2012年01月17日

ダニエル・ラノワと鉄弦の響き




昨日の話。夜、ビルボード東京でダニエル・ラノワを観ることになっていたので、これ幸いと広尾で髪を切る。最近いつも「マッチ棒みたいな頭にしてください」とお願いしているのだが、今回のは今まででも最もマッチ棒みたいになった。首周りが短くなり外は寒くて凍えそうだが、気持ちはシュッとし心にほのかな火が灯るような気分だ。「マッチ棒みたいな」とは「キノコみたいな」とは確実に違う僕の最近のムードでありモードである。


さて、ダニエル・ラノワ。夜も遅くなった平日の東京ミッドタウンは人もまばらだがビルボード東京にはたくさんのお客さん。公演初日、この日2回目のステージを目撃することになる。安宅浩司くんと待ち合わせてステージ右側、ドラムのブライアン・ブレイドを正面にのぞむ席(ブライアン・ブレイドの姿を拝めることもこの日の楽しみだった)。思えば自分にとっての“アメリカ音楽”体験はU2の『Joshua Tree』でした。そのサウンドの要となるのは間違いなく(僕にとっては)ラノワ。年をとるほどに彼の作品やプロデュース業に魅力を感じるようになり、僕が数年前に書いた「ユーフォリア」という未発表曲はどこを切ってもラノワへのオマージュでした。

果たして始まったライブ、最初の出音からすべての瞬間が素晴らしく、ベースを弾くジム・ウィルソン(ロリンズバンドの人!)のハーモニーボーカルと足鍵盤での効果的な空間演出、ラノワのギターの音(1曲目のマンドギターのきらびやかな響きよ!)は爪弾きから始まり時に太く唸ってまるで生き物のよう。そしてそしてブライアン・ブレイドの文字通り歌い踊るようなドラミングが音楽を前進させてゆく、言葉を失うような90分だった。ギミックなしの純粋音楽、という感じでした。カナダ出身ゆえの繊細さ、ネイティヴアメリカンの物語がもとになった歌も何曲か。ニール・ヤングやザ・バンドの幻影がガラス越しの六本木の空にに狼煙のように浮かび上がるような錯覚さえおぼえました。すごいもの観た。安宅くんとの帰り道「今度のライブ、エレキギターもっとガンガン弾こうね」と興奮しながら約束しました。

Posted by monolog at 10:41│Comments(4)TrackBack(0)

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この記事へのコメント
U2好きならラノワは押さえておかないとですね!
ブライアンも一緒だったとは…
私も観たかったな〜。
Posted by sisidothecat at 2012年01月21日 05:04
客席にはミュージシャンがたくさんいましたが、
これを観たら自分のなかの何かが変わる!というような類のライブでした。
Posted by ymd at 2012年01月21日 09:32
はじめまして

ライブ最高でしたね

楽器を演奏することの概念が揺らぐようなライブでした
今までに見たことのない音楽を体験することができて幸せな時間でしたね

またお邪魔します
Posted by col at 2012年01月22日 13:39
まだラノワライブの余韻は続いています。

リンク先のライブ日記読ませていただきました。
そう、ブライアン・ブレイドのドラムはタムの音がすごかった!
スネアにいかずずっとタムで刻んでここぞ!というときにバン!と来るスネアの
目の覚めるような音、あんなドラム初めて聴きました。

エレキギターを指で爪弾きたくなって、次のライブで自分でもやってみようと思っています。
Posted by ymd at 2012年01月23日 10:41