2016年06月30日

さよなら6月|上半期BEST5




6月が終わる。あっという間のような、それなりに長かったような半年間だった。今年の仕事始めは予期せず、ももいろクローバーZのアルバムのためのブルースハープ録音だったのですが、バラエティに富んだ様々な出来事が繰り広げられる前兆だったのかもしれません。小説の重版出来記念の感想&写真コンテストは本日24時までとなりました。たくさんの方のポストを読んで力をいただき、この本を書いてよかったなあと思いました。感謝。

上半期終了ということで、年末に1年を振り返るときの自分用のメモのために、今年前半聴いた音楽のBEST5を書いておきたいと思います(これ以外にもいっぱい良い音楽と出会いました)。Frankie Cosmos以外はベテラン。音楽を長く続けることの意義と勇気を教わった気がします。残り半分、2016年がもっと面白くなったらいい。


<2016年上半期個人的 BEST5>

FRANKIE COSMOS『Next Thing』
WEEZER『Weezer』
IGGY POP『Post Pop Depression』
PAUL SIMON『Stranger to Stranger』
David Bowie『Black Star』
  

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黄昏の首都高とロングシーズン|本日は16時からFM世田谷「アフタヌーン・パラダイス」に生出演します



昨日のこと、『pale/みずいろの時代』特典用のステッカーが届く。通販STOREとライブ会場物販でお買い上げの方から優先してプレゼントします。水面下ではCDプレスに関してざわざわと緊張感のあるやりとり(トラブル発生!)が続いていますが、きっと今週末にはちゃんと完成品が届くと信じている…。午後までずっとライブとCD発売に向けての準備いろいろ。ハンドメイドジンMONOLOGの入稿作業。また今年も忙しい夏がやってくる。

夕方から半蔵門のTOKYO FMへ。全国70局で放送されるミュージックバードの番組「茜沢ユメルのモナリザラウンジ」の収録。茜沢さんとは今年3月の杉真理さんの誕生パーティーで初めてお会いしたのだけど、偶然新宿丸井の雑貨屋さん(アンジェ・ラヴィサント)で僕のCDを偶然試聴した後だったそうで、点と点が繋がった。放送は7月10日(日)と7月17日(日)の24時から。『pale/みずいろの時代』についていろいろお話させていただきました。サイマル放送で全国で可聴だと思いますのでぜひ週末最後の休息の時間にお聴きください。

半蔵門までは車で行ったのだけど、なんとなくBGMに選んだのはフィッシュマンズの『LONG SEASON』という1トラックアルバムで、1996年、今から20年前にリリースされたものだけど、35分のなかの一瞬一瞬の音すべてを憶えていて時間が簡単に巻き戻る。東京の街をスミからスミまで、実際には吉祥寺から皇居あたりまでの行き帰りだったけど黄昏時に聴く『LONG SEASON』は特別な響きがあった。偶然にも今日はフィッシュマンズのライブ盤『LONG SEASON’96〜7 96.12.26 赤坂BLITZ』の発売日だった。帰宅して大音量でヘッドフォンで聴いた。圧倒的な2時間のサウンドスケープ。このライブを当時23歳の僕は夢心地で目撃したが20年後にこんなかたちで追体験するとは思わなかった。

今日もラジオ。杉真理さんがパーソナリティを務めるFM世田谷「アフタヌーン・・パラダイス」にゲスト出演させていただきます。全国でお聴きいただけますので、ぜひメッセージ等を送っていただけたら。今年は何回も杉さんにお会いする機会があって嬉しい。きっと村田和人さんの話にもなるでしょう。


6月30日(木)FM世田谷「杉真理のアフタヌーン・パラダイス」(13:00-)
*全国のコミュニティFM、PCでのサイマル放送でお聴きいただけます
山田稔明は16時頃の出演を予定しています


7月10日(日)/7月17日(日)ミュージックバード「茜沢ユメルのモナリザラウンジ」(24:00)
出演:茜沢ユメル、山田稔明
*全国のコミュニティFM、PCでのサイマル放送でお聴きいただけます
  
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2016年06月29日

予感



新作『pale/みずいろの時代』がもうすぐ発売になるのでここ最近は車を運転したり、事務仕事をするときを自分がこれまで出した作品を客観的に聴き返す時間にしている。こないだ渋滞する環状八号線を走りながら2013年の『新しい青の時代』を聴いていたら、本当に1曲目からずっと良くって、「どこへ向かうか」の溢れる言葉、「一角獣」の疾走感、「光と水の新しい関係」の力強さ、なんなのこの完璧な流れ、と思ったところで「予感」が始まった。雨上がりの夕焼けがとても美しくて、なんというか、とても感動してしまった。

この「予感」は2012年『レンタネコ』という映画を観た夜に「救われない悲しみがこの世界には溢れてる」という歌い出しの歌詞を書いた。東日本大震災以降の心持ちが綴った歌だ。当時のレコーディング日記を読み返すと僕とイトケンさんとエンジニア手塚さんでリズムトラックを録音し、tico moonの吉野友加さんにアイリッシュ・ハープをお願いした。管楽器が入れたくなってクラリネットを持っている安宅くんにうちに来てもらって一日かけてああだこうだとトライ&エラーしたあと、訳あってしばらく疎遠になっていた上野洋くんに数年ぶりに連絡してフルートの演奏をお願いした。そこに佐々木真里さんがグロッケンを重ねて、この室内楽のように美しい「予感」は完成したのだ。

そういう一連の繋がり、流れをいっぺんに思い出すような、黄昏時の環八での「予感」でした。音楽はタイムマシンのように記憶を再生させる。新しい作品を作るとこれまでの作品が古くなるわけではなく、むしろその実像がより色濃くにじみ出てくるから不思議だ。僕は時間が経っても古びない歌を作りたいと思ってこれまでやってきたし、ようやく自分自身の作品を穏やかな気持で振り返られるようになってきた。あれもこれも、どれも愛すべきレコードだ。  
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2016年06月28日

原稿!原稿!原稿!ハード・デイズ・ナイト



今週末に新作『pale/みずいろの時代』レコ発ライブが迫っていて、新しいCDが出るということは新しい『MONOLOG』を作らなければならない、ということでここ数日ずっと原稿を書いている。『MONOLOG』というのは僕が2011年から作り始めたハンドメイドのジン(雑誌)で、PCのディスプレイやスマートフォンの画面ではなく紙に印刷された文字を指でなぞってページをめくるというワクワクを再発見するために作った、言わば100%山田稔明マガジンだ。ブログやSNSに書いたことをコピペしたものでなくすべて書き下ろし。今回もとても詳細なレコーディング日記を綴った。そして友人や仲間にお願いした『pale/みずいろの時代』への感想コメントもものすごい数、文字数になって、メールを受け取るたびにまず僕が一番に楽しんでいる。週末のライブに間に合うように鋭意編集中なので、ぜひCDと一緒に楽しんでもらえたら嬉しい。

恒例の付録CDR、今回は『pale/みずいろの時代』に収録されなかったアウトテイクを蔵出し。小説『猫と五つ目の季節』のなかで、楽曲コンペのために自分ではない誰かが歌うための歌をたくさん書いていた時期の記述がありましたが、2000年代後半にコンペのために書いて(コンペは通らず)ハードディスクの奥底に埋もれていた軽快なポップチューンが発掘されたのでそれを初公開しました。加えて以前も公開したことがあるインスト曲を改めて2016年仕様にしたものと2曲入り。『pale/みずいろの時代』のサブテキストとしてお楽しみください。新しいTシャツも可愛いのができそうです。CD購入特典はステッカーで、これも明日にはできあがってきます。

2012年『Christmas Songs』からなんだかんだと毎年CDをリリースしていますが、やっぱりいつだって製品を手にする直前はどきどきするものです。週末にお会いしましょう。  
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2016年06月27日

夜の科学オーケストラ、ロング・リハーサル



昨年末以来の山田稔明バンド編成、レコ発ライブとなる“夜の科学 vol.49”を週末に控えて長時間の練習を。前回はドラムがitokenさんの代打sugarbeansくんだったり、今回もベース海老沼くんに代わって五十嵐くんだったり、さらには初めて合奏する曲がたくさんあったりしてとにかく新鮮(大変だけど)。とても良いヴァイブレーションとケミストリー。演奏しながらワクワクしたので、この感じで本番も楽しみたいと思います。いつもより立ち見のお客さんが多い夜になりますので立って観ても楽しいテンポの良いライブになればと思っています。

チケットは完売御礼、当日券等についてはまた追ってお知らせします。新作『pale/みずいろの時代』CDを発売日に先駆けてこの日販売します。さらには新作Tシャツも間に合うように鋭意製作中です(夏ですからね)。この日のライブへご来場の皆さん、ぜひなにか“みずいろ”のものを着用していただけたら嬉しいです。ドレスコードは“pale blue”でお願いします!



2016年7月2日(土)@ 恵比寿 天窓 switch
“夜の科学 vol.49ーpale blue days”

18:30開場 19:00開演/前売4000円(ドリンク代別途)
*THANK YOU!SOLD OUT!
出演:山田稔明 with 夜の科学オーケストラ
(itoken、安宅浩司、五十嵐祐輔、佐々木真里、近藤研二、立花綾香)

恵比寿 天窓 switch
〒150-0013渋谷区恵比寿3-28-4 B1F
TEL 03-5795-1887  
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2016年06月26日

初代、2代目、3代目



昨日のこと、重版出来で2刷となった『猫と五つ目の季節』が届く。あえて帯文も初版と同じにしたので見た目はまったく変わらないが誤字脱字が数ヶ所なおって完璧な本になった。初版も愛しいが二刷もたくましい。ポチの霊前に捧げる。午後から出かけて経堂へ。先日小沢健二“魔法的”のライブで偶然会ったハルカゼ舎のショウコさんとギャラリー芝生のユサさんと感想を語り合う(この日はイラストレーターの落合恵さんにも会った)。

「あ!」と芝生店主ユサさんがガサゴソと物置からポスターの筒を持ってきて、「こんなのが発掘されたので山田さんにプレゼントです」と差し出したのは大きなB全サイズの猫のポスター。なんと斎門富士男さんの1990年夏の写真展「キャットガーデン」で掲示されたもの。小説にも登場する初代ポチのたくましい姿がそこに。写真集の表紙であり、我が家では猫棚に並べられている見慣れた写真だが、このサイズで見たことはなかった。芝生ユサさんは当時斎門富士男事務所でアシスタントをしていたという過去を持つ。『猫と五つ目の季節』のなかに登場する、斎門さんがモデルとなった登場人物が「ユーリさん」と名付けられたのはユサさんに負うところが大きい。予想もしない重版記念のプレゼント、とても嬉しい。

帰宅して初代ポチ、2代目ポチ、そして言わば3代目のポチ実とで記念撮影。


  
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2016年06月25日

NHKラジオ「ごごラジ!」に出演しました

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昨日のこと、友人であり尊敬する作詞家高橋久美子ちゃんがパーソナリティを担当するNHKラジオ第1の「ごごラジ!」のゲストにお誘いいただきNHKへ。しかし折からのEU離脱か残留かを決めるイギリス国民投票の結果がざわざわしていてため余裕を持って局入り。ラジオ本番でもお話しましたが僕は1996年から1998年にかけて出向スタッフとしてNHKで仕事をしていたのでとても懐かしい甘酸っぱいような思い出にむせかえるような気分。20年近く経っても風景が変わっていないのです。スタジオのある13階はまさに僕が働いていたスタッフルームがあるフロアでした。

高橋久美子ちゃんはバックパック・ハネムーンから帰ってきたばかりで、最初は遊びすぎて具合が悪くなった子どものように青白い色をしていましたが(これも見慣れた風景)トークが進むほどに元気になっていくのが面白かったです。ナチュラルボーンおしゃべりガール。神門アナウンサー含めて、緊張感のひとつもなく楽しいおしゃべりができました。Eテレ0655の「第2の人生」、そして「光の葡萄」と「my favorite things」をかけていただき、14時台の1時間たっぷりゆっくりとても贅沢な時間でした。ぜひセッションを、ということだったので2013年の長野上田で初めて共演した朗読と歌のコラボレーション「太陽と満月」を生演奏しました。久美子ちゃんはモロッコで買ってきた羊の皮のパーカッションも演奏、さすがのリズム感。

16時台にも出演、そこでは杉作J太郎さんとゲーム作家米光一成さんと言葉のゲームを。杉作さんのことは昔から大好きで普通にトークイベントなどに出かけていくほどだったのでご一緒できて嬉しかった。とても気さくで優しい方、男の墓場プロダクションの名刺をいただいて興奮。「ゲーム想像と言葉」も生放送中であることを忘れるくらいあっという間の1時間でした。途中でキャメロン首相退任の臨時ニュースが入ってガラスの向こうで原稿を読むアナウンサーさんを眺めたり、わさわさするフロアなど貴重な体験でした。神門アナウンサー、ディレクターさん、スタッフの皆さん、構成作家さん、ホスピタリティ溢れる環境で何のストレスもなく楽しい一日を過ごさせていただきました。そして声をかけてくれた久美子ちゃんに大きな感謝を。

帰宅すると親とか友だちからたくさん電話やメッセージが届いたり、僕を知って興味を持ってくれた方たちの反応などなど、全国放送の影響の大きさを再確認しました。昨日は福島郡山のおだがいさまFMでもインタビューが流れて、こちらは新譜から「スミス」「ナイトライフ」「セレナーデ」「calendar song」が流れました。今後も『pale/みずいろの時代』リリースにあわせていろいろラジオ番組に出させていただきます。昨今ラジオは気軽にいろんな方法で全国で聴けるからいいですね。またラジオでお会いしましょう。




<ラジオ出演/楽曲オンエア情報>
6月30日(木)FM世田谷「杉真理のアフタヌーン・パラダイス」
7月2日(土)ラジオ日本「佐藤満春 in 休憩室」
7月4日(月)K-MIX「コントラリーパレードのメゾン・ド・アミ201号室」
7月8日(金) FM大阪「hug+」(ハグタス)
7月16日(土)むさしのFM「川久保秀一のSaturday Music Flow」
7月23日(土)FM PORT「PORT Tasting Music」
  
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2016年06月24日

今年も開催!トラベラーズファクトリーでのライブ決定しました

中目黒トラベラーズファクトリーで今年も真夏の空の下のライブ開催が決定しました。2012年以来、今年でなんと5回目を数えることになりました。トラベラーズファクトリーは手帳やステーショナリーのお店ですが僕にとっては刺激的な人たちが集まるサロンのような場所です。今年もオリジナルノートリフィルとアアルトコーヒーのアイスコーヒー付き、2部制で行われます。ひとつのことをずっと続けることで見えてくる真実があるのです。7月4日から入場予約受付を開始します。夏の予定、手帳に書き込んでおいてください。




2016年8月7日(日)@ 中目黒 トラベラーズファクトリー
TRAVELER’S SUMMER FESTIVAL ‘16
山田稔明『pale/みずいろの時代』発売記念ライブ
“夜の科学 at TRAVELER’S FACTORY - 夏はみずいろ”


第一部:14時開場/第二部:17時開場
料金:4000円+税
*オリジナルノートとアアルトコーヒーのアイスコーヒー、お菓子付き
*コーヒーが飲めない方は事前にお伝え下さい

7月4日(月)21時よりオフィシャルサイト通販STOREにて予約を受け付けます

中目黒 トラベラーズファクトリー(http://www.travelers-factory.com/
〒153-0051東京都目黒区上目黒3-13-10  
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本日!NHKラジオ第1「ごごラジ!」に出演|おだがいさまFM「おだがいさまラジオランド」に出演



ラジオ出演情報です。本日13時5分からNHKラジオ第1で放送の「ごごラジ!」に出演させていただきます。パーソナリティは旧知の作詞家高橋久美子ちゃん。長い旅行から昨晩帰ってきたはずですが、どんな話が聞けるでしょうか。いつも和やかな雰囲気の番組なのでとても楽しみです。僕は14時台のゲストコーナーと16時台の言葉のゲームのコーナーに参加。久美子ちゃんとのセッションもやってみようということに。しかしEU離脱か残留かを決めるイギリスの国民投票でざわざわしているので無事番組が放送されるのかドキドキする…。ぜひそのことも気に留めておいてください。昼過ぎのニュースとドラマを眺めて、午後からはラジオがいい。「NHKネットラジオらじる★らじる」ならPC、スマートフォンで全国でクリアな音声をお楽しみいただけます。全国の古ぼけたトランジスタラジオから流れるところを想像してわくわくしたりもして。

本日6月24日(金)13:05 -
NHKラジオ第一「ごごラジ!」
NHKネットラジオ「らじる★らじる」



そして夕方17時半から福島県郡山市にある富岡臨時災害FM局(おだがいさまFM)「おだがいさまラジオランド」という番組に出演します。昨日電話インタビュー形式で録音をしました。村田和人さん追悼の集まりで知り合った方が担当する番組で、とても音楽的に充実したトークになったと思います。時間を気にせずたくさん楽曲を紹介させてもらいました。PCやスマートフォンで全国で可聴なのでぜひ「ごごラジ!」の後は福島郡山のコミュニティFMにぜひチューンインください。福島にも秋頃にはライブをしにいけたら、と思っています。

6月24日(金)17:30-
おだがいさまFM(富岡町災害FM)「おだがいさまラジオランド」



今後もいろんなラジオ番組に出演したり楽曲をオンエアしていただいたりします。
また近くなったらあらためてお知らせを。

6月30日(木)FM世田谷「杉真理のアフタヌーン・パラダイス」
7月2日(土)ラジオ日本「佐藤満春 in 休憩室」
7月4日(月)K-MIX「コントラリーパレードのメゾン・ド・アミ201号室」
7月8日(金) FM大阪「hug+」(ハグタス)
7月16日(土)むさしのFM「川久保秀一のSaturday Music Flow」
7月23日(土)FM PORT「PORT Tasting Music」  
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2016年06月23日

大阪枚方T-SITEでインストアライブが決定しました

先月大阪枚方市にオープンしたばかりの枚方T-SITEにて観覧無料の、新作『pale/みずいろの時代』発売記念インストアライブの開催が決定しました。これまでも代官山蔦屋、湘南T-SITEとイベントをやらせていただきましたが、できたてピカピカの商業施設に歌を響かせられるというのは嬉しいことです。CD発売直後7月8日ということで大阪雲州堂でのライブとあわせて大阪の皆さまにお楽しみいただければと思います。また加古川チャッツワース公演のチケットを手に入れられなかった!という方もCDと生演奏に触れられる良い機会となります。ぜひお越しください。イベント詳細ページはこちら


2016年7月8日(金)@ 枚方T-SITE 蔦屋書店2階 オーディオスペース
山田稔明『pale/みずいろの時代』発売記念インストアライブ

時間:19:00 - 20:00/参加費 無料
主催 枚方 蔦屋書店/共催・協力 ブリッジ
問い合わせ先 072-861-5700

枚方T-SITE
〒573-0032
大阪府枚方市岡東町12-2

愛猫との蜜月から生まれた前作『the loved one』、さらには初めて上梓した私小説『猫と五つ目の季節』(ミルブックス)もロングセラーを続けるなか、この春からはNHK E テレの人気番組「0655」おはようソング「第2 の人生」の歌唱を担当しますます評価を高める山田稔明の待望の新作は自身の「音楽的青春期=みずいろの時代」を綴った群像劇。リリース直後に枚方T-SITEに登場です。アルバム『pale/みずいろの時代」CDお買い上げのお客様を対象にサイン会を実施いたします。ぜひご来場ください!

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2016年06月22日

猫の目、空模様



昨日のこと、昼間の暗い曇天が信じられないほど夕方から晴れて変な天気。ポチ実の2歳の誕生日だったのだけど午後から出かけて、二子玉川でエンジニア手塚さんと鍵盤奏者真里さんと会食。おふたりには『pale/みずいろの時代』完成までの3ヶ月本当にいろいろお世話になった。「ぶっちゃけて言うとどの曲が一番好きですか?」という質問に対する答えが面白く、僕はそれを心に留めておく。普段あまり来ることのない二子玉川は近未来都市のよう。

二子玉川ライズにある蔦屋家電で閉店までみんなでうろうろ。夢のようなピカピカ家電を眺めながらこれが欲しい、あれが欲しいと楽しい散策であった。帰り道の車のなかで手塚さんと一緒に聴いた『pale/みずいろの時代』。「良い感じじゃない!」とみんなで褒め合う。CDが皆さんの手に届くまでの時間は僕らにとってそういう自画自賛の時間なのだ。帰宅して改めて、ポチ実誕生日おめでとう。たくさんのお祝いの言葉をありがとうございました。

今週末24日(金)NHKラジオ第1の「ごごラジ!」にゲスト出演します。NHKのAMラジオに出るのは生まれて初めてかもしれない。夜に構成作家さんからの電話、なんだか楽しい一日になりそうです。ぜひメッセージなどを送っていただけたら。全国各地で聴くことができるラジオです。スマートフォンアプリでも可聴。ぜひチェックしてみてください。

ごごラジ! お昼13:05 -   
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2016年06月21日

猫騒動 6thシーズン(6)ポチの三回忌、ポチ実の2歳の誕生日



先週6月19日はポチの2度目の命日、三回忌でした。たくさんのお花をいただいて嬉しかったです。ありがとうございました。この季節が来ると「あの時の今頃はどうしていたっけ」と過去の写真を振り返って、しんどそうにしているポチを見ていろんなことを思い出します。ポチは19日に亡くなって翌日は一日かけてお別れをして、明けて夏至の21日にお葬式をして深大寺の空に舞い上がっていきました。ポチはやっぱり自分にとってはかけがえのない存在です。今でも、いつまでも。ポチの旅立ちから2ヶ月半経って青天の霹靂のように我が庭にひょこっと現れたのがポチ実で、その登場から今までのことはこの「猫騒動」日記に連綿と書き綴られています。

ポチ実らしき子猫たち(姉弟チミオとサビとよちよち歩いていたところを目撃した方がいたのです)が生まれたのは6月くらいだろう、という近所の猫ネットワークの情報を聞いて僕は「ポチ実はポチの生まれ変わりだ」と思いました。正確な誕生日がわからない野良出身のポチ実の誕生日はポチが空に昇っていった6月21日ということになったのです。今日でポチ実は2歳。猫の2歳はだいたい23歳くらいだと言われますが、ポチ実はまだまだ子どもでやんちゃでハチャメチャです。先週もポチ実はとんでもないことをしでかして(インスタにもブログにも書けないようなことを)僕はお隣さん、さらには2軒隣までお詫びの菓子折りを持っていきました。「いつも窓から見えるカワイコちゃんね?」とみんなポチ実のことを知っていてニコニコ笑って会話もはずみました。猫とは本当にすごい生き物だなあと思います。

ふと気づくと2歳というのは僕が2001年にポチをうちに迎えいれた時と同じ年齢。元気に長生きしてほしいなと願う。僕の宝物、やわらかなダイヤモンド、毎日が楽し。




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森だくさん!! vol.6(2016年6月19日 @ 高円寺 SHOWBOAT)【ライブ後記】

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一昨日のこと、ドラマー森信行くん主催のイベント「森だくさん!! vol.6」が開催されました。高円寺SHOWBOATはデビュー当時からお世話になった会場でしたが気づけばここでの演奏は2008年以来8年ぶりということに気づく。光陰矢のごとし。リハーサルをいっぱいやるためにお昼すぎに会場入り、ひたすら練習。対バン形式のライブではなく、組んず解れつしながらひとつのバンドのステージという様相でした。

会場直前にどきどきキャンプ岸さんも到着してコントのネタ合わせ。その真剣な様子に音楽もお笑いも一緒なのだなあと感じました。オープニングではまさかのもっくんがジャック・バウアー役というオモシロ場面、岸さんはバンドを良い感じにいじり倒してくれて会場じゅうが和やかなムードになりました。僕は前半にソロ楽曲を新鮮な組み合わせで。キンモクセイのイトシュン、良くんの曲にも参加してとても楽しかった。思い出話をMCではいろいろ話しましたが、長く音楽を続けていると改めていろんな繋がりが生まれてご褒美のようです。この日はサトミツ&ザ・トイレッツの3曲のダイジェスト音源を来場の皆さんにプレゼント。レコーディングもとても良い感じに進んでいます。

どきどきキャンプのサトミツさんがくれたきっかけに感謝を。また遊びましょう。もっくんお疲れさま。誕生日おめでとう!



  
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2016年06月20日

森信行 presents 森だくさん!! vol.6(2016年6月19日 @ 高円寺 SHOWBOAT)【SETLIST】

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2016年6月19日(日)@ 高円寺 SHOWBOAT
“森信行presents 森だくさん!! vol.6
サトミツ&ザ・トイレッツ初音源排泄記念 本厄水洗浄化live”


OP.どきどきキャンプ+森信行

1.my favorite things(全員・『the loved one』)
2.第2の人生(山田ソロ・NHK Eテレ0655おはようソング)
3.幸せの風が吹くさ(山田+伊藤健太+森信行・『pale/みずいろの時代』)
4.太陽と満月(山田+伊藤健太+森信行+佐々木良・『the loved one』)


5.昔の約束
6.日々の種
7.猫助

8.あたりまえのことだけど
9.ちょうちょ
10.みんなの空

11.calendar song(全員・『pale/みずいろの時代』)
12.日暮れのメロディー 1993
13.僕がいなくなっても


どきどきキャンプTALK
14.明日トイレに行こう(サトミツ&ザ・トイレッツ)
15.NO TOILET NO LIFE(サトミツ&ザ・トイレッツ)
16.KUSOしてみて(サトミツ&ザ・トイレッツ)


*太字記述の楽曲に参加しました  
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2016年06月19日

太宰の桜桃忌とポチの夏物語



6月19日の今日は愛猫ポチの命日、三回忌を迎えました。2年前の今日、朝一番にかかりつけの動物病院に電話をかけて「ポチが今よりも楽になる可能性があるならなんでもしてあげてください」と伝え午後に病院へ連れていった。三鷹の深大寺へ当病平癒の願掛けをして、奇しくもその日は太宰治の命日、桜桃忌だったので帰り道に禅林寺に寄ってお参りをしたのです。ありとあらゆるすべての神にすがろうと思ったんですね、そのときの僕は。結局ポチはそのまま病院で旅立ち、太宰の桜桃忌とポチの命日は同じ日に。不思議なことにポチが亡くなってすぐ、偶然にも友人が山形からサクランボを一箱送ってくれて、2年前から6月は僕にとってサクランボの季節になりました。

来月リリースの『pale/みずいろの時代』のクロージングトラックに「Qui La La の夏物語」という曲を収録しました。気恥ずかしくなるくらいキラキラしたポップソングですが、命がけて書いた言葉。歌詞には太宰が登場します。雨ふり、水無月、桜桃忌も過ぎて、「太宰ならこう言うさ」のあとに続く「恋と革命のために生まれてきた」というのは『斜陽』のなかから引用したフレーズです。そして小説『猫と五つ目の季節』には同じく『斜陽』から「生きている事。 ああ、それは、何というやりきれない息もたえだえの大事業であろうか。」という言葉を引いたから、ポチと太宰は僕の中で繋がっている。

  
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2016年06月18日

明日は高円寺SHOWBOATでの賑やかで楽しいイベントに参加します

明日は高円寺SHOWBOATでドラマー森信行くん主催のイベントにどっぷりと参加します。どっぷりと、というのはイベント中40分くらいのステージではなく最初から最後まで(出たり入ったりしながら)いろんなコラボレーションをするということで、僕はソロの楽曲を有能な音楽家たちと共に演奏したり、有能な音楽家たちの楽曲の演奏に加わったりして楽しい夜になります。

GOMES THE HITMANがくるりと対バンしたのはメジャーデビュー前1998年の秋で、そのとき彼らの力強い演奏に感服したことを憶えています。屋台骨を支えたもっくんとバンドを組むことになるとは思いませんでした。実は『pale/みずいろの時代』にはもっくんのドラムが重要な役割を果たす曲が収録されているのですが、そのあたりは当日のMCで話します。キンモクセイは僕らがレコード会社BMG JAPANを(CDセールスのせいで)巣立つときに入れ替わりでデビューした後輩。その後彼らがヒット曲を飛ばすのを目撃した。こないだ一緒にお酒を飲んだときにボーカルのイトシュンが「山田さんは僕らのこと嫌ってると思ってました」ともらしたのだけど、嫌ったりはしなかったけど、いろんな複雑な気持ちで眺めていたのは本当で、でもそんな彼らとバンドをやることになるとは、これも同じようにビックリする出来事。ベースのイトケンとも結構長い付き合いになった。このバンドが縁で『pale/みずいろの時代』では1曲彼にベースを弾いてもらっています。そういう様々な点と点を繋いだ どきどきキャンプ 佐藤満春さんはなんだかすごいフィクサーだなと思います。とても楽しい夜になるでしょう。ジャック・バウアーも現れるそうで。オフィシャルサイトで予約を受け付けていますので興味のある方はぜひお越しください。想像以上のライブになると思います。




2016年6月19日(日)@ 高円寺 SHOWBOAT
“森信行 presents 森だくさん!! vol.6
サトミツ&ザ・トイレッツ初音源排泄記念 本厄水洗浄化live”


文字通り、なんだか内容盛りだくさんな森信行(もっくん)主催の
ライブに山田稔明が巻き込まれました。どきどきキャンプのコントも!?
楽しい一日になると思います。ぜひお越しください。

<サトミツ&ザ・トイレッツ>
戸井廉太郎(Vo.&Ba. - 佐藤満春 / どきどきキャンプ)
猫すなお先生(Gt.&Vo. - 山田稔明 / GOMES THE HITMAN)
サニタリー俊吾(Gt.&Vo. - 伊藤俊吾 / キンモクセイ)
トイ・レノン(Gt.&Vo. - 佐々木良 / キンモクセイ)
イトイレット・KEN(Ba. - 伊藤健太)
うんち森もり(Dr. - 森信行)
【スペシャルゲスト】
岸学(どきどきキャンプ)
*オフィシャルサイトRESEVEにてチケット取り置き予約受付中です

高円寺 SHOWBOAT(http://showboat1993.wix.com/showboat1993
東京都杉並区高円寺北3-17-2 オークヒル高円寺B1
Phone 03-3337-5745  
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ポチの三回忌



6月19日が愛猫ポチの三回忌で、その日は高円寺でライブで一日バタバタと忙しくしてしまうので昨日深大寺動物霊園にお参りにいってきた。2年前の今頃のことを思い出すと、とにかくしんどかったなあと思う。深大寺の森は緑が深く、胸いっぱいに空気を吸い込むと気分がすっきりする。近所にこういう場所があることが幸せ。ついでに深大寺に『pale/みずいろの時代』のヒット祈願をして深大寺そばを食べる恒例行事を。

夜、ご近所近藤さんちでお茶。不意にポチ実に誕生日プレゼントをいただく(ポチ実は6月21日が誕生日ということになっている)。終わり、始まり、繋がっていく。


  
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2016年06月17日

ギターの健康診断



昨日のこと。ここ数ヶ月ずっと気になっていたギターの具合を相談にリペア屋さんへ。人間で言うと、ピッチャーの連投が続いてちょっと筋肉が張ってて、投げられないっていうほどじゃないんだけど、なんかピリっと気になるときがある、という感じ。そんな漠然としたもやもやを見事に取り払ってもらった。すっきりして嬉しい。僕が使っているMartinのOM-18Vというギターは戦前に作られたOM-18という小ぶりなモデルを丁寧に再現したもので、2001年に作られているから今年で15歳ということになる。2011年の3月頭に買ったので東日本日本大震災以降の季節を共に過ごしているという愛着があります。また今年の夏もカラッと乾いた音を響かせてほしい。

夕方から巣巣まで出かけてラトビア帰りの岩崎さんに可愛いお土産をいただく。急に美味しい焼鳥が食べたくなったので夕飯はみんなで焼鳥。昨日は息を飲むような、心臓が止まるような出来事があったのだけど、夜には楽しく笑っていられてよかった。  
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2016年06月16日

僕の「重版出来!」|梅雨、ちひろ美術館|0655 to 2355



久しぶりにテレビドラマを楽しみに毎週見続けた。話題になった『重版出来』のことなのだけど、最終回も清々しい気持ちで眺めながら、最終的に悪い人が出てこない物語だったなあと静かに感動した。去年小説『猫と五つ目の季節』を出して、本を売るというのがいかに大変なことかということを知った。書店の本棚に置かれるだけでもラッキーというくらい人にその存在を認めてもらうことが難しい。ネット通販の仕組みについても今まで知らなかったことを知ったりして新鮮な驚きがたくさんあった。

初版の冊数を聞いて「CDだって◯◯枚くらいしかプレスしない自分の本がそんなに印刷されて大丈夫なのだろうか…」と不安になったが、版元の地道な営業とプロモーション、友人たちの推薦コメント、本を読んだ皆さんの口コミ、懇意にしている雑貨店やカフェが本を店頭に並べてくれたり、知らないところでラジオパーソナリティの方が紹介してくれていたり、新聞に書評が載ったり(信濃毎日新聞に小林聡美さんが寄せてくださった文章の後押しよ)、両親が何十冊も買って親戚じゅうに配ったことも功を奏してか、発売から7ヶ月を経てついに重版決定、来週には第二刷ができあがる。とても嬉しいが、また千冊単位で在庫が世の中に積み上がることになるからいろんな努力をしなければならない。まだまだ『猫と五つ目の季節』への応援をよろしくお願いします。

昨日初めて練馬の下石神井にあるちひろ美術館へ行った。「村上春樹とイラストレーター 佐々木マキ、大橋歩、和田誠、安西水丸」という企画展を見たかったのだけど、うちから車で20分くらいの住宅街にこんな素敵な美術があるなんて知らなかった(正確に言うなら存在は知っていたけどこれまで足が向かなかったのだな)。佐々木マキさんの原画は独特の質感があって無国籍。大橋歩さんの作品に接するのは2回目だったがスッとした溌剌さは変わりない。安西水丸さんはやっぱり永遠のプレイボーイだなあと感じたし、和田誠さんの絵を目の前にすると「イラストレーター」というよりも「画家」と呼びたくなった。そしていわさきちひろの絵に接するときの自分の感覚が変化しているのが面白かった。70年代の仕事場を再現した空間を眺めたせいだろうか。とても丁寧に気持ちをこめて紙に落とし込まれた絵たち。「ぽちの きた うみ」という絵本のなかで心が震えた。帰り道に咲いたきれいな紫陽花がちひろの絵のように見えるから不思議。

歌唱を担当したNHK Eテレ0655のおはようソング「第2の人生」が今週は夜の2355のおやすみソングとしてオンエアされている。朝から夜への出張だが、夜には夜の味わいがあってとてもよく響いていました。作曲者近藤研二さんが歌う「考えるセイウチ」とともに、超ご近所&出身地も近いふたりの歌声が流れて面白かった。今晩も流れると思います。夜の23時55分から就寝前にEテレをご覧ください。

NHK Eテレ 2355 ホームページ  
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2016年06月15日

5センチくらいの些細なきざし



昨日のこと。CDのプレスと流通でお世話になっているBRIDGE Inc.にマスターDDPとアートワーク周りの色見本を届ける恒例の儀式。『新しい青の時代』以来毎年続いている。よく考えたら4年連続(その前の『Christmas Songs』含めると5年)でCDを世に出しているというのは大したことだ、と改めて思う。7月7日発売のものをこの時期に入稿しているというのはかなりスリリングで各所にご迷惑をおかけしているが、エンジニアの手塚さんとこのアルバムについて打ち合わせをした2月の終わりからずっと充実した制作の季節を過ごせて幸せだった。7月にはCDが刷り上がって到着する。

仲良くしている若い音楽家が一足先に『pale/みずいろの時代』を聴いて、「変な質問で申し訳ないのですが…」とメッセージを送ってきた。「なんで山田さんは何年音楽を作られても、ずっと進化をし続けられるのでしょうか」と。「『新しい青の時代』を初めて聴いたときにきっとこれは山田さんの全部が入った最高傑作なのだろうな、と思ったのですが、その次のアルバムも、今回のアルバムでもそう思わされました。これは賛辞ではなく、多分嫉妬です」と言うから「おま、褒め上手だな!」とやり返したのだけど、心配するな若人よ、人の芝は青く見えるのだ。自分の畑は荒涼として新しい芽吹きが何にもないような気持ちになるときが誰にだってあるのだよ。僕だっていつだって、あるいは定期的に、そういう気分になる。

僕は2013年に『新しい青の時代』を作ったときに、「このアルバム以上のものを作るのに何年かかるのだろうか…」と愕然とするくらいのやりきった感覚があって、未だに物販などで、初めてライブを観てCDを買い求めるお客さんには「最初に聴くなら『青』がお薦めです」と言う。薦めながら、これから初めて『新しい青の時代』を聴くなんて、この人は幸せだなあと他人事のように思う。あれから3年経って、『猫と五つ目の季節』と『the loved one』、そして『緑の時代』と『pale/みずいろの時代』という過去の自分と対峙する作品を作り終えて、ようやく<『新しい青の時代』の次の作品>に向かう旅に出ることができるような気がしている。「あさってくらいの未来」という曲を聴き返しながら、『青』の向こう側への旅の途中で出会うのはどんな風景なのだろうか、と武者震いしているところだ。あさってくらいの未来の話。


  
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2016年06月14日

THE BEGINNING OF いろいろ

恵比寿天窓switchでのレコ発ライブ“夜の科学 vol.49 - pale blue days”は追加チケットも含めて完売となりました。全国各地からたくさんのお申込みをありがとうございました。7月9日加古川チャッツワースでのライブも満員御礼、CD発売日の大阪雲州堂での公演はまだ席があります。7月30日の緒川たまきさんとのトーク&ライブもソールドアウトとなっていますが、8月にはトラベラーズファクトリーでのイベントが今年も開催されますので(なんと5年目!)情報詳細をお待ち下さい。8月の新潟公演もたくさんのご予約をいただいています。確実なご入場を希望される方は早めのお申込みを。

ラジオ出演もいろいろ。来週6月24日(金)にはNHKラジオ第一の「ごごラジ!」、6月30日(木)はFM世田谷にて杉真理さんの「アフタヌーン・パラダイス」、7月4日(月)は静岡K-MIX、コントラリーパレードの「メゾンドアミ201号室」、7月16日は地元吉祥寺のむさしのFMで「Saturday Music Flow」とゲスト出演させていただきます。すでに新作『pale/みずいろの時代』からの楽曲オンエアが始まっているラジオ局もあります。今後ともどうぞよろしくお願いします。



  
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2016年06月13日

THE END OF いろいろ



ついにニューアルバム『pale/みずいろの時代』のマスタリング作業。音に関する作業はすべて終了。これで“THE END OF RECORDING”である。「THE END」と胸に書いてあるTシャツ、これは『新しい青の時代』完成のときも(そのときの写真、2013年4月26日)、『緑の時代』のときも(『緑の時代』のマスター音源、2014年4月)前作『the loved one』完成のとき(2015年6月1日)にも着た縁起物。長く苦しくもワクワクして楽しかったレコーディングデイズの終わりの象徴なのだ、僕にとって。今回はマスタリングを上野洋くんにお願いした。山田バンドではフルートとしてお馴染みだが、彼は有能なレコーディングエンジニアでもある。高橋徹也、ハンバートハンバート、松本佳奈と彼が担当する音盤にはいくつも触れていたが、今日はなんだかとても新鮮な作業だった。彼と知り合って13年くらい、長い付き合いになる。

帰りの車のなか、渋滞する環状八号線でアルバムを通して2回聴いた。とても良い。早くみんなに聴いてもらいたい。これからブックレットの推敲チェック、そしてあと2日もたてば『pale/みずいろの時代』はいよいよただひとつの個性を持って浮かび上がることになる。正念場。  
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2016年06月12日

レコ発“夜の科学 vol.49”追加チケットを発売します(本日6月12日21時から)

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予定枚数を終了して一旦受付を締めきったレコ発ライブ “夜の科学 vol.49 - pale blue days”の追加チケットを本日6月12日(日)21時よりオフィシャルサイト通販STOREにて販売します。立ち見になりますが、なるべくたくさんの人にご来場いただきたいと思っていますのでこの機会をお見逃しなく!ニューアルバム『pale/みずいろの時代』お披露目の公演となります。ご期待ください。


2016年7月2日(土)@ 恵比寿 天窓 switch
“夜の科学 vol.49ーpale blue days”

18:30開場 19:00開演/前売4000円(ドリンク代別途)
出演:山田稔明 with 夜の科学オーケストラ
(itoken、安宅浩司、五十嵐祐輔、佐々木真里、近藤研二、立花綾香)

*本日6月12日(日)21時よりオフィシャル通販STOREチケットセクションにて追加チケットの販売受付を行います

恵比寿 天窓 switch
〒150-0013渋谷区恵比寿3-28-4 B1F
TEL 03-5795-1887  
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夜の科学 in 下北沢ー小箱のなかの音楽14(2016年6月10日 @ 下北沢 lete)【ライブ後記】

一昨日のこと。この日は下北沢leteでの定期演奏会だったが前日に予定していた海での写真撮影が空模様のせいで順延してしまい、他に代替日がないということで午前中からアクアラインを走って千葉へ。梅雨の晴れ間、日差しも強く一足先に夏の海街へたどり着いたような錯覚。なるべくはしゃがないように気をつけようと思っていたがやっぱり遠浅の海へ着くとテンションが上がってしまう。海!サイコー!みたいな感じに。結果、くたびれ果てて夕方東京へ戻り、下北沢leteへふらふらと会場入り。町野さんに「山田さん、なんか、夏の子どもっぽい感じですねえ」と見抜かれる。

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下北沢leteのステージは現在位置を再確認するための大事な場所。この日もリラックスしてこの空間を楽しんだ。先月湯川トーベンさんと話したときに「レテでやるならマイクもアンプも使わない生音でやってごらん」と言われたので序盤の夏の歌はアンプラグドで。12弦ギターの音が水平線に浮かぶキラキラした光のように響く。夏になると歌いたくなる「太陽オーケストラ」、京都でバンド演奏した「keep on rockin'」を弾き語りで。

新作『pale/みずいろの時代』発売前最後のライブということで、アルバムオープニング曲である「pale blue」を初披露。コードは2つ、ライブで大きくなりそうな歌。「スミス」を演奏する前に21年前、1995年に作ったカセットテープのデモを再生。気恥ずかしいが原点はここ。『pale/みずいろの時代』からこぼれおちたアウトテイクとして「毎日のポートフォリオ」と、恐らく初めて歌う「君の街まで」を披露。本来ポチの三回忌である6月19日に開催される予定だった本公演、ポチに捧げて「Qui La Laの夏物語」を。「きららちゃん」は僕の中ではポチのことなのかもしれない。ポチの命日が近いということでたくさんのお花をいただきました。同時にポチ実の誕生月なので「これチミちゃんに」という贈り物もいっぱい。ありがとうございました。

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この日は初めてちゃんと「第2の人生」を演奏して歌うことができました。作曲者である近藤研二さんから直接ギターを教わったからバッチリだった。小説のおかげか、Eテレのおかげか、猫が招いたか、初めて僕のライブを観にきたというお客さんが多いライブで新鮮だった。逆にleteは収容人数に限りがあるからチケットがなくて来られなかったいつも来てくれるファンの方もいらっしゃるかもしれないし、みんな大人になってどんどん仕事や家庭での責任が大きくなって忙しくなって、どんどんくたびれてライブ会場からは足が遠ざかっている人もいるかもしれない。かと思うと10年ぶりに僕を“再発見”して歌を聴きにきた人とたくさん会ったこの数ヶ月でもあり、音楽家として20年近く活動してきて思うのは、僕の役割は歌を作ってレコードを作ってステージで歌って、いろんな窓を少しずつ開けて誰が来てもいいようにしておくことだな、と思いました。「初めまして」も「おかえり」も「久しぶり」もどれも一様に気持ちのいい挨拶なのです。

東京では7月2日恵比寿でのレコ発ライブ(本日21時から追加チケットを販売します)、7月末の緒川たまきさんとのトーク&ミニライブ、8月前半は恒例のトラベラーズファクトリーでのライブ、いくつかのラジオ出演もあります。次の下北沢lete公演は夏休みの終わり頃か、ぐうの音も出ないくらいの暑い日に15回目の演奏会をしますのでどうぞぜひご来場ください。


  
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2016年06月11日

夜の科学 in 下北沢ー小箱のなかの音楽14(2016年6月10日 @ 下北沢lete)【SETLIST】



2016年6月10日(金)@ 下北沢 lete
夜の科学 in 下北沢 - 小箱のなかの音楽14


1.believe in magic in summertime?(GTH『down the river to the sea』)
2.夏の日の幻(『pilgrim』)
3.太陽オーケストラ(GTH『cobblestone』)
4.keep on rockin'(GTH『cobblestone』)

5.pale blue(『pale/みずいろの時代』)
6.気分(『pale/みずいろの時代』)
7.ナイトライフ(『pale/みずいろの時代』)
8.スミス 1995 ver.(GTHカセットテープ『if everybody had an ocean...』より再生)
9.スミス(『pale/みずいろの時代』)

10.毎日のポートフォリオ(未発表)
11.君の街まで(未発表)
12.calendar song(『pale/みずいろの時代』)
13.Qui La La の夏物語(『pale/みずいろの時代』)

14.第2の人生(Eテレ0655 おはようソング)
15.猫町オーケストラ(『the loved one』)
16.my favorite things(『the loved one』)
17.光の葡萄(『新しい青の時代』)

EN
18.きみは三毛の子(新曲)
19.hanalee(『home sweet home』)

  
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2016年06月10日

本日下北沢lete公演は満員御礼|レコ発“夜の科学 vol.49”追加チケットを発売します(6月12日21時から)

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本日は下北沢leteでの定期公演の14回目。いつでも現在位置を再確認できるハコでの演奏、とても楽しみです。チケットは完売しています(これまですべてのlete公演でソールドアウトを記録中!)。当日券に関しては本日17時以降に直接会場までお問い合わせください。幸運にも今日は梅雨の晴れ間になりましたので季節を先取りしたセットリストにしようと思います。『pale/みずいろの時代』発売前の単独公演は今日が最後になるのでアルバム裏話やアウトテイクなどレアな選曲にもトライして。


2016年6月10日(金)@ 下北沢 lete
“夜の科学 in 下北沢ー小箱のなかの音楽14”

19:00開場/20:00開演/料金3,500円(ドリンク代別途)
出演:山田稔明
*THANK YOU!SOLD OUT!

下北沢 lete
〒155-0032東京都世田谷区代沢5-33-3


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そして、予定枚数を終了して一旦受付を締めきったレコ発ライブ “夜の科学 vol.49 - pale blue days”の追加チケットを今週末6月12日(日)21時よりオフィシャルサイト通販STOREにて販売します。立ち見になりますが、なるべくたくさんの人にご来場いただきたいと思っていますのでこの機会をお見逃しなく!ニューアルバム『pale/みずいろの時代』お披露目の公演となります。ご期待ください。


2016年7月2日(土)@ 恵比寿 天窓 switch
“夜の科学 vol.49ーpale blue days”

18:30開場 19:00開演/前売4000円(ドリンク代別途)
出演:山田稔明 with 夜の科学オーケストラ
(itoken、安宅浩司、五十嵐祐輔、佐々木真里、近藤研二、立花綾香)

*今週末6月12日(日)21時よりオフィシャル通販STOREチケットセクションにて追加チケットの販売受付を行います

恵比寿 天窓 switch
〒150-0013渋谷区恵比寿3-28-4 B1F
TEL 03-5795-1887  
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2016年06月09日

ヴィレッジ2016(2016年 5月21-22日 @ 高知 鏡川・緑の広場)【ライブ後記】

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5月の高知ヴィレッジ2016から2週間と少しが経ちましたが、「まだ2週間しか経っていないの?」というくらい慌ただしい毎日を過ごし晩春から初夏へと移り変わる風景を眺めています。まだまだ記憶に鮮明な素晴らしいイベントを振り返りたいと思います。terzo tempoの佐野さんからイベント参加のお誘いを受けたのが2月。久しぶりに高知へ行けることを楽しみにしていましたが、ただのライブではなくたくさんのものつくりの作家さんたちが集まるお祭りだということでさらにワクワクしていたのです。ライブ前日に高知入り、当日朝から僕ら出演ミュージシャンでステージを設営するという手作り感も良い。

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快晴の空の下、溢れるお客さん。まず音楽ステージ最初の11時から僕のライブが始まりました。ヴィレッジ2016のいいところは演奏の機会が3回あること。僕のライブを目当てにして来てくれたお客さん、子ども連れで休憩がてら音楽に揺れる家族、PAを手伝ってくれたり写真を撮ったりしてくれる音楽仲間、なんと素晴らしい空間なのだろうか、と感動しました。演奏の合間には広い会場内を練り歩いていろんな作家さんのブースを眺めて、なんだかあっという間の一日が過ぎた。夜になって中打ち上げということで川辺で美味しい魚やお酒をみんなで飲み交わし、興が乗った音楽家たちは笹倉慎介くんのキャンピングカー「エアストリーム」で即興のセッションを。

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疲れたのか夜の10時には寝てしまって、やたら早く起きてしまった高知3日目の朝。「日曜市へ行くのをお薦めします」と何人にも言われていたので朝6時から出かけてみましたが、とにかく土地の豊かさの象徴のような大規模な朝市でした。高知のお土産はすべてここで購入。路面電車にひと駅だけ乗って街の住人のふりをしたり。大好きな街、高知。



イベント2日目は少し忙しいスケジュール。僕の東京での用事があってお昼の飛行機に乗って帰京しなければならないので、僕のこの日の演奏は朝10時から笹倉くんのエアストリームのなかでの生音ライブ。そんな早い時間に歌うのは人生初かもしれなくて、お客さんも集まってくれるのかなあと不安だったのだけど遠方から駆けつけてくれた方も多くて盛況のなかで気持ち良く歌が歌えました。笹倉くんに飛び入りしてもらってジェイムス・テイラーのカバーを歌っているところを地元テレビ局のカメラマンが撮影してくれてお昼のニュースで流れたそうです。物販もたくさんの方にご購入いただき感謝。スタッフの方たちのサポートも嬉しかったです。写真は井上さん(@inomonta224)さん撮影のものをお借りしました。



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また来年も参加したいなあ、と感動したヴィレッジ2016でした。ご来場の皆さん、イベントを支えてくれたスタッフの皆さん、仲良くしてくれたミュージシャンのみんな、本当にありがとうございました。  
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2016年06月08日

リハーサルデイ



今日はアサイチで流通会社ブリッジとのミーティングの後、夜までサトミツ&ザ・トイレッツのリハーサル。これだけのメンバーが集って曲を持ち寄るとバンド感がおのずと増してくるから面白いものだ。このメンバーでのライブはとても貴重な機会になると思われるのでぜひ興味本位で覗いてみてもらえたらと思います。みんなそれぞれ15年必死でやってきたのだなあということを思いました。ジャック・バウアーにも期待。


2016年6月19日(日)@ 高円寺 SHOWBOAT
“森信行 presents 森だくさん!! vol.6
サトミツ&ザ・トイレッツ初音源排泄記念 本厄水洗浄化live”


文字通り、なんだか内容盛りだくさんな森信行(もっくん)主催の
ライブに山田稔明が巻き込まれました。どきどきキャンプのコントも!?
楽しい一日になると思います。ぜひお越しください。

<サトミツ&ザ・トイレッツ>
戸井廉太郎(Vo.&Ba. - 佐藤満春 / どきどきキャンプ)
猫すなお先生(Gt.&Vo. - 山田稔明 / GOMES THE HITMAN)
サニタリー俊吾(Gt.&Vo. - 伊藤俊吾 / キンモクセイ)
トイ・レノン(Gt.&Vo. - 佐々木良 / キンモクセイ)
イトイレット・KEN(Ba. - 伊藤健太)
うんち森もり(Dr. - 森信行)
【スペシャルゲスト】
岸学(どきどきキャンプ)
*オフィシャルサイトRESEVEにてチケット取り置き予約受付中です

高円寺 SHOWBOAT(http://showboat1993.wix.com/showboat1993
東京都杉並区高円寺北3-17-2 オークヒル高円寺B1
Phone 03-3337-5745  
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2016年06月07日

『pale/みずいろの時代』発売日、七夕の夜は大阪・雲州堂で歌います

2013年から毎年7月7日の七夕にCDをリリースして今年で4年目。今年のCD発売日は大阪にいます。天満の雲州堂には長くお世話になっていますが、ライブ出演は久しぶり。毎年七夕の季節恒例のイベントに誘ってもらいました。地元のカーテンズとの共演、平日の夜ですがたっぷり演奏させていただきます。先月末大阪Tea House茶摩でのライブのときに「七夕の夜は天満で素敵なイベントがあるで」と聞かされていたのだけど、それは「平成OSAKA天の川伝説」というイベントだそうで、7月7日の夜、雲州堂からすぐの大川の水面に満天の星が浮かぶそうです。うまくタイミングがあって目撃できたらいいなあと思います。ぜひこの素敵なイベントとあわせてライブへお越しください。加古川チャッツワース公演は完売していますので関西の皆さんはぜひ雲州堂へ!


2016年7月7日(木)@ 大阪 雲州堂
“星鳴き空の演奏会 vol.4”

18:30開場 19:30開演/予約3000円 当日3500円(1ドリンク付き)
出演:カーテンズ、山田稔明

七夕の夜に素敵なイベントへお誘いいただきました。
雲州堂でのライブはなんと3年ぶり。またあの空間で
素晴らしい夜を。新作発売日は大阪にて歌います!

*雲州堂にて入場予約を受付中です。「info@iori-unshudo.com」宛てに
件名を『7/7七夕予約』として、お名前/人数/電話番号
をご記入ください。雲州堂からの返信を持ってご予約完了となります

大阪 雲州堂
〒530-0046 大阪市北区菅原町7-2
03-6361-3964

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HARCOの春フェス in KYOTO(2016年5月28日 @ 元・立誠小学校)【ライブ後記】



先月末のこと、慌ただしく過ぎた時間をひとつずつ丁寧に振り返りたいと思います。4月の東京編に続き京都で行なわれたHARCO主催 “HARCOの春フェス in KYOTO”、前日入りして会場設営をして前打ち上げをして、京都で過ごしたあらゆる時間が楽しい思い出になりました。イベントを貫通する物語と雰囲気を演出してくれたヨーロッパ企画の皆さんの手腕も素晴らしかった。会場が元小学校ということで、廊下、教室、運動場、体育館と様々な記憶をくすぐって、心地良いタイムトリップのようでした。

われわれGOMES THE HITMANは東京に続きトップバッター。それに先駆けたヨーロッパ企画のお芝居で体育館(講堂)は笑顔とわくわくが満ちていました。僕らがバンドで東京の街以外で演奏するのはなんと10年ぶり(前回は大阪だったはず)。立ち見もでるほど満員のお客さんたちの熱視線に鼓舞されました。「雨の夜と月の光」で始まって手拍子も自然発生。続く「keep on rockin'」では4人のコーラスの重なりも心地よかった。「長期休暇の夜」を演奏しながら、なんとこの場に合った音楽、言葉、メロディなのだろうか、と自分で面白くなるほど。薄雲の向こうの午後の太陽が差し込む窓と「午後の窓から」のハマり具合よ。アコースティック編成でどうなるかと思っていた「愛すべき日々」でしたが、演奏途中でグワーっと4人が音の塊になる感覚があってびっくりした。わあ、まだまだ行けるなあ、と。

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HARCOをピアノとコーラスに迎え入れての「僕らの暮らし」のセッションはこのステージの個人的ハイライトでした。音楽の教科書には載らない優しい歌、僕らが15年あまりかけて追求してきたのはそういう歌だったのだな、と確信しました。2016年春にこうやってGOMES THE HITMAN4人で演奏ができて、京都までやってこれたのはHARCOのおかげです。彼は「この3組でやるのを、ずーっと構想を練っていたんだよ」と言いましたが、それが結実したことが本当に嬉しかったです。最後は「手と手、影と影」「饒舌スタッカート」と駆け抜けました。20年近いキャリアを40分で総括するのは至難の業だと思っていましたが、なかなか春フェスのセットリストはかなりうまくいった気がした。たくさんのお客さんの声に触れ、まだまだGOMES THE HITMANでやり足りないことがあるなあと気持ちをあらたにしました。

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音楽だけでなく、会場にはイベントを成功させようという意思が渦巻いていて、フードを担当してくれた皆さん(高知に続いて一緒になった食堂スーフルさん、旧知のアアルトコーヒー庄野さんをはじめ)、ボランティアでお手伝いいただいた皆さん、ヨーロッパ企画の皆さん、心強いスタッフの皆さんに感謝を。最後のセッションまでずっと楽しかった。「10年ぶりです」「ゴメスを観られるなんて思っていませんでした」「初めて観ました」と声をかけてくださった皆さんの声は大きな励みになりました。駆けつけてくれたb-flower八野さん、ははの気まぐれ川本くん、saunapartyのふたり、元タワーレコード久留米のOさんにも感謝。いろいろな出会いや再会があって素晴らしい旅になりました。

HARCOの春フェス、終了。皆さん、どうもありがとうございました。

(ライブ写真撮影:牛久保賢二)  
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2016年06月06日

夏の信州、湖畔のキャンプ場で開催される「ALPS BOOK CAMP」に参加します

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夏の信州、北アルプス山麓。湖畔のキャンプ場で、本を愉しむフェスティバル「ALPS BOOK CAMP」に音楽で参加します。インドア派だったはずの自分が最近海とか自然に妙に惹かれるのが不思議なのですが、偶然か必然か、とても楽しそうなキャンプ場でのイベントにお誘いいただきました。本好きとキャンプ好きの間には共通項があるのかどうかを確かめたいと思います。今からてるてる坊主を作って好天を祈ります。イベント詳細はこれから随時更新されるオフィシャルサイトをご覧ください。


“ALPS BOOK CAMP 2016” @ 木崎湖キャンプ場(長野県大町市平森)
8月5日(金)15:00 - 21:00 / 前夜祭
8月6日(土)10:00 - 21:00
8月7日(日)10:00 - 16:00
*山田稔明は8月6日の音楽ステージに出演します。

入場料|1日 1,000円
前夜祭 500円・小学生以下無料

木崎湖キャンプ場(〒398-0001 長野県大町市平森)
木崎湖までのアクセス

お問合せ先|栞日 sioribi
〒 390-0815 長野県松本市深志3-7-5
TEL|0263-87-5377
MAIL|info@sioribi.jp  
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夜の科学49は完売御礼!|ドラマー森信行氏(ex.くるり)主催の誕生記念イベントに参加します

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昨晩受付が始まった『pale/みずいろの時代』発売記念ライブ “夜の科学 vol.49 - pale blue days”はたくさんのお申込みをいただき定員数に達したためソールドアウトとさせていただき、会場設営プラン決定後に若干枚数の追加チケットを販売する予定です。できるかぎり観たい方に観ていただけるライブにしようと思いますのでまだチケットを確保できていない方も続報をお待ちいただきますようよろしくお願いします。すでに入金確認分から整理番号をお伝えするメールをお送りしています。レコ発ライブまであと1ヶ月、楽しみに待っていてください。

今週末の下北沢leteでのソロ弾き語り、BOOK MARKETでのトーク&ミニライブともにチケットは完売していますが、今月はスペシャルなライブハウスでのイベント出演があります。元くるりのドラマーもっくん、こと森信行くんが企画したライブに僕は山田稔明として、さらには猫すなお先生という名前でバンドメンバーの一員として参加します。お笑いコンビどきどきキャンプの佐藤満春さん(サトミツさん)を中心に結成された「サトミツ&ザ・トイレッツ」の2度目のライブ、なんと今回はジャック・バウアーが高円寺の街に降り立つとのことです。どうなるのか全然わかりませんが楽しい夜になることは間違いありません。前売りチケットを下北沢leteで販売します(オフィシャルサイトで予約の受付も行います)。この日は愛猫ポチの三回忌となりますが、星に願いと祈りを捧げながらニコニコゲラゲラと笑って時を過ごしたいと思います。お付き合いください。


2016年6月19日(日)@ 高円寺 SHOWBOAT
“森信行 presents 森だくさん!! vol.6
サトミツ&ザ・トイレッツ初音源排泄記念 本厄水洗浄化live”


文字通り、なんだか内容盛りだくさんな森信行(もっくん)主催の
ライブに山田稔明が巻き込まれました。どきどきキャンプのコントも!?
楽しい一日になると思います。ぜひお越しください。

<サトミツ&ザ・トイレッツ>
戸井廉太郎(Vo.&Ba. - 佐藤満春 / どきどきキャンプ)
猫すなお先生(Gt.&Vo. - 山田稔明 / GOMES THE HITMAN)
サニタリー俊吾(Gt.&Vo. - 伊藤俊吾 / キンモクセイ)
トイ・レノン(Gt.&Vo. - 佐々木良 / キンモクセイ)
イトイレット・KEN(Ba. - 伊藤健太)
うんち森もり(Dr. - 森信行)
【スペシャルゲスト】
岸学(どきどきキャンプ)
*オフィシャルサイトRESEVEにてチケット取り置き予約受付中です

高円寺 SHOWBOAT(http://showboat1993.wix.com/showboat1993
東京都杉並区高円寺北3-17-2 オークヒル高円寺B1
Phone 03-3337-5745  
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2016年06月05日

このあと21時からレコ発“夜の科学 vol.49 - pale blue days”の入場受付開始!

今晩21時から『pale/みずいろの時代』レコ発記念ライブのチケット発売が始まります。イトケン、安宅浩司、五十嵐祐輔、佐々木真里、そして近藤研二に立花綾香とメンバーも豪華に半年ぶりの夜の科学オーケストラ、バンド編成でのライブとなります。下の映像は1年前の夏、『the loved one』レコ発での様子。今年もステージ狭しと音楽が溢れでる夜になります。CD『pale/みずいろの時代』もこの日先行発売。ぜひ遠くから近くから恵比寿へお越しください!



<山田稔明『pale/みずいろの時代』レコ発ライブ>

2016年7月2日(土)@ 恵比寿 天窓 switch
“夜の科学 vol.49ーpale blue days”

18:30開場 19:00開演/前売4000円 当日4500円(ドリンク代別途)
出演:山田稔明 with 夜の科学オーケストラ
(with itoken、安宅浩司、五十嵐祐輔、佐々木真里、近藤研二、立花綾香)

昨年12月以来半年ぶりとなるバンド編成でのステージは
新作『pale/みずいろの時代』を携えてのレコ発ライブ、
時間と距離を越えてよみがえる青白き青春の歌に
ご期待ください!

*本日6月5日(日)21時からオフィシャル通販STOREチケットセクションにて受付開始!
→THANK YOU!SOLD OUT!

恵比寿 天窓 switch
〒150-0013渋谷区恵比寿3-28-4 B1F
TEL 03-5795-1887
  
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新潟でのライブが決定しました

新潟でのライブが決定しました。新井仁さんとの共演ライブになります。

20160811_SONG-BOOK_A4

2016年8月11日(木祝)@ 新潟 砂丘館
“SONG BOOK - different shades of blue -”

16:30OPEN 17:00START/前売3500円 当日4000円(ドリンク代別途)
出演:新井仁、山田稔明

昨年秋以来の新潟でのライブが決定しました。なんと昭和8年に
建てられた日本銀行新潟支店長役宅跡というスペシャルな空間、
新井仁さん(NORTHERN BRIGHT、SCOT GOES FOR)との
一期一会のステージとなります。ご期待ください。

◯お問い合わせ・ご予約
happiness music/Mail:happinessmusic.bluesky@gmail.com
件名を「8/11 SONG BOOK Live予約」として
お名前、ご予約枚数、お電話番号を明記の上ご連絡下さい。
折り返しご予約完了のメールを返信致します。

◯オフィシャルサイトRESERVEでの予約受付も開始しました

新潟 砂丘館(http://www.sakyukan.jp/
〒951-8104 新潟市中央区西大畑町5218-1  
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あたりまえのことが嬉しい



今日は猫ではなく、うちの車の話。今年に入ってからずっと集中ロックが故障して、運転席側のキーも回らなくなって、鍵の開け閉めを助手席側のドアでやらないといけないというとても面倒くさい状態になっていたのだけど、忙しくて車を修理に出せないままになっていた。しかし日常的に車を運転しないといけない日々が続くとそんな煩わしい事態にもあっという間に慣れてしまうもので、リハーサルとか買い物とか、先月の福島日帰りドライブのときも関西までの往復旅も、同乗者が一様に不思議な顔をするそばで僕はシュッと助手席側から運転席へと華麗に乗り込んだのだった。

そして、ようやく今日ディーラーまで出かけてキーレスエントリーの修理をしてもらって、ついでにリコールで無償修理の連絡が来ていた箇所も整備してもらった。手元のキーについたボタンひとつで車の鍵が開き、閉まる。嗚呼、なんと便利なの!と当たり前のことがとても嬉しく感じた。少し大げさだけど人生について考えた。僕らは今までできたことができなくなってもなんとか折り合いをつけて生きていくけど悪いところが治って良くなったらそれはやっぱり嬉しい出来事だ。関東甲信越が梅雨入りしたというニュースをカーラジオで聴きながら、またうんざりするような季節の到来にため息をついたのだけど、良いことと悪いことがつづれ織りのようになるのがこの世界の常で、でもなんだか良いことのほうが悪いことよりも多くなるような予感がしたのは、車の鍵が当たり前の状態に戻って嬉しかったからかもしれない。

そういう取るに足らないような、とてもささやかな心の機微のようなものをどうにかして歌にできないか、といつも思っている。  
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2016年06月04日

レコ発“夜の科学 vol.49”のチケット受付は明日5日(日)21時から



新作『pale/みずいろの時代』の発売準備が続く。レコードショップに「こういう内容です」というのを伝えるために発送するためのCDRを100枚単位で焼く。2013年の『新しい青の時代』からリリースのたびに毎度の恒例行事となった作業。早く皆さんの手元に届けたいなと願いながら事務仕事は続く。レコ発記念ライブの申し込み受付開始は明日5日(日)21時から。ぜひたくさんの方に、遠くから近くから集まってもらいたいと思います。あらたにコーラス立花綾香の参加も決まりました。山田稔明と夜の科学オーケストラのステージにご期待ください!


<山田稔明『pale/みずいろの時代』レコ発ライブ>

2016年7月2日(土)@ 恵比寿 天窓 switch
“夜の科学 vol.49ーpale blue days”

18:30開場 19:00開演/前売4000円 当日4500円(ドリンク代別途)
出演:山田稔明 with 夜の科学オーケストラ
(with itoken、安宅浩司、五十嵐祐輔、佐々木真里、近藤研二、立花綾香)

昨年12月以来半年ぶりとなるバンド編成でのステージは
新作『pale/みずいろの時代』を携えてのレコ発ライブ、
時間と距離を越えてよみがえる青白き青春の歌に
ご期待ください!

*6月5日(日)21時からオフィシャル通販STOREチケットセクションにて受付開始!

恵比寿 天窓 switch
〒150-0013渋谷区恵比寿3-28-4 B1F
TEL 03-5795-1887
  
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「THE POET SPEAKS ギンズバーグへのオマージュ」を目撃した



ニューアルバム『pale/みずいろの時代』のメドが立ったので随分ゆとりというか、心の余裕ができてきた。朝早く起きて青空の下で洗濯物を干しながら「は!」と思ってiPhoneを指で撫でて、すみだトリフォニーホールでの「THE POET SPEAKS ギンズバーグへのオマージュ」を当日券で観にいこうと思い立った。パティ・スミスの声、フィリップ・グラスのピアノ、アレン・ギンズバーグの言葉、村上春樹と柴田元幸のトランスレーション。これは体験しないと後悔する、と思ったのだ。

僕がパティ・スミスを初めて知ったのは高校1年生のころ、U2のボノが『魂の叫び』というドキュメンタリー映画のなかでパティ・スミスの「Gloria」を引用して歌ったことがきっかけだった。僕のアイドルであるR.E.M.のマイケル・スタイプのアイドルは彼女だ。同じように高校生のときにボブ・ディランの映像の後ろに映る男がアレン・ギンズバーグだということを知った。「僕は見た。狂気によって破壊された僕の世代の最良の精神たちを」、東京の大学へ進んだ僕はビート文学を学ぶ授業を選択し『吠える』に出会った。それから四半世紀経っても言葉は更新され続けるのだ、ということに感動する。パティ・スミスは抑揚をつけて歌うように朗読し、祈りのように歌を歌った。「このことを忘れないように」とパティに即され「PEOPLE HAVE THE POWER」を会場全体が唱和するのは美しい風景だった。

新作に収録される、僕が1993年に自分で歌うために初めて作った「スミス」には「彼女の誕生日にはパティ・スミスのレコードをあげる」という一節がある。このタイミングで今日のステージを目撃することができてよかった。とても刺激的、猫背の背筋も伸びるように感じた。  
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2016年06月03日

山田稔明『pale/みずいろの時代』に寄せて|text : b-flower 八野英史

先日京都でお会いしたb-flowerの八野英史さんに『pale/みずいろの時代』のための寄稿文を書いていただいた。寄稿文全文はこれから制作する『pale/みずいろの時代』フライヤー等に掲載される予定です。ブログにはダイジェスト版を掲載します。20余年前に聴いていたアーティストとこんなふうに繋がることができるなんてとても不思議だし世の中そんな悪いことばかりじゃないなあという気分で過ごしたこの1ヶ月でした。

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<『pale/みずいろの時代』に寄せて>

「あのね、b-flower好きな人たちはね、山田稔明くんのソロを聴くと幸せになれると思うの」

ある日ツイッターで、とあるフォロワーの方がつぶやく。
そしてその数日後、僕の手元には既に『新しい青の時代』と『the loved one』のCDが。
このようにして僕は山田稔明さんの音楽と出会いました。この文章を書いている、ほんの1ヶ月前のこと。

それまでにも何度か山田さんの曲をさらりと耳にする機会があり、いい音楽だなという印象を持っていたのだけど、改めてじっくり聴くとその才能の確かさに驚かずにはいられませんでした。同じように自身で詞曲を作り歌う者として、嫉妬を通り越して憧れに近い感覚。と同時に(山田さんのファンの方に怒られちゃうかも知れないけど)どこか深いところで僕の音楽とあい通じ合う匂いのようなものがあるようにも感じました。なんか「わかりあえる」感覚が。「心を揺さぶられる」感覚が。それってなんだろう、何がそう思わせるんだろう、というこの1ヶ月でした。

そしてこの最新アルバム『pale/みずいろの時代』を聴いて、少しだけその秘密が解き明かされたような。この新作には19歳〜青春期の山田稔明が書き散らした(という)楽曲を、現在の山田稔明が今の時代に鳴らすべく仕上げた作品が多く含まれているとのこと。彼は、かつては形にすることができなかった<みずいろの時代>の楽曲を、こうしてその本質を変えることなく新曲として僕らの前に提示することができる音楽家としての能力を手に入れた。やってみりゃわかるが、これは実は並大抵のことではない。

すごいね、山田さん。知り合えて良かったです。一度ゆっくり話さなきゃね。

b-flower 八野英史(『pale/みずいろの時代』フライヤーコメントより抜粋)




  
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夜の科学 in 大阪〜tea for two(2016年5月29日 @ 大阪 Tea House 茶摩)【ライブ後記】

あっという間に時間が経って6月になってしまいましたが、とにかく濃厚な5月だった。高知からこっちのライブを振り返るのが後手後手になっているのでアップデートしていこうと思います。まず一番近い先週末29日(日)の大阪 Tea House 茶摩でのライブから。今年2月に奈良NAOTで行ったライブである方から「友人の営む小さな喫茶店があるのですがそこでライブを企画したら歌いにきてくれますか?」と声をかけられた。そのまっすぐな目を覗き込んだ僕には断る理由がありませんでした。何人かのお友だちの献身的なお手伝いとともに丁寧に準備されて、Tea House 茶摩でのライブはセッティングされたのでした。

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お店のある天神橋筋六丁目あたりは細い一方通行の道や長い商店街が錯綜する、今まで来たことのない大阪でした。お昼前にたどり着くと美味しい賄いを食べさせてくれた。紅茶もいい香り、コーヒー好きの僕のために食後にまたコーヒーを淹れてくれた。お店を営む姉妹もお友だちたちもみんなハードコアな猫好きなのも居心地がよかった(一番猫に楽な不妊手術の方法をディスカッションするのを聴きながら飲むコーヒーの味わいよ)。

お昼過ぎにスタートするライブ、あっという間に会場はぎゅうぎゅうの満席に。この日は先日の札幌同様に初めて僕のライブを観る人が多いようだったので、間口の広い演目にしようと思いました。ソロ作『pilgrim』『home sweet home』『新しい青の時代』『the loved one』とバランスよくセレクトした前半。そして中盤からは新作『pale/みずいろの時代』から。20余年前に書いた歌だけどレコーディングを経てライブで演奏するのは、やはり新鮮。最新曲「calendar song」は福岡、札幌に続き大阪でもハンドクラップが自然発生して掛け合いのコーラスも楽しい。こんなポップな曲を最新アルバムに収録できたことが幸せ。

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「calendar song」には「時計の針は前へ前へ」という歌詞があるのだけど、そう歌ったときに客席の一番前でコソコソっと耳打ちするカップルの姿が目に入った。僕が2月に亡くなった村田和人さんの話を始めたらやっぱりそのお二人は村田さんの大ファンであることがわかった。「時計の針は前へ前へ」は村田さんの「BRAND NEW DAY / BRAND NEW SONG」に書いた一節を引用したフレーズで、もっと言うと同じ描写が小説『猫と五つ目の季節』にも登場する(本を読んですぐ杉真理さんは「山田くん、村田の曲に出てくるフレーズあったね!ライブでコーラスしてるからすぐ気づいたよ」と言った)。関西に来るドライブ旅で不意にカーステレオからチャットモンチー『告白』に収録された「CAT WALK」(高橋久美子作詞)が流れた。「私がいなくなったとしても/3分おきに電車は進み/きれいにきれいに花は咲き/戦いは止むことなく」と歌われるその曲を聴いて僕はなんだかわからないが猛烈に感動して泣きそうになってしまって、この日のライブで「BRAND NEW DAY / BRAND NEW SONG」を歌おうと決めていたのだ。もう泣かないで歌えるだろうと思っていたのに感極まって言葉に詰まってしまってかっこわるかったけど、とても素直な気持ちで歌えたのです。ハンカチもこれまでで一番ぶんぶん振り回されていました。

前の日にバンドで演奏した「keep on rockin'」をこの日は弾き語りでライブを企画してくれた方に捧げた。「光の葡萄」もこの日はちょっと違う響き方をしていたように思います。気づけばあっという間の2時間半。とても小さくささやかな空間だったのに、こんなに心の振れ幅が大きいステージは久しぶりだった。終演後は美味しいご飯をたらふくいただき楽しいおしゃべり。さっきまで明るかったのにもう夜でした。「スミス」を歌う前にさんざんThe Smithsの話をしましたがお店の隣の焼き鳥屋の名前が「スミス」というオチがついて楽しい一日が終わりました。田淵さん、お仲間の皆さん、本当にありがとうございました。この日が実現できて本当によかったです。また大阪へは7月に。奇しくも七夕、織姫と彦星の逢瀬。また必ず夏に会いましょう。

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2016年06月02日

山田稔明『pale/みずいろの時代』先行販売レコ発ライブ詳細決定!|チケット受付は6月5日(日)21時から

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山田稔明『pale/みずいろの時代』完成を記念して、CD発売日に先駆けてレコ発ライブを開催します。昨年末以来、半年ぶりのバンド編成でのステージ。ドラムにitokenさん(相対性理論/トクマルシューゴ)、ギターはシンガーソングライター安宅浩司くん、今回ベースはマルチインストゥルメンタリスト五十嵐祐輔くん(fishing with john)が担当します。『pale/みずいろの時代』の多くの楽曲で共同アレンジをお願いした鍵盤奏者佐々木真里さん、そして「ポチの子守唄」、そしてEテレ0655おはようソングでもお世話になった近藤研二さんにも心強いサポートをいただきます。

こうやって毎年CDが出せることを本当に幸せなことだと思います。新しい出会いがあったり数年ぶりの再会があったり、長くやっていると音楽と人とは繋がり続けることができるのだな、とここ最近思うようになりました。1993年に「スミス」を書いた僕はそれから23年後にこんなふうに充実した日々が待っているなんて想像もできなかっただろうな。万感の思いを込めてこの日は(いつだってそうだけど)大切に歌を歌おうと思います。一番早くCD『pale/みずいろの時代』を手にすることができるライブです。たくさんの皆さんのご来場をお待ちしています。7月7日の発売日には大阪雲州堂、週末7月9日には加古川チャッツワースでのレコ発ライブが決定、チケット残り少なくなっていますのでお急ぎください!




<山田稔明『pale/みずいろの時代』レコ発ライブ>

2016年7月2日(土)@ 恵比寿 天窓 switch
“夜の科学 vol.49ーpale blue days”

18:30開場 19:00開演/前売4000円 当日4500円(ドリンク代別途)
出演:山田稔明 with 夜の科学オーケストラ
(with itoken、安宅浩司、五十嵐祐輔、佐々木真里、近藤研二)

昨年12月以来半年ぶりとなるバンド編成でのステージは
新作『pale/みずいろの時代』を携えてのレコ発ライブ、
時間と距離を越えてよみがえる青白き青春の歌に
ご期待ください!

*6月5日(日)21時からオフィシャル通販STOREチケットセクションにて受付開始!

恵比寿 天窓 switch
〒150-0013渋谷区恵比寿3-28-4 B1F
TEL 03-5795-1887
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ついに完成|山田稔明ニューアルバム『pale/みずいろの時代』内容詳細公開!

ついに録音作業すべて終了しました。曲順、ゲストミュージシャン、全曲解説を公開!

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<GOMES THE HITMAN山田稔明待望のソロ新作は自身の「音楽的青春期=みずいろの時代」を綴った群像劇!>

山田稔明『pale/みずいろの時代』
GTHC-0008 GOMES THE HITMAN.COM(2016年7月7日発売 税別 2500円)

収録曲:1.pale blue/2.気分/3.ナイトライフ/4.モノクローム/5.セレナーデ/6.スミス
7.幸せの風が吹くさ/8.my valentine/9.calendar song/10.Qui La Laの夏物語

ゲストミュージシャン:近藤研二、高橋徹也、佐々木真里、安宅浩司、立花綾香、
上野洋、MADOKA(たんこぶちん)、伊藤健太(HARCO)、高橋結子

◯紙ジャケ仕様
◯全作詞・作曲・プロデュース:山田稔明
◯ミックス:手塚雅夫(freewheel)

愛猫との蜜月から生まれた『the loved one』(2015年7月発売)、さらには初めて上梓した私小説『猫と五つ目の季節』(ミルブックス)もロングセラーを続けるなか、この春からはNHK Eテレの人気番組「0655」おはようソング「第2の人生」の歌唱を担当した山田稔明、待望の新作は自身の「音楽的青春期=みずいろの時代」を綴った群像劇(サウンドトラック)になりました。『the loved one』同様にエンジニア手塚雅夫氏と鍵盤奏者佐々木真里さんと設計図を作りプロジェクトは進み、今年2月から4ヶ月をかけて、様々なゲストを迎えて完成、今作も『新しい青の時代』『緑の時代』『the loved one』に続き4年連続で七夕の日のCD発売となります。

たくさんのミュージシャンの力をお借りしました。近藤研二氏には前作収録の「ポチの子守唄」同様に編曲を託し演奏もすべてお任せした(「モノクローム」)。同世代の友人であり尊敬するシンガーソングライター高橋徹也氏にはコーラスを重ねてもらいました(「幸せの風が吹くさ」)。ソロのバンドで長年に渡って僕を支えてくれる安宅浩司くんと愛弟子である立花綾香は「セレナーデ」にそれぞれ力強いギターとコーラスを、上野洋くんは「my valentine」に軽やかなフルートを織り込んでくれた。同郷の後輩たんこぶちんのMADOKAが「Qui La Laの夏物語」に吹き込んだハーモニーボーカルは彼女が18歳のときの声、HARCOバンドの伊藤健太は自転車でうちにやってきてグルーヴィーなボトムを支えてくれた。GOMES THE HITMANから高橋結子がパーカッションで参加してくれたのも嬉しい出来事でした。

当初2014年の『緑の時代』に続くアーカイブス集として企画されたこのアルバムは、僕の予想を遥かに越える充実した内容になりました。音楽はまるでタイムマシンのように自由に時空を行き来する乗り物になります。1993年から2016年まで、時間と季節を超えた“新曲”が詰まった“ニューアルバム”にどうぞご期待ください。


<アルバム全曲解説>

1.pale blue(2008 / 2016)
2008年に作られたトラックと2016年に書いた歌詞とメロディの融合。
もともと「夜の庭師」という意味で呼ばれたインスト曲は真夜中に掘り進められた
彫刻作品のようで本作の導入曲として最適だと感じ、新しい歌を重ねました。

2.気分(2003)
GOMES THE HITMAN『mono』と同時期に作られた超個人的な楽曲。
旅の途中で揺れ動く心境を歌う。当時からソロ弾き語りで演奏することが多かった。
初期デモ音源が新潟キューピッドバレイスキー場のCMに使用されたこともある。


3.ナイトライフ(2003)
僕のキャリアのなかでも数少ないマイナーキー、「気分」と同時期に書かれた楽曲。
この頃深夜のコンビニでアルバイトをしていた僕は完全に昼夜逆転の
生活を送っていた。白昼夢のなかを漂って描き綴ったスケッチです。

4.モノクローム(2003)
近藤研二さんにすべてのアレンジを委ねた。もともとは何層にもハーモニーを塗り重ねた
油絵のような歌だったが2016年に水彩画のような透明なサウンドに生まれ変わった。
この歌も2003年に書かれた。ずっと鬱々としていた季節、苦悩は創作の源か。

5.セレナーデ(2007)
ソロでライブを始めた頃の定番曲。この曲を書いたとき、僕は人生の底辺に
いるような気分だった。なんとか浮かび上がりたくてひたすら言葉を探した。
一人っ子として育った子供時代を思い描き振り返りながら書いた歌。

6.スミス(1993)
19歳のとき、初めて自分で歌うために書いた英語詞のオリジナル曲。
当時夢中になって聴いていたThe Smiths、The Sundaysへのオマージュ。
僕のシンガーソングライター人生のスタート地点、原点がここにある。

7.幸せの風が吹くさ(1995)
大学時代に書いた楽曲。フィッシュマンズ『ORANGE』から多大な影響を
受けたライトファンクチューン。僕同様に『ORANGE』に強い思い入れを持つ
同世代の尊敬する音楽家高橋徹也にハーモニーボーカルをお願いした。

8.my valentine(2012)
お菓子作家の友人のために作った、ドリーミーで牧歌的なフォークソング。
たくさんのスイーツが散りばめられていて、個人的にとても気に入っていたので
当時の録音にいくつかのダビングを重ねて収録した。“愛に不可能はない”という宣言。

9.calendar song(2016)
2016年1月に開催した「山田稔明カレンダー展」のテーマソングに、と書き下ろした
“ノベルティ・ソング”は薄雲を吹き飛ばすようなスーパーポップチューンとなり、
そのことに僕自身が一番驚いた。カレンダーのように人生は続く。もう一度そのことを宣誓する。

10.Qui La Laの夏物語(2014)
イラストレーター中村佑介氏のイラストからイメージした言葉には
最初からメロディがついていて、僕はそれをしかるべき音で録音すればよかった。
同郷のMADOKA(このとき18歳)がはち切れるような若さを加味してくれた。
太宰と桜桃忌、織姫と彦星、また今年も終わらない青春みたいな夏がやってくる。

*オフィシャル通販STOREにてプレオーダー受付中(送料無料/特典付)



<先行レコ発ライブ決定!>

2016年7月2日(土)@ 恵比寿 天窓 switch
“夜の科学 vol.49ーpale blue days”


18:30開場 19:00開演/前売4000円 当日4500円(ドリンク代別途)
出演:山田稔明 with 夜の科学オーケストラ(バンド編成)
*どこよりも早くCD『pale/みずいろの時代』を販売します
*6月5日21時よりオフィシャル通販STOREチケットセクションにて入場受付開始

恵比寿 天窓 switch
〒150-0013渋谷区恵比寿3-28-4 B1F
TEL 03-5795-1887

  
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2016年06月01日

小説『猫と五つ目の季節』のこと23|重版出来!

昨年秋に発売になった初めての小説『猫と五つ目の季節』が半年以上をかけて初版本完売、重版が決定しました。とても嬉しい!重版記念として昨年SNSで展開し好評だった感想文キャンペーンをもう一度行いたいと思いますのでどうかお付き合いください。版元ミルブックスの告知文を下記に転載します。

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山田稔明『猫と五つ目の季節』重版記念!
感想文&写真コンテスト(再び開催)


抽選で豪華プレゼントのほか、参加者全員にポチから暑中見舞いが届きます。

皆さんのおかげで、発売から7ヶ月で山田稔明さん『猫と五つ目の季節』重版が決定しました。正直な話をすると、山田稔明さん初めての小説ということもあり、発売当初は販売してくれるお店も少なく苦戦をしておりました。しかし、読んでくれた方々がSNSなどで紹介してくれたおかげで、猫好きの方を中心に口コミでじわじわと広がっていきました。先日は、信濃毎日新聞の書評で俳優の小林聡美さんが丁寧に紹介してくれたり、日本経済新聞の書評でも取り上げてくれたりと、その輪が少しずつ大きくなっていることを実感しております。

昨年末に、感想文を募集しましたが、その後もSNSなどでたくさんの嬉しいご感想を目にしています。そこで、重版決定を記念して、感想文&写真コンテストを再び開催したいと思います。今回も大人気の山田稔明さん作によるポチバッジをはじめとする豪華賞品をご用意しております。さらに、参加してくれた方全員に、ポチから暑中見舞いが届きます(本当は山田さんのサイン入りのポチのポストトカードですが、山田さんが倉庫を整理中に発掘した貴重なGOMES THE HITMANのグッズのデッドストック!)。

応募は下記の要領でお願いします。前回投稿してくれた方もぜひもう一度、ご参加ください。

ツイッター、インスタグラムで募集します。

『猫と五つ目の季節』を読んだご感想を投稿お願いします。

ツイッターの場合、1回140文字で書き切れない際はできれば2ツイート内でお願いします。

インスタグラムの場合、ご感想と、『猫と五つ目の季節』とあなたの大切なものとのツーショット写真(猫、犬、大切な人、好きなものなど、愛すべきものと写真なら何でもOKです)を投稿してください。『猫と五つ目の季節』の写真とご感想だけでもOKです。

必ず【‪#‎猫と五つ目の季節‬】というハッシュタグを付けて投稿してください。非公開にしている場合はハッシュタグを付けても書き込みが表示されませんのでご注意ください。

募集期間は2016年6月1日〜6月30日とさせていただきます。前回【#猫と五つ目の季節】を付けて感想を書いてくれた方で、もう一度ご参加いただける場合は期間中に再投稿いただけると嬉しいです。

プレゼント当選者は著者の山田稔明さんによる選考で決定させていただきます。当選者には7月中旬頃にミルブックスからSNSを通じてご連絡させていただきます。発送先をお送りいただくメールアドレスをお知らせします。当選者の発表は、商品の発送をもってかえさせていただきます。

参加者全員プレゼントの暑中見舞いは、感想を投稿した後、下記までメールで送付先をご連絡ください。
millebooks@outlook.jp(ミルブックス)
件名に【ポチからの暑中見舞い希望】、本文に【お名前、郵便番号、住所、SNS上でのアカウント名】をご記入の上、6/30までに送信ください。
暑中見舞いは感想を投稿してくれた方が対象となりますので、メールいただいたアカウント名で感想文の投稿がない場合は送付いたしません。


皆様のご参加お待ちしております。一言でもいいので、気軽に投稿してください。


  
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ステイ・ザ・村田 〜村田和人トリビュート・ライブ(2016年5月31日 @ 吉祥寺スターパインズカフェ)



昨日のこと。2月に亡くなった村田和人さん、彼の音楽をずっと支えた村田バンドによるトリビュートライブがスターパインズカフェで行なわれる日。村田さんの人柄を象徴するような、たくさんの素晴らしいミュージシャンが集まって村田さんの歌に息を吹き込む感動的な夜だった。オールスタンディングでパンパンの会場。杉真理さん、斎藤誠さんというGOMES THE HITMANがお世話になったお二人をはじめ、伊藤銀次さん、杉山清貴さん、スターダスト・レビュー根本要さん、斉藤哲夫さん、センチメタルシティロマンスの中野督夫さんと細井豊さん、佐橋佳幸さんをはじめたくさんの諸先輩たち、そして村田さんの一人息子彼方くん、トーベンさんや山本圭右さんら村田バンドの面々。歓声と笑顔がはじけるステージ。村田さんの声と同期して演奏された「ビートルズを聴いてはいけません」も素晴らしかった。

何日か前に村田バンドの湯川トーベンさんから「アンコールで『一本の音楽』をみんなでやるから山田くんも遊びにくるなら一緒に歌ってよ」とメールが来たのがとても嬉しくて、ステージの端っこから錚々たる皆さんの演奏を近くで見られることを楽しみにしていたのだけど、ふたを開けてみると真ん中のマイクでメインボーカルをとるのは僕、ということになっていて(もちろん辞退することはできなくて)開演直前の一度きりのリハーサルでガチガチに緊張して歌う僕を見ていたずらっ子のように笑うトーベンさん、きっと村田さんも「ぜーんぜん大丈夫ー!」と笑いながら見下ろしていたかもしれません。本番はその「一本の音楽」で大団円、声のかたまりが聞こえました。メインボーカルはステージと会場を埋め尽くした村田さんを愛した全員だったはずです。誠さんとも久しぶりに会えて、杉さんと3人で写真を撮りましたがそこには村田さんもこっそり映りこんでいる気がしました。村田さんの数々の歌を手がけた作詞家の安藤芳彦さんともついにお会いできた。村田さんが旅立って3ヶ月経ちましたが新しい出会いと再会がいくつもあります。

村田さんが作った懐の深い空間、ずっと忘れられない夜になります。ありがとうございました。
  
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