
メールでのリクエストを交えつつもCDになっていない曲をたくさん歌うというセットリスト。リクエストにこたえて久しぶりに歌った「way back home」は気だるい残暑の日々によく似合う。いい曲だなーと思いました。
学生の頃から歌っている「遅れてきた青春」は循環コードの曲なのでアコギでループを作って夏の初めに買ったバンジョーを弾いて歌いました。8月に作った曲たちはバンジョーを手に入れた影響が色濃く、いつもはマンドリンを弾く安宅くんがリハのときに「今回バンジョー使おうかと思って」と申し出たてくれたときに「さすがだなあ」と思ったのです(バンジョー買ったこと言ってなかったから)。
新曲を演奏するのは緊張する。みんなの反応が微妙だったらいやだなあとか、もちろん演奏も手馴れていないからドキドキする。人前で演奏するのだから自信は当然あるのだけど、そこには確証みたいなものはないのだ。果たしてこの日は4曲新しい歌を歌ったのだけど、さてその反応がどうだったかはいまいちわからない。始まりはいつもそういうものだから気にしないつもりなのだけど。アンケートには「好きなアーティストの新曲をライブやCDで聴くときは期待が大きすぎて、こわい」と書いたお客さんがいたから観る側もドキドキするんでしょうね。そのアンケートは「しかし、全部の曲が期待をはるかに越えていました」と続いたので安心しました。
たったひとりでの初日の「夜の科学」。数日前に古道具屋で安く手に入れた昭和レトロな電子オルガンを鳴らしてみたくて持ってきたのですが、とても味わいがある音でちゃんと練習しようと思いました。高3のときから今までずっと大好きなR.E.M.の「Nightswimming」をカバーしたのは僕の記憶では2度目。初日が終わったら持って帰ろうと思っていたこのオルガン、会場スタッフの強い要望により2日目のステージに乗せることになった。
アンケートから抜粋
「世の中には数えきれないほどの言葉があるのに今日は
新しい言葉のシャワーをこれでもかと浴びて感動の連続でした!」(会社員・女性)
「季節を追うごとに新しくなっていく山田さんの音と言葉。聴くほうの私も
新しい小説をめくるような気持ちで楽しませてもらっています」(33歳・女性)
「『一角獣と新しいホライズン』天文学と気象学のサイエンスの世界を
音楽で描写した感じ。無性に海を見に行きたくなりました」(36歳・会社員)
「『光の葡萄』のお菓子には藤稔という種類の葡萄がよいのではないでしょうか。
“稔”が入ってるから、それをのせたタルトとか。」(女性)


150分のステージ。そのうちの6分間のダイジェストムービーを公開します。