この日の会場は2009年7月以来のお世話になるミリバール。何度かご飯を食べにきたりはしていたのだけど白壁の変わらぬ空間に戻ってきました。庄野さんのコーヒー教室は3階の日差しあふれる部屋で。ここでもコーヒーが香る。この日松江から入ったtico moonと合流、ライブの準備を。東京では何度もパーティーやライブで同席してきたおふたりだけれども初めての音楽での手合わせ、練習。
午後早めに始まったtico moonのライブ。友加さんの爪弾くアイリッシュハープと影山さんの柔らかいギターと面白いMC。とても気分がよく、控え室にはストーブがあって心地よさはMAXに。tico moonのセットで僕のまだCDになっていない新曲「予感」をセッション。この歌はtico moonとのコラボレーションにしたかったのだ。
そしてだんだん日が暮れてきて18時半からの僕のライブが始まるころには夜の風景。大きな窓に飾りつけた照明が映り込んで白い壁の仄明かりもとてもきれい。ツアー3日目でようやく“11月のクリスマス”にも照れやためらいがなくなってきたように感じる。満員のスペースで自分の声がスーッと淀みなく伸びていくのを確認して安心する。
そしてこの日のコーヒートークでは久しぶりに僕がコーヒーを淹れる実践を。3年前にアアルトコーヒーと出会ってハンドドリップ派になった僕が淹れたコーヒーを「お！山田さん上手になりましたねえ」と褒めてくれた庄野さん、持ってきただけの「初めてのコーヒー」が完売するほどの活躍。僕のクリスマスCDも本当にたくさんの方にご購入いただきました。
今回のツアーでもPA機材とあわせて照明セットを持ち運んでいて、さらにクリスマスの雰囲気作りのために知り合いの作家さんに作ってもらった細々とした飾りも静かに空間を演出しています。まだまだクリスマスライブは続くのでご来場の皆さんにはそのへんのシーンにも注目してもらえたら嬉しいです。
そんな雰囲気の中できっとこの日のハイライトとなった、tico moonとのセッションはまずクリスマスキャロルの「the first noel」を。自分で言うのも何だけども息を飲むような静謐さで会場がシーンとなった感じがしました。数百年千年と歌い継がれているスタンダードの力も相まって歌っているときの神聖な気持ちよ。そして再び「予感」、幸せな時間でした。
とても長い、とても充実した一日。名奈阪ツアーの締めくくりとしては申し分のない時間でした。アアルトコーヒー、ミルブックス、tico moon、GOMES THE HITMAN.COM、そして手伝ってくれたスタッフの皆さんとお客さんに心から感謝を。また今週末は旅、福岡へ。そして来月は“夜の科学40”の2daysと鎌倉での“COFFEE & CHRISTMAS”、徳島アアルトコーヒーでの“COFFEE & CHRISTMAS”締めくくり、加古川チャッツワースでのクリスマスコンサートから帰還しての巣巣のクリスマスライブが。まだまだ長い年末となりますので、どうぞ皆さんの薄くなった（あるいは新調した来年の）手帳に予定を書き込んでおいてください。
