
初日はひとり弾き語り、ジャケット、シャツにネクタイとダービーハットで気分を引き締めてステージへ(足下はスニーカーだったけど)。この会場では恒例になっていた、背後のスクリーンへ映像を投影してライブをするのは実は今年初めて。前回のライブが震災後だったので、節電モード、というよりも映像を撮り下ろす心の余裕がなかったのだな。
今月あたまに歌詞を書き終えた新しい曲「新世界のジオラマ」から始めたこの日のライブは自分の声がスーッと遠くまで飛んでいくような感覚がとても気持ちよくて、“新しい開拓地”への新しい旅立ちを意識して歌った「blue moon skyline」も今までとは違う気持ちで発語した。
夏の歌シリーズでは昔書いた曲を何曲も。舌ったらずで青臭いと思って引き出しにしまっておいたメロディや言葉もこの2011年に歌うと意外なほど心地良く響いて、それが僕はなんだか嬉しかったのだ。来月のライブでも20世紀中に書いた夏の歌をたくさん歌うつもりです。
普段めったに雨の降らないライブの日に、長引く風邪のようなしとしとした雨が開演時間になっても降り止まなかったので演奏する予定のなかった「雨の夜と月の光」を歌いました。終演後外に出たら雨は止んでいました。
足場の悪いなかご来場ありがとうございました。初日終了。