2012年04月07日

音楽をはじめること、続けていくこと




ブルース・スプリングスティーンの古い歌に「I'm Going Down」という、4つのコードの繰り返しで倦怠期の彼女との憂鬱なドライブの風景が描かれる歌がある。ベスト盤からははじかれるような歌なのだけど、自分のライブ前のBGMを作るのにどうしてもその曲のMP3が欲しくて(うちにはアナログ盤しかなく)中古CD屋に出かけて、買ったのは昨日のこと。『BORN IN THE U.S.A.』洋楽を聴き始めたころ、11歳のときに聴いたレコードだ。それはこういう歌(「I'm Going Down」)、今でも僕にアメリカのドライブインシアターや深夜のダイナーの煮詰まったコーヒーを想像させる。

夜になって巣巣へ。堀内隆志さん(カフェ・ヴィヴモン・ディモンシュ)と庄野雄治さん(アアルトコーヒー・アンド・ザ・ルースター)のトークセッション「店をはじめること、続けていくこと」を聞きにいく。金曜日の夜、満員の店内。みなさん熱心にメモを取りながらお二人のお話に聞き入っていた。これからカフェを始めようとしている方たちや、モナレコードで働いているというファンの女子もいた。経済的な話や屋号についての話、たっぷりと興味深い話ばかり。

デビュー当時から僕の歌を聴いてくれていたアアルト庄野さんに一度「何がきっかけでGOMES THE HITMANのCDを手に取ったのか」と尋ねて「だって名前が“ゴメス・ザ・ヒットマン”だよ?聴かないわけにはいかないじゃない?」と言われたことがあった。「屋号についてはとにかく熟考していい名前を」という話を聞いていてそんなことを思い出し、僕は良い屋号をつけてデビューしたのかもな、と思ったりもしたのです。僕は途中からは「店」を「音楽」に変換して話を聞いていたので「音楽をはじめること、続けていくこと」ということを改めてあれこれと考える2時間ちょっとの素晴らしい時間でした。

終演後、打ち上げ。ディモンシュ堀内さんとは初めてお会いした。お話できて嬉しかったです。楽しい宴は途中から誕生日会になり、なっちゃんやミルブックス藤原さんとの小沢健二話になり、夜更けまで。今日は僕が巣巣で歌う日。今日もいい空間になったらいいなーと思います。当日券に関しては直接巣巣にお問い合わせください。東京でのライブは久しぶり。とても楽しみ。



山田稔明 session series 1
“夜の科学 extra〜巣巣のさくら食堂”


4月7日(土)@等々力 巣巣
出演;山田稔明 (GOMES THE HITMAN)with 安宅浩司
18:00開場/18:30開演
3,500円(別途500円・お飲み物とdans la natureのお菓子代)

新しい試み、巣巣でのセッションシリーズを始めます。
第1回目のゲストはご存知安宅浩司氏。同い年のふたりの
息のあった演奏とおしゃべり、静かに響く歌声に乞うご期待!

ご予約方法
*メールで巣巣にて受付中(残席わずか!)
susu@susu.co.jp 宛
*タイトル「4/7ライブ」
*本文「お名前、携帯電話番号、人数」
*翌営業日までにご返信させていただきます。
*巣巣からの返信が届かない場合、お電話にてお問い合わせください。

等々力 巣巣
〒158-0082世田谷区等々力8-11-3
HP;http://www.susu.co.jp/
03-5760-7020


Posted by monolog at 10:12│Comments(1)TrackBack(0)

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この記事へのコメント
「音楽を続ける事」、まさしく山田君がずっとやってきてる事だねぇ。
Posted by 田中 和彦 at 2012年04月07日 10:21