2005年07月20日

耳鼻咽喉科漂流

050720-190203.jpgアコースティックワンマン以降ここ1週間、ウィークデイはすべて耳鼻咽喉科に通う、という日々です。歌を歌うのが僕の一番の仕事なので念には念を入れていろいろ調べて初めての病院を2つ受診。

腕がいいという評判のA耳鼻咽喉科は肝試しとかができそうな古びた建物で中は薄暗く、しかし受付を済ませ階段を上ると天井の高い診察室があって、医療器具は年季の入った古びた物が多くて僕をものすごく不安にさせましたが、腰の折れ曲がった院長先生は精密機械のねじを器用に締めていくような感じで僕のノドに薬を塗って楽にしてくれました。ライブの当日「今日歌うんで声が出るようにおまじないとかないですか?」と尋ねると「ふふっ」と笑って「大丈夫じゃよ」と言ってくれて、薬とかよりももしかしたらそういう言葉が一番効くのかもしれない。

別の日に、設備がいいと評判のB耳鼻咽喉科に行くと、「声帯を調べてみましょう」ということになって僕は硬直、鼻からファイバースコープを入れられカメラで声帯を調べられる。声帯にポリープやら傷なんかの異常がないことがハッキリしてひと安心だけど、不快感とあふれる涙を伴ってすごく嫌な検査である。吸入も独特の味がなんか効いてるような気もするし、全部気の持ちようだな、と思いました。

結局、時間とともに治っていく類の咽頭炎のようで安心、しばらくは誰ともしゃべらずコツコツと孤独な作業をしたいと思います。しかし「仕事で歌を歌ってるんですけどー」と言ったときに耳鼻科の先生の目がきらっと光る感じが頼もしくもあり怖くもあり、相性が100%合うようなお医者さんがどこかにいないものかと数年いろんなとこをさまよってる感じです。

Posted by monolog at 19:01│Comments(1)TrackBack(0)

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この記事へのコメント
本当に久しぶりに聴かせていただいたのですが、月曜のライブとてもよかったですよ。泣かないようにがんばりました。
変な言い方ですが、音楽は、耳に聴こえない部分が人の気持ちを動かすのだと思っています。だから、調子が良くても悪くてもきっと本質的なものは変わらないのでは…。とはいえ、どうぞお大事になさってください!
Posted by Elm at 2005年07月21日 00:25