2008年04月25日

タカダワタル的ゼロ

wataru0ヒックスヴィルの芳醇な音楽に後ろ髪を引かれながらも汐留まで映画「タカダワタル的ゼロ」の公開直前試写会を観にいきました。前作「タカダワタル的」から4年、天国へ旅立った渡さんがスクリーンのなかで元気にニコニコして歌ってしゃべって酔っぱらっていた。「古いラブソングを」と言って「コーヒーブルース」を歌い出したときに泣きそうになった。今度京都に行くときには三条へ行かなくっちゃ。イノダコーヒーへ。

ライブ映像を中心に据えた映画だが、高田渡という人は歌もしゃべりも酔い姿も含めて“音楽そのもの”だから、例えばワンコーラス歌い終えて間奏でバンドメンバーのプレイを見つめるその眼光がいろんな物語を想起させるというか、とにかく人間力が滲み出ていて見応えがあった。吉祥寺の風景が全編に流れます。焼き鳥が食べたくなる。興味がある人はぜひ映画館で観てほしい。ライブを観ているみたいな錯覚におちいって曲の演奏が終わるごとに拍手してしまいます。

僕が一昨年『系図』というアルバムのトリビュート盤に参加した時の音源はここで聴けるようにしてあります。高田渡は紛うことなきビンテージだ、と改めて思いました。

Posted by monolog at 03:34│Comments(1)TrackBack(0)

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この記事へのコメント
山田さんの「coffee」も京都で聴いて、イノダコーヒに行って、しみじみしたいです。
Posted by 小鳥 at 2008年04月26日 01:20