2017年03月31日

年度の終わり、そして新しい始まり



今年も早いものであっという間に4分の1が過ぎて、いよいよ2016年度の終わりだ。「あっという間に」と言いながらそんなに「あっ」という短さだったか?と考えるとなんとも言えない。今年は1月もそうそうに僕は新しいギターを買って、猫のことで新聞に載ったり、好きなバンドR.E.M.のことで駆け回ったり、なんだかいつもよりもいろんなことがあった数ヶ月だった。日本人なのでやっぱり3月というのが終わり、4月が始まる月だと考えるクセが身に沁みついているが、なんと目まぐるしく充実した日々か、と思う。

明日は巣巣でのはしもとみおさん個展、近藤研二さんのライブにゲスト出演するが、何と言ってもこの3ヶ月のなかで大きな出来事は近藤さんちのモイの病気のことだ。つらいとか悲しいとかいう他にもいっぱいいろんなことを経験させて学ばせてくれたことに感謝したい。まだまだ物語は続いている。明日はたくさんの動物たちの彫刻に囲まれてとても楽しい夜になるだろう。3月31日だろうが、4月1日だろうが、同じ長さの一日だということを僕らは知っている。毎日毎日が特別な日だけど、明日はサイモン&ガーファンクルの「4月になれば彼女は」を聴こう。


  

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2017年03月30日

吉祥寺の春



一昨日のこと。午前中から出かける用事があったので、ちょっと足を伸ばして井の頭恩賜公園まで散歩した。ちょっとくらいは桜が咲いてるかと思ったけどまだ全然で、でも人出は多くて春の予感は感じられた。池のスワンは大渋滞で、楽しげ。ちょっと歩くと、こんな状況でもブルーシートを広げて酒盛りをする団体もいる。僕が吉祥寺に住み始めて16回目の春だが、一番好きな桜は渋谷から夜帰ってきたときに何となく吉祥寺のひとつ手前の井の頭公園駅で降りて、公園のなかを突っ切って歩きながら見上げる青白い桜だ。井の頭公園は22時までに宴会を撤収しないといけないから夜遅い桜散歩が快適だ。

今日吉祥寺にHMV record shopがオープンしたのだけど、一足先に内覧会で店舗の様子を観させてもらったのも一昨日。昔吉祥寺にはレコファンもタワレコ(今とは違う場所、独特なセレクトの店舗だった)もHMVもディスクユニオンもあったのが、ここ数年はディスクユニオンと規模を小さくしたタワレコだけになっていた(ココナッツディスク、RAREという地域色の強いお店も健在)。レコード中心のラインナップ、想像していたより広くて、新しい文化的スポットになればいいなーと思う。なにより、レコード屋さんがいっぱいある街は刺激的で楽しい街だ。

旅立ちの季節だ。いつも聴いているラジオ「たまむすび」のパーソナリティ赤江珠緒さん、そしていつもお世話になっている杉真理さんの「アフタヌーン・パラダイス」のアシスタント葛野裕美子さんが今日の放送で最後だった。寂しくなるな。数ヶ月改装中だった近所のスーパーマーケットが今日リニューアルオープンしていた。ピカピカのきれいな床。照明も明るい。街にはずっと変わらない景色もあれば、少しずつ変わっていって、言うなれば、便利で快適で新しい姿に変容していくわけだけど、いろんな思い出とか記憶が色褪せないでどこかにちゃんと保存されたならいいのになあ、と思う春だ。  
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2017年03月29日

本を作る楽しみ



4月に発売になる『猫町ラプソディ』、その表紙とカバーの印刷立ち会いもつつがなく終了し、いよいよ印刷機がゴウゴウと音を立て始めました。どれだけ読み込んでも見つかる誤字脱字には「妖精の仕業だ…」と辟易しつつ、栞紐(本に付帯する布紐)の色を選び、さらに「はなぎれ」という、本文の背の天地両端に貼り付ける小さい布の色にもこだわりました。『猫と五つ目の季節』のときはポチの毛の色に近い茶色を選んだのですが、『猫町ラプソディ』がどうなるか楽しみにお待ち下さい。とにかく色鮮やかな、手にとったときに「わあ」と声が出るような本になったらいいなと思っています。

数週のうちに本が刷り上がってきますが、CDを作るときと同様にわくわくする時間です。このブログにも「猫」について書いたテキストがたくさんあり、「猫騒動」にいたっては大河ドラマのような様相を呈してきましたが、『猫町ラプソディ』にはブログからの転載はなく、すべてが書き下ろしの随筆です。もっというと、インスタグラムに載せると猫意識の高い方から怒られたり、呆れられたりするような内緒にしていたことも告白したりしています。20篇のエッセイ、そして去年「ねこ」という雑誌のために書いた寄稿文を少し手直しして序文としました。子どもの頃のことから現在まで、重たい話もくだらない話もいろいろ。主観と客観のバランスもとれた、時代を問わない良い本になったという自負があります。楽しみにしていてください。

春の気配。本を数冊カバンに入れて、旅に出たくなってきました。


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2017年03月28日

ぱんださんの小径 個展「灯台守のうた」LIVE(2017年3月26日 @ 谷中 コーツトカフェ)【ライブ後記】



猫ラボ個展の翌日、イラストレーターぱんださんの小径個展「灯台守のうた」でのライブ。ものつくりの作家さんとのコラボレーションが続きました。会場は谷中、その昔写真家の斎門富士男さんに「ポチをもらってくれないか」と告げられた思い出の街。そこかしこに猫がたくさんいて、猫の町として知られています。パンダは「熊猫」って書くしな、昨日の猫と動物繋がり。コーツトカフェも雰囲気の良いお店でした。朝からそぼ降る雨、気の早い桜が眺められるかと思っていたのだけど、寒い春の日曜日になりました。

開場から開演までひるねこBOOKSさんに寄せてもらった。ここは猫本がたくさん置いてあって魅力的なものばかり。結局一度も椅子に座らず大判の猫写真集を購入してしまいました。この日もたくさんのお客さん。最初にぱんださんの小径とトーク。ご来場の皆さんも「パンダ」について妙に詳しくなったのではないでしょうか。リクエストを受けた「blue moon skyline」でライブスタート。「猫町オーケストラ」は飾られた“猫町交響楽団”の絵とリンクした。「星降る街」もぱんださんリクエスト、孤独な夜に星をたぐり寄せるような、これはなんと寂しい歌だろうか。

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桜並木が登場する「day after day」を歌ったのは、前述したように春の芽吹きを予想していたから。桜といえば井の頭公園、ということで「吉祥寺ラプソディ」。「notebook song」「小さな巣をつくるように暮らすこと」と新曲も肌に馴染んできた。「光の葡萄」「my favorite things」「calendar song」と続きライブはクライマックスへ。アンコールでは「glenville」、これは日曜日の歌だ。最後の最後に来るべき春に手招きするように「tsubomi」を。リリースから20年経った歌が今でも有効に響いたら嬉しい。

初めて僕のライブを観てくれた方もたくさんいたようで、こういう機会に生まれる新しい出会いって素晴らしいなあと感じるし、またいつか僕のライブに足を運んでもらえたら嬉しい。終演後コーツトカフェでいただいたご飯もとても美味しかった。魅力的なメニューが多かったのでまた再訪したい店リストにメモ。冷たい雨は結局降り止まず、しかしなんだかほっこりと温かい気分になる夜でした。ご来場いただいた皆さま、ぱんださんの小径、お手伝いいただいた皆さん、コーツトカフェに大きな感謝を。  
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猫ラボ個展「紫陽花の庭」LIVE(2017年3月25日 @ 南青山 ビリケンギャラリー)【ライブ後記】



先週末、猫ラボ個展「猫のいるところ」に際して行われたLIVE「紫陽花の庭」のことを。猫ラボさんのフェルト猫の繊細さ、精巧さはもう知っているつもりだったんだけど、やっぱり初めて見る作品たちを前にすると、今にもいきいきと動き出しそうで感動する。うちのポチ実、先代猫ポチ、近藤家のモイとウニ、そして通い猫チミママ、さらにはお隣のノアちゃんやご近所猫ミルちゃんなど、我が家から数百メールと範囲に住む猫が勢揃いして猫町のジオラマのようだ。

会場のビリケンギャラリーは老舗、たくさんのポップカルチャーの舞台になった空間。ビリケン代表の三原さんご夫妻との話題も多岐に渡って尽きることがなかった。歴史を重ねてビンテージになったおもちゃや雑貨が所狭しと並んでいて目にも楽しかった。この日のライブは満員御礼でぎゅうぎゅうでしたが、猫たちが見つめるなか、なんだかとても静かに開演しました。来場者には特典として「紫陽花の庭」ポストカードが配られ、最初は猫ラボさんとのトーク、出会いやこれまでの交流についての話。ポチが繋いだ縁だということができるでしょうね。

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猫が登場する歌をメインにしたライブ、しかしいつもとそんなに変わらない。「猫のいる暮らし」は久しぶりに歌いましたが、“たとえ今日が晴れた土曜日で/これと言ってなんの予定もないとしても” 早く家に帰って猫に会いたいという猫至上主義の歌。「午後の窓から」は猫ラボさんからのリクエスト。スピッツの「猫になりたい」は歌い始めると誰かがいつも「ヒャッ」という顔をする人気曲。目の前にモイとウニの姿を眺めながら近藤研二曲「眠れねこねこ」、そして「ポチの子守唄」と続けると涙を拭く人の姿が見えてあやうくもらい泣きするところでした。

続く「日向の猫」「小さな巣をつくるように暮らすこと」「光の葡萄」「my favorite things」とまあよくもこれだけ猫が出てくるものだなあと自分でも感心する。本編の最後は唯一猫の出てこない「calendar song」。そしてアンコールでの「月あかりのナイトスイミング」も猫ラボさんリクエスト(猫ではなくウサギが出てくる曲)。そして我が猫町の地図をフェルト猫で作り上げてくれたことに感謝を表して「猫町オーケストラ」で大団円。とても楽しい時間でした。

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また今週末も猫ラボ個展会場にて追加公演が行われます。追加公演が終わった後で改めて総括を。





2017年2017年4月2日(日)@ 南青山 ビリケンギャラリー
猫ラボ個展「紫陽花の庭」LIVE<追加公演>

19時開場 19時半開演/前売3000円
出演:山田稔明

南青山 ビリケンギャラリー
〒107-0062 東京都港区南青山5-17-6-101
お問い合わせ ビリケン商会:03-3400-2214  
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2017年03月27日

ぱんださんの小径 個展「灯台守のうた」LIVE(2017年3月26日 @ 谷中 コーツトカフェ)【SETLIST】



2017年3月26日(日)@ 谷中 コーツトカフェ
ぱんださんの小径 個展「灯台守のうた」LIVE


TALK with ぱんださんの小径

1.blue moon skyline(『pilgrim』)
2.どこへ向かうかを知らないならどの道を行っても同じこと(『新しい青の時代』)
3.猫町オーケストラ(『the loved one』)
4.星降る街(『home sweet home』)

5.day after day(GTH『omni』)
6.吉祥寺ラプソディ(新曲)
7.notebook song(新曲)
8.小さな巣をつくるように暮らすこと(新曲)

9.光の葡萄(『新しい青の時代』)
10.my favorite things(『the loved one』)
11.calendar song(『pale/みずいろの時代』)

EN
12.glenville(『home sweet home』)
13.tsubomi(GTH『GOMES THE HITMAN in arpeggio』)  
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2017年03月26日

猫ラボ個展「紫陽花の庭」LIVE(2017年3月25日 @ 南青山 ビリケンギャラリー)【SETLIST】



2017年3月25日(土)@ 南青山 ビリケンギャラリー
猫ラボ個展「紫陽花の庭」LIVE


TALK with 猫ラボ

1.太陽と満月(『the loved one』)
2.猫のいる暮らし(『緑の時代』)
3.夏の日の幻(『pilgrim』)
4.午後の窓から(GTH『cobblestone』)

5.猫になりたい(スピッツ カバー)
6.眠れねこねこ(Eテレ 2355おやすみソング カバー)
7.ポチの子守唄(『the loved one』)
8.きみは三毛の子(新曲)

9.日向の猫(『新しい青の時代』)
10.小さな巣をつくるように暮らすこと(新曲)
11.光の葡萄(『新しい青の時代』)
12.my favorite things(『the loved one』)
13.calendar song(『pale/みずいろの時代』)

EN
14.月あかりのナイトスイミング(『新しい青の時代』)
15.猫町オーケストラ(『the loved one』)  
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2017年03月25日

本日は南青山ビリケンギャラリーにて猫ラボ個展「紫陽花の庭」ライブです



フェルト猫作家の猫ラボさんが作品集を作るということになって(それも出版社に頼らず自費出版で)、「山田さんにテキストをお願いしたいんです」という依頼があったのは去年のこと。インスタグラムに書いているような一言を、フェルト猫の写真に添えてほしいということだった。イマジネーションを刺激する猫たちの姿に対して好き勝手に言葉を綴るのはとても楽しい作業でした。猫ラボさんはポチ、ポチ実、そしてチミママを活き活きと描き、我が家の庭の風景を作り出してくれた。僕はそれを見て感動して、ただシンプルに「紫陽花の花言葉」というタイトルをつけた。更なる思いは散文にしたためたので皆さんの目に触れて、その意味が明らかになるでしょう。

今日はいよいよビリケンギャラリーでのライブの日。来週の追加公演ともに完売御礼となりました。展示会場には作品集には掲載されなかったご近所猫のモイとウニ、ミルちゃん、そしてお隣のノアちゃんもいるそうだ。スープの冷めない距離に暮らす猫たちがみんな集まる場所。せっかくなので一昨年猫ラボさんが『猫と五つ目の季節』刊行のお祝いに、と作ってくれたポチも南青山まで連れていこうと思います。とても楽しみ。


2017年3月25日(土)@ 南青山 ビリケンギャラリー
猫ラボ個展「紫陽花の庭」LIVE

19時開場 19時半開演/前売3000円
出演:山田稔明

フェルト作家「猫ラボ」さんの個展期間中の3月25日に
ライブイベントの開催が決定しました。どこまでもこちらを
見つめてくる手作りグラスアイの瞳とその柔らかな曲線に
相応しい歌を奏でようと思います。猫ラボさんとのトークも。
*チケットは完売御礼

南青山 ビリケンギャラリー
〒107-0062 東京都港区南青山5-17-6-101
お問い合わせ ビリケン商会:03-3400-2214

  
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2017年03月24日

下北沢の本屋B&Bにて『猫町ラプソディ』刊行記念イベント開催が決定しました

初エッセイ集『猫町ラプソディ』の発売日にあたる4月23日(日)に下北沢の本屋B&Bにてトークイベントが決定しました。昨年1月の『猫と五つ目の季節』刊行時以来またお誘いいただき嬉しいです。「B&B」は「本とビール」という意味で、ビールを飲みながら本にまつわるあれこれを楽しむ夜になります。『猫町ラプソディ』はさっそく読んでもらった友人知人からとても好評。『猫と五つ目の季節』はしんどい時間を追体験しながら綴った、自分にとって“書かなければならなかった本”でしたが、それに対して『猫町ラプソディ』は楽しみながら作った本です。ふっと気持ちが軽くなるような感覚があります。猫を愛でたくなったり、猫と暮らしたくなったりしてもらえたら嬉しいです。

4月のバンド編成刊行記念ライブは完売御礼、ぜひB&Bのトークイベントへもお越しください。歌も歌うでしょうし、特別ゲストがあるかもしれません。




2017年4月23日(日)@ 下北沢 B&B
山田稔明「猫と暮らす人生は、かくも素晴らしい」
『猫町ラプソディ』(ミルブックス)刊行記念

18:30開場 19:00開演/1500円(1オーダー別途)
出演:山田稔明


名作小説『猫と五つ目の季節』の著者、シンガーソングライター山田稔明が
愛猫との、親子のような、恋人同士のようなかけがえのない時間を綴った
初エッセイ集『猫町ラプソディ』を4/23に発売します。これまでの人生を共に
歩んできた愛猫たちとの大爆笑話から、涙なしでは読めない感動の物語まで、
20編すべて書き下ろし。挿絵、表紙も山田本人が手掛けてました。
書き切れなかった猫とのエピソードや、猫と暮らす上で大切なお話、猫にまつ
わる曲もたっぷりと演奏予定。猫と暮らしている人はもちろん、猫と暮らして
みたいと思っている方に参加いただきたいです(特別ゲストも登場するかも?)。

お申込みはB&Bホームページにて受付中

下北沢 B&B(http://bookandbeer.com/
世田谷区北沢2-12-4 第2マツヤビル2F
  
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2017年03月23日

なんてことのないウィークデイ日記



平日は自宅で実に地味な作業をやっているわけですが、先週はお世話になっているポップス界の先輩から「山田くんの言葉が合うと思ったんだよ」と歌詞を依頼されて数日かけて提出。その歌詞で歌われたデモが届いて、思った通りの風通しよさで嬉しかった。いろいろうまくいけばいいなと思う。九州佐賀の母校、東明館学園で春のお祭りがあるということでお誘いを受けたのだけど、スケジュールが合わずビデオメッセージを送ることになって、昨日はその撮影をした。東京に行かないといけない、という焦燥感とともに飛び出した故郷から、25年経ったこの頃はいろんなお声をかけていただいて光栄。

先日ギャラリー芝生にポチバッジ展のオーダー分バッジを納品に寄って(大変お待たせしていますが少しずつできあがっています)マメイケダさんの展示を見て、お腹が減ってくるその絵に静かに感動した。行きたい展示、これから始まるものも含めてたくさん。ライブをやらせてもらう猫ラボさんの「猫のいるところ」、ぱんださんの小径「灯台守のうた」どちらももう始まっている。今週末からは巣巣でのはしもとみおさんの個展「机の上の犬と猫」もスタート。「花森安治の仕事」展にも行けてないし「DAVID BOWIE is」展にも終了前にもう一回行きたい。DMをいただいた坂本千明さんの「生活」展、内山太朗・小菅幸子の二人展「春の魔法」、死語くんの個展も気になる。ばたばたと慌ただしい日々にこそ、気になるモノコトがいっぱい。

今日はこれから打ち合わせ。そして自宅で実に地味な作業の続き。  
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2017年03月22日

山田稔明 初エッセイ集『猫町ラプソディ』通販プレオーダー受付を開始します

4月23日に発売になる初エッセイ集『猫町ラプソディ』、オフィシャル通販STOREでのプレオーダー受付を開始しました。サイン入り、特典ポストカード付き、送料無料で4月16日以降の発送で一般発売より少し早めにお届けします。お披露目の順番としては4月16日恵比寿天窓switchでの発売記念ライブ、通販プレオーダー(代金先払いでお願いします)、全国の書店、ウェブショップという感じになります。Amazonでの予約受付も始まっているようです(こちら)。どこで手にしてもらっても嬉しいですが、ここを読んでくれている皆さんにはライブ会場かオフィシャル通販で買ってもらいたなあと思います。手から手へと渡すような感覚があるので。パッと鮮やかな春らしい本になると思います。新しい季節にぜひ。4月16日下北沢風知空知公演も残り数席となりました。こちらもあわせてよろしくお願いします。

オフィシャル通販STOREで『猫町ラプソディ』をプレオーダー

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猫町ラプソディ/山田稔明

2017年4月23日発売予定
mille books  定価(本体1,300円+税)
ISBN978-4-902744-86-6 C0095
四六版・上製本・176頁

著者がこれまでの人生を共に歩んできた愛猫たちとの大爆笑話から、涙なしでは読めない感動の物語まで、20編すべて書き下ろしの新作エッセイ。あわせて『猫と五つ目の季節』のその後のエピソードや、小説の中の重要場面のいくつかを事実に沿ってより詳細に、そして心の機微もより丁寧に描いています。著者自身による挿絵(表紙絵も著者)も豊富に掲載した、見た目にも楽しい猫エッセイ本です。

猫がいると一日に何回も笑って、他愛ない会話を交わし、日々楽しくて、毎日が面白い。だから僕は猫のいる暮らしを選択する。ときにクールに見えるけれど、猫は純粋で無邪気で、正直に生きる美しい生き物だ。その真っすぐな瞳を覗き込むときに、僕らは全身全霊を捧げたありったけの愛で、その可愛らしさに最後まで対抗しなければならないという宿命を負うのだ。(「はじめに」より)

  
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2017年03月21日

本日19時から「夜の科学 in 下北沢ーrhapsody in tricolor」受付開始|山田稔明+イトケン+安宅浩司+五十嵐祐輔+上野洋

本日19時から4月28日(金)下北沢 風知空知でのエッセイ集刊行記念ライブ第二弾「夜の科学 in 下北沢ーrhapsody in tricolor」の入場申込受付を行います。メンバーはイトケン、安宅浩司、五十嵐祐輔、上野洋、2007年から本格的になった僕のソロ活動を最初期から手伝ってくれている面々とのセッションです。下の動画はちょうど5年前、2012年のライブの模様です。なんとなく部活感があるのは世代が近くて緩やかな先輩後輩関係があるからでしょうか。ゴールデン・ウィーク前のリラックスした夜になると思います。ぜひご来場ください。




2017年4月28日(金)@ 下北沢 風知空知
山田稔明 エッセイ『猫町ラプソディ』発売記念公演
“夜の科学 in 下北沢ーrhapsody in tricolor”

19:00開場 19:30開演/前売 4000円(ドリンク代別途)
出演:山田稔明 with 夜の科学オーケストラ(itoken、安宅浩司、五十嵐祐輔、上野洋)

初のエッセイ集発売記念ライブの第2弾は
弦楽器中心のアンサンブルでソロ活動黎明期の
サウンドの再現にトライします。乞うご期待!

オフィシャルサイト通販STOREチケットセクションにて本日3月21日(火)19時から受付開始
*完売御礼!キャンセル待ちでのお申込みを受付中です(こちらから)

下北沢 風知空知(http://fu-chi-ku-chi.jp/
東京都世田谷区北沢2-14-2 JOW3ビル4F
TEL. 03-5433-2191
  
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なんてことのない三連休日記

 

三連休初日はHARCOとのレコーディングで真面目に仕事モードだったんだけど、帰り道に久しぶりに三鷹の名店パレードに寄ってレコード掘りをきっかけに、なんとなく休日モードに。『猫町ラプソディ』は英語でタイトルをつけるとしたら“rhapsody in tricolor”。元ネタはもちろんジョージ・ガーシュインの「ラプソディ・イン・ブルー」なので、店長さんにその名演レコードを探してもらうと、ちょうど相応しい、バーンスタインがピアノを弾いているCDがあった。ブライアン・ウィルソンへ繋がる18分のアメリカーナ。もともとは「アメリカン・ラプソディ」というタイトルのが、「この曲は青い」という言葉で変更になったそうだ。僕のエッセイも「この随筆は三毛色だ」と言われたい。

日曜日は隣町の西荻窪で「西荻ラバーズフェス」というのを観にでかけた。西荻窪は吉祥寺の隣駅、会場になった公園は駅から歩いて15-20分というところか、良い散歩になった。僕が到着したときには湯川潮音さんがtico moonの友加さんのハープを伴って素敵な声を響かせているところだった。ご近所ということで、イトケンさんとかユミコちゃんはじめトクマルシューゴバンドの面々、イラストレーターのチャンキー松本さんといぬんこさんがブースを出していたり、元フィッシュマンズの小嶋さんとばったり会えたり、とても有意義な日だった。トリをつとめたのはカーネーションで、30分強のセットでもその世界観を堪能。「EDO RIVER」が流れると時間がぴゅっと巻き戻る感じがあるが、新譜の曲も素晴らしい。直枝さんと太田さん、広島世羅以来のカメ万佐藤優介くんに挨拶(直枝さんとは来月の片桐はいりさんとのライブでご一緒します)。風が強く土埃の舞うタフな環境でみんなほこりまみれだったけど一様に楽しそうで、天気さえもフェス感を演出していたように思います。

その後吉祥寺に移動して今年参加させていただく「キチレコ2017」の顔合わせ。いしかわじゅん先生や青木俊直先生、木原庸佐さん、西野直樹さんなど吉祥寺在住の漫画家・イラストレーター・デザイナーの皆さんと初めてお会いした。吉祥寺とレコードをテーマにした展示がゴールデン・ウィークに。面白いことが始まりそうで身が引き締まります。帰宅後、久しぶりに近藤さん宅でモイとウニとのふれあい。モイへの御見舞いに混じってうちのポチ実にもいろいろお裾分けをいただいていつも感謝しています。この日は『A LIFEー愛しき人』の最終回。僕の周りでもSNSでも誰も話題にしていないドラマだけど僕は毎週楽しみにしてワナワナしながら観ていたのだ。キムタクもしびれるほどかっこいいが、僕は浅野忠信に感情移入して泣きながら鑑賞。木村文乃もマツケンもみんな良かった。キムタクみたいなブラックジャックが目の前に現れて、モイや、僕らの大事な誰かの悪いところを全部取り除いてくれたらいいのに。

連休最終日は杉江篤志くんの写真展「デニスの庭」を見るために幡ヶ谷のPADDLERS COFFEEへ出かけた。去年は高知のterzo tempoがかき氷をサーブしにきた居心地のいいカフェ。アメリカの乾いた空気が焼き付いた写真は水色が気持ちよかった。杉江くんはもともと僕のファン、名古屋で初めて会ったとき彼はまだ10代だったはず。アメリカを放浪しながら写真を撮っていることをインスタグラムで知って、帰国後に彼がくれた心のこもった、しかし言葉少ななメールに僕が返事をして会い、仲良くなって今ではたまにステージの写真を撮ってもらっている。去年彼はお父さんになったが、キラキラした目の輝きは変わらず、会うたびにいい刺激をもらう。Black Yard Trioの伴奏での朗読も良かった。奥さんのザッツが歌を歌ったのには驚いた(これもとても良かった)。彼にはまた4月のライブの写真を撮ってもらう。ノスタルジックでありつつ、これから先のことが楽しみになるような時間でした。

充実した三連休でした。明けて今日は『猫町ラプソディ』の最終入稿。そして19時から刊行記念ライブ第二弾「夜の科学 in 下北沢ーrhapsody in tricolor」の受付が始まります。宿題たくさん。  
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2017年03月20日

下北沢風知空知で『猫町ラプソディ』刊行記念ライブ第二弾を|明日21日19時から申込受付開始

エッセイ集『猫町ラプソディ』刊行記念ライブ第二弾「夜の科学 in 下北沢ーrhapsody in triclolor」を弦楽器中心のアンサンブルで下北沢風知空知で開催します。イトケン、安宅浩司、五十嵐祐輔、上野洋とソロ活動の初めの頃の雰囲気を再現しつつ、また新しい季節の音を紡ぐことができたら、と思っています。4月16日の刊行記念ライブ第一弾はすでに完売御礼、風知空知公演の申込受付は明日21日(火)19時からとなります。ここ数日は『猫町ラプソディ』のゲラを食い入るように見つめ誤字脱字を探す苦行。明日いよいよ最終入稿です。本もライブもとても楽しみ。





2017年4月28日(金)@ 下北沢 風知空知
山田稔明 エッセイ『猫町ラプソディ』発売記念公演
“夜の科学 in 下北沢ーrhapsody in tricolor”

19:00開場 19:30開演/前売 4000円(ドリンク代別途)
出演:山田稔明 with 夜の科学オーケストラ(itoken、安宅浩司、五十嵐祐輔、上野洋)

初のエッセイ集発売記念ライブの第2弾は
弦楽器中心のアンサンブルでソロ活動黎明期の
サウンドの再現にトライします。乞うご期待!

オフィシャルサイト通販STOREチケットセクションにて3月21日(火)19時から受付開始

下北沢 風知空知(http://fu-chi-ku-chi.jp/
東京都世田谷区北沢2-14-2 JOW3ビル4F
TEL. 03-5433-2191
  
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2017年03月19日

Frankie Cosmos、その調和の取れた宇宙



楽しみにしていたフランキーコスモスの来日公演、下北沢BASEMENT BARと渋谷O-nestの2公演を観た。昨年偶然SNSで存在を知って(中心人物グレタ・クラインの透き通るような容姿に惹かれたのだ)『Zentropy』というCD作品に触れた。愛犬JOEJOEが亡くなった翌日に書かれた曲を中心に構成されたというそのアルバムは全10曲で17分。その後すぐに出た新作『Next Thing』も素晴らしく、その年の個人的ベスト3に入るレコードになった。そんなふうに好きになったインディペンデントで活動するバンドを東京で観ることができるなんてすごいことだ。彼女たちを招聘したりお世話をしたりしたスタッフや仲間たちのおかげだ。心から感謝したい。

フランキーコスモスのステージはとにかく楽しい時間だった。初日の下北沢では共演のワイズリー・ブラザーズをプロデュースしている片寄さんにも会えて嬉しかった。共演者も多かったのにフランキーコスモスは新曲を含むたくさんの曲を演奏してくれて驚いたのだけど、関西から戻ってきて渋谷ではさらに曲数が増えて(30曲くらいか?)多分ありったけの持ち曲を鳴らして来日ツアーを終えた。バンドの演奏もグレタの歌も素晴らしく、いわゆる「ヘタウマ」みたいなものでは全然ない。抑揚が効いて、絶妙のバランスで調和の取れたパーフェクトなバンドでした。物販をメンバー自らやっていたり、サインや写真にも気さくに応えて、インディーポップの鑑のようで、ますます好きになった。丸坊主になっても可憐なグレタの顔の小ささと透明感に何度も溜息をつきました。

  
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2017年03月18日

HARCOとの共作曲「春のセオリー」レコーディング

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今日は朝から出かけてHARCOの自宅スタジオでレコーディング。ちょうど昨年の今頃にHARCOと共作(作詞 山田稔明/作曲 HARCO)してHARCOバンドと僕と空気公団山崎ゆかりさんで歌った「春のセオリー」を彼の夏に出る最新作に収録するということで僕はギターと歌を録音。HARCOとの付き合いももう15年以上になるが、1999年に「隣人ロック」という曲を一緒に作ったときはGOMES THE HITMANとHARCOでデモだけ録って結局日の目は見なかったから、音源化を前提に録音を共にするのは初めてのこと。二人きりの作業だったが、緊張と弛緩の具合がバランスよく、いい感じのテイクが録れたのではないか、と思う。できあがりが楽しみ。

HARCOの20周年を祝うライブ、東京編に僕は出演しますので、きっと「春のセオリー」も再演できると思います。なによりこの歌はこれから桜が咲く4月までの季節にぴったりで、僕はきっと何度も頭のなかで再生することになるのだろう。君は「サン・カン・シ・オン」とそっとつぶやいた、春のセオリー。アニバーサリーライブはチケット発売中です。ぜひご来場いただき、HARCOに「おめでとう」を。


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2017年7月8日(土)@ 渋谷 duo MUSIC EXCHANGE
HARCO LIVE TOUR 2017
20th Anniversary Special -HIKINGS-

16:45開場 17:30開演/前売4500円 当日5000円(ドリンク代別途)
出演:HARCO/Special Guest:山田稔明(GOMES THE HITMAN)、
伊藤俊吾(キンモクセイ)、山崎ゆかり(空気公団)and more

■一般発売 3/5(日)よりプレガイドにて発売開始
■チケットぴあ [Pコード予約] 0570-02-9999
■ローソンチケット [Lコード予約] 0570-08-4003
■イープラス

お問い合わせ:HOT STUFF PROMOTION 03-5720-9999
渋谷 duo MUSIC EXCHANGE
〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂2−14−8 O-EASTビル 1F  
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2017年03月17日

にゃなか presents “今夜は猫に感謝祭”(2017年3月17日 @ 渋谷 東京カルチャーカルチャー)【ライブ後記】

一昨日は長い一日で、とても濃密でくらくらするほどだった。お昼からガチガチに緊張しながら等々力 巣巣まで出かけて打ち合わせ。4月のイベントに出演していただく片桐はいりさんに店主岩崎さんとともにお話を伺う。はいりさんを見送った後ふたりして放心してしまうほど素敵で優しい方だった。そこから渋谷へ移動してGOMES THE HITMANが最初にお世話になったレコード会社時代のスタッフとの興味深いミーティング。そして気付くとカルチャーカルチャーへの入り時間になっていた。

女優の川上麻衣子さんが放送作家東野ひろあきさんらと中心となって立ち上げた猫好きが集うウェブサイト「にゃなか」の初イベント、仲間にいれていただいてとても嬉しかったが、川上さん以外初めてお会いする方ばかりで少し緊張。しかしスタッフのみなさんがとても優しくてストレスのない空間で、「猫を愛でるイベントなのだから当然か」と安堵。広い会場に続々とお客さんが入り、登壇者の方々も勢揃いで楽しいイベントの始まり。

ラサール石井さんは4匹の猫と暮らされていて、猫のことを語りだすと空気が弛緩していく。以前からSNSでやりとりをしていた峯村リエさんにこの日初めてお会いできた。峯村さんも「猫初心者です」と言いつつも大蔵卿局としての怪演とは真逆の、愛猫<日差>の写真に目を細める様が微笑ましい。動物虐待防止管理士の藤村晃子さんのお話、そして“缶詰博士”黒川勇人さんが登場して猫缶試食会というのが盛り上がった。いなばの国産猫缶は人間用のツナ缶と材料や工場が一緒で味付けだけが違うそうで、猫缶を恐る恐る口にすると、塩気がなくさっぱりしていて、美味しいとすら感じる。お客さんもみんなテーブルに配られた猫缶を口にしていた。こんなイベントはなかなかお目にかかれないだろうな。客観的に見たらやっぱりどうかしている。

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切り絵アーティストの高木亮さんは先月の千代田猫まつりですれ違いだったそうで、僕と近藤さんがライブをしたのが初日、高木さんは2日目にワークショップをされたそう。繊細な切り絵に歓声があがる。手の込んだ作品を作っている間に僕がステージに呼ばれ、川上さんとの出会いなどについて少しのトーク、そして「猫町オーケストラ」を歌わせていただいた。「にゃなか」という架空の街は言いかえれば「猫町」である。手拍子もいただいて嬉しかったです。

動物行動学の加藤由子先生の「看取り」についてのお話もとても興味深いものだった。僕も加藤先生の『ネコを長生きさせる50の秘訣』という本をポチが元気だった頃からずっと手の届くところに置いている。とにかくあっという間、ふわふわした柔らかい話題から避けて通れないシリアスな話まで、予想していた以上の充実した集まりに参加できてとても光栄でした。

川上麻衣子さんとの数年前の「あなた、相当猫にやられてるのね。私もよ!」の出会いがなかったらここに自分はいなかったのかな、と思うと感慨深い。猫の導きでずいぶんいろんなところへ辿り着くなあと思う。この日のイベントのタイトルは「今夜は♡猫♡に感謝祭」、まさにさもありなんと感じました。たくさんのご来場ありがとうございました。帰り道、久しぶりにタワーレコードでパイドパイパーハウスを覗く。気付けば23時をまわっていた。長い長い一日でした。


  
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2017年03月16日

HICKSVILLE中森泰弘さん、CARNATION直枝政広さんとのイベントに特別ゲスト片桐はいりさんの出演が決定しました



4月8日に等々力 巣巣で行われる永井宏作品展LIVE「音楽で表現すること」に特別ゲストとして女優の片桐はいりさんの出演が決定しました。故 永井さんが日本語詩をつけたボブ・ディラン「くよくよするなよ」を僕らは歌い継いでいるのですが、その歌の締めくくりが「くよくよしないで イッツオーライトやで」と関西弁なのはなぜだろうと不思議でした。昨年永井さんの絶版本『マーキュリー・シティ』のなかにそのオリジンが片桐はいりさんの舞台での歌だったことが判明、いよいよ今年は手紙に思いをしたためて出演依頼、そしてそれが快諾されたのです。

巣巣で片桐さんとお会いしてお話をさせていただきましたが、片桐さんも当時のことをいろいろ思い出されて僕らの知らないことをたくさん教えてくれて、点と点が繋がって線になり、欠けていたパズルピースが埋まったり、とても有意義な時間でした。ライブ当日どのようなお話が伺えるか、もしかして歌も聴けるのか、それはその日になってみないとわかりませんが、2014年春から始まったこの演奏会史上、最高の夜になるのは間違いないなとワクワクしています。チケットは完売しています。ご来場される皆さん、どうぞお楽しみに。



2017年4月8日(土)@ 等々力 巣巣
永井宏作品展 la musique sur l'elephant
LIVE「音楽で表現すること」

18:00開場 18:30開演/3200円(toricotのお菓子とSwan Coffeeのコーヒー付き)
*開場開演時間にこれまで誤記がありました。正しくは18時開場 18時半開演となります。
 訂正してお詫びします。

出演:山田稔明、中森泰弘(HICKSVILLE)、直枝政広(CARNATION)、
イシカワアユミ、草とten shoes(opening act)
スペシャルゲスト:片桐はいり

永井さんの好きだった音楽、よく歌っていた曲、自作の曲など、
縁の人たちによるライブイベント。永井さんについてのトークなども。
永井さんにとって大切なライフワークであった、音楽で表現することを
体感する時間。幸せな気分になれる、おいしいお菓子とコーヒーがつきます。
*チケットは完売。当日券やキャンセル待ちについては直接お店へお問い合わせください

等々力 巣巣(http://www.susu.co.jp/
世田谷区等々力8-11-3
03-5760-7020
  
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2017年03月15日

本日は渋谷カルチャーカルチャーにて「にゃなか presents “今夜は猫に感謝祭”」に参加します

本日は渋谷で猫を愛する人が集まるイベントに参加します。

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2017年3月15日(水)@ 渋谷 東京カルチャーカルチャー
にゃなか presents “今夜は♡猫♡に感謝祭”

18:30開場 19:30開演 21:00終演予定
前売2500円 当日3000円(*要1オーダー、猫関連のお土産付き)
出演:川上麻衣子(女優・にゃなか市長)、東野ひろあき(放送作家・にゃなか企画部)
ラサール石井(タレント・俳優)、峯村リエ(女優)、山田稔明(ミュージシャン)他、にゃなか連載メンバー
特別ゲスト:加藤由子(動物ライター・エッセイスト)

<お土産品>
UHA味覚糖「にゃんコレ」フルーツアソートキャンディ お一人様一袋
最新の猫用ペットフード缶詰をお一人様三缶
「にゃなか」特製・肉球足跡付き巾着袋 お一人様一袋

*前売券詳細はカルカルHPをご確認ください


東京カルチャーカルチャー(http://tcc.nifty.com/
〒150-0002東京都渋谷区渋谷1-23-16
cocoti SHIBUYA(渋谷 ココチ)4階
  
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バンド編成「夜の科学51」は完売御礼



昨日のこと。近藤さんが朝早く荷物を届けにきてくれて、ホワイトデイだと知る。3月14日は杉真理さんの誕生日、今年も吉祥寺でパーティーが開かれました。僕が駆けつけたときにはもう宴は終わっていたのだけど(ものすごかったらしい)いつまでも若く優しい杉さんとお会いして、心がふっと軽くなりました。さて、たくさんのお申込みをいただき4月16日(日)恵比寿天窓switchでのエッセイ集『猫町ラプソディ』刊行記念ライブ「夜の科学 vol.51 - rhapsody in tricolor」は完売御礼となりました(キャンセル待ちを受け付けています)。刊行記念ライブ第二弾として、4月28日(金)に下北沢風知空知で異なる編成でのライブを予定しています。申込受付は来週連休明けの21日(火)から。こちらもあわせてよろしくお願いします。



2017年4月28日(金)@ 下北沢 風知空知
山田稔明 エッセイ『猫町ラプソディ』発売記念公演
“夜の科学 in 下北沢ーrhapsody in tricolor”

19:00開場 19:30開演/前売 4000円(ドリンク代別途)
出演:山田稔明 with 夜の科学オーケストラ(itoken、安宅浩司、五十嵐祐輔、上野洋)

初のエッセイ集発売記念ライブの第2弾は
弦楽器中心のアンサンブルでソロ活動黎明期の
サウンドの再現にトライします。乞うご期待!

オフィシャルサイト通販STOREチケットセクションにて3月21日(火)19時から受付開始

下北沢 風知空知(http://fu-chi-ku-chi.jp/
東京都世田谷区北沢2-14-2 JOW3ビル4F
TEL. 03-5433-2191
  
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2017年03月14日

NAOT TOKYO三周年記念LIVE〈高野寛×山田稔明×高橋久美子〉(2017年3月12日 @ 蔵前 NAOT)【ライブ後記】

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先週末のこと。昨年末からずっと楽しみにしていた蔵前NAOT TOKYOでのアニバーサリーライブ。もう今年で4回目、早春の恒例行事になってきた。この日の東京はよく晴れて、NAOTの窓から眺める隅田川もスカイツリーもすっきりと青空に映えていました。高橋久美子ちゃんとは彼女の「新春みかんの会」以来、高野寛さんとは昨年の広島世羅、そして先日の吉祥寺キチムでのトークイベント以来なので「やあやあ」という感じで穏やかにいつものように会場準備。このイベントにはいつも「あんまり事前練習をしないでおこう」という暗黙の了解がある。<happenstance=ハプンスタンス>という言葉があるが、僕がいつもNAOT TOKYOのライブで思い浮かべるのはその単語、<偶発事態>という意味だ。

そのような理由で、サウンドチェックが終わったらのんびりと隅田川を眺めながら、おにぎりを食べながら様々な会話。「今日は高野さんと小沢健二新作について話したくて」という僕に高野さんも「いいね」と前のめり、僕も高野さんも久美子ちゃんもそこにいたスタッフもみんなCDを買っている。そんなことってなかなかない。3.11についての話もしみじみと。3月は知らぬ間に、僕にとって蔵前NAOTライブと東日本大震災再考の季節になっている。和やかな歓談のなかあっという間に開場時間。今年も満員御礼。まず高橋久美子ちゃんの朗読のステージから。パーカッションやグロッケン、iPadからのSEが彼女の言葉の世界を広げる。人懐っこい語り口も天性のものだなと思う。風邪で喉を痛めて開演前はほとんどしゃべれなかったのに本番にはちゃんと声が出ていて、流石と感心。

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彼女がパーソナリティを務めるNHKラジオ第一の「ごごラジ!」でリスナーからの言葉を集めてまとめたという「春」という詩をふたりで一緒に演奏。「ラップみたいにしたいんです」という提案からリズムループとギターを添えたが、とても面白いセッションになったと思う。実はリハーサルでは高野さんが即興のギターで切り込んできて魔法みたいなシーンがあったのだけど、もったいぶって来年まで持ち越すことに。高野さんとの「夏」をテーマにした朗読セッションも通りすがりの犬が絶妙なタイミングで吠えた。まさに<happenstance=ハプンスタンス>である。

僕は「my favorite things」から演奏開始。もともとこの歌は徳島の14g開店に際して作った歌。好きな人との繋がりは音楽に昇華する。前日が3月11日だったのでいろんなことを考えながら、震災がきっかけで知り合ったファン“気仙沼くん”とのメールのやりとりを読み返した。市役所の復興課で働く彼のアドレスは「newatlas@…」と始まる。まちづくりのプロローグである「僕たちのニューアトラス」を歌うのに相応しい季節だと思った。「GOLDEN 8」(2004年『明日は今日と同じ未来』のカップリング曲)も春の歌だ。去る者と送る者との対比を書いた歌だけど、昔と違う印象を僕が抱いたのは前日に読み始めたばかりの『魂でもいいからそばにいて』の影響だったか。「notebook song」はNAOTとも縁の深い中目黒トラベラーズファクトリーのために書いた歌。そして「小さな巣をつくるように暮らすこと」も店主宮川夫妻と仲のいい等々力の家具と雑貨のお店 巣巣のための歌。いろんなお店からいい刺激を受けている。

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僕のステージラストは高野さんを呼び込んで「太陽と満月」をセッション。奈良NAOTの姉妹店 風の栖で初めて披露した曲、蔵前NAOTオープニングライブで初めて高野さんにギターを弾いていただいて、その後のレコーディングに至った象徴的な歌。高野さんと初めてNAOTでやったのが2014年、そのライブの直後に高野さんはブラジルにアルバム制作に行ったのでした。あっという間のようで、遠い昔のようにも感じる。時間の流れがよくわからなくなる。

高野さんのステージも素晴らしいものでした。絶妙の歌を披露してくれた犬の話から「Dog Year, Good Year」。「Portrait」という新曲も新鮮だった。『MEMORANDUM』という会場限定のアーカイブス集から歌われた「停留所まで」も好きな曲だったので嬉しかった。思えば1年前に過去のアーカイブスを音源にすることについて高野さんと話して覚悟ができて本気で取り組んだのが『pale/みずいろの時代』だったのだ。最後、PAを通さない生音で演奏された「確かな光」に心が震える。大好きな歌。恐れ多くも自分の「光の葡萄」は光の色味において通奏低音を共有していると感じている。6年目の3.11を過ぎても、真摯に響く言葉を紡ぎたいと思いました。

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最後は3人のセッション。久美子ちゃんがNAOTのカタログのために書き下ろした詩に、僕が曲をつけた「わたしのドライバー」。これまで奈良NAOTで2度演奏しましたが、東京で初めてお披露目。お客さんも大きな声でコーラスを手伝ってくれて嬉しかった。久美子ちゃんのチャーミングな言葉を見ると、やはり自分の詩作とは違う個性があって面白い。絶対にひとりでは作れない歌、今回は高野さんにアルペジオを重ねてもらってどんどん曲が大きくなっていく感じがしました。「ララララ」が「奈良奈良」に変化していった「わたしのドライバー」、それを受けてなんと高野さんの名曲「夢の中で会えるでしょう」も「ナララララ」バージョンに(そう言えばこの曲リハーサルなしだった)。会場全体がニコニコと陽性のヴァイブレーションに満ちていました。

打ち上げではまた小沢健二「流動体について」について熱い議論の続き。1993年に『犬は吠えるがキャラバンは進む』に出会って、所謂“小沢文法”から学んで日本語詞の歌を書きはじめた僕は新曲のコード進行を聴き取って弾き語ってみたうえでの雑感と検証、高野さんはTwitterにも書かれていた「童顔でパブリックイメージがさわやかな歌手がどうやって40代から50代へシフトするか」という見地に立っての意見の続きを。久美子ちゃんはリアルタイムのリスナーではない立場からの感想など、みんなそれぞれ語るべき想いを持っているのが興味深かった。NAOT宮川さんの「シンゴジラならぬシンオザケン」論にみんな唸ったりしながら。気づいたら真夜中近く。一日中ずっと楽しい日でした。また来年。



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2017年03月13日

今晩19時から4月16日バンド編成「夜の科学51」の申込受付を開始します|『猫町ラプソディ』刊行記念

今晩19時から今年初のバンド編成ライブ「夜の科学51」チケット申込受付を開始します。

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2017年4月16日(日)@ 恵比寿 天窓 switch
山田稔明 エッセイ『猫町ラプソディ』発売記念公演
“夜の科学 vol.51〜rhapsody in tricolor”

18:30開場 19:00開演/前売 4000円 当日4500円(ドリンク代別途)
出演:山田稔明 with 夜の科学オーケストラ(itoken、 海老沼崇史、佐々木真里、立花綾香)

初のエッセイ集『猫町ラプソディ』発売を記念しての公演が決定しました。
書籍の先行販売はもちろん、今年初のバンド編成での演奏にご期待ください。

オフィシャルサイト通販STOREチケットセクションにて3月13日19時より申込受付開始

恵比寿 天窓 switch(http://www.otonami.com/ebisu/news/index.htm
〒150-0013渋谷区恵比寿3-28-4 B1F
TEL 03-5795-1887


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猫町ラプソディ/山田稔明

2017年4月23日発売予定
mille books  定価(本体1,300円+税)
ISBN978-4-902744-86-6 C0095
四六版・上製本・176頁

著者がこれまでの人生を共に歩んできた愛猫たちとの大爆笑話から、涙なしでは読めない感動の物語まで、20編すべて書き下ろしの新作エッセイ。あわせて『猫と五つ目の季節』のその後のエピソードや、小説の中の重要場面のいくつかを事実に沿ってより詳細に、そして心の機微もより丁寧に描いています。著者自身による挿絵(表紙絵も著者)も豊富に掲載した、見た目にも楽しい猫エッセイ本です。

猫がいると一日に何回も笑って、他愛ない会話を交わし、日々楽しくて、毎日が面白い。だから僕は猫のいる暮らしを選択する。ときにクールに見えるけれど、猫は純粋で無邪気で、正直に生きる美しい生き物だ。その真っすぐな瞳を覗き込むときに、僕らは全身全霊を捧げたありったけの愛で、その可愛らしさに最後まで対抗しなければならないという宿命を負うのだ。(「はじめに」より)

  
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NAOT TOKYO三周年記念LIVE〈高野寛×山田稔明×高橋久美子〉(2017年3月12日 @ 蔵前 NAOT)【SETLIST】



2017年3月12日(日)@ 蔵前 NAOT
“NAOT TOKYO三周年記念LIVE〈高野寛×山田稔明×高橋久美子〉”


朗読セッション「春」with 高橋久美子

1.my favorite things(『the loved one』)
2.猫町オーケストラ(『the loved one』)
3.僕たちのニューアトラス(GTH『new atlas ep』)
4.GOLDEN 8(GTH『明日は今日と同じ未来 ep』)
5.notebook song(新曲)
6.小さな巣をつくるように暮らすこと(新曲)
7.光の葡萄(『新しい青の時代』)
8.calendar song(『pale/みずいろの時代』)
9.太陽と満月(『the loved one』)with 高野寛

EN
わたしのドライバー(新曲)with 高野寛、高橋久美子
夢の中で会えるでしょう with 高野寛、高橋久美子  
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2017年03月12日

本日は蔵前NAOTにてライブです<完売御礼>

本日はいよいよ蔵前NAOTで4回目の開催となるアニバーサリーライブ。
天気もよくスカイツリーもきれいでしょう。会場でお会いしましょう。


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2017年3月12日(日)@ 蔵前 NAOT TOKYO
“NAOT TOKYO三周年記念LIVE〈高野寛×山田稔明×高橋久美子〉”

17:00開場 17:30開演/料金4000円

4年目となるNAOT TOKYO、三周年記念LIVEの開催が決定しました。
NAOT TOKYOは2014年3月にオープンしてから、今年で三周年を迎えます。
昨年に引き続き、高野寛さんと高橋久美子さんとともお祝いを。
セッションにもご期待下さい。特別な夜になりそうです。
*THANK YOU!SOLD OUT!

NAOT TOKYO(http://naot.jp/
東京都台東区駒形2丁目1-8 楠ビル301
TEL 03-5246-4863
金・土曜日のみ営業 12:00 - 19:00  
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2017年03月11日

『猫町ラプソディ』刊行記念バンド編成ライブ第2弾の開催が決定しました

初エッセイ集『猫町ラプソディ』(4月23日発売)の刊行記念ライブについて、先日4月16日(日)の恵比寿天窓switchでの公演をお知らせしましたが、一般発売後の4月28日(金)にも下北沢 風知空知にて異なる編成で第2弾を行うことにしました。恵比寿がピアノフレンドリーな楽曲群だとすると下北沢は弦楽器アンサンブルという感じになるでしょうか。とにかく本とか猫とか、何かに託つけて何度も合奏をしたい季節なのですね、春は。いっぱい音楽を鳴らしたいと思いますので、ぜひ皆さまお付き合いください。

4月のバンド編成ライブ、4月16日は恵比寿天窓switch、4月28日が下北沢 風知空知です。

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2017年4月28日(金)@ 下北沢 風知空知
山田稔明 エッセイ『猫町ラプソディ』発売記念公演
“夜の科学 in 下北沢ーrhapsody in tricolor”

19:00開場 19:30開演/前売 4000円(ドリンク代別途)
出演:山田稔明 with 夜の科学オーケストラ(itoken、安宅浩司、五十嵐祐輔、上野洋)

初のエッセイ集発売記念ライブの第2弾は
弦楽器中心のアンサンブルでソロ活動黎明期の
サウンドの再現にトライします。乞うご期待!

オフィシャルサイト通販STOREチケットセクションにて3月21日(火)19時から受付開始

下北沢 風知空知(http://fu-chi-ku-chi.jp/
東京都世田谷区北沢2-14-2 JOW3ビル4F
TEL. 03-5433-2191
  
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2017年03月10日

初エッセイ集『猫町ラプソディ』出版記念ライブは今年初のバンド編成で【3月13日19時申込受付開始】

初エッセイ集『猫町ラプソディ』出版記念ライブは今年初のバンド編成ステージとなります。ドラムにイトケンさん、ベースに海老沼崇史くん、キーボードに佐々木真里さん、コーラスに立花綾香を迎えての演奏。4月23日の一般発売に先駆けてこの日は本の初お披露目となります。チケットの販売は週明け3月13日19時からとなりますが、お申込みページが立ち上がったので詳細を再掲します。春にもうひとつ、また異なるバンド編成でのライブを計画中です。こちらも詳細は近日中に。いつも夏に目覚めがちな山田稔明が今年は春から活発に動き回りますので。

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猫町ラプソディ/山田稔明

2017年4月23日発売予定
mille books  定価(本体1,300円+税)
ISBN978-4-902744-86-6 C0095
四六版・上製本・176頁

著者がこれまでの人生を共に歩んできた愛猫たちとの大爆笑話から、涙なしでは読めない感動の物語まで、20編すべて書き下ろしの新作エッセイ。あわせて『猫と五つ目の季節』のその後のエピソードや、小説の中の重要場面のいくつかを事実に沿ってより詳細に、そして心の機微もより丁寧に描いています。著者自身による挿絵(表紙絵も著者)も豊富に掲載した、見た目にも楽しい猫エッセイ本です。

猫がいると一日に何回も笑って、他愛ない会話を交わし、日々楽しくて、毎日が面白い。だから僕は猫のいる暮らしを選択する。ときにクールに見えるけれど、猫は純粋で無邪気で、正直に生きる美しい生き物だ。その真っすぐな瞳を覗き込むときに、僕らは全身全霊を捧げたありったけの愛で、その可愛らしさに最後まで対抗しなければならないという宿命を負うのだ。(「はじめに」より)



<発売記念ライブ開催決定!>

2017年4月16日(日)@ 恵比寿 天窓 switch
山田稔明 エッセイ『猫町ラプソディ』発売記念公演
“夜の科学 vol.51〜rhapsody in tricolor”

18:30開場 19:00開演/前売 4000円 当日4500円(ドリンク代別途)
出演:山田稔明 with 夜の科学オーケストラ(itoken、 海老沼崇史、佐々木真里、立花綾香)

初のエッセイ集『猫町ラプソディ』発売を記念しての公演が決定しました。
書籍の先行販売はもちろん、今年初のバンド編成での演奏にご期待ください。

オフィシャルサイト通販STOREチケットセクションにて3月13日19時より申込受付開始

恵比寿 天窓 switch(http://www.otonami.com/ebisu/news/index.htm
〒150-0013渋谷区恵比寿3-28-4 B1F
TEL 03-5795-1887  
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にゃなか presents 『今夜は猫に感謝祭』に参加します

2年前のこと、ライブ終了後に物販コーナーに座ってサインをしていたら、「山田さんも相当猫にやられちゃってるのね」と言われ顔をあげるとそこにいたのは女優の川上麻衣子さんだった。「私もなの」と、金八先生マニアの僕の前に現れた3Bレジェンドは麗しく微笑んだのです。それ以来なにかと仲良くしていただいて、『猫と五つ目の季節』にも嬉しい感想をくださった川上さんを中心に「にゃなか」という、猫好きの人たちの交流の場としてのウェブサイトが昨年秋に立ち上げられたのですが、その「にゃなか」主催の初イベントがあるということで、僕も参加させていただくことになりました(歌を歌います)。川上さんのCAT CRAZYな経緯は『彼の彼女と私の538日』という著書に詳しく描かれています。

川上さんが観てくださったのは、僕が「人間には猫と暮らす人生と猫と暮らさない人生のふたつしかない」とMCで断言して(静かに)騒然となったライブだったのですが、その後川上さんはそのときの言葉を読売新聞のコラムに書いてくださったりして、その後小説を書くときのキーワードとして光を当ててもらったのでした。このイベント、どんなふうになるのか全然わかりませんが、面白くなりそうなのでぜひ猫好きの方はこぞってご来場ください。来週3月15日(水)19時半開演です。

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2017年3月15日(水)@ 渋谷 東京カルチャーカルチャー
にゃなか presents “今夜は♡猫♡に感謝祭”

18:30開場 19:30開演 21:00終演予定
前売2500円 当日3000円(*要1オーダー、猫関連のお土産付き)
出演:川上麻衣子(女優・にゃなか市長)、東野ひろあき(放送作家・にゃなか企画部)
山田稔明(ミュージシャン)他、にゃなか連載メンバー
特別ゲスト:加藤由子(動物ライター・エッセイスト)

<お土産品>
UHA味覚糖「にゃんコレ」フルーツアソートキャンディ お一人様一袋
最新の猫用ペットフード缶詰をお一人様三缶
「にゃなか」特製・肉球足跡付き巾着袋 お一人様一袋

*前売券詳細はカルカルHPをご確認ください


東京カルチャーカルチャー(http://tcc.nifty.com/
〒150-0002東京都渋谷区渋谷1-23-16
cocoti SHIBUYA(渋谷 ココチ)4階
  
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2017年03月09日

「ひそやかな魔法」から6年

2011年の東日本大震災からもうすぐ6年になるが、僕の「ひそやかな魔法」という曲がiTunesはじめとする音楽配信サイトでリリースされたのが6年前の今日だ。これはささやかな映画のエンディングテーマだったのが、震災の影響で映画公開が短期間で終了してしまいプロモーションも尻すぼみになった不遇な1曲で、いろんな意味で忘れられない歌になった。もともとは「星降る街」を映画で使用したいという提案があったのだけど、紆余曲折あって書き下ろすことになって、個人的には「星降る街 part 2」を作るつもりで書いた。

この「ひそやかな魔法」はその後「あさってくらいの未来」へと昇華することになり、なかなかこの歌を演奏する機会は少ないのだけど、あらためて時が経って聴いてみると、心のこもった良い曲だなあと感じる。歌詞も丁寧に書けているし、この当時で一番いいサウンドプロダクションを経て完成しているなあ、と思いました。節電で真っ暗な東京の街とか、計画停電とか、いろんなことを思い出します。6周年記念で歌詞とともにここに。

iTunes store等で購入できます




ひそやかな魔法 / 山田稔明


あかり取りの窓から手を伸ばす
その先になにがあるのだろう
君は知らない 僕にも見えない
誰にもつかめない流れ星

青い鳥は僕らの目の前で
いつになれば歌を歌うんだろう
何も知らない子供のままで
笑っていられたら

そして僕らは合い言葉を決めて
最終電車で待ち合わせて
真っ暗闇を手のなるほうへ
ふたつの影が柔らかに溶けてゆく
星降る夜の ひそやかな魔法


朝がくれば夢が覚めることも
春になれば花が芽吹くのも
僕は知ってる 君にもわかってる
この愛すべき日々

やがて僕らはありふれた理由で
会いたいときに会えなくなって
物語巻き戻すように
思いのたけを ひとつずつ並べてく
神様、僕に 最後の魔法


そして僕らは合い言葉を決めて
指切りして鍵をかけて
そっと答えを確かめるように
曇る窓に 街の灯が溶けてゆく
星降る夜の ひそやかな魔法


toshiaki yamada 2011.03.09  
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2017年03月08日

to do リストとにらみ合い



というわけで、新しい本が出ることになったのだけど、文章は書きあげたけどまだ作業がいくつも残っていて落ち着かない。表紙や帯の紙をどうするかとかあれこれ考えるのは楽しい作業ではあるけれど、早く校了、入稿したいところ。朝から午後まで本のための作業、夕方からは新曲録音のためのデモ録音作業。今日3月8日はミモザの日だそうだ。花言葉は「思いやり」。年度末、やらないといけないことがたくさんで目が回りそうだが、一握りの思いやりを持ちたい。ポチ実が少しすらっとしたな、と思って体重を測ったら4.6キロ、エクササイズ(猫じゃらしで釣ってグルグル走り回る遊び)の効果が出ているかも。

気晴らしにちょっと散歩に出たら、近藤さんちのモイが窓際に佇んでいるのが見えて「嗚呼、美しい風景だな」と見惚れた。そのうちモイが僕に気付いて、モイの様子を見て近藤家が僕に気付いて、ウニが遅れてやってきて、という感じで和んだ。ここ数日思わぬ問い合わせや背筋の伸びるような依頼、嬉しいニュースがいろいろあって、ざわざわと忙しく騒がしい。録画してあるテレビドラマも『騎士団長殺し』も、買ったまま封を開けてないレコードたちも全然消化できないでいるのだけど、昨日と今日が少しずつ違って毎日が面白いな、と「my favorite things」のなかで書いたようなことをまた再確認している。

明日は明日で楽しい一日になったらいい。  
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2017年03月07日

『陥没』を観て東京オリンピックを想う



昨日のこと。ケラリーノ・サンドロヴィッチ作・演出の舞台『陥没』を観るために「えいや!」と大阪へ出かけた。東京シアターコクーンでの日程があわなくて観劇叶わず残念に思っていたところ、いろんなパズルピースが噛み合って、大阪での最終公演のチケットを取ることができたのだ。昨年観た『キネマと恋人』で自分内演劇革命のようなものが起きた。『キネマと恋人』が1930年代の架空の島を舞台とするのに対して『陥没』はその30年後の1960年代、アジア初のオリンピック開催に湧く東京での話なので、おのずと戦争と敗戦を挟んだ物語の続きとしてこのファンタジーをわくわくしながら見つめることになった。2020年の東京オリンピックのときにわれわれはどういうふうに翻弄されることになるのだろうかなどと妄想しつつ。

オープニングのタイトルバックであっという間にタイムトリップ。井上芳雄、小池栄子、松岡茉優、山崎一、生瀬勝久をはじめその豪華なキャスト全員が生き生きと駆け回り、それぞれの存在感が強烈で目まぐるしい。途中休憩をはさんで最初から最後までずっと笑って、カーテンコールではなぜか感動して涙がこみあげてくる不思議。この感想をだれかに伝えようと思っても、濃厚なパラレルワールドの素晴らしさをうまく言えない。3時間半とそれに付随する時間、チケット代と引き換えに受けとった替えのきかないエンターテイメントでした。終演後に緒川たまきさんに久しぶりにご挨拶、千穐楽に駆けつけていたケラさんとも少しお話ができて嬉しかった。この芳醇な世界観を司る、ケラさんの頭の中は一体どうなっているのか。刺激をもらって元気が出た。とても幸せな一日でした。

興奮を冷ますように、森ノ宮の会場から京橋まで大阪城公園をつっきって歩いた。ここへ来たのは1989年にU2を観にきたとき以来だと気づく(B.B.キングと一緒に来日したときだ)。高校1年生だった僕が43歳になっているので高校を卒業できていなかったら僕は高校28年生だ。お堀に浮かぶカモたちを眺めながら思ったのは、「山田さんはフットワーク軽いですね」とよく言われるけど本当は全然そんな、「フットワークが軽い性分」なんてものでは全然なくて、このカモのように必死でバタバタと駆け回っているのだよ、ということだった。大阪まで来てよかった。  
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2017年03月06日

山田稔明、初のエッセイ集『猫町ラプソディ』発売決定| バンド編成 “夜の科学 vol.51ーrhapsody in tricolor” 公演開催決定

子どもの頃から文章を書くのが好きでした。大人になっても、いい歳になっても、毎日なんらかの文章を書いて暮らしています。初小説『猫と五つ目の季節』を書き終えて、たくさんの感想の声をいただいて思ったのは、音楽を作ることと同様に文字を連ねて思いを残すことは面白い、ということでした。春に発売になる『猫町ラプソディ』は猫について綴ったエッセイ集ですが、それはすなわち僕にとっての日々の暮らしを書き記した“アルバム”です。本の一般発売日に先駆けてエッセイ集発売記念ライブを行います(本を初披露します)。今年最初のバンド編成でのライブ、遠くから近くから、昔からの人も新しい人もたくさん駆けつけていただけますように。オフィシャルサイトでの通販受付、および一般書店でのご予約等は3月後半頃からを予定しています。

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猫町ラプソディ/山田稔明

2017年4月23日発売予定
mille books  定価(本体1,300円+税)
ISBN978-4-902744-86-6 C0095
四六版・上製本・176頁

著者がこれまでの人生を共に歩んできた愛猫たちとの大爆笑話から、涙なしでは読めない感動の物語まで、20編すべて書き下ろしの新作エッセイ。あわせて『猫と五つ目の季節』のその後のエピソードや、小説の中の重要場面のいくつかを事実に沿ってより詳細に、そして心の機微もより丁寧に描いています。著者自身による挿絵(表紙絵も著者)も豊富に掲載した、見た目にも楽しい猫エッセイ本です。

猫がいると一日に何回も笑って、他愛ない会話を交わし、日々楽しくて、毎日が面白い。だから僕は猫のいる暮らしを選択する。ときにクールに見えるけれど、猫は純粋で無邪気で、正直に生きる美しい生き物だ。その真っすぐな瞳を覗き込むときに、僕らは全身全霊を捧げたありったけの愛で、その可愛らしさに最後まで対抗しなければならないという宿命を負うのだ。(「はじめに」より)



<発売記念ライブ開催決定!>

2017年4月16日(日)@ 恵比寿 天窓 switch
山田稔明 エッセイ『猫町ラプソディ』発売記念公演
“夜の科学 vol.51〜rhapsody in tricolor”

18:30開場 19:00開演/前売 4000円 当日4500円(ドリンク代別途)
出演:山田稔明 with 夜の科学オーケストラ(itoken、 海老沼崇史、佐々木真里、立花綾香)

初のエッセイ集『猫町ラプソディ』発売を記念しての公演が決定しました。
書籍の先行販売はもちろん、今年初のバンド編成での演奏にご期待ください。

オフィシャルサイト通販STOREチケットセクションにて3月13日19時より申込受付開始

恵比寿 天窓 switch(http://www.otonami.com/ebisu/news/index.htm
〒150-0013渋谷区恵比寿3-28-4 B1F
TEL 03-5795-1887  
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今週末は高野寛さん、高橋久美子さんとのNAOT3周年アニバーサリーです

楽しみなイベントが続きます。今週末は蔵前にあるイスラエル靴のお店NAOTでのアニバーサリーライブ。オープニング記念から数えて今年で4回目の高野さんとの共演です。高橋久美子ちゃんも去年から続いて参加。去年の夏にNAOTから観た隅田川花火大会は花火エクスペリエンスを塗り替えるものでした。春まだきの季節なのにすでに夏が恋しい。チケットは完売しています。当日券、キャンセル待ち等については直接お店までお問い合わせください。

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2017年3月12日(日)@ 蔵前 NAOT TOKYO
“NAOT TOKYO三周年記念LIVE〈高野寛×山田稔明×高橋久美子〉”

17:00開場 17:30開演/料金4000円

4年目となるNAOT TOKYO、三周年記念LIVEの開催が決定しました。
NAOT TOKYOは2014年3月にオープンしてから、今年で三周年を迎えます。
昨年に引き続き、高野寛さんと高橋久美子さんとともお祝いを。
セッションにもご期待下さい。特別な夜になりそうです。

*THANK YOU!SOLD OUT!
キャンセル待ち、当日券等のお問い合わせ: order@naot.jp

NAOT TOKYO(http://naot.jp/
東京都台東区駒形2丁目1-8 楠ビル301
TEL 03-5246-4863
金・土曜日のみ営業 12:00 - 19:00  
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2017年03月05日

HARCO20周年記念ライブにゲスト参加【チケット本日発売】

HARCO20周年アニバーサリーの東京編に参加させていただきます。名古屋にはカジヒデキさん、大阪にはベベチオと杉瀬陽子さん。東京では僕とキンモクセイの伊藤俊吾くん、さらに空気公団の山崎ゆかりさんもゲストに加わったので昨年披露したコラボ曲を演奏できそうで楽しみです。詳細はHARCOのオフィシャルサイト、チケット購入に関してホットスタッフのサイトもご参考ください。

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2017年7月8日(土)@ 渋谷 duo MUSIC EXCHANGE
HARCO LIVE TOUR 2017
20th Anniversary Special -HIKINGS-

16:45開場 17:30開演/前売4500円 当日5000円(ドリンク代別途)
出演:HARCO/Special Guest:山田稔明(GOMES THE HITMAN)、
伊藤俊吾(キンモクセイ)、山崎ゆかり(空気公団)and more

■一般発売 3/5(日)よりプレガイドにて発売開始
■チケットぴあ [Pコード予約] 0570-02-9999
■ローソンチケット [Lコード予約] 0570-08-4003
■イープラス

お問い合わせ:HOT STUFF PROMOTION 03-5720-9999
渋谷 duo MUSIC EXCHANGE
〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂2−14−8 O-EASTビル 1F  
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2017年03月04日

7年とか25年とか



昨日からうちの小さな庭にも庭師さんが入って伸び放題だった梅の木、モミジの木、サワラの木、紫陽花も夏に向けて短く刈り込んでくれて、随分風通しと日当たりがよくなった。とても気分がいい。窓際で猫と並んで庭師さんのチョキチョキと気持ちのいい剪定ばさみの音を聴きながら考えたこと。昨日は3月3日で、母方のおばあちゃんが亡くなってから7年目になる。ばあちゃん(僕はばあちゃんが大好きだった)はJ.D.サリンジャーと同い年だった。そのサリンジャーはばあちゃんより2ヶ月早い、2010年1月に亡くなった。ネルソン・マンデラとも同級生だ。ばあちゃんがいなくなって7年しか経っていないなんて信じられないし、サリンジャーはもっと昔からこの世にいないも同然だったから不思議な感覚。

ふと気づくと、今年は僕が九州から上京してきて25年。四半世紀というが体感的にあっという間に感じる。しかし、父親が今年で75歳になるということを聞くにつけ、僕が大学に入学したときに父が50歳だったと考えると、なんと長い時間が流れたことだろうか。父は僕の大学の入学式に出席するためになぜか東京にやってきたのだけど(僕が東京外大に受かったのが嬉しかったのかな)、あのときの父はたったの50歳だったのか(一番身近な50歳といえば近藤さんだし、高野さんは52歳なのだから)。なんと長い時間をふわふわと東京で過ごしてきたんだろうか、おれは。窓際で猫と並んで庭師さんのチョキチョキと気持ちのいい剪定ばさみの音を聴きながら、そんなことを考えた一日。

悪くない一日だった。  
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2017年03月03日

深大寺 だるま市



ダンラナチュールのなっちゃんから「もしだるま市行くなら一緒に」と連絡が来て、「嗚呼、もうそんな季節だ」と気がついた。2013年から毎年ずっと通っている深大寺だるま市は日本三大だるま市のひとつ(他のふたつはどこ?)、僕は今年で5回目になるが、旅から帰ってバタバタと忙しくしていて通り過ぎるところだった。だるま市は3月3日と4日、初日の今日はものすごい人出だったし、明日もきっとそうだろう。

なっちゃんと待ち合わせて、直感で今年1年の願を掛けるだるまを選び、お参りをする。そしてお坊さんに目入れをしてもらう列に並んだ。新しいだるまの左目に梵字で「始まり」を意味する「あ」の文字を、そして去年買って1年お世話になっただるまのもう片方の目に梵字で「完了」を意味する「うん」と描き込んでもらう。あうんの呼吸の「あ」と「うん」だ。両目が入っただるまにはありがとうと声をかけながら奉納した。

深大寺はたくさんの出店で賑わい美味しそうな匂いがそこかしこから。今年もお蕎麦を食べて近況報告をしたり今年の予定を語り合ったり、数時間だけど楽しい時間でした。個人的にはこれがないと1年が始まらない気がする深大寺だるま市。今年の風水によるラッキーカラー、青と金と銀のだるまトリオが僕の1年をうまいことロック&ロールしてくれるのではないかな、と思う。よろしくお願いします。  
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2017年03月02日

“コーヒーと音楽とカレーな京都”(2017年2月26日 @ 京都 恵文社一乗寺店 COTTAGE)【ライブ後記】

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名古屋の朝は快晴。天気に恵まれる旅だ。高速道路を一路京都へ向かう。この日は高橋徹也ドライバーが運転を担当。なかなか稀有なシチュエーションで新鮮、面白い。京都について加茂川沿いの土手に寄り道、休憩。僕が一番京都っぽいと感じる場所。恵文社一乗寺店COTTAGEでのイベントはアアルトコーヒー庄野さんが企画してくれた。下北沢でやった「コーヒーと音楽」は庄野さんにとっても手応えがあったのか、「京都で同じことやりましょう」ということになったのだ。鳥取から夜長茶廊さん(タカテツさんと旧知の仲)がカレーをサーブしにきてくれることになったのも嬉しい。僕らがお昼過ぎに恵文社に着いたときにはもうこの日限りのカレーとコーヒーのカフェが大繁盛していた。



恵文社はいつ来ても楽しいし財布の紐がゆるくなるお店。僕もタカテツさんもやたらと本を買った。僕が買ったのは大島弓子『キャットニップ2』、1965年の古い写真集『From Kittens to Cats』(素晴らしい本だった)、僕と誕生日が同じジム・モリソンの詩集『Wilderness: The Lost Writings of Jim Morrison』。タカテツさんは野坂昭如の渋い本なんかを手にしていた。夜長茶廊さんのカレーもとても美味しかった。アアルトコーヒーのコーヒーも言わずもがな。PAのセッティングからリハーサルが30分ちょっとしかなかったのがしびれたけど、なんとか準備完了。長い一日がクライマックスへ向かって進む。当日券に並んでくださったお客さんも加えて会場はぱんぱんの満員御礼。

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僕は前日のセットに少し変更を加え、「どこへ向かうか」を「猫町オーケストラ」、「小さな巣をつくるように暮らすこと」を「ブックエンドのテーマ」(庄野さんからリクエストを受けて)に。タカテツさんもいくつかの微調整を施して。そしてお互い1曲ずつ、The Smithsのカバーを持ち寄ったので3時間近いライブになった。名古屋がフレッシュな感覚で時間軸にそって様子を伺いながらピークへ向かっていったのに対して、京都は最初からリラックスして冒険し、ハイライトがいくつもあるようなステージだった。どちらにもそれぞれの良さがあったと思う。

この日のライブを終えて思ったのは、またやりたいな、次はどんな街でこのシリーズを開催するのがいいかな、というポジティブなものでした。客観的に見てもとても野心的で特別なセッションになった。庄野さんも夜長茶廊さんもみんな一様にこのイベントが実現して嬉しそうな顔をしていた。僕はとにかく昼からずっと楽しかったな。お客さんにも同様に楽しんでもらえていたなら嬉しいなと思う。打ち上げではタカテツさんが珍しくお酒を飲んでいて(僕は1月からお酒断ちをしているのでソーダ水)、ここでも隠れ家的なお店の美味しいご飯にありついて、音楽の話ばっかりの数時間。夜長茶廊を訪ねていつか鳥取にも行きたい。長い長い、最高の一日でした。

アアルトコーヒー庄野さん、夜長茶廊の石亀夫妻、恵文社一乗寺店のいつも親切なスタッフの皆さん、スタッフのみんな、友人であり尊敬するタカテツさん、そして遠くから近くから駆けつけてくれたお客さん皆さんに感謝を。

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山田稔明+高橋徹也 “音楽と音楽”(2017年2月25日 @ 名古屋 喫茶モノコト)【ライブ後記】

昨年末くらいから計画を立てて、ずっと楽しみにしていた高橋徹也さんとのジョイントツアー。いよいよ旅の始まり、快晴の東京をワゴンは走り出して名古屋へ向かう。2013年吉祥寺スターパインズカフェでのライブ以来、ここ数年は何度か共演の機会があったけれど、昨年の下北沢モナレコードでの2マンほど刺激的なステージはなかった(最初から最後まで2人とも出ずっぱりの異色のライブだった)。今回もまたその“ずっと舞台に二人いる”というフォーマットにトライすることに決めたのだ。

移動中の車のなかでは談笑したり、気まぐれに押し黙ったり、僕がかけるBGMについて話をしたり(タカテツさんはDavid Meadに反応していたな)、気がつけば僕らのワゴンは名古屋へ辿り着く。最初の会場は喫茶モノコト、昨年10月に大須モノコトの森田こころさんとK.D.ハポンの森田太朗さんの兄弟が作った新しいスペース。まだライブイベントは3、4回ほどしか行われていないらしいが、広くて風通しがいい感じがして、音響的にも僕にはストレスがなかった。階下にはちくさ正文館という名書店、その棚作りも素晴らしく開場から開演までの時間があっという間だった。タカテツさんが「村上春樹の本買った」というので見せてもらったらそれが件の『騎士団長殺し』ではなく和田誠さんとの『ポートレイト・イン・ジャズ』だったのが「らしいな」と思いました。

なんとなく演奏曲目だけが事前に決められていて、ライブ開始直前に曲順が決定。リハーサルらしいリハーサルのないまま本番へ。不安よりもわくわくする気持ちが勝る。たくさんのお客さんが集まってくれた。当日券で訪ねてくる方が多かったのも嬉しかった。少なからずの緊張感のなか、まずは僕の「blue moon skyline」からスタート。2曲目は高橋「The Orchestra」、その歌詞のなかに「どこへ行こうか」と問うシンクロニシティに静かに驚く。交互に、あるいは2曲ずつ演奏してライブは進んでいきました。12弦ギターでの山田「一角獣と新しいホライズン」、エレキギターでの高橋「新しい世界」とそのセットリストを消化しながら、これはものすごい贅沢なライブだなあ、と感じた。

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GOMES THE HITMANの「ドライブ」をタカテツさんとふたりでやるのは下北沢以来だが、確実に前回より呼吸があっているような感覚。もともと長尺のスケールの大きな曲だが、また新しいバージョンを更新した気がした。「山田くん、『予感』って歌う?」と問うてきたのはこのためか、と突然タカテツさんがアカペラで「予感」を歌いだしたので虚を衝かれた。続けて歌われた「夜のとばりで会いましょう」は彼の歌のなかで一番優しい歌だ、と感じる。「小さな巣をつくるように暮らすこと」を歌ったら泣いている人が見えたのでもらい泣きしないように目をそらした。あぶなかった。

続く「真夜中のドライブイン」「星空ギター」と演奏に参加、このあたりでライブは最高潮を迎えたか。「my favorite things」と「My Favourite Girl」というタイトル繋がりの並びも楽しかった。「calendar song」「スタイル」と手拍子が鳴り続き、本編終了。かなり曲数も多く、長時間のライブだったと思うが、あっという間に感じた。アンコールで披露した高橋徹也の最新曲「猫とホテル」は衝撃的な曲で客席がざわめく。僕は語りとハーモニーを添えた。「犬と老人」も不思議な歌だ(なんの話だよ、といつも思う)。最後は「幸せの風が吹くさ」で大団円。お互いに歌い、リスペクトし、気が向けばそこに音を添える。こういうライブを一緒にやれる同業者が他にいるだろうかと考えると、すぐには答えが出ない。この日もとても新鮮で刺激的な時間を共有した。

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終演後はたくさんのサインと握手。打ち上げの中華料理屋さんがとても美味しくて疲れも吹っ飛ぶほど。喫茶モノコトの森田兄弟お二方、スタッフの皆さん、そしてご来場いただいた皆さまに感謝。


  
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2017年03月01日

LIVE INFORMATION【SPRING 2017】

1月と2月で10本のステージを終え、早くも3月になりました。小さな会場でのライブが続き完売のライブが多くなっていますが、4月8日等々力 巣巣でのヒックスヴィル中森さん、カーネーション直枝さんとのライブはあと数席残っているそうです。お早目のご予約をお薦めします。4月中旬以降のライブスケジュールも近日中にお知らせできたらと諸々準備中です。下の写真は『新しい青の時代』リリース時のアー写、4年や5年はあっという間に過ぎるから、ひとつひとつを印象深いものにしたいなあと再確認する年度末です。

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<山田稔明 SPRING 2017>

3月12日(日)@ 蔵前 NAOT(SOLD OUT)
3月25日(土)南青山 ビリケンギャラリー(SOLD OUT)
3月26日(日)谷中 コーツトカフェ(SOLD OUT)
4月1日(土)等々力 巣巣(SOLD OUT)
4月2日(日)南青山 ビリケンギャラリー(SOLD OUT)
4月8日(土)等々力 巣巣


ライブ情報詳細はこちら
  
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本日19時より猫ラボ個展LIVE追加公演の入場申込受付を行います




本日このあと19時より猫ラボ個展「猫のいるところ」LIVE “紫陽花の庭”追加公演の入場申込受付が始まります。3月25日に行われる公演はチケットが即完してしまいましたが、同内容のライブをするつもりなので、すでに3月公演にご来場予定の方はちょっと様子を見て空気を読んでもらえたら嬉しいなと思います。猫ラボさんの作品集もとても好評のようです。本物の作品に触れる(実際触っちゃだめだけど)良い機会なので、たくさんの方に観ていただけますように。このあと、19時から通販STOREチケットセクションにて。



2017年4月2日(日)@ 南青山 ビリケンギャラリー
猫ラボ個展「紫陽花の庭」LIVE

19時開場 19時半開演/前売3000円(税込)
出演:山田稔明

フェルト作家「猫ラボ」さんの個展期間中のライブ、
3月25日完売を受けて追加公演決定。どこまでもこちらを
見つめてくる手作りグラスアイの瞳とその柔らかな曲線に
相応しい歌を奏でようと思います。

オフィシャル通販STOREにて本日3月1日(水)19時より申込受付開始
*限定人数につき売切の際はご了承ください

南青山 ビリケンギャラリー
〒107-0062 東京都港区南青山5-17-6-101
お問い合わせ ビリケン商会:03-3400-2214  
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