2007年11月18日

ティピを作る

tipi7tipi10昨晩はライブ後に打ち上げに誘われたのですが「次の日が早いので」と断ってしまった。日曜日の朝、早起きして僕は「“ティピ”を作って“インディアン”を遊ぶ」という趣旨の集まりに参加するために隣町まで自転車を飛ばしたのです。

ティピとは平原インディアンたちの伝統的な移動式住居でこんな感じのインディアン的浪漫な風景には欠かせないものです。そんなもの作るのをこのトーキョーサバービアで身を持って体験できるなんて!と張り切って出かけていったわけです。

NPO団体が主催するこのプロジェクトは長期的なもので、もう今回の作業で6回目らしく完成予定は来年の2月だと。僕は友だちとなんのツテもなく飛び込みで、ただネイティヴアメリカンに興味があるというだけで参加させてもらったのです。





公園でまずたき火(その地区で火を起こすことが認められてる唯一の場所らしい)から始まり、僕らはいろいろ経緯や進行の仕方を教わり、以前の集まりで作った毛糸の三つ編みで作った飾りなんかをいただいたりした。子供がうじゃうじゃいると思っていたのだが今回はタイミングがあわず子供たちは不参加とのこと。おそらく僕が最年少。「大学生ですか?」「いや、もうすぐ34歳です」とか会話を交わしながら。

その場には、例えばアメリカでインディアンからティピ作りを学んだ人なんかはいなくて、絵本「嵐のティピー」とかアマゾンで買い求めたという「The Indian Tipi」という洋書なんかだけを頼りに作るのだという。縮尺の小さなティピの模型が既に作られていて今日はそれを解体してみる。外側の幕と支柱、杭など細かい部分まで精巧に作られているのをばらす作業は新入りの僕らにゆだねられ、どういう部品がいくつ必要かを書き出した。

それが終わると今度は4メートルほどの竹を使って実際に骨組みを立ててみることに。本物のティピは松の木を使うらしいが、容易に手に入る竹で代用する。本を見ながら三本の竹を組み合わせてしばって「どっこいしょ」と立てると意外にしっかりした、直径4メートルくらいの骨組みが。その三本に添え木をあてていくとさらにティピの姿が想像できるような感じになった。本来ティピ組み立てはネイティヴの女性の仕事だったらしく、そんなに重労働ではない。バッファローを追って渡り歩く生活の上で発達したコンビニエントな住居だなあと感心。

今日は東京には木枯らし一番が吹いたが日のある時間は寒さもなく、次に僕らはたき火を囲んで「ゴッズ・アイ(神の目)」というインディアンの暮らしに伝わる魔除けのようなお守りのようなものの作り方を教わった。棒切れと毛糸だけが材料で、作り始めるととても簡単、しかし色の組み合わせなどが奥深く面白くなって熱中。シンメトリーな文様と色とりどりの糸が目に鮮やかだった。

主催の方が参加者に「“ミ-タクエ-オヤシン”という言葉があるのをご存知ですか?」と問う。誰もが首を振るが、昨日The Neville Brothersの『Mitakuye Oyasin Oyasin』というCDを買った僕は当然知っている。「すべて私につながるものへ」という意味だ。「そういう思想でインディアンたちの文化は育まれたんですね
ええ」と。「それでは私がホイ!とかけ声をかけますのでみんなでその言葉を言って解散しましょう。いいですか?ホイ!」「ミタクエオヤシン!」...ということで今日の作業は終わり。次は外側の幕作りをすることになる。布を縫い合わせて、ペイントしたりもするんだろうな。

今日の作業で僕は山で遭難しても長い竹を何本か集めてくれば避難場所となるようなテントの骨組みを作るノウハウを得た。まだのそのティピには幕がないから100%雨風にさらされてしまうけどな。

いい歳して外で一日中こういうことをするのが、難しいことを考えなくてよくて面白くて、なんだか今日はいい一日だったな。久しぶりにコンビニで買ったおにぎりも火を囲んで薬草のお茶をすすりながら食べたら美味しかった。

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Posted by monolog at 21:57│Comments(7)TrackBack(1)

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雪の中にそびえるティピ。インディアンは雪を見ることがあるのだろうか? なにやら祭事のようだなと思って調べてみたら、会津地方を中心した「歳の神」という風習のよう。松の内があけたら、正月飾りや古いお札を持ち寄って焼べて、新しい一年の(ほら、昔は正月でひとつ歳
[rumble] White Tipi【iccw blog // はてな避難所】at 2008年01月06日 23:00
この記事へのコメント
この模型のティピ、すごくかわいいですね。
先日八百屋の店先に置いてあったダンボールに、インディアンの民芸品らしきものが色鮮やかに印刷してあったのですが、何だかどこで見た、何だったのかを思いませんでした。
今度また確認してみます。
Posted by ます at 2007年11月19日 00:49
カワイイですねティピ。
サク、サク、サク。重なる音を立てたくなる日。こんな日はわざと落ち葉がいる道を歩いてみる。なぜかココロが揺れる。「こんな景色が待っていてくれていたなんて。」これから先も眺めていよう、何かを感じていよう、と思わせてくれる日でした。
夏休みのティピもこれからの時期のティピもいいですね。2月は遠いようで近いような感じです。
Posted by ぐり at 2007年11月19日 01:16
わ、ゴッズ・アイってインディアン由来のものだったのですか。
小さい頃に幼稚園で教えてもらって、よく作って飾ってました、これ。
若センセイ(現園長先生)が、結構スピリチュアルなものに興味がある人なので
ゴッズ・アイを知ってたんだろうなあ。20数年を経てようやくつながった。
Posted by あおき at 2007年11月19日 09:25
素敵ですっ!!!

山田さんの最近の楽曲は東京にいつつも土とか木々のさざめきを感じるものが
多いと個人的には思ってるのですが、山田さんが関心のあるものというのが
音楽に自然に入り込んできてるのかな、と、評論家みたいにえらそうなことをちょっと
感じたりしました。こんなことしてたら山田さんきっと年とりませんよ(笑)。

きれいな写真に胸躍りました。
Posted by roomy at 2007年11月19日 13:52
山田さん、ご参加ありがとうございました。主催者の石坂です。
まだまだ手探り状態ですので、インディアンに興味を持たれている方の参加はとても心強いです。皆さんといっしょに作り上げていく企画ですので、これからも、ぜひぜひ足をお運びください。
なお、23日には「冬の子どもバザール」があります。子どものフリーマーケットですが、ティピのコーナーも設けます。こちらもお時間があればお立ち寄りください。
http://blog.livedoor.jp/yumekouba0618/
Posted by とよ at 2007年11月21日 01:04
初めまして。
ファシリテーターのI氏の企画&お手伝い係です。
この日は別行事と重なり欠席でした。
黄色いインド綿に男女のぐるぐる渦巻きの絵を描いたタペストリーを
写真に素敵に撮ってくださり、ありがとうございます。
このページを私のブログで、紹介させていただいてもよろしいでしょうか。
Posted by 夏海花澄 at 2007年11月21日 01:12
ティピーに来てくださってありがとうございます。主催している会の一員の鈴木です。18日は三鷹市民活動・NPOフォーラムが開かれていてその実行委員であった関係上そちらは行けませんでした。その代わり、多くの人にティピーの宣伝をばっちりした訳ですが。
1回から5回まで欠かさず参加してmyブログに載せていますので、まったりとしたインディアン時間を過ごす住民たちをごらん頂けたらうれしいです。
本当はホームページに大きく載せたくて原稿も送ってあるのですが、引き受け手が忙しいらしく残念ながら載ってません。
そのうちお目にかかれるのを楽しみにしています。これからもよろしく!
Posted by yume at 2007年11月21日 18:06