前夜遅くに倉敷から東京に戻り、そこからセットを考えたりコーヒー教室のための道具をまとめたり、とバタバタしながらも明けて晴天の光に早起きまでしてしまう。秋とはかくも快適なものだったか。
15時からのコーヒー教室に僕も参加するべく蔵前へ向かったのだけど三連休の最後の日で道路は混んでいて間に合わず。そのかわりに興味のあったユニバーサルレタープレスという活版印刷のお店を覗いてみる。アノニマスタジオと仲良くされているらしく僕がついこないだ買った「猫とくらす」という本をデザインした方とお話ができた。
蔵前は全体的に四角い街、という印象。大阪の問屋街にどこか似ている。隅田川越しにスカイツリーを眺めた後、初めて訪れたアノニマスタジオはガラス張りの透明感がとても印象的で足を踏み入れた途端に気に入ってしまった。
ずっとコーヒーの香りと食器を洗う音。スタッフの皆さんもニコニコと穏やかで、厨房ではin-kyoの中川ちえさんとaalto coffeeの庄野さん、dans la natureのあいざわさんが談笑している。この会をまとめたのはmillebooksの藤原さん。
リハーサルもつつがなく、僕が15時に間に合わなかったこともあって急遽予定していなかったライブイベント中のコーヒーのいれ方レクチャーをやろうということに。ライブは満員御礼、今回オリジナルコーヒー缶のイラストを書いてくれた山田タクヒロさんも遊びにきてくれて「あらためて初めまして」を。
白い壁に跳ね返る反響が気持よく、岡山往復の旅の疲れも忘れて大きな声で歌うことができた。ウクレレを弾きながら会場を練り歩くのも楽しかった。「カフェの厨房から」のコーヒーバージョンは「モカ、コロンビア、コスタリカ」と始まり「スタバ、イノダ、コメダ」と羅列し「タリーズ、ドトール」そして吉祥寺moiをファルセットで歌い上げたあとaalto coffeeの名を呼んでクライマックス。
著書の中で高校生の頃自分の世界の半分が佐野元春でできていた、という庄野さんのために「SOMEDAY」を歌いました。コーヒーを飲みながら美味しいお菓子をいただきながら、程良く弛緩した普段とは違うイベントになりました。また気になる街が増えたし気になる作家さんたちが増えた。
打ち上げも遅くまで。また庄野さんと四国でイベントができるのが嬉しい。徳島キャッチギャラリーでの11月のライブは作家さんがたくさんブースを作ってワークショップをやったり物販をやったりするお祭りになります(開場から開演までたっぷり時間があるのはそのためです)。ぜひ、遠くから近くから足をお運びください。楽しいイベントになると思います。