2012年02月20日

名前をつけてやろう(初めての名前)




昨日のこと。Twitterでひょんなことから初めて組んだバンドの名前を告白しあうという流れになった。僕は高校生のときに初めてのバンドに「Empty Heart」という名前をつけた。これは当時好きだったストリート・スライダーズ(その変名ユニットJOY POPS)の曲名に由来するものだが(これがその歌だ。懐かしい)、16歳にして「空っぽの心」というのも達観しすぎな気もして、顧みると微笑ましい。

その「Empty Heart」は短冊のCDシングルが3枚、カンペンケースのようなアルミの箱に入っている特殊なもので、2010年秋に亡くなったライターの角野恵津子さんが取材のときそのケースを文字通り筆入れに使っていて、「Empty Heart」のことを思い出すときにいつも角野さんを思い出すのだけど、こうやって音楽は時代とか季節とか人とか風景と密接に結びつく。だから作り手は心を込めて作って歌って、聞き手は心をまっすぐに開いてしっかり受け止めるのがいい。

Twitterで返ってきた「初めて組んだバンド名は?」への反応は様々で面白かった。先輩ミュージシャンからは「EXILE」だったとの告白、ローリング・ストーンズのアルバムに由来するが2012年にその名を聞くと違った風合いで面白い。銀猫と書いて「シルバーキャッツ」と読ませると読ませるヤンキー文化的なものがあったり、もやしっ子だったから「ナムル」というバンド名だったという話にはアートっぽさすら感じました。なかでも「チューリップ楽団」という名前が一番気に入ったがそれをみんなで話し合って決めたというのもいい話。バンド名未決のまま「?」と表記していたらそのまま「ハテナ」になったというのもロックレジェンド物語の始まりみたいな感じがする。友だちがしぶしぶ告白した「ハリウッドロッカーズ」というのが一番若気の至り的熱量をたたえているけれども、名前をつけるのって難しくて恥ずかしくて、面白い。

僕は「Empty Heart」のあと上京して「お湯」というバンドを組みオリジナル曲を書き始めて(「スミス」はその当時書いた)、3つ目につけたバンド名が「GOMES THE HITMAN」となる。その後も曲名をつけたりアルバム名を考えたりイベント名を考えたり、と名前をつける行為には悩まされ続けているが、名前をつけるとそれは途端に愛しいものに変わるから不思議だ。心の洗濯に!と冬の海を見にいった道中でそんなことをずっと考えていました。


結成当時のドラマーがバンド名に「もんちー」を入れたいと言い、それに最も合う言葉が「チャット」だったというのが命名理由だという チャット モンチーに僕が取材し原稿を担当した記事が掲載されたCDジャーナルが本日発売です。全国書店で手にとってみてください。いよいよ札幌のツアーまであと1ヶ月と迫りました。引き続き予約を受付中です(RESERVE)。浜松愛知3都市ツアーも確実なご入場のためのご予約をおすすめします。4月7日の巣巣での安宅浩司くんとのライブは巣巣にてメールで受け付けています。だんだん春の芽が見えてきたような気がします。

今のうちから春の支度を。

Posted by monolog at 11:25│Comments(2)TrackBack(0)

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この記事へのコメント
わわわ・・・多分、多くの人の中で1番かっこ悪いだろうなと思っていただけにそう言ってもらえて嬉しいです。

しかし、なんでチューリップか今となっては本気でわからなかったりします(^_^;)

Posted by ひろみ at 2012年02月21日 22:23
すごくいいですよ、チューリップ楽団。アングラ臭もしつつ
たぶん全員チューリップハットかぶって演奏するんだろうな、と妄想。
Posted by ymd at 2012年02月22日 14:33