2012年04月30日

僕がカーペットを洗う日




大学時代に読んだ本でピーター・キャメロン著「ママがプールを洗う日」という本があって、とても好きな本だった。これは装丁が山本容子さんで、同じ著者の「ウィークエンド」という本も山本さんのイラストを表紙にした本だった。20年前くらいに読んだ本だがタイトルからも察しが付くように曲を書き始めた20代前半にデヴィッド・アップダイクの「カプチーノを二つ」同様に強く影響を受けた記憶がある。

で、昨日は僕にしたら「僕がカーペットを洗う日」で、装丁イメージはやはり山本容子さんのはかないイラストがいいなと思った。初めて半袖で過ごしていることに気づいた初夏のはじまりのような日曜日に、随分前に猫が粗相して匂いが気になっていたラグマットを庭に出してゴシゴシ泡まみれになって洗って強い日差しのなかに干し、それは明けて曇天の今も物干し竿で揺れている。果たしてこのカーペットは本当に乾くのだろうかを気が遠くなる。太陽が顔を出してくれたらいいのに。

映像ディレクターの知人に「普段使わないからライブのときに使えば?」とプロジェクターを託された。部屋の白い壁に映してみたらものすごく大きくくっきり映像を投影できる。これがあれば各地で映像付きのライブも可能になる。ためしに来週末のアノニマスタジオの白い壁にどれくらい映るのか試してみたいとおもいます。アノニマスタジオは僕の後ろと通り側に大きな窓があって、歌いながら待ちゆく人を眺めるのが楽しい。白い壁に3つめの窓を作ってみようかと画策中。
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2012年04月29日

5月のスケジュール

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スススクール レギュラー講座第一弾
“ギター弾き語り講座”
講師:山田稔明(GOMES THE HITMAN)


今回の講座ではギターを爪弾きながらスタンダードなナンバーが歌えるように
なることを目指します。ギター初心者も、途中で挫折してしまった方も、この
機会にぜひ挑戦してみてください。

■第1回 5月5日(祝) 特別講座(体験レッスン)
受講料;3,500円 
18:30 - 20:30くらい 定員15名程度
お茶とダンラナチュールのお菓子つき
ギターをご持参ください。第1回目はギターお持ちでない人は
貸し出しますので手ぶらでもOKです。貸し出しをご希望の方が
多い場合は順番で使っていただきます。1回目は聴講だけもOKです。
ミニライブもあるかも?聴講のみご希望の方は1000円となります。
課題曲:サイモンとガーファンクルの「59番街橋の歌」

■第2回 5/18(金)、第3回6/15(金)、第4回7月、第5回8月予定
各回3,500円 お茶とダンラナチュールのお菓子つき
19:00〜20:30ごろ

*2-4回は連続の講座となります。
*1-5回すべてお申し込みの方は17000円。
*2回目以降はご自分のギター、チューナー、カポ、譜面台をご持参ください。
*ギターを買いたい人で何を買ったらいいのかわからない方のためのご相談にも乗ります
*ギターの種類は問いません(エレキ、アコギ、クラシック、ミニギター等)
*定員10名程度

課題曲:サイモンとガーファンクル
「サウンド・オブ・サイレンス」「スカボロー・フェア」他

お申し込み方法:
巣巣にてメールで受付いたします。
メール宛先;susu@susu.co.jp
タイトル:ギター講座
本文:お名前、電話番号、ギターの有無、お持ちの方は種類
受講希望のレッスン 1)第1回 2)1-5回 3)2-5回

〒158-0082世田谷区等々力8-11-3
HP;http://www.susu.co.jp/
03-5760-7020




いつもお世話になっているアノニマスタジオにて
エッセイスト中川ちえさん企画、GWを締めくくる
春のデイタイムイベントを開催します。

“シアワセなら手をたたこう!そして手をつなごう”
●会場 アノニマ・スタジオ1階「キッチン」
●日時 2012年5月6日(日)
    開場14:30 開演15:00

●料金 ¥3500 (お菓子とコーヒー付き)
*コーヒーが苦手な方はお申し込みの際にお申し出ください。
■お申込み方法と受付期間
受付開始は先着順、定員に達し次第締め切りとさせて頂きます。
お申し込みはメールにて「山田稔明ライヴ」のタイトルとして
お名前 人数 お電話番号を明記の上、in-kyoのメールアドレス宛
river@in-kyo.net )にお申し込み下さい。
*メール送信後3日経過しても返信が無い場合は恐れ入りますが
再度メールをお送り頂くか、お店宛(090-3069−0511)にお電話を下さい。

in-kyo(http://in-kyo.net/
アノニマスタジオ(http://www.anonima-studio.com/
〒111-0051 東京都台東区蔵前2-14-14



夜の科学 in 倉敷〜光と水の新しい関係ふたたび
2012年5月12日(土)@岡山 倉敷 三宅商店

出演;山田稔明(GOMES THE HITMAN)
18:00開場 18:30開演
前売¥3,500(1ドリンクつき)

ライブで欠かせない「光と水の新しい関係」の誕生の
きっかけとなった倉敷での1年半ぶりのライブが決定しました。
白壁の美しい街並と春の太陽、風情ある町屋での音楽の夕べを。
オフィシャルサイトRESERVEフォームから入場申込予約(キャンセル待ち)受付中

三宅商店(http://www.miyakeshouten.com
〒710-0054岡山県倉敷市本町3-11
TEL 086-426-4600



夜の科学 in 加古川〜シエスタとフィエスタ
2012年5月13日(日)@加古川 チャッツワース


昨年秋以来のチャッツワース凱旋は新しい試みを。
「シエスタとフィエスタ=午睡と饗宴」と題して
午後の居眠りを我慢してトライするウクレレ教室と
夜は宴のライブ、二本立てのイベントとなります。
新緑の候、新しい季節の歌をお届けします!

【ウクレレ教室】
15:30(90分;予約制/ドリンク付き)
3,000円(ウクレレ持参の方)/5000円(ウクレレ付きコース)

【LIVE】
18:00開場/18:30開演
3,500円(1ドリンク代別途)

ご予約受付はチャッツワースにて(メールとお電話にて)。
ウクレレ教室希望の方は「ウクレレ教室希望」の旨と
ウクレレ持参かウクレレ付きかを選択しご連絡ください。

紅茶と英国菓子の店
CHATSWORTH(チャッツワース)
〒675-0065兵庫県加古川市加古川町篠原町4-7
TEL 079-420-1707
定休日 火曜日(営業時間 am9:00~pm8:00)
http://www.hotkakogawa.com/chatsworth/




夜の科学 in 松本〜光の季節
2012年5月19日(土)@松本 豆とコーヒー Laura


キャリア初めての信州松本でのライブが決定しました!
珈琲焙煎の香りたつお店での小さなコンサートです。
ローラ・ニーロに由来する店名にあわせて「光の季節」の
夜の科学 in 松本、乞うご期待ください。

16:30開場/17:00開演
前売2,500円/当日3,000円(1ドリンクつき)
出演;山田稔明(GOMES THE HITMAN)

*チケットは完売しました。キャンセル待ち当日券等については
直接お店へお問い合わせください。

〒390-0811長野県松本市中央2-8-12
豆とコーヒー Laura
http://www.laura-coffee.com/
TEL;0263-88-5280
  
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康雄と六郎




ゴールデンウィークとはミュージシャンであるわれわれにとっては仕事をする週間であるから、当然今年も作業とライブ等に明け暮れるのだけど、昨日はちょっと「まだGWの端っこだし」という出かけたい気分が勝ってしまい「作業部屋に必要な買い出しもあるしIKEAへでも」と思って第三京浜にのった途端大きな空が気持よくて気付くとそのまま横横道路へ分岐して横須賀の海沿いに辿り着いていた。

横須賀美術館は海を見下ろすロケーションで一度行ってみたかったところだったが、ちょうど「アメリカ美術を変えた日本人 国吉康雄展」が始まったところで、奇しくもドライブのBGMは出かけるときに届いた『Mermade Avenue : Complete Sessions』(アメリカのフォーク歌手ウディ・ガスリーが残した詩にビリー・ブラッグとウィルコが曲をつけ演奏したものの、完全版)で、ちょうどウディ・ガスリーが生きて放浪していた時期に渡米して活躍した日本人の絵画やリトグラフを観ることになった。独特な茶色が印象的だった。

もうひとつの展示は館所蔵の谷内六郎の手による週刊新潮表紙の原画展で、谷内六郎といえば1年半前に訪ねた鳴子を思い出す。影絵となった彼の絵がいたるところにあった。とても懐かしい絵と文章。特に好きだと思ったのは「春の終点」という作品で、電車の終着駅から続くチョークの線路を子どもが描いて遊んでいるという、まるで僕が2000年に書いた「春のスケッチ」のようなイラストでした。東北はちょうど今お花見の季節ですね。初夏を思わせる天気に誘われてきた場所はとても気持ちのいいアートのヴァイヴスがひしひしと伝わってくる空間でした。

帰ってきても僕は旅心に駆られてしまい、仕事をしないといけないのにDVDを観始めてしまう。山下 智久さんがルート66を車で旅する「たった一人のアメリカ」という番組が今年初頭夜中にやっていたのだけどことごとくタイミングがあわず一回しか観れなかったものをまとめたDVDボックスをついに開封。山Pとリリーさんの対談をはさみながらシカゴから始まる旅だが観始めたら面白くてあっという間に明け方に。これは水曜どうでしょうを底なしに観てしまう感覚に似ている。DVD5枚組というボリュームだけれどもゴールデンウィークの夜はちびちびとこれを観ながら心の旅に出かけることになるかもしれない。  続きを読む
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2012年04月28日

最新ライブ映像、木の葉は緑

先週末の下北沢440での“夜の科学”、2時間半のライブを7分半のダイジェストに
しました(本当はそんな集約はできないのだけどもね)。ぜひご覧ください。



昨日のこと。巣巣へ出かけてスススクール講座のために試験的に行われたピアノ教室を受講。この春巣巣にアップライトピアノがもらわれてきたので「せっかくだからスススクールでピアノ教室やりましょうよ」という話の流れから。僕は譜面も読めずピアノも未経験で、それでも音楽制作のために自己流でむりくり鍵盤に向かっているのだが、最近会場にピアノがあることが多いので少しでも即戦力になるようなTIPSを教わりたかったのだ。1時間みっちり教わって貴重な時間、結局練習あるのみだとも再確認。もしもピアノがもっと上手に弾けたなら想いのすべてを歌にして君に聞かせることだろう。

待ち時間に版画をやって、美術部みたいで面白かった。GWはまず巣巣でお会いしましょう。




  
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2012年04月27日

西荻ギターかつ丼




詳細不明のギブソンのギターを鑑定してもらうためにハックルベリー・フィンたけ兄に連絡したらちょうど西荻でカスタネッツ牧野元さんのソロユニット裸眼のリハーサル(ハックルがバックを務めるそうだ)をしているというので雨のなか出かけていって、その裸眼のリハにちょっとお邪魔した。1900年代と1960年代のMIXと思われるギブソンの謎は深まったりいくつか解決したり、たけ兄にメンテしてもらうべく工房に持ってかえってもらった。果たしてあの謎のギターをステージで弾くときがくるのだろうか。

西荻窪で美味しいと噂のご飯屋さんに行ってカツ丼をみんなで食べて美味しかった。元さんは昼からずっと歌いっぱなしだったみたいだが久しぶりに愛ある憎まれ口合戦や、猫の話など。帰り道、ハックルのボーカルさくちゃんを家まで送りつついろいろ話して、有意義な時間だった。雨は降ったりやんだりで気の晴れない日も誰かと話すと穏やかになる。

帰宅後ガットギターを爪弾きながらゴールデンウィークのギター弾き語り教室のことを考えていて、変則チューニングにすることでだれでも「緑の車」が指一本で弾ける!という魔法のテクニックを開発したのでこれも皆さんに伝授しようと思います。もう数名の受講生を受け付けますので連休のクライマックスにぜひ巣巣へ遊びにきてください。締めくくりは蔵前、アノニマスタジオでのライブを。

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2012年04月26日

昨日と今日と明日に架ける橋




昨日のこと。知り合いの映像作家吉野さんがうちの近所でシンガーソングライター南壽あさ子さん(なすあさこさんと読む)のミュージックビデオを撮影しているというので遊びにいってきた。潤沢な予算のない現場はクリエイティビティがフォーカスされるので見ていて面白い。南壽さんは平成生まれのとてもかれんな、しかし凛とした女の子で真っ直ぐな歌が印象的でした。なんだかんだと遅くまでお邪魔するも帰宅後次作アルバムの作業に精が出たのはものつくりの現場からの刺激だったのでしょう。

そして日付が変わって真夜中、ブルース・スプリングスティーンの演奏が観たくて手に入れたDVD「ロックの殿堂25周年アニバーサリーコンサート」(2009年秋に行われたもの)を観ていて一番感動したのがサイモン&ガーファンクルのパフォーマンスだった。特にアート・ガーファンクルの歌がすごい。その年の夏の日本武道館来日公演の時には“高音がかすれる”と感じたアートの声も冷静に聴くと、ものすごい情念と経てきた年月の蓄積でありポール・サイモンの作家性に付帯する替えの効かない声なのだな。

2人が最後に歌った「明日に架ける橋」はある時期から2コーラス目をポールが歌うようになり「Sail On, Silver Girl」のハーモニーからリズムが入ってくるあたりでハイライトを迎えるのだけど、名曲過ぎて見落としてしまうとても些細な心の機微のスケッチを、ノイズの少ない真夜中には素直に感知することができた、ような気がしたのです。昨日と今日がくっついてゆく世界で聴く感動的な「明日に架ける橋」でした。

ゴールデンウィークに巣巣で行うギター弾き語り講座はサイモン&ガーファンクルの「59番街橋の歌」をふんふんとギターを抱いて歌えるようになるための第一回目です。たくさんの参加者が集まっているということですが初めての集まりなので人数もう少し受け付けます。英語が苦手な人もカタカナで歌えるようにしましょうね。詳細は巣巣までお問い合わせください。
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2012年04月25日

夏日の春




昨日のこと。寒い春が一転、夏日。「春なのに25度を越えてゆこうとするようなときもあるさ/あるさ」と歌いながら街へ、猫のご飯など日々の暮らしのための買い物。庭に水を撒くためのホースも買う。あたたかいといろんなことがやりたくなって帰宅し「なんだかそれはガーデニング日和なんだ」と雑草抜きを小一時間。庭中にばらまいたクローバーが芽吹くのが(ちゃんと芽吹くのか?)楽しみ。

保坂和志さんにいただいた「魚は海の中で眠れるが鳥は空の中では眠れない」を読み始めたら、これがまえがきからまわりくどくてめんどくさくて、そして面白い。「...どれだけ手を尽くしても死は避けられず、死の前ではいくら言葉を費やしてもやっぱり沈黙と向き合わなけばならないことを怖くても認めるなら、人を最後に救うのは小説あるいは音楽、美術、映画・・・etcといった芸術でしかない。」この、頭がいろんなことを並列に考えていくような読書感は久しぶりで、もうすでに読み終えることがさびしいと思っている。本編は保坂さんの家の20歳を越えた猫の話から始まるので余計に惹きこまれてしまった。

夕方から近所の知人宅へ遊びにいき楽しい時間、また夜中まで痛飲。遊んでばかりの不摂生のシーズンは終わり、今日からは規則正しいライフを。ほころびを修繕して5月には巣巣とアノニマスタジオ、そして倉敷、加古川、松本へと旅に出ます。

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2012年04月24日

わたしとTHE WHO




昨日のこと。ロジャー・ダルトリーがTHE WHOの1969年『TOMMY』を完全再現するというコンサートを観に出かけました。数年前のシガー・ロス以来の国際フォーラムに着くと齢を重ねたモッズの方たちやユニオンジャック柄の服を来た人たち、そして仕事帰り風の中年男性の姿が多くてなんだかワクワクして楽しくなってきた。音楽っていいものだな、いつもあの頃に引っ張り戻してくれる魔法の振動なのかもしれないな、とか思いながら。

僕がTHE WHOを始めて聴いたのは中学生のころで、「ふーくん」というニックネームの、やんちゃで不良なクラスメートが「おい山田、ばりかっこよかCD買うた!」と興奮して貸してくれたのが『Who's Better, Who's Best』というベスト盤だった。きっとふーくんも「ざ・ふー」という名前の響きに惹かれただろう。僕にとって“ふーくん”が貸してくれた“The Who”という記憶の始まりを25年経っても忘れない。中学生の僕らは「これもしかしたらビートルズよりかっこよかっちゃなか?」と宝物を見つけたように大騒ぎしたのだった。

果たして始まって繰り広げられたのは、まごうことなきロックコンサートでちゃんとやかましくて68歳になるというロジャーの派手なアクションとダブルタンバリン、『TOMMY』をMCなく完全再現した後はTHE WHOのヒットナンバーを惜しみなく披露、僕の好きな「Kids are Alright」も聴けました。去年の震災を気遣うMCもとても心のこもったものだった。

九州の片田舎でThe Whoに耳を澄ましていた中学生の僕がその25年後に東京でその歌を聴くことになるとは思わなかっただろう。最近歌うたいは本当に体が資本だと痛感する。もはやThe Whoの半分が亡くなって、ピート・タウンゼントもずっと耳の病気を患っているなかでマイクロフォンをぐるぐる回しながらお客さんの期待に応えるロジャー・ダルトリーの姿を見て背筋の伸びる思いがしました。ロジャーはお客さんに向かって言った。「Who are You? We are You!」と。そのときの会場の盛り上がりがクライマックスだった。

この4月、僕のカバンのなかにはずっとオペラグラスが入っていて、熱唱する小沢健二を見つめ、安波山から気仙沼の街を、そして陸前高田に立ち残った一本松と流された5万本以上の松を凝視し、そして昨晩はロジャー・ダルトリーの勇姿を眺めたのでした。期せずして、写真には留まらない、映らないものを目で見る一ヶ月となりました。  
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2012年04月23日

“夜の科学vol.38〜木の葉は緑” 回想

こないだの金曜日のことなのにとても時間が経ったように感じます。久しぶりのフルメンバー、バンド編成での、下北沢440での新鮮な“夜の科学”でした。前回の恵比寿と今回までの間に安宅浩司くんとのデュオでの演奏が入ったり忙しいメンバーのスケジュール調整が難しかったこともありこの日はお昼にはみんなで下北沢に集合してリハーサルスタジオでみっちり3時間の練習。それから440に入って90分のセッティングとリハーサルを経てからの本番となりました。

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東京はいつも土曜か日曜にライブをすることが多いので金曜日の夜のライブというのも不思議な感覚。仕事帰りのみんなが疲れと明日からの週末でちょっと高揚してるように見えたのは僕らステージ側も音楽漬けの一日に麻痺していたからか。ライブはいつもより曲が連なって、それでも間々に僕が春に旅して見たことや思ったことを語りそれをステージ上のメンバーとお客さんがふむふむと聞くという感じで進む。僕はTHE BANDのレヴォン・ヘルムのことを想いながら「glenville」という曲を演奏しました。

今回新しいレパートリーに加わったのは「予感」という曲でライブの2日前にデモを録音しメンバーにギリギリで渡したのだけどリハスタで音を鳴らした瞬間に思った通りのイメージになって「さ、さすがだ・・」と思いました。「予感」は東北旅のあとでまた歌詞が変わりデモバージョンからも改訂を重ねています。皆さんは440で観る“夜の科学”はどう思いましたか?僕は僕でいろんなことを感じてこれからのことを考え中です。

ライブ後はみなクタクタで言葉数も少なく、しかしたくさんのアンケートをずっと読みながら「へええ」と言ったり、えびちゃんは白目を向いて居眠りしてしまったり、下北沢で一日過ごすなんていつぶりだろうか、とかそんなことを考えながら次のアルバムのことをイメージするのでした。五十嵐くんのブログにもこの日の壮絶なタフさについて書かれています。バンドでのライブはしばらくありません。fishing with john五十嵐くん企画による6月巣巣での“オーケストラの休日”というイベントは山田バンドが休みの日に山田以外のメンバーでなにかやってみたら・・という趣旨のイベント。ぜひこちらを。僕はえびちゃんとデュオでなにか考えてみたいと思います。遠くから近くからたくさんのご来場ありがとうございました。また5月にお会いしましょう。

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あんざい果樹園で歌ってきました

2012年4月22日(日)@福島 あんざい果樹園 utsuwa gallery
“もも なし りんごの花咲く季節に”

1.home sweet home
2.どこへ向かうかを知らないならどの道を行っても同じこと
3.光と水の新しい関係
4.やまびこの詩
5.新世界のジオラマ
6.予感
7.hanalee


中川ちえさんやdans la nature、巣巣など皆が参加するあんざい果樹園お母さんの
ギャラリー10周年のイベントにふらっと遊びにいくつもりが急展開、ミニライブ
をやらせていただきました。初めてあんざい果樹園を訪れて1年たってこの居心地
のいい空間で歌を歌っていることがとても感慨深かったです。投げ銭のお心遣い
ありがとうございました。たくさんギャラリーで買い物してしまいました。告知
ができずごめんなさい。そう遠くないうちに福島に行くような予感がしています。
お父さんもお母さんもとても喜んでくれて嬉しかった。とてもいい日曜日でした。

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一番上の写真、2階で見ているのは中川ちえさん。ちえさんが撮ったのが一番下の写真、
後ろでカメラを構えているのは安斎お父さん、じいじ。心がほぐれる空間でした。  
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2012年04月22日

同じ窓から




昨日はレコード・ストア・デイだった。いくつかのレコードショップを覗いたがどこも賑わっていて、なんだか嬉しかったのだけれど結局欲しいレコードがなくて何も買わず物足りない。どこか地方の、それこそアメリカにあるような体育館みたいにだだっぴろいレコード屋でサクサクしたくてうずうずする。

夜から大学時代の友人たちと飲み会。うちの大学は男:女の割合が 3:7だったので気がつくと男が自分だけというときがよくあるが昨日もそういう集まりだった。“同窓”とはよく言ったもので、昨日集まった数人はみんな英米語学科のふたつあるクラスのうちBクラス(アルファベット順で分けられる)、同じ部屋の同じ窓から四季の風景を見ていた数人だった。

それぞれの日々のなかであの頃からいろんなことが変わったように思えても、ちょっとしゃべっているうちに20年前のバカみたいなムダ話に立ち戻ってしまい、結局みんななにも変わっていないのではないかと思うような、個性や性格は基本的にはずっと同じだな。ほとんどの時間が猫の話だったがみんなでとても楽しく終電まで痛飲した。



次回東京でのイベントは5月の巣巣とアノニマスタジオです。

スススクール レギュラー講座第一弾
“ギター弾き語り講座”
講師:山田稔明(GOMES THE HITMAN)


今回の講座ではギターを爪弾きながらスタンダードなナンバーが歌えるように
なることを目指します。ギター初心者も、途中で挫折してしまった方も、この
機会にぜひ挑戦してみてください。

■第1回 5月5日(祝) 特別講座(体験レッスン)
受講料;3,500円 
18:30 - 20:30くらい 定員15名程度
お茶とダンラナチュールのお菓子つき
ギターをご持参ください。第1回目はギターお持ちでない人は
貸し出しますので手ぶらでもOKです。貸し出しをご希望の方が
多い場合は順番で使っていただきます。1回目は聴講だけもOKです。
ミニライブもあるかも?聴講のみご希望の方は1000円となります。
課題曲:サイモンとガーファンクルの「58番街橋の歌」

■第2回 5/18(金)、第3回6/15(金)、第4回7月、第5回8月予定
各回3,500円 お茶とダンラナチュールのお菓子つき
19:00〜20:30ごろ

*2-4回は連続の講座となります。
*1-5回すべてお申し込みの方は17000円。
*2回目以降はご自分のギター、チューナー、カポ、譜面台をご持参ください。
*ギターを買いたい人で何を買ったらいいのかわからない方のためのご相談にも乗ります
*ギターの種類は問いません(エレキ、アコギ、クラシック、ミニギター等)
*定員10名程度

課題曲:
サイモンとガーファンクル
「サウンド・オブ・サイレンス」
「スカボロー・フェア」他

お申し込み方法:
3/29(木) 11:00より巣巣にてメールで受付いたします。
メール宛先;susu@susu.co.jp
タイトル:ギター講座
本文:お名前、電話番号、ギターの有無、お持ちの方は種類
受講希望のレッスン 1)第1回 2)1-5回 3)2-5回

〒158-0082世田谷区等々力8-11-3
HP;http://www.susu.co.jp/
03-5760-7020




いつもお世話になっているアノニマスタジオにて
エッセイスト中川ちえさん企画、GWを締めくくる
春のデイタイムイベントを開催します。

“シアワセなら手をたたこう!そして手をつなごう”
●会場 アノニマ・スタジオ1階「キッチン」
●日時 2012年5月6日(日)
    開場14:30 開演15:00

●料金 ¥3500 (お菓子とコーヒー付き)
*コーヒーが苦手な方はお申し込みの際にお申し出ください。
■お申込み方法と受付期間
受付開始は2012年4月10日正午〜先着順。
定員に達し次第締め切りとさせて頂きます。
お申し込みはメールにて「山田稔明ライヴ」のタイトルとして
お名前 人数 お電話番号を明記の上、in-kyoのメールアドレス宛
river@in-kyo.net )にお申し込み下さい。

*メール送信後3日経過しても返信が無い場合は恐れ入りますが
再度メールをお送り頂くか、お店宛(090-3069−0511)にお電話を下さい。

in-kyo(http://in-kyo.net/
アノニマスタジオ(http://www.anonima-studio.com/
〒111-0051 東京都台東区蔵前2-14-14
  
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2012年04月21日

[SETLIST] 夜の科学 vol.38〜木の葉は緑





2012年4月20日(金)@下北沢440
“夜の科学 vol.38〜木の葉は緑”


1.どこへ向かうかを知らないならどの道を行っても同じこと
2.ココロ/コトバ
3.home sweet home
4.平凡な毎日の暮らし

5.一角獣と新しいホライズン
6.光と水の新しい関係
7.glenville

8.月あかりのナイトスイミング
9.やまびこの詩
10.日向の猫とチャーリーブラウン

11.光の葡萄
12.hanalee

EN
13.予感(新曲)
14.SING A SONG
15.ハミングバード


 山田稔明
 with 夜の科学オーケストラ
(itoken、安宅浩司、五十嵐祐輔、海老沼崇史)





次回東京でのイベントは5月の巣巣とアノニマスタジオです。

スススクール レギュラー講座第一弾
“ギター弾き語り講座”
講師:山田稔明(GOMES THE HITMAN)


今回の講座ではギターを爪弾きながらスタンダードなナンバーが歌えるように
なることを目指します。ギター初心者も、途中で挫折してしまった方も、この
機会にぜひ挑戦してみてください。

■第1回 5月5日(祝) 特別講座(体験レッスン)
受講料;3,500円 
18:30 - 20:30くらい 定員15名程度
お茶とダンラナチュールのお菓子つき
ギターをご持参ください。第1回目はギターお持ちでない人は
貸し出しますので手ぶらでもOKです。貸し出しをご希望の方が
多い場合は順番で使っていただきます。1回目は聴講だけもOKです。
ミニライブもあるかも?聴講のみご希望の方は1000円となります。
課題曲:サイモンとガーファンクルの「58番街橋の歌」

■第2回 5/18(金)、第3回6/15(金)、第4回7月、第5回8月予定
各回3,500円 お茶とダンラナチュールのお菓子つき
19:00〜20:30ごろ

*2-4回は連続の講座となります。
*1-5回すべてお申し込みの方は17000円。
*2回目以降はご自分のギター、チューナー、カポ、譜面台をご持参ください。
*ギターを買いたい人で何を買ったらいいのかわからない方のためのご相談にも乗ります
*ギターの種類は問いません(エレキ、アコギ、クラシック、ミニギター等)
*定員10名程度

課題曲:
サイモンとガーファンクル
「サウンド・オブ・サイレンス」
「スカボロー・フェア」他

お申し込み方法:
3/29(木) 11:00より巣巣にてメールで受付いたします。
メール宛先;susu@susu.co.jp
タイトル:ギター講座
本文:お名前、電話番号、ギターの有無、お持ちの方は種類
受講希望のレッスン 1)第1回 2)1-5回 3)2-5回

〒158-0082世田谷区等々力8-11-3
HP;http://www.susu.co.jp/
03-5760-7020




いつもお世話になっているアノニマスタジオにて
エッセイスト中川ちえさん企画、GWを締めくくる
春のデイタイムイベントを開催します。

“シアワセなら手をたたこう!そして手をつなごう”
●会場 アノニマ・スタジオ1階「キッチン」
●日時 2012年5月6日(日)
    開場14:30 開演15:00

●料金 ¥3500 (お菓子とコーヒー付き)
*コーヒーが苦手な方はお申し込みの際にお申し出ください。
■お申込み方法と受付期間
受付開始は2012年4月10日正午〜先着順。
定員に達し次第締め切りとさせて頂きます。
お申し込みはメールにて「山田稔明ライヴ」のタイトルとして
お名前 人数 お電話番号を明記の上、in-kyoのメールアドレス宛
river@in-kyo.net )にお申し込み下さい。

*メール送信後3日経過しても返信が無い場合は恐れ入りますが
再度メールをお送り頂くか、お店宛(090-3069−0511)にお電話を下さい。

in-kyo(http://in-kyo.net/
アノニマスタジオ(http://www.anonima-studio.com/
〒111-0051 東京都台東区蔵前2-14-14
  
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2012年04月20日

今日は下北沢440/最新ライブ映像

今晩はいよいよ下北沢440でのバンド編成による“夜の科学”です。

その前に先週末の仙台でのライブダイジェストを。ブログやTwitterで書いてきたようにこの日は気仙沼から陸前高田、そして海岸沿いをずっと車で仙台まで壮絶な風景を旅した果てに辿り着いたSENDAI KOFFEEでのライブでした。「2012年みちのく旅(風景)」編はこちら。まだうまく言葉にできない気持ちが心の底に。この日のライブも何度か声が震える瞬間を感じていました。



久々のバンド編成での“夜の科学”、新作CD発売前の最後のライブか、まだ先が読めませんがとにかく観にこられる人には全員観てほしいです!
巣巣、仙台と録りためているラララのコーラス、今日もよろしくお願いします。前売り取り置き予約は15時まで、当日券に関しては直接会場にお問い合わせください。


GOMES THE HITMAN.COM presents
“夜の科学 vol.38〜木の葉は緑”
2012年4月20日(金)@下北沢440


出演;山田稔明
with 夜の科学オーケストラ(itoken、安宅浩司、五十嵐祐輔、海老沼崇史)
前売り3,500円/当日3,800円(1オーダー代別途)
19:00開場/19:30開演

新しい季節の始まりを新しいステージで。
山田バンド、フルメンバーでの演奏です。
ネクストステージの山田稔明に乞うご期待!

オフィシャルサイトRESERVEフォームにて取置き予約受付開始しました。
当日精算前売り料金でご入場できます。整理番号を持ったお客様が入場した後の
ご入場となりますことをご了承ください。→RESERVEフォーム

下北沢 440(http://www.club251.co.jp/440/
〒155-0032
東京都世田谷区代沢5-29-15SYビル1F
TEL.03-3422-9440  
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2012年04月19日

木の葉は緑、年をとるということ




昨日は一日部屋にこもってデモ録音。ヘッドフォンをつけて作業しているとふと生物反応を感じてハッと振り返ると猫が不満そうに鳴いて(でも声は聞こえず口が開いてパクパクしてる)近づいてはあきらめて作業部屋を出ていく。それの繰り返し。夕方には出来上がったデモを譜面とともにメンバーに送付、「このタイミングで楽曲追加か!」と呆れられているかもしれないが明日のライブで演奏できるかは直前のリハーサル次第か。

いよいよ下北沢440での“夜の科学vol.38”、2月以来のバンド編成でのライブです。これから本格的な録音作業に突入するので山田バンドのフルメンバーでのライブはしばらくお休みになるかもしれません。金曜日の夜、ぜひ皆さんお越しください。サブタイトルの「木の葉は緑」はサイモンとガーファンクルの「Leaves that are Green」に由来するのだけど春が来て桜が咲くと「4月になれば彼女は」を口ずさみ、花が散って新緑を愛でながら「木の葉は緑」を歌うのです、毎年。

しかし「4月になれば‥」では「8月になれば彼女は死んでしまうかも」と歌が進んでいい、「木の葉は緑」は一聴してさわやかな春の歌と思わせてながらも「この曲を書いたとき僕は21歳で、今は22歳でもう先は長くない」と哲学ぶってさらに「木の葉の緑は茶色に変わり木枯らしに消えてゆく」と歌う、加齢と対峙する歌なのですね。年老いていくのに赤子のような愛猫を眺めながら。とてもきれいな邦題のイメージも相俟ってS&Gはいろんなサブストーリーを提供してくれるのです。

明日のライブ、前売り取置予約を受け付けています。当日券も出せそうなので明日仕事が予定より早く終わった!という方もぜひ直接会場へお越しください。巣巣、仙台と行なってきた次作に収録するためのみんなでのコーラス録音もやりますのでノドのケアもお忘れなく(そういえば春のツアーのポストカード企画、その返事はこないだ気仙沼のポストに投函しました。気仙沼の消印のハガキは皆様のおうちに届いたでしょうか?)。明日のステージでここ数ヶ月のいろんな話をするのが楽しみです。

明日下北沢でお待ちしています。前回のライブダイジェストを再掲します。




GOMES THE HITMAN.COM presents
“夜の科学 vol.38〜木の葉は緑”
2012年4月20日(金)@下北沢440


出演;山田稔明
with 夜の科学オーケストラ(itoken、安宅浩司、五十嵐祐輔、海老沼崇史)
前売り3,500円/当日3,800円(1オーダー代別途)
19:00開場/19:30開演

新しい季節の始まりを新しいステージで。
山田バンド、フルメンバーでの演奏です。
ネクストステージの山田稔明に乞うご期待!

オフィシャルサイトRESERVEフォームにて取置き予約受付開始しました。
当日精算前売り料金でご入場できます。整理番号を持ったお客様が入場した後の
ご入場となりますことをご了承ください。→RESERVEフォーム

下北沢 440(http://www.club251.co.jp/440/
〒155-0032
東京都世田谷区代沢5-29-15SYビル1F
TEL.03-3422-9440  
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2012年04月18日

明日なき暴走、木の葉は緑




昨日のこと。気仙沼を案内してもらうときに震災前の風景と震災直後の風景、そして今を見比べるのに“気仙沼くん”が携帯していた2冊の本が自分でも欲しくなって、注文していたものが到着。前日も僕は吉祥寺のジュンク堂のベンチに座って「震災から1年」コーナーの本を何冊も見たのだけど、自分がこないだいた場所、通った道というのはかくもリアリティを伴うものか。気仙沼くんから来た短いメールには「またお待ちしています。来るたびに復興が進んでいると思ってもらえるよう仕事を頑張ります!」と書いてあった(彼は市役所で10年がかりの復興進行を担っている)。

夕方から出かけて“CRT & レココレ Presents Vol.152『百人町からの挨拶〜マキタスポーツとBOSSを聴こう!〜』”というイベントへ。音楽評論家の萩原健太さんと能地祐子さんらが主催するイベント、いつも面白そうだなーと指をくわえていたのだけど今回ブルース・スプリングスティーンがテーマということなら行かないわけにはいかない(空前のBOSSブーム中の僕にとっては)。

思春期からずっとテレビや雑誌、最近では毎日ラジオでお声を聞いている萩原健太さんの語り口は予想通りとても面白くて映像をひとつ観るにしても見所を説明してくれる。みんなでお酒を飲みながらゲラゲラ笑ったりちょっと感動したりして大きな音でBOSSに触れて、どんどんもっとブルース・スプリングスティーンを好きになっていくような、そんな楽しい夜でした。マキタスポーツさんの歌もハズレなしの面白さ。能地さんは以前ライブを観てくれてCDまで買ってくれたのだけど、今回初めて健太さんにもご挨拶できました。

ブルース・スプリングスティーンはアメリカでは“サブカル”と認識されている、という考察が面白かった。アメリカ代表みたいに見えるのにリアルアメリカはもっととても保守的なのだな。一番会場が沸いたのは2009年のNFLスーパーボウルでのハーフタイムショー。生で体感したい!と思っていたら知り合いがGWにロスとニューオリンズにコンサートを観にいくそうで、はげしく羨ましいと思っている。BOSSのライブ映像をたんまり観た僕が今週末の下北沢でどれほどの明日なき暴走を駆け抜けるか、ぜひ皆さんの目で確かめにきてください。




GOMES THE HITMAN.COM presents
“夜の科学 vol.38〜木の葉は緑”
2012年4月20日(金)@下北沢440


出演;山田稔明
with 夜の科学オーケストラ(itoken、安宅浩司、五十嵐祐輔、海老沼崇史)
前売り3,500円/当日3,800円(1オーダー代別途)
19:00開場/19:30開演

新しい季節の始まりを新しいステージで。
山田バンド、フルメンバーでの演奏です。
ネクストステージの山田稔明に乞うご期待!

オフィシャルサイトRESERVEフォームにて取置き予約受付開始しました。
当日精算前売り料金でご入場できます。整理番号を持ったお客様が入場した後の
ご入場となりますことをご了承ください。→RESERVEフォーム

下北沢 440(http://www.club251.co.jp/440/
〒155-0032
東京都世田谷区代沢5-29-15SYビル1F
TEL.03-3422-9440
  
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2012年04月17日

2012年春、みちのく旅

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そもそも「みちのく」とは「道の奥」という意味で、そこから芭蕉の「おくのほそ道」を連想させる。先週の土曜日から車で出発した今回の旅は、2009年秋の父親との東北観光とも2010年秋の仙台ライブに絡めた鳴子こけし旅とも違う、忘れられない忘れてはならない旅になりました。気仙沼から仙台までの行程で体験したことについてはもう少し言葉を整理してきちんとあらためて書きたいと思いますが、今回の旅で救い(という言葉が適切かもわかりませんが)だったのは気仙沼で僕を迎えてくれた“気仙沼くん”とその友人たちとの楽しい夜(最後は僕はホテルの駐車場でトランクからギターを取り出し「雨の夜と月の光」を歌っていました)と岩井崎で見た津波に立ち残った龍の形をした松の木。「ここがhanaleeか・・」と思った。まずは1年半ぶりの仙台でのライブのことを。

気仙沼、陸前高田、南三陸町、カーブを曲がり海に出会うたびに流された街、言葉にあまりある風景をこれでもかと突きつけられた果てに挑んだSENDAI KOFFEEでのライブでしたが、最初に意図していたとおり、僕が静かに語り熱心に歌い、それをお客さんが聴き入るという空間になりました。ちょっと笑ったりララと口ずさんだり手拍子したりしながら。「日向の猫とチャーリー・ブラウン」のためのきれいなコーラスにも感謝。きちんと録音できました。歌うのが2度目の「予感」という発展途上の曲もどんどん膨らんでいくようで。みんな終演後に黙々とアンケートを書き込んでくれているので手持ちぶたさになった僕はBGMに、とSENDAI KOFFEEのピアノで「blue moon skyline」を。

帰り道、どこかのサービスエリアで休憩して読んだアンケートの、「3月11日の夜、街が流されて焼かれて雪が降ったのに空は今までに見たことのないほどの満天の夜空、泣きたくなるほどの夜空でした。いろんなことを思い出し、すべてを愛しく思っていることをあらためて感じた。生きている音を聴けてすごく楽しかったし感動しました」とか、さらには「津波で流された学校、友だちと遊んだ公園、自分が生きてきたすべてを否定されたような気がしていましたが、今日のライブを聴いて感じて“予感”しています!」という言葉に背中を押される思いがしました。福島から来てくれた方も少なくなく、仙台ラララ隊あらため東北ラララ隊にまた次の長袖の季節に再会することを楽しみにしています。

何から何までお世話になった、“気仙沼くん”に心から感謝を。

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2012年04月16日

[SETLIST] 夜の科学 in 仙台〜春のアレグロ




2012年4月15日(日)@仙台 SENDAI KOFFEE CO.
“夜の科学 in 仙台〜春のアレグロ”


1.どこへ向かうかを知らないならどの道を行っても同じこと
2.ココロ/コトバ
3.一角獣と新しいホライズン
4.天気読み(小沢健二カバー)
5.光と水の新しい関係

6.home sweet home
7.glenville
8. 世紀末のコロンブス
9.月あかりのナイトスイミング

10.やまびこの詩
11.日向の猫とチャーリー・ブラウン
12.光の葡萄
13.hanalee

EN
14.予感(新曲)
15.SING A SONG
16.ハミングバード

17.blue moon skyline



気仙沼から仙台へ移動する予定だったのが、あまりに天気がいいので
岩手陸前高田まで足を伸ばし、その言葉を絶する風景に打ちのめされ
それでも岩井崎の魔法の竜に強い力を感じてぎりぎりの時間に仙台へ。
とても穏やかな優しい空間で歌を歌えた気がしました。ご来場感謝。
とても貴重な、いろんな意味で夢のような2日間でした。また来ます。  
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2012年04月15日

圧倒的な風景




昨日のこと、朝五時半に東京を出発しお昼一時半に気仙沼に到着。昨年の震災後からやりとりを続けてきた“気仙沼くん”に迎えられ、街のいたるところを案内してもらいました。この日のことはライブで語ったり、文章をまとめてMONOLOGに記したりするつもりです。圧倒的。しかし圧倒されつつも押し返そうとする人の営み。

昨晩はさすがにくたびれて落ちるように眠ってしまったので、早起き。これから陸前高田まで出向き、三陸海岸沖を南下して仙台のライブに挑みます。駆け出したくなるほどの快晴。東北道で追い越してしまった春が照れながら息を切らして追いかけてきたみたいな日曜日です。仙台SENDAI KOFFEEでお会いしましょう!


夜の科学 in 仙台〜春のアレグロ
2012年4月15日(日)@仙台 SENDAI KOFFEE CO.

18:00開場/18:30開演・前売2,500円/当日3,000円(1ドリンク代別途)
出演;山田稔明(GOMES THE HITMAN)

1年半ぶりの仙台でのライブが決定しました。
言葉にするにはあまりあるいろんな出来事が
ありましたが、新しい歌も懐かしい歌もすべて
現在進行形で演奏します。乞うご期待ください!
*公演まで間もなく!となりました。このライブの情報を
東北にお住まいのご友だちに伝播ご協力をお願いします!


入場ご予約に関してはオフィシャルサイトRESERVEフォームにて受付中です。
当日券等に関しては直接会場までお問い合わせください。

SENDAI KOFFEE(HP
TEL 022−224-7403
〒980-0821宮城県仙台市青葉区春日町4-25パストラルハイム春日町1F  
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2012年04月14日

春の雨、地上の夜

日付が変わっていよいよ明日4月15日は仙台での1年半ぶりのライブです。

先週末の安宅くんとのライブ、2時間半を4分にまとめたダイジェストを。
日曜のSENDAI KOFFEEでのライブは3月からの“春を迎えにいく”ツアーの
総括的なセットになると思います。毎回「あ、これは最近で一番いいかも」
と思うことが続いてて、だから明日の仙台でのライブはきっと今年一番の
演奏になるだろうと予想する。最新型がベストでありたいと思う日々です。




夜の科学 in 仙台〜春のアレグロ
2012年4月15日(日)@仙台 SENDAI KOFFEE CO.

18:00開場/18:30開演・前売2,500円/当日3,000円(1ドリンク代別途)
出演;山田稔明(GOMES THE HITMAN)

1年半ぶりの仙台でのライブが決定しました。
言葉にするにはあまりあるいろんな出来事が
ありましたが、新しい歌も懐かしい歌もすべて
現在進行形で演奏します。乞うご期待ください!
*公演まで間もなく!となりました。このライブの情報を
東北にお住まいのご友だちに伝播ご協力をお願いします!


入場ご予約に関してはオフィシャルサイトRESERVEフォームにて受付中です。
当日券等に関しては直接会場までお問い合わせください。

SENDAI KOFFEE(HP
TEL 022−224-7403
〒980-0821宮城県仙台市青葉区春日町4-25パストラルハイム春日町1F  
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2012年04月13日

春にして何を思う




つかの間の快適な季節であろう、ここ数日の春を謳歌しています。僕は今年花粉も平気で桜も儚い最後の花びらの雨、いい気分が続く。さすがに20度以上になると「気持ちいいなあああ」と体が伸びますね。明日気仙沼へ行くと決めたので “気仙沼くん” とメールでやりとりしていろいろ情報収集(“気仙沼くん” は気仙沼に住むファンで、震災以降メールのやり取りをしています。始まりはこれ、1年前)して、いろいろ考えた果てに気仙沼に宿を取ることに。

いつもは東北道を北上して仙台に入るのだけど日曜日は気仙沼から南下して歌います。天気に恵まれますように。センダイコーヒーは椅子がひとつひとつ違うこだわりのカフェで、そういえばピアノがあって前回は大失敗したのだった。こないだ巣巣でやったピアノ曲をもう一度おさらいしておこうと思います。まだまだご予約を受け付けていますのでぜひご来場ください。春の東北旅、海鮮と牛タンとずんだ餅。できれば猫がたくさんいる田代島とか鳴子のこけしも見にいきたいのだけど、時間は限りあるものです。とても楽しみ。


夜の科学 in 仙台〜春のアレグロ
2012年4月15日(日)@仙台 SENDAI KOFFEE CO.

18:00開場/18:30開演・前売2,500円/当日3,000円(1ドリンク代別途)
出演;山田稔明(GOMES THE HITMAN)

1年半ぶりの仙台でのライブが決定しました。
言葉にするにはあまりあるいろんな出来事が
ありましたが、新しい歌も懐かしい歌もすべて
現在進行形で演奏します。乞うご期待ください!
*公演までもう数日となりました。このライブの情報を
東北にお住まいのご友だちに伝播ご協力をお願いします!


入場ご予約に関してはオフィシャルサイトRESERVEフォームにて受付中です。

SENDAI KOFFEE(HP
TEL 022−224-7403
〒980-0821宮城県仙台市青葉区春日町4-25パストラルハイム春日町1F  
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2012年04月12日

風が強い日と桜前線




毎年せっかく咲いた桜を散らす雨風がかならず駆け抜ける。今年もそうで、昨日がそんな一日でした。僕が中学の頃好きだったストリート・スライダーズの歌に「風が強い日」というのがあって、だいたい「風がー強い日ー、雲がー流れてくー」と無意識で鼻歌を歌うときが“風が強い日”ということになっているのだけど、昨日もゴロゴロいう猫を撫で回しながら窓の外の風景を見て何度も歌うような日でした。

週末から東北へ行く。去年は4月と8月に福島に行ったのだけどあんざい果樹園のお父さんに「波をかぶった街を見たかい?行ってみたら?」と勧められたがその時はどうしても足が向かなかった。今回4月15日(日)に仙台SENDAI KOFFEEでのライブと絡めて前日の土曜日に気仙沼に行くことに決めた。震災から1年と1ヶ月経った街へ。自分がどのように感じるのかとても興味がある。

気仙沼ではアンカーフルセイルコーヒーというところでイラストレーター福田利之さんがパッケージイラストを描いた珈琲豆を買いたいことくらいしかさしたる計画はなく、ただひたすらにその場所を歩き、立ち、風景を見ることが目的だったけれどももうひとつ、東京では盛りを終えた桜前線を少し追い抜いて春の始まりに時間旅行することが楽しみにもなってきた。福島が満開になるのは15日、仙台は17日くらいらしいので咲きはじめの頃へタイムスリップできるだろうか。鼻歌でチャットモンチーの「桜前線」を歌いながら。

1年半分のいろんな話をしてたくさんの新しい歌と季節の歌を歌う仙台の夜にしたいと思います。ぜひご家族お友だちお誘いの上SENDAI KOFFEEへお越しください。初めて聴いてもきちんと届くような日本語で歌っていますので僕のことをあまり知らない人も連れてきて!聴きたい歌があればブログのコメント欄か info@gomesthehitman.com宛にリクエストを。



夜の科学 in 仙台〜春のアレグロ
2012年4月15日(日)@仙台 SENDAI KOFFEE CO.

18:00開場/18:30開演・前売2,500円/当日3,000円(1ドリンク代別途)
出演;山田稔明(GOMES THE HITMAN)

入場ご予約に関してはオフィシャルサイトRESERVEフォームにて受付中です。

SENDAI KOFFEE(HP
TEL 022−224-7403
〒980-0821宮城県仙台市青葉区春日町4-25パストラルハイム春日町1F

  
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2012年04月11日

1年分の桜を浴びる




一昨日のこと。昼過ぎに知人と待ち合わせてうちから数分のところに住む方の家へ。そこには樹齢200年の桜があるというのでそれを見せてもらうのが目的でした。到着してみるとその桜はいつも僕が道すがら「この桜すごいなあああ」と見上げる木で、部屋に通されるとご飯が用意したりしてあって昼間っからビールを飲んで花見モードに。初めて会うグラフィックデザイナー夫妻とはすぐに意気投合して走りまわるパグと戯れたりしているうちにすぐに夕暮れに。

この日は夜から杉真理さんジュニア、未来くんと飲みにいく約束をしていたので(杉さんの家はうちからすぐのとこにある)バタバタと準備して出かける。未来くんと初めて会ったのは2000年か2001年、原宿アストロホールかどこかのライブの時で、終演後にくるくるとライブハウスのフロアを駆け回る子どもが2012年の春には20歳になっているのだから僕も歳を取るはずだ。未来くんは僕のことを「稔明さん」と呼ぶのでなんだかこそばゆく、しかしとても楽しいお酒だった。

2軒目に移ったところで昼におじゃましたお宅から「まだ外で飲んでるなら合流しよう」と電話があり、吉祥寺のディープな飲み屋に連れていってもらい遅くまで。結果一日じゅうお酒を飲んでいることになって気絶するように就寝、明けて昨日は二日酔い。それでもニュースが「明日は花散らしの嵐になる」というので武蔵野の桜を観察に出かける。中央公園に一番好きな桜があって、それは今年もきれいな花を咲かせ、花びらが春の風に舞っていました。

夜からは巣巣岩崎さん宅で気の置けない仲間内での花見会、というよりは花よりカレーの美味しい集まり。ダンラナチュールなっちゃんは紅茶プリンを作ってきてくれた。満腹になってから夜桜を愛でて「今年はもう満足するほど桜を堪能したな」と思う。お酒ももうしばらくいらない、というほど飲んだ。もしかしたら今週末東北に行ったら春が芽吹く頃にタイムスリップできるのだろうか。確認しに北上しようと思います。  
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2012年04月10日

5月6日中川ちえさんとのイベント、本日正午から予約受付開始です

ゴールデンウィークを締めくくるイベント
本日正午から予約受付開始となります。

いつもお世話になっているアノニマスタジオにて
エッセイスト中川ちえさん企画、GWを締めくくる
春のデイタイムイベントが決定しました。

***************************
5月は「シアワセなら手をたたこう!そして手をつなごう」と題して
in-kyoのマンスリー企画を行います。そのスタートを切るのが山田稔明
のLIVE。ホッとするようなメロディーと日常のささやかな喜びを歌詞に
込めた山田さんの音楽はみんなをシアワセにしてくれます。お菓子は
山田さんのライヴではおなじみのdans la natureの千葉奈津絵さん。
珈琲はin-kyo店主の中川ちえがサーブ致します。山田さんと中川ちえの
ミニトークも行います。また参加スタッフとも縁の深い札幌の「たべると
くらしの研究所」から届くジャムや柚子胡椒の販売も予定しております。
新緑の季節。心地良い音楽と素敵な時間をぜひお過ごし下さい。

in-kyo 中川ちえ

***************************

ymd_photo_s●会場 アノニマ・スタジオ1階「キッチン」
●日時 2012年5月6日(日)
    開場14:30 開演15:00

●料金 ¥3500 (お菓子とコーヒー付き)
*コーヒーが苦手な方はお申し込みの際にお申し出ください。
■お申込み方法と受付期間
受付開始は2012年4月10日正午〜先着順。
定員に達し次第締め切りとさせて頂きます。
お申し込みはメールにて「山田稔明さんライヴ」のタイトルとして
お名前 人数 お電話番号を明記の上、in-kyoのメールアドレス宛
river@in-kyo.net )にお申し込み下さい。

*メール送信後3日経過しても返信が無い場合は恐れ入りますが
再度メールをお送り頂くか、お店宛(090-3069−0511)にお電話を下さい。

in-kyo(http://in-kyo.net/
アノニマスタジオ(http://www.anonima-studio.com/
〒111-0051 東京都台東区蔵前2-14-14
  
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たゆたう感情と穏やかな夜、巣巣のさくら食堂

こないだの土曜日のこと。東京では久々のライブ、巣巣では1月以来。春の陽気のせいかぼんやりしてしまい行きの道を半分くらいのところで大きな忘れ物に気づき引き返すテイタラク。安宅くんといろいろ直前に練習しようとしていたこともかなわず、いよいよ一期一会のセッションの様相。

ピアノが入ったり防音のためのカーテンがひかれたり、ちょっとだけ変化のあった店内で音を鳴らしてみるとやはりいつもの安心感で、巣巣に譲り継がれた古いピアノも大きな音でよく響く。安宅くんもピアノ好きなのでソロ曲を1曲ピアノで歌おうかと画策していましたが本番ではやらず、結果として巣巣のピアノ初めは僕の「blue moon skyline」となりました。

基本的には僕と安宅くんがずっとステージにいて、会話のようなMCをはさみつつのセッション。今回安宅くんはペダルスティールとマンドリンを使わないいつもと違う合いの手。僕はマーティンと12弦ギターで。この日はとても不思議な雰囲気だった。盛り上がっていないわけではないけれども穏やかで静かに歌を聴くお客さんたちは一様に口角がちょっと上がっていていい笑顔。東海ツアーの感じとは違う歌と演奏でした。

小沢健二「東京の街が奏でる」コンサートの話から「地上の夜」という僕が大学2年のときに学園祭でコピーした歌を歌った。安宅くんとはコード進行だけを確認、渋いスライドギターを弾いてくれたのでちょうど1994年に渋谷公会堂で観た「DISCO TO GO」のときのようなスワンプなノリになって、とても気持ちよく歌えました。前日に書いた「予感」をアンコールにひとりで。僕の好きな8分の6拍子の揺れるワルツ。これから変容していくのだろうな。仙台でも歌いたいと思います。

男性のお客さんが多かったのでバランスの取れた、とてもいい感じのコーラス録音ができました。「日向の猫とチャーリー・ブラウン」は僕と安宅くんの歌とギター、そして会場皆さんの声で今までにない音像、とても感動的。遠くから近くからご来場ありがとうございました。

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2012年04月09日

春の週末、サイリュームの夜




昨日のこと、春の風に誘われお昼過ぎに代官山へ。目黒川の桜の相乗効果かとても賑やか。蔦屋書店などは行楽地並みの賑わいでした。cholonでアアルトコーヒー庄野さんとdans la natureなっちゃん、イラストレーターの福田利之さんが出張カフェをやってるところに遊びにいき、コーヒーとお菓子の花見セットをいただきながら結局いつものようなおしゃべりをだらだらと(小沢健二の話とかチャットモンチーの話とかこれからの企みとか)。

恵比寿までぶらぶらと歩いてりんかい線で東京テレポート駅へ向かい大観覧車を見上げる。お誘いいただいた中島愛さんのツアーファイナル公演を観るべくゼップ東京へ。お客さんぎっしりの場内はすごい熱気。会場ではラウンドテーブルりえこちゃんと久しぶりに会って、ユメトコスメの長谷さんには初めまして。蔦屋書店で買った金環日食の特集増刊の本を読みつつ暗転を待つ。

果たして開演、僕の座った2階席から見下ろす客席にはサイリュームの光が生き物のようにうねり、まるでその様は夜の海に月光を照り返す魚が踊り泳ぐようで、ステージでの演奏、中島さんの歌唱は言うまでもなく、この空間の隙間をオーディエンスの熱意が隅々まで埋めてゆく一体感。そのオーディエンスのサイリュームはだれにも指揮されていないのにバラードなどで照明が暗転するのにあわせて消え、また盛り上がるパートに差し掛かると点灯し、思い思いのリズムでゆらゆらとたゆたい、時にステージに向かって押し寄せるのです。圧倒されてしまいました。

中島愛さんの『Be With You』のなかに「金色〜君を好きになってよかった」という歌詞を書かせていただいて、CDでは掛け合いのフレーズがクロスするとても精巧に手の込んだサウンドだったのでどうやって再現するのだろうか、打ち込みと同期してサンプリング?と楽しみにしていたのだけど、その合いの手のパートをお客さんが担当し(それこそ腹から出る大きな声で)完璧に歌いあげるアンコールの風景が僕にとってのハイライトでした。感動した。自分が歌詞を書いた歌を客席で聴いて心が震える、という作家冥利につきる幸せ。

マクロスFのコンサートでも「Merry Christmas Without You」という僕が作詞を担当した楽曲をキラキラと銀色のステージで歌うランカ・リー=中島愛さんを映像作品では拝見させていただいていたのだけど、終演後初めて挨拶することができて嬉しかった。とても可憐で妖精のような人でした。CD諸々と一緒に代官山cholonで買ったdans la natureの焼き菓子を進呈。素晴らしいコンサートを観させていただき感謝。

外に出ても僕の目には夜の海に光る魚のようなサイリュームの残像、それがだんだんフェードアウトしていくのを感じながらお台場のマンション群を眺めて、また「この街はまるで光の葡萄」というフレーズを口ずさんだりしながら花冷えする街を帰路につきました。夜の闇に浮かび上がる夜の桜を愛でつつ。  
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2012年04月08日

[SETLIST] 巣巣のさくら食堂




2012年4月7日(土)@等々力 巣巣
山田稔明 session series 1 with 安宅浩司
“夜の科学 extra巣巣のさくら食堂”

1.どこへ向かうかを知らないならどの道を行っても同じこと
2.ココロ/コトバ
3.一角獣と新しいホライズン
4.光と水の新しい関係
5.glenville

6.ココニアル(安宅浩司)
7.それでいいんじゃないかと(安宅浩司)
8.想い描けよ(安宅浩司)

9.blue moon skyline
10.地上の夜(小沢健二カバー)

11.月あかりのナイトスイミング
12.やまびこの詩
13.日向の猫とチャーリーブラウン
14.光の葡萄
15.home sweet home

EN
16.予感(新曲)
17.hanalee
18.ハミングバード


安宅くんとの事前練習なしのスポンテニアスなライブでした。
今までになかったような、とても穏やかだけどずっと親密な空間で
新感覚を体験。「blue moon skyline」は巣巣に越してきたピアノで。
元の持ち主の方にも来ていただいた。終演後にピアノにまつわる
とてもいい話を聴きました。次回の東京は蔵前アノニマスタジオで。




ゴールデンウィークを締めくくるイベントが決定
いつもお世話になっているアノニマスタジオにて
エッセイスト中川ちえさん企画、GWを締めくくる
春のデイタイムイベントが決定しました。

***************************
5月は「シアワセなら手をたたこう!そして手をつなごう」と題して
in-kyoのマンスリー企画を行います。そのスタートを切るのが山田稔明
のLIVE。ホッとするようなメロディーと日常のささやかな喜びを歌詞に
込めた山田さんの音楽はみんなをシアワセにしてくれます。お菓子は
山田さんのライヴではおなじみのdans la natureの千葉奈津絵さん。
珈琲はin-kyo店主の中川ちえがサーブ致します。山田さんと中川ちえの
ミニトークも行います。また参加スタッフとも縁の深い札幌の「たべると
くらしの研究所」から届くジャムや柚子胡椒の販売も予定しております。
新緑の季節。心地良い音楽と素敵な時間をぜひお過ごし下さい。

in-kyo 中川ちえ

***************************

●会場 アノニマ・スタジオ1階「キッチン」
●日時 2012年5月6日(日)
    開場14:30 開演15:00

●料金 ¥3500 (お菓子とコーヒー付き)
*コーヒーが苦手な方はお申し込みの際にお申し出ください。
■お申込み方法と受付期間
受付開始は2012年4月10日正午〜先着順。
定員に達し次第締め切りとさせて頂きます。
お申し込みはメールにて「山田稔明さんライヴ」のタイトルとして
お名前 人数 お電話番号を明記の上、in-kyoのメールアドレス宛
river@in-kyo.net )にお申し込み下さい。

*メール送信後3日経過しても返信が無い場合は恐れ入りますが
再度メールをお送り頂くか、お店宛(090-3069−0511)にお電話を下さい。

in-kyo(http://in-kyo.net/
アノニマスタジオ(http://www.anonima-studio.com/
〒111-0051 東京都台東区蔵前2-14-14
  
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2012年04月07日

音楽をはじめること、続けていくこと




ブルース・スプリングスティーンの古い歌に「I'm Going Down」という、4つのコードの繰り返しで倦怠期の彼女との憂鬱なドライブの風景が描かれる歌がある。ベスト盤からははじかれるような歌なのだけど、自分のライブ前のBGMを作るのにどうしてもその曲のMP3が欲しくて(うちにはアナログ盤しかなく)中古CD屋に出かけて、買ったのは昨日のこと。『BORN IN THE U.S.A.』洋楽を聴き始めたころ、11歳のときに聴いたレコードだ。それはこういう歌(「I'm Going Down」)、今でも僕にアメリカのドライブインシアターや深夜のダイナーの煮詰まったコーヒーを想像させる。

夜になって巣巣へ。堀内隆志さん(カフェ・ヴィヴモン・ディモンシュ)と庄野雄治さん(アアルトコーヒー・アンド・ザ・ルースター)のトークセッション「店をはじめること、続けていくこと」を聞きにいく。金曜日の夜、満員の店内。みなさん熱心にメモを取りながらお二人のお話に聞き入っていた。これからカフェを始めようとしている方たちや、モナレコードで働いているというファンの女子もいた。経済的な話や屋号についての話、たっぷりと興味深い話ばかり。

デビュー当時から僕の歌を聴いてくれていたアアルト庄野さんに一度「何がきっかけでGOMES THE HITMANのCDを手に取ったのか」と尋ねて「だって名前が“ゴメス・ザ・ヒットマン”だよ?聴かないわけにはいかないじゃない?」と言われたことがあった。「屋号についてはとにかく熟考していい名前を」という話を聞いていてそんなことを思い出し、僕は良い屋号をつけてデビューしたのかもな、と思ったりもしたのです。僕は途中からは「店」を「音楽」に変換して話を聞いていたので「音楽をはじめること、続けていくこと」ということを改めてあれこれと考える2時間ちょっとの素晴らしい時間でした。

終演後、打ち上げ。ディモンシュ堀内さんとは初めてお会いした。お話できて嬉しかったです。楽しい宴は途中から誕生日会になり、なっちゃんやミルブックス藤原さんとの小沢健二話になり、夜更けまで。今日は僕が巣巣で歌う日。今日もいい空間になったらいいなーと思います。当日券に関しては直接巣巣にお問い合わせください。東京でのライブは久しぶり。とても楽しみ。



山田稔明 session series 1
“夜の科学 extra〜巣巣のさくら食堂”


4月7日(土)@等々力 巣巣
出演;山田稔明 (GOMES THE HITMAN)with 安宅浩司
18:00開場/18:30開演
3,500円(別途500円・お飲み物とdans la natureのお菓子代)

新しい試み、巣巣でのセッションシリーズを始めます。
第1回目のゲストはご存知安宅浩司氏。同い年のふたりの
息のあった演奏とおしゃべり、静かに響く歌声に乞うご期待!

ご予約方法
*メールで巣巣にて受付中(残席わずか!)
susu@susu.co.jp 宛
*タイトル「4/7ライブ」
*本文「お名前、携帯電話番号、人数」
*翌営業日までにご返信させていただきます。
*巣巣からの返信が届かない場合、お電話にてお問い合わせください。

等々力 巣巣
〒158-0082世田谷区等々力8-11-3
HP;http://www.susu.co.jp/
03-5760-7020
  
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2012年04月06日

街に棲む音、メロディ




欲しいものがあってネットで調べていたら自分の住む街の、行ったことのない小さな雑貨屋で取り扱っているということがわかって井の頭動物園からちょっと小道に入ってお店を探していると10年住んでいるのに見たことのない風景がそこにはあった。僕は比較的井の頭通りより北側をふらふらしてることが多いのだけど公園側も静と動が混在していて面白い。昨日のような暖かい日は特に。

夕方から東京オペラシティへ小沢健二コンサート「東京の街が奏でる」を観にいった。1993年に『犬は吠えるがキャラバンは進む』というアルバムが僕の心の鐘を打ってから6度目の小沢健二コンサートでした。3時間半の圧倒的な内容を文章にすることは難しく、もう一晩くらい咀嚼して土曜日の自分のライブで感想を話そうと思いますが、東京に来て20年目の春に「東京の街が奏でる」を体験することができたことは自分史に太文字で記すエポックであるように感じました。

新宿から京王新線に乗って初台に行くまでに斜向かいにネイティブ柄のストールを巻いた女の子がいて、「ははん、あの娘は絶対オザケン観にいく途中だな」と妄想掛けゲームを楽しんでいたのだけど、会場でばったり会ったdans la nature なっちゃんの連れの友だちがまさにその女の子だった(「ちらちら見てごめんな」「わたしも山田さんだ!と思ったんですー」)、という楽しい一幕もありました。たくさんの人がちょっと泣いたりたくさん笑ったりする初台の12回分の夜であろう。


明日は等々力巣巣で安宅くんとの2人セッション。リハーサルがわりのメールでのやりとりで「バンドでやるときの感じにこだわらない新しい楽器編成でやってみよう」ということになって、僕自身がわくわくしながら歌う夜、“街に棲む音”に対峙する夜になると思います。ピアノで歌う曲も。巣巣では昼間から革細工などのワークショップもやってるし等々力渓谷もいい季節だと思うのでぜひ皆さん春に誘われてお店にお越しください。巣巣に初めて来るという方は道に迷うかもしれないことを想定して少しお早めに。


山田稔明 session series 1
“夜の科学 extra〜巣巣のさくら食堂”


4月7日(土)@等々力 巣巣
出演;山田稔明 (GOMES THE HITMAN)with 安宅浩司
18:00開場/18:30開演
3,500円(別途500円・お飲み物とdans la natureのお菓子代)

新しい試み、巣巣でのセッションシリーズを始めます。
第1回目のゲストはご存知安宅浩司氏。同い年のふたりの
息のあった演奏とおしゃべり、静かに響く歌声に乞うご期待!

ご予約方法
*メールで巣巣にて受付中(残席わずか!)
susu@susu.co.jp 宛
*タイトル「4/7ライブ」
*本文「お名前、携帯電話番号、人数」
*翌営業日までにご返信させていただきます。
*巣巣からの返信が届かない場合、お電話にてお問い合わせください。

等々力 巣巣
〒158-0082世田谷区等々力8-11-3
HP;http://www.susu.co.jp/
03-5760-7020
  
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2012年04月05日

歌をくちびるに




昨日のこと。東海ツアーから帰ってきてバタバタ忙しくしてるうちにできて、ずっと治らなかった口内炎(唇の裏だから口唇炎?)が痛くて痛くてずっと泣きながら吉祥寺で買い物をしていて、気付くと目の前に皮膚科があったので衝動的に飛び込んだ。中古レコード屋で泣きながら買ったDoorsの『L.A. Woman』を小脇に抱えて。夕方の病院は混んでいてずいぶん待たされて中川ちえさんの「むだを省く暮らしのものさし」読了。

カルテを見ながら「ヤマダさんは5年前も同じ症状で来院されてますねえ」と言うと先生はチラッと僕に目線を投げただけで患部も見ず「口内炎には特効薬はないんだよね」とストレス、疲労、口内の雑菌などの要因をあげておそらく5年前と同じ塗り薬を処方してものの3分で診療終了。特効薬がないのは知っているのだけど、それでも気休めを求めていた僕に厳しい洗礼。しかし病院に診せたというプラシーボか、今朝になってようやく落ち着いてきました。口内炎が治ったときの幸福感ったらない。ひそやかな楽しみだ。

嵐の後の街を歩くとウソみたいに桜がぱっと花開いていて「太陽ってすごいな」と思う。こないだ動物病院の先生に「日向ぼっこしすぎると猫は疲れてしまう」というようなことを聞いたのだが今朝も愛猫はアジの開きのように窓際で転がって全身にお日様を浴びています。これを書いているうちにどんどん口内炎が痛くなくなっているような気がしてきて、週末のための個人練習もようやく本腰をいれられそう。唇と歌の親密な関係。



山田稔明 session series 1
“夜の科学 extra〜巣巣のさくら食堂”


4月7日(土)@等々力 巣巣
出演;山田稔明 (GOMES THE HITMAN)with 安宅浩司
18:00開場/18:30開演
3,500円(別途500円・お飲み物とdans la natureのお菓子代)

新しい試み、巣巣でのセッションシリーズを始めます。
第1回目のゲストはご存知安宅浩司氏。同い年のふたりの
息のあった演奏とおしゃべり、静かに響く歌声に乞うご期待!

ご予約方法
*メールで巣巣にて受付中(残席わずか!)
susu@susu.co.jp 宛
*タイトル「4/7ライブ」
*本文「お名前、携帯電話番号、人数」
*翌営業日までにご返信させていただきます。
*巣巣からの返信が届かない場合、お電話にてお問い合わせください。

等々力 巣巣
〒158-0082世田谷区等々力8-11-3
HP;http://www.susu.co.jp/
03-5760-7020
  
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2012年04月04日

週末は桜と音楽




昨日は本当に朝の晴れ間から一転して台風のような嵐で、僕のようなSOHOミュージシャンは「よし、今日は外へ出ず終日録音作業していよう」と決めれば作業の間に間に窓から荒れ狂う世界を眺めて猫と戯れていればいいわけで、しかし通勤通学でいつもどおりに出かけないといけない皆さんにとっては「なるべく外出を控えてください」と言われてもねえ、となるわけですよね。甚大な被害やエクストリームな心労などがなかったことを願いつつ今日は抜けるような青空です。

桜はいつもより遅めなのか、先日の井の頭公園でもまだまだという感じだったので、春の嵐であっという間に桜が終わるということもなかったことが幸いです。今週末は世田谷等々力でライブですがどうやらそのあたりが桜のいい時期だということで、ぜひ花見遊山も兼ねて巣巣での安宅浩司くんとの2人セッションにお越しください。コーラス録音にもご協力くださいね。安宅くんとは「なるべく何も決めず」スポンテニアスな面白い夜にしたいなと考えています。巣巣にピアノが入ったので弾いてみようと思うのですが練習するのはこれからです。


山田稔明 session series 1
“夜の科学 extra〜巣巣のさくら食堂”


4月7日(土)@等々力 巣巣
出演;山田稔明 (GOMES THE HITMAN)with 安宅浩司
18:00開場/18:30開演
3,500円(別途500円・お飲み物とdans la natureのお菓子代)

新しい試み、巣巣でのセッションシリーズを始めます。
第1回目のゲストはご存知安宅浩司氏。同い年のふたりの
息のあった演奏とおしゃべり、静かに響く歌声に乞うご期待!

ご予約方法
*メールで巣巣にて受付中(残席わずか!)
susu@susu.co.jp 宛
*タイトル「4/7ライブ」
*本文「お名前、携帯電話番号、人数」
*翌営業日までにご返信させていただきます。
*巣巣からの返信が届かない場合、お電話にてお問い合わせください。

等々力 巣巣
〒158-0082世田谷区等々力8-11-3
HP;http://www.susu.co.jp/
03-5760-7020




去年の秋に安宅くんとふたりで出演した津田大介さんと宍戸留美さんの
UST番組「Oil in Life」を。とても見応えのあるアーカイブです。

  
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2012年04月03日

春の嵐の前、「311」と「我ら、時」




昨日のこと。とても天気のいい朝で「火曜日は雨」と天気予報が言うのでお昼から渋谷へ出かけた。東海ツアーから帰ってきてずっと中央線界隈をうろうろだらだらしていたので新年度の渋谷の街はとても刺激的であった。渋谷へ来たのは観たかった映画と展示に足を運ぶため。

「A」「A2」という問題作を作った森達也と安岡卓治、「Little Birds〜イラク戦火の家族」を世に問うた綿井健陽ら泥臭い活動をしている作家/ジャーナリスト/映画監督//プロデューサーの連名による監督作品、映画「311」。「誰も観たくなかったはずのドキュメンタリー」というコピーが付けられて、その生々しい映像に賛否両論という触れ込みではあったけども、90分間で繰り広げられるのは震災から2週間後の情報錯綜と判明しない全容のなかでただひたすら原発と被災地をその目で確認する目的だけで撮りっぱなしにされた映像だった。

それぞれが回す何台かのデジタルカメラが錯綜する。シャッタースピードを落としたカメラの映像は映画的でどことなく現実感がない。誰かのカメラは明るさ調節もしないままにスポンテニアスにRECボタンが押され、しかし自分の目で見ているような現実感があり、誰かが何かを思いながら撮影している姿にまた誰かがズームインするという入れ子のような構造。メッセージ、作品意図以前の、観たこともないような、無力に押し黙るしかない姿を刻んだドキュメンタリー映画だと感じた。まだ沈殿する何かが心にある。

小沢健二が開催する「我ら、時」展覧会とポップ・アップ・ショップの最終日にも間に合った。こちらもこの目で見ておきたかった展示。最も印象的な写真は日本の街中で楽しそうに歩く「ひふみよコンサート」のメンバー皆さんのオフショットとどこかのホールの楽屋の風景だった。東京の展示は昨日で終わって、次は僕がライブしにいく週末の仙台を巡回するそうなので、仙台観光とSENDAI KOFFEEへの寄り道コースに入れてみてはいかがでしょうか。

混んでいる井の頭線で吉祥寺まで帰るときときどき心折れて空いている各駅停車に乗ることがあるが、昨日もそういう日で、しかし4月になってちょっと心意気が違って「よし、井の頭公園駅で降りて歩いて帰ろう」となる。「桜よ、どんな塩梅かい?」と。ブルーシートを敷いて夜の宴会の場所取りのグループはたくさんいたが桜はほんの少し姿を見せたくらいで、まだまだ今年の桜を愛でるまでには時間がかかりそう。今日の嵐はとても強烈らしいのでまだ咲かないでいてくれてよかった。  
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2012年04月02日

新学期を始めます




昨日のこと。吉祥寺にいつもの買い物(ロヂャースに猫のご飯、ユニオンにレコード、スーパーで野菜)を買いに出かけたら新生活の始まりなのか春休みの追い込みなのか、両手に荷物を抱えたような、ちょっとびっくりするくらいの人混みで、さらに東急裏ではなぜか猿まわしで大いに賑わっていた。なんだかバカされたようなぼんやりした気持ちでぎゅうぎゅう押されながらいつものモンプチを買い、レコードをパタパタし、キャベツとカリフラワーを買い、寄り道してカーニバルでドライマンゴーを買ってサイモンとガーファンクルの「早く家に帰りたい」を口付さみながら早々に家に帰りました。

決まって4月になると頭に流れるのは、これもサイモンとガーファンクルの「4月になると彼女は」で、今日も実際朝からレコードに針を落としたりしているが、こういう季節の記憶に刻まれた歌は一生モノだな、と思います。桜はこれから、といういい季節。庭の梅はここ数日の風で舞って散ってしまった。新年度、新学期ということでいつもお世話になっている巣巣で始まるスススクールでギター弾き語り講座というのを担当することになりました。

そこでの課題曲もサイモンとガーファンクルにしました。結局僕はサイモンとガーファンクルが大好きなのですね。「58番街橋の歌」、「フィーリンググルーヴィー」として知られるとても可愛いゴキゲンな歌です。4つのコードの繰り返しなのでギター初心者、かつての脱落者の方にもフレンドリーで、なおかつアルペジオとフレーズを弾くにはなかなか手強いという歌。何より曲が良くて気分がぱっと晴れる歌です。GOMES THE HITMANが2000年に出した『cobblestone』のタイトルはこの歌に出てくるフレーズに由来し、「クレールとノアール」という曲は僕の「58番街橋の歌」への数十年越しのオマージュです。

巣巣で受付が始まっています。ぜひ最初の一回のお試しでも大丈夫なのでトライしてみてください。詳しくは巣巣のホームページにて。古いインディアンの言葉に「師は教えながらまた学んでいる」というのがありますが、まさにその通りかと。僕自身がとても楽しみにしている新年度、新学期の新しい試みです。


参考URL
早く家に帰りたい
4月になれば彼女は
58番街橋の歌
クレールとノアール


5月から本格開校
楽しく学ぶ 大人の学校「sususchool(スススクール)」

「ギター弾き語り講座」
講師:山田稔明(GOMES THE HITMAN)


今回の講座では、ギターを爪弾きながらスタンダードなナンバーが歌えるように
なることを目指します。上手になりたい人もギター初心者も、昔途中で挫折して
しまったあなたも、この機会にぜひ挑戦してみてください。

■第1回 5月5日(祝)特別講座(体験レッスン)@等々力 巣巣
樹糊料;3500円 
18:30-20:30くらい 定員15名
お茶とダンラナチュールのお菓子つき
ギターをご持参ください。第1回目はギターお持ちでない人は
貸し出しますので手ぶらでもOKです。貸し出しをご希望の方が多い場合は
順番で使っていただきます。1回目は聴講だけもOKです。ミニライブあるかも?
聴講のみご希望の方は1000円となります。

課題曲:サイモンとガーファンクルの「58番街橋の歌」

■第2回 5/18(金)、第3回6/15(金)、第4回7月、第5回8月予定
 3500円 お茶とダンラナチュールのお菓子つき
19:00〜20:30ごろ

*2-4回は連続の講座となります。
*1-5回すべてお申し込みの方は17000円。
*2回目以降はご自分のギター、チューナー、カポ、譜面台をご持参ください。
*ギターの種類は問いません(エレキでもフォーク、クラシック、ミニギターでも)
*定員10名程度

課題曲:
サイモンとガーファンクル
「サウンド・オブ・サイレンス」
「スカボロー・フェア」他

お申し込み方法:
巣巣にてメールで受付中です。
susu@susu.co.jp 宛に
タイトル:ギター講座
本文:お名前、電話番号、ギターの有無、お持ちの方は種類
受講希望のレッスン 1)第1回 2)1-5回 3)2-5回

等々力 巣巣
〒158-0082世田谷区等々力8-11-3
HP;http://www.susu.co.jp/
03-5760-7020
  
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2012年04月01日

長らくお待たせしました【再発決定!】

日頃からGOMES THE HITMAN.COMをご愛顧いただきありがとうございます。

弊社所属アーティスト“Pochi(ポチ)” が2002年に発表した1stミニアルバム
『猫が鳴いたらキャラバンは進まない』は長らく廃盤品切れ状態が続きご購入を
ご希望のお客様に大変ご迷惑をおかけしておりましたが、このたびリリースから
10周年を記念し、タイトルを『CATS』と改題しての再リリースが決定しました。

CATS / Pochi(GTHC-22)
2012年4月7日 発売予定


<収録曲>
・ネコ物語
・毛玉
・三毛猫のボンゴ 他

produced by Toshiaki Yamada

cats_ph


マスターテープを素材に最新技術のリマスタリングを施し生まれ変わった『CATS』
ゆらゆら帝国「タコ物語」への猫からの返答をサイケデリック・サウンドで奏でる
「ネコ物語」、猫だけが知りうる毛玉嘔吐後の気だるさを刻んだメランコリックな
「毛玉」、猫の柔らかな肉球が叩き出すボンゴグルーブに日本猫ギター界の大御所
ニャー、ニャボ両氏のソリッドな客演が話題となった「三毛猫のボンゴ」等を収録。
なお今回のリイシューに際し、リリース当時ブックレットに掲載された本人による
ライナーノーツ、歌詞対訳は掲載されておりません。何卒ご了承ください。

本商品はライブ会場限定でのリリースとなります。

total information:info@gomesthehitman.com  
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