2010年10月31日

嵐のハロウィーン

座間の米軍キャンプに住む高校時代の友人から「ぜひおうちに遊びにきて」と誘われていたので、それならハロウィーンに、と出かけていった。台風でもどうにかなるだろうと思っていたのが大間違いで結局子供たちが楽しみにしていた「Trick or Treat!」はおおむねキャンセルされたみたいでした。

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それでもせっかく来たからには、と普段は入れない住居地区や基地のなかをいろいろ車で案内してもらう。車はみんな日本車なのに家の造りは完全にアメリカ映画のなかのそれで、どこでもドアでアメリカの小さな街に踏み入れたような感覚でした。

フードコートやスーパーマーケットはハロウィーンへの欲求不満の吹き溜まりのようで、米軍家族の皆さんがでかいコーラを飲んだりピザを食べたり。見たことのないカラフルな商品を見るだけでずいぶん気分が高まります。スーパーの倉庫には感謝祭とクリスマスのオーナメントが鎮座していた。

IMG_2210IMG_2205息子が急に体調をくずし病院に行ったため僕はずっと友人の旦那と片言の英語と日本語でのコミュニケーションだったのだけど、ああもっと英語がしゃべれたらなあ、といつものように思う。彼らのうちには黒猫が4匹もいてゴロゴロなついてきた。黒い猫は写撮るのが難しいな(最後の写真はIKEAで目を惹いたソフトトイです)。また感謝祭とかクリスマスのタイミングで遊びにいけたら。

週末、ポストカード企画で僕が返事を出したハロウィーンのカードは皆さんに届いていますか?(北陸の人はクリスマスに返事します)。今年もたくさん、なかなか書く機会のなかったハロウィーングリーティング、いろいろ調べて知識が増えました。ポストに投げ入れる前に写真を撮るのを忘れてしまったので、届いた人はぜひTwitterやブログなどに画像をアップしてみてください。

  

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2010年10月30日

香川 高松 cafe asile

来週末は兵庫、加古川から始まってデビュー以来初めての四国。四国歌い初めは高松cafe asile、そしてaalto coffee庄野さんが待ち受ける徳島キャッチギャラリーです。

今日は地元の方が送ってくれた写真で香川高松のcafe asile(カフェアジール)のお店の様子を。“隠れ家”の名に相応しい、とても親密な空間が作れそうな気がします。楽しみです。予約はオフィシャルサイトからお願いします。

台風のハロウィーンになりますが、皆さんケガのないように。Trick or Treat!

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2010年10月29日

アップダイク追記と「森崎書店の日々」

IMG_2186歌詞を書く仕事の締め切りがあって、しかし歌詞を考えるというのは街を歩いていても車を運転していてもファミレスでお茶してても可能な作業なので「森崎書店の日々」という映画を観にいった。

去年神保町の古本まつりをだらだらと一日堪能して、そのカビくさい書店の森の魅力を再確認したところだった。また今年も古本まつりの季節なわけで、いいタイミングでこの映画を観ることができました。

秋になると僕は「アップダイク追記」という歌を歌う。これは「あー、秋の夜にー」とノドをひらくことができてライブ序盤にやるとペースが掴めるという利点もあるが、なにより読書の秋に欲しい本を探し歩きまわる10数年前の自分の姿と再会できるという意味でとても愛しい歌だ。

映画「森崎書店の日々」はとても地味に進行するのだが、この地味さは古本屋や中古レコード屋で誰かに訳あって見捨てられたモノたちに「君たちにわたしが価値を見出してあげよう」と目を細めて指を這わすような思いに通じる“静かな熱”を感じながらの2時間はとても心地良かった。

どんどん捨ててモノは増やさないようにしようと頭は思っても、こういう街やお気に入りの中古盤屋があると無意識の心がそこになにか価値を見出してしまってサルベージしてしまうのだな。

劇中の誰かが「この街は本に似ている」とつぶやくが、それが僕が「オレンジ〜真実」という曲で「真実はいつも切ないもの/..疲れたときにそっと閉じる」と書いたフレーズと貴重低音が同じような気がしてハッとした。

神保町古書街、今年は台風のせいで古本まつりは大変だろうが、初めてそこを訪れると東京にこんな街があったのかと思うような風景に出会えるので未体験の人には強くお薦めしたい。  
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2010年10月28日

秋の北陸;DAY3(10月25日)

kana2kana1ライブの夜が明けて東京への戻り日。深い時間まで飲んでいたけれども温泉付きのホテルだったのでゆったりして充電と回復しチェックアウト。

昨日情報を収集した「金沢まいもん寿司」というお店へ。郊外の回転寿司店だけどランチが充実していて安い。たっぷりおなかをすかせていたので、とても美味しくてペロリと。この何日かで一番の食事だったかもしれない。

そのお店から程近いEDWARD JOHNSTON CAFEにコーヒーを飲みに。EJCのスタッフの方はフライヤー配布に協力してくれてライブにも来てくれたし、遅い時間まで打ち上げにつきあってくれた。

kana3とても洒落たカフェでPA機材もあった。美味しいデザートをおまけしてもらう。面白い雑貨をたくさん置いてあったので、僕のCD『home sweet home』を数枚並べてもらいました。もしお近くの方はぜひ覗いてみてください。また寄らせていただきます。

その存在を富山の虎平太さんに伺い俄然興味を持ち、昨日のライブでも「羽咋にあるというUFO博物館に寄って帰りたい」というMCをした。それを聞いて、誰かがアンケート用紙の裏にすごく分かりやすい地図を書いてくれたので、それを見ながらの旅。能登有料道路は日本海を見ながらの壮観なドライブ。

そして千里浜の海岸、波打ち際を車で走れるという名所、なぎさドライブウェイを疾走。日本で唯一、一般の自動車やバスで走ることができる道路。ああこれは、水曜どうでしょうで見た景色。海岸の砂が特別細かく、砂浜が締まっているからタイヤが空回りしないのだ。

カモメが水際に遊ぶのを眺めながらゆっくり車を走らせると、日常から解放されるような無国籍感を感じました。雨は昨晩から降り続いていたが、天気がよかったら空の青と海の青で、それこそスケッチしようとしたらブルーが足りないはずだ。光と水の関係はここでも奇跡的なバランス。

デジタルムービーカメラをしばらく回してみた。なかなか見たことのない映像が撮れて、12月のライブのときにスクリーンに映そうと思います。何台もの観光バスが車体を傾けながら波しぶきを立てて走る様子は迫力があった。僕の車じゃそんなことはできないな。

追記;この千里浜は浸食が進んでやがてはなくなってしまうんだそうです。貴重な体験でした。

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kana9そして次に向かうのは帰路のハイライト、コスモアイル羽咋“宇宙科学博物館”。田舎道を抜けてそびえるUSAのロケット。雨の月曜日ということもあってほぼ貸切状態だが、ここは本当にすごい。展示が素晴らしい。

「あああ」とか「うわわ」とか「(ため息で)ふはあああ」とか、きっと僕は変な声をもらしながら様々な思いを巡らせてふらふらしてさぞ不審だったことでしょう。実際宇宙から帰ってきたロケットとか同じ素材で作られたプロトタイプとかがたくさんあるのですが、とにかくこんな一見簡素に見える素材やペコペコしたアーマーで宇宙へ行こうとする人間の行動力に感動と畏怖。

隕石にも直接手で触れることができたり、宇宙人に関するトンデモ的なアーカイブスにもクスリとさせられる。ここに滞在したらアルバム1枚くらい作れるだろうな。お土産売り場も硬軟織りまぜたバランスでしびれました。子ども気分で大人買いしたので近いうちにステージ上でお披露目します。

大満足して覚悟を決め、往きとは違う長野上田を通るルートで一路東京へ。途中で霧や雨にさらされながら、何杯もコーヒーを飲みながら。僕の自動車はアポロのように無事東京武蔵野に生還しました。

今回出会えた皆さんすべてに感謝、またどこかで元気にお会いできたら、と思います。ありがとうございました!

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秋の北陸;DAY2(10月24日)

kanazawa2kanazawa1しっかり寝て疲労回復、朝起きてホテルにて朝食。富山は泣き出しそうな曇天。昨日晴れすぎたのだな。

北陸自動車道で金沢へ向かう。ひょろっと伸びる木々の形とか目につくものがすべて新鮮。五箇山の合掌造りの看板が流れてきて俄然行ってみたくなるが今回の旅では時間的に断念。次は絶対。

道中、右も左も空が白くかすんでいる。霧だと思ったものは野焼きする畑からたなびく煙だった。僕は昔から物を燃やす匂いが好きだ。懐かしい匂い、窓を全部開けて深呼吸しながら運転。

1時間もせずに金沢に到着、兼六園と21世紀美術館まわりをぐるっと流す。ガイドブックでチェックして、メールで結ちゃんからもおすすめされたcollabonを覗いてみる。お店のチエさんと話していると共通の名前がたくさん出てきて盛り上がりつい長話。

前々日にアノニマスタジオ/in-kyoの中川ちえさんに「先週金沢に行ったときもっきりやで御飯食べたら山田君のポスターが貼ってあってデジャヴ!と思った」という話をされたばかりだったのだが、collabonのチエさんと中川ちえさんは古い付き合いで、そのときもお茶したそう。とても美味しいコーヒーをいただいた。ずっとなでていたい“だんご”という名前の犬がいて、この場所で演奏するのもいいなあといろいろ想像を巡らせました。

kanazawa3kanazawa4金沢はなかなか駐車場が見つけられないのが難点だが、歩けば歩くほど本当にいい街。入り組んだ路地にある、あうん堂という古本屋カフェを覗いたあと、観光客で賑わうひがし茶屋町へ。僕の小さな軽自動車は意外とどんな道にも入っていけるのだな。

遅めのお昼ご飯を自由軒で(collabonで教えてもらった有名店だった)。名物のオムライスに惹かれつつも日替わり定食のホタテバターとフライのセットでライフ回復。美味しいものが一番効く。特に30代半ばを越えるとな。

僕がライブをやる日には雨が降らないというジンクスは敗れてついに雨が降り出した。こういう日もあるさ、と雨の小京都を眺めながらもっきりやへ。しばらく歌っていなかった「雨の夜と月の光」を歌うことにした。

もっきりやは予想通りのウッディな佇まいで、電話とメールで何度もやりとりしていたマスターは、初めてお目にかかったとは思えないくらいイメージ通りの“もっきりやのマスター”でした。いつも仲良くさせていただいている長門芳郎さんの古くからのお知り合いとのことで話も弾む。店内にはたくさんの写真と古いポスター。そう、僕はここで歌を歌いたかったのだ。


開演時間から少し押して、ふと思いつき最後尾から僕がウクレレを弾きながらPAを通さず歌い歩く「coffee」からライブを始めた。僕のことを初めて観る人もたくさんいただろうけども、この日もCDになってない今年の夏に書いた新しい歌をたくさん歌った。雨はずっと降り続いていたがもっきりやのなかはとてもあたたかな空間ではなかったか、と思います。

kanazawaもっきりやの大きなピアノを弾かせてもらって「歩いても歩いても」を(今回のツアーでここだけだろう)歌った。2時間半のステージで声がどんどん枯れていくのを感じたのですが、とても心地良い疲労でした。じっくり聴き入ってくれた皆さんに感謝。

終演後はもっきりやで鍋とビールをいただく。マスター平賀さんがレコードをかけてくれて静かに思い出語りをしてくれるのをしばらく聞いていたら、ドアがひらいてハットのおしゃれなおじさんが入ってきた。小松が生んだ伝説のバンド“めんたんぴん”の佐々木忠平さん、日本のロックの教科書には欠かせない重要人物。

kanazawa8平賀さんが「めんたんぴんは日本のグレイトフル・デッドなんだよ」と言うから、僕が「デッドの好きな曲にちなんで『ripple』というタイトルのCDを作ったことがあるんです」というと、忠平さんはデッド「ripple」の日本語詞を唱え始め「あの曲を知ってるなんて、おまえはわかってるな」と言ってくれました。佐々木忠平さんはNHK BS2で11月に放送される「ロック誕生」という番組(11月9日放送)に出演されるとのことでした。

お酒も入って賑やかになり、話の流れで忠平さんは自らの代表曲「木こりの歌」を僕のギターを弾いて歌ってくれて、僕は「手と手」を聴いてもらっていろいろ批評してもらった。いい出会いだなあと思ったし、平賀さんもとても楽しそうで、「猫がいる店があるから」とお店をしめて、もっきりやから歩いて30秒くらいのPaper Moonというお店に移動して2時過ぎまでお酒を。

もっきりやの打ち上げで平賀さんが聴かせてくれた早川義夫さんとHONZIさんと佐久間正英さんの演奏がとても耳に残っている(もっきりやのトイレに貼ってあったライブ告知のチラシにも愛情がにじんでたな)。東京に戻ってきて時間ができたら探してみようと思う。

金沢はライブまでの時間もライブ本番も、ライブの後もずっと貴重な時間が流れていて、ここにきて本当によかったなあとしみじみ思いました。たくさんメールを書かないといけない人が増えてゆく。また来年、帰ってきたいと思います。

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秋の北陸;DAY1(10月23日)

toyama2toyama1今回の富山、金沢のツアーは車で行くと決めていた。去年父親と大阪から北陸経由で東京までドライブ旅行したときに意外としんどくなかったからだ。車で旅する利点は旅支度の手間が省けること。なんでもとにかく車に積んでしまえばギターでもエレキでもウクレレでも靴だって何足も持って動けるからちょっと心に余裕ができるのです。

富山の会場へはお昼過ぎに入る予定になっていたので、朝早起きして出かけるよりは夜中のうちに出発して眠くなったら仮眠するほうが楽だと思い、真夜中の練馬から関越道を往く。大きな月が明るくて低い位置にただよう雲を照らして、この世の終わりみたいな空だった。

新潟まで北上して長岡ジャンクションから海沿いに富山へ向かうルートを選択。道もまっすぐで並走する車も少なくスピードに乗って夜明け前には富山県へ。エンジンをとめて仮眠するも寒くて目が覚めて、結局サービスエリアで白えび天丼をいただき、早めに富山市内へ。

toyama3富山は快晴。記憶の片隅にある風景と見た景色が一致したりしなかったり。うろ覚えの街。路面を這う線路を眺めて「ああ、こんな街だった」と思い出す。会場入りまで富山城の展示館に入ってみたりしましたよ。


この日はそれぞれ北陸3県で活動する若いミュージシャンがあつまって、にじ色という二人組が取り仕切ったイベント。福井からHarukaさんと富田晋也さん、金沢から音子、地元富山のにじ色。フォルツァ総曲輪は映画館とライブハウスを持つ会場、小さな街なのに置いてあるフライヤーを見て富山の文化的成熟度は相当なものだなあと思いました。

総曲輪あたりを歩くのは初めてでしたがアメカジの洋服屋(B系多め)がたくさんあって、とても狭いエリアにインディアンショップが2軒も。珍しいオルテガのコインパースを買ってしまい、完全に旅目になっている自分と対峙する。

toyama5toyama4さすがにくたびれてきてリハーサル後はホテルでひとやすみ。見下ろす街を行く路面電車の音。どんどん暮れていく空とうっすらライトアップされた富山城を横目に会場に戻るとたくさんのお客さん。路上演奏での経験値が高いんだろうなあと思わせる、歌もおしゃべりもとても上手な出演者陣の熱演。

僕は久しぶりに「手と手、影と影」から始まる短いセット。ふだん2時間半のライブをやっているとどうしてもスロースターターの長距離ランナーのような演者になってしまうけれども、濃縮して分かりやすいセットを作るのも新鮮だ。

こういうシチュエーションのときに「SING A SONG」という曲があってほんとによかった!といつも思う。自分の歌に助けられることが確実にある。大きな手拍子をたくさんありがとうございました。

10年前デビュー時にとてもお世話になったFM富山の大西さん、同世代のラジオパーソナリティー田辺さんと久しぶりに会って話ができてよかった。そして虎平太さんには今回本当にお世話になりました。共演者のみなさんにも感謝。

前の晩からあわせて長い一日、夜は白えびのお造りを食べて早々に電池切れ。朝まで死んだように眠りました。旅の初日はこんな感じでした。


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2010年10月26日

北陸2公演、富山&金沢

2010年10月23日@富山フォルツァ総曲輪
1.手と手、影と影
2.クレールとノアール
3.三日月のフープ
4.hanalee
5.些細なことのように
6.SING A SONG



Photo 10月 26, 1 36 262010年10月24日@石川 金沢 もっきりや
夜の科学 in 石川〜神無月の時間旅行

1.coffee
2.平凡な毎日の暮らし
3.クレールとノアール

4.home sweet home
5.夏の日の幻
6.アップダイク追記
7.オレンジ〜真実

8.情熱スタンダード
9.愛すべき日々

10.夢のなかの音楽
11.glenville
12.光と水の新しい関係

13.houston!
14.歓びの歌
15.hanalee

16.些細なことのように
17.雨の夜と月の光

EN
18.歩いても歩いても
19.SING A SONG
20.hummingbird

  
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2010年10月23日

bon voyage ep

bv先日の倉敷のライブから秋ツアー限定CDR「bon voyage ep」を会場限定で販売しています。収録曲は“旅路と家路の狭間で三十路をテーマに作った”未発表音源「bon voyage」、2002年頃の未発表楽曲「モノクローム」、それとおまけのボイスメモです。

ご来場の記念にぜひ物販コーナーでお求めください。富山、金沢を北陸の皆様お世話になります。当日券等のお問い合わせは直接会場までお願いします。



10月23日(土)@富山 フォルツァ総曲輪
MUSIC DREAMER 北陸夢創造プロジェクト〜にじ色とその仲間たち〜
open 17:00 / start 17:30 adv.¥2,000 / door¥2.500

*山田稔明の出演予定時間は19時40分頃となります。
オフィシャルサイトRESERVEフォーム
info;フォルツァ総曲輪 TEL 076-493-8815
〒930-0083富山市総曲輪3-3-16 総曲輪ウィズビル5F

10月24日(日)@ 石川 金沢 もっきりや
夜の科学 in 金沢〜神無月の時間旅行
open 17:00 start 17:30 adv.3,500円(1ドリンク代別途)

オフィシャルサイトRESERVEフォーム
info;もっきりや TEL 076-231-0096
〒920-0999金沢市柿木畠3-6
  
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2010年10月22日

アノニマスタジオ、コルシカのキオスク

sunui1sunui2先々週イベントでお世話になった蔵前のアノニマスタジオに「コルシカのキオスク スヌイとトラネコボンボンの車窓から」を見にいってきました。ツアーの準備にバタバタしながらも、ほぼ日作品大賞を受賞したsunuiのカンカンバッジが売り切れてしまう前に、と。

お店で見たフライヤーが気になっていたイベント。アノニマスタジオでのイベントは本当にいろんな面白いことを発見するきっかけになりました。先日の打ち上げでは席が遠くてちゃんとお話できなかった中川ちえさんともあらためて言葉を交わすことができたし、sunuiの片平さんからも話をきけました。美味しいサンドイッチとコーヒーと、第一印象でピンときたsunuiのバッジを。

中川さんからすぐ近くでやっている『製本工房・美篶堂とつくる文房具』(カワウソ)という写真展を薦められて覗いてみたが、そこにも人の手が丁寧に作ったモノたちがたくさんありました。戦前に作られた活版印刷の機械を見せてもらった。

2度目の訪問だけども、蔵前はなんだか面白い街だ。右にはどんどん高くなるスカイツリー。墨田川の手前にはデコボコと背丈の違う、しかし昔懐かしい四角い建物が見えて気持ちがふわっとする。最後の写真は妙に可愛らしい公衆トイレ。

そしてこれから北陸への音楽の旅、富山に出発します。sunuiのカンカンバッジは僕のフクロウのギターストラップに。たくさんの人と握手できたらなあ、と思っています。美味しいものも心がぱっとするような風景にも期待。

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2010年10月21日

富山と金沢、北陸に行きます

kurobe_kuma金沢もっきりやでのソロワンマンライブが決まって、さて金沢と連ねてライブができる機会はないだろうかと思っていたところに、以前からお世話になっていた富山の虎平太さんからイベントに出ないかと声をかけていただいて富山フォルツァ総曲輪というもともと映画館だった場所でのイベントに混ぜてもらうことになった。

僕よりかなり若い、地元ミュージシャンたちが力をあわせて開催するイベント、僕も一生懸命演奏してイベントを盛り上げられたらと思います。ぜひ遠くから近くから富山まで遊びにきていただけたらと思います。富山は好きな街。置き薬と富山城(路面電車が走っていて風景が良い)そしてとにかく白えびとホタルイカ、これは食べておきたい。

いくつか自分のためのメモ
白えび亭(白えび)
ますのすし本舗 源(ます寿し)
大喜(富山ブラックラーメン)
バタバタ茶(名産品の発酵茶)


10月23日(土)@富山 フォルツァ総曲輪
MUSIC DREAMER 北陸夢創造プロジェクト〜にじ色とその仲間たち〜
open 17:00 / start 17:30 adv.¥2,000 / door¥2.500
地元ミュージシャンが主催するイベントに出演させていただきます。

*山田稔明の出演予定時間は19時40分頃となります。
オフィシャルサイトRESERVEフォーム
info;フォルツァ総曲輪 TEL 076-493-8815
〒930-0083富山市総曲輪3-3-16 総曲輪ウィズビル5F



itoigawaそして金沢、去年からずっとライブをやりたい街だった場所。もっきりやで“夜の科学”を。この日はなんとなくお酒やワインなんかが似合うような感じになるような予感もする(そうならないかもしれないが)。ピアノがあるので弾いてみようと思っています。

去年父親と金沢を訪れたが小京都と呼ばれるだけあって、凛として品のある街だとあらためて思いました.とにかくここでは金沢21世紀美術館に行きたい。インターネットで調べているだけでワクワクしてくるのだ。

同様にこちらもメモ(thanks to GTHC Street Team staff);
レコードジャングル(キャンペーンのたびに小一時間寄ってた店です)
BENLLY'S & JOB(素敵な雑貨屋、付近にも素敵なお店あり)
ふるおぶ(町家を利用したカフェ)
collabon(築100年の町屋を改造したカフェギャラリー)
Edward Johnston Cafe(カフェ)

もちろん兼六園金沢21世紀美術館も。ガイドブックを用意しました。
富山は“食欲の秋”、金沢は“芸術の秋”を堪能できそうで楽しみ。


10月24日(日)@ 石川 金沢 もっきりや
夜の科学 in 金沢〜神無月の時間旅行
open 17:00 start 17:30 adv.3,500円(1ドリンク代別途)

オフィシャルサイトRESERVEフォーム
info;もっきりや TEL 076-231-0096
〒920-0999金沢市柿木畠3-6


富山と金沢2公演とも来てくれた方にはイラスト入りポストカード(ハロウィーン編)をプレゼントしますので金沢終演後に「昨日も今日も来ました」と直接僕に訴えてください。その場で名前をいれてお渡ししますので。

もちろんやります、ポストカード企画。金沢からは“Season Greetiong(クリスマス編)”を募ります。お名前ご住所を明記し切手を貼ったハガキを終演後アンケートや僕へのメッセージとともに提出してください。クリスマスの季節に僕が手描きで返事を出します。

CDやTシャツ、秋のツアー限定CDR「bon voyage ep」を販売しますので小銭のご準備をご協力いただけたら嬉しいです。金沢も開場開演時間が早いのでぜひ遠方からも遊びにきてくださいね。今日の画像は去年行った黒部ダムで見たクマの剥製と、糸魚川あたりのドライブ風景。東京から安全運転で向かいますので、北陸の皆さん待っててください。

聴きたい曲、リクエストあればなるべく考慮しますのでぜひコメントしてください。  
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2010年10月20日

映画「ノーウェアボーイ ひとりぼっちのあいつ」

nowhere boy特別試写会の招待券が当たったのでジョン・レノンの伝記的映画、「ノーウェアボーイ ひとりぼっちのあいつ」を観にいってきました。

今年はジョン・レノン生誕70周年の年でビートルズの赤盤青盤リマスターも含めてお祭りのような状態になっているが、僕もご多分にもれずCDを何枚も買ってしまっている。こないだファンの方からジョンの書いた猫の絵のTシャツをいただいたのですが、とても可愛くてよく着ています。

ジョン・レノンを語るときにはオノ・ヨーコとの人生に焦点が当たることが多いけれども、この映画は、謂わば“オノ・ヨーコの知らないジョン・レノン”物語でした。実の母であるジュリア、ミミ伯母さん、ジョン、クォーリーメン、そして未開拓の荒野に進みゆくビートルズ。とてもワクワクしながら最後まで楽しみました。

感覚的にはジョニー・キャッシュを描いた「ウォーク・ザ・ライン」と通じるような。話し方や仕草がホントにジョンみたいでどんどんジョンに見えてくる主人公に対して特徴的な可愛らしさのポール役の違和感も逆に面白かった。帰ってすぐ『ジョンの魂』を聴きました。

11月5日から公開とのことです。  
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スタッフ・ベンダ・ビリリと三鷹の奇跡

benda映画「ベンダ・ビリリ!〜もうひとつのキンシャサの奇跡」を観て感動し、ばっちりのタイミングで自転車で行ける三鷹でのコンサートがあると知り行く気まんまんだったスタッフ・ベンダ・ビリリでしたが、前売りチケットは既に完売、キャンセル待ちも望み薄く、ティピー作りでお世話になった三鷹のNPOの人を伝っても入手困難。

当日を迎えあきらめ半分、会場の雰囲気だけでも、と出かけていった三鷹市公会堂。窓口で当日券の有無をたずねるも一切発券なしとのこと。ちょうど会場に着いたチケット確保ずみの知り合いに「やっぱりだめでしたー」と泣きついていると、ひとりのおじさんが近づいてきて「もしかしてチケットをお探しですか?」と。一枚あまって困っているとこなんです、となんと定価で券を譲ってくれたのだ。嗚呼、願えば奇跡は起こるものかな。身体が折れるほどおじぎをして御礼を。

果たして目撃した生のスタッフ・ベンダ・ビリリは映画で観るよりも演奏が巧みで、実質楽器はガラクタドラムとベース、ギターと一弦ギターのサトンゲ、そして声だけだが温かみのある音像だった。三鷹市招聘で子どもやお年寄りもたくさん来場されてたのだが、たくさんの人が最初から最後まで立って踊って手を叩いて揺れていた。

映画のなかで特にフィーチャーされたロジェという若者はとてもおしゃれないでたちで客煽りもお手のものという感じ。スター性をいかんなく発揮していました。しばらくは「サラ・モサラ(働け)」という曲を脳内リフレインしながら作業したいと思います。

ライブの途中、自分が腰をいれてクネクネと踊っている事に気づいて「おれ、こんなふうに踊れるのか」とハッとする瞬間があった。小沢健二「シッカショ節」のときにも思ったことだが、リズムが強烈な音楽には言葉があとからついてくる。

終演後は全員がサインをしてくれた。手が痛いほどの強い握手。フランス語を話す彼らだが、僕の第二外国語はなんのためにあったのか、というほど言葉が出てこない。かろうじて「僕の名前はトシアキです」とリーダーのパパリッキーに伝えたら「おれの名前はリッキーさ!」と満面の笑みを見せてくれました。

観ることができてよかった。映画を観なければ彼らを知ることもなく、ここまでたどり着けなかったと思うといろんな偶然とか必然とか、姿の見えないなにもかもにも心から感謝したいと感じる。  
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コンピレーション盤『Good Lovin'』

コンピ10月6日にリリースになったコンピレーションアルバム『Good Lovin'』にGOMES THE HITMAN1999年発表のシングル「雨の夜と月の光」を収録していただきました。10年以上前の自分たちの楽曲に少し気恥ずかしさも感じますが、ちょっと早めの設定のBPMや息継ぎも気にせず直線的に歌う自分の声などはこの頃の音源にしかないものなので新鮮でした。

当時「都市生活者のための歌」とか「メランコリア」とか様々な仮題がありながら最終的に「雨の夜と月の光」というタイトルに落ち着いたこの歌、アレンジはJudith Durhamの「I Wish I Knew」という歌に強く影響を受けました。

たしかBLITZインデックスという番組のタイアップがあったような。アウトロには当時のレコード会社の制作、営業、宣伝スタッフ総出の大コーラス隊をフィーチャーしています。この歌と「スティーブンダフィー的スクラップブック」「down the river to the sea」という3曲のシングルで夏の青い世界観が完結している、と思い表題曲以外のアルバム収録をとりやめた記憶があります。

岡村詩野さんによるライナーノーツも“あの頃”のことを想起させて読み応えのある文章です。知り合いのミュージシャンも当時の姿でたくさん参加。いっぱい曲がはいって値段もお得なのでぜひレコードショップで手にとってみてください。



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2010年10月18日

巣巣、dans la natureのお菓子

danslanature先週のアノニマスタジオでのイベントでaalto coffeの庄野さんとともに美味しいお菓子でお世話になったdans la natureあいざわなつえさん。

そのお菓子の美味しさが忘れられずに(僕は普段お菓子を積極的に食べることは多くないのですが)巣巣というお店に行ってみた。ここではアノニマスタジオイベントの前日にコーヒーとカレーのイベントが催されていてお誘いをうけていたお店だ(僕は倉敷にいたので出向けなかった)。

とてもさっぱりした店内には可愛らしいものがたくさんあって、僕は手頃な値段の冬用の帽子とdans la natureのパンプキンのお菓子など購入。お店の方もとても優しく接してくれて、ライブイベントなども積極的に行われているそうなのでなにか機会があれば、と思いました。フライヤーを置かせていただいたのでお近くの方はぜひ。

明けて日曜日には、同じように蔵前のイベントで出会ったお菓子がお目当てでdans la natureが参加するイベントに行ったというファンの方からのメールをいただいた。あいざわさんもすごく嬉しかった!とメールをくれました。そうやっていろいろつながりが枝分かれしていくのはとても素敵なことですね。

今日はaalto庄野さんとチャッツワース岸本さんと電話で打ち合わせ。11月も面白いライブになりそうで今から楽しみです。その前にまず今週末の北陸。北陸ガイドブックを準備していろいろ計画中。白えび、ホタルイカ、そして寿司。

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2010年10月17日

仙台SENDAI KOFFEE CO.

静岡、倉敷、蔵前とソールドアウトのライブが続き、ここからが正念場の秋のツアーです。来週末は富山でイベント出演、金沢でのソロワンマン“夜の科学”です。友だちや家族も誘ってたくさんのご来場をお待ちしています。

写真は11月20日にソロワンマンをおこなう仙台SENDAI KOFFEE CO.の店内のイメージです。とても雰囲気の良い場所とのことで今から楽しみです。仙台はレギュラーラジオを収録していた街なので、10年ぶりのラジオ音源などもあれば紹介したりしながらここでしかやれないライブをやろうと思っています。

入場ご予約はお早めに。→RESERVE

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2010年10月16日

音楽と珈琲とお菓子、アノニマスタジオ

anonima7anonima2前夜遅くに倉敷から東京に戻り、そこからセットを考えたりコーヒー教室のための道具をまとめたり、とバタバタしながらも明けて晴天の光に早起きまでしてしまう。秋とはかくも快適なものだったか。

15時からのコーヒー教室に僕も参加するべく蔵前へ向かったのだけど三連休の最後の日で道路は混んでいて間に合わず。そのかわりに興味のあったユニバーサルレタープレスという活版印刷のお店を覗いてみる。アノニマスタジオと仲良くされているらしく僕がついこないだ買った「猫とくらす」という本をデザインした方とお話ができた。

蔵前は全体的に四角い街、という印象。大阪の問屋街にどこか似ている。隅田川越しにスカイツリーを眺めた後、初めて訪れたアノニマスタジオはガラス張りの透明感がとても印象的で足を踏み入れた途端に気に入ってしまった。

ずっとコーヒーの香りと食器を洗う音。スタッフの皆さんもニコニコと穏やかで、厨房ではin-kyoの中川ちえさんとaalto coffeeの庄野さん、dans la natureのあいざわさんが談笑している。この会をまとめたのはmillebooksの藤原さん。

リハーサルもつつがなく、僕が15時に間に合わなかったこともあって急遽予定していなかったライブイベント中のコーヒーのいれ方レクチャーをやろうということに。ライブは満員御礼、今回オリジナルコーヒー缶のイラストを書いてくれた山田タクヒロさんも遊びにきてくれて「あらためて初めまして」を。

anonima4白い壁に跳ね返る反響が気持よく、岡山往復の旅の疲れも忘れて大きな声で歌うことができた。ウクレレを弾きながら会場を練り歩くのも楽しかった。「カフェの厨房から」のコーヒーバージョンは「モカ、コロンビア、コスタリカ」と始まり「スタバ、イノダ、コメダ」と羅列し「タリーズ、ドトール」そして吉祥寺moiをファルセットで歌い上げたあとaalto coffeeの名を呼んでクライマックス。

著書の中で高校生の頃自分の世界の半分が佐野元春でできていた、という庄野さんのために「SOMEDAY」を歌いました。コーヒーを飲みながら美味しいお菓子をいただきながら、程良く弛緩した普段とは違うイベントになりました。また気になる街が増えたし気になる作家さんたちが増えた。

打ち上げも遅くまで。また庄野さんと四国でイベントができるのが嬉しい。徳島キャッチギャラリーでの11月のライブは作家さんがたくさんブースを作ってワークショップをやったり物販をやったりするお祭りになります(開場から開演までたっぷり時間があるのはそのためです)。ぜひ、遠くから近くから足をお運びください。楽しいイベントになると思います。


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角野恵津子さんを送る会

写真今月急逝された音楽ライター角野恵津子さんとのお別れの会、代官山「晴れたら空に豆まいて」へ。まだ実感がわかない。「山田くん、またイベントの相談なんだけどー」と今にも電話がかかってくるような気がする。

代官山駅を出たらすぐにSwinging Popsicleの平田くんに出会い、晴れ豆のエレベーターのところでサエキけんぞうさんとすれ違う。会場にはゲントウキ田中くんとかHARCO、松尾清憲さん、伊藤銀次さんと知人がたくさん。初めてあいさつをする方なども多く、あらためて角野さんの人柄と人望の厚さを目の当たりに。

形見分けにお持ちください、と角野さんの部屋にあった無数のCDの山の一部が晴れ豆の座敷に積み上げられていて、GOMES THE HITMANの10年前のカセットテープをはじめ僕の歌もたくさん。ライブ会場でしか買えないCDも多く、角野さんの現場主義の心意気を感じた(HEATWAVE山口さんの弾き語りライブCDをいただいてきました)。

晴れ豆を後にしてHARCOとお茶。ふたりで話すことはなかなかないので新鮮でした。cholonという雑貨屋に連れていってもらった。渋谷からの井の頭線はやたらポカポカしてくたーっと眠り込んでしまった。いろんなことを考えた一日でした。  
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2010年10月14日

翌日に倉敷再訪

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10月9日、倉敷でのライブ終了後の話。静岡での“夜の科学”を手伝ってくれた知り合いがなんの前ぶれもなくライブを観にきていたのでビックリ、静岡から半日かけてドライブしてきたのだと。車で岡山まで送ってもらう。途中、居酒屋みたいなところで風情があるとは言えない夕飯を食べたが、ライブの余韻で楽しく美味しいご飯でした。

翌日僕はお祝いの歌を歌いに。披露宴会場へ向かうタクシーのなかで「倉敷行かれたなら大原美術館素晴らしかったでしょう?」と言われたが、さすがにライブの日にゆっくり美術館をめぐる余裕はなかった。「エル・グレコの受胎告知を見ないと倉敷に来た意味がない!」と言われ心揺れる。僕はお祝いの歌を歌ったら東京へ帰って翌日の蔵前のライブの準備をしなければいけないのだから。

披露宴が終了しタクシーに乗り駅のほうへ。しかしここでもタクシーの運転手さんが「大原美術館にだけでも行ったほうがいい」と言うので急遽倉敷へ戻ることに。三宅商店のぶどうパフェも食べたかったので覚悟を決める。タクシーのなかでは運転手さんとの会話。なかなかこういうアートな話はできないだろうな。

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三宅商店に「ただいま」と戻ると皆さん笑顔で迎えてくれた。パフェは残念ながら売り切れ。かわりにケーキセットをいただく。急いで大原美術館へ。運転手さんの言うとおりロダン作のカレーの市民に迎えられる。かけあしでの鑑賞だったけれども、明かりをそっと灯すような心がぱっと晴れるような素晴らしい所蔵物。ムンクとピカソ、そしてもちろんエル・グレコの「受胎告知」に見入ってしまいました。

日が暮れて倉敷の街並は幻想的になっていき、僕は新幹線の時間をチェック。岡山駅まで戻って岡本太郎の壁画「躍進」を眺めたところで気力も体力も尽きた。疲れすぎて帰りの新幹線のなかでは全然眠れず、結局くたびれ果てて武蔵野に戻ったのは24時だった。それでも文化的滋養を体いっぱいに吸収した2日間、また倉敷に行きたいし、この旅を経て次に向かう金沢でもとにかく見れるものは全部見てやろうぜ、という気持ちになっています。

僕を倉敷に向かわせた、タクシーの運転手さんとの会話を風景にのせて。

  
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「和田誠の仕事」展

和田誠展ようやく時間がとれたので渋谷たばこと塩の博物館に特別展「和田誠の仕事」を観にいってきました。

タバコが劇的に値上がりした今年はハイライト発売から50年という記念すべき年、白地に水色のパッケージは和田誠さんがデザイン事務所勤務時代コンペに応募し採用されたものらしい。タバコをテーマにした広告やポスターはタバコに寛容的だった時代の空気がにじんでいました。

アーカイブス公開的なものかと思っていたら2010年夏に描き下ろした絵がたくさんあって、場内では和田さんの仕事場での制作風景などもあり、予想を遥かに超えるボリュームでした。インディアンがタバコの煙で輪っかのスモークシグナルを作る絵が可愛かった。

たばこと塩の博物館には初めて足を踏み入れたが常設展示も面白く、ウユニ塩原や死海の塩なども売っていて面白かったです。渋谷で時間潰さないといけないときに行くとあっという間に時間が過ぎますよ。


先日のアノニマスタジオでのイベント、aalto coffeとチャッツワースと山田稔明コラボレーションによるオリジナルコーヒー缶のイラストを書いてくれたのは山田タクヒロさん。同い年でイニシャルも同じ、打ち上げでもたくさん話ができてよかった。山田さんの初めての作品集は「ARPEGGIO」というタイトルだったので、僕が初めて出したCD『GOMES THE HITMAN in arpeggio』をプレゼントした。今後なにかご一緒できたら嬉しいです。

アノニマスタジオでは売り切れてしまったコーヒー缶、加古川と徳島であらためて販売します。とても可愛くシックな色味で、僕は早速コーヒー豆をいれました。お楽しみに。  
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夜の科学 in 倉敷 ダイジェスト

kurashiki5DSC04203雨の東京を出発して、西に向かうほどに雨が激しくなる。ライブの日には雨が降らない、という僕のジンクスもさすがに今日は駄目だろうな、と思っていたが倉敷に着くと雨はあがっていた。降ると思っていたものが降らないととても嬉しい。

初めて訪れた倉敷はとにかくその風情が素晴らしい。白壁と川面に映り込む風景、夕暮れ近くなると灯る明かり。この街に思いを馳せて想像で書いた「光と水の新しい関係」という曲のなかで「うまく言えないや」と感想を放棄する歌詞があるのだけれど、まさに“うまく言えない”心の震えがありました。

会場の三宅商店、15時頃覗いてみたらものすごい人気で人が溢れていた。食べログを見てみると倉敷で一番人気のお店なのだ。土間と畳の座敷、今までにないシチュエーションにわくわくする。しばし倉敷散策してリハーサル、バタバタと。

この日は曲順を決めずに顔色を見たり雰囲気を読んだりしてライブをすすめることにして、僕自身もハラハラわくわくしながら歌を歌った。座敷を歩きまわりアンプラグドで歌った「home sweet home」はとても楽しかった。「memoraia」の「トゥットルトゥル」というコーラスの響きとか、ハンドクラップの鳴り方も気持ちがよかったです。

倉敷は旅人である僕にとっては「通りすぎる街」ではあるけれども「再び訪れたい街」になりました。遠くから近くから会場を満たす人たちが来てくれたことをとても嬉しく思います。三宅商店のスタッフの皆さんもとても優しく笑顔で接してくれて、本当にありがとうございました。




  
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毒蝮三太夫とじいちゃんばあちゃん

mamushi3テレビを見るよりラジオを聴く時間のほうが多くなって久しいが、毎日なんとなく聴いているうちに好きになった午前中の「毒蝮三太夫のミュージックプレゼント」という、帯番組のなかのコーナー。まむしさんがうちの近所のドラッグストアに来るというので、とにかく僕はミーハーだから、自転車で出かけていったのだ。

考えてみたらウルトラマンに出ていた人だから僕ら世代にとっては子どもの頃から知っている有名人だ。人だかりができている一角にまむしさんは凛といて、もう生放送は始まっていた。いつものようにまむしさんは「モナリザの薄笑いみたいな顔しやがって」とか「カラオケじゃなくて棺桶に入んなきゃなんねえな、おまえ」などと毒舌を飛ばしていた。

それにしてもそこにいたおじちゃんおばちゃんたちの楽しそうな顔よ。みんなニコニコ、ゲラゲラと声をあげて笑っていたし、僕もたくさん笑った。オンエアが終わってもまむしさんは話を続けて、政治のこと、介護のこと、年をとるということをについて講釈をしていたが、「元気に歳をとって、若いやつらに迷惑をかけないで、ああいうふうに歳を取りたいなと思わせるような老人になろうぜ、なあ」という言葉。85歳のおじいちゃんもひとりでまむしさんに会いにきていた。

ラジオを聴いていると「仕込みじゃないのか?」というくらいおばちゃんたちの受け答えがしっかりしすぎるときがあったのだが、それはおばちゃんたちが話上手なんじゃなくてまむしさんが話を引き出すのがべらぼうにうまいのだ、ということがわかった。なんだかとても元気が出るような、とてもいい気をもらいました。

その後ファミレスでぼんやりとコーヒーを飲んでいたら番組スタッフさんたちとまむしさんが昼食をとりに入ってきた。僕が帰り際に「おつかれさまでした」と声をかけたら「おう、これくれてやらあ」とまむちゃんカレンダーをいただいた。

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2010年10月13日

蔵前アノニマスタジオ(写真)

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2010年10月12日

初めての倉敷(写真)

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おいしいコーヒーのいれ方教室

2010年10月11日(月祝)@東京蔵前 アノニマスタジオ

1.平凡な毎日の暮らし
2.クレールとノアール
3.魔法があれば

4.アップダイク追記
5.オレンジ
6.モノクローム

7.coffee
8.カフェの厨房から(コーヒー編)

コーヒーのおいしいいれ方教室(w/aalto coffee 庄野雄治)
お菓子の紹介(w/ dans la nature あいざわなつえ)

9.歓びの歌
10.SOMEDAY(佐野元春カバー)
11.夢のなかの音楽

12.glenville
13.光と水の新しい関係
14.hanalee

15.houston!
16.些細なことのように

EN
17.SING A SONG
18.hummingbird



とても意味のあるイベントになりました。
また来年のコーヒーの日あたりに集まろう!と
出演者、スタッフで固い約束を交わしたのでした。  
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2010年10月11日

3連休最後は蔵前でおいしい珈琲

kuramae倉敷が素晴らしい街すぎて予定外にうろうろ歩きまわってクタクタになりながらも、なんとか東京に戻りました。たくさんのご来場ありがとうございました。また絶対行きたい。三宅商店も素敵でした。文化的成熟度が半端じゃない街だった、倉敷。刺激を受けまくりました。

明日は蔵前アノニマスタジオにてaalto coffee庄野さんとのコラボレーションです。普段僕も東京の東側にはめったに行かないので、スカイツリーを初めて見上げることができそうで楽しみです。直前で申し訳ありませんがエリア情報として、蔵前の見どころをまとめたとても可愛らしいPDFを見つけたので紹介します。明日ご来場される方は参考にしてみてはどうでしょうか(ユニバーサルレタープレスのページ、TOPはこちら)。

※追記、もうひとつ、このページも参考になれば。BRUTUS「東京の東」特集号に載ってて気になっていたHowling Unityを覗けたら。蔵前も素敵な街のようです。旅気分で出かけます。

明日もたくさんしゃべって歌うと思います。当日券等お問い合わせはアノニマスタジオに直接お電話ください。庄野さんもとても面白いお兄さんです。ぜひ気軽に話しかけてみてください。僕も間に合えば15時のコーヒー教室に出席するつもりです。



ねこ缶
10月11日(月祝)@東京 蔵前 アノニマスタジオ
“山田稔明×アアルトコーヒーの「おいしい音楽」のいれ方教室”
open 17:30 start18:00 adv.3,000
(aaltoのコーヒー、dans la natureのお菓子付き)

アノニマスタジオ
TEL 03-6699-1064
台東区蔵前 2-14-14
  
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2010年10月10日

夜の科学〜光と水の新しい関係

夜の科学〜光と水の新しい関係
2010年10月9日(土)岡山 倉敷 三宅商店

1.harvest moon
2.clementine
3.クレールとノアール
4.home sweet home

5.HELP! (ビートルズカバー)
6.アップダイク追記
7.オレンジ〜真実

8.夢のなかの音楽
9.STEP BY STEP (new)
10.pilgrim

11.平凡な毎日の暮らし
12.milky way
13.calorina
14.houston!

15.光と水の新しい関係
16.glenville
17.hanalee

18.歓びの歌
19.些細なことのように

En
20.夜明けまで
21.memoria
22.SING A SONG
23.hummingbird  
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2010年10月09日

ジョン・レノンの誕生日

john
iPodに3時間分のジョン・レノンを忍ばせて
かなり久しぶりの、新幹線の旅に出発します。
旅先でお会いする皆さん、どうぞよろしく。

今日9日は岡山倉敷の三宅商店
明後日11日は東京蔵前イベント。

  
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2010年10月08日

岡山、倉敷の情報

尾道いよいよ明日は岡山倉敷での“夜の科学”です。たくさんのお申込をいただいてソールドアウトとなっていますが、当日の立見席や椅子増設などの可能性あるそうなのでキャンセル待ちでのご予約か当日会場へお問い合わせください。今までにないライブになると思います。もしかしたら僕、靴を脱いで演奏するかも、ということで今日はこれからルームシューズ的なものを探しに行ってきます。

いくつか岡山倉敷情報をいただいたので、紹介します。倉敷観光も兼ねてご来場の方は参考にしてみてください。また地元の人はおすすめのお店やスポットあったらぜひコメントして補完してください。

はしまや(カフェ)ものすごく雰囲気のよさそうなカフェです
蟲文庫(古本屋)広島ヲルガン座のイズミさんに教えてもらいました。
倉敷クラシカ(雑貨)蟲文庫のむかい。雑貨好き知人のお薦め。
わろうだ(手作りアクセサリー)倉敷は雑貨好きには天国かも。


東京の小さな雑貨屋なんかで売ってる付箋やマスキングテープなどの可愛らしい紙モノ雑貨は倉敷で作られていることが多い。街並も魅力的だけども、そういう自分が好きな手触りのものをたくさん生む街に行ってみたいと思って実現した今回の倉敷公演、とても楽しみです。

写真は今年の初夏に旅した尾道。中国地方は歌を書かせる風景をたくさん持っている。尾道の印象はその後「平凡な毎日の暮らし」という曲になりました。もしかしたら1年のうちで指折りのいい気候の中での旅になるかもしれないな、など思いつつ旅支度を。

倉敷でも「ポストカード企画ハロウィーン編」を募ります。ご自分のお名前ご住所を記し切手を貼ったハガキを終演後のアンケートや僕へのメッセージとともに提出してもらえればハロウィーンの季節に僕が手描きで返事を出します。

物販もいろいろありますので小銭のご用意でご協力いただけたら嬉しいです。三宅商店は夕方まで通常営業していらしゃいます。HPを見たらその美味しそうなスイーツを味わいたい!と思う人もいるでしょう。早めに来店して店内を眺めたりお食事したりしてみてください(ぜひお店の方に「夜、ライブ観に戻ります」とお伝え下さい)。


10月9日(土)@岡山 倉敷 三宅商店
夜の科学 in 倉敷〜光と水の新しい関係
open 18:00 start 18:30 adv.3,000円(1ドリンク代別途)
オフィシャルサイトRESERVEフォームはこちら
info;三宅商店 TEL 086-426-4600
〒710-0054岡山県倉敷市本町3-11
  
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琥珀のアストリンゴゾール

Twitterのタイムラインにノドを痛めたシンガーの方がいらっしゃって、僕もマヌカハニーを薦めたりしていたのだが、他の方からのたくさんのノドケア方法や薬情報が寄せられていて、図らずも「へええ」ととても参考になった。

なかでも特に名前を聞いたこともないうがい薬、これは口内炎持ちの僕にぴったりかも、とピンと気になったのが「アストリンゴゾール」というやつで、新宿で大きなドラッグストアを何軒か回っても取り扱ってなかったのを、ついに小さな薬局で見つけて買ってみた。

ロックンローラーがジーンズの尻ポケットに忍ばせていそうな小瓶に入った琥珀色の液体。この時代錯誤なパッケージが気に入りました。実際うがいしてみると「ふは!口内洗浄されている!」という感覚。僕が旅先でウィスキーをちろちろ啜っているような姿を見かけたら、それはこの、うがい薬が正体だ(実際は数倍に薄めないといけないから瓶からは飲まないけどな)。

うがいうがい  
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2010年10月07日

10月24日は初めての金沢

兼六園写真は去年の秋に旅した兼六園。金沢は大好きな街、キャンペーンで行くのがいつも楽しみでした。今月初めて歌を歌いにいきます。

GTHC Street Team北陸班のボランティアのサポーターが金沢近辺のフライヤー設置場所や金沢の見どころをメールしてくれたのを転記します。詳細な情報に感謝します。旅の準備しなきゃ、という気になります。街散策の参考にも。

【夜の科学ツアーフライヤー設置(掲示)場所】
レコードジャングルCafe Mojo
BENLLY'S & JOB(素敵な雑貨屋、付近にも素敵なお店あり)
ふるおぶ(町家を利用したカフェ)
cocoon(小松市)
かふぇばぁ 木に土に(白山市)


さらなる金沢情報としては、町家巡遊2010という催しが開催中。金沢は自転車で回るのにも快適な街、チャリ de アートというのも気になります。街並がいいんですよ、金沢は。そして金沢の見どころと言えば金沢21世紀美術館、無料で入れるタレルの部屋、ブルー・プラネット・スカイは晴れた日には特に強くお薦め!とのことです。

Edward Johnston Cafeというめちゃめちゃおしゃれなカフェにもフライヤーを置かせていただいてます。富山も含めて久しぶりの北陸、楽しみにしています。たくさんの人が観にきてくれたら嬉しいです。

今週末の倉敷はSOLD OUT、11日の蔵前アノニマスタジオ、コーヒー教室もすべての回が定員数に達したそうです。当日券等に関してはすべて会場へ直接お問い合わせください。オリジナルコーヒー缶が完成しました。蔵前のイベントで販売します。楽しみにしていてください。僕も楽しみです。

ねこ缶  
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目の光

Photo 10月 05, 11 15 49pochi窓の外に鳥が飛んでくると、それまでどれだけだらしない格好で寝ていたとしても、とたんにうちの猫はキリリとしたクールな顔になる。目に野生の光が見えるような気がします。


とてもお世話になった音楽ライター角野恵津子さんが亡くなられたということを知り驚き、そして今はぼんやり不思議な気持ちでいる。角野さんはいつからか代官山の“晴れたら空に豆まいて”のブッキングを担当するようになり、一度はわがままを聞いてもらって“夜の科学vol.15”をやらせてもらった。

今年6月の、HARCOとSwinging Popsicleとのイベントをブッキングしてくれたのも角野さんで、メールボックスをたどってみるとライブのオファーから含めて2009年秋頃から半年以上をかけてやり取りして実現したのがあの夜、ということになる。普段対バンイベントに消極的な僕への角野さんからの定期的な確認メールに今さらだけどすごい熱意を感じました。

角野さんのホームページはたくさんの文字が踊るシンプルなものだけれども、そこに積もった音楽人たちの発言と角野さんの相槌や思いはものすごいアーカイブスだ。僕がインディーズでCDを出して、生まれて初めてインタビューというものを受けたときの聞き手が角野さんだったのは僕にとってとても幸せなことだったかもしれないな。

ひねくれて生意気な、その当時23歳の僕は根拠のない自信かなにかでいい気になってわかったようなふりをしてインタビューに答えていて、僕は今でもこの頃の僕に説教をしたいくらいだけども、角野さんはそんな僕のことをを面白がってくれて、そして今の今までずーっと応援してくれました。『home sweet home』を渡そうとしたら「もう買ったよー」とサンプルを受け取ってくれなかった。

もっとたくさん会話を重ねればよかったと後悔しています。ありがとうございました。ご冥福をお祈りします。

  
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2010年10月06日

映画「ベンダ・ビリリ!」

Photo 10月 05, 22 23 01こないだ観た映画、「ベンダ・ビリリ!〜もうひとつのキンシャサの奇跡」がとても素晴らしかった。東京でも単館上映なのだけど各方面で絶賛されていて、現在日本を細かくツアーしてることもあってか、僕が観た日もお客さんがたくさん入っていました。渋谷シアターイメージフォーラム

貧困が貴重低音として鳴っているなかでの彼らの陽性のパワーはすさまじく、「ストリート発リアルな音楽」というとても胡散臭い言葉がフィルムの中の人々を形容するのに一番しっくりくるように思えました。

なんだか僕は「世界的成功の果てにお金の問題に翻弄されたり悪い薬を覚えたりお酒に溺れたりしてこの人たちだめになっちゃったりしないだろうか」といらぬ心配までしてしまうくらいの勢いで登りつめていく姿。生活と音楽が密着して生まれる躍動感は感動的でさえありました。

なんとかして本物をこの目で観てみたいなーと思っていますが、三鷹公演のチケットは完売とのこと。  
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2010年10月05日

水縞 ナンバーズ展

retailretail日常いつも行き来する往来の、蔦の絡まるマンションの1階にあるギャラリーに初めて足を踏み入れた。「水縞 ナンバーズ展」、とても可愛い展示でした。昔は「8」が好きだったんだけど最近「5」がカッコいいと思うようになってきた。

倉敷に「蟲文庫」という良い古本屋がある、と広島ヲルガン座のイズミさんから教えてもらった。覗いてみようと思います。11日東京蔵前でのコーヒー教室は11時の回と13時の回が若干名まだ入れるということなのでコーヒー好きな人、興味がある方はぜひ。僕はライブ前の15時の回を受講しようと思っています(詳細はこちら)。

  
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2010年10月04日

倉敷、三宅商店

今週末は土曜日から3連休、いよいよ初めての岡山倉敷での“夜の科学”です。

10月9日(土)@岡山 倉敷 三宅商店
夜の科学 in 倉敷〜光と水の新しい関係
open 18:00 start 18:30 adv.3,000円(1ドリンク代別途)
オフィシャルサイトRESERVEフォーム→http://tinyurl.com/y2xa8m4
info;三宅商店 TEL 086-426-4600 http://www.miyakeshouten.com
〒710-0054岡山県倉敷市本町3-11


三宅商店は普段音楽イベントをやっているお店ではないので当然音響機材が何もない。そこで今回は初めて東京からスピーカーやマイク、マイクスタンドやケーブルの類をすべて持ち込む初めての試みとなり、諸々確認踏めてそろそろと機材のパッキング作業を始めたところです。

下の画像を見てもらうとわかるように三宅商店の母屋は座敷と土間という環境、どういうステージ設営になるかとても楽しみです。生音でも充分な響きの得られる会場らしいので、とても親密な雰囲気の“夜の科学”になると思います。とにかく、まずは倉敷の街並を堪能してからライブに挑もうと思っています。

この日は僕が未だ見ぬ倉敷をイメージして書いた「光と水の新しい関係」という新曲の答え合わせ。古い歌も新しい歌もたくさん歌おうと思いますが、リクエストあればコメント欄に書いてください(可能な限り考慮します)。ポストカード企画もやります。残り席がわずかになっています。迷っている方は来たほうがいいよ。

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2010年10月03日

僕はこのタバコの1本が

self10月に入って、タバコがいつもよりも派手に値上げされた。僕が初めてタバコを吸った頃は200円ちょっと、タバコをやめた2004年に270円だったマイルドセブンスーパーライトは今月410円になったらしいから1日2箱とか吸ってたらそれは大変だ(僕がそうでした)。

僕がタバコをやめた理由を知らないファンの人もいるかも知れないので書くと、2004年4月に肺気胸という、肺に穴があく病気で緊急入院してライブ数本をキャンセルし、その後半年休養というタイミングで僕は10数年吸っていたタバコを完全にやめたのでした(このブログを始めたのもそのとき)。

退院する日に主治医の先生に「あ、そうだ。山田さん、胸腔鏡手術のときに撮った肺の写真見せてませんでしたね。このピンク色のが肺で、その上のドス黒い無数の横縞がタバコのヤニですから」とそっけなく示されたどぎつい写真と対面して僕はもうタバコを吸いたくない、と思ったのだ。

それでも僕が書いた歌のなかには「僕はこのタバコの一本が終わるまでに君のところへ」とか「妙に艶やかな染みをつけて/僕はタバコを吸った」とか「僕のポッケのタバコは全滅さ」とか、タバコを小道具にした心理描写がとても多く、それをステージで歌うときにはタバコを吸っていた自分に戻っている、ような気がする。

タバコを手遊びする仕草はとてもささやかに心理を映し出すので、タバコを吸わなくなってから表現手法がひとつ減ったような気がしていた。失うのと同時に真夜中にタバコが切れた時の面倒くささや朝起きた時の気持ち悪さなどから解放されたのだから天秤は均等に揺れている。

このブログを読んでいる男女がどれくらいタバコを吸っているのか、どれくらいの人が吸っていないのか見当もつかないが、僕は喫煙経験者であり非喫煙者という立場から今回の値上げについてはなかなか適切な言葉を持ちません。ただひとつ言えるのは何度もトライすることなく、あっけなく禁煙できたことは不幸中の大きな幸いだったなあ、ということだ。

自分ではタバコを吸っていたときの自分の声と今の声は全然違って聴こえる。タバコをやめた当時はお酒もコーヒーもつまんなくなるのかなあなんて思っていたけど全然そうじゃなかった。同じ喉を震わせて、同じ喉で飲み込んでいるのに不思議。そんなことを思う10月、童心にかえった吉祥寺のおもちゃ市場と、駐車場の猫。

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2010年10月01日

10月の音楽

october時間というのは時間通りに進んで、あっという間に10月だ。もう少しだけ僕らに秋をちょうだい!という気持ちになりますね。ツアーをするのにはとても良い季節。倉敷岡山のあれこれいろいろを調べ中。

とても清々しい9月に比べると10月はどこかアンニュイな印象があって、それは僕が思春期の頃から聴いているCDの印象とリンクするのかもしれない。1981年発表のU2の2ndアルバム『OCTOBER』(『Joshua Tree』以降の高校生の頃後追いで聴いた)はとにかく陰鬱でメランコリックで、それでもその聴感が微妙な体感気温にぴったりで10月となると聴きたくなってもう20年来手放せないでいる。

もう一枚、1989年発表の映画「IMAGINE」のサウンドトラック『IMAGINE』も個人的には10月の音楽という印象がある。ジョン・レノンの誕生月である10月に発売され、それを発売日に福岡天神まで買いにいったのだ。ビートルズとソロからの21曲の選曲を順番に憶えているのだから音楽と結びつく記憶はすごいと思いました。

aalto coffeeの庄野さんと交流を持つようになって知ったのだが10月1日はコーヒーの日だそうだ。ちなみに紅茶の日は11月1日(これはチャッツワース岸本さんに教えてもらった)。もうどんどん記録的暑さのことを僕は忘れていってしまっていて、温かい飲み物が美味しい季節になってきたことが嬉しい。そしてすぐに寒さを呪うような言葉を吐くのだろうな。



10月
木々の葉も
すっかり落ちてしまった
ぼくはいったい何を思う

10月
神の国は興りて
神の国は滅びる
だがあなたは進み行くーとこしえに

「October / U2(訳 中川五郎)」

  
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