2012年03月31日

3月まとめメモ

年度末の3月は代官山cholonでのイベントに始まって充実しまくった1ヶ月でした。
ウクレレワークショップも含めて9つの時間と空間。4月は旅の成果を東京で改めて。
そしてようやく仙台SENDAI KOFFEEに「ただいま」と言えます。4月もいい一ヶ月に。







3月4日@代官山cholon(w/ dans la nature、安斎伸也さん)
3月17日@札幌 Brown Books Cafe(ウクレレワークショップ+2ステージ)
3月18日@札幌 たべるとくらしの研究所(w/ キッコリーズ)
3月23日@浜松 手打ち蕎麦なる(w/dans la nature)
3月24日@名古屋 sahan(w/ dans la nature)
3月25日@蒲郡 PLEASURE(w/ dans la nature)
3月25日@岡崎 mado cafe(w/ dans la nature)  

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新しい週末、新しい季節



ダンラナチュールとのツアーから1週間が経って、今日はもう3月最後の日だ。朝の早いうちは太陽の光があって、窓際でずっと猫を撫でていたのだけど今はもう雲厚く春の嵐の最中という感じ。生活のリズムになっていたラジオやら毎日楽しみにしていた朝ドラやらがどんどん終了し、これは本格的に新しい季節だな、という感じ。

昨日のこと。去年の秋に自分への引越祝いにと注文していた吉村和美さんの黄色いスープ皿が可愛い小皿と一緒に届いた。とにかく気持ちの持ち上がるハッとする黄色だ。触り心地もいい。日曜日の夜にあたたかいスープを飲む皿はこんなのがふさわしい。東海ツアーから皆さんにラララとコーラスしてもらっている「日向の猫とチャーリーブラウン」に「丸いお更にうろ覚えで描いた赤青黄色の世界地図」という歌詞を出てくるのだけど、その丸い皿のモデルはこのお皿だ。

『pilgrim』でも『home sweet home』でもやったことですが、4月からのライブ会場で新しいレコードのためのコーラス録音を皆さんに手伝ってもらいたいな、と思っています。簡単なフレーズなのでぜひ大きな声で。やり方は会場でレクチャーします。次の週末は巣巣での安宅浩司くんとのセッション。翌週は1年半ぶりの仙台、そして続くバンド編成での下北沢440。何人分のラララが録れるでしょうか。楽しみにしています。ぜひライブ会場へお越しください。



山田稔明 session series 1
“夜の科学 extra〜巣巣のさくら食堂”

4月7日(土)@等々力 巣巣
出演;山田稔明 (GOMES THE HITMAN)with 安宅浩司
18:00開場/18:30開演
3,500円(別途500円・お飲み物とdans la natureのお菓子代)

新しい試み、巣巣でのセッションシリーズを始めます。
第1回目のゲストはご存知安宅浩司氏。同い年のふたりの
息のあった演奏とおしゃべり、静かに響く歌声に乞うご期待!

ご予約方法
*メールで巣巣にて受付中(残席わずか!)
susu@susu.co.jp 宛
*タイトル「4/7ライブ」
*本文「お名前、携帯電話番号、人数」
*翌営業日までにご返信させていただきます。
*巣巣からの返信が届かない場合、お電話にてお問い合わせください。

等々力 巣巣
〒158-0082世田谷区等々力8-11-3
HP;http://www.susu.co.jp/
03-5760-7020



夜の科学 in 仙台〜春のアレグロ
2012年4月15日(日)@仙台 SENDAI KOFFEE CO.

18:00開場/18:30開演・前売2,500円/当日3,000円(1ドリンク代別途)
出演;山田稔明(GOMES THE HITMAN)

入場ご予約に関してはオフィシャルサイトにてすでに受付中です。
RESERVEフォーム

SENDAI KOFFEE (HP
TEL 022−224-7403
〒980-0821宮城県仙台市青葉区春日町4-25パストラルハイム春日町1F



GOMES THE HITMAN.COM presents
“夜の科学 vol.38〜木の葉は緑”

2012年4月20日(金)@下北沢440

出演;山田稔明(GOMES THE HITMAN)
with 夜の科学オーケストラ(itoken、安宅浩司、五十嵐祐輔、海老沼崇史)
前売り3,500円/当日3,800円(1オーダー代別途)
19:00開場/19:30開演

新しい季節の始まりを新しいステージで。
山田バンド、フルメンバーでの演奏です。
ネクストステージの山田稔明に乞うご期待!

オフィシャルサイト特設メールフォームにて受付中です
下北沢 440(http://www.club251.co.jp/440/
〒155-0032
東京都世田谷区代沢5-29-15SYビル1F
TEL.03-3422-9440
  
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2012年03月30日

“bon appetit / bon voyage 2012” ダイジェストムービー

4会場でのステージを9分のダイジェストにしました。
皆さんのコーラスもきれいに響いています。それぞれの
空間で音の鳴り方が全然違いますね。ぜひご覧ください!

  
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『home sweet home』完売御礼

2010年5月にリリースし通販とライブ会場のみで販売してきた『home sweet home』
ですが作ったCDが全部皆さんのお家やお店に旅立っていき、1作目『pilgrim』同様に
完売となりました。

CDが工場から届いて段ボール箱の壁のようなものを前にして「ほんとにこんだけ数が
なくなったりするのだろうか…」と呆然としましたが、ご購入いただいた皆様に本当に
感謝します。

オフィシャルサイト通販での取り扱いを一旦終了とさせていただきます。ライブ会場で
はご購入可能な時もあるかもしれませんが基本的にはSOLD OUTだとご理解ください。
『pilgrim』と『home sweet home』ご購入に関して今後近々の増版に関しては未定です。

なるべく早くご希望に添えたいと思っています。僕自身が“音楽”とそれに付随する“入れ物”
パッケージとブックレットが大好きなのでデータや配信などではなくCDとして皆さんの
手に届いて欲しいと思っています。今しばらくお待ちください。ありがとうございました。


山田稔明

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2012年03月29日

bon appetit / bon voyage 2012(DAY4;3月26日)

秋から続いたツアー、“bon appetit / bon voyage”とはうまく名付けたものだと思う。「召し上がれ」と「よき旅路を」という言葉がこのコラボ旅をあらわすキーワードでした。全公演終了し4日目、この日は東京へ帰る日だけれども、われわれキャラバン隊は海風の吹くほうへ。このツアーが自分たちが目標にしたハードルを超えたらならば、と僕が思っていた行き先、それは山ではなく島だった!



millebooksリーダーから素晴らしいところだと聞いていた日間賀島(ひまかじま)へ高速艇に乗って上陸。ここはタコとフグが有名な、多幸と福の街。秋からの旅を総括する打ち上げはこの島でのフグ料理。みんなフワフワと上機嫌で「いいねえ、いいねえ」と春の兆しが微かに香る風に吹かれていました。愛知の師崎港から10分の距離。こんな天国のような島があるなんて、愛知出身のmillebooksリーダーと旅しなければ知り得なかった。

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平日月曜日の昼間なのに結構観光客がいるのは春休みだからか。鉢巻タコの駐在所などキッチュな建物やB級お土産Tシャツなど見所も多い。しかしメインイベントはフグ、向かったのはオーシャンビューの和室、そこには煮凝り、刺身、鍋、からあげというフグ料理のオンパレード。「平日の昼間にこんな写真ばかりツイートしてたらフォロワー減るよね」とか言いながら。ビールなんかも飲んだりしながら「もう食べれない」というほどを、経費ではなく自腹でいただくというところに醍醐味がある。

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この3月というタイミングがフグが食べられる期間のギリギリ最後だったのだ。タイミングというお店のセレクトといい、これはもうmillebooksの魔法と呼ぶべきキュレーション。もういいっていうくらいにフグを堪能して島を散策、タコがひらひらと舞うシュールな風景もいい。今度はタコを食べにこようと次の季節のことを考えるほど。

島にサヨナラしてふたたび師崎港へ。港近くに僕らが目ざとく見つけていた、いい味出してる公園で車を停め子どものように遊具に駆け上がる。ここは名付けるならば“クジラ公園”。いろんな風景をこれから先も時々思い出して少し笑ったりするのだろう。一路キャラバンは東京へ帰る。富士山は見えるだろうか、とか言いながら。

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だいたいツアー帰りはいつも富士山は雲の中に隠れているのに、この日は夕陽を浴びながら大きな姿を見せてくれました。静岡本を作ったばかりのmillebooksなので高速上どこが一番見栄えのするスポットかも熟知。「きれいだー」とうっとり。最後にもうひとつご褒美をもらったような感じでした。長くて短い楽しい旅、お会いできた皆さんに感謝。いろんなものをつないでくれたお菓子と本と音楽に「ありがとう」と言いたい。

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bon appetit / bon voyage 2012(DAY3;3月25日)

東海ツアー3日目の朝。キャラバン隊にはさすがに疲れが見えるが、昨日名古屋に向かう道すがら気になった、スフィンクスとピラミッドがそびえたつ公園に向かった。気になったら見にいくのが旅だ。そこはエジプトの建造物だけではなく万里の長城、モアイ像、凱旋門、ノアの方舟と弥生式土器などが乱立する世界歴史公園的な風情。こういうところで写真を撮りたがる僕にこの頃はなっちゃんも素直にフレームインするようになりました。

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この日は正念場、昼と夜の2会場でのライブ。天気もよく良い一日になりそうな予感。蒲郡まで車を飛ばす。車窓を流れていく景色の地方都市感、自分の故郷を思い起こさせる山並みからしばらくすると海沿いの道を抜ける。このツアーがなければ蒲郡に来る機会なんてあっただろうか。普段なら通りすぎる街で立ち止まって歌を歌えることが嬉しい。

ジャージ姿で部活の中学生たちを眺めていたらたどり着いた蒲郡Pleasure。洋服やアンティークな椅子、雑貨が並ぶ日当たりのいいお店。もともとダンラナチュールのお菓子を取り扱っていただいたことで繋がった縁。とても安価な椅子を見つけて本気で欲しくなりどうやったら荷物でパンパンの車でこれを持って帰れるかを真剣に考える一行(結局我に返り断念)。ここも生音でもじゅうぶんライブができるくらい素敵な音像。1時間ちょっとのライブの始まり。

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GOMES THE HITMANの曲を他の会場より多めに配したセットリスト。蒲郡と次の会場岡崎は距離的にも近くどちらにも来てくれるお客さんも多く、しかも僕のことを初めて知るお店の常連さんたちも半数近くいて、歌に対する反応がとても興味深かった。このライブで一番多かった声は「春のスケッチっていう曲はどのCDに入っていますか?」でした。マイクを通さず生ギタレレと生声で歌った歌。CDやグッズもたくさん売れて品切れになるものが続出しSTORE店長としての読みの甘さを痛感。とてもいいライブだった。お客さんの笑顔がその証拠。

ご当地お土産をたくさんいただいて蒲郡を出発。車内で食べた赤飯まんじゅうがとても美味しくてお取り寄せしたいほど。車は岡崎へ向かうが僕は疲れて眠ってしまった。ふたたび僕が眠ってもキャラバンは進む。「もうすぐですよー」と起こされ見回すと開けたのどかな住宅地。こんなところにカフェが?と思っていたらみんな「わー!」と奇声を発するくらいに可愛らしい、絵本の中の家のようなmado cafeが。

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millebooksリーダー曰く、mado cafeを下見しにきて直感的に「ここを日程最後の会場にしよう」と思ったそうだがまさに大正解である。疲れ切っていた体に一気にエナジーが。予定より早く着いたので美味しいご飯をいただく。デザートまで・・。普段ライブの前には食事をしなかった僕だが今回のツアーはなんだか美味しいものばかりおなかにいれて歌を歌っていて、それがいい結果になっているように感じる。

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たらふく食べてからはmado cafeの素敵なインテリアをバックにバシバシ写真を撮っていたみんなだったのだけど(どれも宣材写真に使えるほど)「ライブ会場はこちらです」と連れていかれた2階はまさに秘密基地という感じの三角屋根の部屋。また僕らは「わー!わー!」と興奮し、チケット完売しているということもあり、これでいいイベントができないなんてあり得ない、という気持ちに。

果たして、始まったライブは昨日のsahanと同じ親密さを伴って言葉では説明できないほどの満ち足りた完璧な時間でした。3月はたべるとくらしの研究所、sahan、そしてこのmado cafeが同点TOP3。全て違う味わいで優劣がつけられない。なっちゃんの朗読もこの日が一番よかった。去年の秋から続いたコラボツアーの最終日だったけれども感極まったりするよりも楽しくて終始ニコニコしてしまう。他のみんなもそうだったのでは、と思う。

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お菓子もCDもたくさんが皆さんのうちに連れて帰ってもらった。この旅でもたくさんのサインと握手と話を交わした。僕はみんなの前で歌を歌うので「ああ、あの人が歌ってるんだ」と認識してもらえるが、秋から続いた今回のツアーではなっちゃんのお菓子をその場でお客さんに「ああ、あの人が作ってるんだ」と顔を見ながら食べてもらうコミュニケーションはお菓子屋さんにとっての“ライブ”だったのではないかな、と思う。
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名残惜しい気持ちでmado cafeスタッフの皆さんと。「お土産を」と手渡されたのは手作りのポチの顔のクッキー、感激...。mado cafe夫妻とはばったり吉祥寺でお会いしたことがあったのだが、それ以降のやりとりでもう仲良し同志な気持ちに。今回の旅ほどTwitterやInstagramやらFacebookの繋がりに恩恵を受けたことはなかったかもしれません。最終日までは打ち上げはお預けという当初の予定だったけれども、気分がよくてこの日も少しだけ小さな乾杯を。皆さんありがとうございました。また必ず再会を。


  
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bon appetit / bon voyage 2012(DAY2;3月24日)

ツアー2日目、豊橋から名古屋へ。今回のツアーの中では最も行き慣れた街なので安心感もありつつ、新しいお店でのライブという緊張感も感じながら。名古屋へ来たらまずはここでしょ、ということで「カジタコーヒー」で美味しい朝のコーヒーをいただく。嗚呼、美味しい。猫シッターを買って出てくれたイトケンさんへのお土産もここで購入。すぐそばの「ミュシカ」というお店も素敵なところ。そしてお昼は名古屋名物ひつまぶしを「しら河」で。美食ツアー的展開で、これは中途半端なライブはできないなと覚悟する。満腹になって次に素敵なセレクトブックストア「ON READING」へ。ここは赤べこ展でお世話になったところ。



ON READINGでは5000円以上する大きな猫の段ボールクラフトを衝動買いしてしまい「旅の途中でおれはバカか」と自己嫌悪したのだけども、お店の方といろいろ話していたらすぐそばの東山動物園に“ナムルネコ”っていう珍しいネコがいるんですよ、という情報を得て、ネコ科大好きな僕はそのモヤシみたいな名前の動物を見にいかないわけにはいかないだろうということになって、本屋とレコード屋巡りをするつもりだったのが急遽動物園へ。

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天気が回復して青空さえ出てきた土曜日の動物園で桜が咲いているのを目撃。ナムルネコなるネコを探すも見つからず、名古屋と言えば、のコアラを冷やかし半分で見にいったら赤ちゃんコアラがいて、その可愛らしさに胸を鷲掴みにされた。スマトラトラの勇姿に感動しつつ、ネコ科ゾーンで見つけたのはナムルネコではなく“マヌルネコ”。太ったスコティッシュフォルドみたいな「これ、ただの猫やん」というオチで心が和んでから、今日の会場であるsahanへ向かいました。猫洞通りという場所にあるお店、「ねこがほら」と読みます。

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とても素敵な家具と雑貨のお店。なっちゃんは先に入ってもうすでにお菓子販売をしていました。ライブの準備、音を出したらとてもいい響き。お店の雰囲気も音も巣巣に似ていて「わ!これは今日いい歌が歌えそうだ」と直感する。日暮れて開場、立ち見も出るほど予想以上の数のお客さんが来てくれて会場内はいい雰囲気。

ライブが始まって終わるまであっという間の親密な空間。sahanの常連さんなど僕のことをこの日初めて知る人もたくさんいた会場で僕の歌とMC含めてすべてが空回りすることなく1対1の会話のように繋がっていく感覚。この旅の前の札幌たべるとくらしの研究所でのライブが今年一番の完璧な時間だったので正直あの夜を越えることができるのだろうかという危惧があったのだけど、この日のライブは個人的印象としては同点一位の今年ベストだった。終わるのがさびしかった。

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お菓子もCDもグッズもびっくりするくらい売れて、それは確実にこの日のイベントがよかったことの証拠。ステージに立つとお客さんの顔や反応、もっと遠くのお店のスタッフの皆さんの様子まで見渡せるが、この日はなっちゃんがちょっと泣いた瞬間がわかった。今回のツアーは最終日まで打ち上げはやらないでおこうということになっていたのだけど、この日はみんな気分がよくて終演後片付けをしてから名古屋名物店ピカイチへ。

みんな旅2日目でちょっと疲れていたせいもあって、「ナッパソバ」というメニューを「ナッパンバ」と空目してしまい注文時に笑いが止まらなくなってしまい、その後の旅でも「ナッパンバ」は魔法の言葉になった。旅2日目にして最初のハイライトとなった名古屋の夜。この日は遠方からのお客さんも多く、僕がよくMCでネタにするハナリちゃんの両親もライブを観にきてくれた。愛知県を3ヶ所というこれまでにないツアー、かなり手応えを感じました。なによりニコニコと愛想よく、しかし「ポチちゃんってブサカワイイですよね」と問題発言もする(“ブサ”は不要)sahanオーナーの人柄も僕らがのびのびとやれた要因だと思います。心から感謝を。


  
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2012年03月28日

bon appetit / bon voyage 2012(DAY1;3月23日)

去年の秋から、もっと言えば一昨年の小さな忘年会から物語が始まっていたお菓子作家dans la nature 千葉奈津絵さん(なっちゃん)とのコラボツアー。東京、札幌、徳島、加古川、大阪、京都、奈良を経て、2011年度の最後の月にその最終章が始まります。都内の事故渋滞に辟易しながらミルブックス号に乗り込んで雨の東京を遅れ気味に出発。

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雨はどんどんひどくなり「どうせ富士山見えないし」といつの間にか寝てしまっていた僕が目が覚めるともう静岡市内。予想以上の足取りでスケジュールを取り戻したキャラバン。僕が寝ててもキャラバンは進む。浜松へ向かう途中わざわざ静岡で高速を降りたのは静岡おでんを食べるためでした。4月に発売になるミルブックスが甲斐みのりさんと作った本「静岡百景」で幾度と静岡へ取材に来たミルブックスリーダーに尊敬の眼差しを送ってしまうほどの素晴らしいお店(静岡の皆さん、マストアイテムだと思います。帰路の富士山タイミングにもこの静岡取材の成果が生かされることに)。

満腹になり再び高速に。雨は止まないどころかどんどんひどくなり、晴れ男プライドに傷が。静岡から浜松へは1時間ほどの道のり。K-MIXでレギュラー番組を持っていたのは10年以上前。しかしその番組は仙台で収録していたのでなかなか浜松での思い出は少ない。初めてライブをする街で、そのお店がお蕎麦屋さんであろうとは10数年前の僕にも思いつかなかっただろう。“手打ち蕎麦なる”に到着。とてもおしゃれできれいな意匠の店内。店主の石田さんはHIPHOPグループ四街道ネイチャーの創始メンバーだと聞いていたのだけど、話を伺うと僕はスチャダラパーの渋谷公会堂でのライブで駆け回るLBネイションのなかにすでに彼を目撃していたということになる。

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ライブの準備をし終えたところで「ぜひお蕎麦を」ということになり、移動のスケジュール上もしかしたらお蕎麦を食べられないまま出発しなければならないかもしれなかったところに光明が差す。結局お客さんと一緒に一番いい席に座ってお蕎麦を食べることになり、開場中はiPadDJアプリのオートプレイに任せてしまうという、ズル。とても美味しいお蕎麦とだし巻き玉子。ぜひお近くの皆さん行ってみてください。そして、ライブが始まりました。

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そば屋でのライブということで歌詞のなかに「そば」が出てくる曲を、とダジャレで何曲か選曲。「語り、笑う、そばにいる」と「keep on rockin'」、そしてこの曲は外せないなと思っていた「そばにあるすべて」が歌ってみると改めて歌詞の意味合いが去年の春以降変わってしまったことにいろんなことを感じつつ。普段DJパーティーなどが開催されているお店奥の白いライブスペースでそぼ降る冷たい雨に負けない、あたたかい空間を皆さんと共有できたと思います。

手打ち蕎麦なる店主石田さんと。

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雨は終演後も止まず。今回の宿泊地はすべて愛知県豊橋市。真っ暗な道を車で進んでいたら窓の外、霧か何かで白く煙っているのかと思ったら暗闇の中から浮かび上がってくるのは夜の海の白い波しぶき。太平洋と浜名湖に挟まれた一本道を走っていた。灯りもなく少し怖くて、これは「home sweet home」の風景だな、と思った。長い一日だったがこれからもっと長い旅だ。  
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スススクールでギター弾き語り講座を

インディアンの言葉に「師は教えることでまた学んでいる」というのがあって
去年から始めたウクレレワークショップを通じて「その通りだなあ」と感じる。
東京から大阪、京都、札幌と遠征したウクレレ教室から1年たちまして、いよいよ
本職(?)であるギターのTIPSを。巣巣が5月から始める“楽しく学ぶ大人の学校”
sususchool(スススクール)に誘っていただきました。コードFが弾けなかった人も
物置にギターが眠っている中年男子も楽しく今より少しギターと仲良くなりましょう。

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スススクール レギュラー講座第一弾
“ギター弾き語り講座”
講師:山田稔明(GOMES THE HITMAN)


今回の講座ではギターを爪弾きながらスタンダードなナンバーが歌えるように
なることを目指します。ギター初心者も、途中で挫折してしまった方も、この
機会にぜひ挑戦してみてください。

■第1回 5月5日(祝) 特別講座(体験レッスン)
受講料;3,500円 
18:30 - 20:30くらい 定員15名程度
お茶とダンラナチュールのお菓子つき
ギターをご持参ください。第1回目はギターお持ちでない人は
貸し出しますので手ぶらでもOKです。貸し出しをご希望の方が
多い場合は順番で使っていただきます。1回目は聴講だけもOKです。
ミニライブもあるかも?聴講のみご希望の方は1000円となります。

課題曲:サイモンとガーファンクルの「58番街橋の歌」


■第2回 5/18(金)、第3回6/15(金)、第4回7月、第5回8月予定
各回3,500円 お茶とダンラナチュールのお菓子つき
19:00〜20:30ごろ

*2-4回は連続の講座となります。
*1-5回すべてお申し込みの方は17000円。
*2回目以降はご自分のギター、チューナー、カポ、譜面台をご持参ください。
*ギターを買いたい人で何を買ったらいいのかわからない方のためのご相談にも乗ります
*ギターの種類は問いません(エレキ、アコギ、クラシック、ミニギター等)
*定員10名程度

課題曲:
サイモンとガーファンクル
「サウンド・オブ・サイレンス」
「スカボロー・フェア」


お申し込み方法:
3/29(木) 11:00より巣巣にてメールで受付いたします。
メール宛先;susu@susu.co.jp
タイトル:ギター講座
本文:お名前、電話番号、ギターの有無、お持ちの方は種類
受講希望のレッスン 1)第1回 2)1-5回 3)2-5回

〒158-0082世田谷区等々力8-11-3
HP;http://www.susu.co.jp/
03-5760-7020  
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2012年03月27日

bon appetit / bon voyage ツアー全行程終了しました。




去年の秋から続いたdans la nature千葉奈津絵さんとのツアー“bon appetit / bon voyage”ツアーがすべて終了しました。どの会場も予想を上回る大盛況で有終の美を飾ることができました。東京から始まって札幌、徳島、加古川、大阪、京都、奈良、浜松、名古屋、蒲郡、岡崎と日本各地への音楽とお菓子を携えた旅。初めての出会いがたくさん。どこのお店もスタッフの皆さんがあたたかく迎えてくれて、すべてのお店を再訪したい気持ちでいっぱいです。

東京へ帰る移動日だった昨日は“登らない山登り”はやめて、今回のツアーの首謀 millebooksの粋な計らいで愛知師崎港から船に乗り日間賀島(ひまかじま)という島へ。春を待つ海を眺めながらふぐをたらふく(自腹で!)堪能、この何ヶ月かの労をねぎらう至福の時間でした。なっちゃん、そして藤原リーダー、さらには秋のツアーに“オモシロ”を加えてくれた巣巣岩崎さん。一度もナーバスになることもなくケンカすることもなくなんのストレスもない旅ができたことに今あらためて気が付きました。

東京へ戻ってきてバタバタとたくさんやることが山積みですが、なるべく早めに旅日記など書きたいと思います。どうか皆さん、2012年度のライブ初めとなる4月7日の巣巣でのライブ、そしてそれに続く1年半ぶりの仙台SENDAI KOFFEE、フルメンバー参加のバンド編成下北沢440、5月の倉敷三宅商店再訪(ご予約お急ぎください)と加古川チャッツワースのウクレレ教室とライブ、初めての長野松本豆とコーヒーLauraとご来場ください。今回の旅では僕の歌を会場で初めて聴くというお客さんもとても多くて、ものすごい勢いでCDが皆さんそれぞれのお家へ旅立っていきました。

外は春の日差しですね。  
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2012年03月26日

岡崎 mado cafe セットリスト




bon appetit / bon voyage 2012
2012年3月25日 @ 岡崎 mado cafe

1.どこへ向かうかを知らないならどの道を行っても同じこと
2.ココロ/コトバ  
3.一角獣と新しいホライズン
4.光と水の新しい関係  
5.新世界のジオラマ

トーク/6.世紀末のコロンブス 
   
7.月あかりのナイトスイミング 
8.glenville 
9.やまびこの詩
10.光の葡萄
11.日向の猫とチャーリーブラウン  
12.SING A SONG 
 
EN
13.hanalee
14.ハミングバード  
  
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蒲郡 Pleasure セットリスト




bon appetit / bon voyage 2012
2012年3月25日 @ 蒲郡 Pleasure

1.手と手、影と影    
2.新しい季節
3.春のスケッチ 
 
トーク/4.世紀末のコロンブス
 
5.一角獣と新しいホライズン
6.光と水の新しい関係 
7.glenville 
8.hanalee  
 
9.SING A SONG
  
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2012年03月25日

名古屋 sahan セットリスト




bon appetit / bon voyage 2012
2012年3月24日 @ 名古屋 sahan

1.どこへ向かうかを知らないならどの道を行っても同じこと
2.ココロ/コトバ
3.一角獣と新しいホライズン
4.光と水の新しい関係    
 
5.home sweet home
6.glenville
7.やまびこの詩
8.新世界のジオラマ 
 
トーク/9.世紀末のコロンブス
 
10.月あかりのナイトスイミング 
11.光の葡萄
12.日向の猫とチャーリーブラウン
13.hanalee
 
EN
14.tsubomi
15.SING A SONG
  
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2012年03月24日

浜松 手打ち蕎麦なる セットリスト





bon appetit / bon voyage 2012
2012年3月23日 @ 浜松 手打ち蕎麦なる

1.どこへ向かうかを知らないならどの道を行っても同じこと
2.クレールとノアール
3.一角獣と新しいホライズン 
4.月あかりのナイトスイミング
5.keep on rockin'
 
トーク/6.カフェの厨房から
 
7.home sweet home
8.そばにあるすべて
9.光と水の新しい関係
10.光の葡萄 
11.日向の猫とチャーリーブラウン
12.hanalee

EN
13.tsubomi 
14.SING A SONG
  
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2012年03月23日

今日から“bon appetit/bon voyage 2012”東海ツアー




北の大地から戻ってまだゆらゆらしていますが、今日これからまた旅。
浜松、名古屋、蒲郡、岡崎と3日で4つのライブを。ぜひお越しください!


dans la nature レシピ & エッセイ集"ももの木 なしの木 りんごの木" 発売記念
山田稔明(GOMES THE HITMAN)× dans la nature
split tour “bon appetit / bon voyage 2012”



2012年3月23日(金)@浜松 手打ち蕎麦 なる
出演;山田稔明(GOMES THE HITMAN)、dans la nature(おかしとおはなし)
18:00 開場 19:30 開演
料金:3,800円(蕎麦、おやつ付き)
*19:30までが蕎麦&DJタイムです(DJは山田稔明?)
なんと!お蕎麦屋さんでのライブです!
お早めにご来場いただき、先にお蕎麦をお楽しみください。
手打ち蕎麦 なる
静岡県浜松市中区板屋町102-12 2F



2012年3月24日(土)@愛知 名古屋 sahan
出演;山田稔明(GOMES THE HITMAN)、dans la nature(おかしとおはなし)
18:00 開場 19:00 開演
料金:3,500円(おやつ付き)
*家具と雑貨のお店です
sahan
名古屋市千種区猫洞通3-21



2012年3月25日(日)@愛知 蒲郡 Pleasure
出演;山田稔明(GOMES THE HITMAN)、dans la nature(おかしとおはなし)
12:30 開場 13:00 開演
料金:2,800円(おやつ付き)
*洋服と雑貨のお店、お昼のライブ
Pleasure
愛知県蒲郡市竹谷町錦田17-3



2012年3月25日(日)@愛知 岡崎 mado cafe
出演;山田稔明(GOMES THE HITMAN)、dans la nature(おかしとおはなし)
17:30 開場 18:00 開演
料金:3,500円(おやつ付き)
*この日はダブルヘッダー。ツアーファイナルはmado cafe!
*Thank You!SOLD OUT!
mado cafe
愛知県岡崎市井内町字下堤43-1

全公演ともオフィシャルサイトRESERVEフォームにて予約受付中です


恒例のポストカード企画を募ります。お名前とご住所を明記したハガキに
切手を貼りライブアンケートや山田へのメッセージと一緒にご提出ください。
春の訪れの頃に手描きの返事をお返しします。
  
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2012年03月22日

札幌の旅日記とダイジェストムービーを

次の旅が始まるまでに、と今朝5時までかけて旅の記録と
ライブのダイジェスト映像を頑張りました。間に合った!

札幌「春を迎えにいくツアー」
DAY1(2012. 3.17)
DAY2(2012. 3.18)
DAY3(2012. 3.19)
DAY4(2012. 3.20)

そしてダイジェストムービーは「たべるとくらしの研究所」での夜、
キッコリーズとのセッションを中心に6分間。ぜひ何回もご覧ください。
流れる歌は「君がいなけりゃ」「home sweet home」「やまびこの詩」
「光の葡萄」「新世界のジオラマ」「blue sky blues」「些細なことのように」
キッコリーズとの至福の時間でした。カポウさん、裕さん、池ちんさんに感謝。

  
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春を迎えにいくツアー in 札幌【DAY4;3月20日】

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札幌4日目、この日は東京へ帰る日だが最終の飛行機までたっぷり時間がある。チェックアウトして再びたべるとくらしの研究所へ戻り少し残っていた後片付けを。伸也さんにコーヒーをいれてもらいしばらくいろいろ話す。伸也さんと話すのはとても楽しい。知識を交換しあうような感覚。この日も雪が舞い、まったくの登山日和ではないが、登らないと行けない山が(ロープウェイで)そこにあるのだから。伸也さんと再会を約束してお別れ。

向かう先は藻岩山。新しくなったロープウェイ乗り場、ハイテクな感じがする。藻岩山(もいわやま)は札幌市南区にある標高531mの山。札幌の中心から南西、南南西にあり、展望台とスキー場によって札幌市民と観光客の行楽地となっている、とのこと。「楽して登山」を提唱する僕としては今回こそ制覇したかった山。ここはロープウェイとケーブルカーという二段階での登山になる。

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ロープウェイとケーブルカーを乗り継いで昇るあいだ吹雪で視界は悪かったのだけど頂上に到達するとそこは晴れていた!太陽を引き寄せる男。頂上もとてもきれいな施設。雪道をトレッキングしてきた本物のクライマーの姿もあるが僕はコンバースのスニーカー。それでも雪を見ると駆け出したくなってくる。寒いのは寒いが日差しがあると全然違うのだな。

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満足して下山、心底冷えた体をどうにかするためにご飯を。意外にも一度も店舗で食べたことのなかったスープカレーを求めてLEGONというお店へ。とても美味しかった。腹ごしらえをしてここから向かうのは小樽。札幌から車で1時間というところか。以前小樽ワーナーマイカルにあったレコード店でインストアイベントをやったが観光らしい観光をしなかったから新鮮な気持ちで。辿りついたのは歴史的建造物がたくさんある風情のある街でした。

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運河とか北一ガラスとか見応えある観光。Twitterに「小樽にいる」と書くといろんなお店を紹介してもらった。純喫茶光というお店(トイレがすごかった)で再び冷えた体を温める。小樽に来たのには理由がありました。ロープウェイで登れる山があったからです。天狗山スキー場へ。ここはさっきの藻岩山と比べたらとてもいなたい感じの昔気質のロープウェイでという感じ。天狗山(てんぐやま)は小樽市の山。標高532m。市の中心部より南西に位置し展望台とスキー場などにより小樽市民や観光客からちょっとしたリゾート地として親しまれている、とのこと。夜景を楽しむためかロープウェイには灯りもつかない!外は吹雪。

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たった片道4分間のロープウェイだが、窓から見下ろす雪山には道も轍もなく、目を上げると小樽の夜景と黒く沈む海が見える。晴れた昼間には海がきれいなのだろうが、この吹雪のロープウェイも貴重な体験だ。頂上に辿り着くとそこは天狗天国だった。天狗だらけで夢に出てきそうなくらい。こういうのは嫌いじゃない。

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体力の限界!というくらいウロウロして観るものをたくさん観て食べるものも食べた。ライブがメインで旅をしてるのにこれだけ充実した観光ができるのも旅をサポートしてくれる地元の皆さんのおかげで、いつもいつも感謝してもしきれない。今回は4日間の比較的長い滞在だったけれどもそれでも5日分くらいに感じるようないろんな感情や思いがたっぷりつまったツアーでした。

また夏に来ます。音楽を持って。本当にありがとうございました。  
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春を迎えにいくツアー in 札幌【DAY3;3月19日】

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朝起きたら窓辺は明るく光が差している。ライブ前に藻岩山登山(ロープウェイで)決行か!と意気込んだものの朝食を食べ終わるころにはまた外は吹雪。すっかり心折れてまったり珈琲でも、といろいろお世話になっているチョロンの札幌本店へ行き、併設の森彦というカフェで濃いコーヒーをいただきながら窓の外に舞う雪を眺めてしばしボーッと。お薦めされたセレクト古書屋が近くにあったので行ってみた。トロニカというお店が入っているビルがとてもレトロでテンションがどんどん上がっていく。

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いよいよ初めて足を踏み入れる「たべるとくらしの研究所」。福島あんざい果樹園の伸也さん家族が家族が札幌に移ってきてオープンさせたお店。「おばけ屋敷みたいだよ」とか「外よりも寒いから覚悟して」とかいろんな前情報があったのだけど、入った途端にその素敵な雰囲気にすっかり心酔いしれてしまった。この段階で「あああ、今日はものすごく良い夜になるな」と感じた。

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伸也さんにはお土産にアアルトコーヒーのアルヴァーブレンドを。そして夜からのライブのため腹ごしらえをしに向かうのは札幌の台所、場外市場。キャンペーン時に二条市場へは行ったことがあったけれどもここは初めて。カニ、いろんな魚、トウモロコシにアスパラガスに目が喜んでいる。いろんなものの中から選んだのは海鮮丼。好きな具材を自分で選べる四色丼、僕はイカ、ウニ、ホタテ、イクラ。美味しくてため息。

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今日の本題をしばし忘れてしまったがハッと我に返り我に返り再びたべるとくらしの研究所へ戻りライブの準備。東京から持ってきた小さなPAシステムでもお店全体が鳴って素晴らしい音像。キッコリーズの皆さんも登場し一緒に練習。メールで譜面とMP3のやりとりをしてきたけれども、一緒に音を出してみた瞬間にカチッと噛み合う感覚。それぞれ一回ずつ練習しただけで本番へ。

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日も暮れて開場。お客さんがたくさん。入りきれずに帰っていただいた方もいらしてとても申し訳なかった。本当はdans la natureなっちゃんも一緒に来れたら良かったのだけどお菓子の出張販売というカタチでの参加。どんどん売れていくお菓子。あっという間に完売。キッコリーズのライブはとても穏やかで楽しく初めてのライブイベントのたべるとくらしの研究所がどんどん音楽空間になっていった。そしていよいよ僕の番。

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僕のセットリストのなかでキッコリーズの曲も2曲あわせて演奏、通常の対バン形式のライブとは全然違う雰囲気のものになったと思いますが、それがこの空間にとても合っていて、みんなの話し声や子どもたちの踊りと少し退屈したみたいな声までもすべてがハーモニーになっていました。途中で伸也さんを呼び出し挨拶する時間も。僕個人的には「完璧な夜だな」と感じて、ちょっとまだ、言葉にすることが難しい。Youtubeに動画を公開したのでぜひそちらを観てほしいです。

お客さんたちはみんな優しくあたたかく、何人かが泣いているのが見えたしたくさんの人たちがニコニコしているのも全部わかった。とてもいいライブだった。終演後の雰囲気も格別でここで演奏できてよかったなーと心から思いました。片付けが終わった後で伸也さんがコーヒーをハンドドリップで淹れてくれて(「たべるとくらしの研究所」とプリントされた白衣を着てるからホントに研究所長さんみたいだ)それとなっちゃんのお菓子、そして奥さんアキコさんのケーキとスコーンをいただいた。お酒の要らない、甘い甘い打ち上げでした。

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ホテルの部屋に戻っても、独り言で「完璧な夜だったな」と何回も。  
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春を迎えにいくツアー in 札幌【DAY2;3月18日】

2日目、朝起きたら晴れていて「我ながらアッパレ」と思ったのだけど朝食を食べ終わったら窓の外は吹雪になっていた。札幌に行くと必ず立ち寄るペットショップがあって、今回もそこに出かけていって3万円という破格な値段で売られていたとても元気なアメリカンショートヘアと遊ぶ(留守番のポチのことを思いつつ)。札幌イベント初日はBrown Books Cafe、午後からのウクレレワークショップからスタート。

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ウクレレワークショップ、去年の春からスタートした試み。「師は教えることでまた学んでいる」とはアメリカン・インディアンの言葉。僕自身がいろんなことを再発見しているという事実。今回は北の大地で約10名の受講生を相手に楽しくウクレレ教室。まず「hanalee」のイントロをマスター。とても簡単なのでみんな少しホッとする。今回の課題曲は「tsubomi」、難易度高いかと思っていたが意外とみんなついてこれて90分の時間を少しオーバーして(だいたいなんとなく)曲を通して弾けるようになりました。日が暮れてきてライブ、まずGTH楽曲だけで構成する第一部。

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先月やった『neon, strobe and flashlight』全曲演奏の縮小版を含むセットリスト。ここまでセットリストをわけて構成したことは今まであまり例がないのでとても新鮮。リクエストに応えながら約90分くらいか、久しぶりに歌う歌も多く自分自身が楽しみながら演奏。ウクレレオーケストラとの「tsubomi」も楽しかった。終演後第二部までの間にお客さんといろいろ話したが千葉の線量ホットスポットから避難してきている方がいたり、どこへ行ってもいろんなことを考える。「愛すべき日々」と「明日は今日と同じ未来」は震災前とは確実に違う気持ちで歌った。

ソロ楽曲の第二部。第一部から居残りのお客さんも第二部に間に合ったお客さんも。2ステージにわけてやってみて感じたことがあった。GTH楽曲を歌うほうが体力を使うのだ。ソロの楽曲は基本的に一人で演奏が成り立つように作られているから自分の意思で音楽が右に左に転んでいけるのだがやはりGTHの曲はバンドで鳴らされた音なのだな。「日向の猫とチャーリーブラウン」が個人的にはハイライト。歌っていてとても穏やかな気持ちになる。

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終演後サインを書いたりお話をしたり。偶然このライブを知って当日券で来てくれた人たちもいて、新しい出会いもたくさん。Brown Books Cafeはずっと良い香りを燻らすコーヒーがとても美味しかった。ウクレレ、第一部、第二部と盛りだくさんな日曜日。終演後は居酒屋へ。あああ、やっぱり旅して歌うのは疲れるなあと思いつつも明日のことをあれこれ考える。始まったら終わることがさびしい。一日ずっと雪が降った日でした。  
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春を迎えにいくツアー in 札幌【DAY1;3月17日】

去年の秋以来、5ヶ月ぶりの札幌。まだ雪のあるうちに、と決行したツアーでしたが心のどこかで「でももう3月半ばだし春の兆しを感じつつ・・」という気の緩みがあったかもしれません。いざ降り立った北海道、寒い。春の兆し僕には見えず。フライトの遅れや決行などに万全を備えて、という言い訳をしながら前乗りする今回の旅。今日はライブもなく自由な一日。新千歳空港から札幌までJRで。とても好きな風景が左から右へ流れてゆく。

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札幌に着くと毎回心強いサポートをしてくれるI嬢が出迎えてくれた。車での移動や開場とのやり取りなど本当に頼りになり、感謝してもしきれない。ライブ初日の会場となるBrown Books Cafeに挨拶。前回の来札のとき前店舗はろー書店の閉店セールを覗いたときのイメージを引き継いだ雰囲気で俄然気分が盛り上がる。本がたくさん並ぶ店内を見て季節外れだが「アップダイク追記」を歌うことに決める。

いつもお世話になっているレストランのやへ。スタッフの皆さんに挨拶。ちょっとお茶を、というノリだったのがやはり長く話し込み日がどんどん傾く。のやのKちゃんと連れだって「あじと2(AGT)」という自然食のお店へ。そこで今回ライブで再び共演するキッコリーズのカポウさんとバッタリ。会うのは1年ぶりだがTiwtterやInstagramでのやりとりで久しぶりな感じがしない不思議な感覚。

この日のハイライトは札幌の夜景。街を見下ろす旭山記念公園まで車でドライブ。何メートルも雪が積み上がり夜になりさらに寒いというか冷たく痛い。それでもオレンジの光が目立つ札幌の街灯りは心を高鳴らせる。街頭がオレンジ色なのは白い灯りだと吹雪で見えないから。目を細めて遠くまで眺める。

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札幌の冬の夜を堪能して、冷え切った体でプー横丁へ「ただいま」と。家から遠く離れた街でたくさんの宿り木があることが嬉しいのです。プー横丁のカウンターには僕の作ったカレンダーがラミネート加工されて貼ってある。ゆるゆると夕飯。ここ1週間とても質素な食生活を送っていたのだけど札幌に来たからには美食天国である。

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これでもかというほど美味しいご飯と楽しいおしゃべり、サッポロクラシックを夜更けまで。皆さんも札幌に行く機会があったらプー横丁かレストランのやにぜひ一度行ってみてください。旅の初日はこれでおしまい。旭山に車で登頂。  
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2012年03月21日

5月は倉敷加古川の瀬戸内と信州松本ツアーです





北海道から帰ってきて息つく暇もなく(猫は元気です)明後日からは東海ツアーですが
桜の季節の向こう側、新緑の5月のツアーが決まりました。倉敷、加古川、松本。楽しみ!


夜の科学 in 倉敷〜光と水の新しい関係ふたたび
2012年5月12日(土)@岡山 倉敷 三宅商店

出演;山田稔明(GOMES THE HITMAN)
18:00開場 18:30開演
前売¥3,500(1ドリンクつき)

ライブで欠かせない「光と水の新しい関係」の誕生の
きっかけとなった倉敷での1年半ぶりのライブが決定しました。
白壁の美しい街並と春の太陽、風情ある町屋での音楽の夕べを。

オフィシャルサイトRESERVEフォームから入場申込予約を受付開始
※定員に達し次第受付終了となります。ご了承ください。

三宅商店(HP
〒710-0054岡山県倉敷市本町3-11
TEL 086-426-4600



夜の科学 in 加古川〜シエスタとフィエスタ
2012年5月13日(日)@加古川 チャッツワース


昨年秋以来のチャッツワース凱旋は新しい試みを。
「シエスタとフィエスタ=午睡と饗宴」と題して
午後の居眠りを我慢してトライするウクレレ教室と
夜は宴のライブ、二本立てのイベントとなります。
新緑の候、新しい季節の歌をお届けします!

【ウクレレ教室】
15:30(90分;予約制/ドリンク付き)
3,000円(ウクレレ持参の方)/5000円(ウクレレ付きコース)

【LIVE】
18:00開場/18:30開演
3,500円(1ドリンク代別途)

ご予約受付はチャッツワースにて(メールとお電話にて)。
ウクレレ教室希望の方は「ウクレレ教室希望」の旨と
ウクレレ持参かウクレレ付きかを選択しご連絡ください。

紅茶と英国菓子の店
CHATSWORTH(チャッツワース)
〒675-0065兵庫県加古川市加古川町篠原町4-7
TEL 079-420-1707
定休日 火曜日(営業時間 am9:00~pm8:00)



夜の科学 in 松本〜光の季節
2012年5月19日(土)@松本 豆とコーヒー Laura


キャリア初めての信州松本でのライブが決定しました!
珈琲焙煎の香りたつお店での小さなコンサートです。
ローラ・ニーロに由来する店名にあわせて「光の季節」の
夜の科学 in 松本、乞うご期待ください。

16:30開場/17:00開演
前売2,500円/当日3,000円(1ドリンクつき)
出演;山田稔明(GOMES THE HITMAN)

*入場ご予約はLauraのHPから。お電話でも受け付けます。
〒390-0811長野県松本市中央2-8-12
豆とコーヒー Laura
TEL;0263-88-5280  
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2012年03月20日

札幌 たべるとくらしの研究所セットリスト

夜の科学 in 札幌〜たべるとくらしと音楽
2012年3月19日@札幌たべるとくらしの研究所


1.どこへ向かうかを知らないならどの道を行っても同じこと
2.SING A SONG
3.一角獣と新しいホライズン
4.光と水の新しい関係
5.世紀末のコロンブス
6.春のスケッチ

7.君がいなけりゃ(キッコリーズ)
8.home sweet home
9.やまびこの詩
10.光の葡萄

11.新世界のジオラマ
12.blue sky blues (キッコリーズ)

13.些細なことのように
14.hanalee

EN
15.ハミングバード  
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2012年03月19日

札幌 Brown Books Cafe セットリスト




2012年3月18日@札幌 Brown Books Cafe

ウクレレワークショップ
「hanalee」のイントロと「tsubomi」を
(なんとなく)弾けるようになりました。


第一部
1.ストロボ
2.アップダイク追記
3.新しい季節
4.tsubomi

5.keep on rockin
6.day after day
7.愛すべき日々
8.明日は今日と同じ未来
9.情熱スタンダード
10.手と手、影と影

11.雨の夜と月の光


第二部
1.ココロ/コトバ 
2.クレールとノアール
3.glenville

4.一角獣と新しいホライズン
5.月あかりのナイトスイミング
6.平凡な毎日の暮らし
7.日向の猫とチャーリーブラウン

8.光と水の新しい関係
9.光の葡萄
10.hanalee

11.SING A SONG
  
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2012年03月18日

札幌あちこちリアルタイム




昨日から札幌にいます。天候上の交通機関の急なトラブルを避けるため、という理由で前乗りですが要は札幌に一日でも長くいたかったわけで、ライブがない日にしか見ることのできない夜の街並みを堪能して最終的にはいつもお世話になるプー横丁で美味しいものをたらふく食べさせてもらって一日目が終わりました。起きたら外は細やかな雪が舞っています。

今日これからウクレレ教室とライブをやるBrown Books Cafeにも立ち寄りましたがとてもいい空間!本に囲まれて歌うなら、と直感的にセットリストを組み直した。明日のたべるとくらしの研究所は売り切れてますので今日のライブにふらっと遊びにきてもらえたら嬉しいです。あちこちふらふらして見るシーンはInstagramにリアルタイムにアップしています。

今日と明日の札幌、よろしくお願いします。  
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2012年03月16日

旅の準備と真夜中のスプリングスティーン




札幌でのライブが迫っていて、昨日は音響機材や諸々を宅急便で送ったりセットリストを考えたりと準備も佳境。19日のたべるとくらしの研究所は満員ソールドアウトとなりました。2009年の秋以来いくつかの季節ごとに札幌へ歌いにいくようになりましたが、毎回たくさんの方に来てもらって嬉しい限りです。18日(日)Brown Books Cafeのほうはまだ余裕があるのでふらっと立ち寄ってもらう感じでこちらも来てください。本当にまったく内容の違う3ステージになりそうです。せっかくなのでポストカード企画を。切手を貼ってご住所お名前を明記したハガキをアンケートやメッセージと一緒に僕に渡してくれたなら心から「春が来た!」と思える頃に手描きで季節の挨拶をお返しします。

夜中、寝ようと思っていたらサウス・バイ・サウスウェストの企画でブルース・スプリングスティーンが基調講演のストリーミングをやっていたのでiPhoneで視聴。身振り手振りの活き活きしたスピーチで会場も沸いている。自身の音楽体験などいい話たくさん。若いミュージシャンに向けて送られた言葉は「自分のことを街じゅうで一番のしょうもなくてイケテないやつだと思え。そしたら正直でいられるよ」。結局最後まで布団のなかで観てしまった。2006年にリリースされた自作曲が1曲も入っていない『We Shall Overcom;The Seeger Sessions』という作品にはDVDがついていて、その中でのボスの楽しそうな表情がとても印象的。その映像をついこないだ観て「音楽っていいなああ」と思ったばかりだった。これから続く一連のライブを「音楽っていいなあ」と思いながらひとつひとつ吟味していきたい、とあらためて思いました。13年目の佐藤伸治さん命日の夜に。



2012年3月18日(日)@札幌 Brown Books Cafe
夜の科学 in 札幌〜屋根裏ミーティング


ウクレレワークショップ(14:00〜15:30 )
受講料;2500円/ウクレレつきコース5000円(1ドリンク代別途)
*ウクレレ持参の方の参加のみ受け付けています(本日まで)
受講希望者はメールにてお申し込みを。メール題名を「札幌ウクレレ教室」、
お名前、お電話番号、メールアドレスを明記の上
info@gomesthehitman.com までお申し込みください。

ライブは二部構成、GTH楽曲を歌う1部とソロ楽曲と新曲の2部です

ライブ第一部(17:00〜);1500円(1ドリンク代別途)
*山田稔明 plays GOMES THE HITMAN

ライブ第二部(19:00〜);1500円(1ドリンク代別途)
*山田稔明 plays 山田稔明

ライブのご予約はRESERVEフォームかメールにて受付中です。
Brown Books Cafe
札幌市中央区南3条西1丁目2-4 和田ビル3F(旧はろー書店)
http://brownbookscafe.blog120.fc2.com/blog-entry-93.html




2012年3月19日(月)@札幌 たべるとくらしの研究所
“夜の科学 in 札幌〜たべるとくらしと音楽”


出演;山田稔明、キッコリーズ
18:30開場 19:00開演
料金;2800円(ケーキつき・1ドリンク代別途)
*dans la natureのお菓子出張販売も
THANK YOU SOLD OUT!
*当日券等に関してはTwitterやブログにてお知らせします。

たべるとくらしの研究所
札幌市中央区南9条西11丁目3-12(旧公開秘密結社あじと)
http://www.taberutokurashi.com/

  
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2012年03月15日

グレイトフル・デッドとわたし




ホワイトデイ、ポストカード企画の返事は間に合ったでしょうか?一生懸命書きました。昨日のこと。午後から吉祥寺でミルブックス藤原さんとイラストレーター福田利之さんと、コーヒー飲みながら打ち合わせ。いつものmoiが満席だったので通り過ぎるばかりで一度入ってみたかった横尾というカフェへ。席についたとたん来週ライブをしにいく愛知県岡崎のmado cafeの方とばったりお会いした。よろしくお願いしますと挨拶(mado cafeは満席、感謝)。春からの企みをいろいろと。2012年度新学期も楽しいことがたくさんありそう。

夕方から夜、立て続けに大きな地震が。久しぶりに猫もパニックになり、家具の下からしばらく出てこず。1週間は余震に警戒を、とのニュースを眺めながら読みかけの「グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ」という本を読み終える。僕にとって初めてのグレイトフル・デッドは1991年にリリースされた『DEADICATED』という、ロス・ロボス、ブルース・ホーンズビー、コステロ、スザンヌ・ヴェガ、インディゴ・ガールズ、ドクター・ジョン、といったアーティストが彼らの曲をカバーしたトリビュート盤だったのだけど、高校生の僕にとって当時(今もだ)大好きだったジェーンズ・アディクションの曲がお目当てだった。

その盤のなかで聴いたとてもアメリカ的な“大きな音楽”に惹かれた僕はそれから本家デッドのアルバムにも手を出すことになるのだけど、これがなかなか引っ掛かりの少ない素っ気ない音楽で、それでも僕はまるで禅の修行のように70年代の彼らの名作と呼ばれる作品を、たとえばカーステのCDチェンジャーに入るだけ載せてドライブしたりしたものだった。ヒックスヴィルが必ず演奏する「Rider」という曲もデッドが原型(「I Know You Rider」)。僕が一番好きなアルバムは『American Beauty』。

話題の書籍「グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ」に書いてあることはだいたいが既知のことだったけれども、この不確実で閉塞感があるように思える時代におけるなにかしらのヒントがそこにあるのかもしれないと思いました。とても装丁の凝った本で分厚くて手にすると気持ちがいい。アメリカ人の著者のデッド体験が綴られる章があって、アメリカ好きな僕には素直にうらやましいなと感じる。

僕は初めてグレイトフル・デッドと出会ってから10数年後に『ripple』というタイトルのCDをリリースすることになるのだけど、そのタイトルは先述した『DEADICATED』というコンピでジェーンズ・アディクションがカバーした「Ripple」という曲から借りてきたものだ。「金色の太陽の光を浴びて僕の言葉が輝いたなら/弦のゆるんだ竪琴で僕の曲を爪弾いたなら/その調べのなかに僕の声を聞いてくれるだろうか/そしてそれを君の歌であるかのように/引きよせ抱きしめてくれるだろうか」と始まる歌を高校生の頃から僕は諳んじて、今でも折に触れ口ずさむのだ。

  
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2012年03月14日

ハードボイルドとわたし




昨日のこと。終日今週末の札幌のためのリハーサルと準備。ウクレレ教室(ウクレレ付きコース)のお申込は締め切らせていただきました。かなり大人数のワークショップになりそうです。ウクレレ持参の方の席があと残りいくつか。Brown Books CafeではGTHとソロ楽曲を振り分けて二部制のライブなのでセットリストを作るのが新鮮で楽しい。19日のたべるとくらしの研究所も残席わずか。こちらは地元のキッコリーズとセッションを予定していて昨日はキッコリーズの曲を何度も個人練習。ご予約をお待ちしています。

年末に買った厚い本、小鷹信光著「アメリカ・ハードボイルド紀行 マイ・ロスト・ハイウェイ」を読み終えた。まったく知識も(それほどの興味も関心も)なかったアメリカ探偵小説やフィルム・ノワール、メンズマガジンなどを巡り綴られていく随筆だが、表紙と第一章(原爆実験の場となった北米砂漠での撮影に従事したジョン・ウェインや映画関係者が白血病や甲状腺ガンの病気でなくなることが多かったことについての考察)が面白くて手にとって、知識がないので注釈や挿絵を行ったり来たりしながらずいぶん長い時間をかけて読んだ。そして僕は今すでに探偵小説にとても興味を持っていて、文中で何度も話題に出る「マルタの鷹」(WOWOWで録画した)という映画をじっくり観てやろうという気分になっているからきっかけというのは些細なものだ。

新譜に備えてブルース・スプリングスティーン関連の本をいくつか再読していたら彼の詞作にはハードボイルド小説からの影響がとても大きいということを書いてあった。「ハイウェイ・パトロール・マン」という僕が好きな曲などは本当にアメリカのコントラストの強い光と影を写したような歌で、興味のリンクが面白い。旅に出るのに携帯する本を準備しようと書棚を眺めて、もうすぐ読み終わるグレイトフル・デッドの本の次に、これも年末に買ってそのままにしてあるチャールズ・マンソンとファミリーについての厚い本に狙いをさだめました。

そういえば『mono』というアルバムのために書いた「言葉の海に声を沈めて」という曲はポール・オースターから影響を受けまくって言葉が浮かび上がり、私立探偵から追い掛け回される(ような気分になっている)文筆家という主人公のつぶやきを歌にしたものだった。あれが僕がこれまで書いた唯一のハードボイルド物語なのかもしれないな、と札幌でのセットリストをぼーっと考えながらギターを爪弾いたりして歌ったのが昨日の夜中のことだったのです。  
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2012年03月13日

ヘアカット in a Day




昨日のこと。いつもの広尾へ髪を切りに。ヘアカットの日はそれだけで1日が終わる。出かけていってお店につき髪を切り始めるまでにすでにおしゃべりに花が咲いて1時間くらい経つし、髪を切る最中も最近観た映画や舞台、あの雑誌見た?とかなんとかでずーっと話をするので体調がよくないときには行かないことにしている。昨日も居合わせた女優さんが来るべき首都直下型大地震への備え対策の話からなぜか映画「クワイエットルームへようこそ」の話になり、「僕あの映画大好きです」と乗っかると「わたし出てたのよ、◯◯の役」「えー!!」となり、観るべき作品やこれから発表になる話題の映画のことを教えてもらったりしている間に気がつくと夜になっていた。

いつも髪を切ってくれるまゆみさんは「些細なことのように」を「わたしあの歌すごく好き。あの、なんだっけ、目玉焼きが出てくる曲」と言った人だが、昨日は「わたしの好きな曲がアルバムに入るといいな、なんだっけ、あのほら、スイミングプールの歌」と(「月あかりのナイトスイミング」のことだった)。かくして僕は頭をマッチ棒みたいにしてもらい、とても楽しい半日をヘアサロンで過ごしたのでした。インプットとアウトプット。たくさん話して笑うとすごく元気になるから不思議。マッチ棒頭は今週末の札幌で披露します。

北海道では結構時間があるので藻岩山というリフトで登れる山へ登ろうと思う。今年の「楽して登る登山」初めだ。たくさんの予約をいただいた18日(日)のウクレレ教室はウクレレ付きコースのお申込は本日までとさせていただきます。ウクレレ持参の方はもうちょっと受付を。欲張って普段より多めの人数でワークショップをやりますが、ちゃんと何かしらプレイできるようにしておかえししますので。19日キッコリーズとの共演、こちらも欲張ってたくさんセッション用の譜面をメールでやりとり。キッコリーズの曲に僕が参加したりもします。こちらもお見逃しなく(残席わずか!)。



2012年3月18日(日)@札幌 Brown Books Cafe
夜の科学 in 札幌〜屋根裏ミーティング


ウクレレワークショップ(14:00〜15:30 )
受講料;2500円/ウクレレつきコース5000円(1ドリンク代別途)
*演奏楽曲は前もってお知らせします(間もなくお知らせします!)
*ウクレレつきコースの方はウクレレをお持ち帰りいただけます
*初めての方も経験者もこぞってご参加ください!

受講希望者はメールにてお申し込みを。メール題名を「札幌ウクレレ教室」、
お名前、お電話番号、メールアドレス、ウクレレなし/ウクレレ付きを選択し
info@gomesthehitman.com までお申し込みください。

そしてライブは二部構成、GTH楽曲を歌う1部とソロ楽曲と新曲の2部です

ライブ第一部(17:00〜);1500円(1ドリンク代別途)
*山田稔明 plays GOMES THE HITMAN

ライブ第二部(19:00〜);1500円(1ドリンク代別途)
*山田稔明 plays 山田稔明

ライブのご予約はRESERVEフォームかメールにて受付中です。
Brown Books Cafe
札幌市中央区南3条西1丁目2-4 和田ビル3F(旧はろー書店)
http://brownbookscafe.blog120.fc2.com/blog-entry-93.html




2012年3月19日(月)@札幌 たべるとくらしの研究所
“夜の科学 in 札幌〜たべるとくらしと音楽”


札幌での今年初めてのライブは2days、新しいお店で。
あんざい果樹園がオープンさせるカフェにおじゃまします。
キッコリーズとのセッションをお楽しみに!!

出演;山田稔明、キッコリーズ
18:30開場 19:00開演
料金;2800円(ケーキつき・1ドリンク代別途)
*dans la natureのお菓子出張販売も
入場予約はRESERVEフォームかメールにて受付中


たべるとくらしの研究所
札幌市中央区南9条西11丁目3-12(旧公開秘密結社あじと)
http://www.taberutokurashi.com/
  
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2012年03月12日

1年半ぶりに仙台で歌います

震災から1年目の昨日、仙台のSENDAI KOFFEEマスターの田村さんとメールであれやこれや連絡をとってライブの詳細を決定。Date-fmでレギュラー番組を持っていたときのディレクターさんにも電話して相談。前回の仙台公演は長く続いた“home sweet home”ツアーの最後の場所だったと記憶している。ライブの翌日には個人的こけしブームに駆られて鳴子へ行き、さらにおまけに「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」のロケ場所に出くわすという旅のミラクルのなかで、秋の日差しに映える東北の景色を堪能したのでした(その頃の記事はここに)。

あれからいろんなことがあって、本当はもっと早く仙台再訪をと思っていたのだけどいろいろ時間がかかって季節がひとまわり以上。春の始まりに、またSENDAI KOFFEEでのライブが決定しました。4月、東京でのふたつのライブに挟まれた旅です。行きたい場所もいろいろあります。ぜひまたたくさんの東北のファンの皆さんに会って握手をしたり言葉を交わしたりしたい。新しい歌も古い歌も現在進行形のカタチでたくさん演奏します。ぜひお友だちやご家族とご来場ください。もちろんひとりで楽しむのもいいし、僕もみんなに語りかけるシーンを想像してわくわくしています。



夜の科学 in 仙台〜春のアレグロ
2012年4月15日(日)@仙台 SENDAI KOFFEE CO.

18:00開場/18:30開演・前売2,500円/当日3,000円(1ドリンク代別途)
出演;山田稔明(GOMES THE HITMAN)

入場ご予約に関してはオフィシャルサイトRESERVEフォームにて受付中です。

SENDAI KOFFEE (HP
〒980-0821
仙台市青葉区春日町4-25パストラルハイム春日町1F
TEL 022−224-7403


一昨年秋の仙台公演のダイエジェストムービーです。

  
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2012年03月11日

あれから1年




昨日のこと。週末の吉祥寺へ出かけレコード屋をパトロールしてからジュンク堂で書物の森に沈む。コーヒーを飲み休憩して、帰宅しご飯を食べ近所の友人がふらっと立ち寄って猫を愛でながら長話、とほんのありふれた休日。1年前の地震のあとはこれから先どうなることかと思ったものだが、僕らは今でも小さな物欲を満たしたり趣味にふけったり仕事したり怠けたり笑ったりして暮らしている。

1年前の地震からちょうど1年の今日をどうやって過ごそうかと思っていたが、僕は家で14時46分のことを意識しながら過ごそうと思って居間にいる。庭の梅の木はずいぶんたくさんの花をつけ(秋に越してきて初めて見る風景なのでどの状態が満開なのかがいまいちわからない)ふと予期せぬ紫の花を見つけそれがクロッカスだということを知った。洗濯物が風に揺れていて、夜から雨が降るという予報は本当かな、と訝しんでいる。NHKを見ながら黙祷し、その静かな一分間にはどこからか鐘の音が聞こえたがあればどこの鐘だろうか。

震災後のやりとりがきっかけで気仙沼在住のファン(気仙沼くん)との断続的な文通が始まったのだけど、また仙台に歌いに行くからその時会おうと約束した。気仙沼くんは気仙沼市役所で復興計画プロジェクトに携わっている。少し前には東京に住む気仙沼くんの妹さんがライブ後挨拶しにきてくれたりもした。約束してからずいぶん長い時間がかかってしまいましたが、来月1年半ぶりの仙台でのライブを決めました。それに付随する旅で遅ればせながらいろんな風景に身を委ねてこようと思います。東北の皆さんとまた会えることを楽しみにしています。

夜の科学 in 仙台
2012年4月15日(日)
@仙台 SENDAI KOFFEE CO.

詳細は追ってお知らせします。




<気仙沼からの手紙>

1年が経ちました。
午後から追悼式が開催されます。
今日ばかりは、追悼に徹する日だと思ってます。

この日を迎えて、自分の思いに一番近い言葉は「感謝」かもしれません。
ここ数日、報道などを通じて「また一つになって進んでいこう」という
空気が広がっているように感じます。
これが途切れることなく続いていくことを願ってます。

山田さん、この間のサポート、本当にありがとうございます。
仙台のライブ、発表を楽しみにしています。
何人かの友人には、もう声がけをしましたよ。

来週の札幌から、ライブが続くようですので
山田さんも体調にはくれぐれも気をつけてください。


  
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2012年03月10日

札幌まで1週間




来週の今日には札幌へ旅立っている。とても久しぶりの、今年初めての遠征なので今からとてもわくわくしています。今回の札幌は今までのレストランのやでのライブを一回お休みして(それでものややプー横丁では美味しいご飯をたらふくいただくのでしょう)初めての場所で2日間、、内容もこれまでにない感じにしてみた。

Brown Books Cafeというお店はかつてはろー書店というアンティークなセレクト書店だったお店。ここではお昼過ぎからウクレレワークショップを。課題曲は今の季節にぴったりな「tsubomi」にしようと思っています。すでにたくさんのお申し込みをいただいています。あともう何人かいけそうです。ウクレレつきコースの発注作業等あるので火曜日締め切りにしたいと思います。迷っている人は急いで!お申込いただいた方には一両日中に課題曲「tsubomi」ウクレレバージョンをMP3で送ります。

そしてその後は2部制のライブを。第一部は「山田稔明 plays GOMES THE HITMAN」と題し、GTH楽曲を歌い、第二部は「山田稔明 plays 山田稔明」ソロ楽曲や新曲を歌います。リクエストがあればブログのコメント欄やオフィシャルサイト宛にメールをください。ここまで楽曲を振り分けたライブは初めてなのでセットリストを作るのがとても楽しみです。

そして2日目はたべるとくらしの研究所というお店で。ここでは地元の敏腕キッコリーズを迎えてのライブとなります。福島あんざい果樹園から移り住んだ安斎伸也さん一家が始めた新しいお店。店内の写真をいくつか見せてもらいましたがとても素敵な空間。キッコリーズとのセッションも楽しみ。月曜日ですが祝前日となります。安斎家とも縁の深いdans la natureのお菓子の出張販売をします。ぜひおなかを空かせて遊びにきてください。残席僅かとなっていますので確実なご入場のためにもお早めのご予約を。

たくさんの皆さんに会えることを楽しみにしています!



2012年3月18日(日)@札幌 Brown Books Cafe
夜の科学 in 札幌〜屋根裏ミーティング


ウクレレワークショップ(14:00〜15:30 )
受講料;2500円/ウクレレつきコース5000円(1ドリンク代別途)
*演奏楽曲は前もってお知らせします(間もなくお知らせします!)
*ウクレレつきコースの方はウクレレをお持ち帰りいただけます
*初めての方も経験者もこぞってご参加ください!

受講希望者はメールにてお申し込みを。メール題名を「札幌ウクレレ教室」、
お名前、お電話番号、メールアドレス、ウクレレなし/ウクレレ付きを選択し
info@gomesthehitman.com までお申し込みください。

そしてライブは二部構成、GTH楽曲を歌う1部とソロ楽曲と新曲の2部です

ライブ第一部(17:00〜);1500円(1ドリンク代別途)
*山田稔明 plays GOMES THE HITMAN

ライブ第二部(19:00〜);1500円(1ドリンク代別途)
*山田稔明 plays 山田稔明

ライブのご予約はRESERVEフォームかメールにて受付中です。
Brown Books Cafe
札幌市中央区南3条西1丁目2-4 和田ビル3F(旧はろー書店)
http://brownbookscafe.blog120.fc2.com/blog-entry-93.html




2012年3月19日(月)@札幌 たべるとくらしの研究所
“夜の科学 in 札幌〜たべるとくらしと音楽”


札幌での今年初めてのライブは2days、新しいお店で。
あんざい果樹園がオープンさせるカフェにおじゃまします。
キッコリーズとのセッションをお楽しみに!!

出演;山田稔明、キッコリーズ
18:30開場 19:00開演
料金;2800円(ケーキつき・1ドリンク代別途)
*dans la natureのお菓子出張販売も
入場予約はRESERVEフォームかメールにて受付中


たべるとくらしの研究所
札幌市中央区南9条西11丁目3-12(旧公開秘密結社あじと)
http://www.taberutokurashi.com/
  
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2012年03月09日

世紀末のコロンブス(@ cholon)

昨日は旧い友人と、こないだ初めて行ってすっかり気に入ってしまった新宿の「どん底」という酒場へ飲みにいった。お互い憎まれ口を聞きながらも「ある」ことが「ない」ことになることに翻弄されてしまうことについて話した、と思う(結構飲んだ)。大地震を体験したのはちょうど1年前の金曜日だったから一日明けて今日、今このときに、いつも聴くラジオを聴きながら「ああ、1年が経ったなあ」と思っている。あの金曜と土曜と日曜はとにかくとても混乱した、人生で体験したことのない週末でした。

先日の代官山cholonで歌った「世紀末のコロンブス」は20世紀の終わり、2000年に書いた曲だけれどもそれから10年と少し経って、歌の中のフィクションがリアリティに近づいていくという、思ってもいなかった暮らしの変化に物思いながらギタレレで演奏した。とても好きな歌なので春のツアーでも歌おうと思っています。

  
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2012年03月08日

ラジオの時間/ものすごくうるさくて




昨日のこと。ラジオのゲストインがふたつ。北海道と静岡で流れましたがどちらも東京で収録したもの。ライブの告知も兼ねて快く迎えられ出演させていただきました。リリースタイミングでもないのにとても幸せなことです。まず静岡で「やまびこの詩(LIVE)」が流れ、春の1曲ということで「GOLDEN8」の話をしつつもソロ楽曲の「クレールとノアール」を。静岡K-MIXでは来週も出演させていただきます。

札幌では「手と手、影と影」と「クレールとノアール」そしてギタレレで「tsubomi」を生演奏(デビュー当時から知る詩野さんの前で歌ったのは感慨深かった)、最後に「hanalee」をかけてもらいました。お薦めCDを何枚か頼まれていたのでFirst Aid Kitというスウェーデン女子2人組と安宅浩司くんの1枚目のアルバムのオープニングトラックを。ブルース・スプリングスティーンの新曲が素晴らしかったな。

夜まで録音作業し、映画「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」をレイトショーで。9月11日のアメリカ同時多発テロで生活を翻弄される親子の話だけども自然と1年前の3月11日のことを考える。首都直下型なら震度7というニュースを聞いてわれわれは途方に暮れるしかないのでしょうか。ちょうど1年前の今頃、イーストウッドが監督した「ヒアアフター」という映画を観たのだった。東南アジアで起こった津波の描写CGに圧倒されたのが、その数日後にテレビで観ることになるシーンのほうがリアリティがないという不思議な感覚。もうすぐ1年。

で、「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」は劇場予告編のときにU2の「約束の地」が流れて、こんな曲流れたら涙のダム決壊するじゃんかよ!と思っていたのだけど本編にもエンドロールにも歌どころかジ・エッジの符点8分のディレイギターすら流れてこなかったことが、ある意味一番予想外のことだった、かもしれない。

庭の梅に花が咲き始めて、ピンクの花が咲くと思い込んでいたのだけど白梅だということがわかった。これも予想外でとても新鮮。三寒四温の毎日、4月になったら仙台に歌いにいこうと思っています。  
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2012年03月07日

「立派な大人になる」ということ/「笑顔の未来」展




昨日のこと。ずっと観たかった映画「ヒミズ」をバウスシアターで観てきた。予想していたとおりののど越しが悪いのに妙に腹持ちのいい、観終わった後もしばらく胃のあたりに違和感というか何かを抱えてしまうような映画でした。主人公と彼に惹かれる少女、二人の演技が圧倒的で、彼らが中学生であるという設定をしばし忘れてしまうほど。「人は変われるか」というテーマがそこにはあったけれども、劇中の台詞に出てくる「立派な大人になる」ということがどういうことか、38歳になった今もわからない僕は彼らのこれからしばらく先に待つ(であろう)小さな幸せを願うしかない。

胸にモヤモヤとした観後感を抱えながら、サンロードを抜けてベースカフェへ馬場わかな写真展「笑顔の未来」を観にいった。震災後の福島いわきの幼稚園、沖縄へ移住した根本きこさん一家、そして去年からたびたびお会いし先日のイベントでもお供したあんざい果樹園の伸也さん一家の写真が飾られている。とても良い空間。まだ準備中だったころの「たべるとくらしの研究所」の写真も。「ヒミズ」のもやもやを少し消化できたような感覚。会場にいらっしゃった馬場さんと少しお話してまたしばらく吉祥寺を歩く。このときの脳内BGMはエレファントカシマシの「笑顔の未来へ」だった。こないだ井の頭公園を歩いたときもエレカシだったな。

札幌に行くのがとても楽しみだ。今回歌を歌うのは全部初めてのお店。結果としてウクレレ教室を含むすべてのステージでまったく異なるセットリストになりそうです。リクエストがある方はブログにコメントかHP宛にメールをください。札幌で何を食べようかと思って歩いていたら東急でタイミングよく北海道物産展をやっていたので吸い込まれるようへ8階会場へ。何もかもが美味しそうでおなかがグーグー鳴る。しかしひとつ気づいたこと、九州物産展に行くと「これ食べてみらんね」「お兄さんひとつどがんね?」となんでもかんでもたくさん試食させられてそれだけでお腹いっぱいになるのだが、北海道物産展は「うわあ美味そう」と会場をぐるっと2周してもサキイカをひときれ試食しただけだった!北海道の礼節さか、僕が欲しがりすぎなのか。とにかく3月18日からの2daysは札幌で大いに歌い、大いに食べて、少し先の春に向かう風景を目に焼き付けてこようと思います。

そして、今日はその札幌とその次に向かう先静岡でラジオ出演があります。静岡K-MIXで20時半から「音楽準備室」、そして22時から札幌NORTHWAVEで「nishiazabu records store」。もちろんジェットで駆け巡るのではなく東京で収録した2番組ですが、「音楽準備室」ではレアなライブ音源、「nishiazau records store」ではギタレレでの生演奏があります。可聴地域の皆さん、スマートフォンで可聴な皆さんぜひチャンネルを合わせてみてください。

そしてさらにもうひとつ、今日は作詞を1曲担当させていただいた中島愛さんの2nd.アルバム「Be With You」が発売になります。「金色〜君を好きになってよかった」という菅野よう子さん作曲ラスマス・フェイバー氏編曲の8分に及ぶ楽曲、他にも豪華な作家陣、そしてなにより中島さんの歌の力がすごい作品です。全国のレコード店で試聴機にも入っていると思いますのでぜひ手にとってチェックしてみてください。
  
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2012年03月06日

この雨がやんだら/OWEN来日公演




昨日のこと。「この雨がやんだら新しい季節が...」と三寒四温の毎日、冷たい雨は夕方までやまず。庭の梅は暑いコートをいったん脱いだはいいがタイミングを見誤った!という感じで寒そうにしています。ずっと事務仕事など。気付くと何時間も経っていて、その間うちの猫はずっと寝続けている。寝過ぎて疲れないか、おまえ、と声をかけてしまうほど。おなかが減ったなあと思ってふと見るとなっちゃんが前日袖に忍ばせてくれた佐賀の金柑のバターケーキがあって、「ぐう」の音が出るほど美味しかった。

夜から井の頭線に乗って新代田へ。シカゴからOWENことマイク・キンセラ(Joan of Arc、American Football)の来日公演を観にいく。新作がとても良くて前回の来日を見逃していたこともありなんとしても観たかったのだ。指弾きとピック弾きを併用してとてもテクニカルな弾き語りだったけれども、技巧が鼻につかないのは朴訥とした声とセンチメンタルなメロディのせいか。あっという間の1時間ちょっとを堪能。かなり前列のほうで観ることができて、その変幻自在なオープンチューニングを解明しようと曲間の弦調整に目を凝らしていたけれどもいつのまにか音楽にゆらゆら揺れていました。

マイク・キンセラはお客さんとのコミュニケーション・ブレイクダウンに若干ナーバスになっているように見えたけれども、OWENの音楽はナーバスでなければ鳴らし得ないようなリリシズムがあるのでこの夜に限ったことではないのだろう。それでも「君らこのショーが終わったらなにするんだい?」とか「みんなは普段どんな仕事してるの?」とか問いかけてシーンとしている会場は変な緊張感もあって「いやいや、日本語でそれをステージで問うたとしてもお客さんは答えにくいよ」とも思ったが、総じて会場内はとてもウェルカムな雰囲気だった。ドラムを叩きながらダイナソーJr.のぐだぐだなカバーも最後の静謐な一曲のための前置きとして良かった。

お客さんの反応でパフォーマンスが想定していたのよりも良くなる(あるいはその逆)ことがある。特にひとりで弾き語りしているときはとても孤独なので客席に笑顔があったり自分の発言に無言でうなづいている顔を見つけると嬉しくなるし、大きな手拍子やしっぽの長い拍手が鳴ると安心する。反面、とても厳しい顔をしたり終始無表情でそこにいるお客さんが気になっても終演後にワナワナと熱い感動を伝えにきてくれたりするから人それぞれの反応の仕方は十人十色で、難しくて、そして面白い。

春にひとつ近づく雨があがった新代田で僕はマイク・キンセラに見えるように曲が終わるたびにちょっと背伸びしてニコニコしながら大きな音で拍手をした。終演後、彼にサインを求める列は長く、僕も一番好きなCDにサインをもらったのだけど(『I do perceive』というアルバムを『TOSHIAKI does perceive』と書き換えてくれた)、「サインペンを貸してくれませんか」と僕に頼んできた男の子は「緊張して手がプルプル震えちゃって」と本当に手をプルプル震わせて僕のペンを受け取ったのでした。いい夜だった。

OWEN、今日が京都で明日は大阪です。HP  
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2012年03月05日

桃と洋梨と林檎と、それぞれのこの1年のはなし

昨日のこと。午後から出かける。向かう先は代官山。dans la nature千葉奈津絵さん(なっちゃん)があんざい果樹園/たべるとくらしの研究所の安斎伸也さんを迎えて行うトークショーの第二夜。僕はミニライブで興を添える。会場のcholonはHARCOに連れられて覗いたのが一昨年、去年参加した「赤べこ展」でもお世話になった白い壁の素敵なセレクトショップ。

この日はだいたい45分くらいのセットだったのけど、こないだ買った12弦ギターをどうしても鳴らしてみたくて、結局短い時間のなかでMartinのOM18Vをメインにギタレレと12弦でいろんな音で伴奏を。特にギタレレで歌った、2000年20世紀の終わりに書いた「世紀末のコロンブス」という曲は震災後福島から札幌へ移り住んだ伸也さん一家の姿と重なってとても不思議な気分に。「太陽が僕らの街を焼き尽くすんだ」という歌い出しから「子をふたり連れ/行く/ふたりづれ/遠き日のコロンブスみたいに」というフレーズが10年前と全然違って響いた。

演奏後は僕もトークに加わって3人でおしゃべり。前日の国立アグレアブルミュゼでのトークはひそやかな語り合いのような親密な雰囲気だったが、この日はこの日にしかない熱い雰囲気があったように思う。灯りの明るさで部屋が違って見えるように、白壁のcholonではわれわれのこの1年の話に違うライティングが当たっているような感覚。伸也さん一家が札幌でスタートさせた「たべるとくらしの研究所」 、今月20日にそこへ歌いにいく。僕がこけら落としライブになるそうなので、嬉しい。札幌の皆さん、遠方からも、ぜひご来場いただきたい。

イベント終わってみんなで打ち上げ、伸也さんは「世紀末のコロンブス」を聴いてゾワゾワっと鳥肌が立った、と。観にきてくれたin-kyoの中川ちえさんは「hanalee」でなんだか知らないけど涙が出た、と言ってくれた。なっちゃんや巣巣を含め、ここ1年数カ月の間に知り合った人たちととても意義深い交わりを持てている、と感じる。今月はあんざい果樹園取材がもとになったdans la natureの本とのジョイントツアーの総まとめ。またいろいろなことを考える3月になるのだろう。

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[SETLIST] 桃と洋梨と林檎のはなし

桃と洋梨と林檎のはなし
2012年3月4日(日)@代官山 cholon


1.ココロ/コトバ
2.どこへ向かうかをしらないならどの道を行っても同じこと
3.tsubomi
4.世紀末のコロンブス
5.一角獣と新しいホライズン
6.光と水の新しい関係
7.hanalee

8.新世界のジオラマ


ご来場ありがとうございました。残りの3月は札幌と静岡愛知ツアー、
次回の東京でのライブは4月7日@巣巣、4月20日@下北沢440です。

下の映像は2011年8月、二度目の福島あんざい果樹園訪問時の様子、
流れている音楽は地震のあと初めて書いた「新世界のジオラマ」という、
21世紀の開拓精神に感化されて書き上げたまだCDになってない歌です。



  
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2012年03月04日

トークセッションズ(from 吉祥寺 to 国立)




久々に晴れたような気がした昨日のこと。お昼過ぎに映像作家の吉野さんが遊びに来宅、次のソロアルバムのために作りたいミュージックビデオのことを相談。猫をフィーチャーしたものにしたいので同じくシャム柄の猫を溺愛している吉野さんに頼むしかない、と思ったのだ。警戒感のないリラックスした猫ムービーを撮るにはまず猫と仲良くなることからだ、という長期計画の第一回目の“面接”。愛猫ポチは吉野さんを見るやいなや硬直して逃げまわる。スキンシップ含めまだまだこれから。ビデオを作る曲はもう決まっているのだ、僕の中で。

夕方から出かけて国立へ。「こくりつ」ではなく「くにたち」、吉祥寺から20分ほどだがほとんど立ち寄らない街。ゆっくり歩いたのは多分初めて。大きな大学があって、幅広の整備された道があるせいかどこか外国っぽい感じがしました。アグレアブル・ミュゼにてdans la natureと安斎伸也さんのトークセッション。桃と林檎と洋梨と、福島の札幌といろんな話。ゲスト出演の伊藤ゴローさんのガット・ギターの音。すべてギターの独奏だったがその空間にいた人たちの心にはいろんな風景が流れていっただろう。伸也さんの話、聞いたことのないエピソードも多くて聞き入ってしまった。

明けて今日は「桃と洋梨と林檎のはなし」代官山編、僕は歌を歌って、トークにも少し混ぜてもらいます。このイベントは僕にとっても震災から1年という時間の堆積をあらためて考える夜になりそうです。昨日はバタバタしていてなっちゃんのお菓子も伸也さんが昨日オープンさせた「たべるとくらしの研究所」のジャムも買えなかったので今日物販の列に並んでみようと思います。下の動画は去年の8月の炎天下、福島あんざい果樹園に行ったときの様子です。当日券がありますのでぜひ皆さんもいろんなことを思考しに代官山cholonまでいらしてください。



「桃と洋梨と林檎のはなし」

2012年3月4日(日) 18時30分〜(18時開場)  
トーク:ダン・ラ・ナチュール × 安斎伸也(あんざい果樹園) 
ライブ:山田稔明(GOMES THE HITMAN) 
会場:チョロン代官山 
渋谷区恵比寿西1-31-12 1F 電話 03-5456-4465  
http://www.cholonweb.com(地図はHP参照)
料金:2,000円(ダン・ラ・ナチュールのおやつ、1ドリンク付)
  
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2012年03月03日

春は旅立ち




昨日のこと。久々にゆっくり時間を過ごせる日が冷たい雨。部屋の掃除やライブの準備をしているあいだに時間が過ぎてゆきます。この1週間ちょっとずっと外に出て人に会ったりスタジオだったりラジオだったりあちこち歩きまわっては家では疲れて寝てばかりだったのでその時間分のホコリが積もる。気付くと日が暮れて、しかし雨はやまず

空を呪いながらも下北沢のワインと料理の美味しい店へ。お世話になってる巣巣、そこのスタッフのカクちゃんこと角張さんが2月いっぱいで巣巣を旅立つので、その送別会(こないだの雪の日からの延期開催)。巣巣に行くと必ずそこにいて「コーヒーいれましょうか?」とか「こんなの作ったんですけど今度のライブでお土産につけてもいいですか?」とかとても気が利いて小さな体で動きまわる頼りになる女の子でした。巣巣岩崎さんとdans la natureなっちゃん、そしてカクちゃんは巣巣三姉妹という感じだった。これからもいろんな場所でまた会えるでしょう。泣いたり感極まったりしない穏やかな笑顔の会でした。

今日から札幌の安斎伸也さんが東京に来る。ミルブックスとdans la natureが彼を招いて行うイベントが今日と明日に。明日は僕も歌で興を添えます。去年の春に福島のあんざい果樹園におじゃましたときに伸也さんがつぶやいた言葉がきっかけで、地震のショックで更新できなくなってた言葉が堰を切ったように脳裏に浮かんだことを思い出す。ぜひ今日と明日のイベントをチェックしてもらえたら、と思います。



「桃と洋梨と林檎のはなし」

2012年3月3日(土) 18時30分〜(18時開場)  
トーク:ダン・ラ・ナチュール × 安斎伸也(あんざい果樹園) 
ミニライブ:伊藤ゴロー 
会場:アグレアブル・ミュゼ 
国立市中2-19-93 1F 電話 042-577-7353 
http://www.agre.jp(地図はHP参照)
料金:2,000円(ダン・ラ・ナチュールのおやつ、1ドリンク付)



2012年3月4日(日) 18時30分〜(18時開場)  
トーク:ダン・ラ・ナチュール × 安斎伸也(あんざい果樹園) 
ライブ:山田稔明(GOMES THE HITMAN) 
会場:チョロン代官山 
渋谷区恵比寿西1-31-12 1F 電話 03-5456-4465  
http://www.cholonweb.com(地図はHP参照)
料金:2,000円(ダン・ラ・ナチュールのおやつ、1ドリンク付)


  
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2012年03月02日

半蔵門セッション




昨日のこと。朝から晴れて、雪が溶けて、庭の梅のつぼみがまた顔を出した。初夏に梅の実がなるかどうかは寒暖の差の影響が大きいと庭師のおじさんから聞いたのだけど、つぼみよ、頑張って咲け。そして梅よ稔れ、と願う。残った雪氷をしゃくしゃくと踏み鳴らして午後から出かけて半蔵門へ。

2月にイベントで共演したContrary Parade(以下コンパレ)が担うラジオ番組にゲスト出演させてもらうための収録。先日のライブでギタリストが脱退し実質ボーカル田中さんのソロユニットとなったコンパレ。田中さんは(僕が思うに)おっとり飄々ぼんやりガールなので、トークでの僕とのコントラストがとても楽しみだったのだけど、思ったとおりになった。静岡の人しか聴けないのですが(他の地域の方はスマートフォンなどで頑張って聴いてみてください)2月のライブでのセッション音源や、さらには前日に急遽やってみようということになった生演奏セッションなど聞き所がたくさんの充実した時間です。

番組は「音楽準備室」K-MIX(静岡エフエム)にて3月7日(水)と3月14日(水)2週に渡っておじゃましました。20時半からのオンエアです。今月23日(金)初めての浜松にて、手打ち蕎麦なるでのライブのことも告知させてもらいました。ぜひ静岡じゅうからお蕎麦屋さんでのライブに来てもらえたら、と思っています。収録後はまったりコーヒーを飲みながらコンパレ田中さんといろいろ世間話をしたのだけど、ひとりになっての新体制にとまどいつつもわくわくしているふうな感じでまた新しい風景を描いていくのだろうな、と楽しみになりました。

帰り道の電車のなかで向田邦子のエッセイを読みふけりながら、そのモダンな感覚がなにかと共通しているなと考えていたのだが、クライマックスを向かえ日々夢中になって観ているNHK朝の連続テレビ小説「カーネーション」と共通低音のようなものが似ている、と気づいた、あるいは、そう感じた。昭和のお洒落を思うときに浮かぶのは数葉の写真、自分の両親がカメラに向かってポーズを撮っている色あせたモノクロームのなかの世界だ。色づく春が待ち遠しい。





春を迎えに行くツアー
ーearly spring 2012ー
LIVE SCHEDULE

“桃と洋梨と林檎のはなし”
3月4日(日)@代官山 cholon

“sapporo 2days”
3月18日(日)@札幌 Brown Books Cafe
3月19日(月)@札幌 たべるとくらしの研究所

dans la nature×Toshiaki Yamada
“bon appetit/ bon voyage 2012”
3月23日(金)@浜松 手打ち蕎麦 naru
3月24日(土)@名古屋 sahan
3月25日(日/昼)@蒲郡 Pleasure
3月25日(日/夜)@岡崎 mado cafe


“夜の科学extra〜巣巣のさくら食堂”
4月7日(土)@等々力 巣巣

“夜の科学vol.38〜木の葉は緑”
4月20日(金)@下北沢 440


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2012年03月01日

3人の西麻布




昨日のこと。朝起きると予報通りの雪。東京は少しの雪でもボロボロのガタガタになる。庭の植物たちがすべて白く埋まっているのでラベンダーだけ救出隊よろしく掘り起こし屋根がわりのバケツをかぶせたりして。普段は無意味にワクワクする雪も出かけないといけないとなるとうんざりしますね。夜に予定されていた小さなパーティーも中止に。つるつると滑りながら雪かきをし出かける準備。吉祥寺の街中へ出てみるともう雪も溶け、意外と平静な雰囲気で電車も問題なく、これくらいの雪で一番影響が出るのは住宅街とか日の当たらない路地なのだな。

新宿を経由して六本木、あるいて西麻布へ。岡村詩野さんとフカミマドカさんがMCのラジオの収録。北海道、NORTHWAVEで放送される番組、Twitterで詩野さんに「今度札幌でライブがあるんですけど告知コーナーとかないですか?」というやりとりからやり取りから出させてもらうことに。この番組自体が詩野さんの「ラジオやりたいなー」から実現したらしい。Twitterでは夢が叶うのか。デビュー以来ずっとお世話になっている詩野さんとずっとニアミスしてきたフカミさん、話もあちこち蛇行しながらとても楽しく盛り上がりました。生で歌ってもいいよと言われたので一曲生演奏も。放送は3月7日(水)22時から、「nishiazabu records store」という番組です。

詩野さんフカミさんの選曲も素晴らしく(僕も何枚か好きなレコードをかけさせてもらった)K-MIXの「ようこそ!夢街名曲堂へ」と同じくこれも東京で聴けないのが残念に思えるプログラム。あれやこれやと一足先に新譜を聴かせてもらったので(でもどれもネットで注文済みのやつで)物欲が出て帰り道に新宿、吉祥寺と中古レコード屋を回る。吉祥寺の雑貨屋で会計をしているとお店のおじさんに「その背中にしょってるのは楽器?」と聞かれ「ギタレレです」というと「Martinのバックパッカーみたいな?」と興味津々だったのでちょっと詳しく立ち話。

もうその頃には雪が降ってた朝のことは忘れてしまっていて、それでも家に戻ると溶けきれずサクサクとフレークになったかたまりに足を取られたりしてつまずき滑って笑う。猫は雪をちらっと見ただけで興味も示さずずっと寝たり食べたりして、僕も歩き疲れたのかぐったり寝過ぎていつのまにか夜が明けて、今降り注ぐ日差しのなかで溶けてゆく庭の雪を見ながら昨日買ったママギタァを聴いている。今日もこれからラジオの収録。ギタレレをまた持っていってみる。

3月になりました。たくさんライブがあります。
ぜひどこかの会場に歌を聴きにいらしてください。
全部内容の違うひとつひとつが特別なコンサートです。



春を迎えに行くツアー
ーearly spring 2012ー
LIVE SCHEDULE

“桃と洋梨と林檎のはなし”
3月4日(日)@代官山 cholon

“sapporo 2days”
3月18日(日)@札幌 Brown Books Cafe
3月19日(月)@札幌 たべるとくらしの研究所

dans la nature×Toshiaki Yamada
“bon appetit/ bon voyage 2012”
3月23日(金)@浜松 手打ち蕎麦 naru
3月24日(土)@名古屋 sahan
3月25日(日/昼)@蒲郡 Pleasure
3月25日(日/夜)@岡崎 mado cafe


“夜の科学extra〜巣巣のさくら食堂”
4月7日(土)@等々力 巣巣

“夜の科学vol.38〜木の葉は緑”
4月20日(金)@下北沢 440


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