2012年03月29日

bon appetit / bon voyage 2012(DAY3;3月25日)

東海ツアー3日目の朝。キャラバン隊にはさすがに疲れが見えるが、昨日名古屋に向かう道すがら気になった、スフィンクスとピラミッドがそびえたつ公園に向かった。気になったら見にいくのが旅だ。そこはエジプトの建造物だけではなく万里の長城、モアイ像、凱旋門、ノアの方舟と弥生式土器などが乱立する世界歴史公園的な風情。こういうところで写真を撮りたがる僕にこの頃はなっちゃんも素直にフレームインするようになりました。

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この日は正念場、昼と夜の2会場でのライブ。天気もよく良い一日になりそうな予感。蒲郡まで車を飛ばす。車窓を流れていく景色の地方都市感、自分の故郷を思い起こさせる山並みからしばらくすると海沿いの道を抜ける。このツアーがなければ蒲郡に来る機会なんてあっただろうか。普段なら通りすぎる街で立ち止まって歌を歌えることが嬉しい。

ジャージ姿で部活の中学生たちを眺めていたらたどり着いた蒲郡Pleasure。洋服やアンティークな椅子、雑貨が並ぶ日当たりのいいお店。もともとダンラナチュールのお菓子を取り扱っていただいたことで繋がった縁。とても安価な椅子を見つけて本気で欲しくなりどうやったら荷物でパンパンの車でこれを持って帰れるかを真剣に考える一行(結局我に返り断念)。ここも生音でもじゅうぶんライブができるくらい素敵な音像。1時間ちょっとのライブの始まり。

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GOMES THE HITMANの曲を他の会場より多めに配したセットリスト。蒲郡と次の会場岡崎は距離的にも近くどちらにも来てくれるお客さんも多く、しかも僕のことを初めて知るお店の常連さんたちも半数近くいて、歌に対する反応がとても興味深かった。このライブで一番多かった声は「春のスケッチっていう曲はどのCDに入っていますか?」でした。マイクを通さず生ギタレレと生声で歌った歌。CDやグッズもたくさん売れて品切れになるものが続出しSTORE店長としての読みの甘さを痛感。とてもいいライブだった。お客さんの笑顔がその証拠。

ご当地お土産をたくさんいただいて蒲郡を出発。車内で食べた赤飯まんじゅうがとても美味しくてお取り寄せしたいほど。車は岡崎へ向かうが僕は疲れて眠ってしまった。ふたたび僕が眠ってもキャラバンは進む。「もうすぐですよー」と起こされ見回すと開けたのどかな住宅地。こんなところにカフェが?と思っていたらみんな「わー!」と奇声を発するくらいに可愛らしい、絵本の中の家のようなmado cafeが。

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millebooksリーダー曰く、mado cafeを下見しにきて直感的に「ここを日程最後の会場にしよう」と思ったそうだがまさに大正解である。疲れ切っていた体に一気にエナジーが。予定より早く着いたので美味しいご飯をいただく。デザートまで・・。普段ライブの前には食事をしなかった僕だが今回のツアーはなんだか美味しいものばかりおなかにいれて歌を歌っていて、それがいい結果になっているように感じる。

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たらふく食べてからはmado cafeの素敵なインテリアをバックにバシバシ写真を撮っていたみんなだったのだけど(どれも宣材写真に使えるほど)「ライブ会場はこちらです」と連れていかれた2階はまさに秘密基地という感じの三角屋根の部屋。また僕らは「わー!わー!」と興奮し、チケット完売しているということもあり、これでいいイベントができないなんてあり得ない、という気持ちに。

果たして、始まったライブは昨日のsahanと同じ親密さを伴って言葉では説明できないほどの満ち足りた完璧な時間でした。3月はたべるとくらしの研究所、sahan、そしてこのmado cafeが同点TOP3。全て違う味わいで優劣がつけられない。なっちゃんの朗読もこの日が一番よかった。去年の秋から続いたコラボツアーの最終日だったけれども感極まったりするよりも楽しくて終始ニコニコしてしまう。他のみんなもそうだったのでは、と思う。

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お菓子もCDもたくさんが皆さんのうちに連れて帰ってもらった。この旅でもたくさんのサインと握手と話を交わした。僕はみんなの前で歌を歌うので「ああ、あの人が歌ってるんだ」と認識してもらえるが、秋から続いた今回のツアーではなっちゃんのお菓子をその場でお客さんに「ああ、あの人が作ってるんだ」と顔を見ながら食べてもらうコミュニケーションはお菓子屋さんにとっての“ライブ”だったのではないかな、と思う。
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名残惜しい気持ちでmado cafeスタッフの皆さんと。「お土産を」と手渡されたのは手作りのポチの顔のクッキー、感激...。mado cafe夫妻とはばったり吉祥寺でお会いしたことがあったのだが、それ以降のやりとりでもう仲良し同志な気持ちに。今回の旅ほどTwitterやInstagramやらFacebookの繋がりに恩恵を受けたことはなかったかもしれません。最終日までは打ち上げはお預けという当初の予定だったけれども、気分がよくてこの日も少しだけ小さな乾杯を。皆さんありがとうございました。また必ず再会を。




Posted by monolog at 11:14│Comments(0)TrackBack(0)

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