
この映画の中でとにかく目を奪われるのは国定公園に指定されているバッドランズと呼ばれる地帯の筆舌に尽くし難い絶景で、たとえばこんなのとかこんなのとかが空撮や早回し撮影などで展開されるとほとんど気が遠くなってしまう。さらに、1890年冬、白人とインディアンの戦いに終止符を打つことになった大虐殺の舞台ウーンデッド・ニーの現在の姿を垣間みれるという意味でも非常に興味深かったです。
チェロキーインディアンの血をひくヴァル・キルマーの意識が感化されていく様と、「ダンス・ウィズ・ウルブス」の“Kicking Bird- 蹴る鳥” 役とはひと味違うユーモアをにじませたグラハム・グリーンのかっこよさが印象的でした。僕もインディアンネームが欲しい。「猫の目」とか「明け方の猫」とか。