
森達也書籍、まず先に「世界を信じるためのメソッド」から読了。“なんでこんな歌が流行ってる(ことになっている)んだろうか”とか“なんでこんなに面白くない芸人が面白いということになっているんだろうか”とか、テレビを見てて思うことが多々あるけれど、「メディア・リテラシー」がどれだ重要かということを分かりやすく書いた本だった。メディア・リテラシーとは「メディアを批判的に読み解く」「メディアを主体的に受け取る」という意味です。
クリント・イーストウッド監督作品「父親たちの星条旗」を体をこわばらせながら観た。史実に基づくストーリーはいつだって心に突き刺さる。まずその戦闘シーンの凄まじさに閉口。「プライベート・ライアン」と肩を並べるくらいの迫力だった。これだけリアルに悲惨な戦闘シーンを再現するのはそこに大きな理由があるはずだ。僕は単純に同じ人間同士が闘い傷付いて痛んでいく理不尽さを思ったし、少し前に観た「ワールド・トレード・センター」での嫌になるくらいリアルな、崩壊したWTCビル内での描写に「テロのない世界を」と改めて思わされたことも思い出していた。いつも思うし何回も言うけども映像の持つ意識の喚起力はすごい。だから観てちゃんと考えないといけないのだ。
個人的には「スモーク・シグナルズ」というネイティヴアメリカン映画で好青年を演じていたアダム・ビーチの苦悩を滲ませた演技に感動した。もう一方の視点から見た「硫黄島からの手紙」も待ち遠しい。
様々なメディアを楽しみそれを自分の糧にするには自分の考えや意識を明確に持ち、柔軟にいろんな視点に切り替えられるような眼力が重要になるから、僕も思考を停滞させないでいろんな方向を向いていこうと思います。