2009年06月30日

DAY2(6月27日朝)佐賀 基山

小高い丘疲れをとるべく朝早く起きて県境を挟んだ筑紫野温泉で汗を流しました。小高い丘を越えて(写真は「夕暮れ田舎町」に出てくる“小高い丘”から町を見下ろした風景です)介護ホームにいるおばあちゃんに会いにいく。

今年の2月に会ったときには会話ができたのだけど、今日は目を開けるのも難儀な感じで、しかしご飯はしっかり食べていた。僕はずっと手を握って背中をさするだけ。おばあちゃん痩せたなああ。

普段は遠く離れたところにいるからおばあちゃんは記憶の中では昔の元気な姿のままなのだけど帰省すると現実と向き合うことになる。当然のことだけど切ない。後で聞いたところによるとこの翌日はとても調子がよかったらしく「昨日稔明が来とったのわかったね?」というと「わかっとった」とうなずいたそうで嬉しかった。

母親がタケノコを取りにいくというのでかつておばあちゃんが住んでいた山(僕が泥んこになって遊んだ山だ)に車で登った。ここだけはいつまでたっても変わらない。時々自動車が山を越えてゆく以外は鳥の鳴き声と木々のさざめきだけだ。紫陽花がきれいに咲いていました。

この後、夜に福岡でライブをやるというのに僕は山のてっぺんにいる。そういう状況が面白くてどんどんわくわくしてきた。山を降りてJR基山駅から快速電車で博多へ。高校生の下校時間とぶつかって駅は混雑。その高校生が全員僕の後輩であるということもなんだか不思議な気分だった。




DAY2;佐賀基山


Posted by monolog at 22:32│Comments(6)TrackBack(0)

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この記事へのコメント
わたしも昨年、おばあちゃんを亡くしました。
数年かけてだんだん色んなことがわからなくなっていって、会いにいくのも躊躇したりしてしまったけど、亡くしてはじめて「わからなくてももっと会いにくればよかった」と思い知りました。 
後悔しないように、できるだけ手を握ってあげてくださいね。
小さい頃、たくさんわたしの手を握ってくれたおばあちゃんの分厚い掌が忘れられません。
Posted by p.p at 2009年06月30日 23:09
わ〜 夕暮れ田舎町ドライブ(今回の目標だったのに!)が
時間なくなり出来なかったので、バーチャルで体感できてうれしいです。
小高い丘からの風景、模型のように見えますね。
GOMESのファンになったばかりの頃、「この人はどういう所で育ってこういう歌詞を書くのだろう?」と
ずっと気になっていて、いつか行ってみたいと思っていました。
九州の山は、とっても緑が濃かったです。
Posted by INO at 2009年06月30日 23:19
福岡ライブでおばあちゃんの話をするとき、口元を震わせながらも絞り出すように話してくれた山田くんの姿が印象的でした。
私のおばあちゃんは先月亡くなりました。山田くんが広島に来ると知ったのはおばあちゃんが亡くなった次の日、葬儀の後でした。
悲しいのに嬉しいという複雑な夜でした。
山田くんが来たことおばあちゃんがわかってくれて良かったね。
Posted by ジュビリー at 2009年06月30日 23:32
ガムランぽい音が心地よく。
靴が砂利を踏む音が、なんだか案外街中ではしない音に聞こえます。
Posted by ますださん at 2009年06月30日 23:45
INOさんと同じく!
バーチャル夕暮れ田舎町を体験できてうれしいです!!

もし自分を認識してもらえなくても、手を握る、っていうのは
すごく大切で、何かが伝わりますよね。きっと。
私の祖母がもう私のことをわからなくなってしまっているんですが、
東京から福井県まで祖母に会いにいくと、祖母にとっては見知らぬ子のはずなのに
「ようきたね。どちらさんの娘さんですか?」ってまるで観音様みたいに
慈愛の満ちた笑顔で私の顔を見てくれます。
もう、それだけで十分です。言葉をかけてくれるだけで。
だから私も手を握ります。
言葉だと私を思い出しほしくなってしまって、説明しちゃいそうなんで。

山田さんのおばあさんに山田さんのぬくもりが伝わったんですね!
私も祖母にちゃんと伝えられていたらいいなあ〜。
Posted by ぱるみ at 2009年07月01日 00:20
風が強いですね。

いってらっしゃい。気を付けて。
Posted by ぐり at 2009年07月10日 01:22