2014年03月31日

年度末の最後の日



昨日のこと、雨の一日はデスクワークを一日じゅう。気分を変えて等々力巣巣へ遊びにいってSOHO気分、花のリースワークショップとピアノ教室と気持ちのいい家具に囲まれて仕事がはかどりました。昔はもっとノートパソコンやiPadを持って外に出て作業したものですが、やはりなかなかいい効果があるものですね。季節が良くなったので引き続きSOHOでHOBOムードをトライしたいものです。夜になって夜桜を愛でながらご飯会。吉祥寺ではまだまだの桜ですが、世田谷あたりではほぼ満開といった様相でした。

今日は年度末最後の日。明日から消費税が上がりますが、GOMES THE HITMAN.COM的には現状維持の値上げなしで挑みたいと思います。CD価格などの変更もありません。通販も今まで通りご利用ください。今晩21時からは5月1日の下北沢lete公演の入場申込受付をSTOREにて。いよいよ夏の楽曲をタンスの奥からひっぱりだして5月の涼風に当てたいと思います。下北沢leteではこのところいい演奏ができています。ぜひ皆さまのご来場を。新年度も変わらぬご愛顧をよろしくお願いします!


2014年5月1日(木)@ 下北沢lete
“夜の科学 in 下北沢〜小箱のなかの音楽4”

18:30開場/19:30開演/3,500円(1ドリンク代別途)
出演:山田稔明
*3月31日(月)21時よりこちらから受付開始です
新しい季節の“retrospective”なセットリストにご期待ください。

下北沢lete
〒155-0032東京都世田谷区代沢5-33-3
TEL: 03-3795-0275

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2014年03月30日

雨の日曜日



2013年度最後の日曜日は雨になりました。去年の今頃はまだ『新しい青の時代』はできあがっていなかったし、タイトルも『山田稔明(仮)』のままだったのだな。信じられない。3月は高野さんとの共演から始まって駆け抜けた1ヶ月でした(もっと言えば2月からずっと繋がっていた)。プラネタリウムホール公演を終えてひとまずホッとしています。アウトプットしたらインプットが必要、4月はボブ・ディラン、6月にはなんとテイラー・スウィフトのチケットがとれた。楽しみでしかたない。年を重ねてどんどん音楽が好きになっていく気がします。音楽を生業にする自分にとってとても重要なことだ。

プラネタリウム公演のたくさんの、書き込みの多いアンケートをあらためて落ち着いて読みましたが、「15年ぶりに来ました」という人や「家事に追われて久しぶりのライブです」という人が多かった。でもなんとか時間を見繕って、また何回もライブに来てもらえたら嬉しいなと思います。すべてのステージを「これが最後かも」という気持ちで歌っていますので。50歳の人も6歳の子どももそれぞれ楽しめるライブができるようになってきた気がします。2013年度、応援ありがとうございました。4月からもよろしくお願いします。


  
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2014年03月29日

5月1日に下北沢leteでのライブが決定しました

毎回満員御礼で好評の下北沢leteでの公演が決定しました。
あさって3月31日21時から入場申込受付を通販STOREチケットセクションで開始します!

2014年5月1日(木)@ 下北沢lete
“夜の科学 in 下北沢〜小箱のなかの音楽4”

18:30開場/19:30開演/3,500円(1ドリンク代別途)
出演:山田稔明
*3月31日(月)21時よりこちらから受付開始です
新しい季節の“retrospective”なセットリストにご期待ください。

下北沢lete
〒155-0032東京都世田谷区代沢5-33-3
TEL: 03-3795-0275

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来週から4月、卯月



昨日のこと、久しぶりに歌うことを考えない日。朝から猫がゴロゴロするのを眺めながら、原稿書きをお昼すぎまで。午後から渋谷で所用と散財。表参道のギャラリーで行われているヒグチユウコ「ふたりのねこ」展にもようやく行くことができました。年度末が終わります。あと2日くらいゆっくりして新しい季節を始めたいと思います。もう来週から4月だなんて!4月は札幌へ行って“retrospective15+5”ライブを。ちょうど「雨の夜と月の光」収録の「rain song e.p.」から15年のタイミングで初めてインストアライブを行った土地、札幌にて。そして関東でのライブがたくさん決定しています。プラネタリウム公演にかかりっきりで全然宣伝できていませんでしたが、ぜひどの会場へも足を運んでいただけますように。

retrospective_logo

<“retrospective15+5” SPRING 2014>


4月14日(月)@ 吉祥寺 Star Pine's Cafe
“音編み”

出演:MAMALAID RAG、森広隆、カンバス
開場18:30/開演19:00
前売2800円/3300円(1drink別途)
*オフィシャルサイトRESERVEにて予約を受付けます

STAR PINE'S CAFE
〒180-0004武蔵野市吉祥寺本町1-20-16 B1 TEL:0422-23-2251


4月17日(木)@ 等々力 巣巣
“トーク&ライブ 「人をつなぐことと・永井 宏」”

19:30開演/料金2500円(ドリンク・お菓子付)
トーク:堀内 隆志(カフェ・ヴィヴモン・ディモンシュ)、小山千夏、南里惠子
ライブ:山田稔明、中森泰弘(HICKSVILLE)、イシカワアユミ

美術家であり詩人でもあった故・永井宏氏(1951-2011)の遺した作品の中から
1998年に製作・展示された「summer works」を中心に展示。著書や手がけた
冊子の紹介のほか、期間中には縁の人たちによるトークやライブ、ポエトリー
リーディングやワークショップも開催します。

巣巣
〒158-0082 東京都世田谷区等々力8-11-3
TEL: 03-5760-7020 FAX: 03-5760-8020
営業時間 10:30〜18:30ごろ 月曜定休


4月20日(日)@ 札幌 レストランのや
“retrospective15+5 SAPPORO”

17:30開場/18:00開演/3,000円(1オーダー別途)
昨年夏以来の札幌公演決定!

札幌 レストランのや
〒060-0032 札幌市中央区北二条東11-23-14
TEL 011-210-5105


4月26日(土)@ 下北沢 CLUB Que
“lose control of oneself”

出演:矢野仁志(サンプリングサン) & 山田晋(talk to me)/山田稔明(GOMES THE HITMAN)
開場18:30/開演19:00
前売2,500円/当日2,800円(1ドリンク代別途)
デビュー当時からお世話になっているQueでのイベントにお誘いいただきました
ローソンチケット:74245
RESERVEフォームから予約受付中

CLUB Que
〒155-0031世田谷区北沢2-5-2ビッグベンビルB2F
TEL:03-3412-9979


4月29日(火祝)@ 鎌倉 moln
“関東百景2014:retrospective15+5”

17:30開場/18:00開演/3,000円(1ドリンク代別途)
去年の夏以来の鎌倉molnでのライブ決定!GTHを昔からよく
知る五十嵐くんと“回顧”したいと思います。

moln
〒248-0012 鎌倉市御成町13-32 2F
tel&fax 0467-38-6336
11:00-18:00 月火 定休

予約はオフィシャルサイトRESERVEフォームから受付中です  
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2014年03月28日

“夜の科学 extra〜星空ナイトスイミング” @ 王子 北とぴあプラネタリウムホール(2014年3月26日)

3月26日はずっと準備を重ねていた北とぴあプラネタリウムホールでのライブの日。ここまで長いような、あっという間のような不思議な時間のなかにいました。思い返せば、去年の年末からずっとプラネタリウムライブのことを考えていたのだけど、ようやく1月14日に北とぴあに出向きホールが空いている日程を確認してその場で日時を押さえ、メンバーのスケジュールを確認(ベーシスト海老沼くんは先約あり)17日にはWEBで告知、その晩にTwitterでのやりとりからベースをKIRINJIの千ヶ崎くんに弾いてもらうことになり、翌18日の申込受付が30分でソールドアウト、その後佐々木真里さんの参加も決まるという慌ただしさでしたがとにかく楽しかった。幸せな気分でずっとふわふわしていました。



前日の最終リハーサルは終わったらみんな(特に僕)言葉も出ないほどくたびれていたのですが、明けて本番当日お昼の集合時間にみんなそろってオンタイム、スピーカーやアンプ、ドラムセットからすべてを運び込む肉体労働からスタート。PAを担当する古賀くんは後輩のタリオくんも連れてきてくれて息のあったコンビネーション。舞台上立ち位置の変更や音響を試行錯誤しつつ15時から音を出し、その半球状の空間の独特な響きを見上げました。実際に星の投影をしながらのリハーサル。暗転したときのみんなの「わー!なんも見えない!」という嬉々とした声も7年ぶりのものでした。

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“夜の科学オーケストラ”とはいつごろからか“夜の科学”というイベントでバンド編成で演奏するときのために大げさに付けたバンド名でしたが、この日は6人のプレイヤーに囲まれて本当に自分が指揮者になったような気分でした。チガちゃんがアルコ奏法(弓で弾く奏法)のコントラバスの低音、五十嵐くんと上野くんの鍵盤ハーモニカ2重奏、真里さんのグランドピアノ、イトケンさんのキックスネアとタムタム、安宅くんのペダルスティールやマンドリンがいろんな角度から耳に飛び込んでくる感覚。ああ、始まったら終わってしまうなあ、こういうのを時間芸術というのだなあ、とリハーサルの時点で感極まるほどでした。慌ただしく開場準備、ロビーでは物販もスタート。

星の演出に関しては「この曲は“青の世界”で」とか「この曲中に夕暮れから夜へ」、「この曲では月が昇りたいです」「この曲では流れ星を」「この曲は・・・センスでお任せします」というざっくりしたリクエストを担当の星さん(プラネタリウムホールの星さん、本名!)に伝えて、一回の通しリハのみでトライしていただいたのだけど、演奏中星空を見上げながら感心してしまうほど素晴らしいタイミングで次から次に星の物語が進んでいきました。少しずつ微調整しながら本番に挑みます。

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開演前の影アナ、「本日はご来場いただきまして…」のアナウンスはこの日出席が叶わなかったベーシスト海老沼崇史による渾身の録音。「ああ、僕も出たかったですよ」のため息で会場がくすっと笑った。開演時間を少し過ぎてメンバー7人がステージへ。ライブは僕の朗読に導かれるように始まり、進んでいきます。7年前のプラネタリウム公演と同じスタイルですが、物語は時間の経過とともに深みを増したと思います。3月前半に原稿を書き(そのうちの2篇は7年前に書いたのと同じものを再現しました)録音した音源、パンフレットを兼ねたMONOLOGにはその音源を収めたCDをつけました(ライブでは使用しなかったエピローグも含まれます)。

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本番中の写真はほとんどありません。暗くて全然映らないのですよね。朗読「dusk〜夕暮れ」に導かれて始まったのは「watercolor suite」、7年前にも演奏した古い歌。「blue moon skyline」で夕暮れから日の入り、途中で西の空がぐるっと回転して南の空に変わりました。「星に輪ゴムを」「home sweet home
」も7年ぶりにこの空間で鳴らす音。時間の蓄積で響きが変わりました。小学生のときに書いた詩を元にした「夜のカーテン」を満天の星空の下で歌うことになるなんて思いもしなかった。「一角獣と新しいホライズン」の前に一度まったくの暗闇の時間を。みんなが息を飲む音が聞こえた。

「一角獣と新しいホライズン」を演奏していると星空に次々と絵が浮かび上がりました。僕は見ることができなかったのだけど「太陽と満月」の「君は小さなライオン」というフレーズのときに獅子座の絵が浮かんだそうです(終演後に星さんは「夢の中の物語みたいな曲だなーと思ったので妄想的に南半球の星座にしてみました」と笑って話していました)。その「太陽と満月」の間奏で上野くんが吹いたパッヘルベルの「カノン」のメロディに僕がニヤッとしたのは暗闇の中で誰かに見られていただろうか。僕の中でのハイライトのひとつが「月あかりのナイトスイミング」でした。真里さんのグランドピアノ、チガちゃんのコントラバス、上野くんのフルート。この日演奏するために書いたのではないかというくらい空間と音楽がひとつになる瞬間でした。

前回からの7年間の間に夜のシーンを描いた歌が多くなって、確実に7年前よりもコンセプチュアルな2時間になったと思います。「光の葡萄」も星空の下に光るネオンや高層マンション群を想像させたし、なによりもうひとつのハイライト「星降る街」(7年前は「ホシフルマチ」と表記していました)、ピアノに導かれて歌がどんどん大きくなっていき、無数の流れ星が天空に流れるのを見上げていました。すごかったな、あの時間は。「hanalee」が終わるころには右も左も見渡すかぎり茜色のそらでした。

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最後の歌「距離を越えてゆく言葉」が終わるまでの時間がゆっくり流れるようでいて、しかしあっという間のステージ。全国各地からたくさんのファンの皆さんが駆けつけてくれて(同じように全国でこの公演に思いを馳せてくれているファンがいて)0からを積み上げていくようなコンサートを終えることができました。“三毛猫座”セットもTシャツも予想を超えるほどご購入いただきました。ありがとう。終演後のサイン、じゅうぶんな時間が取れずにごめんなさい。今後のライブにMONOLOGでもクリアファイルでも持ってきてもらえたらいくらでもサインしますので。21時完全退館というルールがあったので光の速さでライブを観にきてくれた友人たち総出で撤収、奇跡の30分間での片付けが完了したのでした。惜しむべくはあの、プラネタリウムホールへの天空廊下でみんなで記念撮影をできなかったこと。

北とぴあプラネタリウムホールは今月いっぱいで閉館するのですが、投影機そのものは設置したままで半球体の貸しホールとしては続いていくそうで、演者側や観客側からの熱烈なラブコールを送り続けたらひょっとしたらなんとかなるのではないか、と希望的観測を持ちたい。地下駐車場の係のおじさんは「あんたら楽団かい?最後の31日までずっと演奏してくれよ。なくなるのは寂しいよ」とこぼしていました。奇しくも3月26日あたりは卒業式が各地で行われた日、多分1996年のこの季節に僕は大学の卒業式で同じように北とぴあのホールにいました。桜が咲き始める東京で、多分ずっと忘れられない一日になります。

また星空の下で歌い集えたらいいですね。


2014年3月26日@王子 北とぴあプラネタリウムホール
“夜の科学 extra〜星空ナイトスイミング”

出演:山田稔明
with 夜の科学オーケストラ
itoken、安宅浩司、五十嵐祐輔、上野洋、千ヶ崎学、佐々木真里

ご来場ありがとうございました!


  
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2014年03月27日

京都水族館から帰京(2014.03.24)

浜松、名古屋、京都と3つのライブとワークショップを終えて月曜日は東京へ帰る日、しかしずっと行ってみたかった京都水族館が宿から歩いてすぐの距離だったので朝いちで行ってきました。素晴らしい演出、童心に戻って軽やかな足取り。水族館でライブができたらいいな。イワシの渦をバックに歌ったり、ペンギンと見つめ合いながら歌ったり。水族館を堪能し、光と水がせめぎ合うこの風景こそ“新しい青の時代”によく似合うような気がしました。帰路中はずっと頭のなかで作詞の作業。実はこの日の夜いっぱいが締切の原稿があったのですが、なんとか満足行くものを納品することができました。金曜日からの長い旅でした。


  
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“mille books 10th anniversary〜 ミルブックスとアアルトコーヒーと、素晴らしき仲間たち”(2014.03.23 @ 京都恵文社一乗寺店 COTTAGE)



ツアー3日目は京都の朝。去年バンドツアーをしたときに泊まった町家旅館、とても快適だったので今回も同じ宿にしました。畳に布団、共有スペースも味があります。いつものようにイノダコーヒ本店で朝ごはん。やっぱり京都はいいな。うきうきするな。時間があったので鴨川べりを散歩。春の陽気。大文字焼きの山や比叡山、カモにサギに川の流れ。ここは確実に広域のパワースポットだ。リフレッシュして恵文社一乗寺店へ。

この日のライブは盟友ミルブックスの10周年をお祝いするお祭り。すでに徳島からアアルトコーヒー庄野さん、奈良風の栖の宮川さん、そしてイラストレーターの福田利之さんも到着しバザーは始まっていました。僕は14時からのウクレレワークショップの準備を。前回のクリスマス・ミーティングに続いて今回は5人の参加者と「デイドリーム・ビリーバー」を練習。午後のCOTTAGEにポロポロとナイロン弦を爪弾く音がひびきます。みんな上手でびっくりしました。ライブの前座として出演することに決定。

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お菓子やコーヒー、雑貨物販などミルブックスと交友のある様々なものつくりの人たちが参加するイベント、たくさんの初めての出会いがありました。イラストレーターの木下綾乃さんに初めて挨拶、そして京都モリカゲシャツの森陰さんにもお会いできた(この日僕はモリカゲシャツを着ていた)。ここ最近いつも演奏を手伝ってもらっているははの気まぐれ川本くんもこの日はお客さんとして来てくれました。お客さんもたくさん集まって夜になってライブの始まり。ミルブックス藤原さんの開会宣言に誘われて前座のキョウト・ウクレレ・オーケストラの演奏からスタート。

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出会いの歌だ、というリクエストをいただいた「クレールとノアール」でライブ本編はスタート。「午後の窓から」を演奏すると客席からは小さく「は!」と息を飲む声が聞こえました。たくさんの本を作ってきたミルブックスのアニバーサリーなので本を題材にした「アップダイク追記」、そしてミルブックス主宰藤原さんを呼び込んでのトーク。ミルブックスの「ミル」には「1000」という意味があり、そのシンクロニシティから「千年の響き」を捧げました。カバーコーナーでは大瀧詠一さんのカバーを。

リクエストに応えた「些細なことのように」では泣き出すお客さん(文字通り「ブワッ」と涙が溢れたのがわかったのだ)に僕がうろたえてしまうほど。この歌の持つ力はすごいなあと感じました。新しい歌も古い歌も2014年の僕の思いを込めて歌うとリアルタイムな音楽になる。同じ言葉でも意味が変容していくし、変わらないものは変わらない。アンコールでは「SING A SONG」でみんなに手を叩いてもらって、最後の最後は生音と生声での「tsubomi」おそらくこれで今年この歌を歌うのは最後。

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終演後のサインの列、たくさんのお客さんと握手を。昨日に続いてこの日も15年前の京都インストアライブのチラシを持ってきた人がいました。家族みんなで観にきてくれた親子、中2の女の子のアンケートも印象的でした。5年ぶりに僕らのライブを観た人、7年ぶりの人、15年ぶりの人。長く活動すればいつかは再会できるんですね。3日間2時間のライブで精一杯歌ってもまだまだ歌いたい言葉とメロディがあります。たくさんのご来場ありがとうございました。

ミルブックス藤原さんは先に帰路へ。僕は福田さんと庄野さんと一緒に恵文社近くのお蕎麦屋さんでご飯を(めちゃめちゃ美味しかった!情報をくれたスタンダードブックストアのスタッフの方に感謝)。そのまま庄野さんの行きつけ、かもがわカフェへ行ってコーヒーを飲んでいると六曜社マスターでありシンガーソングライターのオクノ修さんに偶然お会いして、『新しい青の時代』をお渡しすることができました。朝から夜までずっと楽しい一日。願い続ければずっと続いていくのかな。


  
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“retrospective15+5 NAGOYA”(2014.3.22 @ 名古屋陶磁器会館)



前の晩に名古屋に到着するもこの日のライブはお昼過ぎに始まるデイタイム・ライブなので時間に余裕はない。昼ご飯にウナギを食べるつもりだったが混雑していたのであきらめ、行ってみたかったサウンドベイ金山店へ。しかしその膨大な量のレコード、CD、その他もろもろに圧倒され、ライブ終演後にもう一度戻ってくることにして名古屋陶磁器会館へ。ここでライブをするのはもう何度目か。いつ来ても高い天井と時間の蓄積が作り出した趣きのある空気が気持ち良い。PA機材を巣巣から借りたのでいつもよりもしっかりと音作りをすることができました。

インディーズ時代に書いた「平和なるサバービア」はセントラルパークが出てくるのでいつからか名古屋が舞台の歌だという解釈になっているので久しぶりに演奏。最近「pilgrim」を演奏するのが楽しい。気分がどんどん盛り上がっていく感じがいい。5年前にリリースしてあまりライブでやる機会がなかったのだけど、こういう再発見が嬉しい。リクエストをもらった「何もない人」はギタレレで演奏。

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昼間のライブで春の日差しが窓から差し込むので、この日のセットリストは夜のイメージ少なめの選曲。「午後の窓から」から始まったのも雰囲気にあっていたように思います。「ストロボ」もお昼のイメージ。「週末の太陽」「太陽と満月」とお日様寄りの歌が並びます。カバーコーナーでR.E.M.を歌ったのは2005年にR.E.M.を追いかけて名古屋公演で出待ちしてマイケル・スタイプと写真を撮った思い出話から。そして「日向の猫」は窓からの木漏れ日のなかで鳴らすのに相応しい歌でした。

お昼のライブには子ども連れのお客さんも多い。名古屋公演ではいつも2人の「ハナリ」ちゃんを筆頭に、僕の歌やアルバムのタイトルから名前をつけたお子さんの状況報告が楽しい。初夏に生まれる予定の第一子に「あお」と付けますと報告してくれた夫婦もいて、背筋の伸びる思いがします。子どもたちが大きくなったときにファンになってもらえるようにきちんと活動していきたい所存です。

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終演後サインをするときになんと15年前の名古屋のレコード店でのインストアイベントチラシを大事に保管していた人がいて、時を越えてサインを入れさせてもらいました。オフィシャルなフライヤーと違い、現地のスタッフが作ったものなので初めて見るものばかり。当時のセットリストをまだ大切に持っている人も。15年の時を思う。久しぶりにライブを観にきてくれた友だちと金山のブラジルコーヒーでご飯を食べたあと、もう一度サウンドベイへ。大きな中古レコード店は疲れた身体をふわっと軽くさせる魔法を持つ。1時間くらいレコード掘り。楽しかった!散々寄り道したあとに名古屋には泊まらず次の街である京都まで移動。旅は続きます。


  
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“retrospective15+5 SHIZUOKA”(2014.3.21 @ 浜松エスケリータ68)



もう1週間前の話。2月から始まった“retrospective15+5”ツアーは再び西へ。三連休の始まりで道路は渋滞、しかし富士山が様々な顔を見せてくれるので楽しいドライブができました。この日は東京では大瀧詠一さんのお別れ会があったのだけど、そんなタイミングで“空飛ぶクジラ”を車窓から見つけて彼の地を思いました。約1時間遅れで到着した、お蕎麦屋さんnaruでのライブ以来2年ぶりの浜松。エスケリータのことは友だちミュージシャンからいろいろ聞いていたのだけど、聞きしに勝る面白い特異キャラの後藤店長。疲れも吹き飛ぶ楽しい気分に。僕がリハでフィッシュマンズを一節歌ったら後藤さんがいきなりダブミックスを始めて盛り上がったので本番でも歌うことに。

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とても親密な空間でのライブは「どこへ向かうか」からスタート、「思うことはいつも」はバックトラックを伴って。盛り上がったところでなんだか妙な音がして「わ!もう後藤店長ダブミックスやってる?」と思ったらなんとベーグルが焼け焦げてしまって火災探知機が鳴るというハプニング!これをきっかけにリラックスした雰囲気は充満して(煙も!)、それ以降とても伸び伸びと歌うことができた。「言葉はうそつき」はエレキギターでジャキっと演奏。久しぶりに歌う歌は自分の成長と変わらない根幹とを明確に浮かび上がらせて興味深い。

静岡出身アーティストのカバーを、とまず電気グルーヴ「虹」を。この歌は大学卒業後の映像制作会社勤務時代を思い出させるし「振り返る/くりかえす」の歌詞が“retrospective”と呼応する。そして同じく静岡出身の高野寛さんの「確かな光」、これは歌うほどに気持よくなる言葉とメロディの魔法のような歌。そしてフィッシュマンズ「頼りない天使」も声がすーっと伸びていく感じでした。MCでも言ったのですが、この日の歌は今年一番の歌でした。家で練習しているときに歌っているまんまの「こういうふうに歌いたい」という完璧な歌唱でした。

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お客さんのなかになんと小中高時代の同級生の姿が。びっくりした。卒業式以来22年ぶりだ。初めて僕のライブを観たという人もいた。こういう出会いがあるから行ったことのない街、演奏したことのないお店は僕を誘うのだな。終演後はエスケリータ68のとびきり美味しいベーグルとオムライスをいただき、楽しいおしゃべりを。またここに来たいと思いました。浜松には泊まらず次の街名古屋まで夜のうちに移動するスケジュールだったので浜松の街を散策することができなかった(薦められていたレコード屋さんにも行けず)。またゆっくり街歩きをしたい。ご来場ありがとうございました。


  
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“夜の科学 extra〜星空ナイトスイミング”(2014年3月26日)【SETLIST】

満員御礼!ご来場ありがとうございました。

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2014年3月26日(水)@ 王子 北とぴあ プラネタリウムホール
“夜の科学 extra〜星空ナイトスイミング”


朗読「dusk〜夕暮れ」
1.watercolor suite

朗読「traveler〜旅人」
2.blue moon skyline
3.光と水の新しい関係

4.星に輪ゴムを
5.glenville

朗読「frontier〜海の向こうの荒野」
6.home sweet home

朗読「back in town〜故郷にて」
7.夜のカーテン
8.一角獣と新しいホライズン
9.月あかりのナイトスイミング

朗読「foresight〜予感」
10.太陽と満月
11.予感

朗読「dream〜夢」
12.夢の終わりまで
13.光の葡萄
14.星降る街

朗読「magic dragon〜魔法の竜」
15.hanalee

EN
16.距離を越えてゆく言葉



山田稔明 with 夜の科学オーケストラ:
itoken、安宅浩司、五十嵐祐輔(fishing with john)、上野洋、佐々木真里、千ヶ崎学(KIRINJI)


  
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2014年03月26日

星空のもとお待ちしております



今日はいよよ王子北とぴあプラネタリウム公演です。メンバーやスタッフ、知り合いのお店から機材をかき集めてホールコンサートを開催できることを心から嬉しく思います。週末からずっと語るべきこと綴るべきことがたくさんで頭は飽和状態ですが、とりあえず2013年度最後の今日のライブが終わったら落ち着いて振り返ります。浜松でも名古屋でも京都でも、さかのぼって倉敷でも大阪でも福岡でも「プラネタリウム楽しみにしています!」と言ってくれた全国の皆さんが王子に向かっていると思うと日本は街と街がどこも繋がっているなと思います。

今日は曇り、雨さえ降る予報ですが大丈夫、今晩空には満天の星が輝きます。星空のもとお待ちしております。


  
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2014年03月25日

北とぴあプラネタリウム公演へご来場の皆さまへ



明日はいよいよ北とぴあプラネタリウムホールでの“夜の科学 extra〜星空ナイトスイミング”です。本日さっきまで最終リハーサルをしていましたが、二度とないような夜になると確信しました。本公演開催を記念してグッズを制作しました。パンフレットを兼ねたMONOLOG vol.11(CD付き)とオリジナルクリアファイルをトートバックにセットした“三毛猫座”セット(2,500円)と新作“三毛猫座”Tシャツ(2,500円)とCD各種を開場前の17時15分からプラネタリウムホールロビーで販売します。ライブ終演後は退館時間の関係で物販をすることが難しく、できる限りお早めのご来場とお買い物を心よりお願いします。

パンフレットを兼ねたMONOLOG vol.11には「星空ナイトスイミング」という読み物が掲載されていますが、これはライブ本番で繰り広げられるストーリーそのものなので、公演終了後にお読みになることをお薦めします。前号休載した「思ひ出ぽろぽろ」、「rain song ep」と『weekend』のセルフレビューなど充実したい内容になっていますので開演までの時間のおともに。クリアファイルも初めての試みでしたがとてもキレイにできあがりました。Tシャツはクリームにピンク、クリームに緑、ヘザーグレイに白という3カラー展開で、普段使いにも重宝するように考えたものです。

年度末の平日、18時半スタートの公演にも関わらず、客席の隅から隅まで埋まって満員御礼。プラネタリウムホールの椅子は座り心地のいい柔らかさです。席を開けずに詰めてお座りいただけるとスムーズな開演につながります。スタッフの指示に寛容に従っていただけますように。遅れてご入場されますと真っ暗闇のなかで足元を照らす明かりをつけなくてはなりません。できる限り開演前に着席していただけますようご協力ください。お願いばかりで申し訳ありませんが、限られたスタッフとメンバーで行う手作りの公演ですのでご理解ください。

明日、北とぴあでお待ちしています。


“夜の科学 extra〜星空ナイトスイミング”
2014年3月26日(水)@ 王子 北とぴあ 6Fプラネタリウムホール

18:00開場/18:30開演
出演:山田稔明 with
夜の科学オーケストラ:itoken、安宅浩司、五十嵐祐輔(fishing with john)
上野洋、佐々木真里、千ヶ崎学(KIRINJI)

*THANK YOU!SOLD OUT!当日券の販売はありません

北とぴあ6Fスペースゆうプラネタリウムホール(HP
〒114-0002 東京都北区王子1丁目11−1
TEL:03-5390-1224



  
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2014年03月24日

プラネタリウム公演記念グッズ販売についてのお願い【切実】



明後日3月26日に王子北とぴあプラネタリウムホールで行われる“夜の科学 extra〜星空ナイトスイミング”は満員御礼、当日券の販売もありません。全国からたくさんのご来場ありがとうございます。公演開催を記念してスペシャルなグッズを作りました。“三毛猫座”イラストをメインイメージにしたトートバッグとCD付きパンフレットMONOLOG、初めてのクリアファイルのプラネタリウムセットを2500円で。さらに同じデザインの新作Tシャツ2500円です。

プラネタリウム公演は退館時間の問題で終演後の物販が非常に難しくなることが予想されます。つきましては開場前の17時から北とぴあ6階プラネタリウムロビーにて先行物販を開始します。平日公演にも関わらずご足労かけますが、どうかできるかぎり早めのご来場をお願いします。お財布に金額ちょうどのご準備をしていただけるとさらに助かります。プラネタリウム公演は写真にも映像にも記録することができない体感型ライブになると思われますのでご来場の記念にぜひ星空ナイトスイミングの思い出をお持ち帰りください。以上、皆様のご協力を心からお願いします!


  
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“mille books 10th anniversary”@ 京都恵文社COTTAGE【SETLIST】



2014年3月23日(日)@ 京都 恵文社一乗寺店COTTAGE
“mille books 10th anniversary〜
ミルブックスとアアルトコーヒーと、素晴らしき仲間たち”


O.A. デイドリーム・ビリーバー(モンキーズ/タイマーズ カバー)
with キョウト・ウクレレ・オーケストラ

1.クレールとノアール
2.午後の窓から
3.pilgrim
4.アップダイク追記
5.春のスケッチ

6.ストロボ
7.太陽と満月
8.千年の響き

9.それは僕ぢゃないよ(大滝詠一 カバー)
10.夜の海を走って月を見た(高野寛 カバー)
11.月あかりのナイトスイミング

12.些細なことのように
13.夜明けまで

EN
14.頼りない天使(フィッシュマンズ カバー)
15.SING A SONG
16.tsubomi  
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2014年03月23日

“retrospective15+5 NAGOYA”【SETLIST】



2014年3月22日(土)@ 名古屋陶磁器会館
“retrospective15+5 NAGOYA”


1.午後の窓から
2.一角獣と新しいホライズン
3.平和なるサバービア
4.pilgrim

5.何もない人
6.ストロボ
7.週末の太陽
8.太陽と満月

9.エブリデイエブリナイト(フィッシュマンズ カバー)
10.確かな光(高野寛 カバー)
11.THE ONE I LOVE(R.E.M. カバー)
12.ONE

13.日向の猫
14.hanalee

EN
15.雨の夜と月の光
16.ハミングバード
17.tsubomi
  
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2014年03月22日

“retrospective15+5 SHIZUOKA”【SETLIST】



2014年3月21日(金祝)@ 浜松 エスケリータ68
“retrospective15+5 SHIZUOKA”


1.どこへ向かうかを知らないならどの道を行っても同じこと
2.思うことはいつも
3.手と手、影と影
4.一角獣と新しいホライズン

5.春のスケッチ
6.太陽と満月
7.言葉はうそつき

8.虹(電気グルーヴ カバー)
9.確かな光(高野寛 カバー)
10.頼りない天使(フィッシュマンズ カバー)

11.月あかりのナイトスイミング
12.光の葡萄
13.hanalee

EN
14.新しい季節
15.距離を越えてゆく言葉
16.tsubomi  
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2014年03月21日

左へカーブを曲がると/3連休、今日はまず浜松へ



昨日のこと、朝から旅の準備とプラネタリウムの準備。お昼に小沢健二出演を見届けるべく何年ぶりかの「笑っていいとも」。小沢さんの世界放浪の話とメッセージのこもったメドレーを嬉しそうに聞くタモさんの顔。毎日のルーティンから解放されるタモさんにはこれから世界中を旅するようなプログラムをやってもらいたい。20数年がきゅるきゅると巻き戻る感覚でした。しかし時間は前へ前へとたえず進んでいきます。

プラネタリウム公演記念グッズを作っていて、そのメインデザインができあがった。僕がでっちあげた架空の星座「三毛猫座」をイメージ化したイラスト。記念パンフレットを兼ねたMONOLOG vol.11、オリジナルクリアファイル(クリアファイル収集家の僕が初めてのクリアファイルを作りました!)が封入されたトートバッグセットと新作Tシャツのお目見えです。プラネタリウム公演会場で販売しますので楽しみにしていてください。MONOLOG vol.11には公演の記憶の手伝いになるようなCD音源がつきます。

明けて快晴、3連休の始まり。今日は浜松エスケリータ68でライブです。当日券もありますのでぜひ遠くから近くからお越しください。初めての会場はいつもどきどきわくわくする。楽しい夜になりますように。春の前線に僕のHONDAは風を切って突入していくのです。今日からの旅、各地でのたくさんの皆さんとの出会いを楽しみにしています。“retrospective15+5”、また新しい旅です。


<<山田稔明 “retrospective 15+5” ツアー2014>>

3月21日(金祝)@ 静岡 浜松 エスケリータ68
18:00開場/19:00開演/3,000円(1ドリンク代別途)
ご予約はこちらから
エスケリータ68
〒432-8068 静岡県浜松市西区大平台2丁目48-30
TEL 053-485-9968


3月22日(土)@ 名古屋陶磁器会館
14:00開場/14:30開演/3,000円
ご予約はこちらから
名古屋陶磁器会館
〒461-0025 名古屋市東区徳川一丁目10番3号
TEL 052-935-7841


3月23日(日)@ 京都 恵文社一乗寺店 COTTAGE
“mille books 10th anniversary〜
ミルブックスとアアルトコーヒーと、素晴らしき仲間たち”


12:00〜20:00
(17:00〜17:30はライブ準備のためCLOSE。17:30以降はライブ予約者のみ入場可能)

2014年春に10周年を迎えるミルブックスがアアルトコーヒーとこれまでお世話になった
仲間たちに声をかけて1日限定のスペシャルイベントを開催します。ミルブックスの本や
雑貨はもちろん、各地からおいしい食べ物や飲み物、とっておきの雑貨たちが集まりま
す。音楽ライブやワークショップもお楽しみいただける盛りだくさんの楽しい一日です。
福田利之さんとのコラボレーション・コーヒー缶の先行発売も。
心弾む素敵な空間に是非お越しください。

■もの
*ミルブックス(本と雑貨)*福田利之(雑貨)
*風の栖(靴と雑貨)*甲斐みのり(雑貨)

■音楽:山田稔明
*ライブ 17:30開場 18:00開演(2,500円)
*ウクレレ・ワークショップ 14:00〜(ウクレレ持参コース2,000円のみ受付中)
ライブとワークショップの予約はオフィシャルサイトRESERVEフォームから受付。

■たべものとのみもの
*アアルトコーヒー*ピエニ・トット
*たべるとくらしの研究所*テテリア

COTTAGE by KEIBUNSHA
〒606-8184 京都市左京区一乗寺払殿町10
恵文社一乗寺店 南側
TEL 075-711-5919
営業時間:10:00 - 22:00  
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2014年03月20日

リハーサル/明日から静岡・名古屋・京都



昨日はプラネタリウム公演のための長いリハーサル。お昼過ぎから千ヶ崎くんの楽器をピックアップ。今回のライブ、チガちゃんは前編コントラバスで、時折アルコ奏法も交えて。いつもと違う新鮮な音像。ライブハウスを借りきって、ステージにイトケンさんと安宅くんとチガちゃん、客席側から佐々木真里さん、僕、上野くん、五十嵐くんが向き合って演奏するというリハーサル、長時間にわたり、しかし充実の集中した時間でした。アンサンブルもばっちりで感動するほど。五十嵐くんは結婚記念の新しいMartinをキラリと、上野くんは新しいピッコロをピロロと鳴らしていました。チガちゃんと安宅くんは同じ神奈川出身ということもあってか、雰囲気が似ている。エンジニアのコガウジも遅くまでお付き合いありがとう。

そして気持ちを入れ替えて、明日からは浜松、名古屋、京都へとツアー。会う人会う人に「エスケリータは面白いよ」と言われる。浜松の行くべきレコード屋さんも教えてもらった。普段なかなか行かない街なのでとても楽しみ。さらなる浜松情報もお待ちしています。名古屋陶磁器会館はここ最近では一番のお客さんの前でのお昼の音楽会になりそう。京都は午後にウクレレワークショップ、夜のライブも盛況満員(残席わずか!)。どの会場もアコースティック、エレクトリック、ギタレレ、ウクレレと持っていきます。春をつかまえに。皆さまのご来場をお待ちしています。


<<山田稔明 “retrospective 15+5” ツアー2014>>

3月21日(金祝)@ 静岡 浜松 エスケリータ68
18:00開場/19:00開演/3,000円(1ドリンク代別途)
ご予約はこちらから
エスケリータ68
〒432-8068 静岡県浜松市西区大平台2丁目48-30
TEL 053-485-9968


3月22日(土)@ 名古屋陶磁器会館
14:00開場/14:30開演/3,000円
ご予約はこちらから
名古屋陶磁器会館
〒461-0025 名古屋市東区徳川一丁目10番3号
TEL 052-935-7841


3月23日(日)@ 京都 恵文社一乗寺店 COTTAGE
“mille books 10th anniversary〜
ミルブックスとアアルトコーヒーと、素晴らしき仲間たち”


12:00〜20:00
(17:00〜17:30はライブ準備のためCLOSE。17:30以降はライブ予約者のみ入場可能)

2014年春に10周年を迎えるミルブックスがアアルトコーヒーとこれまでお世話になった
仲間たちに声をかけて1日限定のスペシャルイベントを開催します。ミルブックスの本や
雑貨はもちろん、各地からおいしい食べ物や飲み物、とっておきの雑貨たちが集まりま
す。音楽ライブやワークショップもお楽しみいただける盛りだくさんの楽しい一日です。
福田利之さんとのコラボレーション・コーヒー缶の先行発売も。
心弾む素敵な空間に是非お越しください。

■もの
*ミルブックス(本と雑貨)*福田利之(雑貨)
*風の栖(靴と雑貨)*甲斐みのり(雑貨)

■音楽:山田稔明
*ライブ 17:30開場 18:00開演(2,500円)
*ウクレレ・ワークショップ 14:00〜(ウクレレ持参コース2,000円のみ受付中)
ライブとワークショップの予約はオフィシャルサイトRESERVEフォームから受付。

■たべものとのみもの
*アアルトコーヒー*ピエニ・トット
*たべるとくらしの研究所*テテリア

COTTAGE by KEIBUNSHA
〒606-8184 京都市左京区一乗寺払殿町10
恵文社一乗寺店 南側
TEL 075-711-5919
営業時間:10:00 - 22:00  
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2014年03月19日

白鳥の足は水面下でバタバタしている/来週のプラネタリウム公演のこと



ずっとプラネタリウム公演の準備をしている。やることがたくさんあっていろいろ大変だけどとても楽しい。昨日はずっとプラネタリウム公演曲目の復習。あわせて週末は浜松、名古屋、京都とツアー、京都ではウクレレワークショップもあるのでそのための課題曲録音、「デイドリーム・ビリーバー」をウクレレで歌いあげてそれをワークショップ参加者へ送りました。ウクレレ持参コースに若干まだ席がありますのでぜひご予約ください。前々回の大阪倉敷ツアーは雪、福岡と松山の旅では春の兆し、そしてさらに今回の旅では桜前線を感じながら街をゆくのだろう。

来週に迫った北とぴあプラネタリウム公演。大阪に行っても倉敷に行っても福岡に行っても「プラネタリウム観にいきます!」というお客さんの声を聞く。文字通り全国から駆けつけてくれる皆さんに感謝。遠方から王子にいらっしゃる方にアドバイス、というかお薦めを。時間に都合がつく人はぜひJR大塚駅から王子駅前まで都電荒川線というのに乗っていてください。これは僕が大学時代に通った線路です。西ヶ原四丁目というのが「外大前」と呼ばれた駅です(移転してしまい今はもう東京外国語大学はありません)。たくさんの歌をこの風景のなかで書きました。

飛鳥山公園は学生時代毎年春になるとお花見をした公園です。ちょっと気の早い桜が咲いているかもしれません。ここには日本一短いモノレール?リフト?があるらしいのですがまだ僕は乗ったことがありません。王子駅につくと音無親水公園という景観の良い憩いの場もあります。3月26日が暖かい陽気に恵まれたらいいな。王子周辺には飲んだり食べたりするところも結構ありましたが、地元の千ヶ崎くんにいろいろ指南を受けたいと思います。北とぴあプラネタリウムホールは21時間前撤収というルールがあるので終演後の物販やサインなどができるか今のところ微妙。なので開場前の少し早い時間にエントランスホールでの物販を開始したいと思っています。18時半に開演すると非常灯も消して真っ暗になります。皆さん忙しいなかで時間を工面してご来場いただくことはじゅうぶん理解していますが、暗闇の中での途中入場にはライトの明かりでの誘導を伴います。できるだけ開場時間内にホールに入っていただきたい。僕らもいろいろ時間押さないようにしますので頑張って早退したり仮病を使ったりして王子に辿り着いてください。小さな共犯意識すら共有しましょう。どうぞよろしくお願いします。

  
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2014年03月18日

サクランボを探して



昨日のこと、午後から打ち合わせで三鷹方面へ。いつものミニシロノワールを注文すると赤いさくらんぼが目に鮮やか。今やっている書き物で赤いさくらんぼが出てくる下りがあって、思い立って打ち合わせ終わりに取材がてら禅林寺の太宰治のお墓へ。桜桃忌以外にここに来るのは初めてで、人っ子ひとりいない。6月の桜桃忌には全国からファンが押し寄せ、墓石の文字のくぼみにびっしり埋め込まれるさくらんぼ、平時には供えられた花の色しかなかった(当然か)。取り残されたような無音、空には鳥、そして太宰のお墓を守るように猫が一匹悠然とこちらを眺めていた。太宰と森鴎外に黙礼して帰りました。

夜、下北沢へ。新しく作るTシャツのシルクスクリーン版を受け取りにいく。新しいTシャツ、半袖のことを考えられるほどに季節は前へ前へと進んでいきます。刷色の相談、細かいアドバイスを受けました。今回もいつも同様すべて手刷りのハンドメイドでお届けする予定です。明日からプラネタリウム公演のリハーサルが本格的に。すべての曲順も決まり、星の投影演出の細かい指示をセットリストに書き込んでいく作業。KIRINJIチガちゃんは初めて僕のソロ楽曲に低音を添えることになるのでそのファーストコンタクトがとても楽しみである。

しかし、頭は明々後日からの浜松、名古屋、京都のツアーのことも考えている。冬はつとめて、春はあけぼの、とは言っていられず、四六時中フル回転する頭と身体が必要だ。



<<山田稔明 “retrospective 15+5” ツアー2014>>

3月21日(金祝)@ 静岡 浜松 エスケリータ68
18:00開場/19:00開演/3,000円(1ドリンク代別途)
エスケリータ68
〒432-8068 静岡県浜松市西区大平台2丁目48-30
TEL 053-485-9968


3月22日(土)@ 名古屋陶磁器会館
14:00開場/14:30開演/3,000円
名古屋陶磁器会館
〒461-0025 名古屋市東区徳川一丁目10番3号
TEL 052-935-7841


3月23日(日)@ 京都 恵文社一乗寺店 COTTAGE
“mille books 10th anniversary〜
ミルブックスとアアルトコーヒーと、素晴らしき仲間たち”


12:00〜20:00
(17:00〜17:30はライブ準備のためCLOSE。17:30以降はライブ予約者のみ入場可能)

2014年春に10周年を迎えるミルブックスがアアルトコーヒーとこれまでお世話になった
仲間たちに声をかけて1日限定のスペシャルイベントを開催します。ミルブックスの本や
雑貨はもちろん、各地からおいしい食べ物や飲み物、とっておきの雑貨たちが集まりま
す。音楽ライブやワークショップもお楽しみいただける盛りだくさんの楽しい一日です。
福田利之さんとのコラボレーション・コーヒー缶の先行発売も。
心弾む素敵な空間に是非お越しください。

■もの
*ミルブックス(本と雑貨)*福田利之(雑貨)
*風の栖(靴と雑貨)*甲斐みのり(雑貨)

■音楽:山田稔明
*ライブ 17:30開場 18:00開演(2,500円)
*ウクレレ・ワークショップ 14:00〜(ウクレレ持参コース2,000円のみ受付中)
ライブとワークショップの予約はオフィシャルサイトRESERVEフォームから受付。

■たべものとのみもの
*アアルトコーヒー*ピエニ・トット
*たべるとくらしの研究所*テテリア

COTTAGE by KEIBUNSHA
〒606-8184 京都市左京区一乗寺払殿町10
恵文社一乗寺店 南側
TEL 075-711-5919
営業時間:10:00 - 22:00  
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2014年03月17日

今週末のライブについて(静岡・名古屋・京都)



昨日はずっと作詞の仕事。この作業ははかどったかどうかが目に見えなくて辛抱が必要…。しかし言葉に対峙してリズムを感じながら詞をつなげていく作業はとても楽しい。今年は原稿依頼や歌詞のオファーが多くて頭のなかの違う部分が刺激されています。平行してプラネタリウム公演の記念パンフレットも兼ねたMONOLOG11の原稿を書き飛ばしています。「思ひ出ぽろぽろ」が高校卒業のタイミングだったり今の季節にリンクするのでいろいろな思い出が文字通りぽろぽろと。15周年アニバーサリーのディスクレビューも「rain song e.p.」『weekend』を振り返りました。楽しみにしていてください。

今週末は21日金曜日は初めての静岡浜松エスケリータ68。ここはミュージシャン仲間がらいろいろ噂を聴いていたお店、面白い機材がたくさんあってベーグルが美味しいそう。静岡へライブに行く機会はとんと少なくて(浜松もnaruそば以来)本当はもっと気楽に日帰り旅気分で歌いにいきたいところ。そこに待ってくれているお客さんが一定数いれば可能になります。初めての会場、ぜひ静岡全土からご来場いただきたい(お願いします!)。22日は久しぶりの名古屋。天井高く響きのある名古屋陶磁器会館で昼間のライブ。この週末のツアーはアコースティックギター、エレキギター、ギタレレ、ウクレレとありったけの楽器を持っていくのでそれぞれの響きを楽しみたいと思います。

23日は京都。恵文社一乗寺店COTTAGEは昨年末のクリスマス祭りでとても印象のよかった空間。今回は盟友ミルブックスの10周年を気の知れた仲間とお祝いします。僕はまず昼過ぎからウクレレワークショップを。今回の課題曲は「Daydream Believer」にします。モンキーズ、あるいはタイマーズで知られる説明不要の名曲。春に似合うメロディを英語と日本語で歌えるようになるトライアルを。夜はライブ、こちらも一期一会の選曲で春本番を迎える準備をします。ウクレレワークショップ(ウクレレ付き)のお申込みは今日までを締切とさせていただきます(ウクレレ持参コースの方はぎりぎりまで受付けます)。名古屋、京都のライブはともに残席がわずかとなっていますので確実なご入場にはお早めのご予約をお薦めします。とにかく!今とても充実した演奏ができていますので各地たくさんの皆さんに聴いていただきたいです。よろしくお願いします。

リクエスト曲を募集します。このブログのコメント欄あるいはTwitterに曲名と理由をお書きください。
retrospective_logo


GOMES THE HITMANメジャーデビューから15周年、ソロ名義の
リリースから5年でついに40歳。キリのいい数字が並んだ2014年の
山田稔明はポジティブな振り返りとさらなる邁進を目指します。
全キャリア140曲から新旧含め選曲したステージをお楽しみに!

<<山田稔明 “retrospective 15+5” ツアー2014>>

3月21日(金祝)@ 静岡 浜松 エスケリータ68
18:00開場/19:00開演/3,000円(1ドリンク代別途)
エスケリータ68
〒432-8068 静岡県浜松市西区大平台2丁目48-30
TEL 053-485-9968


3月22日(土)@ 名古屋陶磁器会館
14:00開場/14:30開演/3,000円
名古屋陶磁器会館
〒461-0025 名古屋市東区徳川一丁目10番3号
TEL 052-935-7841



3月23日(日)@ 京都 恵文社一乗寺店 COTTAGE
“mille books 10th anniversary〜
ミルブックスとアアルトコーヒーと、素晴らしき仲間たち”


12:00〜20:00
(17:00〜17:30はライブ準備のためCLOSE。17:30以降はライブ予約者のみ入場可能)

2014年春に10周年を迎えるミルブックスがアアルトコーヒーとこれまでお世話になった
仲間たちに声をかけて1日限定のスペシャルイベントを開催します。ミルブックスの本や
雑貨はもちろん、各地からおいしい食べ物や飲み物、とっておきの雑貨たちが集まりま
す。音楽ライブやワークショップもお楽しみいただける盛りだくさんの楽しい一日です。
福田利之さんとのコラボレーション・コーヒー缶の先行発売も。
心弾む素敵な空間に是非お越しください。

■もの
*ミルブックス(本と雑貨)
*福田利之(雑貨)
*風の栖(靴と雑貨)
*甲斐みのり(雑貨)

■音楽:山田稔明
*ライブ 17:30開場 18:00開演(2,500円)
*ウクレレ・ワークショップ 14:00〜(ウクレレ付き4,000円 持参の方は2,000円)
ライブとワークショップの予約はオフィシャルサイトRESERVEフォームから受付。

■たべものとのみもの
*アアルトコーヒー
*ピエニ・トット
*たべるとくらしの研究所
*テテリア

COTTAGE by KEIBUNSHA
〒606-8184 京都市左京区一乗寺払殿町10
恵文社一乗寺店 南側
TEL 075-711-5919
営業時間:10:00 - 22:00  
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2014年03月16日

“夜の科学 in 下北沢〜小箱のなかの音楽3”(2014.3.15 下北沢lete)



昨年末から定期的に演奏するようになった下北沢leteでの“小箱のなかの音楽”第3回目。小ぶりなスペースで演奏する音像が自宅で練習してるものと似ているのでいつもリラックスして歌えるのですが、秋、冬、晩冬と季節による定点観察のような感じで曲目も変わっていくのが面白いし、ここでの定期演奏会は“retrospective15+5”の幹になるような気がします。

春の息吹を感じる日中、しかし日が傾くと肌寒さを感じる日、下北沢leteへ。いつものMartinのアコースティックギターとあわせて今年購入した新しいエレキギターES-339を東京で初めて鳴らします(アンプもこないだ買ったばかりの)。最近都内のライブで僕の立つステージの足元に敷いているキリム絨毯はレストランのや川端家から誕生日プレゼントにいただいたもの。この敷物も平常心のために良い作用があります。同じ下北沢では高橋徹也さんがライブをやっていたので楽屋に挨拶したりしながら開演を待つ。ざわざわ下北沢。

2014年3月15日(土)@ 下北沢lete
“夜の科学 in 下北沢〜小箱のなかの音楽3”


1.どこへ向かうかを知らないならどの道を行っても同じこと
2.GOLDEN8
3.思うことはいつも
4.day after day

5.pilgrim
6.雨に負け風に負け
7.ストロボ

8.新世界のジオラマ
9.歓びの歌
10.些細なことのように
11.そばにあるすべて

12.夜の海を走って月を見た(高野寛 カバー)
13.エブリデイ エブリデイ(フィッシュマンズ カバー)
14.スプリングフェア
15.緑の車
16.悲しみのかけら

EN
17.memoria
18.ハミングバード
19.tsubomi

DSC06878

新生活の始まる春を思って「どこへ向かうか」でスタートしたライブ。「GOLDEN8」は卒業式での在校生と卒業生の声を借りて普遍的な思いを歌った歌、「思うことはいつも」は新しい暮らしを始める歌、「day after day」は春によく似合う。「pilgrim」を久しぶりに歌ったがいつの間にか知らぬ間にこの歌にはものすごいパワーが宿っているような気がした。「ストロボ」はエレキギターをかき鳴らしながら清々しく歌いました。震災から3年を迎えてリクエストのあった「新世界のジオラマ」、これは地震後初めて書いたまだCDになっていない歌。「歓びの歌」も「些細なことのように」も2011年3月を境に言葉の意味が変容した。「そばにあるすべて」もそう。「なくしたものじゃなく/残されたもののために/地図が塗りかわっても/僕は立ち止まってた」、しかしまた歩き出す。

恒例のカバーコーナーでは高野寛さんの「夜の海を走って月を見た」。今月頭の蔵前でのライブで観て今まで以上に心に響いた曲。楽曲の背景を説明しすぎると聴き手のイメージを狭めてしまうかな…と少し不安があったのですが、この日高野さんが「夜の海」を作ったときのエピソードは歌に違う角度から光を当ててくれました(僕も過去の楽曲の“ネタばらし”を積極的にしていくことを決心しました)。フィッシュマンズ佐藤さんの15年目の命日に歌う「エブリデイエブリナイト」は大学生の頃からバンドでカバーしていた歌。「スプリングフェア」も「緑の車」もフィッシュマンズの影響を強く受けて作った歌でした。

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「悲しみのかけら」と「memoria」はいつか完成させたいGOMES THE HITMANの未発表曲。最後の最後はデビュー作から「tsubomi」を生音で。歌いたいように歌えて、弾きたいようにギターが弾けて、たくさんしゃべって笑った完璧な夜でした。皆さんの想いのこもったアンケートも全部読みましたよ。下北沢leteでの演奏をいつか録音してみたいな。引き続きこの“夜の科学 in 下北沢〜小箱のなかの音楽”は続けていきます。次回は5月1日!ゴールデンウィークに鳴らす歌はどんな感じになるでしょうか。手帳にメモを。


<4月のライブ情報まとめ>
4月14日(月)@ 吉祥寺 Star Pine's Cafe(出演:山田稔明、MAMALAID RAG、カンバス、森広隆)
4月17日(木)@ 等々力 巣巣(w/中森泰弘、イシカワアユミ)
4月26日(土)@ 下北沢 CLUB Que(出演:矢野仁志[サンプリングサン]、山田稔明 他)
4月29日(火祝)@ 鎌倉 moln  
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2014年03月15日

マサミチ、カンレキ/15年の時を想う



昨日のこと、やってもやっても片付かないto do リストを朝から懸命にひとつずつ塗りつぶしていく。下北沢lete公演の準備も平行して。今回のセットリストは季節が“春”にシフト、新しい生活の始まりのシーズンも意識して、久しぶりに歌う歌をたくさんあって練習も。新しい曲を書くのと同じくらい昔に書いた言葉に今の感情を重ねあわせることは新鮮な気分になるということを僕は今年になって痛感している。今日は今日だけのセットリスト、下北沢lete公演は今回も満員御礼です。

日が暮れて吉祥寺まで出かける。杉真理さんの60歳をお祝いする誕生パーティーにお誘いを受けたのだけど予定があって参加叶わず、しかしお祝いの言葉だけでもお伝えしたくて会場へ。向かう途中で伊藤銀次さんにお会いして一緒に向かいました。杉さんは真っ赤なセーターを来て還暦を楽しんでいるご様子、僕は赤いバラをお贈りしました(赤には魔除けの意味もあるそうです)。僕もあと20年経ったときに杉さんくらい元気で若々しくありたいと思います。その後のパーティーの様子をFacebookで見ることができましたが、お祝いのケーキを前に、やはり「ヒデキ、感激」ならぬ「マサミチ、カンレキ!」という言葉が。杉さんと初めてお会いしてから15年が経つ。お誕生日おめでとうございます。

一夜明けて今日はフィッシュマンズ佐藤伸治さんが亡くなってから15年の日。朝からフィッシュマンズのCDを何枚か聴いた。1999年はGOMES THE HITMANでメジャーデビューした年なので佐藤さん不在の時間と僕のキャリアはイコールになる。3月の雨の降る寒い日に佐藤さんのご葬儀の場所へ足を運んだことが、のちに僕に「keep on rockin'」という曲を書かせることになった(それを杉さんにプロデュースしてもらうことになる)。『Neo Yankee's Holiday』で出会ったこと、「MELODY」というマキシシングルを部室のラジカセで聴いて稲妻に打たれたように感動したことや、杉並のセシオンという会場にライブを観にいってその場でメンバーのHAKASE脱退を知ったときのショックとか、春からの就職に鬱々としていた1996年2月にぼーっと歩いていた池袋駅構内で『空中キャンプ』の宣伝ポスターを観てびっくりして写真を撮ったこととか、ずっといろいろな記憶は心の底に沈殿している。今日もなにか好きな歌を歌を歌おうかと思う。  
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2014年03月14日

プラネタリウムミーティング/渋谷のライブハウスで



昨日のこと、お昼から出かけて王子へ。吉祥寺からだと四谷で1回乗り換えて30分ちょっと、渋谷までも田端乗り換えで30分。アクセスが意外にいいことに気付く。3月26日の北とぴあプラネタリウム公演の打ち合わせに音響担当の古賀くんと一緒に。実際に星を投影してもらう。プラネタリウムを独り占めである。なぜだろうか、7年前に観たときよりも感動的。写真に撮っても180度のドームの全景は映らないし、星の投影を始めると肉眼で見えるものもカメラには収まらない。これはこの場所での体験でしか共有できないものだなあと改めて思う。最終打ち合わせでもう少し客席を追加できそうだという判断になったので今晩21時からオフィシャルサイト通販チケットセクションで最後のチャンスを。

北とぴあの担当が星さんというお名前なのはウソみたいな本当の話で、いろいろな演出例を提案してくれた。僕はというと譜面灯の明かりがどれくらい天空の星に影響するかとかiPadで作ってきたプロンプターのテストなど演奏する側の心配事のチェック。エンジニア古賀氏はいろんなところで音を聴いて構想を練っていた(天井が円形なので音の跳ね返りが不思議な感覚)。星の演出を見るたびに「おおお」とかため息が出る。ここでのライブが一回きりで、きっと当日もバタバタと慌ただしくあっという間に時間が過ぎていくであろうことを思って早くも寂しくなる。当日の公演に向けてプラネタリウムライブ記念のグッズを制作中ですが、終演後の販売が難しいので開場前から物販をスタートすることになると思いますのでまた改めてアナウンスします。記憶に残る星空の下の音楽会になると思うな、これは。

風をともなう雨の中を渋谷へ移動して道玄坂にあるライブハウスで立花綾香のライブを観る。年末にはいろいろなシチュエーションで彼女にコーラスや鍵盤ハーモニカを手伝ってもらったが、ここ最近のライブサーキット修行でライブ体力が増したようで、ぴょんぴょん跳ねるウサギみたいで楽しそうだった。バックをDWニコルズの健太くんやShe Her Her Hersのとまそんくんなどが好サポート、彼女のために僕が高橋久美子ちゃんと一緒に書いた「赤いチェリーとオオカミ」という曲もまた違う装いで新鮮な響きでした。ライブハウスを出ると雨があがっていて「ああ、雨があがるってなんて嬉しいこと!」と思って、この感情って歌に昇華できるなあと考えていたら軽快なピアノのイントロが頭に流れてきて、気づけばあと1ヶ月で「雨の夜と月の光」マキシシングルからちょうど15年だということに気づきました。

吉祥寺でご飯を食べていたら風の栖/NAOT TOKYOの宮川さんと偶然ばったり。NAOT TOKYOは金曜と土曜の営業なので奈良からちょうど上京のタイミング、一緒にテーブルを囲んで楽しい遅めのディナータイムとなりました。2週間前のオープニングライブのことをみんなで反芻しながら。知り合いにたくさん会った一日。どんどんいろんな点と点が繋がっていく感覚は春の予感とあいまって僕の足取りを軽くします。明日は下北沢leteで、恒例になってきた“夜の科学 extra〜小箱のなかの音楽3”。4回目の開催も決定、明日発表します。リクエストがある方はぜひコメント欄に(なるべくお早めにお願いします)。


2014年3月15日(土)@下北沢 lete
“夜の科学 in 下北沢〜小箱のなかの音楽3”

18:30開場/19:30開演/料金3500円(ドリンク代別途)
出演:山田稔明
*THANK YOU!SOLD OUT!

下北沢lete
〒155-0032東京都世田谷区代沢5-33-3
TEL: 03-3795-0275  
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2014年03月13日

打ち合わせと確定申告と準備確認



昨日は春みたいな日で、お昼から出かけて吉祥寺でランチミーティング。あさってくらいの未来のことをあれこれ話し合い、やらなければならないことのリストはどんどん長くなっていきます。その後は写真家の杉江くんと喫茶店で時間つぶし。25歳の近況報告はきらきらしていてまぶしい。帰宅して一念発起して心を無にして確定申告を一気にやっつけました(これでかなり気分が楽になった!)。プラネタリウム公演の最終打ち合わせのための準備も佳境、いつものライブとは全然違うストーリーに。プラネタリウム公演に向けてのスペシャルなグッズ制作も。スリリングですがわくわくします。

4月15日に『Beautiful Covers ジャケガイノススメ(リマスター)』という本が出版されます。2006年に刊行された後に完売絶版となっていたものですが、その復刊にあたって、追加コラムをひとつを担当させていただきました。音楽好きにとって「ジャケ買い」というのはゲームのようなもので、いくつになってもやめられない楽しみです。見る音楽本、ぜひチェックしておいてください。


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「Beautiful Covers ジャケガイノススメ(リマスター)」

著・編:土橋一夫&高瀬康一
出版社:(株)ラトルズ
仕様:B5変形/256ページ/オール4C

思わず「ジャケ買い」してしまいそうな美しいジャケットで、内容もオススメの素敵なレコードをオールカラーで掲載。さらに音楽好きなら誰でも体験ある「ジャケ買い」をキーワードに自身の思い出を綴った音楽系著名人18名によるコラム「ジャケガイトワタシ」も。眺めても読んでも楽しい、音楽好きのためのヴィジュアル・ブック。

■掲載コラム「ジャケガイトワタシ」執筆者(五十音順)
大石由梨香(シンガー・ソングライター)/大江田信(Hi-Fi Record Store店主)/片岡知子(音楽家)/金澤寿和(音楽ライター)/鴨宮諒(音楽家)/黒沢秀樹(シンガー・ソングライター)/サエキけんぞう(音楽家/作詞家)/杉真理(シンガー・ソングライター)/高瀬康一(本書著者/グラフィック・デザイナー)/玉城ちはる(シンガー・ソングライター)/土橋一夫(本書著者/音楽ディレクター/アート・ディレクター)/長門芳郎(音楽プロデューサー)/渚十吾(シンガー・ソングライター)/牧村憲一(音楽プロデューサー)/松尾清憲(シンガー・ソングライター)/森勉(ペット・サウンズ・レコード店主)/山田稔明(シンガー・ソングライター/GOMES THE HITMAN)/鷲尾剛(音楽愛好家)  
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2014年03月12日

映画音楽のナイトリスニング

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武蔵小山駅前にあるペットサウンズというレコード屋さんにはついつい長居してしまう。「これどんな感じの音なんですか?」と問えばその場で試聴させてくれたり、それもいいけどこれも、と更なるリコメンドで音楽への知識と欲求がどんどん高まっていくことになる。ペットサウンズレコードの森陽馬さんと一緒に始めた“月あかりのナイトリスニング”というトーク&ライブのイベントの3回目が一昨日行われました。テーマは“映画音楽”、会場はお店の地下にあるライブカフェアゲイン。アゲイン店主石川さんとも果てなき音楽話。音楽好きにはたまらない、中学生に戻ったみたいな一日。

月曜日にも関わらずたくさんのお客さん。第一部は陽馬さんとのトーク。僕は初めて観にいった映画のこととか、甘酸っぱい思い出も含めて赤裸々な告白を。生涯ナンバーワン映画である「ダンス・ウィズ・ウルブズ」については多くを語りすぎてしまう。映画と音楽の結びつきについて初めて印象に残ったもののひとつとして映画「バグダッド・カフェ」のなかの「Calling You」という曲をかけましたが、これはライブのMCでも話したことがあるのだけど「home sweet home」のなかに出てくる「I'm calling you いつか観た映画の風景をまぶたに重ねて」というフレーズの元になっている曲。僕は家路への暗い暗い夜道をバグダッド・カフェの荒涼としたラスベガス近郊の砂漠と重ねていたのです。

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第二部のライブ。僕がこれまでの15年(+α)で書いてきた歌詞アーカイブスに「映画」という言葉で検索をかけてヒットした曲を全部歌うというセットリスト。まずは「blue moon skyline」の「憧れた映画の風景を思い描いて駅へ急ぐ」、これは「イージーライダー」の風景を想定。「シネマ」は木曜日の映画館から始まる物語。そして、「恋はワイルドシング」は大学時代に後輩の女の子バンドのために書いた曲(BMGから再発された『down the river to the sea』にデモが収録された)で、僕はプロデューサーを気取ってそのバンドに「Death Angels」という悪趣味な名前まで付けたのを思い出した。とてもかわいい曲で「映画館」が登場し、アウトロに映画「明日に向かって撃て!」のなかの「雨にぬれても」のメロディを引用している。今までもこれからも演奏することはないかもしれない。震災後からまた頻繁に歌うようになった「世紀末のコロンブス」には「初めて君と出かけた映画のフィクションが預言書のよう」と世界の終わりにつぶやく家族の姿。

このイベントはカバー選曲も楽しい。「(500)日のサマー」でトムとサマーが恋に落ちるきっかけになったThe Smithsの「There is the Light that Never Goes Out」、初めて人前で歌った、大好きな曲。フィッシュマンズの「My Life」は映画「人のセックスを笑うな」のなかでMariMariがカバーした曲。奇しくも今週15日は佐藤伸治さんが亡くなって15年。僕が映像制作の仕事をしていた頃にうちの事務所にあがた森魚さん(「人セク」でも味のある演技)が作業しにきて僕が編集機材の操作を教えたという逸話からあがたさんが制作した「僕は天使ぢゃないよ」のなかの「それはぼくぢゃないよ」を。大瀧詠一さんの名曲。震災から3年、思いを込めて「home sweet home」と「悲しみのかけら」、最後は冬に別れを告げるために「tsubomi」を歌いました。

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とても楽しい時間でした。また4回目を夏頃。未見の方もぜひ一度ご来場ください。  
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2014年03月11日

気仙沼くんからの手紙

2011年の3月11日に僕は家にいて、買ったばかりの薄型テレビが倒れないように、
本棚が倒れないように、猫はどこへ行った?あー仕事部屋のCD棚が崩壊してる、と
あたふたしながら長い長い揺れに揺らされていました。僕は帰宅難民にはならなかったけど
津波が街を飲み込んでいくテレビの映像を息を飲んでずっと眺めていて
その夜は全然眠れなかったことを憶えています。

宮城県気仙沼市役所の復興課に務める“気仙沼くん”からの手紙。

山田さん

3年が経ちましたね。
なにが正解か分からないながらも、がむしゃらに進んできた3年でした。

市民や報道から厳しい言葉が投げかけられています。
でも、ここが踏ん張りどき。
もう少しすれば、もっと良く復興のカタチが見えてきます。

ここ数日は山田さんの音楽をずっと聴いています。
GOMES時代も含め、どれも震災3年後の今を歌っているように聴こえるから不思議です。

気仙沼にぜひお越しください。
1年前より進んでいるところ、変わらないところ、両方を案内したいです。
美味しいお酒も呑みましょう。



ちょうど昨日のライブで大学時代に書いた歌、20世紀末に書いた歌を歌いながら
僕も同じようなことを考えていました。また春になったら東北へ行きたいと思います。


  
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“月あかりのナイトリスニング”【SETLIST】




2014年3月10日 @ 武蔵小山 ライブカフェアゲイン
“月あかりのナイトリスニング vol.3〜映画音楽編”


1.blue moon skyline(「憧れた映画の風景を思い描いて..」)
2.シネマ(「木曜日の映画館はひと気もなく…」)
3.恋はワイルドシング(「行列は映画館へと続く」)
4.世紀末のコロンブス(「初めて君と出かけた映画のフィクションが...」)

5.THERE IS THE LIGHT THAT NEVER GOES OUT(The Smiths カバー/映画「500日のサマー」より)
6.My Life(フィッシュマンズ カバー/映画「人のセックスを笑うな」より)
7.それはぼくぢゃないよ(大瀧詠一 カバー/映画「僕は天使ぢゃないよ」より)

8.home sweet home(「Calling you いつか観た映画の風景が...」)
9.悲しみのかけら(未発表曲)
10.あさってくらいの未来

EN
11.tsubomi


  
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2014年03月10日

4月になれば彼女は



昨日のこと、お昼に福田利之さんから電話ありいつものお店でお茶することに。福田さんも隣町からまた吉祥寺に戻ってきたのでこういうふうにふらっと会えたりするのが嬉しい。日曜日の吉祥寺はお祭りみたいな賑わいで、日差しがあるので気温のわりにあたたかく感じる。ミルブックス藤原さんも加わって他愛のない話に終始するのが楽しい、なんの目的もない良い時間でした。ミルブックス10周年をお祝いする京都恵文社一乗寺店での3月23日のイベント、福田さんも一緒なので関西の方はぜひCDを持ってサインをもらいにくるといいです。

その後ふらふらと賑わう街を散策。井の頭公園の池はかいぼりも終わり水を湛え、桜の季節を待っているところでした。3月のライブはどれも会場が小さかったり星空の下でという特記事項があったりしてチケット売り切れが続出したので4月5月は関東近郊でたくさんライブを重ねようかと思っています。“retrospective15+5”は季節が変わるとまたセットリストががらりと変わります。新しくお正月の杉祭り以来の地元吉祥寺スターパインズカフェでのライブ、そして巣巣での特別なライブが決定しています。春からの山田稔明もよろしくお願いします。今日は武蔵小山アゲインでの“月あかりのナイトリスニング”、前売当日ともにお値段変わりませんのでぜひ仕事が早く終わった方はご来場ください。



2014年4月14日(月)@ 吉祥寺 Star Pine's Cafe
“音編み”

w/ 森広隆、MAMALAID RAG、カンバス
開場18:30/開演19:00
前売2800円/3300円(1drink別途)
3月14日よりオフィシャルサイトRESERVEで予約を受付けます。

スターパインズカフェ
〒180-0004 武蔵野市吉祥寺本町1-20-16 B1
TEL:0422-23-2251



“永井 宏 作品展 summer works 1998”
会期:2014年4月11日(金)〜27(日)
4月17日(木)19:30開演
トーク&ミニライブ「人をつなぐことと永井 宏」
料金2500円(ドリンク・お菓子付)
トーク:堀内 隆志(カフェ・ヴィヴモン・ディモンシュ)、小山千夏、南里惠子
ライブ:山田稔明、中森泰弘(HICKSVILLE)、イシカワアユミ

ご予約は巣巣HPから。

等々力 巣巣
〒158-0082 東京都世田谷区等々力8-11-3
TEL: 03-5760-7020 FAX: 03-5760-8020
  
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2014年03月09日

さまざまなアニバーサリー



蔵前NAOT TOKYOでの高野寛さんとのライブからの1週間を僕はふわふわと過ごしました。自分のなかのアーティスティックな部分が強く刺激されて、あれ以来ずっとギターを練習したり部屋にこもって歌を歌ったりして、あらためて音楽を楽しいと思って春を迎えようとしている。高野さんの活動25周年にはまだまだ届かないが、音楽で生活するようになってからの僕の15周年の今年もとても良い1年になりそうな予感です。NAOT TOKYOでのライブに続き来週末の下北沢lete、26日のプラネタリウム公演ともにソールドアウト、明日武蔵小山アゲインで行われる“月あかりのナイトリスニング”は席がありますのでぜひご来場ください。

毎年クリスマスにライブをさせていただいたり、日頃から仲良くさせていただいているカフェ・ヴィヴモン・ディモンシュも今年20周年とのこと。マスター堀内隆志さんの新しい本が4月に発売されます。「鎌倉のカフェで君を笑顔にするのが僕の仕事」というタイトルで、装丁のイラストを『新しい青の時代』『christmas songs』でお世話になった福田利之さんが手がけています。昨年末にこの表紙を描くための取材にホイホイついていってオムライスとパフェ、コーヒーと食べるだけ食べて僕は満腹で幸せだったのだけど、その時間の蓄積が形になるのと見るとやはり感動します。

その堀内さんも一緒に4月17日に巣巣で行われる“人をつなぐこと〜永井宏 ”というイベントに参加します。僕はHICKSVILLE中森さんと鍵盤奏者イシカワアユミさんと一緒に。堀内さんはアーティストの小山千夏さん(クリスマスシーズンにいつもディモンシュの内装を担当されています)、南里惠子(永井さんの奥様です)とトークを。僕は永井宏さんには一度もお会いすることができなかったのだけど、イベントタイトル通り、どこかで繋がっていたような感覚があります。この日のライブは永井さんが生前歌われていた音楽をメインにいつもとはまったく違うライブになると思いますので、ぜひ今からスケジュールの都合あわせを。



“永井 宏 作品展 summer works 1998”
会期:2014年4月11日(金)〜27(日)
10:30〜18:30 月曜定休

誰でも表現者になれる。
そして暮らしの中から自分なりの表現をしていくことで
毎日の幸せを感じることが出来る。 ー 永井 宏


美術家であり詩人でもあった故・永井宏氏(1951-2011)の遺した作品の
中から1998年に製作・展示された「summer works」を中心に展示。著書
や手がけた冊子の紹介のほか期間中には縁の人たちによるトークやライブ、
ポエトリーリーディングやワークショップも開催します。

4月17日(木)19:30開演
トーク&ミニライブ「人をつなぐことと永井 宏」
料金2500円(ドリンク・お菓子付)
トーク:堀内 隆志(カフェ・ヴィヴモン・ディモンシュ)、小山千夏、南里惠子
ライブ:山田稔明、中森泰弘(HICKSVILLE)、イシカワアユミ

ご予約は巣巣HPから。

等々力 巣巣
〒158-0082 東京都世田谷区等々力8-11-3
TEL: 03-5760-7020 FAX: 03-5760-8020  
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2014年03月08日

ネブラスカ、アメリカの光と影



昨日のこと、アレクサンダー・ペイン監督最新作「ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅」を観にいった。去年から楽しみにしていた映画。全編モノクロの抑えたテンションがアメリカの何もない田舎町の空虚さを鮮明に浮かび上がらせていた。僕は一人っ子なので親と対峙する映画を見るときにある種特別な感情を抱くことが多いが、この映画も言葉ではうまく言えないもやもやした気持ちを思い出させてくれた。副題には「ふたつの心」とあるが母と兄ふくむ4人の家族の心が動いた映画だと感じました。

「ネブラスカ」と言えばブルース・スプリングスティーンの1982年発表のアルバムである。アメリカのど真ん中にあって「何もない街」と揶揄される街で起こった連続殺人事件を歌った「ネブラスカ」、あるいは「アトランティック・・シティ」や「ジョニー99」「ハイウェイ・パトロールマン」といった同作のなかの哀しくも優しい荒涼とした雰囲気がずっと耳の奥で鳴っているような物語でした。村上春樹はブルース・スプリングスティーンが描くアメリカの影の描写にトルーマン・カポーティのリアリズムとを比較したが、この映画にもそれと共通する通奏低音が流れていた(と感じた)。さらにはアレクサンダー・ペイン監督は小津安二郎作品の大ファンらしいというところもこの作品に触れるときのヒントになるかもしれません。



僕はこの映画をバウスシアターで観たのですが、なんと5月で閉館してしまう。バウスシアターがない吉祥寺・・・。10年以上この界隈に住んでバウスシアターで観た映画は数え切れない。とても残念です。10日(月)に武蔵小山アゲインで行われる“月あかりのナイトリスニング”3回目は奇しくもテーマが“映画音楽”、司会の陽馬さんからイベント用のリーフレットのための取材を受けたのですが、バウスシアターでの思い出も取り込んだ内容になると思います。“映画”をテーマに何を歌うかも楽しみながらいろいろ検討中です。ぜひ武蔵小山アゲインへお越しください。


2014年3月10日(月)@ 武蔵小山 ライブカフェアゲイン
PET SOUNDS RECORD presents
“山田稔明 月あかりのナイトリスニング vol.3”

18時半開場 19時半開演
前売2,500円

<GOMES THE HITMAN山田稔明のルーツとなった様々な音楽をレコード、CDで
楽しみながらファンの方々にも聴いていただき、より音楽の良さを知ってもらう>
ことを主旨にした1部トーク、2部ライヴのスペシャル・イベントです。
第3回目は映画音楽特集!山田稔明お気に入りサントラ盤や映画の中で使われた
印象的な楽曲を聴きながら、映画に関することを語り尽くすトーク&DJの1部、
このイベントならではのセットリストでお届けするライヴの2部構成。
店頭、RESERVEフォームにて予約を受付中です。

武蔵小山 Live Cafe Again
〒142-0062 品川区小山3-27-3
ペットサウンズ・ビル 地下1F
TEL: 03-5879-2251  
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2014年03月07日

3月のライブについて



日差しがあると暖かいのに夜になると急に冷えますね。昨日ふと考え事をしていて、15年以上前に書いた「tsubomi」という曲の、「ふくらんだツボミはもうすぐ大きなあくびをするんだろう」と歌った“ツボミ”は梅の花のツボミだったのだなあということに気づきました。春より少し前の風景なのだな、と。いるからか自分の手を離れて、2月や3月に歌うのはちょっと早いかなと思ったりしていたんだけど、とんでもない。いつ歌うの?と問われたら答えは決まっていました。

週明けの武蔵小山アゲインでのライブ、“月あかりのナイトリスニング”は映画音楽についての回になります。東京でのライブは15日下北沢、26日北とぴあプラネタリウムホールともにソールドアウトしていますので、ぜひ月曜日の仕事帰りにお立ち寄りください。そして15日の下北沢leteはフルサイズの弾き語りライブなのでまたリクエストを受付けたいと思います。この記事のコメントやTwitterでご応募ください。

そして21日の浜松エスケリータ68、東京のライブ会場でも名古屋のライブ会場でも「静岡にぜひ!」という声をたくさんいただくので「通りすぎる街、静岡」を今年は返上できたらと思います。ぜひ全静岡の皆さんのご来場をお待ちしています(ドライブすると長い長い静岡!今後のライブ頻度が今回のエスケリータにかかっていると思ってください)。22日の名古屋陶磁器会館ではお昼のライブを。ここは本当に雰囲気のいい場所、独特の響きがあって近現代の悠久の時を感じます。名古屋でのライブも久しぶりですね。昔から熱心なファンが多い土地です。たくさんの歌を歌いたいと思います。

そして23日は京都恵文社一乗寺店COTTAGEでの昨年末に続く楽しいお祭。ミルブックス10周年を音楽でお祝いします。お昼にはウクレレ教室、なにか春らしい曲を、とチョイスしたのはモンキーズの「デイドリーム・ビリーバー」。ウクレレが似合う可愛い曲を英語と日本語で歌えるようになりたいと思います。こちらは締め切り間近。ライブもたくさんのお申し込みをいただいていますので、確実なご入場には早めのご予約を。週末ごとに楽しいことがたくさんありすぎて、ウィークデイにひいひい苦しむというパターンになっていますが、春本番目前の季節を駆け抜けたいと思います。ついてきてください。ライブ詳細、お申込み等についてはこちらを。

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2014年03月06日

春を見つける猫/木曜日の映画館



春らしくなってきたかどうかは猫を見ているとよくわかる。太陽の匂いを嗅いでいる様は本当に目に見えない春の芽吹きを感知している哲学者のように見えるし、なんでこんな天気いいのに毛布のなかにいるんだろうと思うと寒の戻りであっという間に気温が下がったりする。今も日差しのあるところはポカポカしているけど猫はまた毛布のかまくらで丸くなってしまったので日が陰ったら寒くなるのかもしれません。

来週の月曜日は武蔵小山にあるライブカフェアゲインでの3回目の“月あかりのナイトリスニング”です。これはホントに自分自身が楽しいイベント。PETSOUNDS RECORDSの森陽馬さんの司会で僕はのらりくらりの喋りたいことを喋って、ときに脱線して、そしてライブではいつもなら歌わない歌をその日限りで歌うという恒例事になっています。今回のテーマは“映画音楽”、昨年末に「ウォールフラワー」という音楽と物語が密接に結びついている映画に感動したときに提案したものです。「最近CD買わなくなったなあ」というセリフ同様に「映画館なんて久しく行ってないなあ」とつぶやく“オトナ”がいっぱい僕のまわりにもいますが、映画っていいものです。暮らしのヒントがたくさん詰まっています。面白い話ができたらなと思っています。いろいろを考えていたら映画館に行きたくなってきて、そういえば「シネマ」という15年前に書いた曲は「木曜日の映画館」から始まる歌だったなあ、などと回顧。今回もお土産やプレゼントあると思いますのでぜひに。


2014年3月10日(月)@ 武蔵小山 ライブカフェアゲイン
PET SOUNDS RECORD presents
“山田稔明 月あかりのナイトリスニング vol.3”

18時半開場 19時半開演
前売2,500円

<GOMES THE HITMAN山田稔明のルーツとなった様々な音楽をレコード、CDで
楽しみながらファンの方々にも聴いていただき、より音楽の良さを知ってもらう>
ことを主旨にした1部トーク、2部ライヴのスペシャル・イベントです。
第3回目は映画音楽特集!山田稔明お気に入りサントラ盤や映画の中で使われた
印象的な楽曲を聴きながら、映画に関することを語り尽くすトーク&DJの1部、
このイベントならではのセットリストでお届けするライヴの2部構成。
店頭、RESERVEフォームにて予約を受付中です。

武蔵小山 Live Cafe Again
〒142-0062 品川区小山3-27-3
ペットサウンズ・ビル 地下1F
TEL: 03-5879-2251  
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2014年03月05日

「お世話になったあの方へ」



昨日のこと、夜になるまでたまった仕事をせっせとこなしてから出かけて、スターパインズカフェで杉真理さんのライブを観た。杉さんの300曲にも及ぶという他アーティストへの提供楽曲のみを演奏するという特別なステージ。杉さんの40年近いキャリアをまざまざと見せつけられた感じで、一曲一曲回想したり解説したり、ときにネタばらしまでしながら楽しそうに歌う杉さんはまさに“全身音楽家”でした(大瀧さんの逸話も嬉しかった)。杉さんが詞曲を書いたものはもちろん、山口百恵さん、さくらももこさん、秋元康さん、竹内まりやさんとその共作陣も多岐に渡り、個人的に印象的だったのは小林克也とザ・ナンバーワン・バンドに書いた「今宵踊らん」という曲、「小津の映画に出てくる笠智衆のような」という歌詞の斬新さ。そしてザ・キングトーンズに書いた「夕焼けレッドで帰りましょう」にぐっと感動したのは同じくキングトーンズが歌い上げた高野寛さんの「夢の中で会えるでしょう」を数日前に演奏したからかもしれない。初めて杉さんに会って今年で15年。日頃の感謝を込めてもうすぐ還暦の誕生日を迎える杉さんに早めのプレゼント。杉さんはいつも優しくていつも大きい。

この日のライブは“お世話になったあの方へ”というタイトルだったのだけど、とても杉さんらしい、心からの言葉だなと感じました。楽曲提供をするときに歌い手の方から「素敵な曲を書いてくださって」と感謝されて恐縮して必ず思うことは「こんな曲を書くきっかけをいただいてありがとうございます。この歌をよろしくお願いします」と思うのです、いつも。そんな思いを抱えながら帰ってきてから先週届いた中島愛さんのライブDVD『5th Anniversary Year’s Final Live メグミー・ナイト・フィーバー』を観た。都合がつかずに観ることが叶わなかった昨年秋の中野サンプラザでのライブ、コーラスにHICKSVILLE真城さんが。初めてライブを観たときにもステージと客席の一体感に驚いたのだけど、映像作品でもその熱気が伝わる。歌詞を書かせていただいた「金色〜君を好きになってよかった」はアンコールで7分半をかけて、客席との歌の掛け合いも素晴らしかった。昨年末にライブを観にきてくれた愛さんからも「素敵な歌詞を…」と感謝されて嬉しかったのだけど、僕が書いた歌詞がコンサートのなかで“まめぐ”さんとファンの皆さんをつなぐ共有物になっているのを感じて心から感動しました。

僕も提供楽曲を演奏する機会を持ちたいなあ、今あの曲やこの曲を自分の声で歌ったらどんなふうに響くかなあ、などと想像が膨らんだ夜でした。  
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2014年03月04日

深大寺のだるま市



昨日のこと、深大寺のだるま市へ。去年初めて行って、だるまの面白さに魅了されたのだ。まだアルバム『新しい青の時代』が完成していないときだったので、完成したときのため、レコ発ライブのため、家内安全のため、と欲張っていくつも買ったのだけど、昨年は本当にいい年になったので今年も願掛けにいく。深大寺は交通規制までされるほどの人出、ちょうどお練り行列というお坊さんたちの列に遭遇、平安絵巻さながらの風景にテンションがあがる。

去年お世話になっただるまを護摩焚きしてもらい、たくさん並ぶ屋台で今年のだるまを選ぶ。僕はどうしても猫がくっついてるやつが気になる。今年僕は本厄なので特に厄祓いを司る色である赤と黒が入っただるまにしました。だるま開眼所に並んでお坊さんにだるまの左目に目をいれてもらう。梵字で阿の文字(阿吽の阿です)、物事の始まりの意。願いが叶ったら阿吽の吽の字を入れて奉納することになります。赤青黄緑白金とたくさんの色のバリエーション、変わった顔のだるまがあり面白いのです。張り子職人の五十嵐くんはまた「ああ、またこの人だるま市行ったな。五十嵐の張り子があるというのに」と呆れているのだろうな。

お錬り行列を眺めていたら見覚えのある顔!高橋久美子ちゃんとばったり。雑誌ROLaの連載「祭り女が行く!」の取材で来たそうで、職人さんたちにいろいろ話を聞いて「埼玉のだるまはこうで、高崎のだるまの特色はな…」とちょっとしただるま博士になっていました。結局そのまま喫茶店で日が暮れるまでだらだらとおしゃべり、楽しい時間。真っ赤な色味には心をぱっとさせるような力があるなあと感じた一日でした。深大寺だるま市は日本三大だるま市のひとつ、昨日と今日開催されています。また来年まで。


  
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2014年03月03日

NAOT TOKYOオープニングライブ/Moving Distance(2014.3.1〜3.2)



カレンダーを一枚めくって弥生、雨の土曜日。蔵前に新しくオープンするNAOT TOKYOでのライブでした。去年からいろいろな点と点、縁が繋がって実現したこの日のライブを僕はずっと楽しみにしていました。イスラエル生まれの靴NAOTを初めて買ってから数年、自分の足のかたちにぴったりフィットしたこの靴は僕をこの日の会場に連れてきてくれたのです。高野寛さんとの共演、会場入りして家に帰るまで(2晩明けてもまだ)ずっと幸せな時間。

リハーサルで高野さんを目の前にして「確かな光」をこんなふうにカバーしています、と果敢に披露、そこに高野さんがキラキラしたアルペジオを重ねてきてくれたときには鳥肌がたちました。札幌からツアーに来ていたキッコリーズのカポウさんは20年来の高野さんファン、急遽彼女もセッションに参加することになり緊張の面持ちでしたが、会場準備からずっとスタッフ全員が和やかな雰囲気でこの日のライブが素晴らしいものになるという予感がありました。

僕は履き慣れた靴で軽快に歩くような曲を選んだセットリスト。1曲目の「home sweet home」はソロ活動をするきっかけのうちの1曲、続く「光と水の新しい関係」も落ち葉の道を一歩一歩と踏みしめていく歌。15年前に書いた「keep on rockin'」は懐かしくこそばゆく、しかし今の感情とクロスするところもたくさんあって愛しい。足元を確かめながら進む「長距離ランナー」、岐路に立ち尽くす「それを運命と受け止められるかな」、自分の中で組み立てたストーリーを辿るような楽しさがありました。

高野さんとのセッションはまだCDになっていない新曲「太陽と満月」。色を塗っていないドラフトに高野さんのギターとコーラスでカラフルな抑揚を添えてもらいました。「予感」は高野さんに歌ってもらいたくてリクエストした選曲。カポウさんのノコギリとオクターブユニゾンも加わって歌のオーラのようなものが何倍もふくらんだように感じました。最後は初めて出したCD(メジャーデビュー盤にも収録)から「tsubomi」を生声とギタレレでスピーカーを通さずに。

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高野さんのステージは歌とギター、挿し込まれるお話すべてが刺激的で、僕はずっと前のめりでこの音楽空間の空気を深呼吸していました。高野さんはデビュー25周年アニバーサリーの最中、僕はデビューから15周年。そしてともに射手座のB型、さらには同じギターケース、同じギタースタンドに同じ革張りの譜面ファイルというおまけも伴って「シンクロニシティ」ということについても考えた。歌にまつわる逸話が僕にはとても興味深く「夜の海を走って月を見た」には違う角度から光が当たった。そして本編の最後、生声と生ギターで歌われたのは25年前のデビュー曲。はるか先を進む長距離走者(奏者?)の凛とした力強い背中を見せていただいた気がしました。感動した。

そして高野さんと僕とカポウさん3人でアンコールセッション、楽しかった時間も必ず終わるのだ。言おうか言うまいか迷っていた夢の話をあたたかく笑って受け止めてもらって、歌ったのは「夢の中で会えるでしょう」、なんと幸せな音の重なり。そして最後は「確かな光」。この曲を作った背景も初めて聴くことができて、なんとささやかで、しかしとても大きな祈りの歌だなあと感慨深く思いながら演奏しました。最後のリフレインがずっと終わらなければいいのにな、と思った。

風の栖宮川夫妻とスタッフのみんな、音響はsonihouseの多面体スピーカー、オカズデザインのレモネードと甲斐みのりさん心尽くしのお土産。そして満員のお客さん(窮屈な思いをさせて申し訳ありません)といろいろ手伝ってくれた友人たち。川を滑る屋形船と水面の光、雨に煙るスカイツリーなどなどすべてのものがこの日のライブを一期一会のものにしました。またこんな機会が巡ってくればいいな。打ち上げも楽しく高野さんとの音楽話はこれからの自分の糧になります。下の写真は風の栖 宮川さんファミリーと。どうもありがとうございました。




そして一夜明けても余韻は続き、池袋の東京芸術劇場で開催中の「Moving Distance:2579枚の写真と11通の手紙」のプログラムのひとつとして行われる高野さんのライブを観にいくことに。予想していたことだけども前日の蔵前でのライブとはまったく違う内容、前日が“光”だとすればこの日は“影”にフォーカスしたようなパフォーマンスに心が震えた。細野晴臣「終りの季節」YMOの「cue」とカバーも交えて、津波後の瓦礫の中から回収、洗浄をされた2579枚の写真のインスタレーション「記憶の壁」に触発された即興演奏は特に圧倒的で、このシーンを目撃できたことを幸運に思いました。2日間高野寛さんという不世出のアーティストに接して、確実に自分のなかに変化があって、それは自分の15周年というアニバーサリーにも必ず反映されることになるでしょう。素晴らしい2日間でした。


  
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2014年03月02日

NAOT TOKYO オープニングライブ(with 高野寛)【SETLIST】



2014年3月1日(土)@ 蔵前 NAOT TOKYO
“NAOT TOKYO オープニングライブ”


1.home sweet home
2.光と影の新しい関係
3.keep on rockin'
4.長距離ランナー
5.それを運命と受け止められるかな
6.日向の猫
7.hanalee

8.太陽と満月(with 高野寛)
9.予感(with 高野寛、カポウ)

アンコールセッション
夢の中で会えるでしょう
確かな光


  
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2014年03月01日

3月が始まった



昨日のこと、蔵前でのライブの準備とリハーサルを粛々と。春のような日で、この陽気が土曜日に当たればよかったのに、と思う。1年前の3月のことを思い出すと、まだ全然レコーディング作業でバタバタしている頃で、曲順も収録曲数も二転三転していたころ。スタジオへ出向いたり、ミュージシャン仲間を自宅に呼んで録音したり、気分転換に想定した曲順で並べたCDRを聴きながら鎌倉や葉山へドライブしたり。ニューアルバムへのプレッシャーに押しつぶされそうな冬の終わりだったのだけど、今年は今年でとても充実した季節を過ごしています。

最近本屋で手に入れたのは大瀧詠一特集の「ケトル」、そしてこの頃ずっと気になっていたヒグチユウコ作品集。昨晩にはついに「ウォーキング・デッド」シーズン4前篇を観終えました。今日は天気が崩れてしまいましたが、夕方から蔵前NAOT TOKYOで高野寛さんとのライブ。新しいお店、新しい物語の始まりに音楽でお祝いを。去年ともおととしとも違う3月はゆっくりと始まります。2013年度の締めくくりです。


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2014年3月1日(土)@ 蔵前 NAOT TOKYO
“NAOT TOKYO OPENING LIVE:高野寛 X 山田稔明”

17:00開場/17:30開演/料金3500円
出演:高野寛、山田稔明

ライブ・イベント等でお世話になっている奈良風の栖がイスラエルの
手作り靴NAOT(ナオト)の日本直営店が東京蔵前にオープンさせます。
そ開店をお祝いするライブイベントに高野寛さんと一緒に参加、特別な
宴になりそうです。スカイツリーを眺める墨田川のリバーサイドで始まる
新しい物語にご注目ください。

*THANK YOU!SOLD OUT!

NAOT TOKYO(3月7日OPEN!)
台東区駒形2丁目1-8 楠ビル301
http://naot.jp/
  
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