今から十数年前映像制作会社でADをやっていた頃、NHK衛星放送の「にほんの歌」という番組で僕はステージ背後のスクリーンに映し出す映像を担当していました。「知床旅情」用に局内の膨大なニュース映像の中から「知床/流氷/遊覧船」というキーワードで検索して(当時はとてもアナログな方法で探し出していたな)いくつかの短い映像シークエンスをスロー再生したりクロスフェードしたり。NHKホールでの本番で「知床旅情」の大サビのクライマックスと氷を割りながら逞しく進む船の映像がばっちりリンクしてえらい人に褒められて嬉しかったことを今でも憶えています。
今回の旅行中もあれこれ映像を撮りましたが、「お、これライブの映像素材に使えるな」という視点で抽象的な画ばっかりにRECボタンを押している自分に気付くとき昔とやっていることが変わらないな、昔があるから今があるなあ、と改めて思う。
写真は松島、遊覧船からの景色。

