2012年07月24日

Max Boys、そして映画の話



昨日のこと、ひたすら録音作業(これは今週末からの“関東百景”ライブのため)とフライヤーのための絵描き、また録音、気付くと夜。5月が2ヶ月分くらいに感じたのに6月はあっという間だった。そしてまた、7月は長い一ヶ月。まだあと1週間も7月だ。猫はもうすでに夏に飽きた!という顔をしています。


昨日Twitterで報告しましたが、人気声優の細谷佳正さんと増田俊樹さんのユニットMax Boysの2ndシングル「HEART & SOUL」の表題曲を作詞作曲しました。彼らがやっているラジオ番組「全力男子」というキーワードにイメージぴったりな、夏向きの疾走感溢れるギターポップチューンになりました。4月から歌詞を遂行したりデモを録ったりしていたのですが夏の盛り8月15日に発売になります。レコーディング現場にも遊びによらせてもらいましたが本当に兄弟のように仲の良い、爽やかで礼儀正しいふたりでした。これまで女性への楽曲提供が多かったので男子の主語で男子に歌われることがとても新鮮。彼らの真摯な歌がたくさんの人に聴かれますように。

Max Boys - Universal Music公式サイト


もうひとつ、関わった映画の話。昨年公開された「ナナとカオル」はその前年のクリスマスの激忙の頃にひーひー言いながら主題歌と劇中音楽を頑張って、しかしいざ公開となったときに東日本大地震が起き(映画公開が3月12日だった)上映期間の縮小やDVD発売も遅れ、3月9日に配信された主題歌を含むシングル「ひそやかな魔法ep」も不安な日々のなかでひそやかに皆さんのイヤホンで鳴ったことでしょう。

しかしいろんな数字的な評価や評判のおかげでなんと続編が作られるという話を聞いたのは今年の春まだき寒い頃だったか。その「ナナとカオル 第2章」で引き続き劇中音楽と主題歌を担当しました。躊躇なく僕に依頼してくださった制作スタッフの皆さんに感謝。5月から始まったミーティング、今回スケジュール的に撮影編集と音楽制作が同時に並走。僕は主演の栩原楽人くんと青野未来ちゃんの本読みに立ち会ってイメージをふくらませて音を作ることになりました。

プロデューサーからは僕のまだCDになっていない「日向の猫とチャーリー・ブラウン」的な世界観をセンチメンタリズム大盛りで、というリクエストがあり、6月になって主題歌を書き下ろし。それを『pilgrim』『home sweet home』の共同制作者であるヤマチさんにアレンジ、ミックスしてもらうという、前作を踏まえた流れで完成したのがその2週間後でした。タイトルは「あさってくらいの未来」。

先週完成試写があって初めて画と音をあわせて観たのですが、バカバカしさとか可愛らしさとか思春期のボンクラ感がさらにグレードアップしていて「ちょっとこれはあんまりない類の映画だなあ」とゲラゲラ笑いながらも感心するにいたりました。主演のふたりも来ていたので談笑、とにかくタフでスリリングな現場だったようで「みんなが笑ってくれて、笑える映画になって嬉しかった」と。9月8日から渋谷ユーロスペースでレイトショー公開されます。大きなスクリーンとスピーカーでまた作品を見聴きするのを楽しみにしています。9月公開にあわせて「あさってくらいの未来」が配信シングルとしてリリースされます。とても良い曲になりました。楽しみにしててください。

ナナとカオル 第2章

Posted by monolog at 10:46│Comments(0)TrackBack(0)

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