2015年02月28日

ひなたのねこ練習|ライブ情報追加



昨日のこと、夜までずっとアレンジ試作と録音。夜になってテクテクとご近所の近藤研二さん宅へ。ひなたのねこライブのための打ち合わせ。譜面を眺めながら、そのうちギターやウクレレを手にして。思えば初めてのセッション、それがポチと2ヶ月違いで天国に昇ったマルオくんの霊前であることがじわじわと感動的で、思案しているふりをして涙をこらえたり感情の振れ幅を再確認した時間でした(歌っているのが猫の歌ばかりなわけで)。3月6日のライブは定員数に達した後もたくさんのキャンセル待ちでのお申込みをいただき、モナレコードと相談して最大で何人までいけるかというのを最終決定しますのでお返事に関しては今しばらくお待ちください。

しかし同じ町内会で打ち合わせがこれだけ楽なのか、と。7時に行きますーと伝えて7時に家を出ればいい。イトケンさんが近所だったときもそうでしたが、話す内容が「昨日そこでハクビシンを見た!」とか「あそこの通りに黒猫がいるんです」とか、こんな東京に住んでいてご近所に友人ができるのはとても楽しく面白い。

気づけば今日は2月最後の日で、明日から3月。東日本大震災から4年となる3月11日の夜に下北沢のコーヒースタンドで歌を歌うことになりました。下北沢に立ち寄ると必ず立ち話をしてコーヒーをテイクアウトするBOOKENDS COFFEE、CLUB Queのそばにあるお店です。とても小さな場所でお客さん同士が肩を寄せあってささやかな音でレコードを聴いたり話をしたりする夜になると思います。


2015年3月11日(水)@ 下北沢 BOOKENDS COFFEE SERVICE
“志田の夜カフェ。with 山田稔明ライブ”

20:00 start:No charge
DJ : 志田一穂/ライブゲスト : 山田稔明

アナログレコードをゆっくりゆったり聴きながら、コーヒーやビールやおしゃべりを
楽しむささやかなイベントです。今回はGOMES THE HITMANの山田稔明氏をお迎え
してライブもお送りします。ライブは21時半くらいからを予定。限られたスペースな
ので恐縮ですが、一緒に音楽を共有したいと思います。

下北沢 BOOKENDS COFFEE SERVICE
東京都世田谷区北沢2丁目11ー17
TEL 03-3411-8885

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2015年02月27日

春はもうすぐ?



一昨日はラフォーレ原宿まで行ってCat's ISSUE POP UP STOREを眺めた。猫好きはパトロールを怠らない。そして昨日は冷たい雨のなか渋谷まで出かけて古い友人となんということもない話をしながらのご飯。「どれだけ子ども時代に悪さをしたか」という活字にしたらアウトな話題などで盛り上がり気づけば数時間経ち、雨は上がってきれいな月が見えた。出かけている時間以外はずっと録音している。昨日は2010年に書いた曲を再録音して、今日は今年書いた曲のアレンジをずっと試している。どこか旅行に行きたい気分になるがそれは現実逃避である。真夜中にWOWOWでやっていた「ダラス・バイヤーズ・クラブ」という映画が面白くて珍しく全部観た(最近はテレビを観てるとすぐに寝てしまう)。そしてハッと我に返ると明日で2月は終わり、もう来週からは3月なのだ。

東京では下北沢モナレコードで「ひなたのねこ」展が好評ですが、大阪でも天保山のギャラリーグルッグで「ねこ写3」という猫に関する展示をやっています。毎回グッズを取り扱っていただいていますが今回もCDやカレンダー、カード等、さらにはグルッグ限定のPOCHIバッジも販売中です(カメラを構えています。数量限定)。ぜひ週末にでも足をお運びください。


ねこ写3

開催期間/2015年2月21日(土)〜3月15日(日)
毎火曜日をのぞく20日間:11時30分〜19時30分(最終日は17時まで)
<写真展参加者>
GAKU/きたがわなおみ/キムラアキコ/しろねこ/中野利彦/
西森勇斗/はやしみほこ/BanaY/まつうらともこ/みやぢ/
横谷マギー and more…(敬称略・順不同)

グルッグ(http://glogg2012.blog.fc2.com/
OPEN / 11:30-19:30 (火曜休み)
大阪市営地下鉄 中央線「大阪港駅」下車 4番出口より徒歩約3分
  
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2015年02月26日

ライブ情報まとめ



猫に関するいろいろは3月10日で一段落して、しかし春からも楽しみなライブが続きます。
すでにチケット完売の公演もありますがたくさんのご来場をお待ちしています。
4月25日のGOMES THE HITMAN公演までの山田稔明ライブイベントまとめ。


3月6日(金)@ 下北沢モナレコード
““ひなたのねこ” TALK & LIVEー猫がつなぐ”

出演:山田稔明 with 近藤研二/トークゲスト:木下綾乃
19:00開場/20:00開演/2500円(オーダー別)
*THANK YOU!SOLD OUT!



3月11日(水)@ to be announced
詳細追って



3月14日(土)@ 蔵前 NAOT TOKYO
“NAOT TOKYO the 1st Anniversary Live”

出演:高野寛、山田稔明
17:00 open/17:30 start/料金3500円
*THANK YOU!SOLD OUT!


4月5日(日)@ 等々力 巣巣
“永井宏作品展 growing green 1996”

出演:山田稔明✕中森泰弘(HICKSVILLE)✕イシカワアユミ+象の音楽(村椿菜文+イシカワアユミ)
18:30開演/3000円(ドリンク付) 
*作品のスライド上映とポエトリーリーディング、ライブ
予約は巣巣HPにて受付中


4月11日(土)@ 渋谷 喫茶 SMiLE
“LIVE IN SMiLE”

出演:加藤千晶ガッタントンリズム、山田稔明
19:00開場/20:00開演/料金2000円(別途1ドリンク)
*チケット残りわずかです!


ライブ詳細、ご予約はこちらから  
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2015年02月25日

モナレコードミーティング



昨日のこと、夜まで録音作業して下北沢モナレコードへ。ありがたいことにPOCHIバッジが納品するたびにすぐ完売する。aalto coffeeに焙煎してもらったひなたのねこブレンドもなくなってきたのでそれも追加で持っていきました。展示を見にきてくれた方々ともいろいろお話することができました。「友だちのために」といろいろグッズを買っていく人もいて、猫の絵を描いたりサインを描いたり。

シンガーの立花綾香嬢もふらっとやってきて「最近ミルを買ったんですー」と嬉しそうに珈琲豆を手にとって(初めて会ったときはコーヒー苦手そうだったのにな)、限定カフェメニューのクランベリーソーダを美味しそうに飲んだ。彼女は僕の「harvest moon」に登場するクランベリーソーダに感化されて自分でも「クランベリーソーダ」という歌を作ったくらいなので念願叶ったり、という感じか。そして3月6日に一緒にライブをする近藤研二さんも遊びにきてくれて「やっぱこれば食べないかんやろ」とひなたのねこパンケーキとひなたのねこブレンドを注文。並んだポチの写真をゆっくり見て歩く背中を眺めて、不思議な気分になりました。近藤さんが僕と同じ町内会に越してきたのが去年の春で、ポチが逝ったのが6月、近藤家のマルオくんが亡くなったのが8月で、冬の始まりに初めてお会いして、来るべき春についに一緒にライブをするという縁よ。「日向の猫」を泣かずに演奏できるか心配とおっしゃっていましたがきっと大丈夫。

夜も遅くなって元くるりの森くん、元ゲントウキのイトケン、キンモクセイのイトシュンと良くんと次々ミュージシャンが現れた。この日はたまたま親睦会という名の飲み会がモナレコードで予定されていたのです(モナ2階カフェは飲み会モードでもメニュー豊富です)。新宿でのライブを終えて遅れてきたのがこの集まりを招集したどきどきキャンプ佐藤満春さんで、彼は「トイレ博士」であり、日々トイレについて考えているわけだけど、その思いが高じてバンドを組みたいということになったのだ。それぞれサトミツさんと繋がりのあるミュージシャンが呼ばれ、その全員が古くからの知り合いということで「まあ、なんだかわからないけどおもしろそうだからちょっと集まってみようか」という感じでいろいろ進んでいる。そのあたりの詳しいことはラジオ番組のポッドキャストで語られています(佐藤満春 in 休憩室:僕らのゲスト出演回は1月25日と2月1日分)。

しかし感慨深い。デビューした1999年に渋谷屋根裏で対バンしたくるり(ものすごい敗北感だった…)のもっくん、ゴメスがBMGを離れるタイミングでデビューしたキンモクセイ(彼らのデビュー直前ライブをスタッフ陣と一緒に観て「なかなかいいじゃないですか」とか先輩面した僕)のふたり、イトケンももう10年来いろんなところで会うし、その全員と僕は初めて一緒に演奏することになるかもしれない。下北沢モナレコードでたくさんの人にあって楽しい夜でした。


  
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2015年02月24日

哀しみのシャロン|Sharon Van Etten 来日公演



昨日のこと、アメリカニュージャージー州出身のシンガーソングライター、シャロン・ヴァン・エッテンのライブを観てきた。日本ではビルボードライブ東京での一夜限りのステージだったので弾き語りか小編成だと思っていたら、オーストラリアへ行く前のワールドツアーの行程、Youtubeなどでよく観た5人編成のバンドでの演奏で、個人的な予想をはるかに上回る素晴らしさだった。数年前に『Tramp』というアルバムをジャケ買いして(アナログ盤のサイズがいい)その深淵を覗きこませるような雰囲気が妙に気になって、ターンテーブルにのせる機会も多かったのでとても楽しみにしていた来日。

シャロン本人が自分の音楽を「Sad Prairie Folk Music(悲しい大草原のフォーク音楽)」と説明するように、演奏される静謐な曲にも激しい曲にも弾き語りにも滲みだす憂いと哀しみがあるが、彼女がステージに登場したときに僕の口をついて出たのは「か、かわいい…」という感想で、その可憐な佇まいを眺めながら聴く歌はレコードよりも何倍も心に響いた。曲間のMCで見せる子供っぽさや真摯に感謝を述べる姿、オムニコードを魔法のように操ったり、フェンダージャガーをカリンカリンと鳴らす姿は「メランコリックなアコースティックシンガー」以上の何者かであった。素晴らしい時間を過ごした。心底感動した。

偶然同席した音楽ライターの赤尾美香さんから3月に公開される映画「ブルックリンの恋人たち」にシャロン・ヴァン・エッテンのライブシーンが登場すると聞き俄然興味がわいた。僕が数年ずっと熱心に観ている「ウォーキング・デッド」(ゾンビのやつね)のシーズン4のキャロルがチームを離れる別れのシーンで不意に彼女の歌が流れてきたときは世紀末のサウンドトラックのようで息が止まるかと思うほどハッとしたし、そのモノトーンの雰囲気は映像作品とも相性がいいのかもしれない。雨降りで光の粒が乱反射していつもより近未来的に見える東京ミッドタウンで“Sad Prairie Folk Music”に打ちのめされたが、帰り道ではきれいな下弦の月が見えて気分がよかった。世界は悲しみのうえで成り立っているということか。


  
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2015年02月23日

コンピレーションアルバム『猫と音楽の休日』に参加します(2015年4月15日発売)

猫と音楽の休日_J2013年にリリースされたVA『猫と音楽の蜜月』が大変好評だったということで、その第二弾が春にリリースされることになりました。前回に続いて録りおろし楽曲「猫町オーケストラ」で参加させていただきます。なんと今回もまたオープニングトラックに抜擢されて嬉しいかぎりです。ピアノとオルガンをsugarbeansくんに弾いてもらいそれ以外の楽器を僕が演奏して、ソロ作でずっとお世話になっている手塚雅夫さんがミックス。自信作になりました。そしてもう1曲、“猫友だち”のシンガーソングライターkainatsuさんの「テマヒマ〜うたた猫のテーマ」を一緒に制作しました。僕は共同アレンジ諸々とコーラスとミックスを担当し(kainatsuさんには「猫町オーケストラ」でハーモニーをつけてもらっています)それが2曲目。他の楽曲はまだ未聴ですが、いま僕のコンピューターのなかにあるオープニング2曲はあたたかくて良い感じです。個人的には同じ時期に猫を亡くした杉真理さんの歌が気になる。Chocolat & Akito「黒猫」は2013年に愛聴した『Duet』収録の歌。早くアルバム通して聴いてみたいです。



『猫と音楽の休日』/ Various Artists

猫好きによる、猫好きのための、猫をテーマにした作品集第2弾。
猫への愛情溢れる、心温まる音楽をどうぞ。

発売元:ユニバーサル ミュージック/USMジャパン
規格番号:UICZ-4323
発売日:2015年4月15日
価格:2,500円(税込)/2,315円(税抜)
A式紙ジャケット仕様(16Pカラー・ブックレット封入)
ライナーノーツ:土橋一夫

本作『猫と音楽の休日』は、2013年にリリースされた『猫と音楽の蜜月』の続編で、
猫好きなミュージシャンによる猫好きのためのCDです。12組のアーティストが猫を
テーマにした作品を持ち寄ったもので、猫好きには音楽的にも、アイテムとしても
たまらない作品集です。「猫を飼っている」「以前猫を飼っていたことがある」
「猫がたまらなく好きだ」「猫っぽいと言われたことがある」…など、自身が猫と
関わりのある、という方ばかりが参加しました。猫好きだからこその視点に立った
作品を、どうぞお楽しみ下さい。


01:猫町オーケストラ/山田稔明
  作詞・作曲・編曲:山田稔明
02:テマヒマ〜うたた猫のテーマ〜/kainatsu
  作詞・作曲:kainatsu/編曲: kainatsu, 山田稔明
03:いけないことかな(Nothing's to Be Blamed)/EPO
  作詞・作曲・編曲:EPO
04:月夜のワルツ/庄野真代
  作詞・作曲:庄野真代/編曲:浜田山〜ず
05:一角ネコのお話/piano trio chou-chou
  作曲・編曲:吉良 都
06:そうして彩づく/菅 大祐
  作詞・作曲・編曲:菅 大祐
07:T&J/さらさ
  作曲・編曲:さらさ
08:逃げるサンクチュアリ〜Just a Little Cat〜/Rita-iota
  作詞・作曲・編曲:水野ノブヨシ
09:Brand new day/玉城ちはる
  作詞:玉城ちはる, 横山未貴/作曲:小野泰三/編曲:福 由樹子
10:黒猫/Chocolat & Akito
  作詞:片寄明人/作曲:ショコラ/編曲:Chocolat & Akito with The Band
11:君が元気になれば/杉 真理
  作詞・作曲:杉 真理/編曲:嶋田陽一
12:猫のお散歩/ヤマグチイワオ
  作曲・編曲:ヤマグチイワオ  
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2015年2月22日(日)“the first contact!―新井仁 × 山田稔明” @ 渋谷グラニテ

昨日のこと、猫の日ということで(そうじゃなくても毎日だが)猫とバタバタ格闘していたら夕方に。渋谷まで出かけて新井仁さんとのライブ。新井さんのNORTHERN BRIGHTはゴメスと同じ1999年デビューということで、これまで一度もお会いしたことがなかったのが不思議でしたが、長く活動しているとこうやって何年越しかの対面がもたらされるのだなあと嬉しく思いました。初めてのカフェグラニテは渋谷の喧騒のなかでふっと時間が止まるようなウッディな雰囲気の気持ちいい空間でした。SNSなどでの繋がりをあった新井仁さんとの初対面、「やっと会えたね」という台詞で始まったこの夜。ステージも狭いのでセッションは次回か、となったのですが、ちょっとギターで合わせてみたら「できる!」ということになって開演前からわくわくするような感じ。


2015年2月22日(土)@ 渋谷 グラニテ
“the first contact!―新井仁 × 山田稔明”


1.平凡な毎日の暮らし
2.一角獣と新しいホライズン
3.猫のいた暮らし
4.猫町オーケストラ
5.my favorite things(仮・新曲)
6.太陽と満月(新曲)
7.small good things(新曲)
8.tsubomi
9.hanalee





猫が出てくる歌多めのセットを、と思いましたが結局いつもとそんなに変わらないという感じで無意識のうちに潜む“猫”を再確認。「猫町オーケストラ」は今年になってコンピレーション盤のためにレコーディングした曲ですが、猫の日にその詳細が発表されました(VA『猫と音楽の休日』)。「my favorite things(仮)」は前回のleteで「the one I love」という仮タイトルで歌った歌。春の足音に耳を澄ましながら歌う「tsubomi」、この曲をもう何年歌っているだろうか。リラックスして楽しく演奏することができました。

新井さんのステージもたくさんの旅を経た貫禄を感じました。新井さんちの猫、キララという子がいるらしい。僕の「Qui La Laの夏物語」をぜひ聴いてほしい。最後に一曲セッションは小沢健二のカバー「今夜はブギー・バック/あの大きな心」。この曲を人前で歌うのはもしかしたら大学生以来かもしれない。初共演とは思えない楽しい会話、そして良いハーモニー。事務所がすぐそばにあるイラストレーター大塚いちおさんが遊びにきてくれて嬉しかったな。いちおさんとは5月に絵と音楽のコラボレーションを予定しています。打ち上げでは美味しいへぎ蕎麦、なんとなく“猫”と“新潟”がキーワードになった夜でした。





  
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2015年02月22日

おしゃれ探訪



昨日のこと、等々力巣巣で始まったはしもとみおさんの展示を観にいった。大きいのも小さいのもたくさん木彫りの動物たちがかわいい。いや、かわいいというか、魂が入っていて存在感がすごい。はしもとさんは去年のひなたのねこ展でポチの木彫像をいくつも作ってくれた。現在開催中の下北沢モナレコードの展示にもはしもとさんのポチがいます。ひなたのねこ展とあわせて巣巣のはしもとみおさん個展もぜひ訪れてみてください。来週ワークショップがあるそうで、またはしもとさんにお会いできたらいいなと思う。

それから第三京浜から横浜横須賀道路で海まで。気晴らしにちょっと車で出かけるなら横横で海まで走るのがいい。引っ越したバンドメイト五十嵐くんが自宅で作業中だったので鎌倉の新居を訪問。リノベーションを施され、壁紙もこだわりがあってとてもおしゃれ。オシャレ野郎五十嵐、今日から略して彼をオシャラシくんと呼ぶことにする「家が寒いんです…」と彼は言うが、そうなのだよ。マンションから2階建ての家に越すと「寒い寒い問題」が台頭するのだよ。そしておしゃれは寒さとの戦いなのだ。彼のうちのリビングは日当たりが良く、紗幕のようなカーテンが気持ちよく揺れていたが、あのカーテンでは窓からの冷気が直に体を冷やすだろう。健闘を祈る。鎌倉に来たらカフェ・ヴィヴモン・ディモンシュに行かなければ達成感はない。オムライスとパフェ、そして“ゲイシャ”という名のネクターのようなコーヒーをいただいた。マスター堀内さんは「ジュースだと思って飲んでみて」とおっしゃったが、本当に新体験のコーヒーでした。夜は海回りで吉祥寺に戻ったのだけど、夜の水面に揺れる街の灯は行ったこともないモンテカルロ?マルセイユ?を思わせるようなおしゃれドライブでした。

今日は猫の日。まあ毎日猫の日だけど2月22日は猫好きには楽しい日です。夜は渋谷でライブ、同じ猫好き猫飼いミュージシャン新井仁さんとの2マンです。初めてのお店での演奏なので新鮮です。当日券等に関しては直接会場までお問い合わせください。


2015年2月22日(日)@ 渋谷 cafe granite
“the first contact!―新井仁 × 山田稔明”


出演:新井仁、山田稔明

18:00OPEN/19:00START/前売 3000円 当日 3500円
(共に + 1drink order)

※ 前売りチケットのご予約は「lifestylemusic1970@ybb.ne.jp」宛てに
公演日、お名前、枚数を書いてメールを送って下さい。
確認出来次第返信致します。公演日前日24時までにお願いします。

カフェ グラニテ
〒150-0044 東京都渋谷区円山町 1-18 峯ビル 2F
03-3462-2132


  
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2015年02月21日

猫騒動 4thシーズン(9)猫の町内会



昨日のこと、下北沢モナレコードで開催中の「ひなたのねこ展」、POCHIバッジが早々に売り切れてしまったので追加納品しにいくついでに数時間カフェに席を取って在廊させていただいた。金曜午後の落ち着いた時間だったけどお客さんといろんな話ができて良い時間でした。猫を2匹飼っているというカップルのお客さんとは「さかり」の話を。ポチ実とまったく同じタイミングで仔猫が盛ったのでインスタグラムを見ながら同じ気持ちで対応できた、とか。花を持ってきてくれた人もいたし、愛知県からわざわざお越しいただいた方もいらっしゃった。

そして同じ町内会の、うちのすぐ近所に住むAさんが展示を観にきてくれてびっくりした。Aさんは去年書いた猫騒動サードシーズンの重要登場人物。「気づいたときには関東での展示が終わっちゃっていたので今回楽しみにしてて…」と少し照れるAさんと下北沢のカフェでお会いするのは不思議な気分。そして気になっていたポチの姉妹である、チミヨ(ソラミ)ちゃんとサビ子ちゃんのその後のことを聴くことができたチミヨ(ソラミ)はいいおうちに里子としてもらわれたらしいが、サビ子はその強い野性のせいで人に慣れるのがまだ難しいらしく、引き続き態度を軟化して人と共生できるように練習しているらしい。サビ子は、しかし、ポチ実同様に今年になって発情期が来て、避妊手術を受けたとのこと。人が怖いのに全身麻酔されて手術されてサビ子もさぞかし辛かったことだろうね。人生いろいろで猫もいろいろだ。

このAさんのうちが実は写真絵本「ひなたのねこ」に載っている。「ねえねえ なにをみつめているの?」のページ、ポチが見据える赤茶色の家がAさんのお宅だ。こんなご縁がその後につながることをポチは予見していたのだろうか。奇しくもAさんと(同じく近所の)Bさん家族がチミヨと一緒にうちに訪れたのはご近所の近藤研二さんと初めてちゃんとお会いしてお互いの猫の話を聞かせ合って号泣した翌日。東京に暮らしていてこんなご近所付き合いがあるのが不思議。これもきっと猫が招いたサムシング・ストレンジ。

今週末はいよいよ2月22日で猫の日。ぜひ下北沢モナレコード「ひなたのねこ展」にお越しください。ラフォーレ原宿で開催されているCat's ISSUE POP UP STOREも楽しそうなので、下北、原宿、そして渋谷での僕のライブ、とはしごするのもお薦めです。






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2015年02月20日

本日モナレコード「ひなたのねこ展」に在廊します

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今週から始まった下北沢モナレコードでの最後の「ひなたのねこ展」へたくさんの方が足を運んでくださってとても嬉しいです。昨日は遠方からのポチ&ポチ実ファンの方が巣巣からモナレコードとはしごしてくれたという報告もありました。今回も早々にPOCHIバッジが売り切れてしまい(昨日のお昼に)残念な思いをされた方も多いと思います。申し訳ありません。去年の4月に1000冊作った「ひなたのねこ」という写真絵本が段ボール箱いくつも自宅に届いたときには「こんなにいっぱいどうするよ…」と途方に暮れましたが、発刊から1周年を待たずに最後の一包みとなって感慨深いです。寂しいけど嬉しい。ありがたい。




今日はPOCHIバッジを再納品がてら下北沢モナレコードに午後しばらく在廊するつもりです(原稿書き仕事を持っていくのでPCに向かってぶつぶつ言ってるかもしれませんので声をかけてください)。15時以降、夜までまた状況や詳細はTwitterなどでお伝えします。ひなたのねこパンケーキ、四十路男ひとりで注文できるかな…。頑張ってみよう。3月6日のトーク&ライブイベントは完売御礼、とても賑やかで華やかな展示ファイナルになって本当に嬉しいです。引き続き3月10日までよろしくお願いします。



山田稔明「ひなたのねこ展」@ 下北沢 モナレコード おんがく食堂


愛猫家として知られるシンガーソングライター山田稔明が愛猫「ポチ」との
何気ない日常を描いた写真絵本『ひなたのねこ』を発表。その発売を記念し
た写真展がmonarecords おんがく食堂にて開催されることになりました。

写真の展示に加え、イベント限定メニューやねこ好き・雑貨好きの方必見の
オリジナルグッズの販売、トーク&ライブイベントも開催します!

「猫がいる普通の生活を通して、それがいかに愛おしいものかということを
伝えたい、そして猫と一緒に暮らしている人だけではなく、それぞれにかげ
がえないものがあり、身近にある些細なことこそが大切なものだと、この展
示を通じて感じてもらえたら嬉しいです。」山田稔明

【日時】2月17日(火) 〜 3月10日(火)(定休日なし)
【場所】下北沢 モナレコードおんがく食堂(http://www.mona-records.com/
【時間】12:00〜23:30(土日は11:30〜)入場無料
  
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2015年02月19日

猫ラジオ



昨日のこと、冷たい雨の一日。夕方から出かけて半蔵門のTOKYO FMへ。「News Delivery」という番組はここ数年で何度か出させていただいている番組。かつてライブに足繁く通ってくれたファンが社会人になって番組担当ディレクターになっているという、15年越えの時間をかけた繋がりの場。2月22日の猫の日を前に今週は“猫ソング”がテーマとのことで、猫ジャケの名盤を紹介しにいってきました。

パーソナリティの稲葉智美さんに会うのがとても楽しみだった。去年までずっとウィークデイの朝に聴いていたインターFM「バラカン・モーニング」で慣れ親しんだ声の主、特に去年6月ポチにつきっきりの看病をしていた2週間は夜が明けて朦朧としている朝7時に番組が始まって良い音楽がかかって救われるような気持ちになることが何度もあった。ピーターさんの里帰り中の代打DJだった萩原健太さんが天国へ昇ったポチのためにキンクスの「Phenomenal Cat」という曲を捧げてくれた、というエピソードも伝えることができました。それを聴いて僕がラジオの前で号泣しているときに稲葉さんもラジオのなかにいたのです。ラジオの魔法よ。予想通りあっという間に時は過ぎてあっという間の数十分でした。ラジオはいいな。大好きな時間だ。

FM山口と山陰でしかかからない時間帯のコーナーでしたが、今はradikoプレミアムやスマートフォンのアプリでたいがいの番組が全国どこでも聴けるからいい。僕は地方に行ってもいつも聴いているラジオ番組をいつもの時間に聴いてペースを作ることが多い。好きな音楽をかけて好きな話をして、発信側と受信側のインターアクションがあって、たっぷり2時間しゃべるようなラジオ番組がやれたらいいなあ。憧れる。お聴きいただいた皆さま、稲葉さん、番組スタッフの皆さん、どうもありがとうございました。猫の日2月22日は渋谷でライブ。猫飼いCAT LOVERの新井仁さんと。



2015年2月22日(日)@ 渋谷 cafe granite
“the first contact!―新井仁 × 山田稔明”


出演:新井仁、山田稔明

18:00OPEN/19:00START/前売 3000円 当日 3500円
(共に + 1drink order)

※ 前売りチケットのご予約は「lifestylemusic1970@ybb.ne.jp」宛てに
公演日、お名前、枚数を書いてメールを送って下さい。
確認出来次第返信致します。公演日前日24時までにお願いします。

カフェ グラニテ
〒150-0044 東京都渋谷区円山町 1-18 峯ビル 2F
03-3462-2132

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2015年02月18日

ポチ実の受難と試練|今日夕方のラジオに出ます



昨日のこと、夕方まで実験、録音。夜になってご近所近藤研二さんがうちに来ることになったので、あらかじめ門も玄関も鍵を開けておいて足音を潜めて呼び鈴も鳴らさずにうちにあがってもらう、という作戦でルンルンの調子よくごろごろするポチ実が2階に逃げないようにしてリビングに閉じ込めることに成功。ポチ実はパニックになって逃げ場所を探すも、「よかろーもーん」と久留米弁で近づく近藤さんに「あ、この人見たことある気がするにゃ…」と緊張感を抱きつつ、初めてお客さんと同席して目をまんまるにしてかわいらしい姿を見せるという猫仕事をこなすことができました。次のミッションは「お客さんに体をなでさせる」だ。

近藤さんはフィンランド帰りで、いろいろなお土産話を聞いて楽しい時間でした(近藤さんのInstagramに綴られるフィンランド旅日記にはため息が出るくらいきれいな写真がいっぱいです)。去年8月に15歳で亡くなった愛猫マルオくんに再会するための旅のようにも感じられます。ポチ実もねずみのおもちゃとおやつをお土産にもらってさっそくちょいちょうと遊びカリカリと食べるという姿を見せて甲斐甲斐しかったな。近藤さんとのいろいろは猫といりこが繋いだ縁ですが、来月「ひなたのねこ展」ライブで一緒に演奏できることが本当に嬉しく楽しみです。チケットもソールドアウト、新しいアンサンブルが生まれたらいいなあと思います。

そして今日も「猫」が呼び込んだお誘い、夕方からラジオに出ます。「News Delivery」というJFN系の番組のなかの「サルベージミュージック」というコーナー。今週のテーマが“猫”ということで、僕は猫ジャケの作品を紹介します。去年まで毎朝「バラカン・モーニング」で声を聞いていた稲葉智美さんなのでお話ができることが嬉しい。FM山口とFM山陰でオンエアですが、ドコデモFMというスマホアプリ(ダウンロードして31日間は無料なのでぜひ)で可聴です。


本日2月18日(木)18:25 - 18:55
News Delivery - Evening edition

  
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2015年02月17日

本日からひなたのねこ展 THE FINAL が始まります



昨日のこと、夜までずっと自宅で「ひなたのねこ展」の準備をあれこれ。物販グッズをまとめたり、「ひなたのねこ展によせて(mona recordsバージョン)」を書いたり、店内BGMをセレクトしたり、ポチバッジ作業もあり、何度やってもバタバタしてしまう。ハレパネがない、CDRも切らしてしまった、と吉祥寺まで買い物に行くタイミングで高橋徹也氏から「吉祥寺にいるんだけどー」と連絡があり、タイミングよく一緒にご飯を。今日は去年から懸案の焼き鳥という感じでもなかったので、適当に選んで入ったお店にバーニャカウダが。タカテツ曰く「なんすかバーニャカウダって」、ちょうど野菜がたくさん食べたかったので頼んだら“リアリティの欠如した”誕生日会みたいな大盛りが来て、面白かった。

モナレコードがラストオーダーになる頃をめがけて下北沢へ。写真パネル30数枚と諸々を持ち込む。徳島アアルトコーヒーからは前日に「ひなたのねこ」ブレンドが到着していた。モナレコードの赤茶色っぽい壁に白枠のポチの写真がよく映える。90分ほどかけて写真を飾り終える頃には日付が変わっていました。去年から関東3ヶ所、大阪と巡回した展示、今年頭の諫早で終了というつもりだったのが、モナレコードのスタッフの方からリクエストをいただき今回の縁となった。以前高野寛さんの写真展がとても雰囲気がよかったので、九州から帰ってきたポチのフィナーレ、ゴールが音楽の街下北沢なのもいいなと思ったのです。

カフェが用意してくれた期間限定のメニューが愛があふれていて感動する。まずアアルトコーヒーによる「ひなたのねこ」ブレンド、そして「ひなたのねこパンケーキ」、そして『緑の時代』収録の名曲(迷曲?)をモチーフにした「サニーレタスとフルーツのサラダ」、そして一足先にいただいたのだけど「クランベリーソーダ」(「harvest moon」に登場する)は体がリフレッシュするような清涼感でした。全部食べたい。近々一日どんと構えて在廊(ずっとお茶する)日を設けようと思っています。残り僅かになった「ひなたのねこ」サイン本、いつも大好評のPOCHIバッジは今回定番の“コーヒーver.”に加えてモナ限定“ギターver.”と初めてポチ実が登場する“ふたりver.”を用意しました。ぜひ今日から3月10日までよろしくお願いします。帰宅すると下北沢出張のポチの不在につけこんでポチ実がポチ棚を占拠していました。

3月6日のライブはあと数席でソールドアウトとなります。男性ファンのみんなよ、早く申し込んで!




山田稔明「ひなたのねこ展」@ 下北沢 モナレコード おんがく食堂


愛猫家として知られるシンガーソングライター山田稔明が愛猫「ポチ」との
何気ない日常を描いた写真絵本『ひなたのねこ』を発表。その発売を記念し
た写真展がmonarecords おんがく食堂にて開催されることになりました。

写真の展示に加え、イベント限定メニューやねこ好き・雑貨好きの方必見の
オリジナルグッズの販売、トーク&ライブイベントも開催します!

「猫がいる普通の生活を通して、それがいかに愛おしいものかということを
伝えたい、そして猫と一緒に暮らしている人だけではなく、それぞれにかげ
がえないものがあり、身近にある些細なことこそが大切なものだと、この展
示を通じて感じてもらえたら嬉しいです。」山田稔明

【日時】2月17日(火) 〜 3月10日(火)(定休日なし)
【場所】下北沢 モナレコードおんがく食堂(http://www.mona-records.com/
【時間】12:00〜23:30(土日は11:30〜)入場無料


2015年3月6日(金)@ mona records(2F おんがく食堂)
“ひなたのねこ” TALK & LIVE〜猫がつなぐ

出演:山田稔明 with 近藤研二/トークゲスト:木下綾乃(イラストレーター)
19:00開場/20:00開演/料金2500円(別途1ドリンク)

昨年春から全国を巡回してきた「ひなたのねこ」展の最後を飾る下北沢での
猫好きによる“集会”です(猫好きじゃないかたも安心してご参加ください)。
猫がつなぐ点と線、猫が招く運と縁に導かれての開催!
イベント期間中限定メニューのお食事もお楽しみいただけます。

GOMES THE HITMAN HPにて入場予約受付中
*THANK YOU!SOLD OUT!キャンセル待ちでのお申込みを受け付けています

下北沢 mona records(http://www.mona-records.com/
〒155-0031東京都世田谷区北沢2-13-5 伊奈ビル2F&3F
TEL: 03-5787-3326  
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2015年02月16日

録音デイズ|10年越しの結実



ここ10日くらいずっととりかかっていた楽曲が完成して、昨日納品まで完了した。曲は「猫町オーケストラ」という、10年以上前に書いた曲、文字通りGOMES THE HITMANの定例イベントのもとになった歌だ(どっちが先でどっちが後だったか思い出せない)。バンドでは演奏したことがなく、たまに弾き語りで歌っていた(ポチ逝去のあとの「ひなたのねこ展」ライブで何回も歌うことになりました)。なにかのリリース時の特典CDRのためにアコースティック・バージョンを録音したことがあったが、今回は軽快なバンドアレンジで録音した。作ったときに「こうしたい」と思っていたバージョンだ。ドラムとベース、アコースティックギターとエレキ、マンドリンをひとりで演奏して、僕に相談事をしてきたsugarbeansくんをグッドタイミングで捕まえてピアノとオルガンを弾いてもらい、最後はシンガーのkainatsuちゃんにコーラスを重ねてもらった。『新しい青の時代』すべての楽曲を担当していただいた手塚さんにミックスをお願いしたが参考資料に聴いてもらったのはR.E.M.の「Electrolite」という曲でした。機材回りと新しくして初めての録音だったのでとても楽しくワクワクしながらの作業だった。4月にリリースされるコンピレーションアルバムに収録される予定で、詳細はまた追って。

そして夜からは調子に乗ってまた新しい録音、ずっとやってみたかったキンクスのカバーを試してみた。これも猫の歌。  
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2015年02月15日

猫騒動 4thシーズン(8)いい猫 わるい猫 ふつうの猫



愛猫ポチが逝って今日で241日、もうすぐ8ヶ月。そして生まれ変わりのようなポチ実がやってきてからは5ヶ月になりました。もちろんポチ実は可愛いんだけど、暴れて走り回って鳴いて、ポチに供えてある水を飲んだりカリカリを食べたり、やりたい放題の傍若無人で、いつもいつも口をついて出るのは「おまえは悪い猫だなあ…」「ポチはそんなことしなかったのに!」「このワルネコ!」という言葉たちだ。本当にポチはおとなしくて大人らしく思慮深く面倒をかけない猫だったのだなあ、と壁に貼った大きなポスターを眺めながら、そう思う。ポチはうちに来たのが2歳のときだったのでもう散々遊びに暮れたあとだったのかもしれないけれど、ポチとポチ実の性格には面白いくらいのコントラストがある。

いつかのブログに「ポチ実はポチよりも少しだけ器量が悪いところが先輩を立てて健気だ」というようなことを書いたことがあるが、この5ヶ月の間にポチ実の健康で若さ溢れる可憐さはどんどん研ぎ澄まされていて、写真だけ見ると本当にかわいい。どうかすると「ポチちゃんは“ブサカワ”というか愛嬌がある顔でしたけど、ポチ実ちゃんは本当にかわいいですねえ」などとふたりは比較され、それに対して僕が「いやいやいや、ポチもかわいい猫ですよ。“ブサ”は余計ですよ」と口角泡を飛ばすこともあるこの頃だ。なので、このポチ実の日々の傍若無人さというのは結果的に「ポチはあんなによくできた猫だったのに」というポチの品位を高める結果につながっているのであるから、そういう意味ではポチ実はポチ先輩を立てて健気だ、ということにもなる。

最近ポチ実はネコのぬいぐるみ(チミオと呼ばれている)を弟のように“かわいがる”のが日課で、どんどんぼろぼろになってきたチミオは2階寝室から1階リビングの間を一日に何往復もポチ実に首の後ろを噛まれて運ばれており、気づくと体を曲げて階段の片隅にうずくまっていたりするから不憫だ。ポチはこの騒々しい毎日を守り猫神のように眺めているだろうか。それともじつはポチ実の頭のなかで若猫ならではのやんちゃな季節を楽しんでいるのだろうか(イメージとしては超人バロムワンの目の中、左にポチ実、右にポチが乗って楽しく操縦している感じ。伝わらないだろうけど)。



そんなポチの姿をフィーチャーした「ひなたのねこ」展、おそらく最後の展示が来週から下北沢で始まります。去年の春から続いてきた展示、「最後」というのはもう写真絵本「ひなたのねこ」が残りほんの僅かになっているからで、本当にたくさんの方に観にきていただいてポチはとても幸せな猫だなと思います。今回はモナレコードのスタッフがいろいろ期間限定メニューを考えてくれて、どれだけ愛されているか…と感動します。ひなたのねこパンケーキ、クランベリーソーダ(「harvest moon」という曲に登場するから)、サニーレタスとフルーツのサラダ(『緑の時代』収録の「サニーレタス」がテーマ曲ですね)とわくわくします。盟友アアルトコーヒーの庄野さんは「ひなたのねこブレンド」を焙煎してくれて、それは店内でも飲めるし豆売りもします。そして栗コーダーカルテット、図書館、Controversial Sparkなどで活躍する音楽家近藤研二さんと「ねこをもらったよ」を上梓したイラストレーター木下綾乃さんとのトーク&ライブも残席わずか。これもいい夜になると思います。最後の「ひなたのねこ」祭りをお楽しみに。



山田稔明「ひなたのねこ展」@ 下北沢 モナレコード おんがく食堂


愛猫家として知られるシンガーソングライター山田稔明が愛猫「ポチ」との
何気ない日常を描いた写真絵本『ひなたのねこ』を発表。その発売を記念し
た写真展がmonarecords おんがく食堂にて開催されることになりました。

写真の展示に加え、イベント限定メニューやねこ好き・雑貨好きの方必見の
オリジナルグッズの販売、トーク&ライブイベントも開催します!

「猫がいる普通の生活を通して、それがいかに愛おしいものかということを
伝えたい、そして猫と一緒に暮らしている人だけではなく、それぞれにかげ
がえないものがあり、身近にある些細なことこそが大切なものだと、この展
示を通じて感じてもらえたら嬉しいです。」山田稔明

【日時】2月17日(火) 〜 3月10日(火)(定休日なし)
【場所】下北沢 モナレコードおんがく食堂(http://www.mona-records.com/
【時間】12:00〜23:30(土日は11:30〜)入場無料


2015年3月6日(金)@ mona records(2F おんがく食堂)
“ひなたのねこ” TALK & LIVE〜猫がつなぐ

出演:山田稔明 with 近藤研二/トークゲスト:木下綾乃(イラストレーター)
19:00開場/20:00開演/料金2500円(別途1ドリンク)

昨年春から全国を巡回してきた「ひなたのねこ」展の最後を飾る下北沢での
猫好きによる“集会”です(猫好きじゃないかたも安心してご参加ください)。
猫がつなぐ点と線、猫が招く運と縁に導かれての開催!
イベント期間中限定メニューのお食事もお楽しみいただけます。

GOMES THE HITMAN HPにて入場予約受付中

下北沢 mona records(http://www.mona-records.com/
〒155-0031東京都世田谷区北沢2-13-5 伊奈ビル2F&3F
TEL: 03-5787-3326
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2015年02月14日

吉祥寺バレンタイン散歩



今日も今日とて、吉祥寺をうろうろ。人混みがすごいのであんまり土日に吉祥寺の街なかへは行きたくないのだけど、まずリベストギャラリー創というところで「キチレコ」展というのを覗く。ベーシストのイトケン(最近よく会う)がいたので挨拶。それからココナッツディスクで行われたシンガーソングライター松尾清憲さんとイラストレーター本秀康さんのインストアライブを観にいきました。本さんの雷音レーベルから松尾さんの「ブルー・ヴァレンタイン・デイ」がリリースされたことを記念したイベントで、いつもレコード買うレジのところがステージになっていて新鮮。

イベントはレーベル主の本さんと松尾さんに加えてパーカッショニストの里村和美さん(佐野元春や尾崎豊を支えた大先輩だ)、さらには里村さんの弟さん(ココナッツディスクのボスなのだ)も演奏に加わるという豪華さ。本さんが選んだセットリストはレアでとても貴重なものでした。去年のバレンタインの時期、大瀧詠一さんが亡くなって間もない2月に松尾さんからメールで「この季節にぜひ聴いてみて」と幻の松尾さんバージョン「ブルー・ヴァレンタイン・デイ」が送られてきたときは、大瀧バージョンとは全然歌詞もアレンジも違っていて驚愕したのだけど、限定盤というかたちであれ世の中にリリースされたことは素晴らしいことだ。去年は黒沢秀樹さんと一緒にセッションもしましたが、バレンタインデイに聴く「ブルー・ヴァレンタイン・デイ」はとても切なく響きました。

今年もチョコレートをありがとうございました。  
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2015年02月13日

吉祥寺、昼散歩と夜散歩



昨日のこと、友人が吉祥寺までやってきたのでランチ。吉祥寺に住んでいてもひとつかふたつくらいしか知っているカフェはないので、「吉祥寺/ランチ」で検索して“吉祥寺ランチランキング2位”のお店へ。たまにはこうやって知らないお店に入るのもいい。それからレコード屋散策していたら別の友人にばったり。リフレッシュ休暇中だというだけあってかなりリフレッシングな感じで、家に帰ったら仕事をしないといけない現実逃避中の僕とのコントラストは明白。イギーポップのベスト盤を買った、とはなんとなく言えず。

帰宅してレコーディング作業の続き。今とりかかっている曲は10数年前から歌っている曲だが、初めてバンドアレンジで録音した。sugarbeans佐藤友亮くんにピアノとオルガンを弾いてもらい、シンガーソングライターのkainatsuちゃんにコーラスを添えてもらってかなり良い感じに。音が全部揃ったのでエンジニアの手塚さんにミックスを託す。できあがりまでもうすぐ。夜になってまた出かけてハモニカ横丁にあるお店にて、流通でお世話になっているブリッジの担当氏と、前述のsugarbeans佐藤くんと伊沢麻未さん(ふたりはTommy & Summyというユニットを活発化させようとしている)も誘って楽しい時間でした。人に会って話すのはいろんな発見があってやっぱり面白い。

今日はアアルトコーヒーに豆を詰めてもらうためのパッケージをひたすら手描きで。「ひなたのねこ」展は来週17日から。


  
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2015年02月12日

猫を撮る|猫と録る





昨日のこと、終日レコーディング・・・。ここしばらくずっとコンピレーション用の楽曲にかかっている。エレキギターを弾いていたら日が暮れてしまったという一日。音を重ねるのは楽しいのだけど、やっぱり一人で孤独な作業なので途中で猫に歌わせたり、一緒にプレイバックを聴いたりして退屈しのぎをしている。今日でだいたいの音が揃うか。締め切りがどんどん迫る。詳細が発表できるまで今しばらくお待ちください。

下北沢モナレコード「ひなたのねこ」展での近藤研二さん、木下綾乃さんとのイベントもたくさんのお申込みをいただいています。僕は'90年代からハイポジを愛聴していたので、現在も栗コーダーカルテット、図書館、Controversial Spark等で活躍する近藤さんと初めて会うときは緊張しましたが、猫(といりこ)がつないだ縁に、お互い九州の隣町同士の出身ということもあって、最近は九州弁で話すことすらあるくらいなのでとても楽しい夜になると思います。

春までは作業で地下潜伏することが多くなると思うので数少ないライブにはぜひ足を運んでいただけたら嬉しいです。


  
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2015年02月11日

東京ドラムライン|DQSを観た



渋谷WWWでドラムが11人のバンドDQSを観た。多分3年ぶり、現体制になってから観るのは初めてだったが“歌”にフォーカスした音楽性は最初期のころから変わらないなあと感じた。溝渕ケンイチロウという人とはもう15年くらい友だちだが、知り合ったときからドラマーである前にソングライターだった。セロファンの楽曲でも彼が書いた歌が好きだったし、「ストレンジャー」という曲でコーラス以上のゲストボーカルをやらせてもらったときもとても嬉しかった。停滞しがちな同世代の背中を押したり風のない凪をかきまわす役回りの彼が5年かけて築き上げた、同じ地図と志を持った音楽旅団のようなDQSはステージ上段下段ともかっこよく楽しそうでキラキラと輝いていました。映画「ドラムライン」の世界。

特に女性陣3人がよかった。そのうちのひとりはGOMES THE HITMAN堀越で、GTHよりも幅の広い音色でドラムの織りなすカンバスに色を塗るような役割を果たしていた。ステージ上手の北野愛子さんは去年のゴメスも観にきてくれたが女性4人新編成のチャットモンチー乙女団のメンバー、下手側のおかもとなおこさんは以前菅原龍平くんのPer.サポートで観たがドラムセットでも華があった(もちろん男性陣ももれなく素晴らしく。終演後にいつもクールな小関哲郎さんが「ポチ実、見てますよ」とステージとは対照的な言葉をかけてくれたのが嬉しかったな)。会場ではたくさんの友だちに会えて、もともとDQSが様々なバンド間のドラム転換をサポートしあう関係から始まった連帯なのだという繋がりの強さを実感した夜でした。

帰宅するとsugarbeansくんにお願いしていたキーボードプレイが届いていて諸作業。いろいろな刺激を受けて今日はこれからドラムの打ち込み作業。  
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2015年02月10日

ひなたのねこ TALK & LIVE(with 近藤研二/木下綾乃)開催決定

IMG_1863

いよいよ来週2月17日から下北沢モナレコードにてスタートする「ひなたのねこ展」、その期間中3月6日にイベント開催が決定しました。「ねこをもらったよ」という絵本を上梓した木下綾乃さんとは先月のギャラリー芝生でのネコ話を続きを、そして猫といりこで縁が繋がった音楽家 近藤研二さん(栗コーダーカルテット/図書館/Controversial Spark etc.)と初めてのステージを。期間限定のカフェメニュー、アアルトコーヒーによるオリジナル焙煎ひなたのねこブレンドなど展示ファイナルに相応しい内容でお届けします。イベントの予約は明日2月11日よりオフィシャルサイトにて受付開始。春を先取りするようなあたたかな「ひなたのねこ展」にご期待ください。



2015年3月6日(金)@ mona records(2F おんがく食堂)
“ひなたのねこ” TALK & LIVE〜猫がつなぐ

出演:山田稔明 with 近藤研二/トークゲスト:木下綾乃(イラストレーター)
19:00開場/20:00開演/料金2500円(別途1ドリンク)

昨年春から全国を巡回してきた「ひなたのねこ」展の最後を飾る下北沢での
猫好きによる“集会”です(猫好きじゃないかたも安心してご参加ください)。
猫がつなぐ点と線、猫が招く運と縁に導かれての開催!
イベント期間中限定メニューのお食事もお楽しみいただけます。

2月11日よりGOMES THE HITMAN HPにて入場予約受付開始


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2015年02月09日

真冬のコーヒーミーティング



昨日は冷たい雨を眺めながら終日ボーカルレコーディングを。良い感じ。明けて今日は久しぶりに吉祥寺のmoiまで出かけて徳島から上京中のアアルトコーヒー庄野さんとランチミーティング。今月17日から下北沢モナレコードで始まる「ひなたのねこ展」のためにカフェでサーブする豆をアアルトのものにしたいというお店からのリクエストがあり、それならオリジナルのブレンドを、とのことでその試作品を受け取りました。店内でのコーヒー、豆売りも予定していますのでお楽しみに。パッケージは僕が絵を描きます。

この冬のなかで今日が一番寒い気がする。お昼すぎには吉祥寺に雪が舞っていた。



山田稔明「ひなたのねこ展」@ 下北沢 モナレコード おんがく食堂

愛猫家として知られるシンガーソングライター山田稔明が愛猫「ポチ」との
何気ない日常を描いた写真絵本『ひなたのねこ』を発表。その発売を記念し
た写真展がmonarecords おんがく食堂にて開催されることになりました。

写真の展示に加え、イベント限定メニューやねこ好き・雑貨好きさん必見の
オリジナルネコグッズの販売、トーク&ライブイベントも開催します!


「猫がいる普通の生活を通して、それがいかに愛おしいものかということを
伝えたい、そして猫と一緒に暮らしている人だけではなく、それぞれにかげ
がえないものがあり、身近にある些細なことこそが大切なものだと、この展
示を通じて感じてもらえたら嬉しいです。」山田稔明


【日時】2月17日(火) 〜 3月10日(火)(定休日なし)
【場所】mona records(2F おんがく食堂)
【時間】12:00〜23:30(土日は11:30〜)入場無料  
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2015年02月08日

蔵前散歩



昨日のこと、蔵前で開催のBOOK MARKET 2015へ出かけた。これまで何回も足を運んだ本のお祭りだが、今年の賑わい方は過去最高だったように思います。「ひなたのねこ」の著者サイン本というのをミルブックスのブースに置かせていただいたのだけど、僕のことを知らない人がたくさんポチの写真を見て「かわいい」と買っていっていただいたそうで、とても嬉しい。「ひなたのねこ」は在庫がほんの僅かになった。去年ライブをやらせていただいたスタンダードブックストアのスタッフの方も遊びにきていて、これは本好きにはたまらない集会だ。

新潟の北書店の佐藤さんと再会、会うなりお薦めのCDを渡された。北書店のブースで「マリールゥのパンケーキミックス」を売っていたのでようやく手に入れることができた。マリールゥは福島あんざい果樹園で出会って北書店でライブをやったときのコーヒーのケータリングを担ってくれたお店。欲しい本はたくさんあったけど結局CDとパンケーキミックスを買ってかえるというのも、いい。BOOK MARKET 2015は今日18時まで開催。本の虫の方、ぜひに。

蔵前に来たなら立ち寄るのはまずNAOT TOKYO、いつもの窓際から隅田川とスカイツリーを眺める。3月の高野寛さんとのライブが楽しみだ。in-kyoにはたべるとくらしの研究所のあっこさんが来ているという話だったのだけど、残念ながらすれ違いで安斎おかあさんには会うことができた。久しぶりに会った中川ちえさんからは開口一番に「ポチ実ちゃんかわいい…」と。僕のあとにお店に入ってこられたのが「食のギャラリー610」のたなかれいこさんで、初めてご挨拶できた(「ひなたのねこ」を買ってくれていた!)。諫早オレンジスパイスの店主ともほんの数時間の入れ違いだったみたいで惜しいことをしましたが、それでもたくさんの人に年始の挨拶もできていい一日でした。

水道橋でカレーを食べて、帰宅してからはひたすら録音。今日もひがな一日音を重ねる。  
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2015年02月07日

夜の科学 in 下北沢〜小箱のなかの音楽8(2015年2月6日 @ 下北沢lete)

昨日のこと、東京で2時間のフルタイムライブはこれが今年初となるライブ。せっかくだからなんとかして新曲を演奏したかった。ぎりぎりまで書きかけの曲をあれこれ書き足したりさし引いたりしてなんとか4分の歌に。タイトルもついてない曲を準備。自分が好きなものを並べた歌なので「THE ONE I LOVE」という仮タイトルで呼ぶ。入り時間を大幅に過ぎてから下北沢入り。開場が少し押して寒いなか失礼しました。満員御礼、下北沢leteでの定期演奏会の始まり。

DSC08867

2015年2月6日(金)@ 下北沢lete
“夜の科学 in 下北沢〜小箱のなかの音楽8”


1.どこへ向かうかを知らないならどの道を行っても同じこと(新しい青の時代)
2.blue moon skyline(pilgrim)
3.clementine(pilgrim)
4.my valentine(未発表)
5.クレールとノアール(home sweet home)

6.レモンひときれ(GOMES THE HITMAN in arpeggio)
7.猫町オーケストラ(未発表)
8.bluebird(ripple)
9.RGB(ripple)
10.言葉の海に声を沈めて(mono)

11.everyday new day(未発表)
12.魔法があれば(未発表)
13.THE ONE I LOVE(仮・new)

14.太陽と満月(new)
15.small good things(new)

EN
16.sweet home comfort(home sweet home)
17.星降る街から(home sweet home)


今年の行方を占うライブ、始まりはそのタイトルが指し示す。「どこへ向かうかを知らないならどの道を行っても同じこと」はエンジンをかけるのにぴったりの歌だ。さあどこへ行こう、と歌う「bue moon skyline」もそう。少し早いがバレンタインを意識して「clementine」と「my valentine」を(今年はタイミング的にもらえないな、とクサっていた僕にちゃんとチョコをくれた皆さんに感謝)。「クレールとノアール」も5年経って可愛い恋の歌に聞こえる。

エレキギターで歌った「RGB」は10数年前に鬱々としていた時期に書いた。重たい歌だがなぜだか歌い終わると気持ちが晴れるような爽快感がある。久しぶりに歌った「言葉の海に声を沈めて」は大好きな歌。去年GOMES THE HITMANのライブで演奏候補曲になったが選からもれた。今年はバンドでも演奏できたらいい。この曲と絡めて紹介した友人ライター和田靜香さんの本「おでんの汁にウツを沈めて」をぜひ。

そして初めて演奏したのは「everyday new day」という歌。去年村田和人さんに歌詞を提供した「Brand New Day/Brand New Song」に似た世界観の歌を随分昔に書いていた。当時は歌えなかったが今なら歌える気がして取り上げてみました。「魔法があれば」は2010年頃にセットリストによく登場した歌。この歌は「今さら君を好きだなんて言えないよ」というパンチラインで締めくくられるポップソングだが、そういう紆余曲折を経た言い方ではなく好きなモノを羅列した曲を書こうと思って作ったのが新曲「THE ONE I LOVE」、今僕が一番歌って楽しい曲だ。まだまだ変身していくはず。歌ってみた第一印象はすこぶる良好。

ここ数回の下北沢leteは平日開催が多かったので、久々の金曜日の公演でお客さんもリラックスして聴いている感じがとてもよかった。僕はというと、固くなったり間違ったりちょっと混乱したり(そう見えないようにしたり)、初めてのことや久しぶりのことが多かったので、いつも全然緊張せず伸び伸びできる会場なのにとても新鮮で、フレッシュな感じがしました。やっぱりライブは面白い。終演後のアンケート回収率がほぼ100%でちょっとびっくりしました。みんなが時間をかけて書いてくれたものを時間をかけて読みましたが、みんないろいろでそれぞれの暮らしを暮らしているのだな。当たり前だけど当たり前じゃなくて、これはもうライブアンケートというよりも僕が歌った歌に対するみんなからの時差のないダイレクトで素直な返答だなと感じます。励みになっています。ありがとう。




次のライブは2月22日渋谷グラニテにて新井仁さんとの2マンです。しっかり1時間くらいは演奏できるので新しい曲も転がしていきたいと思いますのでぜひご来場ください。今週末は蔵前でブックマーケットという本のお祭りをやっていますが、僕の写真絵本「ひなたのねこ」もサイン本が販売されていたりしますので天気の良い日のお出かけ先にお薦めです。良い天気の土曜日、日差しを浴びながら。

upcoming show...
2015年2月22日(日)@ 渋谷 cafe granite
“the first contact!―新井仁 × 山田稔明”


出演:新井仁、山田稔明

18:00OPEN/19:00START/前売 3000円 当日 3500円
(共に + 1drink order)20名限定

※ 前売りチケットのご予約は「lifestylemusic1970@ybb.ne.jp」宛てに
公演日、お名前、枚数を書いてメールを送って下さい。
確認出来次第返信致します。公演日前日24時までにお願いします。

カフェ グラニテ
〒150-0044 東京都渋谷区円山町 1-18 峯ビル 2F
03-3462-2132  
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2015年02月06日

今日は下北沢leteでライブ



寒い日が続くと猫は本当によく寝る。今日は日差しがあたたかく多幸感がありました。今日はこれから下北沢でライブ、しかし最後まで悪あがきして今日初めて歌う新曲を書く(まだ途中)。下北沢leteでの“夜の科学”は実験の場だ。かつての高円寺SALON by marbletronでの感覚に似ている。節分を経て、今年を占うような夜になればいいなと思います。去年の暮れから大阪、諫早とずっと巡業に出ていた「ひなたのねこ展」の写真たちや木彫りポチが久しぶりに東京に戻ってきた。長旅おつかれさまでした。

それでは、下北沢でお会いしましょう。前売チケットは完売していますが当日券については直接会場までお問い合わせください。



  
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2015年02月05日

ヒョウからライオン、ネコ科とアポロ



朝から雪の日。念のために車のタイヤにチェーンを巻いたが、もう今日は出かけないほうがいいな、寒いし、と自宅作業に専念。そして窓から舞い踊る雪を眺めながら懸案の仕事場のコンピューター周辺のアップデートを。こういう日はこういう作業がいい。なんだかんだと半日くらいかかって、さしたるトラブルもなくいろいろメンテナンス完了。ああ、気持ちがいいし嬉しい。しばらく新鮮な気持ちでいられると思う。

明日は下北沢leteでの定例演奏会“夜の科学 in 下北沢ー小箱のなかの音楽8”。8回目!初夏には記念すべき10回目になるか。久しぶりの東京での2時間の弾き語りなので今からわくわくしています。リクエストがあればこのブログに今日の24時までにコメントを。チケットは完売、当日券もありません。いつもありがとうございます。こういう雪が降る降ると天気予報におどかされる日は「北風オーケストラ」が頭のなかを巡ります。明日はどんな日になるか、明日は明日でまた楽しみ。


2015年2月6日(金)@ 下北沢 lete
“夜の科学 in 下北沢ー小箱のなかの音楽8”

19:00開場/20:00開演/料金3,500円(ドリンク代別途)
出演:山田稔明

小さなスペースでの定期演奏会も回を重ねてきましたが
2015年は新しい実験の場にしたいと思います。
THANK YOU!SOLD OUT!

下北沢 lete(http://www.l-ete.jp/
〒155-0032東京都世田谷区代沢5-33-3
TEL: 03-3795-0275  
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2015年02月04日

微調整デイズ|焼肉食べて脂肪つけて



昨日のこと、朝から共同プロデュースでお手伝いした楽曲のミックス作業の微調整。平行して自分のことも。まじめに集中していろいろやっているとどんどんブログに書くことがなくなっていくから困る。先月はじめにポチ実が受けた避妊手術、地方自治体から助成金が出るというので受け取ってきた。小さなお金だが「家族としての猫と一緒に暮らしている」という感じがする。ちょっと調べてみたが、飼い猫の去勢/避妊手術への助成金の額は多岐にわたる。一番額が大きいのが大田区で雌猫8300円、渋谷区が7000円で世田谷区と府中市は6000円、そして4000円から3000円のところが多数。野良猫の去勢避妊には援助があるが飼い猫には適用されないというところも少なくない(雄はだいたい猫の半額の補助)。最近猫好きと話をするとペット保険の話題で盛り上がることもしばしばです。

夜になって猫繋がりのご近所ミュージシャン近藤研二さんが気配を消してポチ実を急襲したのでポチ実は逃げ場所を失ってソファの下で固まった。近藤さんがこれだけ長時間ポチ実の姿を眺めたのは多分初めてで「ポチ実は山田家にしか見えない幻なのでは」という疑念も晴れたようだ。「わー、全然攻撃的じゃない〜」「よかろーもん」と妙なポジティブさで硬直するポチ実にじりじりとにじり寄る様子がなんだか面白かった。ポチ実ももっと人懐っこくなればいいのに・・・。

また東京に雪が降るかもしれないということで、焼き肉でも食べて脂肪をつけようということに。ポチ実が手に入れた助成金で美味しいご飯を食べさせてもらいました。鬼は外、福は内。  
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2015年02月03日

作業は続く|後厄突入



2月は予想通りどんどん先に進んでいく。昨日から今日もずっとなんかしらの作業。去年は2月から3月と“retrospective 15+5”のツアーを頑張ったが、今年は制作作業で篭もることが多くなるかもしれない。しかし今週末は下北沢leteでの“夜の科学”なので(チケットは完売)たっぷりと歌う時間があるのが嬉しい。バランス。静と動。確定申告も、光と影の“影”の部分。早く終わらせたい。

今日はもうすでにお昼に恵方巻きを食べました。毎年「これ美味しいなあ。いつもあればいいのに」と思う。節分で時節が切り替わるから、今日から僕は“後厄”に突入ということか。まだまだ粛々と地道に、地に足つけて暮らしていきたいものだ。今月は完売している下北沢lete以外では2月22日(仏滅ですが猫の日です)に渋谷グラニテでのライブがあります。最近なかなか渋谷で歌う機会がなかったので初めての会場が楽しみです。ぜひご来場ください。



2015年2月22日(日)@ 渋谷 cafe granite
“the first contact!―新井仁 × 山田稔明”


出演:新井仁、山田稔明

18:00OPEN/19:00START/前売 3000円 当日 3500円
(共に + 1drink order)20名限定

※ 前売りチケットのご予約は「lifestylemusic1970@ybb.ne.jp」宛てに
公演日、お名前、枚数を書いてメールを送って下さい。
確認出来次第返信致します。公演日前日24時までにお願いします。

カフェ グラニテ
〒150-0044 東京都渋谷区円山町 1-18 峯ビル 2F
03-3462-2132
  
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2015年02月02日

2月の始まり|ビッグ・アイズが見つめるものは



昨日のこと。朝からチケット販売開始になった高野寛さんとの3月に行われる2マンライブはあっという間にソールドアウトということでした。ありがとうございます。僕自身がとても楽しみなステージ、セッションもわくわくします。お昼から夕方までずっと録音作業。締め切りをひとつ先延ばしにしていた。充実した1月を過ごした気分だったがまだまだやることが積み上がっている。

映画サービスデイなので映画へ。ティム・バートン監督作品「ビッグ・アイズ」、1950年代のサンフランシスコの賑やかさとその色よ。アメリカ版“佐村河内ゴーストライター事件”といえばわかりやすいが、誰かが作るトレンドとか、アートという曖昧な価値観を見つめなおすきっかけになるようなところもあり、数年前に観たバンクシーの「イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ」に通じる居心地の悪さを感じて、それがとても面白かったです。

長く充実した1月が終わって気づけば2月、家じゅうのカレンダーを1枚めくってミモザの花をポチに備えた。春はもうすぐ?

  
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2015年02月01日

R.E.M. / REMTV(2014)






2014年末にファンへのホリデイギフトのようにリリースされたR.E.M.6枚組のDVDボックスはR.E.M.がデビューから2011年の解散に至るまで彼らがMTVチャンネルに残した映像をまとめたファン垂涎のアーカイブ集だった。その膨大な量、僕はまだ半分しか観ていないが「REMTV(R.E.M. by MTV)」という2時間のドキュメンタリーだけをピックアップして日本盤がリリースされることになった。R.E.M.の映像作品を日本語字幕で観ることができるのはレアなのでとても嬉しい。

真夜中過ぎになんとなく観始めたそのドキュメンタリーに僕は始まりから終わりまで見入ってしまった。R.E.M.が80年代以降のアメリカ音楽シーンにおいてどういう存在だったかを存分に知らしめる非常に素晴らしいものでした。時間軸に添って進む物語とメンバーの容姿の変遷、初期衝動、迷走、大躍進、葛藤、政治との関わりなど大筋では理解していても映像と本人たちの言葉で語られるその歴史は圧倒的なものだった。R.E.M.を好きでよかったなあと思ったし、R.E.M.をあらためて好きになりました。

僕は中二の14歳のときにR.E.M.と出会って(インディーズ最後の『DOCUMENT』というアルバムだった)「マイケル・スタイプの歌はもごもごしていて英語がネイティブな人間にも理解ができないのだ」という記事を読んで、それなら英語のわからない僕も同じように聴けるはずとむさぼるように心酔し、R.E.M.が政治や環境問題を語れば僕も「そうだ、そうだ」「酸性雨だ」「投票だ」と頷いてにわか勉強をした。その中二病の熱、火種が25年以上経っても消えないのがすごい。

マイケル・スタイプの話す声は僕にはマントラのように聴こえるから、その意味を理解するよりも先にその響きに聴き入ってきた。『DOCUMENT』『GREEN』『OUT OF TIME』『Automatic for the People』はすべての曲をそらで歌えるがその意味を考えたことはあまりなかった。音楽的に直接影響を受けたこともなかったと思う(「月あかりのナイトスイミング」は別にして)。それなのになぜ今でも変わらずR.E.M.が自分のなかでナンバーワンの存在なのかの答えが、このドキュメンタリーを観てわかったような気がしました。このバンドはとにかく得体が知れないのです。意味深で不可解で暗くて、しかし優しく可笑しく誠実なのですよ。

僕はこれからの人生のなかで、そして老後の楽しみとしてもう一度歌詞をじっくりと読みながらR.E.M.のレコードを何回も聴こうと思います。持ってないレコードがあれば値段も見ないで買うしブートレッグだって例外ではない。本ドキュメンタリーの最後のほう、ロックの殿堂入りの式典でパール・ジャムのエディ・ヴェダーが語るのがとても愛あるコメントでいつ聞いても楽しい(その日本語訳がCDジャーナル2011年10月号に掲載されて、この特集号には僕もたくさん寄稿しています)。そしてマイケル・スタイプのスピーチで披露した、彼のおばあちゃんが晩年彼の手を握って語った言葉も素晴らしい。「私にとってはR.E.M.の頭文字は“Remember Every Moment(すべての瞬間を忘れない)”なのよ」。僕もR.E.M.から受け取ったすべてのものをずっと憶えておく。

僕が「最初の1枚はこれ」とか「ベストなのはこれ」とか言うよりも、このDVDを観るのが一番いい。
それであなたや彼や彼女がR.E.M.に興味がわかないのならもう聴く必要はないのかもしれない。「REMTV」はそんな作品です。


  
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まもなく|3月14日 @ 蔵前NAOT TOKYO公演チケット販売開始

10時から受付開始です!

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2015年3月14日(土)@ 蔵前 NAOT TOKYO
“NAOT TOKYO the 1st Anniversary Live”

出演:高野寛、山田稔明

17:00 open/17:30 start/料金3500円
チケットWEB販売 本日2月1日(日)10:00 からNAOT TOKYO HPにて
→チケット完売となりました。
THANK YOU!SOLD OUT!


NAOT TOKYO
東京都台東区駒形2丁目1-8 楠ビル301
  
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