2010年04月24日

WILCO JAPAN TOUR 2010

wilco_T1999年の『Summerteeth』で初めてWILCOに惹かれてから十余年がたって、本当にこの目で彼らのステージを観ることができるということの実感のなさといったらなかった。何十時間分のライブ音源や映像アーカイブスで予想していたよりも遥かに凄いライブを体験しました。とても若い整理番号のチケットを手に入れたおかげでボーカルJeff Tweedyの真ん前、最前エリアで150分の音楽のシャワー。

1曲目が始まった途端、なんだか顔がにやけてしまうようなとても楽しいライブ、なにより、どこにこんなにいたのかよ!というほどの熱心なファンのシンガロングや歓声、阿鼻叫喚。気難しい人だというイメージが強かったJeffがとても嬉しそうに笑っているように見えて、僕も嬉しかった。リクエストしていた「hummingbird」という大好きな曲も聴けて満足。各々のプレイヤビリティは言うまでもないけれどもWILCOというのはJeff Tweedyがこだわりぬいた(Jeffを中心とする)音楽共同体なのだなあと溜息の出る思い。会場で会ったたくさんの知り合いや友だちもみな一様に興奮していました。

思えば『cobblestone』というアルバムを作るときに杉真理さんと好きなCDを持ち寄って打ち合わせをするときに僕が『Summerteeth』のオープニング曲を流して「こういう曲を作ろう」という流れで書いたのが「7th Avenue」という歌でした。この日のライブを観て今度はどんな状況でも圧倒的なライブをやりたい、という自分自身の強い気持ちを再確認しました。


この4月はTHE ALBUM LEAF、PAVEMENT、原田知世、そしてWILCOを、ぐいぐいと頑張ってステージそばの演奏者に近い場所で観ました。昔は後ろの方で「ここのほうが音のバランスが良いのだ」とか思いながら腕を組んで眺めたものですが、表情や手つきやPAを通さない音を感じることもライブの醍醐味だなーと改めて感じた、いつもより寒い春の日々でした。





wilco

Posted by monolog at 18:39│Comments(1)TrackBack(0)

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この記事へのコメント
いつもより寒い春の日々は、心を燃やす心をあたためる大切な時間。


いい時間の使い方ですね。
何よりも楽しんでいるし、同じ時間の使い方ならわたしはそうであって欲しい。
Posted by ぐり at 2010年04月25日 12:52