2007年01月03日

硫黄島からの手紙

iojimaクリント・イーストウッド監督作品「硫黄島からの手紙」を観た。淡々と進むストーリーと、静かに、しかし激しく揺れ動く感情描写と息を飲むような戦闘シーンにぐうの音も出ませんでした。「父親たちの星条旗」のときと観賞後の感覚は近い。

ニノの演技もよかったがやはり渡辺謙の気迫というか、史実に対する心意気に圧倒されました。いろんなインタビューを読んだりテレビで見たりするとこの映画に出た俳優陣はみんないかに自分がかけがえのない体験をしたかを語るが、この映画を観た客席側も今まで知らなかったことを知ったというこの機会をかけがえのないものだと思うべきだ、と感じる。誰かが劇中で言った「誠意を貫くと正義になるのだ」という言葉が印象的で、妙に胸に残っている。

昨日NHK衛星でやっていた「アメリカを変えた2日間〜ベトナム戦争 元兵士と学生たちの証言」というドキュメンタリーも映像が貴重で見応えがあった。お正月のどさくさにまぎれてテレビ雑誌を隅まで眺めると有益な番組もたくさんやっていてためになる。戦争はよくない。良い戦争も悪い戦争もないのだ。

Posted by monolog at 23:58│Comments(0)TrackBack(0)

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