2011年08月29日

[観劇] 腑抜けども、悲しみのクレイジーハニー

写真 11-08-29 13 05 39チケットが取れずに諦めかけていた本谷有希子作・演出「クレイジーハニー」(ヒロインに長澤まさみ、共演にリリー・フランキー)、幸運にも追加公演の席を手に入れたので喜び勇んでパルコ劇場で観てきました。

普段あまりお芝居を観ることのない自分にとって、ステージの隅々から刺激を受けるような140分間。そこここに毒が撒き散らされてヒリヒリとして、達観と憤りが渦を巻く感覚が爽快でした。個人的にはこの救いのないような物語に妙な共感をおぼえました。リリーさんの無様さが素晴らしく、長澤まさみの足が長く美しかった。

本谷有希子の“なんか嫌な感じ”をもう少し味わいたく、DVDで「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」を観た。これもとても“嫌な感じ”で物語を集中して眺めました。「悪人」とかのどん詰まり感に近いような。

DVD鑑賞モードの勢いで観た「ぼくのエリ 200歳の少女」もとてもよかった。自宅でDVD観ると途中ですぐ寝てしまうことが多かったんだけど最近はそうではなくなった気がする。それはあれか、夏が終わるからだろうか。

Posted by monolog at 13:23│Comments(0)TrackBack(0)

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