花と煙草とさくらんぼだらけの太宰治のお墓のまわりはたくさんの人。酔っぱらって太宰をくさすおじちゃんを論破しようと熱弁をふるう太宰ファンとそれをとりまく人たち、とカオスな感じでした。酔っぱらいのおじさんはダジャレが得意らしく文豪の名をもじった悪態を飛ばしていたのだ(志賀直哉は「痔が治らない」とかくだらないダジャレに脱力)。
去年も感じたことだけれどもお年寄りの方たち同士が静かに太宰を語りあう姿がとても印象的で、老カップルが「また今度もっと(太宰のことを)勉強して人が少ないときに来ましょうね」と行って混雑する墓地を後にする風景が微笑ましたかった。