2010年08月10日

雑感;新しい地図とコンパス

pochi今を「作曲期間」と名づけて毎日新しい歌を作っています。これだけ意識的に新曲について考えるのは数年ぶり、少なくともここ2年はCDとして形にするべき歌がたくさんあって、やるべき作業ことが多すぎて、「こんなに未発曲があるのになにをもって新曲というのかよ」という状況だったからだ。

昨年の『pilgrim』今春の『home sweet home』と発表して、ツアーを経て今もなおその20曲をステージで歌うのがとても有意義で幸せだ。どんどん自分の手を離れてリスナーの皆さんの歌になっていくのがわかる。だから秋以降のライブではまだみんなの手の中にない僕が時間をかけて育むべき歌をセットリストに混ぜていきたいという欲求にかられる。

さてその「作曲期間」に僕はなにをしているかというと、もちろんギターを弾いて言葉とメロディを舌の上で転がしたりキーボードで作曲してみたりエレキギターやマンドリンやウクレレをさわって未だ見ぬ歌との邂逅を待ち望んでみたりしています。

部屋での作業と同じくらいの時間を割いて街を歩いたり買い物をしたり自転車に乗ったり車に乗ったりしているうちに浮かんだフレーズや言葉をiPhoneのエバーノートというツール(すごい便利)の恩恵を得て積み上げていったりもして。

数年ぶりの作曲活動は、楽しくて、苦しい。久々に思い出した感覚。新曲を作るならそれなりの意図と必要性と意義が必要だ!と僕は常に思っていて、手をつけ始めると思いつめてしまう。誰にも頼まれないのにわざわざ新しい歌を作るのだから一番厳しいジャッジをするのは自分なのだ。

9月の“夜の科学”には「新しい地図とコンパス」という副題をつけようと思っています。「さあ、ここからどこへいこう」という音楽生活で何度目かの立ち位置確認の時間。2日間を使って新しい曲はもちろんまだCDになってない曲を掘り出してブルドアップしてみたり新曲のかけらさえも提示できたら、と思います。まるでOHPで図解を投影して研究発表する科学者の気分で。

夏休みの宿題みたいで、心持ちも子どもみたいな2010年の夏です。

Posted by monolog at 22:12│Comments(1)TrackBack(0)

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この記事へのコメント
あっ!ポチだぁ!

ポチ、猛烈に苦しそうにしていたらニャンニャンて、してあげてね。

Posted by ぐり at 2010年08月11日 00:24