

別称“瀬戸内ツアー”と呼んだこの旅では、加古川チャッツワースの岸本さん夫妻が加古川以降の高松徳島への行程を車で同行してくれるということになっていたので、今回は音響機材やキャリーバッグなどはすべて宅急便で加古川へ発送しそれを車で持ち回ることにし、僕は空路、アコギとエレキとウクレレを持って羽田から神戸に向けて出発。
東京も神戸も快晴、幸先がいい。三宮でいったん降りて久しぶりにステーキランドKOBEで980円の神戸牛ランチ。ここは初めて加古川に来た2008年2月に評判をききつけて飛び込んだお店だ。じゅうぶんすぎる腹ごしらえをして加古川へ。
前回春にきたときには1階店舗はまだ内装工事も入らないむき出しのコンクリート空間だったが、駅前から歩いてチャッツワースに辿り着くと「わああ」と声を上げてしまうくらい立派なカフェが出来上がっていた。岸本さんに迎えてもらう。取り扱っている雑貨も可愛いし、こんなお店が近所にある地元の皆さんが羨ましい。


今回aalto coffeeとチャッツワースと僕とでコラボレーションした“ネコ缶”にあわせて調合された“milk moon blend”という紅茶をいただいたが、とても香りが良くて飲みやすかった(今朝自分で淹れてみても美味しかった!)。新しい若いスタッフたちが増えていてとても不思議な感覚。2階はおなじみの雰囲気。東京から持ってきたLEDライトや星の照明でいろいろ飾ってみた。常に新しいことにトライするのが成長なのだ。
そしてソールドアウトの会場で“夜の科学 in 加古川〜琥珀色の夕暮れ”スタート。


お茶、コーヒーに続き紅茶バージョンの「カフェの厨房から」をこの日のためだけに歌った。僕の歌のなかでも数少ない紅茶が出てくる「レモンひときれ」も。そういえば「平凡な毎日の暮らし」は尾道観光をしたことがきっかけでできた歌だったが、そのとき一緒だった岸本さん夫妻はどう思っただろうか。

この日のアンケートからいくつか紹介。
◎やっとチャッツワースに来られました。星のライト素敵だなあと思っていたらなんと持参されたものとは(驚!)音もすごく良くて岸本さんがスピーカーマニアだということがよくわかりました(札幌・女性)
◎昔の楽曲がたくさん聴けて嬉しかったですが新曲もどれもよくて、特に「houston!」の“僕らは今、僕らは今”というフレーズにいろんな意味が込められてそうで、大好きです。(電力会社勤務・20歳)
◎今回初めて山田さんのライブにきました。ネットやYouTubeで聴くよりだんぜん生のLIVEがイイ!(会社員・女性)
◎最近仕事で少し嫌なコト続きだったのですが、今晩でリセットできました。楽しかったです。(36歳・公僕)
◎今日は疲れた心をなぐさめて欲しくて来ました。帰りは来た時より元気になれました。(36歳・会社員)
◎最近弱っていましたが音楽で心がじんわりしました。山田君の音楽は止まり木ですねー。(31歳・会社員)

何年か前に“癒し系”という言葉が流行ったときに、そう呼ばれるのがなんとなく嫌だったんですが、みんなが僕の音楽を聴いて英気をやしなったりちょっとすっとしたりするのなら僕は今こそ“癒し系”を買ってでようと思いますよ。疲れた人は僕の歌を聴きにきてください。たくさんの方のご来場に感謝します。
終演後は1階でサインと握手。たくさんネコ缶を買っていただき感謝。チャッツワースが用意した“milk moon blend”も完売してしまいました。打ち上げでおいしい料理をいただきお酒もおいしいが、これからもう2日150分のステージをこなすと思うと気が引き締まる。そうそうにホテルへ帰って就寝、快調な旅初日でした。
