2007年08月09日

嗚呼、長崎の鐘がなる

嗚呼、家よそして今日は8月9日だった。初めて長崎に行ったのは小学校6年生のときの修学旅行だった。修学旅行で広島・長崎に行ったという人もたくさんいるんじゃないでしょうか。

長崎ちゃんぽんとかグラバー邸とか浦上天主堂とか異国情緒あふれる坂の多い街並に小躍りしながらも、如己堂(にょこどう)という、自ら被爆し白血病と闘いながらも負傷者の救護活動を続けた永井隆博士の小さな住まいとそこに展示された博士のデスマスクを見たときに胸が締めつけられる思いをしたことをいつまでも憶えている。子供ながらに「8月9日の天気次第では爆弾は佐賀に落とされるやったらしいばい」「いや、福岡の小倉やったげな」と話したりしたことも、修学旅行から帰ってきてすぐ親にねだって「ロザリオの鎖」という著書を買ってもらった記憶もなくならない。

松谷みよ子著「ふたりのイーダ」を読んだ。ファンタジーの体裁をとりながら強烈に戦争や原爆の恐ろしさと悲しさを心に訴えてくる内容だった。僕はこの歳になって初めて読んだのだけども、子供時代に読んだらどう思ってなにを考えただろうか。図書館で競争するように「はだしのゲン」を読んでいた放課後を思い出しました(この週末にテレビでやる実写ドラマも興味深いです)。

8月に入っての絵に描いたような夏の暑さに負けそうになったので髪を切ってさっぱりしました。佐野史郎さんとすれ違った吉祥寺らしい夏の日。

Posted by monolog at 23:59│Comments(5)TrackBack(0)

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この記事へのコメント
僕も修学旅行、長崎でしたよ。懐かしいです。
原爆資料館に行って、溶けたガラスと人の手の骨が一体化してるものがあった記憶があるのですが。原爆のもたらした被害の凄まじさに、衝撃を受けました。
「ふたりのイーダ」は小学生のときに、学校で映画の上映会で観た記憶があります。
小さい子供ながらに、原爆の悲しさがずっと心に残りました。
今、大人になって改めて原作を読み返してみようと思います。
子供の頃は学校で戦争のことを教えられたものですが、大人になって毎日余裕のない生活を
して暮らしていると、忘れてはいけないことから遠ざかってしまっているなあと。
今夜の「はだしのゲン」も観ようと思います。
Posted by やす at 2007年08月10日 14:20
私も修学旅行で長崎へ行きました
なんだか、どこへ行っても坂道で
さきの見えない坂道の
ずっと先に行ってしまったら
もう、ここへは戻れない・・・
誰も知らない、見た事のない
不思議な空間へ行ってしまう
変な感覚になったのを
覚えています。

もう、ずいぶん昔の・・・事ですが・・・
Posted by sonoŽ at 2007年08月10日 20:48
ハガキ届きましたよ。
山田さんも夏を乗り切ってください。
Posted by たまひこ at 2007年08月10日 23:03
残暑見舞い届きました!ありがとうございます。


そして、「はだしのゲン」観ました。
私は、長崎を訪れたことはないのですが、小学生の頃、どうても行かなければならない気がして広島へは行きました。
私の通っていた小学校では、朝の8時15分に朝の学習開始のチャイムが鳴ったのですが、ある時から私は、その時心の中で平和を祈るようになっていました。
しかし、小学校を卒業して、その時間が区切れの時間でなくなってからは、次第にそれをしなくなっていきました…。

「忘れてはいけない」改めて強くそう思いました。
Posted by yuna at 2007年08月10日 23:33
窓際に手を伸ばしているネコは白黒模様で鼻はピンク。今か今かと出番を待ちわびています。2匹共カワイイですね。部屋でも熱中症になりそうな暑さ。ならばクーラーの温度設定でエコ。そして扇風機に手伝ってもらい冷たい風を隅までそっと運んでもらうエコ。
職場が快適になれば仕事もはかどるに違いない。途中「氷ジュース」で休憩。外からも内からもさっぱり攻撃をしてみるのは、夏バテ防止対策 ですね。
Posted by ぐり at 2007年08月11日 00:51