ドラムはおなじみイトケンさん、ギターにYAMACHI氏、ピアノには初めての手合わせの佐々木真理さんを迎えて僕はアコギを弾いたりベースを弾いたり。『pilgrim』はほとんどの楽器演奏を自分でやったのでレコーディング中はとても孤独だったけれども、やっぱり顔を見合わせてのセッションは楽しい。
広いスタジオで録音するのはとても久しぶり。イトケンさんが大きな音でドラムを鳴らすのが新鮮だった。去年秋から“家路”アルバムは僕の作業部屋、ダビング用のプライベートスタジオ、YAMACHI氏の作業部屋、といろんな場所で塗り絵のように彫刻のように作業が着実に(ときに牛歩して)進んでいますが、この鳴りの良いスタジオでしか録音し得ない音がきちんと記録されたように思います。
それを部屋に持ち帰り、また背中をまるめての確認作業と編集作業。咳をしてもひとり。