2012年10月31日

言葉とメロディのワークショップ【作品発表/“曲先”編】

前回フリースタイルの“詞先”課題の作品を公開しましたが、今回はもうひとつの、“曲先”課題を。ラララで歌われる歌詞のない10小節のデモ(ここからダウンロードして聴くことができます)をサビだと見なして歌詞を書いてくるという課題でした。本来はワークショップ最終日に僕がそれをひとつずつ弾き語りする予定でしたが、詞先課題の発表と批評ですべての時間を使い果たしたので「オレがなんとかする」と約束して皆さんとは別れました。

20名全員の作品をひとつずつ前述のデモに当てはめていくことはあんまり面白くないなと感じて、まずすべての歌詞の中から“夜”を想起させるものと、それ以外の時間帯、茶目っ気があったりファニーだったりするものに分けました。コード進行や歌いまわしなどにアレンジを加えひとつの曲になるようにして2曲、便宜上僕が勝手にタイトルを「SORANOHANA」と「HALLOWEEN SONG」と命名。「SORANOHANA」には僕の書いた歌詞、7分を超える大作となった「HALLOWEEN SONG」にはゲスト高橋久美子ちゃんの書いた歌詞が含まれます。

テーマを決めずに参加者それぞれが思い思いの言葉を綴ったにも関わらず、分類したり並べる順番によって大きな物語のうねりを持つのが面白く、思ってもいなかったような2曲ができあがりました。ワークショップ参加者の皆さんには巣巣からすでにメールでお伝えしてもらいましたが、とても素晴らしい合同作品になったので作詞講座に参加できなかった皆さんにもぜひお聴きいただきたいと思います。



なお、「言葉とメロディのワークショップ」が各所でとても好評で、11月の終わりに今度はソングライティングについてのセミナーを、という依頼をいただきました。また改めてお知らせしますがここに詳細があります。あくまでも僕は僕が思っていることを話すことになると思いますので堅苦しいものにはならないはずで、なかなか普段語ることのない曲作りに関するエトセトラを紐解こうと思います。音楽は聴くだけで作ったりは・・・という人ほど面白い体験ができると思います。興味ある方はぜひご参加ください。  

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吉祥寺から45分で





札幌からお世話になっているレストランのや/プー横丁の娘Sちゃんが東京にやってきた。のやで去年までバイトしていたYくんが山梨の旅館だったスペースを借りてギター工房を作ったという話は聞いていたが、せっかくなので一緒に見にいこうということになり吉祥寺駅で待ち合わせて中央本線の下り電車に乗りこみました。

山梨と言っても神奈川との県境の上野原、電車に乗って45分で到着。しかし目の前に広がる景色には旅情がありました。急な勾配の石の坂道を登って辿り着いた工房はまるで秘密基地のようで、映画「グラン・トリノ」でコワルスキー(イーストウッド)が築き上げたガレージを思い出させた。これからメンテナンスされる数々のギターや楽器、ビザールなものも転がるワクワクするような空間でした。

廃墟にも似た手に負えないほど広いスペースを案内してくれながらYくんの話すことは「これから先」の話ばかりでとてもキラキラしていました。こんなに近いなら僕の楽器もいろいろやってもらえるなと思いながらまた45分かけて吉祥寺へ戻る。すっかり旅気分の一日でした。ギター弾きの皆さん、興味あれば紹介するので連絡を。  
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2012年10月30日

クリスマス前夜



自宅作業が続くウィークはなぜか代わり映えしない朝ご飯の写真を撮り続けている。ずっとばたばたと忙しく、昨日はクリスマス・アルバムを発送するための準備と吉祥寺を回って『Christmas Songs』を店頭販売していただく雑貨店フリーデザインとカフェmoiにCDを渡してきた。ライブでお世話になっているところではCDの販売に協力していただく予定なので11月になったらまたお知らせします。

昨夜から朝まで「言葉とメロディのワークショップ」で参加者皆さんが書いてきた課題に対する僕の課題を。当初言葉のついてない10小節くらいのラララのメロディに言葉をそれぞれが書いてきたものをつなげて歌にする作業。骨の折れる頭脳プレイ、しかしかなり楽しい作業でした。今週中には完成するか。これを参加者みんなが聴いて喜んでくれたらいいのだけど。

クリスマス・アルバム、通販へのお申し込みがとても多くて嬉しいです。ご入金が確認できたご注文から発送しますので今しばらくお待ちください。今週末3日(土)の阿佐ヶ谷でのチャリティーイベントから販売。ハロウィーンもピークですがもうすぐクリスマスが始まります。

  
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2012年10月29日

土曜日と日曜日は



土曜日は高円寺フェスにみうらじゅんさんとリリー・フランキーさんのトークイベントを観にいこうと思い立つも前売りチケットソールドアウトということで当日券に並ぶ。しかし当日券の枚数もスズメの涙ということであきらめて高円寺をあとにし、西荻窪で降りてCDセレクトショプ「雨と休日」に挨拶。その後も中古盤屋にしゃがみこみレコード掘り。吉祥寺に戻ってきて来年の手帳を。2006年からずっとモレスキンの手帳を使っていたのだけど使い慣れたレイアウトのものが見つからず、思い切って手帳を変える決意。いつもとは違う2013年になったらいいなと願いつつ。

日曜日は『Christmas Songs』のジャケットでもお世話になった福田利之さんの展示「ポストカード社」最終日を覗くためにつつじヶ丘の手紙舎へ。直接福田さんにできあがってきたばかりのCDを手渡す。どれも欲しくなるカードばかり。福田さんはファンに囲まれてキラキラしていました。そこで大学時代の後輩に声をかけられて驚く(原画を所有するほどの福田さんファンだそう)。小さな大学だからこういう邂逅はとても嬉しい。手紙舎のオムカレープレート美味しかった。

その福田さんに書いてもらったイラスト(というよりもこれは絵画だ)を使って『Christmas Songs』プレビュームービーを作りました。通販分はご入金が確認できたものから発送準備を行い11月1日以降にお届けします。関東では11月以降のライブ(最初は3日の阿佐ヶ谷)から販売、雑貨屋さんやカフェでも販売をお願いしているので購入可能なお店リストはまた追って。こんないいレコードになるなんて僕自身の予想を遥かに越えた内容です。ぜひ冬のお供に。
  
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2012年10月28日

いよいよ今週発売『Christmas Songs』プレビュー



ライブ会場とオフィシャルサイトでご購入いただけます。
全国の雑貨店・カフェなどにもどんどん旅立ちます(詳細追って)。
詳しいあれこれはこちら、オンライン購入はこちらで。発売記念ライブもぜひ!
  
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言葉とメロディのワークショップ【作品発表/“詞先”編】

ミルブックスと山田稔明、そしてスペシャルゲストに作家/作詞家の高橋久美子さんを迎えて10月3週に渡って行われた「言葉とメロディのワークショップ〜作詞の楽しみ講座」。歌詞のついてないメロディに言葉をつける“曲先”とフリースタイルの“詞先”のふたつの宿題を課し、それを発表(朗読)する最終回という流れになりました。どの作品もお世辞抜きに予想をはるかに超える力作ばかりで、ビックリしたり圧倒されたり言葉の可能性を再確認する時間でした。

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振り返ってみると歌詞の書き方について特別なことをお話したわけではなく、ただ、2回目講座時、ゲストの高橋久美子さんとの対談のなかで「“あの日の”とか“あのときあの場所で”とか漠然としたごまかしフレーズを使わないほうがいい」「意味もなく風が吹いたり空が青かったり雨が降ったりしないほうがいい」という提言をみんなが忠実に守ったことででとても具体的でイマジナティヴは作品たちになったような気がしています。素晴らしい詩作をクローズドなものにするのはもったいない!と、受講した皆さんの許可を得て、作詞ワークショップの成果をここにご紹介させていただきます。

ワークショップ参加の皆さんへ。作者名は記載していません(もし「この歌詞、私が書きました!」とアピールしたい人はコメント欄などに宣伝含めて投稿してもらってかまいません)。「やっぱり載せないでほしい」とか訂正とか僕の書き間違え、不手際などあったら指摘してください。テキストで送ってくれた人は活字で、今日の時点でテキストデータが僕の手元にない人は提出してくれた紙を公開しました(テキストでの掲載を希望する方は巣巣にメールを送ってください)。論評は当日その場でお伝えしたのでここでは作品を並べて紹介するのみとします(掲載順不同です)。どれもその人にしか書けなかったその人の言葉になっています。お楽しみください。

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2012年10月27日

段ボール2箱で



昨日のこと、予定より少し早く『Christmas Songs〜standards and transfers』がGTH.COM本部に到着した。『pilgrim』『home sweet home』と同じ枚数のプレス、それらは通常プラケースのCDだったので段ボール箱が10箱届いて途方に暮れたものだったが今回は紙ジャケ仕様なので段ボール箱2箱(正確にはひとつの箱に2つの箱が入っていた)にダウンサイジング!印刷の具合も盤面も完璧な仕上がり。ドキドキしながら音を聴いてみたのだけど、これも問題なくホッと胸をなでおろしました。

特典用のクリスマスカードが出来上がり次第通販分の発送を開始します。今回は紙ジャケ仕様なのでクッション封筒ではなく普通の封筒で発送させていただきますのでご了承くださいね。いつもそうだけど、CDができあがって製品を手にすると嬉しい。配信リリースにはこれがないのだ。小さなお祝いでもやりたいなーと思っていたら友人から「飲みにいかないか」と誘いがあり吉祥寺、いせやへ。美味しいお酒でした。レコーディングはまだまだ続きますが、秋から冬にかけてこのクリスマスCDを持ってたくさんライブをやります。ぜひご来場くださいね。

11月3日(土)@ 阿佐ヶ谷 ペグハウス
11月11日(日)@ 等々力 巣巣
11月23日(祝)@ 名古屋 陶磁器会館
11月24日(土)@ 奈良 風の栖
11月25日(日)@ 大阪 ミリバール 2Fギャラリー
12月・・夜の科学、徳島?加古川?鎌倉?といろいろ計画中です  
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2012年10月26日

“Coffee & Christmas tour” 2012

山田稔明初めてのクリスマス・アルバム『Christmas Songs』発売記念
“Coffee & Christmas” ツアー、晩秋の11月、東京、名古屋、奈良、大阪を巡るツアーです。
会場限定の“山田稔明 × 福田利之” コラボのコーヒー缶発売も決定しました!

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山田稔明初のクリスマスアルバム『Christmas Songs』が11月1日に発売となります。同日、アアルトコーヒー庄野雄治氏とカフェ・ヴィヴモン・ディモンシュの堀内隆志氏との共著による(たぶん)世界一やさしいコーヒーの本『はじめてのコーヒー』も発売となります。どちらもジャケット/装丁挿絵をイラストレーター福田利之さんが手がけられたという経緯、以前から親交が深いということもあり、これを機会に発売記念イベントを合同で開催することにしました。11月に待望の実店舗がオープンするダン・ラ・ナチ ュール(新ロゴも福田利之ワーク!)のお菓子もお楽しみいただけます。大阪公演はなんと、ハープとギターのデュオtico moonと合流(新作アルバムでコラボレーションを進めています)、初めてのステージ共演も予定しています。巣巣公演に関しては巣巣HP、それ以外の公演に関してはオフィシャルサイトRESERVEにて予約受付を行なっております。ぜひご来場ください!



山田稔明『Christmas Songs -standards and transfers』発売記念
“Coffee & Christmas” 東京編

with aalto coffee、cafe vivement dimanche

11月11日(日)@ 等々力 巣巣
18時開場/18時30分開演/料金 3,500円(桑原奈津子&ダン・ラ・ナチュールのかりんとう付き) 
山田稔明初のクリスマスアルバム『Christmas Songs』の発売を記念したライブ。
一足はやくクリスマスムードをお楽しみください。恒例のアアルトコーヒー庄野さんとの
コーヒートークも。前日10日も11日午後も庄野さんと堀内さんのトーク、コーヒー教室など
盛りだくさんな内容のコーヒー祭りです。詳細は巣巣HPをご覧ください。

予約は巣巣HPより

巣巣(http://www.susu.co.jp/
〒158-0082 世田谷区等々力8-11-3 岸本ビル1F
電話 03-5760-7020




山田稔明『Christmas Songs -standards and transfers』発売記念
“Coffee & Christmas” 名古屋編

with aalto coffee

11月23日(金/祝)@ 名古屋陶磁器会館 201号室

□アアルトコーヒーの「美味しいコーヒーのいれ方の話」
13時30分〜14時30分  料金:1,000円
アアルトコーヒー庄野さんが、コーヒーを美味しくするちょっとしたコツをお話します。

□山田稔明『Christmas Songs』発売記念ライブ
14時45分開場/15時開演 
料金:3,000円(アアルトコーヒーのコーヒー、ダン・ラ・ナチュールのお菓子つき)
山田稔明クリスマスアルバム『Christmas Songs』の発売を記念したライブ。
一足はやくクリスマスムードをお楽しみください。恒例のアアルトコーヒー庄野さんとのコーヒートークも。

コーヒー教室、ライブともご入場ご予約はオフィシャルサイトRESERVEにて受付中

名古屋陶磁器会館 201号室
〒461-0025 名古屋市東区徳川1-10-3



山田稔明『Christmas Songs -standards and transfers』
& アアルトコーヒー『はじめてのコーヒー』発売記念
“Coffee & Christmas” 奈良編

with aalto coffee

11月24日(土)@ 奈良 風の栖

□アアルトコーヒーの「かんたん、美味しいコーヒーのいれ方教室」
A:14時〜15時30分 B:16時〜17時30分(各10名、入れ替え)
料金:2,000円(アアルトコーヒーのコーヒー、ダン・ラ・ナチュールのお菓子つき)

□山田稔明『Christmas Songs』発売記念ライブ
18時開場/18時30分開演
料金:3,000円(アアルトコーヒーのコーヒー、ダン・ラ・ナチュールのお菓子つき)

山田稔明クリスマスアルバム『Christmas Songs』の発売を記念したライブ。
一足はやくクリスマスムードをお楽しみください。恒例のアアルトコーヒー庄野さんとのコーヒートークも。

コーヒー教室、ライブともご入場ご予約はオフィシャルサイトRESERVEにて受付中

奈良 風の栖
〒630-8336 奈良市高御門町17 電話 0742-20-6887



山田稔明『Christmas Songs』with スペシャルゲスト tico moon
& アアルトコーヒー『はじめてのコーヒー』発売記念
“Coffee & Christmas” 大阪特別編

with aalto coffee、tico moon

11月25日(日) 大阪 millibar(ミリバール)2Fギャラリー

□アアルトコーヒーの「かんたん、美味しいコーヒーのいれ方教室」
13時〜14時30分(10名限定)
料金:2,000円(アアルトコーヒーのコーヒー、ダン・ラ・ナチュールのお菓子つき)

□山田稔明『Christmas Songs』発売記念ライブ(スペシャルゲスト;tico moon)
18時開場/18時30分開演
料金:3,000円(アアルトコーヒーのコーヒー、ダン・ラ・ナチュールのお菓子つき)

山田稔明クリスマスアルバム『Christmas Songs』の発売を記念したライブ。
一足はやくクリスマスムードをお楽しみください。恒例のアアルトコーヒー庄野さんとのコーヒートーク、tico moonとのセッションも!
*tico moonもこの日15時半から同会場にてライブを行い、山田稔明もゲストで参加します。

コーヒー教室、ライブともご入場ご予約はオフィシャルサイトRESERVEにて受付中

大阪 millibar(ミリバール)
〒550-0012 大阪市西区立売堀1-12-17 artniks bld.2F 電話 06-6531-7811



ライブ詳細はすべてオフィシャルサイトLIVEページを参照ください。  
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2012年10月25日

声をあつめにいくツアー新潟編 [DAY3;2012年10月22日]

新潟で2度目の朝、東京へ帰るだけの日だけども行かねばならぬ場所がある。そこに山があるならば登らないとダメなのだ(ロープェイで)。ここ数年のライフワークとなっている“足で登らない山登り”の話をすると、新潟の誰もが僕に薦めてきたのが弥彦山という山でした。新潟県の西蒲原郡弥彦村と長岡市との境界にある標高は634mの山、「東京スカイツリーと同じ高さですよ!」というのがみんなの決め台詞だった。「でもスカイツリーは450mまでしか登れないでしょ?」と胸を張るのです。



ものすごく大きな鳥居(最近まで日本一の大きさだったそう)の向こうにそびえる山が弥彦山、ここで僕がこぼしたのは「おいおい、スカイツリーってでかいんだなああ!」という逆説的な感想。紅葉が始まったばかりの山々はとてもきれい。天気もいいし、この旅はホントに“インディアン・サマー旅”になった。麓の彌彦神社へ。月曜日なのに観光客がたくさんで賑わっていました。

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わくわくしながらまずはバスに乗り込みロープウェイの駅まで。歩くと10数分というところかな、「それくらい歩けよ」という距離でしたが“足で歩いてはいけない/登ってはいけない”という頑ななルールがあるのだから仕方がない。たどり着いたのはとても良い感じに年季の入ったロープウェイ乗り場でした。

やまひこ号とうみひこ号の2台でシャトルしているロープウェイ、ちょうど中間ですれ違う。僕が乗り込むのはやまひこ号。山麓駅と山頂駅の約1,000メートルを5分で結ぶ。この5分はロープウェイ的には結構たっぷりな時間。空は青く、木々は緑と黄、そして赤。そして僕は全然歩いてないから元気でピンピンしているのだ。

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そしてたどり着いた山頂から見えるのは日本海!そして彼方には佐渡島。さっきまで稲穂揺らめく黄金の田園風景だったのがいきなり青の世界に。僕は思わず海の方向へ駆け出してしまっていました。もともと弥彦山は銅山だったそうで、採掘で崖になって勾配も急。オペラグラスで覗くとキラキラ乱反射する陽光とたゆたう船が見えました。写真では伝わらないな、もどかしい。

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声をあつめにいくツアー新潟編 [DAY2;2012年10月21日]

朝起きてニュースを見たら新潟は嵐や雷の荒天だと天気予報が言う。朝食を食べていると窓を叩くような大粒の雨が降ってきた。「さすがに昨日が晴れすぎたのだなあ」と残念に思い、チェックアウトを1時間伸ばそうとしたら朝一番に燕市入りしたアアルトコーヒー庄野さんの「いい天気!」というツイート。あれよあれよという間に晴れてきて驚きながら新潟散策。



まず前日に圧倒された中古盤屋キングコングで小一時間。あれだな、僕はレコード屋と本屋が充実してる街なら文句も言わず過ごせるのだな。古町通はドカベン通り、いたるところに銅像が。薦められたピア万代へ行くとすごい賑わい。魚も肉も野菜もたくさん。弁慶という回転寿司屋の美味しさにため息をつきながら昼ご飯(僕の熱弁により翌日庄野さんも行くことになる)。

午後3時にもなると夕暮れ色の空気の色。一路燕市に向かう。空には雲が停滞しているがそこかしこに穴が開いていて傀儡の糸のような、天使の梯子のような光線が稲穂に降り注ぐ。燕市は絵に描いたような地方都市だが同じような佐賀県の田舎出身の僕には懐かしい風景。そこに流麗なデザインのきれいで広々としたヘアサロンがあらわれた。そのヘアサロンに併設してオープンするのがこの日の目的地ツバメコーヒーだった。



音響機材のないこのスペースでは東京から持っていったセルフPAシステムでの演奏、もう手慣れたものだ。美容室側、待ち合いスペース、エントランス、いろいろな選択肢のなかから独立した小部屋のような空間をステージに選んで準備。11月1日のオープンを前に行われるお披露目的なプレオープニングイベント。エントランスでは三条市から「くぅ象」さんがご飯を用意しツバメコーヒーの豆を使ったドリンクやビールなどを振舞ったり。庄野さんは忙しくコーヒー教室を開催、僕はそれを眺めていました。



どれくらいの人数集まるのかまったく未知数だった夜のライブでしたがとてもたくさんの、部屋にいっぱいのお客さん(僕のリハの歌声を聴いて帰るのを遅らせてライブを観てくださった方もいたそう)。街を車で流して脳裏に流れた「夕暮れ田舎町」を急遽セットリストに。おそらくほとんどの方が僕の演奏を初めて聴く方たちだったと思うのだけど会話をするように90分のライブを楽しく過ごすことができた。

ロープウェイで登れる弥彦山のことを教えてもらったので「やまびこの詩」をみんなで。とてもキレイなこだまの響き。庄野さんのために「アップダイク追記」を。DEAN&DELUCAではまだ「アップダイク追記」という名前のコーヒーを売っているだろうか。そして好きなことを追求して豆を焙煎しツバメコーヒーを立ち上げた田中さんのために「coffee」を生音と生ギタレレで、手拍子も自然発生。とにかくどの瞬間も忘れがたき夜となりました。来られてよかった。

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終演後、たくさんの方と握手とサインをしながらおしゃべりができて楽しかった。「ホントにまた来てくださいね」という声が嬉しい。それからツバメコーヒー田中さんを中心にしてアアルトコーヒー庄野さんと僕、そしてデザイナー大塚いちおさんを交えての座談会が始まった。大塚さんは地元出身の縁もありツバメコーヒーのロゴをデザインされた。NHK「みいつけた!」のアートディレクション、話題のドラマ「ゴーイングマイホーム」のロゴデザインや是枝監督との絵本「クーナ」など素晴らしい手腕、お会いするのを楽しみにしていたのだけど、とても素敵な方でした。

珈琲豆焙煎家、デザイナー、ミュージシャンというそれぞれの立場から空間や作品などの“ものつくり”を語るという時間でしたが、それぞれの立場での意見が同じだったり少しずつ視点/支点が違ったりするのがとても面白く、頭のなかが撹拌されるような心地の良いディスカッションでした。気づくともう23時近く、この日も長く楽しい一日。

会場でドリンクをサーブされていた「noa noa」のお店でお疲れさまの乾杯。庄野さんもザルのように飲み、僕も明日歌わなくていいし、とビールを何杯も。ひとくちいただいた八海山のしぼりたて原酒というのがフルーティーでしびれる美味しさ。庄野さんはその瓶を抱えてホテルの部屋へ消えていきました。ツバメコーヒー田中さん、そして遅くまでつきあってくれたスタッフの山田くんに感謝。この縁をつないでくれたのは巣巣での庄野さんとディモンシュ堀内さんのコーヒートークイベントでした。手を伸ばして人と人がつながるだけつながったらいいなあ。飲み過ぎて泥のようになった夜にそんなことを思っていました。


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声をあつめにいくツアー新潟編 [DAY1;2012年10月20日]

ずいぶん昔のように感じるがつい先週末の話。高橋久美子ちゃんとの作詞ワークショップの打ち上げも遅くまで続き、這々の体で朝起き準備する。抜けるような秋晴れ。この日のイベントを「indian summer 旅」と名付けたのは小春日和の旅になればと思ってのことだったが、願ったり叶ったり。とても快適な車でのツアー(往路)となりました。


新潟までは車で5時間の距離、関越道をゆく。途中で湯沢などの雪のないスキー場を眺めながらひたすら走る。新潟に行くのは『omni』頃のVAPイヤーズ以来、ライブとなると2002年の雪だるま高原キューピッドバレイでの氷のステージ(しびれる思い出...)以来となる。燕市ツバメコーヒーでの演奏が先に決まり、友人づてに地元で活躍するEXTENSION58/鈴木恵TRIOの鈴木さんに手を尽くしていただき創業30年の純喫茶でのライブとなりました。



ライブ前、開場から開演までのあいだ近くにあるキングコングというレコード屋さんに行ってみたのだけど、そこがホントにジャングル的なミイラ取りがミイラになるパターンの場所で、何も買えずにあっという間にバタバタとステージへ。この日はキューピッドバレイのCM曲として流れていた「かげおくり」を演奏。とてもいい曲だなと歌いながら思いました(こういう機会がないと歌われない歌たちがたくさんある)。

前2作では北陸でのコーラス採集はできなかったのだけど、今回は「日向の猫とチャーリーブラウン」のラララの録音を敢行。皆さんの声が次のアルバムの糧になります。この日の「hanalee」はなんだかいつもよりも声がぶわーっと体の芯から放出されるような感覚がありました。とても親密で穏やかな空間になりました。ご来場の皆さんと美味しいコーヒーをいれてくださったパルムのお母さん、スタッフの皆さんに感謝。そして演奏で空気を作り上げてくださった鈴木恵さんに心からのありがとうを。

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ライブ終了後は東京からわざわざ立ち会ってくれた友人と鈴木さんまわりの地元のDJ陣に美味しい居酒屋に連れていってもらった。喜ぐちというお店、魚介類なんでも美味しくて、特にイカ!日本海の魚はかくも美味しいのだな、と感動。朝早起きしたからとても長い一日になったが、充実したツアー初日になりました。

新潟の街は仙台や金沢に似ていて地元の人はなんにもない街だと言うけれどももちろんそんなことなくて、すごく居心地のいい街だと感じました。これを機会にまた再訪したい。

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2012年10月24日

秋の夜にまだ若い証



先週金曜日からのいろいろをまとめて書くのにもう少し時間が必要な感じですが、昨日のことを。午後からギターリスト/アレンジャーのヤマチさんのスタジオで熊本出身の女の子シンガーのデモ制作。デビューに向けての切磋琢磨するセッションも3曲目。彼女は20歳で僕と18歳の差があるのだけど、僕が書いた言葉とメロディを一生懸命歌っているのをディレクションするのはとても新鮮。時折首をかしげながら納得いかなそうな表情も世代が違うと興味深く思える。

秋の荒天のせいで庭の金木犀のオレンジの花がアスファルトを染めていて、ああ秋よ、と独り言を言う。冬へと駆け出してゆくようなこの季節の空気はとてもわくわくする。もう少しタイミングがずれていれば新潟の紅葉を愛でることができたのかもしれないが、来月の名古屋、奈良、大阪は心に火をつけるような唐紅の紅葉を敷き詰めた道をパリパリと音を立てて歩くことになるのだろう。四季のクライマックスがここ数カ月に集中するのだな。

クリスマスまでもうすぐ。  
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2012年10月23日

やまびこの詩




ツバメコーヒーでのライブが終わった後、アートディレクターの大塚いちおさんとアアルト庄野さんと座談会をして、そのあと美味しいご飯とお酒に深い時間まで酔いしれた翌日の話。抜けるような青空でテンションがあがり、新潟の皆さんにお薦めされていた弥彦山へ登る。もちろん手段はロープウェイ。東京スカイツリーと同じ634メートルの山ということでしたが「スカイツリーは634mのところまでは登れないでしょう?」という優越感がこの山には、ある。

果たして登りつめた頂きからは山も街も海も佐渡島も見える。これをスケッチしようと思ったら青い絵の具がまるで足りない。完璧なロープウェイ、さらにそこからクライミングカーとパノラマタワーという2つのアトラクションがあり僕の興奮をあらわそうしとしても未だ言葉が足りない。また別のところで原稿を書きたいと思います。ここ数年の“足で登らない山登り”史上、心のベストテン暫定第一位はこの弥彦山ということになりました。

寺泊港のほうへ走って夕刻迫る海を見て、青とオレンジのせめぎ合う空気を目に焼き付けながら「ああ、この風景を瞬間パックできたらいいのに」と思う。いつぶりかわからないくらいに久しぶりに来た新潟は今までの僕が知らなかったとても素晴らしい街でした。また行きたい。へぎそばも食べられなかったし、お酒だってまだ飲み足りない。いい時間を本当にありがとうございました。


  
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2012年10月22日

ツバメコーヒーの夜





2012年10月21日(日) @ 新潟 燕 ツバメコーヒー
“ツバメコーヒー プレオープニングイベント”


1.手と手、影と影
2.どこへ向かうかを知らないならどの道を行っても同じこと
3.夕暮れ田舎町
4.光と水の新しい関係
5.glenville
6.やまびこの詩
7.光の葡萄
8.アップダイク追記
9.hanalee

EN
10.あさってくらいの未来
11.coffee


素晴らしい一日、ツバメコーヒーでの楽しい夕べ。
終演後にaalto coffee庄野さんとアートディレクター大塚いちおさんと
一緒にコーヒーとデザインと音楽についての座談会もとりおこなわれました。
  
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2012年10月21日

音楽百景〜Indian summer 旅



2012年10月20日(土) @ 新潟 kaffa 蒼紫 パルム
“音楽百景〜Indian summer 旅”

1.どこへ向かうかを知らないならどの道を行っても同じこと
2.手と手、影と影
3.クレールとノアール
4.一角獣と新しいホライズン
5.光と水の新しい関係
6.かげおくり
7.光の葡萄
8.日向の猫とチャーリーブラウン
9.hanalee

EN
10.あさってくらいの未来
11.SING A SONG


10年ぶりの、実質的には初めての新潟ライブ。
今日は燕市で内容を変えて歌います。
  
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2012年10月20日

言葉とメロディのワークショップ終了しました



10月を通して開催された「言葉とメロディのワークショップ〜作詞の楽しみ講座」、昨日が最終講義でした。僕がここ数年で一番共感を覚える人としてゲストに迎えた作家/作詞家、元チャット モンチーの高橋久美子さん、彼女とともに20人以上の参加者の紡いだ言葉をそれぞれの声で(一人の方は手話で)聞くという普通ではありえない夜でした。

発表の様子、皆さんの作品についてはまた改めてまとめて書きたいと思いますが、印象的だった昨日のアンケートにあった言葉。「人それぞれの思いがあり、表現があり、そして人生があり…。それをみんなで共有できたことがよかった。知らない人どうしがこんなにあたたかく優しく受け止めあえる空間ができあがっるって素晴らしいことだと思いました」というのを見て久美子ちゃんがしみじみ「ほんまみんな良い人ばかりですねえ」と呟いたときに僕も同じことを考えていました。

気合を入れて毎回お菓子を作ってくれたダン・ラ・ナチュール、会場を提供してくれた巣巣(打ち上げもありがとう!)、この企画を成立させたミルブックス、力強いサポートで支えてくれたスタッフ陣、最終日に駆けつけてくれたアアルト庄野さん、友人知人、そして歌詞を書いてそれを人前で発表するという勇気のいることを完遂した参加者の皆さんのおかげでとても充実した10月になりました。陽性のヴァイブスを振りまいてくれた久美子ちゃんにも大きな感謝を。そのアイデアの泉をそばで覗きこむことができたような気がしました。

時間オーバーのため僕に課された宿題に関してもなるべく早く皆さんにお聴かせできるよう善処します。言葉に向き合うとても刺激的な時間。3週間お疲れさまでした。みんなの書いた作品の発展型もぜひ聞かせてくださいね。またどこかで合流しましょう。

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2012年10月19日

[REMINDER] 明日とあさっては新潟で歌います

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いよいよ明日から2日間です。もともとはツバメコーヒーのタナカさんと巣巣で会い
一緒にいた庄野さんから「山田さんオープニングを盛り上げて!」と言われて実現する
今回の新潟旅。新潟市内のライブは地元で活躍するSSW鈴木恵さんにお世話になります。
いろんな分野の人と会える旅になりそうです。北陸の皆さんにもたくさん会えますように!


“声をあつめにいくツアー 新潟編”

2012年10月20日(土)@ 新潟 Kaffa 蒼紫(パルム)
“音楽百景〜indian summer 旅”

18:30開場/19:00開演/前売 2,000円(1ドリンク代別途)
w/ 鈴木恵

2002年雪だるま高原キューピッドバレイ以来の新潟、小さな喫茶店での親密な雰囲気のなか
地元のシンガーソングライター鈴木恵さんとの共演となります。ご予約はお早めに!

オフィシャルサイトRESERVEにて予約受付

新潟・Kaffa蒼紫(パルム)
新潟市中央区古町通6-987 ミサワビル2F
025-228-2050



2012年10月21日(日)@ 新潟 燕市 ツバメコーヒー
“ツバメコーヒー プレオープニングイベント”

16:00開場/18:00開演/料金2,500円(1ドリンク付き)

“徳島aalto coffeeの弟子?”的な燕市のタナカさんがオープンさせるツバメコーヒーのお祭りに
音楽で花を添えます。aalto庄野さんも一緒、珈琲についてのおしゃべりなど交えながら。

オフィシャルサイトRESERVEにて予約受付

新潟 ツバメコーヒー
新潟県燕市吉田2760-1
美容室PARIS RAVISSANT 敷地内

  
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名古屋、奈良、大阪、“秋のクリスマス”ツアー決定!

山田稔明『Christmas Songs』& アアルトコーヒー『はじめてのコーヒー』発売記念
“Coffee & Christmas” 晩秋の名古屋、奈良、大阪をまわるツアーが決定しました!

ymd2011_small Christmas Songs_C1_M shonoyuji


山田稔明初のクリスマスアルバム『Christmas Songs』が11月1日に発売となります。同日、アアルトコーヒー庄野雄治氏(カフェ・ヴィヴモン・ディモンシュの堀内隆志氏との共著)による(たぶん)世界一やさしいコーヒーの本『はじめてのコーヒー』も発売となります。以前から親交の深い庄野さんとせっかくなので発売記念イベントを合同で開催することにしました。さらに、11月に待望の実店舗がオープンするダン・ラ・ナチ ュールのお菓子もお楽しみいただけます。大阪公演はなんと、ハープとギターのデュオtico moonと合流(新作アルバムでコラボレーションを進めています)、初めてのステージ共演も予定しています。すべての公演に関して本日からオフィシャルサイトRESERVEにて予約受付を開始しました。ぜひご来場ください!


山田稔明『Christmas Songs -standards and transfers』
& アアルトコーヒー『はじめてのコーヒー』発売記念
“Coffee & Christmas” 名古屋編


11月23日(金/祝)@ 名古屋陶磁器会館 201号室

□アアルトコーヒーの「美味しいコーヒーのいれ方の話」
13時30分〜14時30分  料金:1,000円
アアルトコーヒー庄野さんが、コーヒーを美味しくするちょっとしたコツをお話します。

□山田稔明『Christmas Songs』発売記念ライブ
14時45分開場/15時開演 
料金:3,000円(アアルトコーヒーのコーヒー、ダン・ラ・ナチュールのお菓子つき)
山田稔明クリスマスアルバム『Christmas Songs』の発売を記念したライブ。
一足はやくクリスマスムードをお楽しみください。恒例のアアルトコーヒー庄野さんとのコーヒートークも。

コーヒー教室、ライブともご入場ご予約はオフィシャルサイトRESERVEにて受付中

名古屋陶磁器会館 201号室
〒461-0025 名古屋市東区徳川1-10-3

山田稔明『Christmas Songs -standards and transfers』
& アアルトコーヒー『はじめてのコーヒー』発売記念
“Coffee & Christmas” 奈良編


11月24日(土)@ 奈良 風の栖

□アアルトコーヒーの「かんたん、美味しいコーヒーのいれ方教室」
A:14時〜15時30分 B:16時〜17時30分(各10名、入れ替え)
料金:2,000円(アアルトコーヒーのコーヒー、ダン・ラ・ナチュールのお菓子つき)

□山田稔明『Christmas Songs』発売記念ライブ
18時開場/18時30分開演
料金:3,000円(アアルトコーヒーのコーヒー、ダン・ラ・ナチュールのお菓子つき)

山田稔明クリスマスアルバム『Christmas Songs』の発売を記念したライブ。
一足はやくクリスマスムードをお楽しみください。恒例のアアルトコーヒー庄野さんとのコーヒートークも。

コーヒー教室、ライブともご入場ご予約はオフィシャルサイトRESERVEにて受付中

奈良 風の栖
〒630-8336 奈良市高御門町17 電話 0742-20-6887



山田稔明『Christmas Songs』with スペシャルゲスト tico moon
& アアルトコーヒー『はじめてのコーヒー』発売記念
“Coffee & Christmas” 大阪特別編


11月25日(日) 大阪 millibar(ミリバール)2Fギャラリー

□アアルトコーヒーの「かんたん、美味しいコーヒーのいれ方教室」
13時〜14時30分(10名限定)
料金:2,000円(アアルトコーヒーのコーヒー、ダン・ラ・ナチュールのお菓子つき)

□山田稔明『Christmas Songs』発売記念ライブ(スペシャルゲスト;tico moon)
18時開場/18時30分開演
料金:3,000円(アアルトコーヒーのコーヒー、ダン・ラ・ナチュールのお菓子つき)

山田稔明クリスマスアルバム『Christmas Songs』の発売を記念したライブ。
一足はやくクリスマスムードをお楽しみください。恒例のアアルトコーヒー庄野さんとのコーヒートーク、tico moonとのセッションも!
*tico moonもこの日15時半から同会場にてライブを行い、山田稔明もゲストで参加します。

コーヒー教室、ライブともご入場ご予約はオフィシャルサイトRESERVEにて受付中

大阪 millibar(ミリバール)
〒550-0012 大阪市西区立売堀1-12-17 artniks bld.2F 電話 06-6531-7811



ライブ詳細はすべてオフィシャルサイトLIVEページを参照ください。  
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2012年10月18日

言葉の海に沈んで



玄関にある金木犀が雨に降られて赤黄色の花をどんどん落として地面を染めている。札幌から今月末に東京に遊びにくる知人が「金木犀の香りを嗅いだことがない」と言っていたのでうちのを嗅がせてあげようと思っていたのだけどもうすぐこの香りも終わりになるのだろう。この雨がやんだら新しい季節か。

ふらふら出歩いてうろうろしまくった反動で、昨日からずっと言葉をひねり出したり推敲したりする作業。タイミングよく「言葉とメロディのワークショップ〜作詞の楽しみ講座」と時期が重なって、壇上から受講生の皆さんに伝えた“やるべきこと”を自分で実践している感じ。なかなかタフな作業だ。いつものことだけれど。

猫だけはいつもと同じようにあっちにいったりこっちにいたりソファの上にいたり机に乗ってきて邪魔したり何かを訴えて鳴いたりしている。「なんなのおまえ...」と言いながら窓を開けてあげたりご飯をあげたり膝の上でもみくちゃにしてあげたり、なんていうのがなければ日暮し言葉の海に沈んで浮き上がってこれなくなってしまうかもしれないな、などと思いつつ。

明日は作詞講座の最終日、受講生皆さんが書いてきた歌詞を発表する日。明後日からは10年ぶりの新潟、市内と燕市の2days。そしてクリスマス・アルバムのプレオーダーは分刻みで申込数が増えていっています。秋はもうすぐ最盛期。11月に名古屋、奈良、大阪のクリスマス・アルバム・ツアーが決まりました。詳細追って。  
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2012年10月17日

今週末は10年ぶりの新潟、声を集めに2daysです

次はいつになるかわからない北陸での2days開催の週末が迫ってきました。
秋の歌と新しいアルバムの歌、GTH楽曲も歌いたいだけ歌おうと思います。
ご家族お友だちをお誘いのうえご来場ください。コーラス録音にもご協力を!


“声をあつめにいくツアー 新潟編”

2012年10月20日(土)@ 新潟 Kaffa 蒼紫(パルム)
“音楽百景〜indian summer 旅”

18:30開場/19:00開演/前売 2,000円(1ドリンク代別途)
w/ 鈴木恵

2002年雪だるま高原キューピッドバレイ以来の新潟、小さな喫茶店での親密な雰囲気のなか
地元のシンガーソングライター鈴木恵さんとの共演となります。ご予約はお早めに!

オフィシャルサイトRESERVEにて予約受付

新潟・Kaffa蒼紫(パルム)
新潟市中央区古町通6-987 ミサワビル2F
025-228-2050



2012年10月21日(日)@ 新潟 燕市 ツバメコーヒー
“ツバメコーヒー プレオープニングイベント”

16:00開場/18:00開演/料金2,500円(1ドリンク付き)

“徳島aalto coffeeの弟子?”的な燕市のタナカさんがオープンさせるツバメコーヒーのお祭りに
音楽で花を添えます。aalto庄野さんも一緒、珈琲についてのおしゃべりなど交えながら。

オフィシャルサイトRESERVEにて予約受付

新潟 ツバメコーヒー
新潟県燕市吉田2760-1
美容室PARIS RAVISSANT 敷地内

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クリスマス・アルバム、プレオーダー開始しました

山田稔明、キャリア初のクリスマス・アルバム『Christmas Songs -standards and transfers』のオフィシャルサイト通販でのプレオーダーを開始しました。ライブ会場などに足を運べない方、遠方の方はぜひこちらをご利用ください。お申込みはこちらから。11月1日以降に特典クリスマス・カードを同封して発送します。

収録曲内容などに関してはこの記事にまとまっています。イラストレーター福田利之さんの手によるアートワークが好評&話題ですが、今日はジャケットについて。福田さんと一緒に今年6月ひと月に渡って行われたスススクール「CDジャケットのためのイラストレーション講座」の打ち上げも兼ねて吉祥寺でお好み焼きをつつきながら(大阪出身の福田さんは「これはお好み焼きではない」という意見を最後まで曲げませんでした)真夏の暑い最中にクリスマス・アルバムの構想を相談し畏れ多くもジャケットを依頼。そのとき僕はぼんやりと「なんとなくクリスマスぽい感じで、あ、あと猫を」というお願いしかしませんでした。そしてできあがってきたのが今回の絵です。感動しました。この絵があがってきてピンと来るところあって足した音がCDのなかには入ってたりもします。ジャケット裏も盤面もため息の出るような美しさです。光沢のある紙ジャケットの装丁にしました。ぜひ手にしていただきたい作品です。


今年は11月1日から大晦日までがクリスマス、ということにします。
オフィシャルサイト通販で『Christmas Song -standards and transfers』をプレオーダー


Christmas Songs_C1_M


『Christmas Songs -standards and transfers/山田稔明』
(全12曲入り/2,000円税別/2012年11月1日発売/GTHC-0003)

1.sombody's coming(introduction)
2.joy to the world(もろびとこぞりて)
3.jingle bells(ジングルベル)
4.oh my darling, clementine(雪山賛歌)
5.wish you a merry christmas
6.greensleeves
7.when the saints go marching in(聖者の行進)
8.the first noel(牧人ひつじを)
9.symphony no.9(ode to joy)
10.amazing grace
11.silent night(きよしこの夜)
12.o christmas tree(もみの木)

arranged, performed and produced by Toshiaki Yamada  
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多国籍アメリカーナ



昨日のこと。夜から渋谷へ出かけてとても楽しみにしていたジョー・ヘンリー&リサ・ハニガンの来日公演へ。ジョーはアメリカ人でリサはアイルランド人。ステージにはふたりに加えてイギリスのSSWジョン・スミスとドラマーのロス・ターナー(この人もアイルランドから)。会場は折からの評判のせいかとても盛況。オープニングアクトのエミ・マイヤーの日本語詞の歌がとても印象的で(すわりのよくない気持ちよさというか、バイリンガル特有の言語感覚がクセになる)否が応にも期待高まる。

果たして始まったのは今年観たライブのなかでも屈指の圧倒的な音楽体験でした。詳しい感想はまた別のところで。とにかくこの日はリサ・ハニガンの可憐さにノックアウトされっぱなし。Twitterを介して、京都磔磔でのライブに僕がこの夏作った“BELL THE CAT” Tシャツを着ていったファンの方が「リサがTシャツを褒めてくれました!」と報告してくれて「ま、まじか!」と喜び勇んでサイン会の列に並んだのです。できたばかりのクリスマスCDを渡し京都のTシャツの件を話し、「THIS IS FOR YOU」とTシャツをプレゼントするとリサはステージ上でのミューズのような歌いっぷりから一転嬉々としてはしゃいでくれて、目の前で花が咲くような表情に出会えてとても嬉しかったです。「誰もがリサを好きになる」という旨のキャッチコピーをどこかのレコード屋で見かけたのですが、まさにその通りだと思いました。

アンコールで演奏されたジャクソン・ブラウンの「These Days」に感激してしまった。大好きな曲、ジャクソン・ブラウンと言えば「NO NUKES」、期せずしてリサに渡したTシャツには「NO MORE NUKES」と書いてありました。マイク1本囲んでの「The Night They Drove Old Dixie Down」は今年の頭に観た、開演前ずっとザ・バンドが流れていたダニエル・ラノワのライブを思い出させた。ダニエル・ラノワを観たあと「絶対今年これが一番のライブだ」と思ったがこの日のライブはそれに匹敵する内容でした。アメリカ、アイルランド、イギリス、そしてカナダ、多国籍で俯瞰的に眺めたアメリカーナ。2012年が走馬灯のように。決して派手ではない(というかオーセンティックで地味で渋い)来日興行を敢行されたイベンター、スタッフの皆さんのご尽力ご苦労がなければこのような素晴らしい音楽を体感することができなかったはず。心から感謝を。  
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2012年10月16日

『Christmas Songs -standards and transfers』

現在も新作ソロアルバムを鋭意制作中なんですが、自身のキャリアで初めてのクリスマス・アルバム『Christmas Songs -standards and transferes』の発売が決定しました(ちゃんとできあがるメドがたちました!)。2005年から録りためてきたクリスマス・スタンダード楽曲を再ミックス/再録音、さらには新録曲を2曲追加、マスタリングまで自分でやりました。そしてアートワークはイラストレーター福田利之さんの描き下ろし、プレゼントにも最適な紙ジャケ仕様の全12曲入りのCDです。

11月1日以降のライブ会場、HP通販でお買い求めいただけます。また全国の雑貨屋さん等でも購入できる様になると思います。HP通販でのでのプレオーダーを明日あたりから受け付けます。送料無料、特典としてクリスマス・カードをおつけして11月1日以降にお届けしますのでなかなか僕が行けない遠方の街の皆様はこちらもご利用ください。レコード発売記念ライブは11月11日の巣巣(詳細はこちら)。この日はコーヒーとクリスマスのお祭りです。以降各地でのライブも計画中です。情報は追ってお伝えします!

Christmas Songs_C1_M


『Christmas Songs -standards and transfers/山田稔明』
(全12曲入り/2,000円税別/2012年11月1日発売/GTHC-0003)

1.sombody's coming(introduction)
2.joy to the world(もろびとこぞりて)
3.jingle bells(ジングルベル)
4.oh my darling, clementine(雪山賛歌)
5.wish you a merry christmas
6.greensleeves
7.when the saints go marching in(聖者の行進)
8.the first noel(牧人ひつじを)
9.symphony no.9(ode to joy)
10.amazing grace
11.silent night(きよしこの夜)
12.o christmas tree(もみの木)

arranged, performed and produced by Toshiaki Yamada  続きを読む
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2012年10月15日

秋葉原、サイバーシティ



昨日のこと、今にも降り出しそうな空の下、昼過ぎから秋葉原へ。音楽と主題歌を担当した「ナナとカオル第2章」の一連のイベントの最後を締めくくるトークイベントにゲストとして歌を歌いにいきました。主演の青野未来さん、初めてお会いした最初の本読みの段階から撮影、編集、映画公開とそれに付随する東名阪の一ヶ月にわたる集中的なキャンペーンお疲れさまでした。この作品がなければ、そして彼女の名前が“未来=みく”でなければ「あさってくらいの未来」は世に生まれなかったでしょう。

インターネットでいろんなものを買えるようになってとんと秋葉原にいかなくなって、たしか2010年にiPadが初めて発売されたときに在庫を探して来た時以来の電脳都市。たまにいくと見るものすべてが興味深く奇異で、面白い。“ニッポン”という感じか。僕は確かGOODMANでもライブをしたことがないはずで、秋葉原で歌ったのも昨日が初めてだったかもしれません。なぜか上京したての学生の気分を味わいながら歩く。これからクリスマスでまた賑わうのでしょう、秋葉原。

今週末はいよいよ新潟2days、まとめてたくさん歌う次の機会がいつになるかわからない地域なので北陸の皆さんぜひご来場いただければと思います。先週末に放送された「ようこそ夢街名曲堂へ!」もとても評判がよく、その再放送が今晩遅く(月曜日 28:00〜28:55)に。夜更かし早起きの人はぜひ。そして金曜日は高橋久美子さんとの「言葉とメロディのワークショップ〜作詞の楽しみ講座」最終講、作品発表会です。クリスマス・アルバムの通販プレオーダーも今週中に始めたいと思っています。お見逃しなく!



“声をあつめにいくツアー 新潟編”

2012年10月20日(土)@ 新潟 Kaffa 蒼紫(パルム)
“音楽百景〜indian summer 旅”
18:30開場/19:00開演/前売 2,000円(1ドリンク代別途)
w/鈴木恵(http://suzukisatoshi.com/

2002年雪だるま高原キューピッドバレイ以来の新潟、小さな喫茶店での親密な雰囲気のなか
地元のシンガーソングライター鈴木恵さんとの共演となります。ご予約はお早めに!

オフィシャルサイトRESERVEにて予約受付

新潟・Kaffa蒼紫(パルム)
新潟市中央区古町通6-987 ミサワビル2F
025-228-2050



2012年10月21日(日)@ 新潟 燕市 ツバメコーヒー
“ツバメコーヒー プレオープニングイベント”
16:00開場/18:00開演/料金2,500円(1ドリンク付き)

“徳島aalto coffeeの弟子?”的な燕市のタナカさんがオープンさせるツバメコーヒーのお祭りに
音楽で花を添えます。aalto庄野さんも一緒、珈琲についてのおしゃべりなど交えながら。

オフィシャルサイトRESERVEにて予約受付

新潟 ツバメコーヒー
新潟県燕市吉田2760-1
美容室PARIS RAVISSANT敷地内
http://www.paris-salon.co.jp/


  
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2012年10月14日

言葉とメロディとみんなの声

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金曜日の夜の「言葉とメロディのワークショップ〜作詞の楽しみ講座」受講した皆さんにアンケートをお願い、みんなたくさん思うところを書いてくれました。こういう即時的でダイレクトな反応はとても刺激があります。


以下みなさんの感想文から抜粋します。

ymdkmk_small「作詞の裏話が聞けて『そういうことからこういう発想にいくんだ!!』と目からウロコでした。脳内のマトリクスからの産物がわかって面白かったです」
「対談のなかで『なるほど!』と感じる部分がたくさんありました。」
「普段は歌詞で悩んでももんもんとしているのですが、いろんなひきだしができてすごくうれしい」
「今回のスクールを受けたのは音を感じる絵本・音を感じる文章を書きたかったからです。いつかいいものできたら報告させてください!」
「初めて行ったライブが山田さんで、初めて行ったZEPP TOKYOがチャットでした。お二人の話が聞けてよかったです」
「あっという間の時間でした。作詞に限らず生活のヒントになるようなお話がたくさん聞けて、3回で終わってしまうのが惜しいです」
「このワークショップに参加したのは自分で歌詞を書きたいからではなく尊敬する作詞家の頭の中が覗けるかもしれないと思ったからです。今日はそれがかいま見れて有意義でした」
「先週から歌詞を書く課題についてそんな言葉を使ったらいいのかなど難しく作詞って大変だなあと思う一方で自分の気持ちを言葉にするのってこんなに楽しいんだと気づくきっかけになりました」
「わかりやすい具体的な方法を知れてよかったです。おふたりの優しさにホッコリしました」
「山田さんの歌詞はGOMES THE HITMAN初期から少しずつ作風が変化しているように感じるのですが、山田さんのなかでどのような変化が会ったのかも聞きたい。
 『pilgrim』や『hanalee』の世界観についても知りたいです」
「山田さんと高橋さんの同じところ違うところ様々あって面白かったです」
「頭ほやほやしてるので帰ってから整えます」
・・・



来週はいよいよ発表。課題は曲先(僕が書いた言葉のついてない歌“La La La SONG(仮)”に歌詞をつけてもらう)のパターンと詞先(メロディ関係なく自由に歌詞を書く)のパターンのふたつ。曲先は僕がその場で歌い、詞先はみんなに発表してもらいます。それをみんなで聞いて僕と久美子ちゃんで褒めるという流れです。参加者の皆さん頑張って。とても有意義なワークショップになったので今回参加できなかった皆さんにもなんらかの形で共有できるような(以前の「CDジャケットのためのイラストレーション講座」のときのように)アーカイブが残せたらいいな、と思ったりしています。  
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2012年10月13日

今晩9時からラジオに




今日21時から放送のK-MIX「ようこそ夢街名曲堂へ!」に出演します。いつもお世話になっている長門芳郎さんと土橋一夫さんの長寿番組。今回はなんと「山田稔明WORKS」という特集を。新曲「あさってくらいの未来」はもちろんGOMES THE HITMAN、提供楽曲、ソロ楽曲、さらには来月リリースのクリスマス・アルバムからもオンエア。スマートホン/iPhoneユーザーの方は「ドコデモFM」というアプリをインストールすると全国どこでも聴けます(僕も先週ダウンロードして杉真理さんと松尾清憲さんゲスト回の放送が難なく聴けました)。

さらには来週も僕、出させてもらってヒックスヴィル中森さんも加わって2012年の夏を振り返る「ビーチ・ボーイズ公演観覧反省会」という駄話?も楽しい内容になっていますし初公開の「I Need You日本語版デモ」もオンエア予定なのでぜひこの機会に「ようこそ夢街名曲堂へ!」をチェックしてみてください。いかに自分がぺらぺらおしゃべり野郎か、ということに気付かされるここ数カ月です。


第601回放送「山田稔明WORKS」
(K-MIX:2012/10/13 21:00〜21:55 O.A.)
 出演:長門芳郎、土橋一夫
 ゲスト:山田稔明(GOMES THE HITMAN)

第602回放送「ビーチ・ボーイズ公演観覧反省会」
(K-MIX:2012/10/20 21:00〜21:55 O.A.)
 出演:長門芳郎、土橋一夫
 ゲスト:中森泰弘(HICKSVILLE)、山田稔明(GOMES THE HITMAN)  
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言葉とメロディのワークショップ(第二回)



昨日のこと。巣巣でのスススクール「言葉とメロディのワークショップ〜作詞の楽しみ講座」第二回目は元チャットモンチー高橋久美子さんを迎えてのフリートーク中心の、100分でした。久美子ちゃんはビシッと着物で登場。彼女自身かなり入念に話すことを整理してくれたおかげで「この曲を作ったときは実は...」といった裏話も多く、「8cmのピンヒール」のきっかけになった雑誌の記事の話など僕も隣で「へえええ」と驚くエピソードもたくさん、あっという間の楽しい時間でした。

僕は作詞法として「ウィキペディア作詞法」「Google作詞法」そして僕が数年前に発明した「マトリクス作詞法」を紹介。マトリクス作詞法は専門学校で講師をしたときに生徒たちのためにひねり出した方法論で、自分で歌詞を書くときにはその方法は使っていないのだけど、実は同じような思考が頭の中で自然と繰り広げられているのだと気づく。久美子ちゃんの言葉を借りれば「無意識に繰り広げられる天然のマトリクス作詞法と意識的に言葉をひねり出す養殖のマトリクス作詞法がある」ということか。

歌詞/作詞について語ったり質問を受けたりすることは普段なかなかない機会で、今回のワークショップは自分にとってもいろいろな思考回路を整理するのにとても有益だ。自分が15年どうやって言葉を書いてきたかを振り返ることになりました。なにより会場全体がとても静かに熱く集中していて、よく笑いよくうなづき、面白いことを面白いとみんなが思えたような感覚で、これはなかなか遭遇することの少ない雰囲気だと思いました。受講生の皆さんに感謝。終了後に書いてもらった文字でうめつくされたアンケートを見て僕らが感動しました。

ご飯を食べながら遅くまでこの日の講座を反芻。来週の最終回、久美子ちゃんに全編参加してもらうことになりました。いよいよ次回課題の発表。1週間悩んで言葉を紡いでもらって、来週の金曜の夜にはニコニコしながらみんなが書いてきた作品をみんなで味わう秋の夜になればいいなと思っています。  
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2012年10月12日

渋谷の谷をあっちからこっちまで



昨日のこと。朝から午後まで録音と編集作業。やってもやっても終わらない作業。最近は午前中からコンピューターに向かっていることが多いがすぐ午後三時とかになっておなかが減っているのだ。傍らにはこないだ古本で見つけた「サンフランシスコ 旅の雑学ノート」という本、1979年に出たガイドブック的な本なのだけど、これが文章から挿絵、写真まで気が利いてて面白くて読みふけってしまう。旅を欲する気持ち。

渋谷ヒカリエにほぼ日WEB SHOP出張所ができて、そこでイラストレーターの福田利之さんがコーヒーを淹れているというのでマスタリングの終わった『Christmas Songs』の音を渡すべく出かけた。「カッパとウサギのコーヒー屋さん」の山下さんと揃って美味しいコーヒーをサーブしてくれました。山下さんともご挨拶できてよかった。それにしてもヒカリエ、行ったのは2回目だけど、楽しい。あれもこれもと目移りしてしまう。コンランショップは眺めて歩くだけでいろんなアイデアが湧く。何時間も過ごしてしまう。

渋谷の谷を降りてまた登って、いつものレコード屋で(おそらく)すごい形相でパタパタとやっていたたフと男の子と目が合う。「ブレント?」そこにいたのはThe Fairwaysのブレントだった。会うのは多分2001年以来?場所はサンフランシスコのライブハウスで僕がGo Betweensを観にいったらオープニングアクトがブレントが在籍するAisler's Setだったのだ。鳥肌のたつ思いで近況を報告しあい、彼は今ドイツに住んでいて束の間の来日中だと言う。ブレントは変わってなかった。僕はどうだっただろうか。

吉祥寺まで混みあう井の頭線の帰り道で浮かんだのはサンフランシスコの金門橋からの夕焼けと人通りの少ないスリリングな夜のダウンタウン。脳裏で鳴っていたのはジャングリーなGo Betweensの音楽だった。嗚呼、サンフランシスコ、旅を欲する気持ち。  
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2012年10月11日

録音とレコード




昨日のこと。朝から作業、ずっと録音。窓からの景色が秋の空で、ときどき手が止まってぼんやりしながら。並行して初冬からの『Christmas Songs』を携えてのツアーの計画と検討。引き続きいろんな場所で歌を歌う残り2ヶ月ちょっとになる。2012年はとても充実している。

打ち合わせ、デジタル配信についての話を聞く。景気のいい話題はそれほどないが、果たしてそもそもこれまでに景気のいい時代が僕らの世代には存在しただろうか。新しいことを新しい方向に引っ張っていくのはいつだって人の誠意や情熱である。いなたい中野の純喫茶で充実したミーティングでした。

夜からDJバーでレコードを回しながら楽しく話す。僕は今の季節に聴きたい歌を選曲、U2の「OCTOBER」から始まって、スプリングスティーン「I'm Going Down」、ジョン・クーガー・メレンキャンプの「Cherry Bomb」、ヒューイ・ルイス、ジェイムス・テイラー、ポール・サイモンやらアート・ガーファンクルやらザ・バンドとかR.E.M.、スザンヌ・ヴェガ、フーターズ、さらにはトム・ソーヤーの冒険など脈絡なく持っていったレコードを全部かけた。お店のスピーカーで大きな音でミックスしたばかりの新曲を聴いてみたけれど、とても良く鳴っていた。

終電の一つ前に飛び乗って帰宅。いい夜でした。  
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2012年10月10日

自転車と眼鏡




ペダルが重くて自転車で出かけるのが億劫なときがあるが、ちょっと早めに家を出て自転車屋さんでタイヤに空気を入れてもらうとビックリするくらい体が軽くなって駅までの道があっという間、ということがある。同じように乱暴な使い方をしてレンズがかすり傷だらけになった眼鏡では何となく自分の思考に霞がかかったようにモヤモヤしたりして、でも思い立ってzoffとかJiNSなんかで衝動的に(「今と同じ視力で」と最短時間で)眼鏡を作るとすごく見通しがよくなって足取りも軽くなったりして。

昨日はそういう日だった。自転車のタイヤに空気をいれてスタンドを付け替えてもらい、数年ぶりに眼鏡をしつらえた。昨日ミックスがまとまった歌には「明かりをそっと灯すような/心がパッと晴れるような」というフレーズが響いていました。そういうことを望みながら毎日なにかを探すような日々です。今日は夜になったら中野Smash’07でDJ、というかレコードかけて秋のBGMを提供するイベントに。チャージは無料ですのでお仕事帰りなどにぜひ。21時くらいから終電まで。

秋はいい季節ですね。心に火をつけるような。  
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2012年10月09日

特撮展にすべりこみ



まわりの友人から「すごい」と聞いていた東京都現代美術館での「特撮展」本当は夏休みが終わったら行こうと思っていたのだけどタイミング合わず、さすがに最終日までの三連休に行くのは誘蛾灯に飛び入る虫のようなものか、と躊躇していた。そこに別の友人が「混んでるけどこれはすごい。来てよかった」と呟いてるのを見て俄然体感したくなり、急いで準備をして行ってきました。

現代美術館に着くとさすがに長蛇の列、120分並んでいる間は本を読んで過ごす。果たして足を踏み入れた館内は1960年代から連綿と続く特撮の歴史の数々、男子にとっては抗えない魅力的なものばかり(女子も?)。僕はキカイダーのジロウが背負ったギター姿がカッコよくて親におねだりして最初のアコースティックギターを小学校低学年で買ってもらった。特撮にギターを弾かされているとも言える。ミニチュアのジオラマ、いろんな角度で写真を。童心に帰った一日。本当に来てよかった。

会場を出て友人と合流できたのでお茶とおしゃべりを。以前エッセイスト中川ちえさんと写真家大沼ショージさんに連れてきてもらった山食堂というご飯の美味しいカフェで。電車で動くと自分がどこにいるのかわからなくなって、ああ、ここは東京の東なのか、と再確認。夜、締め切りを忘れていた原稿を急いで書きあげ、作詞講座についてのやりとりを久美子ちゃんと。バタバタとした、しかしとてもホリデイ的な3日間を過ごしてしまった。

東京での次の演奏は11月3日の阿佐ヶ谷になりそうです。ペグハウスというアトリエでお昼にチャリティーイベント「PPP」に出演します。美味しい物や雑貨などたくさん。被災した動物たちのためのサポートを。クリスマス・アルバム、この日に間に合えばいいなーと思っています。今年は11月からクリスマスということにします。入場無料なのでぜひご来場ください。

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2012年10月08日

トトノエルオト




クリスマス・アルバムのためのマスタリング作業。説明の難しい作業だがCDを作るのに不可欠な作業。来月11月にリリースするクリスマス・アルバムは何もかもを一人でやったのでマスタリングまで自分でやることにした。これまでは専門家におまかせし(判断するのは自分だが)「饒舌スタッカート」のときはロサンゼルスまでマスタリングしてもらいにいったくらいなので、まさかその作業を自分でやれるような環境ができるとは思わなかった。DTMの発展ってすごい。

数時間スピーカーの前で格闘して曲間の秒数など決めて、ツマミを微調整したり大きな音で聴いたり小さな音で聴いたり、掃除しながら聴いたり(このCDを購入して聴く皆さんの気分になって聴く)。果たしてバージョン1が完成。今度はこれを車のステレオで何回も聴く。思っていたよりも鮮明でワイドなステレオ感で「これはいいんじゃないのか??」と満足。音が完成しました。実は『home sweet home』にはふたつのマスターが存在していて・・、という話はひそやかに後日談としていつかまた。

カーステでチェックする口実で府中のシネコンまで出かけて楽しみにしていた「アウトレイジ・ビヨンド」を観る。もう悪役顔の俳優は品切れなのではないかと思うほどの面構えの人たちがどんどん死ぬ映画。ひりひりドキドキとあっという間の2時間でした。面白かった。帰り道は背後から刺客が襲ってくるのでは!とまわりを気にしてアウトレイジごっこをしながら。しかしその間も『Christmas Songs -standards and transfers』のなかの「ノーエル、ノーエル」と僕5人分くらいのコーラスがBGMでした。楽しみにしててください。  
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2012年10月07日

葉山への逃避行





9月の終わりからずっと日替わりでいろんなことを休みなく実践してきてくたびれてしまったので「これはいかん」と第三京浜に飛び乗って葉山まで行ってきた。JAM JAM JAM MUSIC FESTIVALという催しをやっている、というのをTwitterで見かけて。行ってみると知り合いがたくさんいて、先日巣巣の「I Need You」でピアノを弾いてくれたイシカワさん、fiishing with johnバンドのベース鎌田さん、そしてチャンキー松本さんと、初めて奥様のいぬんこさんとも話ができた。キッチン・シスターズが奏でる永井さんの言葉でのディラン。素晴らしい音楽空間。

僕は永井宏さんとはお会いしたことはないのだけど、いろんな縁をの種をあちこちに埋めて旅立たれた人なのだなあ、と折にふれて心から思う。天気も持ちこたえた。ここに辿りつけてよかった。そして秋の海を見にいく。無数に咲いた彼岸花が西日に照らされて、ちょうど夕暮れ。心の洗濯、なんていうのは言葉を扱うものとしてはちょっと手抜きのフレーズだけれども、深呼吸するだけで肌の色が変わるような、そんな感覚で夜になっていく空を眺めていました。

  
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2012年10月06日

言葉とメロディのワークショップ(第一回)




昨日のこと。夏からずっと準備していた、巣巣での「言葉とメロディのワークショップ〜作詞の楽しみ講座」の第一回目、3週にわたって続くスススクール。ウクレレワークショップ、ギター弾き語り講座ときて、今回の一番漠然とした、しかし一番クリエイティブなやりとりが始まりました。どれくらいの参加者が集まるのか懸念されたのだけど蓋を開けたら金曜日の夜にも関わらず満席の巣巣。ミュージシャンとして実際ソングライティングをやっている人(自作のCDを何枚もいただきました)、音楽に趣味として接している人など様々。聾唖の方でサインポエトリーをやっていらっしゃる方も参加されて、皆さんがどのような感想をいただいたか興味深い。

漠然としたテーマだからこそ、とプレゼンテーションソフトKeynoteを使ったり、自己紹介代わりに歌を歌ったり、AメロBメロサビを説明するためにチャット モンチーの歌を例に出して(僕が歌って)説明したり。楽曲提供に関する裏話が多かったので「みんな、この話はNo Tweetでね」とお願いしたが顧みてもそんなに毒は盛られていなかったように思いました。次回からは高橋久美子参戦。久美子ちゃんもとても楽しみにしてくれています。とにかく、参加した皆さんの熱心な瞳よ。詞先と曲先で課題をふたつ提出、どういう作品が生まれるか。

時を同じくしてWOWOWで「ゲット・ラウド」を観る。ミュージシャン自ら音楽観を語るときの言葉づかいはとても面白い。先月末の札幌でのワークショップからつながって今回の講座で自分が考えていること、考え続けていることがとても明晰に再確認できた気がしていて、それは確実にこれから先の新しいモノ作りに作用することになるのだろう。来週、再来週も楽しみにしています。

  
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2012年10月05日

振り返る夏と10数年




昨日のこと。お昼から出かけて、いつもお世話になっている長門芳郎さんと土橋一夫さんのK-MIX「ようこそ夢街名曲堂へ!」に出演させてもらうことになり収録へ。配信シングル「あさってくらいの未来」を紹介してもらいつつ僕の音楽キャリアを振り返る「山田稔明 WORKS」という特集を組んでもらった。本当にありがたいです。「あさってくらいの未来」はもちろんGOMES THE HITMANの楽曲と提供楽曲、ソロ楽曲と11月に出るクリスマス・アルバムからも数曲。すべての歌をスタジオのヘッドホンで聴き入ってしまった。10数年こうして音楽に関われていることとそれを支えてくれている方々に感謝せずにはいられない。

そこにヒックスヴィル中森さんが合流(リハ、ライブ、ラジオと中森さんとは3日連続で一緒!)、この夏を彩ったビーチ・ボーイズ来日公演について「ああだこうだ」としゃべくりあうBB座談会を楽しく日が暮れるまで収録。たくさん笑った。今年の夏は本当にビーチ・ボーイズ一色だったな。語り尽くせないほど。夏の終わりから演奏を重ねたAMERICA「I NEED YOU」の日本語カバーのデモ音源も流してもらうことになったのでぜひお楽しみに(iPhoneなどで全国で聴けるようになりました、夢街名曲堂)。


K-MIX「ようこそ夢街名曲堂へ!」

10月13日(土)21:00〜21:55 O.A.
特集「山田稔明 WORKS」
出演;長門芳郎、土橋一夫、山田稔明

10月20日(土)21:00〜21:55 O.A.
特集「ビーチ・ボーイズ公演観覧反省会」
出演;長門芳郎、土橋一夫、中森泰弘(ヒックスヴィル)、山田稔明

http://d.hatena.ne.jp/yumemachi/  
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ハジケる旋律を彼方に捧げる

一昨日の代官山での一日のこと。HARCO、ベベチオとのイベント。ライブ中のMCでもみんな触れていたが、この日は音楽ライター角野恵津子さんの三回忌、彼女が熱心に企画し続けた“ハジケる旋律”というイベント名を掲げての夜でした。とにかく共演者の音楽に刺激される日だった。HARCOもベベチオも随分と長い付き合いだが、この日のように誰かが引き寄せてくれないとなかなか集まる機会がない。照れくさいのだ。

僕はヒックスヴィル中森さんと一緒に。この日のために「些細なことのように」を心をこめて歌う。平日の遅い時間までたくさんのお客さんが熱心に聴き入ってくれたが、僕もHARCOとベベチオ、共演者の演奏をじっくりと聴いた。このイベント恒例だったセッションをぜひ、とライブ直前に言われてバタバタと準備したのだけど、そう請われるのを待っていたのは実は僕らかもしれない。AMERICA「I Need You」日本語詞のカバーをみんなで。いい夜でした。

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以下長文になります。

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2012年10月04日

ハジケる旋律 [set list]




“ハジケる旋律”
2012年10月3日(水)@ 代官山 晴れたら空に豆まいて

山田稔明 with 中森泰弘(HICKSVILLE)

1.どこへ向かうかを知らないならどの道を行っても同じこと
2.Ventura Highway(AMERICA カバー)
3.光と水の新しい関係
4.些細なことのように
5.光の葡萄
6.hanalee
7.あさってくらいの未来

セッション with HARCO、ベベチオ
8.I Need You(AMERICA 日本語詞カバー)  
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2012年10月03日

他愛のない幸せがクリスマスの夜みたいに

札幌で美味しいものばかり食べて素敵な景色ばかり見て現実逃避して、しかし東京に帰ってきたら山積する to do リストの数。11月にクリスマスCDを出すことにしたのでその作業や確認連絡をいろいろやりつつ、午後からはヒックスヴィル中森さんが来宅、代官山でのライブリハーサルを熱心に。今日の晴れたら空に豆まいて公演、とても素晴らしいものになると思います。ぜひご来場ください。



ここ数年ずっと冬になるとクリスマス・ソングを自分なりのアレンジで、誰にも頼まれず趣味で録音してきました。振り返ると2005年に「きよしこの夜」と「wish you a merry christmas」、2006年に「もみの木」、2007年に「アメイジング・グレース」、2008年には「ジングルベル」2009年の「諸人こぞりて」と「第九」に日本語詞をつけたもの、去年は「グリーンスリーブス」と「雪山賛歌」。よくぞまあ、“継続は力なり”を実践してきたものだ。これに今年2曲新しい曲を録ってこれからマスタリング。

そしてこのクリスマスCDのためにずっと仲良くしていただいているイラストレーター福田利之さんにとても素敵なジャケットを描いていただいた。先週その絵ができあがってきてコンピューターの画面の前でため息をついてウットリしてしまった。「猫を」というリクエストだけの福田さんにお願いしたのだけど完璧なクリスマスの風景がそこにはありました。

現在鋭意作業中ですが11月のライブ会場で皆さんのお手元に届けられると思いますので続報をお待ちください。さて、僕の本筋の新しいアルバムの作業もふらふらとしかし確実に進んでいて、昨日もエンジニア手塚さんから届いた「どこへ向かうかを知らないなら」のミックスをふむふむ!と聴きいって感動、そのなかで僕の声は「他愛のない幸せがクリスマスの夜みたいに君の街にも訪れますように」というフレーズをスタッカート気味に歌っていました。この一行の思いを込め新作に先駆けてクリスマス・アルバム『Christmas Songs -standards and tranfers』を皆様にお届けしますね。まだまだ2012年は100日近くある。スピードを落とさずにそりすべりな感じで疾走したいと思います。このクリスマス・アルバム発売記念(アアルト庄野さんとディモンシュ堀内さんの対談本との合同開催)も決定しています。詳しくはこちら。まずは本日代官山で会いましょう。

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“ハジケる旋律”
2012年10月3日(水)@代官山 晴れたら空に豆まいて


出演;HARCO、ベベチオ、山田稔明
*山田稔明 with 中森泰弘(HICKSVILLE)での演奏を予定
*3組でのセッションも予定、山田稔明出演は21時過ぎとなります

開場18:30/開演19:30
前売り3000円/当日3500円(ともにドリンク代別途)

晴れ豆の名物企画ハジケる旋律が一夜限りの復活します!
"旋律ハジケましたっ!!"をキーワードに良質なポップスが
奏でられる楽しい特別な夜を是非ご堪能下さい!
皆様のご来場、心よりお待ちしております。

オフィシャルサイトRESERVEにて予約受付

晴れたら空に豆まいて(http://mameromantic.com/
〒150-0034 渋谷区代官山町20-20
モンシェリー代官山B2
  
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札幌“声をあつめにいく”ツアー DAY3(2012.10.1)

2日間のライブを終え、飲んで食べて死んだように寝て、むくっと起き上がった3日目の朝。僕は目覚めがバカみたいにいいのだけど、なんだか物欲がむくむくっと湧き上がり朝からレコード屋を検索して狸小路のフレッシュエアーという名店へ。手が真っ黒になるまでパタパタと30分、結局なにも買わなかったがレコード屋と本屋は本当に楽しい。心が無になる。

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お昼過ぎからレストランのやファミリーと合流し、夜の飛行機の時間まで恒例のいろいろ観光ドライブが始まる。いつも僕が退屈しないようなルートを考えて連れ回してくれて楽しい記憶と新しい気付きをくれる札幌旅の定番。まずは山登りから。前回雪の中で登った旭山に登頂(もちろん車で)。雪の景色とはまた全然違う清々しさ。最初は降ったり晴れたりだった天気も次第に快晴に....。ちょっと山道に入っただけで深呼吸したくなる木々の森。いい街、札幌。

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山の次は川だ、ということで向かったのは藻南公園。駐車場に車を停めて少し歩いただけで川辺の雄大な景色でめまいがするほど。川の流れをぼんやりと見つめていたら、のや娘Sちゃんが葉っぱで笹舟を作って手渡してくれた。それを川に放って「行き着くさきは賽の目次第だな/笹舟のようにながれていくんだな」と独り言を。あとで聞くとここはおばけが出る心霊スポットだったらしいが。

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次に連れていかれたのは(本当に僕は今自分が向かっているところの一寸先も知らない、のや車に乗ると)石山緑地という公園。レストランのやは軟石という石でできた倉庫を改装したお店だが、その軟石の採掘場、石切場がこの石山緑地。現代アート的なオブジェがあったり、石の舞台などはピンク・フロイドのボンペイのコンサートを思い出すような雰囲気。見上げると紅葉しはじめた葉の色がとてもきれい。心の洗濯だ。

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車を走らせているとなんだかものすごい風景に出くわす。無数の巨大なモアイ像がこっちを向いている。
かと思うとストーンヘンジが彼方に見えてきた。「ななな、なにこれ!」と興奮していると「じゃあ寄ってく?」とUターン。大きな霊園だそうで、しかしトンデモなレベルではないクオリティの高さに圧倒されました。なんだこれは。死んだあとはこんなとこに眠りたい、と思ったかどうかは。

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このあと美味しい立派な回転寿司で腹ごしらえしてプー横丁、レストランのやに続く3つめの企ての新しいスペースを見せていただく。スケール感が大きくて、僕にとっての北海道観はのやファミリーに会って確実に変わったと思う。また次に来る時が楽しみだ、と毎回思う。そこからしばし車を走らせて千歳方面へ。

サケのふるさと館へ。たくさんの魚、魚、魚。水槽で泳ぐ鮭を見ながら「美味しそうだね」とつぶやくのも北海道的。子グマの剥製、シロクマが牙を向いた勇ましい像もあったのだけど写真を撮るのを忘れてしまいました。このあたりまで来るとさすがに疲れが。インディアン水車という電気を使わずにシャケを狩猟する昔からの仕組みを夕暮れの空の下で眺めながら今回もいい旅になったなあとしみじみ。



新千歳空港まで送っていただき、のやファミリーには今回も本当にお世話になりました。また次は新しいCDを持って帰ってきます。時間の余裕があって、新千歳空港内にある温泉に初めて入る。リラックスルームで夜遅くのフライトまでぼんやりしたり、時間をかけてお土産を選んだり。バタバタの忙しさの中での旅でしたがほんの一瞬ぼーっとしたりぼんやりしたりすることができました。緩急が必要だ、何事も。

また春が来るまでに行けたらいいな、と思いつつ。札幌の皆さんありがとうございました。  
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2012年10月02日

札幌“声をあつめにいく”ツアー DAY2(2012.9.30)

札幌2日目、いつもならお昼前から街歩きをするのに疲れがたまっていたのか自制、昼過ぎまでゆっくり体力温存。北の大地に踏み入れるのに冬物のシャツを持ってきていたのだけどなんとなく暑苦しくて薄手のシャツを買う。デパ地下で海鮮丼を食べて腹ごしらえをしてレストランのやへ向かう。親密に連絡を取り合ってはいたがライブをやるのは約1年ぶり。

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久しぶりに音を鳴らしてみてやはりレストランのやの音の響きは特別だなーと感じた。疲れが吹き飛ぶ響き。いつもたくさんのお客さんを集めるここでのライブだけれども、今回は特に椅子の数が多くお客さんとの距離が近い。ライブスタートまでの間に美味しいスイーツを食べて元気が湧いてくる。ここで歌うのと同じくらい食事するのが楽しみなのだ。夕方5時から始まるライブ、これは遠方からくるお客さんのためでもあるし、終演後にたっぷり大騒ぎするための時間設定でもある。果たして、開演。

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9月の歌「harvest moon」からスタート。「どこへ向かうかを知らないならどの道を行っても同じこと」はとても軽快なフォークソングなのだけど、曲間ずっと手拍子するにはせわしない歌かもな、と前日に感じて修正。驚くほどたくさんのお客さん、多分初めての方も多かったと思いますがいい緊張感がありました。昨日カポウさんたちと歌ったS&G「AMERICA」をもう一回やりたくなって急遽歌う。僕が英語を好きになった頃からずっと聴いている曲。

恒例の「日向の猫とチャーリー・ブラウン」のラララのコーラス録音。軟石作りの壁に柔らかく反射する声がとてもきれい。後半になって一段と空間の空気がリラックスしたかなと感じた。「あさってくらいの未来」のようなバラードを弾き語りするのはなかなか骨の折れることなのだけど、前日もこの日もとてもスッと歌が前に飛んでいって気持ちよかった。皆さんの耳や体にもスッと入り込んでいたらいいな、と思う。

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札幌2日間、まったく違う音環境と空間でそれぞれのステージに特化した歌が歌えたように思います。いつもこうやって北の大地で2公演やらせてもらえて、そこにお客さんが来てくれることがとても嬉しいです。ファンやお店、有志スタッフの皆さんの心強いサポートに心から感謝。僕が投げる言葉とメロディを受け止めてくれる皆さんがいてとても幸せです。また春が来るまでに歌いにいくつもりです。そして真夜中までのやで美味しいご飯とお酒、楽しいおしゃべり。ありがとうございました。


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札幌“声をあつめにいく”ツアー DAY1(2012.9.29)

先週末の話、土曜日の朝、6時50分新千歳行きの飛行機に乗るため4時起き(寝たのは2時半)。ゾンビのような雰囲気を醸し出しつつ旅の準備、羽田まで出発、意識は飛んで気付くともう北海道。曇空、雨も降るかもしれないと聞かされていた札幌はどんどん晴れていい天気に。まずさっぽろオータムフェスト2012へ。ラーメンを食して元気が出ました。

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札幌2daysの初日は初めての会場、ギャラリー犬養という、古い家をリノベーションした独特な雰囲気の空間で。お昼過ぎから初めての試み、「コトバと音楽のワークショップ」という作詞やソングライティングに関するお話を。親密な雰囲気でいろいろ裏話やら秘話など交えつつ“言葉を紡ぐ”ということについての2時間くらい。「マトリクス作詞法」というのをみんなでやってみたりして充実した時間でした。今週末東京は巣巣で高橋久美子さんをゲストに迎えて「言葉とメロディのワークショップ」という全3回のワークショップをやるのだけど、それに向けてのキックスタートとして自分にとっても意義のある集まりでした。

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久々のキッコリーズとの再会、ボーカルのカポウさんとは初夏に東京で共演していたり、お互い猫好きの繋がりがあるのでブランクを感じず、和やかなリハーサル。この日はセッションで初めてカバーを。サイモン&ガーファンクルとアメリカ、とてもしっくりくるフィーリング。キッコリーズの秋に出るCDのコメントを書かせていただいたりしたのだけど、心に響く音楽を奏でる3人だ。日が暮れて音楽会がスタート。

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キッコリーズのステージ中にゲストで入って2曲、そして僕のセット後半はずっとキッコリーズ3人を迎えての組んず解れつの3時間弱。秋という季節にフォーカスした選曲と、演奏するのが楽しいカバーセッション。S&G「AMERICA」は久しぶりに歌ったけれどやはりとてもいい歌。「I Need You」のセッションも輪唱して終わりたくないと思うほど。弾き語りで歌う「あさってくらいの未来」も体にしっくり馴染んできた。

気づけば寝不足でふらふら、しかしとても親密な雰囲気の、素晴らしい夜になりました。夜はギャラリー犬養のカレーをいただく。札幌に足繁く(年に2回とか)通うようになり数年が経ちますが、来るたびに素敵な空間に出会えて、嬉しい。夜はいつ寝入ったかも忘れるほど、バタンキュー的な夜に。

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2012年10月01日

夜の科学 in 札幌〜声をあつめて [set list]




2012年9月30日(日) @ 札幌 レストランのや
“夜の科学 in 札幌〜声をあつめて”


1.harvest moon
2.どこへ向かうかを知らないならどの道を行っても同じこと
3.手と手、影と影
4.光と水の新しい関係
5.平凡な毎日の暮らし

6.nightswimming (R.E.M. カバー)
〜月あかりのナイトスイミング
7.アメリカ (サイモンとガーファンクル カバー)
8.一角獣と新しいホライズン
9.glenville

10.日向の猫とチャーリーブラウン
11.光の葡萄
12.hanalee

EN
13.あさってくらいの未来
14.SING A SONG
15.ハミングバード



  
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