2010年06月18日

「距離を越えてゆく言葉」について

glen新作2ndソロアルバム『home sweet home』全曲について振り返る企画、ついに最後の曲です。「距離を越えてゆく言葉」は僕の記憶するところでは今作のなかで一番古い歌。

歌詞のファイルを見てみたら作成日が2005年12月8日(僕の誕生日だ)となっていたから『ripple』がロングセラーとなっていた時期にあたります。この録音で聴かれる左右のアコースティックギターはこの当時のデモのまんま。言葉をつぶやくように浮かんだフレーズを散りばめていった歌詞が気に入っていてCDリリースの目処も立たなかった2008年初頭に「GO WEST ep」としてデモのままCDRで発表しました。

力強いタイトルですが、この歌の主人公は「距離を越えてゆく言葉を君に捧げるよ」と言っているわけではなく、「ああ、どうか、距離を越えてゆく言葉を僕にください」と懇願している。とても心細い揺れ動く気持ちで、なにかを強く希求する歌だと思っています。

想定していた通り(そして少し成り行き任せに)“旅路”と“家路”を総括するに相応しい幕引きとなりました。みんな今日が良い日だって、そう思えて、また明日ねって手を振って日が暮れる。そしてまた繰り返す毎日を最後まで続けてゆくのです。



山田稔明『home sweet home』
(GTHC-0002/\3,150 tax in)
2010.5.19 ON SALE


1.harvest moon
2.歓びの歌
3.home sweet home
4.クレールとノアール
5.milk moon canyon
6.glenville
7.hanalee
8.星降る街
9.sweet home comfort
10.距離を越えてゆく言葉

all songs written by Toshiaki Yamada
produced by Toshiaki Yamada
co-produced by Masao Tezuka & Yamachi

manufactured by GOMES THE HITMAN.COM



Posted by monolog at 09:02│Comments(0)TrackBack(0)

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