僕は普段マンガをまったく読まないのですが、永島慎二著「黄色い涙」に妙に惹かれて購入、読み終えた。
昔「おじゃまんが山田くん」というアニメがあって、僕は結構それのせいでからかわれたりもしたのですが、その中に出てきた浪人生たちの醸し出すアパートの雰囲気の懐かしさをときどきふわっと思い出したりする。
行くあてもなく夢と対峙する若者像というのはいつもセンチメンタルで貧乏で青臭いのだが、“あの頃”という、実際は見たこともない時代に憧れにも似た郷愁を感じる。この漫画はそんな感じだった。1976年作品。