2013年02月28日

夜までランチ



昨日のこと、朝からあれこれ諸作業で更なるレコーディングの準備など。お昼から出かけて、先週初エッセイ集を上梓したばかりの高橋久美子ちゃんとランチ。店内にブランコのあるカフェ、クスクスを使ったご飯も美味しく、あれこれと何を話したかも忘れるほど駄話をして気づいたら夜。彼女の著書「思いつつ、嘆きつつ、走りつつ、」は記憶の奥底に沈めて重しを乗せてあまり触らないようにしているシーンをもう一度再生したくなるような青春散文集で友だちに薦めたくなる一冊。

夜から再び新しいレコーディングセッションのための準備、とめりはりのある一日。

  

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2013年02月27日

音階とリズムと鼻歌



2月唯一のイベント事、「はじめてのソングライティング」作曲セミナーが終了しました。平日の夜にたくさんお集まりいただきありがとうございました。昨年の第一回ではなにかと精神論的な話に終始したと自己反省していて、2回目の昨日はご参加いただいた皆さんがその日の夜のお風呂で鼻歌で自分の歌が作れるような、ティップス的おはなしができたらと思って挑んだ「音階とリズムのメソッド」でしたがいかがだったでしょうか。

ミニライブでは再プレスした2枚から「blue moon skyline」「クレールとノアール」「hanalee」、新作から「予感」「光の葡萄」を歌いました。個人的には暗中模索で一生懸命取り組んでいるこのセミナー、来月も開催が決まりました。ゲストに作家・作詞家の高橋久美子さん(ex チャット モンチー)をお迎えしてソングライティングにおける“作詞”にフォーカスした回を3月22日に。僕は言葉についてのディスカッションが大好きなので今から楽しみです。普段話さないことをたくさん話す夜になると思いますのでぜひみなさんの手帳に印をつけておいてください。詳細お申込み方法は追ってお知らせします。  
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2013年02月26日

連続する毎日



ずっと仕事部屋でアルバムの作業をしていると昨日と今日と一昨日が全部同じに思えてくる。気分転換やリフレッシュのためのいろいろで対応しているのだけど、今僕の作業部屋は学芸会の飾りつけみたいな、万国旗みたいなオーナメントが部屋中に吊ってあってそれはそれは混沌とした風景になっています(でも気分は派手になるのだ)。窓からは赤や白に花開く梅が見えて、それもいいアクセントに。

昨日は髪を切りに広尾へ。そして今日はこのあと夜から作曲セミナーで久しぶりに人前に立つのでとてもわくわくしています。ミニライブで何を歌おうか、これから練習。今日お会いできる皆さん、思考のベクトルがフッと転換するような楽しい時間になったらいいですね。春はもうすぐ、か?  
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2013年02月25日

5センチくらいの小さな春の兆し



ハッと気づいて見上げたら庭の梅の木に花が開いていた。つぼみは赤みを帯びているので赤い花が咲くものと思い込んでいると白梅だ、という驚きは2回目になる。風が吹きすさび外は猛烈に寒いのだけど草や木は確実に春の予感を察知し始めている。作業部屋から見えるのは、お向かいの邸宅の真紅の梅。圧倒的な佇まいに目を凝らしてしまう。その紅梅を見つめながら録音した音や声も新しいアルバムに入っています。

『pilgrim』『home sweet home』へのたくさんのお申込みありがとうございます。「2枚ともCDを持っていて“travelogue ep”だけ欲しいのですが」というお問い合わせを少なくない数いただきますが、通販や物販での特典分在庫など考慮してそのうちになんとかしますので無理なきように。不満に思っている人がいたらごめんなさい(待っててください)。通販に気仙沼と陸前高田の方から注文いただいた。去年の春の東北への旅のことを思い出す。また新しいレコードを持って出かけていきたい!と猛烈に夢想したのは能町みね子著「逃北」を読んでいるからか。その本の副題は「つかれたときは北へ逃げます」なのだ(面白いです)。

明日はいよいよ篭っていた山寺(作業部屋という山寺です)から下山して、作曲セミナー「はじめてのソングライティング 音階とリズムのメソッド」です。普段なにも深いことを考えずに行なっている作業を言葉にしてわかりやすく説明するシミュレーションは自分にとっても新鮮。誰もがなんとなく自分だけの鼻歌を作れるようになるような話ができたらなと思っています。ミニライブも(前回開催時よりも長めに)やらせてもらえます。人前で歌うのは1月中旬にあったイベント以来なのでヒゲぼうぼうで仙人のように髪の伸びた僕が見られるかもしれません。ぜひご都合つく方は遊びにきてください。



Creative Now クリエイターセミナー
“はじめてのソングライティング〜音階とリズムのメソッド”
2013年2月26日(火)19:00開場 19:30開始 21:30終了(予定)


作曲において不可欠な音階やリズムについて、初心者向けに丁寧に解説。
楽曲制作の解説にとどまらず実際に楽器や音楽ツールを駆使してオリジナ
ル楽曲を制作する様子も披露される予定です。また、イーフロンティアの
自動作曲ツール『BAND IN A BOX 20』を利用した、誰にでも出来る簡単
なソングライティングも紹介されます

講師;山田稔明(GOMES THE HITMAN)
会場(株)マイナビ 本社 マイナビルーム 9F-B
〒100-0003 東京都千代田区一ツ橋1-1-1 パレスサイドビル
東京メトロ東西線竹橋駅1b出口直結
受講費:1,000円(当日現金払いのみ)

詳細はこちらから。

  
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2013年02月24日

猫の隙間、バナナフィッシュとナポレオンフィッシュ



2月22日が過ぎてもやっぱりうちは毎日が猫の日のようで、昨日もお昼過ぎにポチを庭で遊ばせているとちょっと目を離した間にフェンスの隙間を通り抜けてお隣さんの庭へお邪魔して大騒ぎに。ポチは太っているからサリンジャーのバナナフィッシュみたいに通り抜けられないはずと過信(?)していたのだけど虎視眈々と密かにダイエットしていたのかもしれない。「ぽっちゃん、ぽっちゃん」と声をひそめて(お隣さんに気づかれないように)呼ぶも初訪問の別世界に興奮、鼻をくんくんと嗅ぎまわる。隣にはダックスフンドがいるからその匂いもするのだろう。

お隣の庭に踏み入るのも躊躇して、どうしようもない僕は玄関から回って「ごめんくださーい」とお隣さんの家の呼び鈴を鳴らすもお隣は留守のよう。もう一度庭に戻ってもポチは全然こっちに戻る気配はない。最後の手段、と家のなかからポチがいつも食べてるレトルトのスープを、「や、しかしそんな漫画みたいな‥.」と思いながら手にして「ぽっちゃん、ご飯!」と掲げると「にゃ!メシか!」と我に戻ったポチはスタスタとこちらに走って戻ってくるではないか。おまえ・・・。すぐにお隣とのフェンスの隙間をすべて目張りしたのは言うまでもない。今日もポチは隣の庭をずっと眺めている。猫にも隣の庭は青く見えるようです。

昨日は夕方から有楽町まで出かけた。佐野元春&コヨーテ・バンドの冬のツアーファイナル。昨年観たZEPPダイバーシティ公演はその一年を通じて大きな活力になるような体験だったが、コヨーテ・バンドとの新録アルバム完成後の今回のライブもとても素晴らしいものでした。国際フォーラムに入った瞬間に広くて遠いな・・と感じた印象はライブが始まると消えてしまって、僕はいつものオペラグラスでステージ上の表情に見入ったり、総立ちの客席越しの全体を眺めたり、高い天井に跳ねっ返る照明を見上げたりしていた。僕が前回のライブで印象に残った曲は「虹をつかむ人」というタイトルでアルバムに収録される。今からとても楽しみです。ステップを刻むアッキーのスニーカーの白いソールが目に焼き付いた。昔の歌も新しい歌も2013年の響き、言葉の光線に打たれたような夜。

来月出る『ZOOEY』というアルバムのタイトルは大学でサリンジャーを専攻していた僕にとっては「フラニーとゾーイー」を当然のように連想させるのだけど、佐野さんの口からは「もう今はいなくなった親友のニックネームなんだ」という言葉があって意外だった。この日演奏された「ナポレオンフィッシュと泳ぐ日」という曲は僕にまたサリンジャーの「ナイン・ストーリーズ」の短編を思い起こさせる。そして同時にバナナフィッシュとなったうちの猫が穴から抜け出せないイメージも同時に浮かんできて、なんだかそれはとても楽しい想像でした。またどこかで合流を。  
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2013年02月23日

“travelogue ep”について

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『pilgrim』と『home sweet home』の発送が始まりました。今回の再リリースに関して特典CD「travelogue ep」をあわせて封入しています(2枚ともご購入の方にはレアな写真をあしらったサイン入りカードも)。CDに収録された2曲はどちらも2007年に書かれ、しばらく演奏されました(おもにkickingbirdsという名義のバンドで)。歌詞カードなど添付しないので、詳細を書き記したいと思います。今日あたりからだんだん皆さんのポストに届くと思うのでぜひ歌詞など読みながら聴いてみてください。


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2013年02月22日

猫の日、普通の日



にゃんにゃんにゃんの猫の日ということですが、うちでは毎日が日常的に猫の日。昨日はずっと通販に同封するためのカードへのサイン描きをしていたのだけどその間じゅううちの猫は寝て起きて退屈になってテーブルの上に乗ってきてサインの邪魔をしたり、サインしたカードの上にでっぷりと寝そべったりしていました(カードに猫の毛がついてるかもしれません)。お待たせしていた『pilgrim』『home sweet home』通販分昨日から発送開始、全国にCDが旅立っていきました。これを機に初めて前2作、あるいはどちらかに触れるという方もいるのでしょうか、特典CDも夜に出したことのない今回のためにまとめあげた音源なのでぜひ感想などブログやSNS、こちらへのコメントやメールなどで寄せてもらえたら嬉しいです。「山田稔明」というキーワードをいれてつぶやいてみてください。現在都内では等々力の巣巣、深大寺のdans la nature、武蔵野市中町のカフェ長男堂で直接ご購入いただけるようになっています。通販STOREも引き続きよろしくお願いします。

来週26日は東西線竹橋駅のマイナビ本社マイナビルームで「はじめてのソングライティング」という作曲についてお話するセミナーです。堅苦しい話はほとんどナシでいつものMCのようにべらべらと僕が普段話さないソングライティングについてのあれこれを話すという数時間、そして久しぶりに人前で演奏するミニライブミニライブもついて1000円(無料メルマガを購読申し込みすればチャージフリーだそうです)。参加者にはいろいろお土産がつくという大盤振る舞いですのでぜひお仕事帰りや放課後に遊びにきてください。CDの販売も予定、サインもしますので。


Creative Now クリエイターセミナー
“はじめてのソングライティング〜音階とリズムのメソッド”
2013年2月26日(火)19:00開場 19:30開始 21:30終了(予定)


作曲において不可欠な音階やリズムについて、初心者向けに丁寧に解説。
楽曲制作の解説にとどまらず実際に楽器や音楽ツールを駆使してオリジナ
ル楽曲を制作する様子も披露される予定です。また、イーフロンティアの
自動作曲ツール『BAND IN A BOX 20』を利用した、誰にでも出来る簡単
なソングライティングも紹介されます

講師;山田稔明(GOMES THE HITMAN)
会場(株)マイナビ 本社 マイナビルーム 9F-B
〒100-0003 東京都千代田区一ツ橋1-1-1 パレスサイドビル
東京メトロ東西線竹橋駅1b出口直結
受講費:1,000円(当日現金払いのみ)

詳細はこちらから。

  
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2013年02月21日

旅への誘い

朝井リョウ「何者」を読んで“もう二度と戻りたくない”と思った大学時代のことを、今度はひとつずつ思い返していた。うちは小さな大学で同じ学部に80人しかいないし、カフェもキャンパスにひとつしかないのでふらっと学校に出かけたら誰かしら知り合いがいて、何をするでもなく待ち合わせて夜が更けたらなんとなくサヨナラするというぼんやりした日々がこのまま死ぬまで続くのではないかと感じていた。それでもその居心地は悪いものではなく、怠惰なぬるま湯の、「ああ、これをモラトリアムと呼ぶのだろうな」と自覚しつつも時の流れにまかせるような4年間で、この季節がなかったら書いていない歌がたくさんある。その頃の僕には巣鴨から歩いた西ヶ原が毎日の中心でそこに閉じ込められ、今みたいにいろんな街で歌を歌うことになるなどとはつゆほども思わなかった。言葉にならないいろいろな記憶がボコボコと湧くような午前4時の物思い。

そんなことを思ったのはきっと高橋久美子ちゃん初めてのエッセイ集「思いつつ、嘆きつつ、走りつつ」を真夜中のコーヒーと一緒にパラパラとめくって数章読んだせいで、光のなかでキラキラと埃が舞うように思考と感嘆、諦観と焦燥と希望etc..を書きとめようと言葉が立ち上がってくる様子は一昨年夏の徳島ヒトノユメ展や去年のギャラリー芝生「家と砂漠」で観たアクリル板に切り取られた言葉たちのようにゆらゆら揺れていた。

昨日は彼女が企画した「高橋久美子が行く!」という歴史散歩的なイベントへ遊びにいって、知らないことばかりで面白かった。音楽と詩と無農薬ミカンと小江戸川越と歴史、点と点を線で結んであやとり遊びするような自由さが本当にユニークだなあと思う。2時間半のトークのあとは当然のように心が川越へと誘われた。レコーディングが落ち着いたら行ってみよう。春の旅が待ち遠しいです。


  
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2013年02月20日

旅路と家路




昨日巣巣にふらっと遊びにいく行き帰りに久しぶりに2009年の『pilgrim』を聴いたのだけど、なんだかついこないだのようなこの作品にも確かな時間が流れていて「今だったらこういうふうにはしないな」という、ネガティブではなく肯定的で客観的なリスニングができた。いろいろ思い悩んだ時期だったから試行錯誤の跡が見えて興味深かった。

表題曲の「pilgrim」という歌は2007年頃作ったデモをという歌も含めてほぼそのままCDにしている。確か演奏楽器は全部僕で、共同プロデューサーのヤマチさんにトリートメントしてもらって、エンジニアの手塚さんにミックスしていただいた。自分ひとりの部屋の孤独な作業で鳴らしていた音がちゃんとCDになるということが、狭い部屋の窓がパッと世界に開いたみたいでとても嬉しかったことを憶えている。

当時はバンジョーを持っていなくて、GarageBandののバンジョーサンプルをループさせたものがそのまま採用されている。イントロダクションの発想としてはカナダのArcade Fireの歌に触発されたものでした。とてもシリアスに詞作に向かった歌で、「僕が目指すのはひそやかな祠(ほこら)」と最初に書いていた歌詞は行き過ぎだと判断し最終的には「僕が望むのは温かなココア」となりました。




特典CDが本日到着し、明日2枚同時購入の方のための特典カード(これは結局僕とポチがイチャイチャする可愛らしいカードになりました。サイン書いてお届けします)の到着を待って通販分発送開始します。現在都内ではdans la natureと巣巣でだけ売っています。順次各地の雑貨屋さんでも取り扱っていただくかもしれません。通販でご注文の方はご入金をお忘れなく。いつのときにもやはりフィジカルCDを手にするととても嬉しい気持ちになります。ありがとう(天に向かって)。

通販お申し込みはこちらから。  
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2013年02月19日

猫の気持ち



昨日のこと。その前の晩にふと猫の爪を見ると親指にあたる爪がオウムのくちばしのように伸びっぱなしで大きく巻き爪になって肉球に喰い込まんとしている。人差し指から小指まではちゃんと定期的に切っていたんだけど忙しさにかまけて親指を怠っていた僕のせい。で、処置しようと猫用の爪切りで触っていたら猫の肉球から血が滲んできて痛そうにするから「ごめんよごめんよ」と消毒して病院に連れていくことにした。

明けて行きつけの動物病院に電話したら「暴れるネコちゃんがいるので洗濯ネットにいれてきてもらえますか?」と言われる。いつ買ったかわからないような洗濯ネットを見つけてポチの背中から網をかけてみると(熟睡してたところむりやり起こした後だったこともあってか)「はあ!?」みたいな顔で不満と怒りが爆発。シッポはレッサーパンダほどの大きさ、こんなにシッポが膨らんだのは東日本大震災ぶり。ネットに爪がひっかるわ変な声で鳴き喚くわ大騒ぎに。

ごめんごめんと唱えながら洗濯ネットはあきらめケージに押し込み病院へ連れていって、処置台に乗せられたポチは観念しておとなしく良い患者になり、拍子抜けするくらい簡単にものの10秒くらいで両親指の爪をペンチで切ってもらって解決したのでした。帰宅後も主に対して強く不信感を見せるので夜に食べる分のご飯をあげたら嬉しそうにペロペロ食べて辛い思い出は忘れてしまいました。

夜から東中野へfishing with johnのライブを観に出かける。もしかしたら20年東京で暮らして初めて降りた駅、東中野。住宅街を抜けていく近道には個性的な家が多くてそこには確かに人々の生活がありました。五十嵐くんには新作でもギターを弾いてもらっていますがライブを観るのは久しぶり。fishing with johnのライブは相変わらず面白い。曲間はマイペースな五十嵐くんを学級委員とする、やんちゃな生徒が駆けまわるまとまりのないクラスだが、演奏が始まると大人の表情になってクラス一丸素晴らしい合唱するクラスみたいになる。打ち上げに混ぜてもらって楽しいおしゃべり真夜中まで。  
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2013年02月18日

企画展「ねこ写」に参加



日本一可愛い猫だと巷で噂の愛猫ポチとその主の山田稔明ですが、このたびお誘いを受けて猫の写真展示企画「ねこ写」にてオリジナルグッズを扱っていただくことになりました。大阪天保山にある、ギャラリーと雑貨のお店「glogg(グルッグ)」にて、本日から3月3日まで行われます。あっという間に売り切れてしまってお問い合わせも多かった山田の猫イラストを配した2013年カレンダー、1月から3月までを2014年の日付にした4月始まりのカレンダーとして増刷したものも用意しました。glogg会場と通販STOREでお買い求めいただけます。手作りジン“MONOLOG”やTシャツ、ポストカードとあらゆるものが猫絡みなことに自分でもあきれるほど、さらに各種CD(歌詞中に猫が何匹も)も大阪へクロネコが運んでいきました。猫好き、音楽好き、雑貨好きの関西の皆さんぜひ足をお運びください。




ねこ写 @大阪 天保山 glogg(グルッグ)
2013年2月18日(月)〜3月3日(日)
(毎火曜日をのぞく12日間)

営業時間/11:30〜19:30(火曜日定休)
大阪市港区築港2−8−29播磨ビル2F
アクセス/大阪市営地下鉄中央線「大阪港」駅下車徒歩約3分
info;glogg  
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2013年02月17日

Song of the Week vol.5 “I'm Going Down”

終りなき旅のようなレコーディング作業のなかで好きな歌をフンフンと鼻歌で歌って調子を整える時間が自分にとっての楽しみに。第5回目の“Song of the Week”で取り上げるのもそうやってフンフン歌うのに持ってこいのブルース・スプリングスティーン、1984年に発売された大ヒット作『BORN IN THE USA』に収録されている歌。歌詞を読んでもらえばわかるように「アメリカ青年の色恋沙汰/恋の悩み」についてのブルーズを歌う。ステージでもベストアルバムにも取り上げられる機会の少ない曲だけど僕は大好きなこの歌を声出しがてらいつも歌うのです。

Martinのアコギでの弾き語り、歌とギター、そこにハーモニーをダビングして、連日新アルバムのトラックダウンに力を注いでいただいている freewheel 手塚雅夫氏にミックスしていただきました。




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2013年02月16日

2つの声とONE



昨日のこと、冷たい雨が降る日。朝からレコーディング・スタジオの手配やスケジュール合わせ、昼からはアルバムのための編集作業に戻るもこの日の天気のように興が乗らず、「よし、今日はやったら終わる作業をするのだ」と確定申告を持ち前のものすごい集中力で。レシートの山が平地にならされてゆく。去年も本当にいろんなところへ旅したな、と思う。

夜から雨があがり、渋谷へChocolat & Akitoのリリース記念のライブを観にいく。C&Aのライブを去年初めて観たときに男声と女声の交わりの相性の良さに驚き、曲間でのMCの楽しさにも魅了された僕は(ウィークデイに毎日聴くラジオのジングルを彼女たちが担当していることに加え)『DUET』というアルバムをここ最近ずっとよく聴いていたのでとても楽しみにしていた夜。“duet”という単語を辞書でひくと「二重奏を演奏する/二重唱で歌う」とあり、2の意を表す印欧語根“dwo”に由来するのだけど(アン・ドゥ・トロワのドゥ的な)、昨日のステージで(奇しくもDUOと名のついたライブハウスで)一番僕が感動したのは「ONE」という曲だった。2という数字はあるときには割り切れない数字にもなるし、1足す1は1だったり無限大だったりするのだろう、と考えた。

ライブの会場でGOMES THE HITMAN2004年の「夜明けまで」PVに出演していただいた女優の西田尚美さんをお見かけし(片寄さんたちと旧知の仲とのこと)その撮影時以来のご挨拶ができて嬉しかった。帰宅後Youtubeで「夜明けまで」を見返してみたら西田さんは全然変わらないのだけど携帯電話の画面がとても時代がかって見えて、あっという間に10年くらいは過ぎていくのだなあ、と時の流れを思いました。  続きを読む
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2013年02月15日

エレキと「何者」と思ひ出ぽろぽろ



昨日のこと、一日中コンピューターに向かってエレキギターを弾いていた…。初めてエレキギターを買いにいった中学を卒業した後の春休みのことを思い出す。友だちのやっちゃんと福岡天神まで出かけて、その当時僕はガンズ&ローゼズに夢中だったから買うのはレスポール・モデルと決めていて、虎目のキレイなサンバーストの8万円くらいのやつと小さなアンプを買ったのだ。やっちゃんとふたりで興奮して。

そして今度は高校生になったら髪が伸ばせる(僕らは中学時代丸坊主だった)のが嬉しくてヘアムースを買いたいというやっちゃんにつきあって、また興奮してムースの匂いを嗅いだりして。帰りの電車に乗ったつもりがぜんぜん違う方向に進んでいることにも気づかず僕はギターのソフトケースのジッパーを少し開けてネックを触ったり、やっちゃんはまだ伸びかけた芝生のような頭にムースをつけたりして、気づいたら炭鉱町みたいな場所に辿り着いていた、という微笑ましく懐かしい早春の一日を。

しかし朝井リョウ著「何者」をさっき読み終えて、ああ、大学時代にはもう戻りたくないな…と思った。身につまされるような読了感。僕は教職免許を取るために実習に行ったりしていたため就職活動にはかなり出遅れた4年生だった(その当時3年のときは何もしていない)。受けられるレコード会社の募集にすべて落ち、就職浪人しようとしていたときに映像制作会社の面接を受けて数日後に現場へ駆りだされ数日後に内定が決まったのだけど、社会に出ることがどういうことかなど全然わかっていなかった、と思う。

そして4月には正社員として映像制作会社に勤務することになるのだが、最初の仕事はNHK衛星放送の音楽番組のためにアジアから集まったティーン・アイドル(男女混合)のアテンドと通訳だった。ホントは英語なんてしゃべれないくせに面接で自分を大きく見せる嘘をついた罰だ。それでもなんとか彼ら彼女らと原宿に遊びにいったり19時過ぎの誰もいないクラブに連れていったり面白かった。昨日気分転換のためにトイレにポスターを貼ったのだけど、そこにある単語を見てハッとした。その通訳アテンド仕事で一番最初に覚えた英単語は“CHOREOGRAPHER”という言葉だったなあ!とみるみる記憶が蘇ってきたのである。17年前の桜が満開の4月のこと。  
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2013年02月14日

my valentine



2年前のバレンタインの季節に書いた歌で、dans la natureのための
“music for muffin cafe ep”に収録されている英語詞の歌を。


“my valentine”

my valentine
would you hold me up when I fall down?
soak me in the chocolate sea
sprinkle me with a sugar bleeze
love will find a way

oh, lay me down
on a cotton candy bed
I’m dreaming now, my valentine

roll me over the jelly beans
bury me into the melty cream
love will find a way

so hold my hand
what a sticky-sweet surprise!
I’m dreaming now, my valentine


“my valentine”

僕のヴァレンタインよ
落ち込んだときは支えてくれる?
チョコレートの海に僕をひたして
砂糖のそよ風をまき散らして
愛が道を切り開く

ああ、眠らせて
綿あめのベッドの上で
僕は今夢を見ている 僕のヴァレンタインよ


ジェリービーンズでぐるぐる巻き
溶けてゆくクリームに僕を沈めて
愛が道を切り開く

そして頭を抱えて
なんて素敵なサプライズ
僕は今夢を見ている 僕のヴァレンタインよ

written by toshiaki yamada



昨日のこと、風が強い日。マイクに吹きすさぶ風音が入って自宅での作業に辟易する。ご近所イトケンさんの家でキッチンの由佳理さんとこうじ君がレコーディングに来ていたので来ていたので作業終わる夜になって集合して美味しい餃子のお店へ、食べ過ぎる。その後、イトケンさん宅でおしゃべり発散しながらお茶を。

だいたいいつも毎年なんとなく1月はダラダラしてしまって、2月くらいからエイヤっ!とライブをたたみかけていくことが多かったのでいつもバレンタインの頃にはどこかしらでライブをやって、たくさんとチョコレートをもらってありがたかったのだけど、いよいよ今年はコツコツ黙々と年始から毎日作業しているので甘く華やいだ気持ちではなく修行僧のような気持ちで今日を迎えています…。  
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2013年02月13日

日々



昨日のこと、終日録音と編集、ミックス確認作業。気晴らしに近所の回転寿司で夕飯。寒いとお寿司が美味しい気がする。夜からは歌詞を書き上げて新しいデモ録音、終りなきコーヒーのおかわりと寝たり起きたり気ままな猫。真夜中過ぎに雪になった雨は夜が明けて太陽の光をまき散らしながら溶けていきます。



Creative Now クリエイターセミナー
“はじめてのソングライティング〜音階とリズムのメソッド”
2013年2月26日(火)19:00開場 19:30開始 21:30終了(予定)


作曲において不可欠な音階やリズムについて、初心者向けに丁寧に解説。
楽曲制作の解説にとどまらず実際に楽器や音楽ツールを駆使してオリジナ
ル楽曲を制作する様子も披露される予定です。また、イーフロンティアの
自動作曲ツール『BAND IN A BOX 20』を利用した、誰にでも出来る簡単
なソングライティングも紹介されます

講師;山田稔明(GOMES THE HITMAN)
会場(株)マイナビ 本社 マイナビルーム 9F-B
〒100-0003 東京都千代田区一ツ橋1-1-1 パレスサイドビル
東京メトロ東西線竹橋駅1b出口直結
受講費:1,000円(当日現金払いのみ)

詳細はこちらから。

  
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2013年02月12日

銅版画/声を束ねる



昨日のこと、朝からせっせと編集作業。またぶつぶつと「人間はどれだけ歩けば...」とディラン「風に吹かれて」を口づさみながら。答えは風のなかにあるのだろうか。仕事部屋からは3連休すべて晴れた青空がのぞく。しばらくは寒暖入り乱れるのだろうが季節は確実に先に進もうとしています。どんどん蕾がふくらんでいく庭の梅の木には鳥が休憩しにくる。変な物言いになるがメジロはウグイス色をしていて、可愛い。

午後からどうしても観たくなって前日叶わなかった“大橋歩さんの銅版画「村上ラヂオ1・2・3」挿絵展”の最終日を見に出かける。ずっと勝手に男性の方だと思っていたのだがそうではないことを最近知り、そうなると絵の見え方も変わってくる。猫の版画がたくさんあってあれもこれも欲しくなる。「サラダ好きのライオン」がプリントされたボウルを猫の水飲み皿のために購入。気に入った構図の絵を憶えて帰って模写、ポチの模様にアレンジしてみた。

真夜中まで編集作業の続き、女性シンガーのゲストコーラスを含む7色の声が縦横無尽にこだまする曲。ずっと聴いていたい巡るシンガラウンド、しかしずっと聴いていたら先に進まないので、声を束ねる作業。新しい一週間をまた頑張りましょう。再プレス決定の『pilgrim』『home sweet home』は来週後半くらいから入金確認分から随時発送していきます。もうしばらくお待ち下さい。  
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2013年02月11日

ジェフ・マクフェトリッジとCD&レコード祭り



昨日のこと、お昼までにやるべき作業を終わらせて千駄ヶ谷にあるプレイマウンテンまで「Geoff McFetridge & Heath Ceramics:"My Head Disappears When My Hands Are Thinking"」の展示を見にいく。ジェフ・マクフェトリッジは大好きなイラストレーター。なかなか原画を見られる機会もないので楽しみにしていたのですが、狭いスペースにたくさん飾られた絵とテーブルウェアに描かれた生き生きしたドローイングにむくむくと元気が湧いてくるような感じがして「あああ!人の手が創りだしたモノは人を刺激するなあ!」と心から感動した。欲しい絵がいくつもあった。もしも手に入れられたらどこに飾るかなあなどと妄想しつつ。

湧いてきた元気を心に湛えて次に向かったのは池袋、豊島区民センターで開催されたCD&レコードフェアの最終日。全国各地たくさんのレコード屋さんからの盤がこぞって集合。若いDJ、外国人、おじさん、おばさんが入り乱れる会場を見ていると「音楽が売れない」という常套句が嘘みたいに思える。3時間かけてほぼすべてのエサ箱(特価のレコードが詰まった段ボールをこう呼ぶ)をパタパタと漁る。まだ見ぬレコードは心をワクワクさせるのだ。たくさん買って満足。

三連休の真ん中、街中が大賑わいでどこも渋滞。急いで渋谷へ向かうも観たかった大橋歩銅版画「村上ラヂオ 1・2・3」挿絵展には時間ギリギリ間に合わず、しかし乾いたスポンジが水を含むような、ペダルが重くなった自転車のタイヤに空気を吹きこむような一日で、疲れも知らず帰宅後にまた、録音、録音、録音。  
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2013年02月10日

Peter Buck solo album



手に入れるのに3ヶ月を要したR.E.M.のギタリスト、ピーター・バックのソロアルバムが外国からの汚れた段ボールに包まれてうちのポストに昨日突き刺さっていた。オレゴン州にある小さなレーベルからアナログ盤オンリーでの、ダウンロード販売もないリリースだったので11月のリリースからようやく聴くことができたのだけど「どうなのよ(楽しませてくれるの?)」という僕の期待をスカッと撃ちぬいてくれるような小気味いいレコードだった。

2011年は春まだき3月に大地震に揺さぶられて人生のなかでも忘れられない記憶が刻まれたが、同じ年の9月にR.E.M.が解散するという青天の霹靂があってこれからどれだけ経ってもあの朝寝ぼけてiPhoneで眺めた画面を忘れることはないのだろうな、と思う。僕は高校受験も大学受験も20代のつらい季節も30代の春夏秋冬もR.E.M.に救われて、R.E.M.に色を塗ってもらっていたのだ。

マイク・ミルズ、スコット・マッコーイー、ビル・リーフリンに加えてパティ・スミス・グループのレニー・ケイ、スリーター・キニーのコリン・タッカー、ディセンバリスツの鍵盤奏者ジェニー・コンリーなどが参加していて、そのサウンドはR.E.M.のそれである。最初に聴いたときにはマイケル・スタイプの不在を強く感じたが何回もレコードを表裏とひっくり返して聴いているとそこにセンチメンタリズムはなくなった。マイケル・スタイプは自分の声を吹き込めなくて悔しかったんじゃないかな。

「Some Kind of Velvet Sunday Morning」という、タイトルも素晴らしい歌がとても美しくて、「L.V.M.F.」という歌は僕が出囃子でよく使うミレニアムの「Prelude」をサンプリングした妙ちくりんなトラックだった。紛うことなきクラシックR.E.M.サウンドに真夜中にふるふると心が震えるのがわかりました。ちょうどまるまる一日「月あかりのナイトスイミング」という曲の録音と対峙した夜だったので、なおさら。  
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2013年02月09日

聞きたい音/聞きたい言葉を探す旅



親切な京都の知人が贈ってくれたおかげで今年のうちのトイレにはさだまさし日めくりカレンダーが貼ってある。さださんが書きおろした(!)365日分の言葉を読むのだけど昨日は「歌作りは難しいけど/聞きたい音を探す旅/聞きたい言葉を探す旅だ」とあった。スケジュールに追われるとすぐに忘れてしまうことだが、僕が今作っている自分のアルバムは“仕事”ではない。みんなに聴いてもらう前に自分が一番に気持ちよくなりたいライフワークのようなもの。昨日もある曲の最後のギタートラックを気づいたら数時間延々弾いていて、何を弾いてもどれも良くてひとつの形に封じ込める前の贅沢なリスナー体験だ、と思いました。聞きたい音を探す旅。

夕方から打ち合わせ。昨日詳細を発表した作曲セミナーのミーティング。前回も参加者全員に豪華プレゼントがあったのだけど、今回もいろいろ大盤振舞のよう。3月も2月とはベクトルの違う講座/トークを行うことになりそう。久しぶりに吉祥寺をうろうろ。ディスクユニオンが改装していてとても活気ある雰囲気に。レコード屋が元気だと嬉しい。今年出た新譜のなかでジム・ジェイムスのソロ・アルバムがとても良くて感動したのでMy Morning Jacketの2011年作と、レコードで持っていなかったR.E.M.を捕獲。

自分を鼓舞するには?とここ最近ずっと考えて出たひとつの案が旅ガイド本を傍らに携帯することでした。本屋の旅ガイドコーナー。サンフランシスコ?LA?グランドキャニオン?と迷う指先が選んだのは一番大雑把で分厚い「アメリカ」でした。どこへ向かうかを知らないならどの道を行っても同じこと、レコードが完璧に完成して早くどこかへ旅立てますように。今日から3連休とな!  
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2013年02月08日

『はじめてのソングライティング 〜音階とリズムのメソッド』開催のお知らせ

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ずっとレコーディングが続いていてライブの予定がまったく立たない2月の風が強い日ですが、ひとつユニークなイベントの開催が決定しました。昨年末に「はじめてのソングライティング」と題してセミナーの講師をやったのですが(巣巣で高橋久美子さんとやった作詞ワークショップから派生したオファーでした)それが各方面に好評だったそうで、2013年も複数回に渡ってクリエイターセミナーを担当することになりました。

あまり普段語ることのないことを話したり実践したりするイベントになると思います。前回もミニライブ的に歌いましたが今回も同様に演奏しながらのセミナーになると思います。参加費もとてもリーズナブルで作曲のプロ・アマ問わず老若男女いろんな層の方々が参加される集まりなのでぜひとも、「少しアウェイ気味か?」とドキドキする(そういうときは燃える)僕を応援しにきてもらえたら嬉しいです。『pilgrim』と『home sweet home』も会場で販売、サイン等もしますので。

詳細はこちらから。お申込み受付始まっています。



Creative Now クリエイターセミナー
“はじめてのソングライティング〜音階とリズムのメソッド”
2013年2月26日(火)19:00開場 19:30開始 21:30終了(予定)


作曲において不可欠な音階やリズムについて、初心者向けに丁寧に解説。
楽曲制作の解説にとどまらず実際に楽器や音楽ツールを駆使してオリジナ
ル楽曲を制作する様子も披露される予定です。また、イーフロンティアの
自動作曲ツール『BAND IN A BOX 20』を利用した、誰にでも出来る簡単
なソングライティングも紹介されます

講師;山田稔明(GOMES THE HITMAN)
会場(株)マイナビ 本社 マイナビルーム 9F-B
〒100-0003 東京都千代田区一ツ橋1-1-1 パレスサイドビル
東京メトロ東西線竹橋駅1b出口直結
受講費:1,000円(当日現金払いのみ)  
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客人ありて声音をもらう



『Christmas Songs』のジャケットを描いていただいたイラストレーター福田利之さんがデザインした手帳カバーが届いた。手帳はものつくりの素のようなものだから自分を鼓舞してくれるようなものがいい。今年の手帳は肌身離さずにいたいと思うものになる。とても可愛い。ここで売っています。

昨日のこと。朝から準備して、午後からレコーディング。ゲストを迎えての一日は素敵な女性シンガーのコラース録音から。『pilgrim』にも『home sweet home』にも自分の声以外(各地で採録したお客さんの声は別にして)吹き込まなかったが、今作には歌ってほしい声とメロディがあったのだ。世代もキャリアも近い(家も近い)旧知の彼女の歌を録音するのは幸せな時間でした。

夜から今度はギタリストが来宅。いろいろ相談しながらあれこれトライしてもらう。とてもシンプルな、しかしシンプルだからこそ自分にはどうしても弾けなかったギターを重ねてもらった。楽しい話は尽きずコーヒー紅茶で夜中まで続くおしゃべり。うちの猫もそれなりにかいがいしく接客サービスをしていました。お疲れさま。  
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2013年02月07日

今年の冬の最後の雪が溶け



昨日のこと、雪は思っていたほど降らず積もらず。これが今年最後の雪になるだろうか。外出の予定をいれずに家にこもることにしていたので朝から夜、夜中までずっと録音と編集作業。録音→休憩して猫と遊ぶ→録音→猫→録音→猫、という感じの一日。ううむ…何も特筆すべきことがない。先日イベントで冷静な語り口が印象的だった能町みね子さんの著書を一冊読了(猫をいじくっている間にいつのまにか)。

今日はあたたかい。こないだの中庭に続き玄関側の金木犀の木を手入れしてもらう日。ふくらんだ蕾はもうすぐ大きな欠伸をするのだろうか。  
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2013年02月06日

ひとりでギター/ひとりで演奏




昨日のこと、朝からずっと録音。エレキギターをずっと弾いては弾きなおして塗り替えていく孤独な作業。孤独だがしかし「今のめっちゃ良いやん!」とか「そろそろいけるんじゃね?」とか山田稔明 VS 山田稔明という感じで静かに盛り上がるのである。結果、勢いのある自画自賛のギタートラック完成。自分の作業部屋に名前をつけようと(◯◯スタジオ的なやつ)今日から考え中。

夕方から出かけて渋谷へ。O-Nestでイトケンさんが参加する「宮内優里 & SiN」ジャパン・ツアーを観にいく。SiNはPostal Serviceを彷彿とさせるフロア対応POPで、MacBookProからのサウンドと生演奏のバランスが素晴らしかった。ヨーロッパの人と組んずほぐれつするイトケンさんの顔がいつにも増してポール・ウェラーにそっくりだった!

ずっと観てみたいと思っていた宮内優里さんのパフォーマンスは予想を遥かに上回るものだった。ひとりでギター、鍵盤、パーカッションとループさせていって世界を構築する。それこそ“ONE MAN BAND”の様相。僕はAndrew Birdのユニークで驚異的な演奏を観てルーパーを買ったのだけど、彼のフォロワーっていうのもこれからたくさん出てくるのだろうな。

雪よ降るなら降れ!と空を睨みながら帰宅。夜が明けて肩透かしの朝、しかし窓の外は細雪が舞っている。  
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2013年02月05日

大安と厄祓い、午後3時の虹



昨日のこと。今年昭和48年生まれの僕は“前厄”なのである。なので深大寺まで出かけて厄落としをしてもらいました。太鼓の音、鈴の音、鐘の音、お経の声、パチパチと火が燃える音と舞い上がる火の粉。とてもありがたい時間。心がすっきりするような気持ちに。お蕎麦を食べて空を見あげれば虹、幸先のいい月曜日でした。

うちの小さな庭にも庭師のおじさんたちがやってきて、手間をかけて梅やサワラ、紫陽花にモミジの木々をキレイに刈り込んでくれた。おかげで太陽の光がたっぷり部屋に差しこむようになった。今晩から雪が降って積もるらしいが、我が家は(特に猫が)もうすでに春の心地でいる。冬将軍の最後の意地はどれほどのものか窓から眺めみる覚悟はできている。

  
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2013年02月04日

暦では立春、旧暦ではクリスマス・イヴ



知り合いから「日めくりさだまさしカレンダー」というのが贈り物として届いて、それは毎日毎日いい言葉とか季節の徒然が綴ってある。トイレに置いたのだけど節句とか旧暦と二十四節気とかいろいろなことが書いてあって「へええ」と思う。ちなみに今日は大安である。

昨日のこと、蔵前までBOOK MARKETを覗きにいく。アノニマスタジオから川沿いの建物に場所を変え規模も大きくなったように感じました。大盛況。僕はtupera tupera亀山さんと福田利之さんの絵本作りについてのトークにすべりこみ。ものつくりの話はジャンルを隔ててもとても刺激になる。アイデアに滋養。巣巣でのワークショップ(CDジャケット/作詞)でお会いした方たち何名にも声かけていただき嬉しかったです。

帰ってきてレコーディング作業。fishing with john五十嵐くんのギターのトラックが加わる。人間にはそれぞれの体感リズムがあるので、鼓動がこだまするような、呼吸がリエゾンしていくような、とても肌触りのいい音像になっている。今週もずっとレコーディング。「人間は“大人”と呼ばれるまでにどれだけの道を歩まねばならぬのか・・・」とはボブ・ディランの歌詞だが、僕も同じようなことを思っているのだった・・・。

それはそれと、『pilgrim』と『home sweet home』への雨あられのようなたくさんのお申し込みをありがとうございます。びっくりしました。またあっという間になくなってしまうのかな。心から感謝。「持っているけど買いなおす」という人もきっと多いのでしょう。初めて手に触れる人にはPP包装を開けるときに「How does it feel?」とディラン調に聞いてみたい。今月中旬〜下旬頃にお届けします。旧暦では今日がクリスマス・イヴなことからわかるようにアジアが旧正月で特典CDの到着日時が読めないのです・・・。今しばらくお待ちください。  
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2013年02月03日

Song of the Week vol.4 “WITH OR WITHOUT YOU”

マキタスポーツ氏が上梓した「一億総ツッコミ時代」のなかで“メタからベタへ”と標榜される記述があった。俯瞰的に評論するよりがむしゃらに夢中になって出来事に直面しようという意識改革。4回目の“Song of the Week”は僕にとって極めてベタな、1987年のU2を取り上げてみたいと思います。前回のスザンヌ・ヴェガ『孤独』と同じ1987年リリース、この年は僕の人生を変えたR.E.M.の『DOCUMENT』が発表された年でもあり、僕はそのとき中学2年から3年という“中二病”をこじらせている季節である。

先日WOWOWの「洋楽主義」でU2特集をやっていて見入ってしまった。特に1987年の『The Joshua Tree』というアルバムはプレイボタンを教えてから最後の曲がフェードアウトするまですべての瞬間を記憶している(歌も全部歌える)。ある時期からのアントン・コービンが撮ったスチールや粗いフィルム画像は中学生の僕にとって彼らを“神的”なものに見せたそれであった。モノクロのBONOの写真をコピー機で巨大に拡大して壁一面に貼っていた僕の部屋、それを見て「あんたの好いっとっとは“ウニ”っていうグループやろ?」と僕をからかいながらも初めて息子が熱中するバンドの名前を認識したうちの母親、高校をサボって佐賀から大阪城ホールへ来日公演を観にいきたいと訴えた僕の想いをなぜかわざわざわ母は担任の先生のところまで伝えにいき学校公認で出かけていったコンサート。どれも“夢中”のなせる技でした。

今あらためて考えると僕はこのアイルランド出身のU2の『The Joshua Tree』と続く『Rattle and Hum(魂の叫び)』、そして藤原新也の「アメリカ」という本を読んでアメリカという国に強く惹かれていったことになる。久しぶりに爆音で聴いた『The Joshua Tree』は時代を越えて僕の心に“ベタ”に響いてきました。「WITH OR WTHOUT YOU」をアコギで静かに、そして徐々に盛り上がって熱く絶唱しました。弾き語りに合わせて“もう一人の分身”がサイドギターとコーラスを添えるというコンセプトで、freewheel 手塚雅夫氏にミックスしていただきました。



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2013年02月02日

山田稔明『pilgrim』『home sweet home』IN STOCK NOW

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週明けからの予定でしたが、みなさんの週末ネットショッピングに間に合いますように、と願いながらGOMES THE HITMAN.COM STOREに『pilgrim』『home sweet home』再販分予約受付を開始しました。本当に長らくお待たせしましたね。発売当時には2作とも希望者にはサイン入りのオプションを行なっていたのですが、新作アルバムレコーディングで僕が毎日バタバタしているので大変申し訳ないのですが今回の再販分に関しては「サイン入り」はなしとさせてください(包装ビニールをあけトレイを外して書くサインなのでとても大変で...。ライブ会場にCD持ってきてもらえたら喜んでサインしますので)。

そのかわりCDをご購入の方に先着で「travelogue ep」という名前をつけた、未発表曲が2曲入った特典CDをプレゼントします。さらに『pilgrim』『home sweet home』両方をお求めの方は送料無料、“ブロマイド風カード”(到着してからのお楽しみ。これにはサインを描きます)を同封します。発送作業は2月中旬(バレンタイン頃?)から行いますのでもう少しだけお待ちいただきますが、昨春以来の『home sweet home』、『pilgrim』にいたっては2年ぶりの再販となりますのでこの機会をぜひお見逃しなく。通販ページ、それぞれに試聴音源やYoutubeのリンクなど貼ってあります。ぜひご覧ください。


GOMES THE HITMAN.COM STORE【MUSIC】


連日アルバム制作は続いていますが、今回久しぶりに“旅路”/“家路”のアルバムを聴き返してみて、ゼロ年代のぼんやりとした不安や焦燥、かすかな希望に手を伸ばし続けるような、祈りのような思いを2枚の作品に封じ込めたのだな、と思ったのでした。歌詞カードはすべて僕の手描きの文字とイラスト、歌詞を読みながら「glenville」を聴いたら妙にグッときてしまいました。これがなければ今作っているレコードには辿り着いていない。ぜひ皆さんの暮らしのなかで『pilgrim』と『home sweet home』をあらためて鳴らしてくださいますように。今まで自分が作ったCDのなかで心のベストテン1位と2位、トップ2をしめる2作です。あとひとつお願い、この2枚のことを知らない友だちや同僚や仲間にさり気なく薦めて音楽を広げてもらえたらとても嬉しいです。


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2013年02月01日

「猫の恋」は2月の季語



「猫の恋」が2月の季語であるくらい春がすぐそこまで来ている、ということです。今月は28日までしかないので、他の1ヶ月と同じだけの熱量で日々を送るためには約1.107倍の密度と意識を持って生活しないといけない、のだ。余談になりますが今年の日課として買ったレコード(中古も新譜も)をすべてInstagramに記録するということをやっていて、1月は25枚だった。初売りとかに行ってしまったので「このままのペースで買い続けたら・・・」と青くなっていたが、結構普通か。

昨日のこと、朝から夕方までずっとレコーディング。fwj五十嵐くんにギターを弾いてもらう曲のデータを整理したり、コーラスをお願いする女性シンガーへの連絡など。『pilgrim』『home sweet home』再販盤に特典でつけるCDには「travelogue ep」というタイトルを付けました。“旅日記”という意味で、旅路/家路の序章/終章として楽しんでもらえたら嬉しいです。11分間のこのCDの締めくくりのフレーズは「How can you feel now?/Are you dreaming now?/What is real is now(どんなふうに感じる?夢を見ている?“現実”とは“今”)」、なんの曲かわかりますか?

夜から阿佐ヶ谷ロフトAへ「抱きしめてツナイト!」という相撲をテーマにしたイベントを観にいきました。スチャダラパーANI、能町みね子さん、高橋久美子ちゃんら相撲に一言あるゲストとフリーペーパーTSUNA編集部、さらに“北太樹”関と“宮丸”関という現役力士が特別ゲスト。会場で食べたちゃんこが美味しかった。Tweet禁止というオフレコ話も含めてそれはそれは楽しい面白い時間でした。朝青龍引退くらいまで結構相撲を観ていたのだけど、この3月からはまたNHKをBGVにしたい、と思いました。  
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