2012年07月31日

ドラマのない夏などない

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「ドラマのない夏などない」というのは18年近く前の、僕が学生の頃に書いた「センチメンタル・ジャーニー」という歌の冒頭の言葉だが、視点を変えればドラマのない春も秋も冬もなく、毎日が実にドラマチックなわけで、それでも「ドラマのない夏などない」と謳うほど夏というのは物語の背景にしくのに相応しい季節なのだろうなと思いながら暑い毎日を眺めています。

この「センチメンタル・ジャーニー」を頭の中で鳴らして歌っていると曲の後半にAMERICAの「Muskrat Love」という曲のスキャットにインスパイアされたメロディーラインがでてきて、そのまま擬人化された2匹のマスクラット(ニオイネズミという気の毒な和名。このCaptain & Tennille版ではシンセソロで“ネズミ的”な演奏が)の恋物語の歌にフェードしていくことになる。ドラマのない夏などないのだ、何者にとっても。

この夏はたくさんのライブがあっていろんなドラマやいくつものハイライトがきっといろんなシチュエーションで繰り広げられると思います。今まで僕のライブを観たことない方も「いつもタイミングがあわない」という人も、たくさん選択肢を用意していますのでぜひ。「関東ばっかりね」と思っているあなたも夏休みを利用して遊びにきてください。盆も正月もなく動きまわるドラマチック・サマーです。まずは今週末の下北沢440へ。  

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関東百景シリーズ開幕しました

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この夏、毎週末関東でライブをやるという試み“関東百景 100 views of tokyo”が日曜日の中目黒TRAVELER'S FACTORYのライブからスタートしました。2年前のゴールデンウィークに初めて徳島のaalto coffeeを訪ねたときにTRAVELER'S NOTEBOOKのことを知り、昨年このお店ができて、今年のまだ寒いころにaalto coffeeとdans la natureの出張喫茶に遊びにいって以来ずっとこのスペースで演奏したいと思っていたのです。

せっかく“旅”を標榜するステーショナリーのお店でライブをやるからには他のどことも違うライブにしたいと企画打ち合わせを重ね、僕の“旅路/家路”『pilgrim』と『home sweet home』を軸とした2部制のライブ、そしてこの日のイベントだけのためにノートを作るということに。つながりのきっかけであるaalto
庄野さんとdans la natureなっちゃんのコーヒーとお菓子もフィーチャー。満席完売となったライブ、昼の時間と暮れていく夕方の2つのシーンでした。

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ライブ会場となったスペースはノートや文具やステッカーなど手にとって眺めて欲しくなるような素敵なアイテムが並べられた売り場のから階段を登った2階。厨房では庄野さんがコーヒーをドリップ、お客さんとの距離の近い親密感たっぷりのステージです。この夏の僕のテーマソングとなる「晴れた日のアスリート」のみが重複する第一部と第二部異なるセットリスト、第一部ではストーン・ローゼズ、第二部は佐野元春のカバーを交えて歌いました。

自分でも経験がないくらいの密度の濃いスケジュールでこの夏を駆け抜けようとしていますが、それぞれの会場がすべてその日限りの、一期一会な機会になるようにしたいと思って予定を立てました。TRAVELER'S FACTORYでのライブはTRAVELER'S FACTORYでしか成し得ないものになったと思います。この機会を与えてくれたいろんな要因と一緒にあれこれ企んでくれたチームTRAVELER'Sに大きな感謝を。

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TRAVELER'S NOTEを1冊提供いただいたので“関東百景”のライブ会場で皆さんの感想やメッセージなどを一言添えてもらうための“夏の思い出”ノートを持って回ろうと思っています。早速この日の2度のライブに来ていただいた皆さんの感想が白いノートの何頁かを埋めつくしました。皆さんとあと何度かこの夏にまた会えたらいいな、と思っています。炎天下のなかのご来場、本当にありがとうございました。




次のライブはもうあと数日後、8月3日の下北沢440です。ピアノに佐々木真里さん、ベースに海老沼崇史くんを迎えてまた新しいサウンドスケープに挑戦する“夜の科学 extra”です。オフィシャルサイトにて予約を受け付けています。ぜひこちらもお見逃しなく。TRAVELER'S FACTORYでは歌わなかった新しい歌たちや、この日しか歌わないカバーなどいろいろ用意してお待ちしています。



<関東百景 #2>
2012年8月3日(金)@下北沢 440
“夜の科学extra〜ピアノとワルツ”

出演;山田稔明(GOMES THE HITMAN)
with 佐々木真里(piano)海老沼崇史(bass)
19:00 開場/19:30 開演
前売り3,500円/当日3,800円(1オーダー代別途)

*入場予約申込みはこちらから

春以来の下北沢440公演は鍵盤に佐々木真里さんをお迎えして
新しい歌に違う角度から光を当てる公開実験です。屋台骨を支える
エビちゃんのベースと僕でゆらゆらとスイングするワルツを奏でます。

下北沢440
〒155-0032東京都世田谷区代沢5-29-15SYビル1F
TEL.03-3422-9440
  
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2012年07月30日

7月29日 “魔法のペンと旅の手帖”




<関東百景 100 views of tokyo #1>
“魔法のペンと旅の手帖”
7月29日(日)@中目黒 TRAVELER'S FACTORY


第一部 “pilgrim”

1.blue moon skyline
2.clementine
3.夏の日の幻
4.雨に負け風に負け

5.何もない人
6.晴れた日のアスリート
7.三日月のフープ

8.pilgrim
9.ONE
10.一角獣と新しいホライズン
11.Elephant Stone(The Stone Rosesカバー)

EN
12.SING A SONG



第二部 “home sweet home”

1.harvest moon
2.歓びの歌
3.クレールとノアール
4.home sweet home
5.glenville

6.星降る街
7.晴れたの日のアスリート
8.光と水の関係
9.光と水の新しい関係

10.約束の橋(佐野元春カバー)
11.月あかりのナイトスイミング
12.hanalee

EN
13.光の葡萄
14.ハミングバード






満員御礼。美味しいコーヒーとお菓子と素敵なノート、
こういうイベントができて嬉しいです。関わっていただいた皆さんに感謝。
炎天下にご来場いただいたお客さんにありがとう。次のライブは下北沢440。
今週金曜日、今までにない音像になると思います。ぜひ来て!絶対!  
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2012年07月29日

セミが鳴くまえに



昨日のこと、午後からレコーディング。音を重ねるほどにわくわくする。朝方に観たロンドンオリンピック開会式効果か、腕をぐるぐる回してロッキンなプレイでGibson SGを叩きました。12弦ギターは一転、全身の力を指先に集中させて歯を食いしばりながら(12弦は弦のテンションがきついので押さえるのが大変)。夜からはライブの準備。音楽だけの日。

本日からいよいよ“関東百景 100 views of tokyo”シリーズが始まります。「ほんとに100回やるの?」と聞かれますが今は勢いで「やるよ!」と答えている次第です。今日暑い夏の日に2セットのライブをやってみて8月の状況が予想できると思うので、とにかく「でもやるんだよ」という感じで中目黒に向かいます。

会場へお越しの際は熱中症対策を万全に。  
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2012年07月28日

オリンピックと思い出ぽろぽろ

以下の文章は8年前2004年のアテネオリンピックのときに書いた文章で、4年に1回のオリンピックのときには飽きもせず同じことを思い出したり思い返したりする。今日も壮大な開会式を観ながら「そういえば」と同じことを思い出したので(また改めて読み返したので)ここに転載します。「オリンピックと思い出ぽろぽろ」2004年8月の記録。

*****************

ベランダのニガウリに花が咲き朝から驚喜。しかしバジルと青じそが虫に喰われてしんなりしている。果てなく続くかと思えるオリンピック開会式を見ていて世界は広いな、というか、どこまでも「ある」な、と思いました。

いつも4年に1回のこのタイミングで思い出すのは高校時代の体育祭で、入場行進のときに3年4組(僕は3年2組の私立文系クラスだった)だけが「USA式入場だ」と言い張り足並みをまったく揃えず来賓のテントに向かって手を振りながらダラダラと行進して、体育教師にすごい勢いで怒られていたのが面白かった。

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昼も夜もなく



5月後半から7月前半は依頼された仕事のために全力を尽くしてきたがいよいよここにきて自分のことを毎日毎日100%の比重でやっている。注文していた防音遮光カーテンを仕事部屋にセットし閉めると灼熱の昼間でも時が止まったみたいになって、昨日は昼からずっとレコーディング作業をして気づいたらすでに夜だった。夕焼けがきれいだったそうだがそんなことは知らなかった。僕はずっと自分の音楽のなかにいたのだ。

いよいよ明日に迫ったトラベラーズファクトリーでのライブ。この日のためにトラベラーズと共同で作った特製ノートリフィルが届いたのだけど、これが本当に可愛い、素敵なノートで、さっそく自分のトラベラーズノートに組み込んでみた。関東百景のライブ会場に設置する“感想ひとことノート”も提供してもらった。aalto coffee庄野さんとdans la natureなっちゃんとトラベラーズとのコラボ、とても楽しみです。セットリストは第一部と第二部でまったく違うものになります。東京でのライブは5月以来。

トラベラーズファクトリーでのライブはSOLD OUTしていますが、来週金曜日には下北沢440にて関東百景第2弾“夜の科学 extra〜ピアノとワルツ”、その名の通り鍵盤に佐々木真里さん、ベースにエビちゃんを迎えて他のどことも違う音像のライブになります。こちらはまだまだ予約受付中です。新曲群にピアノを乗せてもらって風景がぶわーっと広がる感覚があって自分で先に感動しています。見逃せないライブになりそうです。ぜひお越しください。



<関東百景 #2>
2012年8月3日(金)@下北沢 440
“夜の科学extra〜ピアノとワルツ”

出演;山田稔明(GOMES THE HITMAN)
with 佐々木真里(piano)海老沼崇史(bass)
19:00 開場/19:30 開演
前売り3,500円/当日3,800円(1オーダー代別途)

*入場予約申込みはこちらから

春以来の下北沢440公演は鍵盤に佐々木真里さんをお迎えして
新しい歌に違う角度から光を当てる公開実験です。屋台骨を支える
エビちゃんのベースと僕でゆらゆらとスイングするワルツを奏でます。

下北沢440
〒155-0032東京都世田谷区代沢5-29-15SYビル1F
TEL.03-3422-9440
  
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2012年07月27日

夏祭りと四角いジャングル



昨日のこと、昼間はずっと週末から始まるライブの準備。久しぶりに歌う曲が結構あるが、『pilgrim』と『home sweet home』の2枚は3,4年分のソングライティングの集大成なので枠組みが明確でメロディが強いな、と再確認。トラベラーズファクトリーではカバーもやろうかと。9月に予定されている配信シングルについての打ち合わせ。「あさってくらいの未来」という曲を中心に4〜5曲くらいのEPになりそうです。

夜になっても熱の冷めない吉祥寺へ。期せずして東急横でお祭りに遭遇。子供たちは夏休みなのだな。やぐらを組んで盆踊りをするほどのなかなかの規模で故郷の夏祭りを思い出したりしながら、向かう先はキチムで行われる「音のプロレス」。格闘技の実況アナウンサー清野茂樹さんとHICKSVILLE木暮さんがやっているイベントにようやく遊びにいくことができました。ゲストはTOKYO NO.1 SOULSETの渡辺俊美さんで、木暮さんと俊美さんはギター持参。選手の入場テーマについての話を中心に当時の映像を見たり音源を聴いたりするイベント。入り口には青コーナーと赤コーナー、そしてロープが張ってあり、それをくぐったりまたいだりして入場する。

アナウンサーの清野さんはかつて広島のエフエム局でDJをやっていたのでキャンペーンのときに初めて会い、同い年でお互い学生時代に住んでたのが練馬の豊玉北だったこともあって親近感があり、彼が実況アナウンサーになって状況してきたときは感動すら憶えたのだけど、昨日もその口ぶりはとてもなめらかでプロレスうんちくについても申し分なく「ああ、これ次回も絶対参加しよう」と思うほどでした。

会場にはミュージシャンも多く遊びにきていて無頼案の堀内さんに久しぶりに会い(彼のプロレス熱もすごかった)、僕はHICKSVILLE中森さんと並んでゲラゲラ笑いながら見てたのだけど、同じ席に元フィッシュマンズのギタリスト小嶋さんがいらして、こんなところで会えるなんて思わないから興奮してフィッシュマンズへの熱い思いを口にする僕を小嶋さんはニコニコと優しい目で見つめてくれました。

木暮さんと俊美さんが「スピニング・トー・ホールド」をセッションしたり架空の入場テーマを即興で作曲したり、プロレスと音楽を融合したイベントとはこれまさに、という感じ。イベントの最後には清アナ実況つきでテーマ曲をバックに入場するというチャンスがあったのだけど恥ずかしくて手をあげられなかった。次はぜひ。初代タイガーマスク世代の、小学生の頃は年に2回は興行を観にいっていた僕にとっては記憶をくすぐる、プロレス愛あふれる2時間半。いい時間でした。


今週末はいよいよトラベラーズファクトリーでのライブ、関東百景のスタートです。第一部(14時)に若干のキャンセルによる席がありますので、チケットとりそこねた!っていう人は、 info@gomesthehitman.com までメールでお名前と電話番号をお伝え下さい。早い者勝ちで。とても素敵なイベント限定の特製ノートリフィルができあがりました。お楽しみに。


2012年7月29日(日)@中目黒 TRAVELER'S FACTORY
“魔法のペンと旅の手帖”

1st “pilgrim” set 14:00〜16:00(14:30 ライブスタート)
2nd “home sweet home” set 17:00〜19:00(17:30ライブスタート)
出演;山田稔明
コーヒー;aalto coffee
おかし;dans la nature
前売り4,000円(ドリンクとお菓子、特製ノート付き)


時を経て見えてきた『pilgrim』『home sweet home』のアナザーサイド。
トラベラーズファクトリーで旅路と家路を再考察、旅の手帖に書かれた
秘密を紐解きます。現在制作中の新作からの楽曲もあわせて演奏します。

TRAVELER'S FACTORY
〒153-0051東京都目黒区上目黒3-13-10
http://www.travelers-factory.com/  
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2012年07月26日

上を下へ



自宅仕事部屋での録音作業が本格化し、懸念されていた防音と遮音、そして音の響きの問題から2階のブラインドカーテンを外し厚手のカーテンを取り付けることに。かわりに1階にブラインドを移植。もともと仕事部屋の雰囲気をよくして気持ちを鼓舞するためのウッディーなシロモノだったので、1階がとても涼しげでしゃれた雰囲気になった。逆に仕事部屋はシンプルで「集中!」という感じの部屋に。元来そうするべきだったのだろう。

昨日はうだるような暑さだった。2階より1階のほうが断然涼しいのでどうしても階下でだらだらしてしまって難儀する。週末から始まるライブ連戦の準備を進めていますが、歌ったり練習したりするときに冷房をいれないでやったら汗だくになってしまうので、適度な空調は必要だなと改めて思っている次第です。東北地方を梅雨明けして全国的に夏が始まりました。熱中症に気をつけて元気で楽しい季節を駆け抜けていきましょう。

  
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2012年07月25日

日々の気づき、響きの機微



昨日のこと、午後からエンジニア手塚さんに来宅いただき自宅作業部屋の録音環境をチェックしてもらった。録音作業を行ううえで部屋の鳴りやノイズなどが問題ないかどうかをプロの目で(耳で)確認して欲しかったのだ。僕の新作は新しい家に引っ越してから初めてのレコードになるので結果的に自宅作業したものは『pilgrim』『home sweet home』を録ったときとは違う鳴り方になる。

音が反響しないようにと気にして毛布や絨毯などを多めに配した作業部屋は僕の思いに反して「もうちょっと響いてもいいかも」ということだったので一安心。あとは夏のセミ対策である。見た目を重視してブラインドカーテンにした窓を厚めの遮音カーテンに変えたほうがいいのかもしれなくて物色中。ブラインドを指でシャッと下げて外の様子を伺うハードボイルド気取るプレイともお別れか。

夜からレコーディング作業。レコーディング作業はその内容をひとつひとつブログに書いてもどうかと思うのでトラベラーズノートに「RECORDING DIARY」を書くことにした。作品が完成したおりに公開したいと思います。ライブのMCなんかでは進捗状況については触れますがブログには詳細は書かないことにする。曲の背景、成り立ちを伝え、それを音で表現してもらうという新鮮さと楽しさ。1つの作業が完遂し、家に帰って一息つくころには空が明るくなっていました。

吉祥寺moiが定員に達しSOLD OUTとなりました。こんなにたくさん関東でのライブが立て込んでもちゃんとお客さんが楽しみに足を運んでくれるということがとても嬉しいです。下北沢440公演の準備も始まり、セッションも今までとは違う演奏になりそうです。SOLD OUT、残席わずかとなっている公演が多いのですが、ぜひともたくさんの人に観てもらいたい2012年夏の“関東百景”シリーズは文字通り十人十色という感じ。  
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2012年07月24日

Max Boys、そして映画の話



昨日のこと、ひたすら録音作業(これは今週末からの“関東百景”ライブのため)とフライヤーのための絵描き、また録音、気付くと夜。5月が2ヶ月分くらいに感じたのに6月はあっという間だった。そしてまた、7月は長い一ヶ月。まだあと1週間も7月だ。猫はもうすでに夏に飽きた!という顔をしています。


昨日Twitterで報告しましたが、人気声優の細谷佳正さんと増田俊樹さんのユニットMax Boysの2ndシングル「HEART & SOUL」の表題曲を作詞作曲しました。彼らがやっているラジオ番組「全力男子」というキーワードにイメージぴったりな、夏向きの疾走感溢れるギターポップチューンになりました。4月から歌詞を遂行したりデモを録ったりしていたのですが夏の盛り8月15日に発売になります。レコーディング現場にも遊びによらせてもらいましたが本当に兄弟のように仲の良い、爽やかで礼儀正しいふたりでした。これまで女性への楽曲提供が多かったので男子の主語で男子に歌われることがとても新鮮。彼らの真摯な歌がたくさんの人に聴かれますように。

Max Boys - Universal Music公式サイト


もうひとつ、関わった映画の話。昨年公開された「ナナとカオル」はその前年のクリスマスの激忙の頃にひーひー言いながら主題歌と劇中音楽を頑張って、しかしいざ公開となったときに東日本大地震が起き(映画公開が3月12日だった)上映期間の縮小やDVD発売も遅れ、3月9日に配信された主題歌を含むシングル「ひそやかな魔法ep」も不安な日々のなかでひそやかに皆さんのイヤホンで鳴ったことでしょう。

しかしいろんな数字的な評価や評判のおかげでなんと続編が作られるという話を聞いたのは今年の春まだき寒い頃だったか。その「ナナとカオル 第2章」で引き続き劇中音楽と主題歌を担当しました。躊躇なく僕に依頼してくださった制作スタッフの皆さんに感謝。5月から始まったミーティング、今回スケジュール的に撮影編集と音楽制作が同時に並走。僕は主演の栩原楽人くんと青野未来ちゃんの本読みに立ち会ってイメージをふくらませて音を作ることになりました。

プロデューサーからは僕のまだCDになっていない「日向の猫とチャーリー・ブラウン」的な世界観をセンチメンタリズム大盛りで、というリクエストがあり、6月になって主題歌を書き下ろし。それを『pilgrim』『home sweet home』の共同制作者であるヤマチさんにアレンジ、ミックスしてもらうという、前作を踏まえた流れで完成したのがその2週間後でした。タイトルは「あさってくらいの未来」。

先週完成試写があって初めて画と音をあわせて観たのですが、バカバカしさとか可愛らしさとか思春期のボンクラ感がさらにグレードアップしていて「ちょっとこれはあんまりない類の映画だなあ」とゲラゲラ笑いながらも感心するにいたりました。主演のふたりも来ていたので談笑、とにかくタフでスリリングな現場だったようで「みんなが笑ってくれて、笑える映画になって嬉しかった」と。9月8日から渋谷ユーロスペースでレイトショー公開されます。大きなスクリーンとスピーカーでまた作品を見聴きするのを楽しみにしています。9月公開にあわせて「あさってくらいの未来」が配信シングルとしてリリースされます。とても良い曲になりました。楽しみにしててください。

ナナとカオル 第2章  
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2012年07月23日

夏休みの宿題を持ち寄って



昨日のこと、お昼から夜までずっとレコーディング作業のデータ整理と書き出し、to doリストまとめ。リビングが快適すぎて全然足が仕事場へ向かないことの解決策として作業用のコンピューターを移動させるという荒業でここ数日仕事に取り掛かっていたのだけど夜になって覚悟を決めてまたMacを作業部屋へ戻す。いよいよ佳境。作業をしながら久しぶりにテレビをたくさん観ました。27時間テレビとNHKをいったりきたり。夏休みの宿題は山積み。

そしてその“夏休みの宿題”をテーマにイベントがひとつ追加になりました。関東百景シリーズ7本目は東京の真ん中市ヶ谷にある隠れ家的な(こんなとこにカフェがあるなんて!という場所にある)一軒家カフェ、燕STUDIO DININGにて。ついこないだランチを食べにいったのだけど有機野菜をふんだんに使ったご飯はとても美味しく、夜になるとあらゆるお酒が飲めるバーに変わるというから今からとても楽しみ。

先日クアトロへショコラ&アキトとカーネーションを観にいったときにバッタリ久しぶりに会ったHicksville中森さん「山田くん、全然おれをギターに誘ってくれないんだもんな」とここ数年言われていることをまた改めて言われたので「それならば!」と決まった二人編成です。ビーチボーイズとアメリカのライブを目撃する夏、中森さんとはいつか「Ventura Highway」をカバーしようと約束していたのでそれを中心にしたカバーコーナーをやろうかと思っています。中森さんとやるのは10年ぶりです。仕事帰りの方も夏休み疲れした学生さんもみんなで遊びにきて下さい。



<関東百景 100 views of tokyo #7>
2012年8月31日(金)@市ヶ谷 燕STUDIO DINING
tokyo night swimming 〜夏休みの宿題を持ち寄って

19:00OPEN/20:00 Live Start
前売り¥3000(1ドリンク代別途)
LIVE;山田稔明 with 中森泰弘(Hicksville)
DJs;志田一穂、櫻井彰 他

“東京のコミュニケーション”をテーマに、東京のまんなか、市ヶ谷の燕STUDIO DINING
にてお送りするイベント。第一回目、この夏「関東百景」と銘打ったライヴシリーズを
展開する山田稔明のライブとDJで楽しい音楽空間を演出したいと思います。開催は夏休
みの最終日。美味しいお酒とお食事、アコースティックライヴにラウンジDJまで楽しむ
音楽の集い。楽しい夏の思い出日記を書く、最後のチャンスかもしれません。是非お友
達も誘って遊びに来てください。

オフィシャルサイトRESERVEフォームにて予約受付

燕STUDIO DINING
http://www.tsubame-studio.com
〒162-0845 東京都新宿区市谷本村町2-33
TEL:03-5206-7756 FAX:03-5206-7758


  
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2012年07月22日

ブレインの嵐の季節



昨日のこと、夜から集まって気づけば5時間を越える山田稔明ニューアルバムのためのミーティング、そしてブレインストーミング。ひとつの対象にいろんな角度から光を当てるような、とてもクリエイティヴで有意義な時間だった。みんなが察してる(かどうかわからないが)ようにいろいろな要因で作業は予定通りには進まず僕は僕でいろいろ試行錯誤したり苦悩したりているのだけど、これまで15、6枚CDを作ってきて予定通りに進んだものは、苦しまずに作ったものは1枚もないのだから、いつものことなのだなと感じる。完成する前から新しいレコードに関わり力を貸してくれている皆さんに心から感謝しています。あとは最後まで頑張るのみ。

埼玉県幸手市のパン屋 cimaiに続き吉祥寺moiでのライブが決まりました。吉祥寺、僕の日々の散歩コースにあってアアルトの豆を買ったりコーヒーを飲んで休憩したり打ち合わせに使わせてもらったりしていつもお世話になっている小さなカフェで歌を歌えることが嬉しい。店主の岩間さんは雑誌の吉祥寺特集やカフェの本などによく登場する方。フィンランド語の教室も開催したりしている“kahvila(カフェ)”です。大学時代をこの界隈で過ごした安宅くんとのデュオで。



<関東百景#5>夜の科学extra〜utagoe kissa kahvila
2012年8月18日(土)@吉祥寺 moi [カフェ モイ]

19:00開場/19:30開演/前売2,500円(1ドリンク付き)
*ドリンクはアイスコーヒーかオレンジジュースをお選びください
出演;山田稔明 with 安宅浩司

山田稔明、日々の散歩コースにある行きつけのカフェmoiでの初めてのライブを。
フィンランド語で「kissa」は猫、「kahvila(カハヴィラ)」はカフェを意味します。
歌×猫×カフェ(猫はお店の裏手に数匹います)の夜、学生時代を吉祥寺で過ごした
安宅浩司氏とのデュオでのスペシャルなセットとなります。
オフィシャルサイトRESERVEフォームにて予約受付

moi [モイ]
東京都武蔵野市吉祥寺本町2-28-3 グリーニイ吉祥寺1F
http://moicafe.blog61.fc2.com/




<関東百景#6>山田稔明 × aalto coffee × cimai
“日々の彩り〜パンとコーヒーと夏の歌”

2012年8月25日(土)@埼玉 幸手 cimai
15時30分開場/16時開演/料金:3,000円
ライブ;山田稔明 with 五十嵐祐輔(fishing with john)
コーヒー;aalto coffee and the rooster

アアルトコーヒーのコーヒー、そしてcimaiのパンを楽しむ夏の終わりの小さなお祭り。
秋の恒例となったアアルトコーヒー庄野さんとコラボレーションのサマーバージョン。
今回は美味しいアイスコーヒーの作り方を教えてくれます。山田稔明キャリア初の“彩の国”
でのライブは幸手の素敵なパン屋さん“cimai”にて開催!


cimai店頭とオフィシャルサイトRESERVEフォームにて予約受付

cimai
〒340-0113 埼玉県幸手市大字幸手2058-1-2
電話 0480-44-2576
http://cimai.jugem.jp/
  
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2012年07月21日

金曜日の偶然と必然



雨の金曜日、午後からずっといくつものハードディスクをつないだり外したりしながらデータ探しと編集作業。ここしばらくずっとイベントや打ち合わせなど用事が入っていたのだけど自分だけの都合の金曜日だったんで首相官邸前のデモに行こうと思い立って19時過ぎ頃に霞ヶ関へ。

ちょっと前に仕事中の歓談で「金曜日のデモとかやってるけど、お祭り騒ぎしたいだけじゃんね?」という誰かの発言が聞こえてきて、そこに悪意や反感のようなものはなかったのだが、僕は「ん?」と思いつつ何も言わなかった。実際言ってみるとシュプレヒコールの声で会話もできないほどだし、殺気だった雰囲気は(僕が見たかぎり)皆無だけど、いわゆるお祭り感というのとは少し違う、と思う。

初めて行った前回からちょうど一ヶ月たっていたが、霞ヶ関駅から出て気づいた前回との違いはシュプレヒコールの声の大きさで、前回はどこで抗議活動をやっているのかわからず警備警官に尋ねたのだけどこの日は声を頼りに進めば人の波にいきついた。ふと横を見るとfishing with johnの五十嵐くんがいて、ついさっき「埼玉でライブやるんだけどさ」というメールのやりとりをしたばかりだったので、びっくりした。自分がいるところからではその規模もわからないほど人波のなかで。

雨はやみ、数日前までの暑さもなく、前回初めてのときよりも自然と「再稼働反対」のコールに乗っかることができて、僕は自分で作った「NO MORE NUKES」と書かれた猫のTシャツを着ていて、五十嵐くんは日々の録音で使っているであろう小さなタンバリンを持ってささやかに鳴らしていました。最近はいつも「またどこかで合流しましょう」とやりとりを締めくくるのだけど、合流する場所が首相官邸まで続く流れの最後尾、霞ヶ関だったとは。

よし、それなら次は埼玉で合流しよう、ということになりまして。僕自身のキャリアのなかでインストア以外で埼玉でライブをするのは初めてで、それは幸手という(幸せの手!)、五十嵐くんの住む春日部から電車で数駅の街にあるとても素敵なパン屋さんです。お店の名前「cimai」は「シマイ」と読み、本当に姉妹のおふたりが営んでいます。僕と五十嵐くんも兄弟なみのあうんの呼吸で暑い夏のピークに涼しい風を吹かせようと思いますので特に埼玉の皆さん是非ご来場ください。もちろん東京・神奈川・千葉、もっと遠方からも。



関東百景 100views of tokyo #6
2012年8月25日(土)@埼玉 幸手 cimai
“日々の彩り〜パンとコーヒーと夏の歌”
山田稔明 × aalto coffee × cimai


15:30開場/16:00開演/料金:3,000円(コーヒー付き)
ライブ;山田稔明 with 五十嵐祐輔(fishing with john)
コーヒー;aalto coffee and the rooster

アアルトコーヒーのコーヒー、そしてcimaiのパンを楽しむ夏の終わりの小さなお祭り。
秋の恒例となったアアルトコーヒー庄野さんとコラボレーションのサマーバージョン。
今回は美味しいアイスコーヒーの作り方を教えてくれます。山田稔明キャリア初の
“彩の国”でのライブは幸手の素敵なパン屋さん“cimai”にて開催!

★予約方法/HPおよびcimai店頭にて受付
GOMES THE HITMANオフィシャルサイトRESERVEフォームより予約を受け付けます。


cimai(http://www.cimai.info/
〒340-0113 埼玉県幸手市大字幸手2058-1-2
電話 0480-44-2576


  
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2012年07月20日

百景探しの旅



昨日のこと。昼から市ヶ谷へ出向きランチ・ミーティング、のはずが吉祥寺から電車を乗り間違って東西線へ、結果遅刻。吉祥寺から市ヶ谷なんてまっすぐ一本の距離なのに村上春樹エッセイ集「サラダ好きのライオン」のせいか、夏のせいか、人間・失格。果たして30分遅れで辿り着き、隠れ家風一軒家をリノベーションしたカフェへ。

知人の「ライブイベントに向いてそうなすごく良いお店を見つけた!」という連絡から端を発し、あれよあれよと話が進んで昨日の打ち合わせになったわけだが、お店のオーナーの方は僕の夏のスケジュールをプリントアウトして「お店ごとのコンセプトが明確に差別化できてて素晴らしい。うちでもうちならではのことがやれたら」という前向きなブレスト。夏の“関東百景”の他のどの会場とも違う夏休み最後の夜になりそうで、現在鋭意詳細まとめ中です。

吉祥寺へ移動してもうひとつ打ち合わせ。いつものカフェで待ち合わせて秋のこと、さらにはクリスマスのことを。そしてその打ち合わせのカフェは僕らがいつもミーティングに使わせていただいてる場所なのだけど、無理を言って夏の最中にそこでも演奏会をやらせてもらうことに。僕がふらふらといつも散歩している界隈にあるお店なので他のどこよりもリラックスした空間になるのではないか。これも一両日中には詳細を。

7月の終わりから9月がつまで夏は毎週末関東のどこかの街で歌うことになりました。毎回違う歌を歌いますのでぜひ皆さん頑張って、スタンプラリーでもする気持ちで遊びにきてください。楽しい夏に、8月を好きになる2012年になればいいな、と思っています。どこかで合流しましょう。  
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2012年07月19日

灼熱の銀幕



昨日のこと、午後から渋谷の試写室で音楽を担当した映画の試写。こういう関係者試写会では腕を組んで「むむ」と言いながらアラ探しでもするような感じで観ることも多いと思うのだけど昨日の試写は笑いが絶えない楽しい映画鑑賞でした。「ああ、おれの音楽もうちょっと音量下げてもらってもいいんだけどなー」とか思いつつも「おお、このシーンにぴったりの切ない曲だな」とか、タイトなスケジュールのせいで撮れた映像を初めて通して観て、単純に可愛くてバカで楽しいし、映画としてのルックがしっかりしていて見応えがありました。主演、キャスト含め、皆様お疲れさまでした。これから秋の公開に向けてのプロモーション。

吉祥寺まで戻って暑いなかフラフラと。夕方になっても翳らない光。夜になっても体は熱を持ち結局ぐたーっと朝まで寝てしまいました。8月の暑さはいかほどか。大丈夫か、毎週末がライブという未体験の季節。トラベラーズファクトリーでのライブでプレゼントするトラベラーズファクトリーとのコラボノート(リフィル)サンプルを見せてもらったのですがめちゃめちゃ可愛い・・。お楽しみに。下北沢440でのライブまで2週間を切りましたので、RESERVEフォームからの取置予約受付を開始しました。週末までには“関東百景”シリーズのの追加公演をお知らせしたいと思っています。いろいろよろしくお願いしますね。  
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2012年07月18日

記憶の点と点



梅雨明けの暑い日の夕方、着慣れない黒い服を着て汗をかきながら映像制作仕事時代の上司とのお別れの集まりへ。自分にとって、僕の人生のなかでただ一度グーで顔を殴られる制裁をくらったこわい上司であり(自分に100%の非があり不条理な暴力ではなかった)、仕事上の関係がなくなっても定期的に「最近どんな調子だ?」と連絡をくれる、少し年の離れた兄貴のような人でもあった。

こういう集まりの常で、何年ぶりかわからないくらいの再会がいくつかあり、ぽっかりと空欄になっていた故人もふくめた皆の近況などを知り、そして自分のそれを伝え、ほどけかかった縁を再確認してまた結び直すような心の動きがあって、それは先に旅立つ人による僕らへの最後の働きかけであるような気がするので大切にしたい。

ビートルズやフェイセズ、レニクラと軽快なロックンロールが流れる式で、遺影のなかにはグレイトフル・デッドみたいな絞りのTシャツを着たその人が笑っていて、かたわらにハーレーダビッドソンが飾ってありました。「ちょっとおまえこれ使ってみろよ。現行品と全然違うからさ」とビンテージのBOSSのギターエフェクターを貸してくれたときに僕はそれ(CHORUSだった)で何を弾いたのか思い出そうとして、思い出せない。しかし他にいろんなことを憶えていて、昨日はずっとその記憶をたどって過ごしました。  
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2012年07月17日

続・笑顔の未来、幸せはハッピー

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一昨日の様子、4曲とトークに少し参加させていただきました。

“笑顔の未来〜トークセッション「安斎家のこれから」”
2012年7月15日(土)@等々力 巣巣


1.光の葡萄
2.世紀末のコロンブス
3.予感
4.hanalee




そして続けて昨日も巣巣へ。馬場わかなさん「笑顔の未来」写真展にあわせた二階堂和美さんのライブ。2日連続で「笑顔の未来」チームに会うのが楽しい。親戚の家に立ち寄る気分に似ている。二階堂さんの『にじみ』というアルバムを去年の名古屋のライブの後、ON READINGで買って帰りの車のなかで聴きながら涙目で東京まで帰ったことを思い出す。以降USTREAMやオンラインで目撃した歌たちをいつぶりか生で体感することが楽しみでした。

馬場さんと二階堂さん、伸也さんとのトークから始まり、その縁や繋がりの話を聞いて、ふむふむ偶然は必然なり、と思う。この日はdans la natureなっちゃんもトークを。巣巣ならではの特別な雰囲気が確実に育っているように思う。そしてライブはのガンジー西垣さんのウッドベースとのデュオで、ここでも2010年に尾道のれいこう堂で買って暑い夏に延々と聴いたCINEMA dub MONKS『永遠と一日』の記憶がよみがえる。あっという間の素晴らしい音楽の時間、落涙するお客さんがたくさんいたがそれ以上に笑いが溢れる夜でした。二階堂さんの歌を聴くときはいつも「戦後に美空ひばりの歌を聴いた人ってこんな気持ちだったのでは?」と思うのだけど、昨日もそう思った。終盤の「関白宣言」のカバーで巣巣岩崎さんが楽しそうに揺れているのを後ろから眺めて(巣巣でさだまさしカバーしたのは僕と二階堂さんだけ!)「いい空間だなあ」と思いました。tico moonの影山さんがPAを担当するという贅沢感、リバーブが気持ちよかった。

打ち上げでは二階堂さんと旧知の、去年のクリスマスライブでもお世話になった“ごはん屋ヒバリ”さんの美味しい料理をいただきながら遅くまで。先月佐野元春さんとお会いしたとき夢心地のなかで元春さんの口から「人と人との繋がりが君をここへ連れてきたんだね」という言葉が聞こえてきて心から痺れたのだけど、この日もそういう感じだった。二階堂さんと会ってお話したのはいつかどこかの打ち上げ以来10年ぶりくらいだっただろうか。昨日は代々木の10万人集会には行くことができなかったけれど、等々力の魔法じかけのような集会には参加できたのです。  
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2012年07月16日

笑顔の未来、笑顔の行方



昨日のこと。朝から赤坂のスタジオへ。ここ数カ月、作業的には6月を通して取り掛かっていた映画音楽の仕事の仕上げ。スケジュールの都合等いろいろな要因でこの日まで一秒も一瞬も撮れた映像を観ていなかったので視聴者気分でゲラゲラ笑いながら夕方まで。走者一掃のホームランの陰にたくさんの犠牲バントがあるのだ。過酷な現場の制作スタッフ陣の苦労を聞いていたので、バカバカしいシーンなども愛しい気分で観ている自分に気づく。いつも自分のことばかり自分の好きなことだけ自分の好きなペースでやっているから、依頼された仕事にいい返答を返せたときは達成感というか、誇らしい気分になる。いい音楽を添えられた。詳細は追って。

夕方から、これもまたその場に音を添えるために等々力 巣巣へ。馬場わかなさんの写真展「笑顔の未来」のオープニング。これは春に吉祥寺base cafeで開催されたものがいろんな縁で巣巣にて巡回。その被写体にもなった福島あんざい果樹園/札幌たべるとくらしの研究所の安斎伸也さんとエッセイストの中川ちえさんを招いたトークイベント。「もし可能であれば何曲か歌を」と依頼されたものだがその繋がりの場で僕が歌を歌わない理由がない。とても穏やかでゆるやかな、しかし静かな力強さを感じる様々な話が聞けました。僕はCDになっていない曲を3曲と、ちえさん伸也さんと少しトークして、最後にこないだ亡くなってしまったあんざい果樹園の優秀な番犬りんごちゃんに捧げる「hanalee」を歌いました。

巣巣では「笑顔の未来」と題していろいろイベント盛りだくさん、ぜひ足を運んでみてください。詳細はこちら


  
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2012年07月15日

夜のピアノ



昨日のこと、昼間はゴロゴロ、猫と。録画してた映画「ザ・ビーチ」を観て、タイの浜辺なら夏も楽しいか、と夢想する。しかし越してきて初めての夏の始まりも窓の多い我が家は風がよく通り仕事部屋以外はエアコンがいらないかもしれない。温度計が30度を示しても体感温度は低い。

夜になってキーボーディスト佐々木真里さん宅で8月下北沢440のための、さらにはニューアルバムアレンジのための打ち合わせ。これまで弦楽器が担った部分にピアノやオルガン、メロトロンなどを想定して音を当てていくとこれまでと違う風景が立ち上がる。下北沢440は新しい歌のさらに新しい表情が浮かび上がるライブになると思います。遅くまで真里さんとあれこれ話してますます楽しみになりました。

茅ヶ崎nokkaでのライブは定員に達してSOLD OUTとなりました。nokkaの庭にはミントがさわさわ繁っているそうで「ワインとあわせてこの日限定のモヒートなんかを出してみようかなー」とのことでした。下北沢440と吉祥寺長男堂のライブは引き続き予約受付中です。
  
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2012年07月14日

夏の便りと告白



昨日は暑い日だった。猫を見ていると今このときが暑いのかそうでもないのかが一目瞭然で、昨日はほんとにグタグタな感じで体を伸ばして一日中寝ていた。九州の雨が心配、実家は大丈夫?という連絡も入るがうちは福岡寄りの佐賀なので今のところ差し迫った危険ななさそう。夕方から出かけて打ち合わせ。そして夜になってアップル&ペアーズ岡田さんに誘ってもらって渋谷クアトロでのカーネーションとChocolat & Akito出演のイベント“夏の便り”へ。

会場に到着したときにはOAのコトリンゴの演奏中、数日前に偶然ラジオで彼女がしゃべるのを聴いてその“声”に聴き入ったばかりだったですが、静と動の相俟った圧倒されるような息を飲む演奏でした。久しぶりにヒックスヴィル中森さんと会って談笑、ソロをやり始めた頃に中森さんに隣でギターを弾いていただいてたのはもう10年も前のこと。「全然誘ってくれないんだもんなー」と言われ続けて昨日も言われたので近いうちにまた一緒に。

中森さんと並んでChocolat & Akito、感慨深い。午後になると毎日だいたいラジオから「たまむすび」が流れている僕にとってはC&Aはライフサイズの音楽という感覚。「ここ数年知り合いがたくさん死んじゃって」という片寄さんのMCのあとに歌われた「ONE」という曲、奇しくもこの日映像制作仕事時代にお世話になった先輩の訃報を受け取った僕の胸に波紋のような波が立ちました。続くカーネーションは野太いグルーヴと男の色気。キンモクセイ張替くんのドラムもとても良くて、大学時代にひたすら聴いた「EDO RIVER」にしびれる。ゆらゆら揺れて10数年のマインドトリップ。アンコールでのカーネション+C&A「夜の煙突」セッションも素晴らしく、とても楽しい3時間でした。

終演後「ヒックスヴィル派閥としてやってきたので片寄さんに一度も挨拶したことがないんです」というと「ヒックスヴィル派じゃなくて小沢派なんじゃないの?」と中森さんに揶揄されつつも、紹介していただく。片寄さんにお会いしたら告白したいことがあった。2000年に出した『cobblestone』というアルバムに入っている杉真里さんにプロデュースしていただいた「午後の窓から」の「頭をかすめてー」と転調する中間部は確実にGREAT3のデビュー曲「Fool & The Gang」の中間部に影響を受けていて(制作中は夢中で気づかずにいた)この「午後の窓から」をステージで歌うときはいつも頭の中ではパラレルに「Fool & The Gang」が流れることになっている。片寄さんにようやく「12年前にFool & The Gangをパクっていました」と伝えることができた。片寄さんは「そんなこと!」と体を曲げて笑ってくれましたが、積年の思いを伝えられて僕はそれがとても嬉しかったのでした。大学4年のときに短冊CDシングルを買ったときからずっと今まで色褪せない記憶とメロディ、そういうものが手を伸ばせば確かにそばにある。

連れだしてくれた岡田さんに感謝。とても素敵な夜でした。



本日より8月12日の茅ヶ崎nokka公演のチケット予約が始まりました。
とても小さな会場なのでお早めにお席の確保をおすすめします。

2012年8月12日(日)@茅ヶ崎 nokka
“夜の科学 extra〜ワルツとワイン”

13:30開場/14:00開演
3,000円(ドリンク代別途)

茅ヶ崎で初めての演奏会、休日の午後に美味しいワインと音楽を。
潮風を感じながら気持ちのいい空間での日曜お昼時のライブです。


本日7月14日(土)よりnokkaにて予約受付開始
お申込み方法;メールアドレス「info@looploupe.com」宛に
タイトル「山田稔明ライブ」、お名前・人数・携帯番号をご明記ください。
定員に達し次第締め切りとさせていただきます。

茅ヶ崎 nokka(http://www.looploupe.com/works/
神奈川県茅ヶ崎市東海岸南1-8-17  
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2012年07月13日

朝の幸せ



暑い夏が今年もやってきそうで、今年は8月休まずライブ活動に専念することにしたので負けてなるものかと、しかしやっぱり夏は嫌だなあなどと考えています。なにかと食欲がなくなる季節ですが、ここ最近僕が開発した朝食が自画自賛の美味しさ、そればかり食べています。ひそかに僕が「トシパン」と呼ぶそのメニューは、まず食パンをトーストし、その上に無糖のヨーグルトをバターのように塗る。そしてそこにジャムなど(今は実家から送られてきたクワの実ジャム)を少量塗って、で、その上にバニラアイス(ロッテの爽とかがいいね)をごく薄く塗る。さらにそこに冷凍のブルーベリーやストロベリーなどをトッピングして完成。写真に撮ってみましたが全然美味しそうに見えなかったので載せません。しかしこれを日向で寝転がる猫を眺めながら食べるのは気だるい朝の目覚ましにバッチリ効果的で、美味しくて舌が楽しい。

むかし映像制作の仕事をしていたころは撮影などで暗いうちから起きて出かけることが多く、そのときに朝食を甘く美味しいものにすると寝不足でも心の救いがあって頑張れるという秘策を思いついて早起きの日にはいつも甘いクレープとかまるごとバナナとか馬拉糕とかを前の晩に冷蔵庫に忍ばせていたのですが、なんだかその頃のことを思い出すような感覚です。季節は移ろい朝の一杯はアイスコーヒーになりました。ただひたすら汗と埃にまみれる夏の日々ですが、いろいろ楽しみを見つけて毎日頑張っていきたい所存です。

中目黒トラベラーズファクトリーのチケットがSOLD OUTしました。ありがとうございます。続く下北沢440、カフェ長男堂は引き続き予約を受付中、茅ヶ崎nokkaは明日14日から受付開始です。週末15日は等々力 巣巣でのあんざい果樹園/たべるとくらしの研究所安斎伸也さんと蔵前in-kyoの中川ちえさんとのトークイベントに歌を添えにいきます。皆様、どこかで合流しましょう。  
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2012年07月12日

Tシャツ四方山話

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先月の“声をあつめにいく”ツアーから販売を開始した2012年の新作「ベルキャットTシャツ」は各地でとても好評で、最終日の大阪では売り切れのサイズまで出るほどでした。昨年もひーひー言いながらハンドメイドのTシャツを作りましたが今回も自分で絵を描いてシルクスクリーンの版を作りインクを配合して手刷りで作るという家内制手工業のなせる技、思いのこもったTシャツになりました。

僕が描いた愛猫ポチの顔、その上に「WHO'LL BELL THE CAT?」という英語の慣用句。これはイソップ物語に由来する話、平和だったネズミの国に横暴な猫が現れてネズミたちには安心できない日々、一匹のネズミが「猫の首に鈴つけたら猫が来たときにすぐわかって逃げられるんじゃね?」「お!良いアイデアだ!」しかしそこで他のネズミが一言「でも、誰が猫に鈴をつけるんだい?」一同「・・・」というストーリーから転じて「誰が猫に鈴をつけるか?=言うは易く行うは難し」となります。

そしてポチの顔の下には「NO MORE NUKES」というメッセージ、文字通りの思いをこめました。「言うは易く行うは難し」と「NO MORE NUKES」という右に左に揺れ動くわたしたちの気持ちを胸に抱く2012年の夏になります。通販STOREに入荷しました。それぞれ限定数での販売になりますのでお早めに。ライブ会場ではインク色の異なるものも販売します。関東ではまず週末15日の巣巣から。大阪で買いそびれた方もぜひこの機会に。あわせてポチの新作ポストカードも入荷しましたのでこちらもよろしくお願いします。

GOMES THE HITMAN.COM STORE  
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タイ料理 to お好み焼き



一昨日のこと、高校時代の友人と集まる。こういう集まりのきっかけはだいたい誰かが「今度東京に出張しにいくんだけど」と言うからなのだけど、Facebookでまた繋がりなおした縁で旧友に会う機会が増えているような気がして、それはそれで、楽しい。高校時代というのはだいたい20数年前の季節で、時が経てもそのときと同じ呼び名や人間関係で渋谷のど真ん中で笑い合えるというのは幸せなことだ。僕がタイ料理を食べたいとリクエストしてそういうお店に行ったのだけど、この集まりは安居酒屋でもファミレスでも、もしかしたら道端とかでも同じように楽しい時間だったのではないだろうか。

そして昨日はミルブックス藤原さんとイラストレーター福田利之さんと待ち合わせて「スススクール CDジャケットのためのイラストレーション講座」の“お疲れ様でした会”を。この日は僕が「お好み焼きが食べたくなったのでこのお店にしましょう!」と提案、大阪出身でお好み焼きには一言も二言もある福田さんは難色を示すも「まあ、郷に入っては郷に従えということで」と渋々了承、果たして僕らは「ここが違う」「キャベツの量が」とひとつずつダメ出ししながらも福田さんが焼き上げた吉祥寺風お好み焼きを楽しく美味しくいただいたのでした。「CDジャケットための..講座」がとても充実したものになったおかげでとても楽しい打ち上げになりました。これがお好み焼き屋じゃなくても、安居酒屋でもファミレスでも道端だったとしてもきっとそうだったでしょう。

最後にコーヒーでも、と立ち寄った喫茶店でお会計するときに店員さんから「山田さんですよね?」と話しかけられる。久々に吉祥寺界隈で歌うライブもあるのでぜひご来場ください。とても素敵なカフェだったのでまた行きますね。長男堂、ブログを書いてくれています。前回イノトモちゃんとイトケンさんと僕でやったときに出た特製弁当は「胃の友「愛のコロッケ、胃と健康のための米酢弁当」”とそれぞれの名を駄洒落で読み込んだもの(僕は“米"酢=ゴメズ”ね)でした。今回も楽しみ。中目黒TRAVELER'S FACTORYのHPでもイベントのお知らせが公開。すでに第一部が完売、第二部も残席僅かなのでお急ぎください。トラベラーズが作ってくれる特製ノートがどんなふうになるか楽しみです。下北沢440も茅ヶ崎nokkaもどれもいちいち特別なライブになりそうな夏です。よろしくお願いします。  
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2012年07月11日

魔法のペンと旅の手帖【詳細/受付開始】



“関東百景 100 views of tokyo”シリーズの皮切りとなるトラベラーズファクトリーでの
イベント詳細とお申込み法法が決まりました。徳島からaalto coffee庄野さんとお馴染み
dans la natureなっちゃんがコーヒーとお菓子でサポートしてくれます。僕は普段トラベ
ラーズノートをスケジュール管理以外の歌詞メモや旅をしたときの記録帳として使って
いるのですが、今回なんとイベント限定でオリジナルなノート(リフィルを加工したも
のになりそう)を入場記念チケットとして来場者にプレゼント!ということになります。
「猫の絵や詩や文章をレイアウトして」とか「ライブの感想メモが書けるような仕様に
しては?」とかいろいろ鋭意計画中です。自分のノートが厚くふくらむのが楽しみ。

トラベラーズノートのことを知ったのは徳島の庄野さんに初めて遊びにいったのがきっか
けだったので庄野さんが絡んでくれるのがとても嬉しい。奇しくも“旅路”“家路”をテーマに
“TRAVELER'S MUSIC”となったソロ2作タイトルをそれぞれ掲げての2セットのライブを。
とても小さな会場なのでぜひお早めのご予約を。予約は本日からオフィシャルサイトにて
受付開始します。

今回“関東百景”ツアーではトラベラーズノートを会場内に置いてアンケートとは別の、よく
観光地の喫茶店にあるみたいな「夏の思い出帳」みたいな声の寄せ書きをやろうと思ってい
ます。それも7月29日の中目黒TRAVELER'S FACTORYからスタート。真夏の始まり。



2012年7月29日(日)@中目黒 TRAVELER'S FACTORY
“魔法のペンと旅の手帖”

1st “pilgrim” set 14:00〜16:00(14:30 ライブスタート)
2nd “home sweet home” set 17:00〜19:00(17:30ライブスタート)
出演;山田稔明
コーヒー;aalto coffee
おかし;dans la nature
前売り4,000円(ドリンクとお菓子、特製ノート付き)

入場予約はこちらから

時を経て見えてきた『pilgrim』『home sweet home』のアナザーサイド。
トラベラーズファクトリーで旅路と家路を再考察、旅の手帖に書かれた
秘密を紐解きます。現在制作中の新作からの楽曲もあわせて演奏します。

TRAVELER'S FACTORY
〒153-0051東京都目黒区上目黒3-13-10
http://www.travelers-factory.com/  
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2012年07月10日

【作品紹介】CDジャケットのためのイラストレーション講座

6月を通して行われた、イラストレーター福田利之さんとミルブックスによるスススクール “CDジャケットのためのイラストレーション講座”に実験台というか、ジャケットを依頼するアーティストの立場としてゲスト参加させてもらいました。最終回の作品発表時にはその場に居合わせることができなかったのですが、受講生の皆さんの素晴らしい作品を写真で見せていただいたので、それについていろいろ。少し長いエントリーになりますがお付き合いください。

DSC00873 DSC00870
全3回で行われたワークショップでしたが、第1回目は福田さんとミルブックス藤原さんからのCDジャケットの仕事をする上で参考になる話や裏話、そして僕がジャケット制作を依頼したい「光の葡萄」「予感」の2曲を聴いていただき、この曲についてのイメージ、キーワードなどをいろいろ皆さんに伝えました。第2回目はわれわれそれぞれが好きなイラストレーションによるレコードジャケットなどを紹介しつつ課題として描いてきていただいたラフスケッチを見ながらあれこれ軌道修正も含めて福田さんが的確なコメントをするという流れ。そしていよいよ第3回目に受講生の皆さんがその作品を完成させてきてレコード会社やアーティスト、スタッフを惹きつけるべく熱いプレゼンをする、という具合でした(最終回には僕の不在のかわりにかつて僕のアーティスト担当だったレコード会社プロデューサー穂山氏にゲストインしていただきました)。

20名ほどの参加者の皆さんが「光の葡萄」あるいは「予感」を作品として具現化してくれたのを見て、その思い入れとか意味付けとか、いい意味での妄想や思い込みがとても面白く興味深く、このワークショップに参加できて楽しかったなあと心から思います。参加者の中にはイラストレーターやデザイナーとしてすでにお仕事をされている方から、これからそうなりたい方、福田さんのファンでふらっと参加してみた方や普段イラストなどまったく描かない!という方など多岐にわたりました。講座では最後にそれぞれ福田利之賞、ミルブックス賞、穂山P賞を授与。これからそれらの作品を紹介していき、最後に僕が選んだ山田稔明賞を選出したいと思います。

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月曜日の日常に



昨日のこと。よく晴れた月曜日でしたが、朝から夜までものすごい勢いでいろんな作業。これで春からずっとやっていたいくつかの仕事が一段落か。ここのところ自分のことばかりやりたいことだけやって過ごしていたからいろいろな打ち合わせだったり要望に応えたり締め切りを守ったりすることがとても新鮮で何物にもかえがたい経験をした初夏であった。

とにかく先月書いた、一番新しい曲がとても良い歌になったことが嬉しい。この歌は9月から歌うことにして7月と8月は思い切り夏の歌を。トラベラーズファクトリーは第一部と第二部との入れ替え制に、ということになりそうで、そちらの詳細や申し込み方法は間もなく決定します。オリジナルのトラベラーズノートを作ってもらえそうでワクワクしている!


<関東百景 #2>
2012年8月3日(金)@下北沢 440
“夜の科学extra〜ピアノとワルツ”

出演;山田稔明(GOMES THE HITMAN)
with 佐々木真里(piano)海老沼崇史(bass)
19:00 開場/19:30 開演
前売り3,500円/当日3,800円(1オーダー代別途)

春以来の下北沢440公演は鍵盤に佐々木真里さんをお迎えして
新しい歌に違う角度から光を当てる公開実験です。屋台骨を支える
エビちゃんのベースと僕でゆらゆらとスイングするワルツを奏でます。

下北沢440
〒155-0032東京都世田谷区代沢5-29-15SYビル1F
TEL.03-3422-9440



<関東百景 #3>
2012年8月11日(土)@吉祥寺 カフェ長男堂
“長男堂的音楽の夜〜むさしのフーテナニー”

出演;山田稔明 with itoken
18:30 開場/19:00 開演
前売り2,500円(1ドリンク代別途)

いつも美味しいご飯を食べさせていただいている
ご近所のカフェ長男堂にて2度目のライブを開催。
“フーテナニー”とは聴衆参加型のコンサートのこと。
同じくご近所itokenさんとリラックスした空間で
みんなで奏でる音楽の夕べを。

7月9日12:00より長男堂にて受付開始
mail;chounandou@yahoo.co.jp


カフェ長男堂(http://chounandou.ti-da.net/
東京都武蔵野市中町3-18-11(五日市街道沿い)
長男堂へのアクセス方法
http://chounandou.ti-da.net/e3586031.html



<関東百景 #4>
“夜の科学extra〜ワルツとワイン”
2012年8月12日(日)@ 茅ヶ崎 nokka

開場13:30/開演14:00/前売3,000円(ドリンクお食事代別途)

茅ヶ崎で初めての演奏会、休日の午後に美味しいワインと音楽を。
7月14日(土)よりnokkaにて予約受付開始
お申込み方法;メールアドレス「「info@looploupe.com」」宛に
タイトル「山田稔明ライブ」、お名前・人数・携帯番号をご明記ください。
定員に達し次第締め切りとさせていただきます。

茅ヶ崎 nokka(http://www.looploupe.com/works/
神奈川県茅ヶ崎市東海岸南1-8-17
  
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2012年07月09日

日曜日の吉祥寺



昨日のこと。“声をあつめにいく”ツアーが終わってずっと打ち合わせと録音作業でバタバタしていたから、ようやく手が空いたので「吉祥寺散策でも」と出かけたら日曜日だ・・ということに気付く。自転車を停めるのにも難儀するほど雨明けの街は賑わっていました。井の頭通りを歩いていたらライブハウス曼荼羅にHARCOがいたので立ち寄って四方山話。ピアノで歌われる「江ノ島ラプソディ」を久しぶりに聴いて10年の時を思う。

いくつもレコード屋をまわって100円レコード箱ばかりを掘り探す自分は駄菓子屋にたむろした子どもの頃からどこが変わってどこが変わっていないだろうか。中学生のころ、洋楽を聴き始めたころは他の誰も知らないアーティストのレコードを求めて冒険した(ジャケ買いとか直感に従ったり)。100円箱に「T'PAU(トゥパウと読む)」というバンドのレコードがあったのが懐かしく10代の自分が呼び起こされて買った。帰宅して聴くと隅々まで憶えていて「Heart and Soul」「China in Your Hand」という2曲の名曲は諳んじて歌えた。

夜になってバウスシアターで爆音映画祭「ファンタスティック Mr Fox」を観にいく。「ダージリン急行」のウェス・アンダーソン監督作、2009年アメリカ公開時からサントラを買って楽しみにしていたのに日本公開時にタイミングがあわず時を経て2012年にようやく劇場で鑑賞。マペット劇になってもウェス・アンダーソン特有の色味や音楽などの統一性があるのがすごい。すべてのシーンを見逃したくないような、僕にとって完璧な映画でした。爆音で浴びるビーチボーイズの「英雄と悪漢」の気持ちよさったら。

深夜からは作業を。音楽屋からTシャツ屋へ様替えして、Tシャツを刷り乾かしアイロンでインクを定着させ、たたむ。ツアーで売り切れた色合わせも追加で再産しました。通販間もなく。胸に僕が描いた猫の絵と「WHO'LL BELL THE CAT?(誰が猫に鈴をつける?=言うは易く行うは難し)」と「NO MORE NUKES」と刻みました。関東百景シリーズでも販売しますのでぜひ。今年の夏の勝負Tシャツはこれをお薦めします。

  
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2012年07月08日

「何もない人」(最新ライブツアーから)



“声をあつめにいく”ツアーから1999年のGTH楽曲「何もない人」を。
いい鳴き声を添えてくれたのは奈良 風の栖のひなたちゃんです。
夏のライブ、どの会場でもたくさんの素晴らしいモーメントを。
440に続きカフェ長男堂、茅ヶ崎nokkaの予約も間もなく開始。



<関東百景 #2>
2012年8月3日(金)@下北沢 440
“夜の科学extra〜ピアノとワルツ”

出演;山田稔明(GOMES THE HITMAN)
with 佐々木真里(piano)海老沼崇史(bass)
19:00 開場/19:30 開演
前売り3,500円/当日3,800円(1オーダー代別途)

春以来の下北沢440公演は鍵盤に佐々木真里さんをお迎えして
新しい歌に違う角度から光を当てる公開実験です。屋台骨を支える
エビちゃんのベースと僕でゆらゆらとスイングするワルツを奏でます。

下北沢440
〒155-0032東京都世田谷区代沢5-29-15SYビル1F
TEL.03-3422-9440



<関東百景 #3>
2012年8月11日(土)@吉祥寺 カフェ長男堂
“長男堂的音楽の夜〜むさしのフーテナニー”

出演;山田稔明 with itoken
18:30 開場/19:00 開演
前売り2,500円(1ドリンク代別途)

いつも美味しいご飯を食べさせていただいている
ご近所のカフェ長男堂にて2度目のライブを開催。
“フーテナニー”とは聴衆参加型のコンサートのこと。
同じくご近所itokenさんとリラックスした空間で
みんなで奏でる音楽の夕べを。

7月9日12:00より長男堂にて受付開始
mail;chounandou@yahoo.co.jp


カフェ長男堂(http://chounandou.ti-da.net/
東京都武蔵野市中町3-18-11(五日市街道沿い)
長男堂へのアクセス方法
http://chounandou.ti-da.net/e3586031.html



<関東百景 #4>
“夜の科学extra〜ワルツとワイン”
2012年8月12日(日)@ 茅ヶ崎 nokka

開場13:30/開演14:00/前売3,000円(ドリンクお食事代別途)

茅ヶ崎で初めての演奏会、休日の午後に美味しいワインと音楽を。
7月14日(土)よりnokkaにて予約受付開始
お申込み方法;メールアドレス「「info@looploupe.com」」宛に
タイトル「山田稔明ライブ」、お名前・人数・携帯番号をご明記ください。
定員に達し次第締め切りとさせていただきます。

茅ヶ崎 nokka(http://www.looploupe.com/works/
神奈川県茅ヶ崎市東海岸南1-8-17
  
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パンにバターを塗るように



もう数日前のことになりますが、埼玉県幸手市の「cimai」というパン屋さんまで出かけていった。徳島のaalto coffeeや中川ちえさんのin-kyoなどがcimaiのパンを取り寄せて販売していて知ったお店なのだけど、今回の“関東百景”シリーズの一環でイベントができないかどうか打ち合わせに行ったのだ。吉祥寺から車で1時間ちょっと、お店(文字通り姉妹でやられている!)からは「辺鄙なところにあるので来られる方が・・」とのことだったのだけど、辿り着いてみるとそこには目移りするくらい美味しそうなパン(硬いのもソフトなのも)が並び2階のイベントスペースも完璧な空間でした。現在“関東百景”ライブを鋭意企画中です。僕はインストア以外で埼玉で演奏したことがないので、これが実現したら初めての埼玉ということになります。それも幸手、幸せの手の街で。

帰り道に蔵前に寄り道してアノニマスタジオから新しく移動してお店をスタートさせた中川ちえさんのin-kyoへ。ダン・ラ・ナチュールなっちゃんとばったり。整然とならべられた、触れると気持ちのいいモノたちを見て気分がしゅっと真っ直ぐになりました。同じく代官山から移転したcholonにも足を運んでみて、店内からのスカイツリーの眺めに声をあげました。蔵前ブーム到来か。中川ちえさんと安斎伸也さんが7月15日に巣巣で行うトークイベントにゲストで歌を添えることになりました。ぜひたくさんの方にお話を聞いてもらえたらなーと思います。詳しくはこちら


  
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2012年07月07日

星の見えない七夕の夜に



「クレールとノアール」from『home sweet home』
 ベガとアルタイルが登場する七夕の歌です。

本日より8月3日(金)下北沢440での“夜の科学extra〜ピアノとワルツ”
オフィシャルサイト特設メールフォームにて予約受付を開始しました。

2012年8月3日(金)@下北沢 440
“夜の科学extra〜ピアノとワルツ”

出演;山田稔明(GOMES THE HITMAN)
with 佐々木真里(piano)海老沼崇史(bass)
19:00 開場/19:30 開演
前売り3,500円/当日3,800円(1オーダー代別途)

春以来の下北沢440公演は鍵盤に佐々木真里さんをお迎えして
新しい歌に違う角度から光を当てる公開実験です。屋台骨を支える
エビちゃんのベースと僕でゆらゆらとスイングするワルツを奏でます。

下北沢440
〒155-0032東京都世田谷区代沢5-29-15SYビル1F
TEL.03-3422-9440  
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本日正午から

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本日正午からオフィシャルサイト特設メールフォームにて8月3日(金)下北沢440公演の予約お申込み受付を開始します。440特有の縦長の会場構造を鑑みて入場整理番号を発行したいため、通常の“夜の科学”方式での受付となります。よろしくお願いします。440にはアップライトピアノがあるのでピアノをフィーチャーしたライブがやりたいと思っていたのですが今回佐々木真里さんと久々にセッションすることになりとても楽しみにしています。

真里さんは『home sweet home』のなかで「hanalee」と「距離を越えてゆく言葉」でピアノを弾いてくれています。2010年の下北沢CLUB Queレコ発ライブでも鍵盤、さらにはアコーディオンとコーラスで楽曲に色を付けてくれた心強いミュージシャン。リズムを担うのはお馴染みエビちゃん、海老沼崇史くんです。現在制作中の新作でも真里さんのプレイにお世話になります。新しい角度から光があたった新曲をお聴かせできるのではないでしょうか。


2012年8月3日(金)@下北沢 440
“夜の科学extra〜ピアノとワルツ”

出演;山田稔明(GOMES THE HITMAN)
with 佐々木真里(piano)海老沼崇史(bass)
19:00 開場/19:30 開演
前売り3,500円/当日3,800円(1オーダー代別途)

春以来の下北沢440公演は鍵盤に佐々木真里さんをお迎えして
新しい歌に違う角度から光を当てる公開実験です。屋台骨を支える
エビちゃんのベースと僕でゆらゆらとスイングするワルツを奏でます。

本日7月7日(土)正午よりオフィシャルサイト特設メールフォームにて予約受付開始

下北沢440(http://www.club251.co.jp/440/
〒155-0032東京都世田谷区代沢5-29-15SYビル1F
TEL.03-3422-9440


中目黒トラベラーズファクトリーから始まる関東百景 100 views of tokyoシリーズ。トラベラーズでの詳細も現在詰めているところですが、なんと僕も愛用しているトラベラーズノート特製のイベント限定ノートをチケット代わりにプレゼントするという企画が持ち上がりました(ノート生産工場と打ち合わせ中だそう)。来週にはいろいろなことが決定すると思いますが各会場スタッフの皆さんが全員奮い立ってライブの支度をしてくれているのがとても嬉しいです。茅ヶ崎 nokkaは14日から予約開始、カフェ長男堂は今回どんなお弁当を作ってくれるのでしょうか。詳細をお待ちください。まずは本日正午からの下北沢440でのチケットを確保ください!2012年の夏、よろしくお願いします。  
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巣巣のギター弾き語り講座 第4回




夏に向けて作ったベルキャットTシャツを着て首相官邸前に、とはタイミングが合わず昨日は巣巣で「スススクール ギター弾き語り講座」の第4回目。「59番街橋の歌」「サウンド・オブ・サイレンス」「スカボローフェア」「向日葵は揺れるまま」と4つのチームに別れ個人練習を。残すところ8月にもう一回。なるべくたくさんのオモシロを伝えられたらなーと思う。最終回に参加できなかった「CDジャケットのためのイラストレーション講座」の作品写真を受け取ってチラリと眺めたのだけどすべて力作。「光の葡萄」「予感」のジャケット、これはちょっとどこかで公開しなければと思っています。

巣巣、今は旅展というのをやっていて、店主岩崎さんがラトビアで買い付けてきた目の覚めるような真っ赤なラグを購入。帰宅後敷いてみたら違いのわかる猫ポチがそのラグを占拠。とても気持ちよさそうにしている。7月15日巣巣で行われる「笑顔の未来」、あんかじゅ/たべるとくらしの研究所の安斎伸也さんとin-kyo中川ちえさんのトークイベントにゲストとして歌を添えることになりました。ぜひお話を聞きにきてください。お申込みなどはこちらから。

本日正午から下北沢440(8月3日公演)の入場予約申込み受付を開始します。5月以来のライブ、ぜひ皆様お越しください。今年は8月は毎週末ライブ、2012年の山田稔明はどこか違います(夏嫌い克服か?)。  
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2012年07月06日

真夏の“関東百景〜100 views of tokyo”

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☆5月以来関東でのライブは7月末から毎週末の関東百景シリーズです!

★★★関東百景〜100 views of tokyoシリーズ開催!★★★

2012年7月29日(日)@中目黒 TRAVELER'S FACTORY
“魔法のペンと旅の手帖”
*開場開演時間、お申込方法など詳細は追ってお知らせします

時を経て見えてきた『pilgrim』『home sweet home』のアナザーサイド。
トラベラーズファクトリーで旅路と家路を再考察、旅の手帖には書かれ
秘密を紐解きます。現在制作中の新作からの楽曲もあわせて演奏します。

TRAVELER'S FACTORY
〒153-0051東京都目黒区上目黒3-13-10
http://www.travelers-factory.com/

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2012年8月3日(金)@下北沢 440
“夜の科学extra〜ピアノとワルツ”
出演;山田稔明(GOMES THE HITMAN)
with 佐々木真里(piano)海老沼崇史(bass)
19:00 開場/19:30 開演
前売り3,500円/当日3,800円(1オーダー代別途)

春以来の下北沢440公演は鍵盤に佐々木真里さんをお迎えして
新しい歌に違う角度から光を当てる公開実験です。屋台骨を支える
エビちゃんのベースと僕でゆらゆらとスイングするワルツを奏でます。

明日7月7日(土)正午よりオフィシャルサイト特設メールフォームにて予約受付開始
http://www.gomesthehitman.com/live/order/gth_order_1.html

下北沢440(http://www.club251.co.jp/440/
〒155-0032東京都世田谷区代沢5-29-15SYビル1F
TEL.03-3422-9440

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2012年8月11日(土)@吉祥寺 カフェ長男堂
“夜の科学extra〜むさしのフーテナニー”
出演;山田稔明 with itoken

いつも美味しいご飯を食べさせていただいている
ご近所のカフェ長男堂にて2度目のライブを開催。
“フーテナニー”とは聴衆参加型のコンサートのこと。
同じくご近所itokenさんとリラックスした空間で
みんなで奏でる音楽の夕べを。

*開場開演時間や料金、ご予約方法は追ってお知らせします。
カフェ長男堂(http://chounandou.ti-da.net/
東京都武蔵野市中町3-18-11(五日市街道沿い)

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2012年8月12日(日)@茅ヶ崎 nokka
“夜の科学 extra〜ワルツとワイン”
13:30開場/14:00開演
3,000円(ドリンク代別途)

茅ヶ崎で初めての演奏会、休日の午後に美味しいワインと音楽を。
初めての茅ヶ崎ライブです。予約方法など詳細は追って。

茅ヶ崎 nokka(http://www.looploupe.com/works/
神奈川県茅ヶ崎市東海岸南1-8-17


*今後も追加発表あります。ご期待ください!


★★★ビーチボーイズ来日公演にウェルカムコメント

来月に迫ったTHE BEACH BOYSの来日に際し山田稔明がウェルカムコメントを
書かせていただきました。豪華執筆陣によるBB愛溢れるサイトをぜひご覧ください!

ビーチボーイズ来日特設サイト→ http://www.creativeman.co.jp/artist/2012/08beach/



★★★巣巣での“笑顔の未来”展、トークイベントにゲスト出演します

トークセッション「安斎家のこれから」 
安斎伸也(あんざい果樹園/たべるとくらしの研究所)×中川ちえ(エッセイスト) 

7月15日(日) 18時30分開場 19時開演
料金:1,000円(ドリンク付)巣巣にて予約受付中

「笑顔の未来」に登場するあんざい果樹園の安斎伸也さん、安斎さんと親交の深い
エッセイストの中川ちえさん、そしてゲストに馬場わかなさんをお招きし、トーク
セッションを開催。安斎さん一家のこの1年のこと、そしてこれからのことをお話
いただきます。

info:巣巣(http://www.susu.co.jp/news/p908.html


ライブ情報詳細はオフィシャルサイトLIVEページをご覧ください。
すべての情報についてはGOMES THE HITMANオフィシャルサイトにてご確認ください。
お問い合わせ;info@gomesthehitman.com
─────────────────────  
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ビーチボーイズとアメリカ・インディアン




もう数ヶ月も前から僕の机の前にはビーチボーイズ来日のチラシがピンでとめてあって、今朝まざまざとそれを眺め見ていたらいろんなことをあれこれ考えてネットやら本やらで調べ物をしてしまった。僕は2005年にテレビで「窪塚洋介ネイティブアメリカン紀行―魂に触れる旅、聖なる大地へ」という番組を観て以来アメリカ・インディアンに惹かれ、その興味と関心はゆるやかに断続的に続き気づけばその手の本を探して読んでいるのだけど、ビーチボーイズとインディアンのことを結びつけて考えると結構面白い。

デビュー作には童謡を流麗爽快なサーフチューンにアレンジした「Ten Little Indian」という曲もあるけれども、僕にとってビーチボーイズとインディアンといえば1971年作『Surf's Up』というアルバムジャケットでの馬から崩れ落ちそうなインディアンの悲壮な姿である。これは「The End Of The Trail」という、ジェームス・アーリー・フレイザーという人の手による有名な彫刻がモチーフになっていて、(僕の解釈では)アメリカが移民流入以降の反映と栄華を極める過程でその影には行く宛をなくしたインディアンが旅路の終わりに途方に暮れたというアメリカの光と影を象徴したイメージである。僕もこのモチーフの置物を持っているが、インディアンは重たく頭を垂れ体にまとった伝統的衣装の美しさがなお哀しく、アルバムの雰囲気とも相俟ってとても印象深い。

一方で今朝まざまざと見入った8月の来日公演のフライヤーには同じように馬に乗り、しかし太陽の光を浴びながら両手を広げて天を仰ぐインディアンの姿がある。これはいわゆる「Apeal to the Great Spirit」という、これも有名な彫像(サイラス・エドウィン・ダリンという人の作品だそう)がモチーフにあって、「大いなる精霊への訴え」というとても希求的でホーリーなイメージ。僕の印象には『Surf's Up』での絶望的なインディアン像がまず先にあったので50周年リユニオンのフライヤーにこの太陽を浴びるインディアン像が用いられているのは象徴的だなあと思ったのだけど、そもそもこのモチーフは『Surf's Up』よりも前、『Smile』制作に頓挫したビーチボーイズが1967年にBrotherというレーベルを立ち上げたときのレーベルロゴとして登場したのが初出だということに気付きました。

カール・ウィルソンは1975年に「なぜロゴにこのイラストを?」と問われて採用した理由を「僕らのおじいさんが言うにはインディアンの精神的ガイドが僕とブライアンとデニスを“向こう側”から見守ってくれるらしいから」と答えたそう(ロゴを選んだのはブライアン)。カールはこのロゴのことを「The Last Horizon;最後のホライズン」と名付けたという記述を見て僕の次作に入る予定の「一角獣と新しいホライズン」との呼応を感じて「わ!」っと思ったりした。アメリカ・インディアンはお互いが敵ではないという合図に微笑み、そして微笑み返すらしい。まさに「スマイル」とはそういうことなのだな。

ちょっと前に読み始めてなかなか先に進まないアメリカのカルトアイコン、チャーリー・マンソンについて書かれた本('74年刊行の、なかなかタフな本です)にもBBのデニス・ウィルソンのことが頻出するのだけど、僕がビーチボーイズに感じる大きな魅力は紆余曲折を経て清濁併せ持ったアメリカの光と影を体現して存続し続けているからなのだなーと改めて考えた薄曇りの午前中でした。8月の来日公演がとても楽しみです。来日記念サイトに僭越ながらウェルカムコメントを書かせていただきました。他の皆さんの愛あふれるコメントも読みごたえがありますのでぜひアクセスください!

  
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2012年07月05日

声をあつめにいくツアー DAY3;大阪 [travelogue]

3日目の朝は奈良にて。チェックアウトして向かったのはいろんな人からお薦めされていたカナカナという古民家カフェ。細いならまちの筋をうろうろしてようやく見つけたそこはあと30分後に開店ということで奈良公園あたりでゆらゆらと時間を潰す。そして戻るとカナカナ前には女性客ばかり30名ほどの大行列、「今回のツアーは寄り道できないツアーなのだな・・」と心が折れて結局駅前のコーヒーショップでコーヒーを飲み「たなか」で柿の葉寿司を買って大阪へ向かう。

奈良から大阪への道のりで聴いた『ripple』、現ソウル・フラワー・ユニオンの高木克さんが弾くペダルスティールが麗しい「星に輪ゴムを」に聴き入る。掃除してたら出てきた『ripple デモ』という、正式レコーディング前の、いわゆる山田デモも今聴くととても新鮮。大阪で父親のお店に立ち寄り一緒にご飯を。ポール・マッカートニーとブライアン・ウィルソン、生きていればジミ・ヘンドリックス、そして地井武男さんと同級生の父親、原発についてどう思うか聞いてみたら「そんなもんごちゃごちゃ言わずに一回原発なしでやってみてどうなるか見てみたらいいねん」と。

雲州堂へ向かう道すがら、雨はどんどんひどくなり土砂降り。雲州堂に到着にしてずぶ濡れになりながら搬入、さすがに今日は雨のライブになるな、とセットリストを雨モードに変更。しかし準備が終わる頃になると雨は上がり晴れ間さえのぞく空模様、自分の晴れ男ぶりに震撼。今こそ自分は九州の雨を止めにいかないといけないんではないか、と思うほど。

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リクエストのあった「クレールとノアール」、新しい歌がセットリストに入るとなかなか歌う機会の減るがやはり楽しい高揚感があり大好きな歌。もうひとつ要望に応えて「街をゆく」を12弦ギターで。他の会場では歌わなかった「平凡な毎日の暮らし」も大きな音の出せる会場では歌いたくなる歌。「やまびこの詩」をマイクを使わないでみんなと歌ったらとても気持ちよい聴感があり「日向の猫とチャーリー・ブラウン」もアンプラグドで(この2曲の生声演奏でだいぶ声が枯れてしまった)。

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この日も佐野元春さんとの邂逅話(自慢話だな)から「歓びの歌」、そしてアンコールでは雨が降ったらやると決めていた「そばにあるすべて」でリクエストに応えました。ちょうど時計が21時を回るころ「嗚呼、大飯原発再稼働のスイッチが入るころだなあ」とここ最近考えていることをいろいろしゃべり、結果このツアーで一番長い2時間半のライブになりました。終演後のサイン会のときにみんながとても熱い感想をくれたことが嬉しく、今までの大阪ライブで一番よかったなーと思いました。僕が「じゃあまたどこかで合流しましょう」と握手すると「虹をつかむまであともう少し、です!」と佐野さんとコヨーテバンドのまだ音源になってない新曲の歌詞を投げ返してくる猛者もいました(前々日に佐野元春とコヨーテバンドを観たという男性)。

Tシャツがたくさん売れました(今まで作ったTシャツのなかで一番の勢いで)。サイズやご希望の色あわせが品切れだったお客さんもいたと思います。またせっせと手刷りしてできれば通販でも取り扱いたいと思っています。もちろん関東でのライブでも。新しいポストカードセットも大人気で、ポチの健康を気づかってくれる方にもありがとう。今ポチはとても元気で、留守中もご近所のイトケンさんにお世話してもらって悠々と暮らしています。ポチョキンへのご協力ありがとうございます。今日は薬をもらいにいく日です。名古屋と関西3箇所でしっかり皆さんの声を採集することができました。新しいレコードをどうか気長にお待ちください。また元気に会いましょう。またどこかで合流しましょう。

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2012年07月04日

声をあつめにいくツアー DAY2; 京都〜奈良 [travelogue]

名古屋には泊まらず昨晩のうちに西へ少しでも移動し距離を稼ぎ、明けて2日目は一路京都へ向かう。SOLE CAFEで初めてのランチタイムのライブ。旅の途中で行きたいところにスイスイっと立ち寄るのがここ最近のスタイルであったのだが、この“声をあつめにいく”ツアーはそういう余裕が全然ない。だから風景写真や旅のスナップがまったくないのである。車内のBGMは『mono』から『omni』へ。「言葉の海に声を沈めて」でのSCOF東さんのリーディング、「百年の孤独」の盟友健一郎氏のドラム、「そばにあるすべて」での真城さんのコーラスなどに耳がいく。

京都SOLE CAFEにお久しぶりのこんにちは。着いて30分でリハーサルを終えあっという間に本番が始まる。今回のライブにはSOLE名物の天然酵母パン付きにしてもらった。昼ごはんを食べるヒマのなかった僕にひとかじりのパンがとても美味しかった。外を行き交う人たちは時折傘をさしたり。梅雨ならではの空気感を蹴散らすべくインディーズ時代の「believe in magic in summertime」を12弦ギターで。

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京都では初めて歌う曲がたくさんあった。ラララのコーラスを歌う前に「やまびこの詩」で喉鳴らしをして万全を期してもらいました。すべての会場が異なる響きを持つのでそれが合わさったときの不思議な音像を今は僕しか知らない。リクエストに応えてさっきまで聴いていた『mono』のなかから久しぶりに「忘れな草」を歌った。この時間がもっと続けばと。あっという間の2時間。気づけばもう奈良へ出発する時間。

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休憩する間もなく奈良へ急ぐ。ああ、イノダにも恵文社にもガケ書房にも寄れなかった。雨はひどくなったり上がったり。少し道に迷ったりしながら風の栖へ急ぐ。途中で奈良公園のシカに遭遇するも、またもならまちの細い道で迷い、ようやく2度目の風の栖へ。お店の皆さんと猫のひなたちゃんが出迎えてくれた。猫を抱いてかなり元気が出たが朝ご飯から(天然酵母パンひとかじり以外)何も食べていないことに気づく。ダン・ラ・ナチュールなっちゃんが風の栖のために作った新作お菓子に救われた。

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奈良にはうちのポチの次に(同じくらい?)可愛いひなたちゃんがいるので「CATS」の隠しトラックである「猫のいる暮らし」を。ここでも安宅くんバージョンの「home sweet home」を歌ったがお店の方からとても褒められた。「前回聴いて感動した!」というリクエストに応えて「些細なことのように」、ご近所のお母さんにも盛り上がってもらっての「SING A SONG」のハンドクラップも完璧でした。佐野元春さんとの邂逅を語ったあとで「歓びの歌」を最後に。

終演後わざわざ観にきていただいた文筆家の吉原聖洋さん(佐野元春ツアーに同行手記を書かれたりしている方だ)以前巣巣でお会いしたごはんやハレさん、陶芸家の川口静佳さんとも再会できた。くたくたになった僕に差し出されたアイスコーヒーとおとなりのお母さんからのおこわとハレさんの巻き寿司の美味しさと言ったらなかった。京都、奈良、古都をふたつ巡る旅。ご来場いただいた皆さんとSOLE CAFE、風の栖に感謝。

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声をあつめにいくツアー DAY1;名古屋 [travelogue]

6月はずっと作曲仕事と録音作業に明け暮れたので、ずいぶんと久しぶりの演奏となる今回の“声をあつめにいく”ツアー。車での旅も久々だったのだけワクワク楽しみな気分とともにライブへのブランクと3日間で4公演というスケジュールに若干の緊張もありました。いつも道程、車内では好きな音楽や最近の新譜などを聴くのだけど今回の旅は趣向を変えて今まで自分がリリースしてきたCDを古い順に聴いていくという、苦行を。「ああ、音程が不安定だ」とか「適正テンポじゃないなあ」とか「この録音はしんどかったなあ」とかいろんなことを考えて眠くなる暇さえない、という利点も。車はスムーズに待望の新東名へ。

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とにかく走っていて気持ちのいい新しい道路、新鮮な風景、そしてなにより長居してしまう真新しいサービスエリア。これは初めて静岡を長いと感じないドライブ旅でした。先を急ぐ旅だったのでSAは駿河湾沼津だけに寄ったのだけど、どこかのアウトレットモールかと見紛うような感じ。フードコートも選択肢はよりどりみどり、車移動の旅人への恩恵。ビューポイントが設置してあってきれいな景色を眺めることもできました。

ツアー皮切りの名古屋モノコトでは久しぶりのライブ。金曜日の夜ということで20時開演と遅いスタートのため会場入りも夕方遅く。いつもは土日にバタバタと来ることの多かった街だけど、今までと違うシーンを目撃したような感覚もあり、行ってみたいと思っていた「Greatest Hits」というレコード屋にも初めて立ち寄れた(いいレコ屋だった!)。

久々のライブは「どこへ向かうか知らないなら」から始まり、リクエストに応えて「milk moon canyon」を“ボブ・ディラン風に”歌う。セットリストの洋服ダンスから引っ張りだしたばかりの「雨に負け風に負け」の気だるい感じも週末の夜に似合っていたように思います。「home sweet home」はこないだ巣巣で安宅浩司くんがカバーしてくれたバージョンを忠実に僕がコピー、カバーのカバーという入れ子状の形にして12弦ギターで演奏しました。思えばモノコトのことを紹介してくれたのは安宅くんでした。

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名古屋までの道で僕は『cobblestone』までを聴き終えいろんなことを考えました。この日モノコトでは恒例の「Tシャツ展」をやっていたので、歌詞のなかに“Tシャツ”が出てくる歌を歌おうと聞き耳を立て、この日は「何もない人」をギタレレで。10数年前この歌を書いたときに「嗚呼、初めて本当に良い曲というのを書けた!」と興奮したことをいつもこの季節になると思い出す。

気づけばあっという間の2時間。この日から販売することになった新しいTシャツについての講釈をうまくまとめることができた。思いを込めて作ったTシャツだと伝わっただろうか。僕同様に猫と暮らすモノコト店主のTACOさんと話していたら、お互いの猫が同じ病気で同じ療養食を食べていることがわかり「あのフードめっちゃ高いですよねえ!」と苦労をわかりあえて、嬉しかった。いつも手伝いに来てくれるイノちゃんも猫を飼っているのでライブ以外の時間はずっと猫の話。そういうツアー初日、名古屋の夜でした。ご来場いただいた皆さんに感謝。

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2012年07月03日

奈良 風の栖ライブにお越しになった方へ




6月30日、奈良 ならまち 風の栖ライブにお越しいただいた皆様

とても充実した2回目の奈良でのライブでした。ご来場ありがとうございました。
この日京都から移動してのダブルヘッダーということもありくたびれうっかりで
アンケート用紙をお渡しするのを忘れてしまいました!なのでせっかくラララの
コーラスをしていただいた皆さんのお名前をお聞きできていません。お手数ですが
コーラスに参加していただいた方、お名前だけでも以下のメールアドレスへご連絡
いただければ嬉しいです。もし簡単な感想も付け加えていただければ、なお嬉し。

GOMES THE HITMAN.COM へメール

よろしくお願いします。

山田稔明  
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東京に戻りました




名古屋、京都、奈良、大阪と3日間で4会場、合計8時間半のライブを終えて昨日夜に東京に戻りました。どの会場もとてもいい時間となりました。最終日大阪ではステージ上で時計を見て21時をまたぐ頃に原発再稼働に関する思いの丈を話し、気づくと2時間半のライブになってしまっていました。ご来場いただいたすべての皆さんとお店、会場の力強いスタッフの皆さんに心から感謝を。皆さんの声が織り交ざった新しいレコードともにまた来ます。

気づけば7月になっていて、今年も半分が過ぎました。ゴールデンウィーク以来の関東でのライブについてのアナウンスも数日中に。そしてライブのMCでも触れた提供楽曲のリリースや急遽決まった秋の配信シングルの情報も今月中旬にはお知らせできるかと思います。たくさんの「to doリスト」と果たすべき課題が山積みですが一つ一つを確実に成し遂げていかねば、という折り返しの誓いも固く。今後ともよろしくお願いします。

旅日記も書きますので楽しみにしていてください。  
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2012年07月02日

雨上がりの大阪




2012年7月1日 @ 大阪 雲州堂
夜の科学 in 大阪〜声をあつめて

1.どこへ向かうかを知らないなら
2.クレールとノアール
3.夏の日の幻
4.何もない人
5.街をゆく

6.一角獣と新しいホライズン
7.光と水の新しい関係
8.平凡な毎日の暮らし

9.月あかりのナイトスイミング
10.やまびこの詩
11.日向の猫とチャーリー・ブラウン
12.光の葡萄
13.hanalee
14.歓びの歌

EN
15.そばにあるすべて
16.予感
17.SING A SONG
18.ハミングバード  
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2012年07月01日

京都と奈良、初夏のダブルヘッダー




2012年6月30日 @ 京都 SOLE CAFE
夜の科学 in 昼の京都〜声をあつめて

1.どこへ向かうかを知らないなら
2.夏の日の幻
3.雨に負け風に負け
4.スティーブンダフィー的スクラップブック
5.believe in magic in summertime

6.一角獣と新しいホライズン
7.光と水の新しい関係
8.月あかりのナイトスイミング
9.やまびこの詩
10.日向の猫とチャーリー・ブラウン
11.光の葡萄
12.hanalee
13.忘れな草

EN
14.予感
15.SING A SONG
16.ハミングバード




2012年6月30日 @ 奈良 風の栖
夜の科学 in 奈良〜声をあつめて

1.どこへ向かうかを知らないなら
2.ココロ/コトバ
3.夏の日の幻
4.猫のいる暮らし

5.home sweet home
6.一角獣と新しいホライズン
7.光と水の新しい関係
8.やまびこの詩
9.日向の猫とチャーリー・ブラウン
10.光の葡萄
11.hanalee
12.予感

EN
13.些細なことのように
14.SING A SONG
15.歓びの歌  
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