
晴れた。九州の二日間はずっと夏みたいな晴れだったが、東京は久しぶりの気持ちのいい空ですね。時期的に早いかもしれないがこれを小春日和、インディアン・サマーと呼びたい気分だ。
ソロプロジェクト“kickingbirds”の名前は映画「ダンス・ウィズ・ウルブス」に登場するメディシンマン“蹴る鳥”のモデルとして実在したカイオア族の“kicking bird”に由来しています。Neil Young with Crazy Horseみたいな名前にしたかったのだ(“Crazy Horse”も実在するスー族の戦士)。
ひとりでの弾き語りから始まったソロ活動も時間とともにサポートミュージシャンの音を重ねていって5人編成の“kickingbirds”に辿り着きました。あたらめてまた手伝ってくれているミュージシャンを紹介しておきたいと思います。

ソロを手伝ってくれるメンバーそれぞれのことを紹介していこうと思います。
上野洋(flute/key)
上野くんはNoa Noaというボッサバンドでフルートを担当している。シングル「夜明けまで」に収録の「男なら女なら」でブラスセクションまわりをコーディネイトしてくれて、その後『ripple』でも「bluebird」で流麗なフルートを聞かせてくれました。ディレクター/エンジニアとしてのキャリアもあって、僕が作家として関わったアニメ関連の録音作業でも力強く音楽的なサポートをしてくれた。kickingbirdsではフルートと、ピアニカやキーボード等の鍵盤まわりも担当。僕が書いた譜面の間違いをいち早く発見するのも彼。ナイスガイである。
静かだが快活、彼にインディアンネームをつけるとするならば “crazy candle in the wind” ー風にあおられまくるロウソク、というとこでしょうか。

ソロを手伝ってくれるメンバーを紹介していきます。
安宅浩司(guitar, mandolin)
安宅(あたか)くんは僕と同い年のギタリスト/シンガーソングライターで、キッチンというバンドを経て現在はハンバートハンバートや今野英明さんなどを精力的にサポート、自身のソロCDも完成したばかりだ。僕が作家として関わったアニメ関連の現場で演奏してもらったことからお付き合いが始まりました。ペダルスティールギターをはじめフォーク/カントリーと相性のいい楽器をたくみに操る敏腕ですが、ふと振り返るといつもおだやかなお地蔵さんみたいにニコニコと笑っているナイスガイである。
インディアンネームをつけるとすると、“smiling mandolin rain”ー微笑むマンドリンの雨、という感じか。
安宅浩司オフィシャルサイト

秋のソロツアーをサポートしてくれるメンバーを紹介しています。
chubby!(bass)
チャビーはnoa noaというボッサ・バンドのベーシスト、それ以外にもBEGINをはじめとして様々なサポートで屋台骨を支えている。“chubby”というのはスラングで「丸々と太った、丸ぽちゃの」という意味らしく僕の知り合いのなかでも当然一番体が大きい。先日は、しかし、僕が食べきれなかったハムチーズサンドを食べて嫌いなマヨネーズがたっぷり入っていて泣きそうになっていた。
彼も僕の作家仕事の行程で知り合い去年のSUMMER SONICで初めてソロを手伝ってもらった(その日は一緒にメタリカをメロイックサインを掲げながら観戦)。家が比較的近いので車で一緒に乗り合わせることが多いのだが話の尽きないナイスガイである。
インディアンネームをつけるとするならば、“Totoro in My Neighboring Town”ーとなり町のトトロといったところか。それはただのあだ名か。

秋のソロツアーをサポートしてくれるメンバーを紹介しています。最終回はイトケンさん。
イトケン(drums)
ドラマー/作曲家/玩具系ループマエストロ/猫好きの猫アレルギーetc.と、ひと言では表せないマルチ・アーティスト。ソロ・パフォーマンスはもちろんharpy、zuppa di pesceといった自身のリーダーバンドを率いながら、gnu、栗コーダーカルテットなど八面六臂の活躍、今最も熱いd.v.d.という“リズム&ビジュアル”ユニットはとにかく必見です。
つきあいは意外と古く、僕が猫を飼うために2001年に武蔵野に引っ越してきてからは家が近いがゆえ僕の留守中のポチの世話をしてくれたり、美味しいコーヒーを挽いて入れてくれたり。初共演は2002年12月第1回目の「夜の科学」(オールナイトだった)、イベントタイトルにもなった楽曲を真夜中に10分以上に渡って演奏(その後『ripple』に収録)。翌年3月には下北沢CLUB Que、2005年8月には渋谷宇田川カフェsuiteにて。2006年には高田渡トリビュートアルバムのための楽曲「鉱夫の祈り」をイトケンスタジオで録音。
ノーマルなドラムでのセッションはKKBが初めてでしたが、そのドラミングはとてもカラフルでおもちゃ箱を覗いているみたいでいろんな音が聞こえてくる。秋の晴れ間のようなナイスガイ、その快活さにいつも救われる。インディアンネームをつけるとしたら “10 Armed Toy Soldier”ー10本腕のおもちゃの兵隊、というところか。
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Posted by monolog at 13:28│
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