



昨日のこと。巣巣でのスススクール「言葉とメロディのワークショップ〜作詞の楽しみ講座」第二回目は元チャットモンチー高橋久美子さんを迎えてのフリートーク中心の、100分でした。久美子ちゃんはビシッと着物で登場。彼女自身かなり入念に話すことを整理してくれたおかげで「この曲を作ったときは実は...」といった裏話も多く、「8cmのピンヒール」のきっかけになった雑誌の記事の話など僕も隣で「へえええ」と驚くエピソードもたくさん、あっという間の楽しい時間でした。
僕は作詞法として「ウィキペディア作詞法」「Google作詞法」そして僕が数年前に発明した「マトリクス作詞法」を紹介。マトリクス作詞法は専門学校で講師をしたときに生徒たちのためにひねり出した方法論で、自分で歌詞を書くときにはその方法は使っていないのだけど、実は同じような思考が頭の中で自然と繰り広げられているのだと気づく。久美子ちゃんの言葉を借りれば「無意識に繰り広げられる天然のマトリクス作詞法と意識的に言葉をひねり出す養殖のマトリクス作詞法がある」ということか。
歌詞/作詞について語ったり質問を受けたりすることは普段なかなかない機会で、今回のワークショップは自分にとってもいろいろな思考回路を整理するのにとても有益だ。自分が15年どうやって言葉を書いてきたかを振り返ることになりました。なにより会場全体がとても静かに熱く集中していて、よく笑いよくうなづき、面白いことを面白いとみんなが思えたような感覚で、これはなかなか遭遇することの少ない雰囲気だと思いました。受講生の皆さんに感謝。終了後に書いてもらった文字でうめつくされたアンケートを見て僕らが感動しました。
ご飯を食べながら遅くまでこの日の講座を反芻。来週の最終回、久美子ちゃんに全編参加してもらうことになりました。いよいよ次回課題の発表。1週間悩んで言葉を紡いでもらって、来週の金曜の夜にはニコニコしながらみんなが書いてきた作品をみんなで味わう秋の夜になればいいなと思っています。