ほぼ毎日乗っていたものなので生活の一部。今はどこへ行くにも歩いたり走ったりしているから、「ちょっとそこまで」の距離が歩いて軽く30分かかったりして不便にしています。誰かがウォーキングするようになって曲がたくさんできるようになったと言っていたが、まだそんな余裕はなく、そこはかとなく悲しい気持ちで歩いています。盗難届ついでに足を伸ばした三鷹陸橋から富士山が遠くに見えたときとたわわに膨らむミモザの花に遭遇したときだけ嬉しかった。自転車と傘を盗る人って最低だなあ。
先日Vashti Bunyan(ヴァシュティ・バニヤン)というイギリスのシンガーソングライターのライブを観ました。“伝説的女性シンガー”と評される彼女、『Just Another Diamond Day』という素晴らしいデビューアルバムから2作目の『Lookaftering』までにかかった35年という時間を考えると気が遠くなる。髪をかきあげながらはにかんでギターを弾き始める姿が印象的。
小さな音で鳴らされるギターとピアノとヴァイオリンとグロッケンと親指ピアノ、そのどれもが彼女の歌のために配されていた。自分のこれからの弾き語りとかソロでの演奏に影響を及ぼしそうな、聴いていると心が透き通っていくような音楽でした。