にも「SING A SONG」の兄弟曲のような印象があります。

この歌を書いているときに、とにかく“切なさ”というのがテーマとしてあった。僕にとっての切なさは「優しくて悲しい」という意味だったのでこういう歌ができたのだけど、他の誰かにとっての“切なさ”は“哀しさ”とほぼイコールだという話になって、僕は珍しく不服だと感じて「そんなに言葉を単純化するなよな」と独りごちたのでした。

この歌をライブでやるときには客席の皆さんに「home sweet home」というコーラスと「ただいまーおかえりー」という合いの手を入れてもらえたら嬉しいなと思っています。声に出さなくてもいいので心の中で唇を動かしてみてください。おもてなしをする気持ちで。  
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2010年06月15日

雨の洞窟とワールドカップ

haremame変な気候がデフォルトになって久しい。気持ちのいい季節はやっぱり過ぎ去って今年もちゃんと梅雨入りしました。わかっていたことだけども梅雨時のライブ遠征、雨が降るとつらい。CDとTシャツが詰め込まれたキャリーバックはどういうわけか日毎に重くなっていくのです。どうにか僕が行く先、その時間に雨がふらず太陽の光が降り注ぎますように。

ワールドカップが始まると、家でテレビの前にいるだけで日本中(世界中)と興奮を共有できるような雰囲気があって、夜にコンビニがとても空いていたり、それこそライブハウスやカフェも閑古鳥になってしまったりと少し街の風景が変わる。僕は外国人の変わった名前を見つけるのが好きなので、テロップや背中のネームを夜ごと目で追っています。

今週末からいよいよ鳥栖、福岡、広島と音楽の旅です。鳥栖ではあんな歌こんな歌とカバーソングをたくさん歌う日にしようと決めましたが、福岡cafe tecoの日は日本×オランダ戦。ワンセグテレビで経過をチェックしたりわさわさしながらどっちが勝つか誰か頑張ってるかとか予想しながら、せっかくなのでワールドカップ日本戦の日にしかできないような楽しいライブにしようと思います。広島でも今面白いことを考え中です。

聴きたい歌、僕に歌って欲しい歌があればコメントにてリクエストください。なるべくそれを反映したセットリストでのぞみたいと思います。予約申込はオフィシャルサイトから。「home “tweet” homeキャンペーン2」「Summer Greetingキャンペーン2010」といろいろやります。

ここ一連の入場受付で名前を伺って入場してもらうスタイルのライブではチケット(実券)がなくて味気ないなーと日頃から思っていたのですが、自分はこの春からたくさん観たライブチケットの半券をベタベタ手帳に貼って悦に入っている、という矛盾に気付きました。なので鳥栖のライブから受付で入場する際にチケットをお渡しすることにしました。簡単な紙片ですが「この日ライブを観た!」という記念に。

思い出を越えてくチケットを君がさがしてるんなら、ということで、ぜひ皆さん初めての方もいつも来てくれる人もライブ会場で会って固い握手をしましょう。(写真は先日HARCOが「出演者の人柄が出て今日は楽屋がきれいに片付いている」と語った代官山晴れ豆の控え室にて)  
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2010年06月14日

「星降る街」について

星降る夜Twitterのタイムラインがワールドカップとともに“はやぶさ”で活気づく夜に、新作『home sweet home』全曲解説も後半、「星降る街」です。

とても寒い2006年の大晦日にピアノで作曲し歌詞を書き上げた曲です。歌い出しの「ほし、ふる、まち、から」というたどたどしい譜割りが電報みたいだなと思って当初は「ホシフルマチ」と表記していました。ゴッホの絵に「星降る夜」という作品があって(画像)、この歌を歌うとき僕の脳裏にはその絵に似た水面ににじんだ星空が浮かんでいます。

大学を卒業して勤めていた映像制作会社のスタジオが江東区の豊洲にあって、そのそばに「東雲(しののめ)」という駅がある。渋谷の事務所で荒編集をして徹夜明けで湾岸のスタジオに行くときに目にする“東雲”はいつも青く塗りつぶすような静寂の風景で、そんな記憶のスケッチのようなものがこの歌の節々に刻まれているような気がします。

ネット上で見る“はやぶさ”の大気圏再突入の写真や燃え尽きてゆく映像はどれもとても美しいものだった。7年間もひとりで宇宙を彷徨って、おかえりなさい。お疲れさまでした。  
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2010年06月13日

今晩予約受付開始、今週末は西日本ツアー

100611_4ワールドカップが始まりました。始まってしまうと観てしまうものですね。夜中に緑の芝が目に心地いいです。

今晩も各局でワールドカップ中継ですが、テレビを斜めににらみつつ来るべき7月24日(土)/25日(日)のツアーファイナル“夜の科学vol.30”のお申し込みをお忘れなく。2日間、ゲストを迎える日とまったくひとりでやる日にしようかと漠然と考え中です。お申し込み詳細はコチラを。

“夜の科学 vol.30〜home sweet home”TOUR FINAL!
2010年7月24日(土)/7月25日(日)@ 恵比寿 天窓 switch
両日とも18:00開場/18:30開演 料金3,500円(1ドリンク代別途)



そして今週末、金曜日から西日本ツアーです。1年ぶり文字通り“生まれ故郷への家路”公演@鳥栖。この日は最近のセットリストとは趣向を変えて洋邦カバーソングをたくさん歌う特別なセットをと思っています。半年ぶりの福岡cafe teco、1年ぶりの広島ヲルガン座と続く3日間、とても楽しみ。先日の代官山イベントから個人的には“小沢健二がひふみよツアーで歌わなかった曲をカバーする”という裏テーマにして2010年夏のツアーを楽しむ所存です。『home sweet home』を通販で買ってくれた人も直接サインしますのでCDをぜひお持ちください。もちろん『pilgrim』『home sweet home』と新作Tシャツも持っていきますので財布に少し多めに持ち合わせを!


<夜の科学 西日本編>

6月18日(金)[佐賀]鳥栖 Bar APPLAUTIR(夜の科学 in 鳥栖)
出演;山田稔明(GOMES THE HITMAN)
open19:00/start19:30 adv.\2,000/door ¥2,500(1ドリンク代別途)

6月19日(土)[福岡]警固 cafe teco(夜の科学 in 福岡)
出演;山田稔明(GOMES THE HITMAN)
open:18:30/start19:00 adv.¥3,500(1ドリンク代別途)

6月20日(日)[広島]十日市町 ヲルガン座(夜の科学 in 広島)
出演;山田稔明(GOMES THE HITMAN)
open:18:00/start18:30 adv.¥3,500(1ドリンク代別途)



7月まで続くツアーですが、CDリリース時同様「home “tweet” homeキャンペーン2」をやろうと思います。ライブに関する感想(ライブにお越しになれない方はCDの感想でも構いません)をTwitterで、140文字以内でつぶやいてください。末尾に「半角スペース+#toshiakiyamada」と書いてもらえると助かります。ひとことのつぶやきでも140文字ぎっしりの感想文でも構いません。

「 #toshiakiyamada」でつぶやかれたツイートの中から抽選で5名に“旅路”と“家路”の狭間に構想された幻の“三十路”楽曲「bon voyage」を収録したCDRをプレゼントします。締め切りはツアーファイナル翌日、7月26日とします。下の画像は「home “tweet” homeキャンペーン」でプレゼントした5枚のCDR(盤面手描き)です。

さらに季節は夏に向かいますので、毎年恒例の「Summer Greeting」企画を今年もやりましょうね。切手を貼ってご自分のご住所お名前を記載したポストカードをライブ会場にお持ちください(〇〇宛ではなく〇〇様と記してください)。僕がサインや絵なんかを書いて暑中見舞い(あるいは残暑見舞い)の時期に皆さんのポストに届くように返送します。

たくさんの皆さんと会えたらいいな、と思っています。初めてだしどうしようか迷ってたり真っ黒なスケジュール帳と睨み合って唸っている人がいたら、どうかぜひ思い切ってご来場ください。ひとりで来てもも楽しめるライブになると思うし、仕事は別の日に2倍頑張ってやっつけちゃって。旅の支度をしながらわくわくしているところです。


cdr  
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2010年06月12日

代官山、晴れたら空にハジケる旋律

2010年6月11日(金)
“ハジケる旋律” @ 代官山 晴れたら空に豆まいて

1.harvest moon
2.クレールとノアール
3.home sweet home(Motley Crueカバー)
 〜home sweet home
4.地上の夜(小沢健二カバー)
 〜glenville
5.夏の日の幻
6.hanalee
7.SING A SONG
8.歓びの歌


Have You Ever Seen the Rain?(「雨を見たかい」CCRカバー)
※Session with HARCO、Swinging Popsicle


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2010年06月11日

夜の科学vol.30!入場受付詳細

7月のツアーファイナル2days@恵比寿switch、この週末に入場申込受付を開始します。
“旅路”“家路”のその先はどこか?たくさんの皆様のご来場を心よりお待ちしています。


GOMES THE HITMAN.COM presents
“夜の科学 vol.30〜home sweet home”TOUR FINAL!
2010年7月24日(土)/7月25日(日)@ 恵比寿 天窓 switch
両日とも18:00開場/18:30開演 料金3,500円(1ドリンク代別途)


5月からのレコ発ツアー(佐賀、福岡、広島、加古川、大阪、京都、名古屋、下北沢、札幌)
を経て有終の美を飾る“HOME=switch”での2days、記念すべき30回目(!)の“夜の科学”
となります。2日間メニューの異なる『home sweet home』に明け暮れた2010年上半期の
総まとめ的なツアーファイナルです。お申し込みはお早めに!

オフィシャルサイト特設メールフォームにて6月13日(日)21時より受付を開始します。
夜の科学特設メールフォーム

恵比寿天窓 switch(HP
〒150-0013渋谷区恵比寿3-28-4 B1F
TEL 03-5795-1887


summertour  
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2010年06月10日

「hanalee」について

運良くチケットを手に入れ、小沢健二ひふみよ@NHKホールを観ることができました。強烈に影響を受けた人なので、いろいろ思うことがたくさんあってうまく感想を書けないのですが、明日の代官山から始まる弾き語りツアー(初夏編)のMCなんかで思ったことをぼんやりつぶやこうかと思います。

今日は引き続き新作『home sweet home』楽曲についての思い出話。ようやく「hanalee」について。この曲は初演が2006年5月、実に4年前。以降何度も何度も演奏してようやく今回CDに収録された歌です。Peter, Paul & Maryの「Puff(the Magic Dragon)」に登場する架空の土地の名前をタイトルに冠したという話も何度も何度も。

もはやこの歌の歌詞について、なぜこのフレーズを書いたかとかきっかけを思い出せない。もしかしたら自動筆記で書いたのかも、とすら思うくらい僕の手を離れた歌になっています。ここに載せた動画は2007年12月の「夜の科学」、プリントアウトした歌詞を配ったのでCDになってないのにみんながシンガロングできている、という風景です。

最後のヴァースの「右も左も見渡す限りアカネ色」に続く「ここがどこだかわかるかな?」というフレーズは天空から右往左往する僕らの暮らしを眺めているどこかの神さまが言った言葉だということになっていて、だから歌うときもその部分だけ僕は僕の思う神さまの口調で歌うようにしています。

元気な人も元気じゃない人も混ぜこぜに暮らすこの世界で、自分の(あるいは自分じゃない誰かの)人生の往路と復路をじっと目を凝らして淡々と観察しているような視点がこの歌にはあるような気がしてきました。歌うのがとても気持ちいい歌です。


hanalee

GOMES THE HITMAN | MySpaceミュージックビデオ
  
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2010年06月08日

下北沢、90年代と夢の続き

smktzwCLUB Queでのワンマンから1週間が過ぎて、去年からいろいろ仲良くさせていただいている浅田祐介さんが企画するイベントライブを観に下北沢へでかけた。先週“Smoke Signals”と名付けたバンドでお世話になったヤマチさんとドラムの杉野さんも祐介バンドで出演するのだ。

ステージ上の彼らは旧知の仲、90年代から闘い続けてきた戦友のようで、大人の余裕みたいな雰囲気をまとってはいるが、音を出すととてもやんちゃで、一筋縄ではいかないいくつものトラップが仕掛けられたアップトゥデイトなサウンドに僕は唸りをあげながら聴き入ってしまいました。

10数年前、映像制作会社で働いていた頃に僕は右も左もわからないADとして浅田祐介さんのPV撮影に参加しました。失敗ばかりの現場だったので地下スタジオの風景が脳裏に焼き付いている。打ち上げでその頃の話をしても、なんだかとても前向きな昔話のように思えました。

下北沢には意外と頻繁に通っているはずなのに、毎度のように「シモキタ変わったなああ」と独りごちている気がする。何件かのレコード屋とインディアンハーブのお店ぐらいしか寄るところがなくて、ずっと古着屋でナフタリン臭い古着のTシャツをパラパラと、レコードを探すように眺めて時間をつぶしたのです。夏を思いながら。  
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2010年06月04日

半蔵門から山口、home “tweet” home と「bon voyage」

newsdeli久々に半蔵門のTOKYO FMへ出かけてJFN系FM山口の番組にゲスト出演させていただきました。ディレクターさんの熱い思いのおかげで番組コーナー初のゲストに抜擢されました。名盤を紹介するコーナーだったので、僕はTHE HOOTERSの『ONE WAY HOME』という、僕が初めて自分のお小遣いで買った洋楽アルバムを。

“HOOTER”とは鍵盤ハーモニカの愛称、マンドリンやアコースティック楽器を使ったトラディショナルな音像は『home sweet home』と共通するところも多いと思います。とにかく隅から隅まで影響を受けたアルバムで、オープニングトラックは「サテライト」という曲名。歌い出しは「Hush little baby don't cry like that」という歌詞なので興味のある方はぜひ聴いてもらいたい。この日は「hanalee」をかけてもらいました。

発売からずっとTwitterで「home “tweet” home」企画をやってきましたが、本当にたくさんのつぶやきをありがとうございました。今後も「#toshiakiyamada」で思ったことをツイートしてもらえたら嬉しいです。抽選で5名に未発表音源プレゼントということにしていましたが、“旅路”と“家路”のはざまに“三十路”をテーマにしてEPを作ろうとして頓挫した途中経過、「bon voyage」という曲にしました。抽選結果は一両日中に当選者にお伝えします。正式タイトルは「bon voyage〜終りなき旅の流浪者」という、僕のMacBookから外に出たことのない、僕以外誰も聴いたことがない曲です。

GTHC Street Teamへもたくさんのお申し出、本当にありがとうございます。6月7月とたくさんの人と言葉を交わせる充実したツアーになればと思っています。すでに8月以降のことも考え始めています。CD発表とライブ活動が僕の活動の根幹、ダブルスタンダートなので、落ち着くことなく次へ次へと歩を進めていこうと思います。
  
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2010年06月02日

GTHC Street Team募集します

street3004月末と5月末、東京でのレコ発は終了しましたが今月からまた全国を縦に旅していく弾き語りツアーがあります。昨年『pilgrim』発売とツアーに関しても全国各地のサポーターのご協力をいただきました。今年も各地に営業所を持たないGOMES THE HITMAN.COMに代わって全国各地の皆さんの力強いサポートに期待しています。

札幌から九州まで会場で皆さんに会場でお会いできることを楽しみにしています。また、夏以降今まで行ったことのない場所でのライブが実現できるよういろいろ計画中ですので、ツアーでお伺いする街以外の地方の方も(もちろん関東の皆さんも)ぜひ“home sweet home”情報頒布にご協力ください。

「われこそは」とご協力していただける方は info@gomesthehitman.com までご連絡ください。詳しいことはコチラをご覧いただき、お気軽なご参加をぜひ。
  
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「glenville」について

pochi下北沢CLUB Queでのバンド編成ワンマン、大盛況のうちに終了しました。ステージ上からお客さんみんなの笑顔を眺めて幸福感に浸っているうちに過ぎていった、あっという間の100分間でした。改めて思うこともたくさんあったので後日振り返る文章を書きます。引き続き皆さんが思ったこともこちらに投げかけてください。

引き続きアルバム『home sweet home』各曲について綴る思い出話とか裏話、今日は「glenville」です。この曲も書いたのはずいぶん前。おそらくこの日に歌詞を書き上げてデモの第一稿を作ったのだろう。“glen-”という接頭辞には「渓谷」という意味があり、それと“-viile”という「集落」を意味する接尾辞を組み合わせて架空の町の名前をつけたのですが、それがたくさん実在する街だったというのは何度か話した話(Wikipedia)。

もともとのデモには「右手で荷物を引きずって」という最後の6小節はなくて、後日付け加えました。ボーカルを録音し直した2009年バージョンも存在しますが、CDに収録されたのは2007年に弾いたアコギ(左チャンネル)、ウクレレ(右チャンネル)と鍵盤ハーモニカ、そしてボーカルとコーラスを聴きながらイトケンさんにドラムを、安宅くんにペダルスティールと右スピーカーのアコギをダビングしてもらい、Mixer's Labの手塚さんにトラックダウンしてもらいました。

ミックスを聴いたときに、とにかく僕のボーカルの距離が近くて生々しくて感動した。この曲はライブもいいけどCDもいい。ずっと演っていたいし、ずっと聴いていたくなる。「心は穏やかに閉じていくのさ」という歌詞がなんの苦労もなく溢れでてきたことを今では奇跡のように思います。僕はこのフレーズにネガティブな響きを微塵も感じません。アルバムアートワークで象徴的なオレンジ色はこの曲と「home sweet home」が醸し出した色のような気がします。



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