2011年09月26日

R.E.M. / Collapse Into Now(2011)

_SL500_AA300_R.E.M. / Collapse Into Now(March, 2011 / Warner)

1. Discoverer
2. All The Best
3. Berlin
4. Oh My Heart
5. It Happened Today
6. Every Day Is Yours To Win
7. Mine Smell Like Honey
8. Walk It Back
9. Alligator_Aviator_Autopilot_Antimatter
10. That Someone Is You
11. "Me, Marlon Brando, Marlon Brando And I"
12. Blue


R.E.M.が9月21日に解散を発表したのです。中2病真っ盛りの14歳から今までずっと聴き続けてきた僕が一番好きなバンドでした。メンバー脱退という事件はあったものの、何年かおきに新作を発表して、ファンクラブからは数ヶ月に一度ニュースレターが来て、クリスマスにはホリディギフトが届いて、ここ数年は20周年エディションが毎年贅沢な装丁でCD棚を飾って、いつもR.E.M.はそこにあったので、突然のニュースに胸にポカリと穴があいたような気分です。

2005年の来日に際して前年の2004年から書き始めたR.E.M.カテゴリーに最新アルバムのことを書いてないことに気付きました。ここの文章を読んでCDジャーナルの編集部の方が今春のR.E.M.特集号の原稿依頼をしてくださったことがとても嬉しかったです。いい思い出になりました。R.E.M.の残した音楽はいつでも聴けるので、このR.E.M.アーカイブスは残して、書くことがあれば書き続けていきたいと思います。以前の記事はこちらから。


2008年の『Accelerate』以来3年振りの新作。ギミックなしの重厚なギターアルバムだった前作から引き継ぐところは引き継ぎつつ、楽曲の断片が細切れにウェブに公開されるに連れて「わ!新しいアルバムはもしかしたら『Reveal』みたいなバランスいいアルバムになるかも!」とワクワクしました。マイク・ミルズもばっちりコーラスして、ピーターはアコギもエレキもアルペジオも弾いて、マイケルは抜けのいいメロディを歌って相変わらず訳のわからない歌詞を希望の光にかざすように投げかけて、と。

果たしてリリースされたアルバムは思った通りの、僕が聴きたかったR.E.M.でした。憂いがあって勢いもあって可愛げもあってふてぶてしい。どんどん深読みしたくなる歌詞がそこにはあって、ああ、おれR.E.M.好きでよかったーまじで、と思いましたよ。僕はあまりR.E.M.を人に薦めない。そもそも“好きだな”と思わせられるような即効性がないという理由もあるけれども、なによりもそれが自分だけの宝物のような存在だから(中学高校時代の僕の限られた世界の中でR.E.M.ファンは僕だけでした)この興奮を簡単には人に教えたくないのです。本当のことを言うとみんなで騒ぎながらR.E.M.を聴いたりしたくないのだな、僕は。だからフジロックにも来て欲しいと思ったことはありませんでした。次に観るときは頑張ってアメリカかヨーロッパまで観にいこうと思っていたのです。

このアルバムをiTunesに取り込んだのは今年の3月9日でした(追加日にそう記載されていた)。地震以降のゆらゆらした暮らしのなかで、僕はこのアルバムよりも『Automatic for the People』とか『Out of Time』を聴くことで心のバランスをとっていたように思いますが、今改めて最新作にして最終作を聴きながら、とてもカッコいい、50歳を越えた彼らが鳴らすのに相応しいたくましい音楽だなあと感動しています。

いつものように僕はアナログとCDを輸入盤と国内盤とも購入しました(ファンとはそういうものぞ)。本作は恒例のリミテッド・エディションは作られず、そのかわりにレコードストアデイ限定商品として7インチシングル3枚組の『R.E.M. THREE』というセットがリリースされました(写真左;見つけたら貴重なので買ったほうがいいです)。

今から思えば解散アナウンスの直前ということになるのか、8月に原宿VACANTで行われた「グループ展”Act like you’re fine” 」にマイケル・スタイプが手がけた作品が展示されていたので見にいったのでした。難解な現代アートだと想像していたのですが実物を見て「あら素敵だ!」と思いました。展示販売もしていて値段まで聞いたのですが、購入しなかったことを少し悔やんでいます(その時点で一人売約ありとのことで、もしかしてあの人かしら、と誰かの顔が浮かびました)。

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R.E.M.は11月にキャリアを総括したベスト盤をリリースするそうです。トラックリストを見ると「A Month of Saturday」(モリッシーの「Everyday is like Sunday」を想起させますね)、「We All Go Back To Where We Belong」(われわれはみんな自分のあるべきところに帰る、と)という曲と、もしかしたらレナード・コーエンのカバーか、「Hallelujah」が新録/収録されるようです。

Posted by monolog at 22:46│Comments(1)TrackBack(0)

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この記事へのコメント
R.E.M.解散って寂しいですね。
それでも14歳からずっとご自分のフェイバリットバンドが
リアルタイムで活動し続けてくれてるなんて、山田さんが逆にうらやましいです。
わたしの好きだったバンドは5年くらいしか活動しませんでしたよー。
解散して何年たっても、きっと一生自分の中でのフェイバリットバンドは
変わらないんでしょうね。
Posted by ピース at 2011年09月27日 01:49