

各章に「Take It as it comes(チャンスはつかめ)」とか「Break on through」とか「People are strange(まぼろしの世界)」などとドアーズの曲名を冠していて、ちゃんとその章の内容とリンクしていた。光GENJI在籍中にオリバーストーン監督の映画「ドアーズ」でジムモリソンおよび精神世界にはまったらしい。
驚くほど人の悪口が書かれていない、気持ちいい本だった。僕らの世代は紛うことなき“光GENJI世代”で、いつも思い出すのは僕がカークンのことをからかうようなバカにするようなことを言っていたらカークンファンの女子から「カークンなんて命削って頑張ってるのに山田くんにそんなこと言えるのか?」と詰め寄られたときのことだ。ガラスの10代、場所は音楽室だった気がします。
真夜中から下北沢へ。advantage Lucyとラウンドテーブルのライブ、打ち上げに顔を出す。夏以降ずっと作業に没頭していたからみんなに会うのは久しぶり。初めてドラマーの宮田繁男さんに挨拶。大学時代によく聴いたオリジナル・ラブのグルーヴマスターだ。みんな良い顔をしていました。
どんどん冬が寒くなっていく。指先のない手袋の上にもうひとつ手袋をして夜を歩いている。