「愛猫のトントと一緒にニューヨークのマンハッタンに住む72歳の老人ハリーは、行政の区画整理のためアパートから強制的に立ち退きを迫られる。やむなく彼はトントを連れて長男の家に行ったものの、そこで嫁に気兼ねし、結局実娘シャーリーを頼ってシカゴに赴くことに。その旅の途中で拾ったヒッピー少女や、初恋の女性との再会。さらにはアリゾナ、ロスと旅を続けることになるハリーは、さまざまな人々と心通わせていくのだが……」という筋書きを読むだけで猫好きのロードムービー好きはそれを目撃したくて居ても立ってもいられなくなる感じでしょう。
自分が生まれた頃の映画なのにアメリカは色鮮やかで豊かで、しかし荒涼とした砂漠は今も昔も変わらず、インディアンのまじない師は出てくるし猫は切なく可愛いし、とても肌に合う作品でした。音楽もよかった。1970年代アメリカ映画を語るときに欠かせない作品、というのは間違いではありませんでした。
ポチを紐にくくりつけて旅に出るとどうなるだろうか、と思いました。猫好きのロードムービー好きにはマストではないでしょうかね。