
ガス・ヴァン・サント監督
「エレファント」をきっかけに始まったコロンバイン再考、ミスティ・バーナル著
「その日、学校は戦場だった?コロンバイン高校銃撃事件」は「おまえは神を信じるか」「はい」というやりとりの後で犯人に撃たれた、この事件における象徴的な被害者の母親による著作で、内容的には非常にクリスチャニティー(Christianity)が重要視されていて、マリリン・マンソンの音楽を全否定していたりフラットな視点から書かれているものではないけえども、その救いのなさに改めてアメリカの風潮を変えた歴史的事件の重みを感じました。
一方で銃撃犯ふたりと同級で深い交流のあったコロンバイン高校の元生徒ブルックス・ブラウンとロブ・メリットによる
「コロンバイン・ハイスクール・ダイアリー」は冒頭に掲載された写真も興味深く、事件に至るまでの経緯、真実とその裏側がレポートされたスリリング(というのもどうかと思うけど)な本で、しかしこれも残された者の苦悩と葛藤が克明に刻まれていました。
先日「1リットルの涙」というドラマを見てて「それを運命だなんて簡単に呼ぶことはできない」という意味の台詞があってハッとしたのですが、「コロンバイン・ハイスクール〜」のなかでマーク・トウェインの「事実は小説より奇なり」という言葉が引用されていてハッとしました。「なぜなら、小説は最後につじつまを合わせないといけないから」。ハッとしてばかりの毎日ですよ。
このような多面的な視点を考慮してもう一度
「ボウリング・フォー・コロンバイン」を観てみようと思います。
あ、ポッドキャストを更新してありますから
コチラからどうぞ。
Posted by monolog at 18:00│
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