雨上がりの吉祥寺でライターの土佐有明くんと歌人の枡野浩一さんとお茶を。枡野さんと初めてお会いしたのはまだ20世紀の頃だったか。今日と同じように土佐くんと所用があってそこで紹介してもらったのだ。そのとき偶然カバンには保坂和志の本が入っていて、保坂さんと面識のあった枡野さんが保坂さんと僕を仲介してくれた、という奇跡的な関係がつながったことを僕は今でもラッキーだった、と思う。
「ショートソング」というこの本は話の筋もとても面白く惹き込まれる小説なのだが、吉祥寺に実在する喫茶店やカフェ、雑貨屋などが数多く登場するのでガイドブック的に読み返すことも多い。今日は吉祥寺タワーレコード現店舗での営業終了日だったので少し感慨深かった。3日に1日は覗くレコード屋だったからだ。
吉祥寺のヨドバシカメラがオープンしたら人の流れはどんなふうに変わるんだろうか。