ピアノが入ったり防音のためのカーテンがひかれたり、ちょっとだけ変化のあった店内で音を鳴らしてみるとやはりいつもの安心感で、巣巣に譲り継がれた古いピアノも大きな音でよく響く。安宅くんもピアノ好きなのでソロ曲を1曲ピアノで歌おうかと画策していましたが本番ではやらず、結果として巣巣のピアノ初めは僕の「blue moon skyline」となりました。
基本的には僕と安宅くんがずっとステージにいて、会話のようなMCをはさみつつのセッション。今回安宅くんはペダルスティールとマンドリンを使わないいつもと違う合いの手。僕はマーティンと12弦ギターで。この日はとても不思議な雰囲気だった。盛り上がっていないわけではないけれども穏やかで静かに歌を聴くお客さんたちは一様に口角がちょっと上がっていていい笑顔。東海ツアーの感じとは違う歌と演奏でした。
小沢健二「東京の街が奏でる」コンサートの話から「地上の夜」という僕が大学2年のときに学園祭でコピーした歌を歌った。安宅くんとはコード進行だけを確認、渋いスライドギターを弾いてくれたのでちょうど1994年に渋谷公会堂で観た「DISCO TO GO」のときのようなスワンプなノリになって、とても気持ちよく歌えました。前日に書いた「予感」をアンコールにひとりで。僕の好きな8分の6拍子の揺れるワルツ。これから変容していくのだろうな。仙台でも歌いたいと思います。
男性のお客さんが多かったのでバランスの取れた、とてもいい感じのコーラス録音ができました。「日向の猫とチャーリー・ブラウン」は僕と安宅くんの歌とギター、そして会場皆さんの声で今までにない音像、とても感動的。遠くから近くからご来場ありがとうございました。


