2010年07月29日

トイ・ストーリー3と愛しの我が家

toy3恵比寿のライブの後、男性のファンの方から「山田さん、これよかったらどうぞ」と封筒をもらった。中にはトイ・ストーリー3のチケットが。ツアーが終わったら一番に観にいこうと思っていた映画だったので声をあげて喜んでしまいました。ほんとにありがとう。

トイ・ストーリーを初めて観たのはもう15年くらい前になるだろうか。ストーリーと長編CGという技術に圧倒されたのを今でも覚えています。例の映像制作会社勤務時代に社員旅行でハワイのマウイ島に連れていってもらったのだけど向こうのトイザらスでなぜかトイ・ストーリーのグッズをいくつも買ったのだ、しゃべるやつとかバッジとか。

さっそくそのチケットを使ってライブの翌日にレイトショー、日本語吹き替え版3Dを観てきました(ぼんやりしてコンタクトレンズを入れずに行ってしまって3DメガネとのWメガネで疲れたが)。本編前の短編から心を掴まれ、とにかくそれは完璧な映画でした。「hanalee」あるいは「Puff the Magic Dragon」みたいだな、とも思いました。

おもちゃたち(僕たち、と言い換えられるかもしれないな)の存在するべき“HOME”は時間の流れとともに変わっていくのかもしれないが、その“HOME”に対して自分たちの存在意義を体いっぱいにアピールする/できることが幸せということだ。そういえば「オズの魔法使い」のエンディングでジュディー・ガーランドは「THERE IS NOTHING LIKE HOME(我が家に勝る場所はなし)」と呟くのだ。

ハワイで買ったもののなかでポテトヘッドのフィギュアだけは見えるところに置いていたつもりだったのだけど気付くとどこにも見当たらず。きっと仕分け作業の果てにゴミに出してしまったのだろう。ごめんよポテトヘッド、この映画を見終わった後では申し訳なさが尋常じゃないのだ。

レイトショー終わって明るくなった映画館にいたのは全員が僕みたいに夏の暑さで少しくたびれた大人ばかりだった。おそらくそこにいたみんなが過去を思い未来を想像し今を愛しいと感じて「There is Nothing like Home Sweet Home」と心の中で呟いたことだろうな。  

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2010年07月28日

DAY2;7月25日(日)恵比寿 天窓 switch

1日目終わって帰宅後なんやかやと作業しながらも気になって検索したYouTubeのさだまさし映像を延々見続けて寝不足。明けて2日目イトケンさんと安宅くんをピックアップして恵比寿へ。30分まきでメンバー全員が揃うという気合の入りよう。

07250725リハーサルから和やかにスムーズに、ときに休憩を挟みつつゆとりを持った進行。「ああ、今日は徹底的に良いライブになるなー」とこの時点で僕は確信。前日大阪遠征だったイトケンさん差し入れの「お好み焼きスナック」など眺めながら。

本番前コンビニで腹ごしらえをするべく出かけていったエビちゃんはグッタリしながら戻ってきて「歩きながらおにぎり食べててふと気づいたらおにぎりにカメムシがとまっていたんですよ」と。影響のなさそうなところは食べたらしいが、とても的確に最年少キャラという役回りを果たしているな。

さてライブが始まると時間軸に沿って、1曲1曲終わっていくたびに「ああ、この曲終わってしまったよ..」と寂しくなってしまうような一期一会の楽しい時間。音楽とは「音が楽しい」と書くのだな。

07250725予定になかったサイモン&ガーファンクルの「59番街橋の歌」もセッションし、「クレールとノアール」から「clementine」への流れはあとでVTRを見返して奇跡的だったなと思いました。

小沢健二「ある光」カバーと安宅くん曲「それでいいんじゃないかと」も当日のリハでアレンジしたセッション。とても自然なあるべきかたちでの演奏だったと思う。

イトケンさんの誕生日プレゼントにオレンジ色のツンドラ倶楽部をあげたいとずっと考えていて、どこのお店でも売り切れていたのが当日の朝寄ったマツキヨで見つけて驚喜して仕込んだバースデーサプライズでした。みんなもHappy Birthday歌ってくれてありがとう。

「glenville」あたりからはとにかく心地良いサウンドの上でゆらゆら揺れているような気分でした。今回のツアー最後のさだまさしMCはステージ上のメンバーみんなに向かって熱弁を奮うというスタイルに。

07250725この日のライブ、もしかしたら僕は『home sweet home』でお世話になった安宅五十嵐イトケンエビちゃんの“あ行チーム”をお客さん同様に楽しませようと思って企てたセッションだったのかもしれないな。

最後の最後に「hummingbird」という歌を歌いあげてステージから会場を見渡すとそこにいるみんながニコニコしていて、楽屋に戻ったら今度は4人のメンバーががニコニコしていた。今日はとても良いライブだったと感動しました。

このライブを観れなかった人に申し訳ないと思ったので、またこの日みたいに魔法にかけられたような幸せなライブをまたやりたいと思う。だから、皆さんも頑張って万難を排してこれからも僕のライブに遊びにきてください。

『home sweet home』に関わるすべての皆さんに感謝します。ありがとうございました。



この日のライブアンケートからいくつか。
「『歓びの歌』を聴いて以来“これは山田版道化師のソネットだ!”と思い込んでいたのですが本当に山田さんがライブで歌ったので驚き&勝ち誇ったような気分です。(販売員;23歳)」
「心身ともに疲れきっていた数年前のライブで『hanalee』を聞いた瞬間心の奥のドロドロがすっと足元から流れていって救われた気分になりました。今でも鳥肌が立ちます。(会社員;女性)」
「飛び出す絵本を開いたみたいな、“おもちゃのマーチ”のおもちゃたちが踊りだしたような、そんな楽しいバンドでした!(会社員;女性)」
「1年半前に愛猫を18歳で亡くしてポッカリあいた空間に“猫”という単語の多い山田さんの音楽が染み渡っていくようです。(38歳;チェコ語翻訳家)」
「山田さんが50歳でヨボヨボになったとき私は今の山田さんくらいの年齢になりますが、そのときにも山田さん含む音楽や本や映画や旅行なんかにお金も時間も割けていれたらいいなあと思います。(19歳;学生)」
「名古屋のハナリちゃんのパパは僕の友人です。MCで話題になったこと伝えておきますね!(29歳;マッサージ師)」



DAY2;7月19日(月・海の日)札幌 にライブアンケートからの抜粋を追記しました。  
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DAY1;7月24日(土)恵比寿 天窓 switch

072407244月末からずっと続いてきた『home sweet home』を携えてのツアー。ついにツアーファイナルだ!という感慨はほとんどなく、やるべきことが多くて(特に東京は映像が絡んでくるので)バタバタ後手後手になりながら息を切らしながら恵比寿会場へIN。「おかえりなさいー」と迎えられる。

いつものように会場はソールドアウト、たくさんのお客さんが駆けつけてくれることが本当に嬉しい。この日は偶然か必然か、古い友達がたくさん観にきてくれた。

高校時代のバンドメイト(モトリー・クルーと原田知世さんのファンだ)、高校の同級生が2人(そのうちひとりはアメリカ人の旦那と息子を連れて)、小中学校の同級生(ライブ後、「諸星カークン越えしたね山田君」と認定してくれた)。なんかとても不思議な気持ち。

2days初日、ひとりのステージでいつもより多めに夏の歌を歌った。「長期休暇の夜」などはいつ歌っても甘酸っぱい気持ちになるし「20世紀の夏の終わり」のような比較的最近の曲でも久々に歌うとその歌詞のポジティヴィティみたいなものにふれて新鮮な気分になる。夏とは魔性の季節だ。毎年いつもそう思う。



この日のアンケートからいくつか
「甘ったるくキュートな曲だと思ってた『おやすみなさい、仔猫ちゃん!』が別の曲みたいに切なく響いて心打たれてました(会社員;35歳)」
「もぎたてでまだ青い実だったHSHが季節が変わり成熟し同じメロディ、同じ詩、同じ歌い手なのにそれぞれの曲が姿を変えたようにきこえた。(会社員;31歳)」
「猫の歌のとき実家の年老いた猫を思い出し涙が出ました。(36歳;女性)」
「僕も20代半ばまではコレクターのようにCDを買い漁っていましたが今は年に4〜5枚がいいところ。そのなかの数枚が山田さんのCDになって本当によかったと思っています。(会社員;30歳)」
  
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集中リハ in West Tokyo

rhrhカレンダーをさかのぼって7月22日、バンドで演奏する曲が決定したのが前日という、旧知の仲でなければ失礼千万な進行具合。

5月にじっくり曲を覚えてしっかりした屋台骨となったベース海老沼崇史くんとライブとレコーディングとで数年来力を借りているドラムのイトケンさんと弦楽器担当安宅浩司くん、今年のトピックである小沢健二をともに並んで観た五十嵐祐輔くんはガットとピアニカという布陣、この組み合わせは初めてだがみんなの性格を知る僕には「このケミストリーがうまくいかないわけない」という自信がありました。

kickingbirdsのときから馴染みの三鷹のとても独特な雰囲気のリハスタで半日にわたっての手合わせ。本来は全員でセッションする曲は数曲で、様々な組み合わせパターンで練習し始めたのですが「これ、なんか適当に入ってみてよ」とか「この曲もやってみない?」とか「安宅くんせっかくだから1曲歌いなよ」というやりとりの中でとてもスムーズに流れができていったのでした。

とにかくおだやかで終始笑いがあって音楽と会話が入り混じる感じは思っていた以上の相性で、リハが終わって真夜中にファミレスでご飯を食べている時点で「この編成で一度きりのライブはもったいないなあ」と僕ははやくも寂しくなってしまうほど。嫌になるほど暑いからライブ当日は七分丈パンツとか夏っぽい格好にしよう、とドレスコードを決める。

車で安宅くんを送っていく間じゅう、僕ら同い年2人はストリートスライダーズのCDに合わせてハミングしたりハモったりしていました。夏、青春、夜のドライブという感じ。  
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2010年07月27日

home sweet homeツアー終了しました。

4月末の恵比寿から始まった京都、加古川、下北沢、代官山、鳥栖、福岡、広島、
名古屋、大阪と巡ったHSHツアーが恵比寿2daysを持って終了しました。各地での
あたたかい応援に心より感謝します。どうもありがとうございました。

個人的な感想としては、まだまだやり足らない。もっとたくさんの街に行ってみたい
という想いが、ツアー終盤になるほど湧いてきて不思議でした。そろそろ新しい歌を
旅路と家路の歌に混ぜていきたいなと思っています。

ステージから見る各地の皆さんのほころんだ笑顔や握手の感触や熱い感想などが
例のさださんの「風に立つライオン」風に言うとすれば、それら全部が
“これから此処で過ごす僕の毎日の大切な/よりどころになります/ありがとう/ありがとう”
という感じです。とても充実した内容の濃い音楽の旅でした。

夏休みの8月は1本イベントに出演します。今年の夏はこれだけ。
そして9月11日と12日に夏の宿題、課題研究を発表する「夜の科学」を。
とにかく酷暑の季節に身体をおかしくしないようにみんなもご自愛ください。
またツアーについて書いたりライブダイジェストムービーなど公開したいと思います。

4月5月6月7月と本当にありがとうございました。

山田稔明






2010年8月20日(金)@東京 高円寺HIGH(http://www.koenji-high.com/
エガワヒロシ presents フワリカ!!PART16〜motion picture soundtrack〜

出演:エガワヒロシ、Qube、ピクチャーズ、山田稔明(GOMES THE HITMAN)
OPEN 18:30/START 19:00 前売2,000円/当日2,500円

※Qubeはカスタネッツ溝渕健一郎氏のバンド、ピクチャーズはSSW林邦洋氏のバンドです

入場予約受付開始しました。ライブ関連詳細はオフィシャルサイトLIVEページにて。  
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2010年07月26日

夜の科学vol.30(DAY2;7月25日)

2010年7月25日(日)@恵比寿天窓switch

1.harvest moon
2.HOME SWEET HOME(Motley Crueカバー)
〜home sweet home

3.The 59th Street Bridge Song/Feeling' Groovy(S&Gカバー)
4.クレールとノアール
5.clementine

6.光と水の関係
7.緑の車
8.この広い世界で

9.ある光(小沢健二カバー)
10.夏の日の幻
11.それでいいんじゃないかと(安宅浩司)

12.三日月のフープ
13.glenville
14.hanalee

15.星降る街
16.sweet home comfort
17.道化師のソネット(さだまさしカバー)
18.歓びの歌

EN
19.bon voyage〜終わりなき旅の流浪者
20.SING A SONG
21.距離を越えてゆく言葉

22.hummingbird


山田稔明 with

安宅浩司(pedal steel,mandolin,banjo,guitar)
五十嵐祐輔(guitar, pianica)
イトケン(drums, per.)
海老沼崇史(bass)  
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2010年07月25日

夜の科学vol.30(DAY1;7月24日)

2010年7月24日(土)@恵比寿天窓switch

1.harvest moon
2.clementine
3.HOME SWEET HOME(Motley Crueカバー)
 〜home sweet home
4.クレールとノアール

5.雨の夜と月の光
6.夏の日の幻
7.長期休暇の夜
8.20世紀の夏の終わり
9.猫のいた暮らし

10.三日月のフープ

11.milky way
12.glenville
13.hanalee

14.おやすみなさい、仔猫ちゃん!(小沢健二カバー)
15.ホウセンカ

16.sweet home comfort
17.道化師のソネット(さだまさしカバー)
18.歓びの歌

EN
19.SING A SONG
20.距離を越えてゆく言葉

21.hummingbird  
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DAY3;7月20日(火)札幌〜千歳〜東京

moereもえれ狂乱のバーベキュー打ち上げの果て夜が明けて東京に戻る日の朝。寝グセはすごいが気分と体調は悪くない。身体は相当疲れているけれども。

当初2時間ちょっとのステージだったのが回を重ねるごとに長くなって(おしゃべりが増えていっているんだな)だいたい150分の弾き語りのステージになっているから、それが2本続くと5時間。よくもこんなに歌ってるな、とあらためて思います。


ホテルのロビーにレストランのやマスターの川端さんファミリーが迎えにきてくれて札幌最終日残された時間を使って夏の北海道体験ツアー。僕がリクエストした「モエレ沼公園」へ。イサム・ノグチ設計の、圧観の公園。

レンタサイクルを借りて公園を散策、それこそ「ひゅー!」とか声をあげて駈け出してしまうくらいの気持ちよさでした。噴水を見て山に登ってガラスのピラミッドを巡って数時間。余裕があればイサム・ノグチあかり展も覗いてみたかった。

moeresatoland僕にラベンダーを見せたい川端ファミリーの車は札幌さとらんどへ。季節は過ぎたとは言え広がる緑と紫の風景には気分が高揚する。いい匂いするし。モエレ沼にしてもさとらんどにしてもとても広大なスペースで、窮屈な設計がまったくなくて空抜けの眺めが気持ちいいのです。

ラベンダー畑を堪能して一度プー横丁に戻りスタッフのみんなにあいさつして新千歳空港方面へ。今回も空港から会場、ホテルやいろいろな場所へ自動車に乗せてもらったのでとても楽だった。本当に感謝。

フライトの時間までに前回2月に訪れたときは真っ暗な夜で、真っ白に凍る湖面を凍えながら歩いたウトナイ湖へ。名前の由来はアイヌ語の「ウッ・ナイ・トー」(あばら骨の川の沼)だそうだ。

ものすごく大きな白鳥が悠々と毛づくろいをしていてテンションが上がる。近づいても逃げないが見つめ合うと攻撃されそうな気配も。時折雨まじりの曇りだった空も晴れ上がってきて青と湖とのコントラストが美しい。

utonaiutonaiちょうど48時間の札幌滞在だったのにこの語るべきことの多さよ。いつからかライブ遠征は音楽だけに限らずいろんなものにふれて刺激を受ける旅路になってきました。旅に出かけていろんな物事を記憶に刻んで手を振って家路に向かう、この繰り返し。

またこの街にはもどってくるだろうな、とどの街を発つときにも思うようになったことが10年前とはまったく違う感覚。各地にやどり木のようなお店が僕を待ち受けていて僕はそこに季節ごとに飛んでいって羽根を休めては歌を歌うのだ。

僕が札幌に行ってるあいだに夏のスイッチが入って東京はいつもの、いつも以上の酷暑の東京でした。ファイナル2daysは日本各地の旅の集大成になります。札幌、お世話になりました。ありがとうございました。  
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2010年07月23日

週末はツアーファイナル2daysです

web_3恵比寿、京都、加古川、下北沢、代官山、鳥栖、福岡、広島、名古屋、大阪、札幌と巡ってきた『home sweet home』を携えた旅も明日と明後日で千秋楽です。

リクエスト曲などあればぎりぎりまでコメントください。できるかぎり応えたいと思っています。


GOMES THE HITMAN.COM presents
“夜の科学 vol.30〜home sweet home”TOUR FINAL!
2010年7月24日(土)/7月25日(日)@ 恵比寿 天窓 switch
両日とも18:00開場/18:30開演 料金3,500円(1ドリンク代別途)

DAY1;聴きたい曲、リクエストに答えて。新旧楽曲を織りまぜた弾き語りステージ。
DAY2;ゲストミュージシャンを迎えての千秋楽となります。セッションにご期待下さい。
山田稔明 with 安宅浩司(pedal steel, mandorin etc)、
fishing with john 五十嵐祐輔(guitar etc)、イトケン(per.)、海老沼崇史(bass)



☆home “tweet” homeキャンペーン第二弾開催 & 今年もやります“Summer Greetin企画”
詳しくはコチラ。当日券等に関しては直接会場までお問い合わせください。

恵比寿天窓 switch(HP
〒150-0013渋谷区恵比寿3-28-4 B1F
TEL 03-5795-1887

band  
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DAY2;7月19日(月・海の日)札幌

苗穂mhcたっぷり休養を取って朝。すすきの地下街のOnちゃんショップで水曜どうでしょうDVDを買い(なかなか東京では買いづらいからな)満足しつつ、狸小路を抜けて、去年の秋(記事)、初めての札幌ワンマンでお世話になったmusica hall cafeまで歩く。

お昼前のmusica hall cafeで冷たい珈琲をいただき談笑、店長田所さんと写真を。ここでモエレ沼公園のことを聞きつけ興味がわく。時間の余裕があったのでこの界隈の古着屋さんを教えてもらいさらに散策。途中、ペットショップを見つけふらっと覗くと可愛いアビシニアンとスコティッシュフォルドがいてしばし手遊び。

古着屋はちょうどセール中でいろんなものが東京より安く感じて、Tシャツくらいならまだしも結局カーディガンとか季節と逆行する余計な物まで買ってしまう。旅目。

お昼過ぎ、苗穂駅はとても雰囲気のある駅。レストランのやに到着、昼食を食べそこなっていたのでご飯を食べさせてもらう。リハーサルも順調に進み、この日もお店の松川くんに「星降る街」でピアノを弾いてもらうことにする。




noya0719noya0719レストランのやへは老若男女のお客さん。東京とは客層、年齢層が少し変わっているような気がする。この日は“レストランのや選曲”のパートを設けてみた。皆さんからのリクエスト同様、自分では選ばない曲を新鮮な気持ちで歌うことができました。提供楽曲の「太陽に焦がれて」を歌ったり、さだまさしのくだりでは「北の国から」をスキャットしてみたり。

京都、加古川から始まって鳥栖、福岡、広島、そして名古屋と大阪と巡ってきて基本的にはMCとかセットリストの流れもだいたい共通しているのだけども毎回違うライブになるのが面白い。本当に一期一会という感じです。

この日のライブ後もたくさんのおしゃべりとたくさんのサインを。みんなそれぞれに僕に向かって語るべきことがあり、それぞれの暮らしに物語があるのだな。結局くたくたになりながら片付けをして、打ち上げは別会場で、ということでプー横丁へ移動。


bbqbbqプー横丁に到着するとお店の前に人だかり。何かと思ったら昨晩夕飯をいただいたタムラ倉庫タキモトくんやお店のスタッフたちが屋外でのバーベキューの準備をしてくれている。

「夏の北海道っぽい雰囲気を体験させたい!」という思いで、ウニとかつぶ貝とかホタテとかイカとかラムとか焼き鳥とかトウモロコシとか...ありとあらゆる食材でおもてなしを受けた。レストランのやもプー横丁も世代の近いスタッフがいるから(だいたいみんな年下だが)学生時代のような気分になる。

どんどん人数が増えていってお酒も入ってとても楽しい時間に。まるで学校のようで、マスターには「僕が路頭に迷ったらここで働かせてください」と。ライブが終わったのは夜の8時だったけれども僕がホテルに戻ったのは2時半過ぎでした。残った彼らは結局朝まで騒いでいたらしい。

気を失ったように泥のように眠り、気付くと夜明け。ライブに来てくれた皆さんとスタッフのみんなに感謝。


bbq

追記7/28
この日のライブアンケートからいくつか
「曲を聞いているときにまた聞きたいと何回も思いました。前に一回会って曲を聞いたけどまえより感動しました。(11歳;男子)」
「山田さんの歌を聞くと自分の心がリセットされストレスを飛ばしていただいています。(40歳;酒販売)」
「今日の山田さんは“つや”があったように感じました。ギターもいい音!(男性)」
「札幌で3回目のライブで今回が一番笑えて楽しかったです。(28歳;女性)」
「初めてライブ観ました!印象は『わあ、細い!』『わあ、手でかい!』『優しい歌声だ!』『靴かわいい!』でした。(20歳;フリーター)」


  
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DAY1;7月18日(日)東京〜新千歳〜札幌

空港空港梅雨明け、東京ヒートアイランドからの脱出の旅に出るべくこの3連休は札幌ツアー。7月に入って名阪に続く遠征。イヤというほど青い空を睨みながら札幌のカラッとした気候を想像しつつ羽田へ。

前回は車での旅だったが今回はキャリーバッグとギターを背負っての移動、乗り遅れそうになりながらもギリギリで機上の人に。北海道は曇りで着陸トライをやり直したりなかなかハラハラする往路であった。

果たして降り立った新千歳、思ったほど涼しくない、というか空気が湿って重い感じがする。出迎えてくれたレストランのや一家も「なんか蒸し暑い!」と。

前回2月の札幌遠征のとき僕はひどい風邪を引いていて、いろんな風景を見せたいファミリーとせっかくの北海道を堪能したい僕の気持ちと体力とが釣り合わなかったのだけど今回は風邪でもなく口内炎もなく体調万全の旅。今日は時間にもしばられず、さあどこへいこうドライブの始まり。



支笏湖支笏湖まずは前回、真冬の2月の氷濤まつりで氷点下の氷の世界を体験した支笏湖。もちろん今回はたっぷりと水をたたえた海かと見紛える大きな湖。曇り空だがそのおかげで湖面に映り込む木々が美しい。

湖の名前の由来はアイヌ語の「シ・コッ(大きな窪地)」らしい。北海道の地名はだいたいアイヌ語の響きを感じさせるから、アメリカンインディアンの言葉由来の北米の都市の地名と同様にいろんな歴史をその向こう側に考えさせられる。

ポロピナイ(「大きなかれ沢」の意)というキャンプ場で車を停めてボートやカヌーなどが揺れる水辺に。ああ、おれがアウトドア派だったなら、と思う瞬間。ヒメマスを干すための器具がカラカラと廻っている。そばと、名物の美味しいヒメマス塩焼きをいただく。この日最初の食事。


渓谷


次に辿りついたのはラルマナイ渓谷。そこで白扇の滝をのぞむ。ラルマナイとは「水無沢」と訳されるそうだが、滔々と流れる水の量は枯れることなどありえないだろう。

岩肌をなめるように流れる水を見ていると体感気温が下がっていくのがわかります。十数年前映像の仕事時代に撮影に行った四国の滑床渓谷、去年父親と行った東北の奥入瀬渓谷のシーン回想、僕は「渓流」好きなのかもしれないな。とても心がすっきるする。マイナスイオンを浴びまくりました。

次に向かったのは、これも前回のリヴェンジ、恵庭にある「えこりん村」。2月は雪の中、飛行機の時間などもあり、アルパカを見ることができなかったのだ。

銀河庭園という、10ヘクタールの広大なテーマパーク(ものすごい英国庭園、ガーデニング好きな人には天国だろう)。振り返ってカメラで撮ったものを見たときに「おれは北海道に銀河庭園を見る目的で行ったのか」というくらいたくさんの画像が残っていました。

アルパカもラマも羊も、アマガエルも流木でできたクマもすべてが愛らしく、どこにカメラを向けても絵になる風景。ちょっと覗いてみようと立ち寄ったのに公園をぐるっと一周してしまった。曇りだったからよかったものの太陽に照らされてたら次の日に響いたかもしれないな。

とっぷり日が暮れて札幌に向かう。白石にあるタムラ倉庫で夕ご飯。ここはレストランのや/プー横丁のスタッフだったタキモトくんが開いたお店。とても美味しいパスタとビールで今日は終了。

ライブをしにきたのに、語るべきことの多い旅になるのが今年のツアーの特徴。

アルパカ銀河庭園銀河庭園

銀河庭園銀河庭園銀河庭園

銀河庭園銀河庭園銀河庭園タムラ倉庫
  
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2010年07月21日

7月19日(月祝)札幌 レストランのや

苗穂夜の科学 in 札幌〜home sweet home!
7月19日(月祝)札幌 レストランのや

1.harvest moon
2.a place called powwow
3.HOME SWEET HOME(Motley Crueカバー)
 〜home sweet home
4.クレールとノアール

5.夏の日の幻
6.緑の車
7.週末の太陽
8.三日月のフープ

9.光と水の関係
10.明日は今日と同じ未来
11.太陽に焦がれて(セルフカバー)
12.ユートピア

13.夜と日時計(小沢健二カバー)
14.glenville
15.hanalee
16.sweet home comfort

17.道化師のソネット(さだまさしカバー)
18.歓びの歌

EN
19.星降る街(w/松川くん on piano)
20.SING A SONG
21.距離を越えてゆく言葉

22.hummingbird  
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2010年07月18日

オルセー美術館展と愛しのチロ、センチメンタルな旅 春の旅

国立webずっと取り掛かっていた歌詞を書く作業の目処がたったのでずっと視界の隅に置いてあった「オルセー美術館展2010ーポスト印象派」に行ってきた。国立新美術館、初めて足を運んだがとても壮観な建物。金曜日のお昼、ものすごい混雑でこれ週末にはどんだけ混むのか、と思う。

展示されている115点すべて観るのに数時間、芸術ヴァイブが充満していた。点描の技法など目を見張るが、つまるところ何を書くかという意思の強さが絵の強さだと感じました。絵の感想を言葉で述べることの難しさと意味のなさよ。

孤独に思える絵描きたちが互いに影響を受け合って時代を作っているところも印象的。「わ、おまえのその描き方いいじゃん、おれも真似していい?」みたいな感じだったのか興味深い。

やっぱりゴッホとゴーギャンは圧巻、特にゴッホの「星降る夜」は遠くから見てもすぐ目に飛び込んでくるほど異彩を放っていました。あとアンリ・ルソー、これも絵の前で呆然と立ち尽くしてしまうほどでした。


web_3web_2乃木坂から表参道へ移動してRAT HALL GALLERYで「荒木経惟展『センチメンタルな旅 春の旅』」。これは本日18日までの展示なので興味のある方は急いで。チロの最後の時間を切り取った写真集をすでに何度も眺めていたので、ある種弔いの気持ちで向かったのだが、ページをめくる写真集と違って横並び2列にどんどん弱っていく愛猫の姿を追うとやはり鼻の奥がツーンとしてくる。

主人(アラーキー)を見つめるチロの瞳、その眼の光がゆらゆらとして涙をたたえてそしてゆっくりと消えていって胸が痛む。“A cat has nine livesー猫に九生あり”というが、この世界に永遠の命などなく、ひとつずつ思い出に変わっていくのだな。チロは写真集という棺桶にきれいに納められて幸せでしょう。

ということを考えながら表参道からキャットストリートを渋谷へと歩いて帰りました。  
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2010年07月17日

DAY3;7月12日(月)大阪〜東京

カレーねこ名古屋、大阪とライブが終わって月曜日は東京へ帰るだけの日。午前中にチェックアウトして、せっかくの大阪だから、と中津のカンテ・グランデへ。大阪ストラットで歌われるお店、カンテGでチャイと、カレー。猫(名前は白)が眠り込んでいるかと思ったらのそのそ散歩したり。昨日から猫づいている(昨日の猫はクロ)。こういうお店が近くにあったら幸せだろうな。

高速道路に乗って大阪にサヨナラ、ひたすら道を東京へ。帰り道は全然急がない旅、サービスエリアにいくつも寄りながら。B級センスただようお土産品がどこかしこにあるが思わず手にして買ってしまいそうになるのは旅の魔法だ。

今回魔法にかかって買って一番後悔したのは「富士山くん」というキャラが印刷された、「オコジョの手」という肉球がぷにぷにさわり心地のいいキーチェーンだった(自転車のカギにつけようと思ったがタイヤに絡まり不便であった)。

雨が降ったり晴れたり海が見えたり日本は縦長い。さしたる渋滞もなく夜には東京に到着、しかし半日車の振動にさらされているとやっぱり身体はクタクタになる。泥のように眠る。週末ごとにひとつひとつ旅が終わっていくのを惜しんでいる。とても充実しているがセンチメンタルにもなるものだ。


いがぐりおyuruめがめろん

web_3web_2ゆうけい


***

関東地方は梅雨明けしました。

次の週末は札幌へ飛行機の旅になります。聴きたい曲などリクエストをコメントください。なるべくそれを反映したセットリストにしようと思います。“pilgrim”Tシャツがすべて売り切れました。これからの季節の必需品です。ぜひ物販コーナーで“home sweet home”Tシャツ、売り切れる前にご購入ください。

  
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2010年07月16日

DAY2;7月11日(日) 岐阜羽島〜大阪

iori明けて曇り空、時折雨粒が落ちてくる日曜日。ホテルのロビーで無料の朝食サービスをいただいてからはひたすら高速道路の上。下り道路はいたってスムーズで、たったの3時間くらいで名古屋からあっという間に京都、そして大阪市街へ向かう。

しかしここからが長かったのだ。福島出口付近で起こった事故のため車の列がまったく進まない。ほぼ3時間高速道路の上。BGMは軽快なDeath Cab for Cutieからダークなドアーズへ、そして録りためていたラジオのポッドキャストをすべて聴いてしまうほどの長い時間。真っ黒に炎上した車のそばを通りすぎ、あらためて安全運転を心に誓う旅。

去年お世話になったmillibarでのランチに間に合わなかったため直接雲州堂へ。蔵造りの建物が多く独特な街並。着く頃には結構クタクタで、しかし雲州堂に併設するdining「IOR?I」で美味しいパスタをいただいた。カフェでのライブの利点は音楽と美味しいご飯が直結していることだ。とてもいい雰囲気のご飯屋さん、結局打ち上げもこの場所でお世話になることに。


osakakuro普段僕は立って演奏するのだけど、ここ雲州堂はステージが高いため珍しく座って歌うことにした。リハーサルをしてみるとやはり音の響きが良くて気持よくなって本番前に歌いすぎてしまうほど。間違った告知をしてしまったかしらと思うほど開場前からお客さんが並んでくれて、久々の大阪ライブは幕を明けました。

リハの時から2階の楽屋で猫が鳴いていて和んでいたのですが、本番中も澄んだ声で合いの手を入れてくる猫。うるさいからと外に出されたりしていましたが猫付きの会場、なかなかないシチュエーションで面白かった。予期せず父親が友だちを引き連れてライブを観にみてビックリしましたが、いつになってもライブの感想を聞くのが恥ずかしくてすぐサヨナラしてしまうのだ。ライブが終盤に差し掛かるほどに終わるのが惜しくなってくる。2日間のツアーじゃ足りませんね。

この日もたくさんのサインと握手とアンケート。iPodとかiPhoneにサインすることも多くなってきましたが、「ほんとにいいのかよ?」と緊張します。お望みとあらばどこにでも書くさ。雲州堂の黒猫、がりがりに痩せてたけどどうか長生きしますように。


この日のアンケートから
「hanaleeよかった!猫の鳴き声が魔法の島からの呼び声のようでぐっときました(27歳;女性)」
「後ろのほうで見ていたおじちゃんおばちゃんたちも外で褒めてましたよー(33歳;会社員)」
「雨の音も猫の鳴き声も最初から用意されていたように音楽にぴったりで心地良かった(女性)」
「HARCO監修のコンピを買って『pilgrim』『hsh』を買って今日のライブにきました(24歳;菓子製造)」
「今年電力会社に就職したのですがこうやって山田さんが大阪でライブが出来るのも自分たちのおかげだと思うと誇らしかったです!(20歳;電力会社勤務)」


neko  
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2010年07月15日

DAY1;7月10日(土)余談 BPUCE SPPINGSTEEN

bpuce名古屋、大須の商店街で惹かれて即買いしたボスTシャツ。嬉しくてホテルの部屋で着て鏡に映したりていると、鏡越しだからなのか「BRUCE SPRINGSTEEN」の文字に違和感が。

あれ?と思って見てみると「R」のフォントが独特で「P」に見えてしまう、というか「P」そのものであることに気付く。「BRUCE」ではなく「BPUCE」、「SPRINGSTEEN」ではなく「SPPINGSTEEN」、「ブプース・スプピングスティーン」と書いてあるTシャツなのである。なんだか気のせいかボスの顔もウソっぽく、巨人化してないアンドレ・ザ・ジャイアントみたいに見えてくる。

なかなか残念な粗悪品かもしれないが、僕は心をつかまれてしまったので去年気に入って愛用したジャクソン・ブラウンTシャツ並みに今年はスプピングスティーンTシャツを着て街を闊歩しようと思います。

スプピングスティーンは魔法の言葉、つぶやくだけでなんだか笑ってしまうのだ。  
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2010年07月14日

DAY1;7月10日(土)東京〜名古屋

ひつまぶしfuji週末は名古屋と大阪でのソロワンマンライブ、音楽の旅。今回は最初の目的地が名古屋ということもあって(ETC割引の恩恵も考慮)、今まで弾き語りツアーではやったことのない車移動を試みることにしました。

昨年車を小さな軽自動車に乗り換えたので若干の不安もあり前日に整備、明けると予報と違って汗ばむほど晴れた朝になりました。車移動はいろんなものを(いらないものまで)持って動けることがいい。心のゆとりになる。余裕を持って出発、車内のBGMは永六輔のラジオからPOGUESへ、そしてBEASTIE BOYSからスチャダラパーへ。富士山、とてもきれいだか冠雪が少なくて驚く。

飛行機とも新幹線とも違う下り道路の風景は懐かしくもあり新鮮でもありました。軽自動車、軽快に走るし無理しようという気にもならなくて、ここにも心のゆとりが。浜名湖でひつまぶしを食べたりしながら、途中伊勢湾岸道路などを経由し早めの名古屋入り。


monokoto2monokoto21年数カ月ぶりの名古屋は評判通りの蒸し暑さでした。独特な趣を持つ大須モノコトに「ただいま」と(少しヲルガン座に似ている、と今回初めて思った)。東京から車で運んできたいつもより多めの機材を組み立ててリハーサル、これはなかなかチャレジングだが発展的なセッティングになりそう。

準備が終わり僕は大須の商店街で買い物を。いつも決まって名古屋に辿り着くときには体力的にクタクタで空き時間にうろうろすることも少ないのですが、今回はツアー初日だったため散策。エスニックとアジアンといろんなものが混ぜ合わさった街、大須。東京だと高円寺?

僕はロックTシャツ屋さんで足を止めました。最初は半額になっていた“WINGER”のTシャツを買おうかと思ったのだが店内見回すと最近本を読んで感銘を受けた“BRUCE SPRINGSTEEN”のめちゃめちゃかっこいいレトロTがあったのでそれに即決(一目見てそれを握りしめたのだった)。


monokoto_live3monokoto_live1monokoto_live2ライブは楽しく温かくとても充実した2時間半が過ぎていきました。「hanalee」にちなんで「花梨」ちゃんと名付けられたお子さんが確か愛知にいるはずだ、とMCでしゃべったのですが、終演後に「僕が花梨の父親です」と写真を見せてくれて驚き嬉しかった。この日も本当にたくさんの文字で埋め尽くされたアンケートを提出してもらいました。

アンケートのなかからいくつか。
「CDをイヤホンで聴くのもいいですが目の前で弦が、声が空気を揺らす音はなんていいのだろうとうっとり。石川にも来て!(言語聴覚士;女性)」
「毎日イライラママになることが多いけど明日からは笑顔のママ、妻になれる気がします(35歳;主婦)」
「2年前徒歩旅行の時に口ずさんでいたhome sweet home、鳥肌が立ち根こそぎ持っていかれました(男性;フォトグラファー)」
「今日はまた私の世界がまた広がった記念すべき一日になりました。」
「防犯登録で自転車が見つかるのは奇跡です、しかも東京で。本当にラッキーです!(38歳;自転車安全組立整備士)」



monokoto201007_2この日もライブ後たくさんサインをした。僕のサインに価値があるのかっていうくらいしてる。いつのころからか会場に来たお客さんがいろんな話を聞かせてくれることが多くなった。僕の知らない話や、何かと何かが繋がる話、僕のブログやツイッターに書いたことと呼応する話など、とても興味深くていつも3〜40分くらい時間をかけてサインしているような気がします(終演後に『home sweet home』を流してもらうことが多いので大体の時間経過がわかるのです)。

もし時間や距離やお金や、心身的事情なんかが許すならば、ぜひ僕のライブに来てもらいたいなと最近ますます思う。僕もなるだけいろんなところに出向いていきたいと考えています。この日もとても有意義な、暑い名古屋での夜でした。

頭の中では「glenville」が巡り、真夜中を車で行けるところまで行って、そこにあったホテルにチェックイン。短い旅だが中身の濃い旅。  
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2010年07月13日

7月11日(日)大阪 雲州堂

DSC03224夜の科学 in 大阪〜home sweet home!
7月11日(日)大阪 雲州堂

1.harvest moon
2.雨に負け風に負け
3.HOME SWEET HOME(Motley Crueカバー)
 〜home sweet home
4.クレールとノアール

5.夏の日の幻
6.長期休暇の夜
7.何もない人

8.milky way
9.三日月のフープ

10.glenville
11.hanalee

12.恋しくて(小沢健二カバー)
13.悲しみのかけら
14.sweet home comfort

15.道化師のソネット(さだまさしカバー)
16.歓びの歌

EN
17.ONE
18.SING A SONG
19.距離を越えてゆく言葉

20.hummingbird
  
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7月10日(土)名古屋モノコト

monokoto201007_1夜の科学 in 名古屋〜home sweet home!
7月10日(土)名古屋モノコト

1.harvest moon
2.clementine
3.HOME SWEET HOME(Motley Crueカバー)
 〜home sweet home
4.クレールとノアール

5.夏の日の幻
6.緑の車
7.三日月のフープ
8.milky way

9.coffee
10.glenville
11.hanalee

12.地上の夜(小沢健二カバー)
13.笑う人
14.sweet home comfort

15.道化師のソネット(さだまさしカバー)
16.歓びの歌

EN
17.ホウセンカ
18.SING A SONG
19.距離を越えてゆく言葉

20.hummingbird

  
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2010年07月09日

土曜は名古屋、日曜は大阪へ

2008monokoto2009monokotoいつ雨が降ってもおかしくないような日が続きます。ふと気づくとコンピューターの唸る音だと思っていた音が雨音に変わっている。どうか土曜日と日曜日はひどい雨になりませんように。

週末は旅なので今日初めて期日前投票というのを済ませてきました。土曜日は1年数ヶ月ぶりの名古屋、日曜日は1年ぶりの大阪にて“夜の科学”、弾き語りワンマンです。

写真は昨年と一昨年のモノコトでのライブの様子。名古屋は例年どおり嫌になるほど蒸し暑いので覚悟をしてきてください!と言われているので僕もすでに覚悟を決めています。うなぎを、ひつまぶしを食べることを目標にしています。名古屋はいつも行程的に、体力的臨界点での演奏ということが多かったので今回はいつもより溌剌とした山田稔明がお見せできると思います。

unshuunshu大阪は初めての会場、雲州堂というところです。5月に下見に行きましたがとてもいい雰囲気で、併設するレストラン(居酒屋?)もとても美味しそうな匂いがしていたので楽しみです。モノコトもそうですが、雲州堂はステージの位置が高い。基本的に僕は立って演奏するのですがこの日は例外的に椅子に座ってゆったりと歌をうたうかもしれません。写真は5月、京都と加古川でのライブの間に立ち寄った時のもの。

西日本ツアーでは鳥栖での夜の出来事を中心に面白いMCになったのですが、名阪ツアーではここ最近で僕が味わったラッキーとアンラッキー入り組んだとても数奇な話をするつもりなので楽しみにしていてください。リクエストたくさんいただいていますが、応えられるものも時間的な理由で応えられないものもあります。願いが叶わなかったとしても次の機会をちゃんと用意するのですねないでいてください。

各会場ともたくさんのお申し込みをいただいていますが、席をもう少しずつ増やしてもらいました。CDを作る達成感とライブでお客さんに向かって直接歌を歌う達成感は別のものです。受けとる皆さんにとってもきっとそうだと思います。ぜひライブも観にきてください。降っても晴れても土曜は名古屋、日曜は大阪でお会いしましょう。


7月10日(土)[名古屋]大須 モノコト(夜の科学 in 名古屋)
出演;山田稔明(GOMES THE HITMAN)
open:18:30/start19:00 adv.¥3,500(1ドリンク代別途)

7月11日(日)[大阪] 雲州堂(夜の科学 in 大阪)
出演;山田稔明(GOMES THE HITMAN)
open:18:00/start18:30 adv.¥3,500(1ドリンク代別途)



☆home “tweet” homeキャンペーン第二弾開催 & 今年もやります“Summer Greetin企画”
詳しくはこちら

新作CDはもちろんTシャツなどグッズも充実、小銭のご用意にご協力ください。
すべての公演ともオフィシャルサイトにて入場予約受付中です!
詳しくはオフィシャルサイトLIVEページをご覧下さい。
  
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2010年07月08日

DQS、七夕とゲリラ豪雨

web_3dqs月曜日、下北沢でドラマー9人によるオーケストラルユニット(と呼ぶべきか)DQSのライブ。旧知の仲間がたくさんいる現場、僕は映像関連の手伝いに行ってきました。前回のときに買った耳栓を用意して。

ドラムが9台、ステージ上はもちろんフロアの半分がドラムスペース。リハからカメラを回しましたがどこを撮っても恍惚の良い顔ばかりで、見ているとどんどんみんなが羨ましくなってくるバンドです。今回も「僕たちドラマーは歌が大好きなんです」という言葉でステージを締めくくった首謀者溝渕健一郎のリーダーシップと献身的なメンバーの姿に感動。

しかしDQSを体感すると体の具合がおかしくなる、ということもわかってきました。前回は2月の大風邪のきっかけがDQSだった。今回もライブ以降原因不明の眠気と口内炎が(それはあれか、夏のせいか)。昨日は七夕でしたが相変わらずまとわりつくような湿気が重くて体調管理が大変ですが、皆さんも気を引き締めて。名古屋と大阪には晴れか曇りを。

鉛色の空を見上げながら「土砂降りのゲリラ豪雨になんて降られたくないのさ まぬけな道化師の気持ち〜」というとてもけだるいフレーズが浮かびブルージーなギターの音まで併奏、曲ができた!と思ったのですが、それはストリート・スライダーズの「おかかえ運転手にはなりたくない」の脳内替え歌だとわかりました。  
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2010年07月06日

夜の帳に、ベガとアルタイル

思うに「クレールとノアール」は、七夕の夜から始まる歌です。銀の水面に目を細めている。
名古屋と大阪、引き続きリクエストを募っています。晴れを乞い、会場でお会いしましょう。

  
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2010年07月05日

アウトレイジ、ハングオーバー、男の映画

punchちょっと前になりますが北野武監督作品「アウトレイジ」を観ました。

前評判に違わぬ内容で、終始緊張しながら“痛さ”に顔をしかめたり何処から来るかわからない奇襲に息を殺したりして観終わったあとグッタリするくらいの“映画感”でした。ずらりと並んだ名俳優(全員悪人)のなかで加瀬亮に肩入れして観ましたが尾を引くのは北村総一朗の印象で、アフラックの新しいCMで歌い踊る彼を見てもどこか悪人に見える。

そしてこの週末に「ハングオーバー 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い」を。長らく日本公開が待たれた映画で、僕もTwitterを通じて公開嘆願書名などに参加していたので楽しみにしていました。

果たしてその「ハングオーバー」は僕にとって久々に心の底から涙が出るくらい大笑いできる映画でした。ラスベガスやそこへ至る砂漠の映像がとてもスケール感があって大きなスクリーンで観た甲斐があったし、満員の観客と一緒に爆笑する一体感はとても新鮮でした。

最近家でDVDで映画を観る集中力が持続しない。やらないといけないことのことを考えてしまったり、他のことに気が散ってしまったり、あげくの果ては寝入ってしまったりするので映画館で映画を観るととても気分がすっくりする。

写真は尾道で見かけたヘアサロン。音楽と映画と本にお金を使わなくなると人間は老けてこんでいくのではないか、そういうことをこの頃ふと思ってそれを持論にしようと整理しているところです。浪費癖の言い訳のように響くかもしれないが、少なくとも自分にとってはとても大事な滋養である。  
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2010年07月02日

冷たいコーヒーと「たぶん彼女は豆を挽く」

DVC001532010-05-11T11-44-24-14a09きっかけはファンの方からもらったコーヒーでした。「aalto coffee、失恋コーヒー」とだけ記載された銀色の袋に入った褐色の豆粒、とても美味しくて、その聞きなれない名前とともに記憶に残っていた。

Twitterをきっかけに言葉を交わし、ロースターの庄野さんが僕の音楽を昔から好きでいてくれたことがわかって、それからずいぶん早急なスピードで徳島まで訪ねて(明石大海を越えてそこへ車で連れていってくれたのが紅茶専門のチャッツワース岸本さんだというのも素敵な繋がりだ)美味しいコーヒーを淹れてもらった。

もじゃもじゃで愛想がいいのか悪いのかわからない庄野さんだがとてもコーヒーに誠実な人に見えて「来てよかったなあ」と思った。僕はaalto coffeeのオリジナルコーヒー缶を購入し庄野さんは『pilgrim』と「home sweet home」を買ってくれました。それが5月のはじめ。

その時にmille booksから刊行予定だと聞いていた著書がこの「たぶん彼女は豆を挽く」という本で、とても手触りの良い、手元に置いておきたい装丁でした。内容も肩肘はらない美味しいコーヒーの淹れ方やコーヒー豆についての話、あるいはいかにしてコーヒーロースターになったかという経緯など興味深い内容でした。

大抵暑い季節になると僕はすぐ出来合いのアイスコーヒーをスーパーで買ってきて氷をかきまわして楽をしてしまうのですが、この本を読んでライブのたびにファンの皆さんからたくさんいただくコーヒー豆をちょっと時間をかけてドリップして好みの濃さの水出しコーヒーを作ってみました。

コーヒーと音楽は似ているような気がします。なくても生きていけそうな気がするけど、それが「ない」世界を想像できない。人それぞれのこだわりがあって、良い悪い高い安いでは仕分けすることができない存在、みたいな感じ。興味がある方はぜひ読んでみてください。  
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