
トイ・ストーリーを初めて観たのはもう15年くらい前になるだろうか。ストーリーと長編CGという技術に圧倒されたのを今でも覚えています。例の映像制作会社勤務時代に社員旅行でハワイのマウイ島に連れていってもらったのだけど向こうのトイザらスでなぜかトイ・ストーリーのグッズをいくつも買ったのだ、しゃべるやつとかバッジとか。
さっそくそのチケットを使ってライブの翌日にレイトショー、日本語吹き替え版3Dを観てきました(ぼんやりしてコンタクトレンズを入れずに行ってしまって3DメガネとのWメガネで疲れたが)。本編前の短編から心を掴まれ、とにかくそれは完璧な映画でした。「hanalee」あるいは「Puff the Magic Dragon」みたいだな、とも思いました。
おもちゃたち(僕たち、と言い換えられるかもしれないな)の存在するべき“HOME”は時間の流れとともに変わっていくのかもしれないが、その“HOME”に対して自分たちの存在意義を体いっぱいにアピールする/できることが幸せということだ。そういえば「オズの魔法使い」のエンディングでジュディー・ガーランドは「THERE IS NOTHING LIKE HOME(我が家に勝る場所はなし)」と呟くのだ。
ハワイで買ったもののなかでポテトヘッドのフィギュアだけは見えるところに置いていたつもりだったのだけど気付くとどこにも見当たらず。きっと仕分け作業の果てにゴミに出してしまったのだろう。ごめんよポテトヘッド、この映画を見終わった後では申し訳なさが尋常じゃないのだ。
レイトショー終わって明るくなった映画館にいたのは全員が僕みたいに夏の暑さで少しくたびれた大人ばかりだった。おそらくそこにいたみんなが過去を思い未来を想像し今を愛しいと感じて「There is Nothing like Home Sweet Home」と心の中で呟いたことだろうな。